JPH04310242A - 精米方法と精米機 - Google Patents
精米方法と精米機Info
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- JPH04310242A JPH04310242A JP15417591A JP15417591A JPH04310242A JP H04310242 A JPH04310242 A JP H04310242A JP 15417591 A JP15417591 A JP 15417591A JP 15417591 A JP15417591 A JP 15417591A JP H04310242 A JPH04310242 A JP H04310242A
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Landscapes
- Adjustment And Processing Of Grains (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は精米方法と精米機に関
し、1機で通常の搗精の外、脱芽、および研米、精選等
の仕上げを含む全精米工程の全部もしくは任意の一部の
工程を実施する精米方法と精米機を提供することを目的
とする。明細書中に用いる「搗精」という用語は、玄米
を精白米とする通常の意味の搗精の外に研米、精選等の
仕上げを工程等の全精米工程が包含するものとして用い
る。
し、1機で通常の搗精の外、脱芽、および研米、精選等
の仕上げを含む全精米工程の全部もしくは任意の一部の
工程を実施する精米方法と精米機を提供することを目的
とする。明細書中に用いる「搗精」という用語は、玄米
を精白米とする通常の意味の搗精の外に研米、精選等の
仕上げを工程等の全精米工程が包含するものとして用い
る。
【0002】
【従来の技術】従来の国内の連続方式の精米技術は、通
常4連座で最初の精米機中の1番機は玄米の搗精には炭
化硅素のダラインダーで研削する研削式が用いられ、其
後の2、3、4番の精米機はすべて同一搗精機構の米粒
同士および米粒と機壁との摩擦により糠層を摩擦除去す
る摩擦方式が連座で用いられるものが一般的であるが連
座の精米機は3機共に全く同一構造機能のものであった
。
常4連座で最初の精米機中の1番機は玄米の搗精には炭
化硅素のダラインダーで研削する研削式が用いられ、其
後の2、3、4番の精米機はすべて同一搗精機構の米粒
同士および米粒と機壁との摩擦により糠層を摩擦除去す
る摩擦方式が連座で用いられるものが一般的であるが連
座の精米機は3機共に全く同一構造機能のものであった
。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の精米技術では連
座の多数の精米機で搗精し、広い据付面積を占め、多数
の精米機を連続工程に連結するために複雑な構造の装置
となる。同一構造機能の精米機で搗精を繰返すもので、
全搗精工程中の搗精の度合による精米の状態の変化に対
して、同一搗精機構の精米機が用いられ、通常抵抗と称
する重錘等の圧力の増減だけで調整するもので、変化す
る米の状態に対して常に最適条件の搗精をなし得るもの
ではない。搗精工程の長さは、搗精工程中の平均的米粒
1粒の表面に働く搗精作用の総度数と考えられ、同一搗
精機構では、おおむね米粒が搗精室内を通過する時間内
の搗精ロールの回転数で定められる。連座連続摩擦式精
米機の代表的機種により数値を挙げて説明すると、精米
能力1時間当り4tの精米機の搗精室容積は約3000
cm2程度で搗精ロールの回転数はR.P.M.800
〜1000(r.p.s.13.3〜16.6)の範囲
内である。数値を秒単位に換算すると、4t/hは、1
.1kg/sec、米の容積重0.8、1.1kgは1
.375lとなり、搗精工程で米粒が精米機を通過する
時間は3l/1.375l=2.18≒2.2秒、r.
p.s.13.3〜16.6、最大回転径約0.15m
、従って公転回転距離は0.15π×13.3〜16.
6×2.2=13.78m〜17.2mの計算値が得ら
れ、4連座の精米機の全搗精工程長は、搗精時間約10
秒、回転数150回、公転回転距離70m以下と表現さ
れ、極めて短い工程であることが特徴づけられる。 短い工程長で所定の搗精度の精白米とするために、高い
圧力により大摩擦力を作用させる結果、大量の摩擦熱を
発生して温度上昇と共に水分が蒸発し、砕粒が発生して
歩留り低下食味劣化の原因となる。
座の多数の精米機で搗精し、広い据付面積を占め、多数
の精米機を連続工程に連結するために複雑な構造の装置
となる。同一構造機能の精米機で搗精を繰返すもので、
全搗精工程中の搗精の度合による精米の状態の変化に対
して、同一搗精機構の精米機が用いられ、通常抵抗と称
する重錘等の圧力の増減だけで調整するもので、変化す
る米の状態に対して常に最適条件の搗精をなし得るもの
ではない。搗精工程の長さは、搗精工程中の平均的米粒
1粒の表面に働く搗精作用の総度数と考えられ、同一搗
精機構では、おおむね米粒が搗精室内を通過する時間内
の搗精ロールの回転数で定められる。連座連続摩擦式精
米機の代表的機種により数値を挙げて説明すると、精米
能力1時間当り4tの精米機の搗精室容積は約3000
cm2程度で搗精ロールの回転数はR.P.M.800
〜1000(r.p.s.13.3〜16.6)の範囲
内である。数値を秒単位に換算すると、4t/hは、1
.1kg/sec、米の容積重0.8、1.1kgは1
.375lとなり、搗精工程で米粒が精米機を通過する
時間は3l/1.375l=2.18≒2.2秒、r.
p.s.13.3〜16.6、最大回転径約0.15m
、従って公転回転距離は0.15π×13.3〜16.
6×2.2=13.78m〜17.2mの計算値が得ら
れ、4連座の精米機の全搗精工程長は、搗精時間約10
秒、回転数150回、公転回転距離70m以下と表現さ
れ、極めて短い工程であることが特徴づけられる。 短い工程長で所定の搗精度の精白米とするために、高い
圧力により大摩擦力を作用させる結果、大量の摩擦熱を
発生して温度上昇と共に水分が蒸発し、砕粒が発生して
歩留り低下食味劣化の原因となる。
【0004】
【課題と解決するための手段】従来の連座の精米機が大
圧力を用い搗精するために、機械強度設計技術上搗精室
が小容積となったものであるが、発明者は長工程とする
と小圧力搗精が可能なことを実験により確認し、搗精流
量に対する搗精室容積を従来のものよりも極度に拡張し
、搗精室内で米粒が長時間、長距離の回転撹拌運動をさ
せて、米粒1粒毎に極めて大度数の搗精作用を受ける長
工程搗精することにより課題を解決したもので、1機で
研削、摩擦両方式の搗精の外に、脱芽および精選、研米
等の仕上げ工程を含む複数の工程よりなる全精米工程の
全部又は任意の一部を実施し得る発明目的を達成したも
のである。又、搗精室を竪型として、シャフトを垂直回
転させて下方からねじロールで米を押し上げて搗精室を
上昇する間に搗精するようにして、搗精室が更に拡張し
やすい構造とし、常に重力により降下する作用を受けな
がら上昇する米を回転運動させて混合撹拌して搗精し、
搗精工程中の米の搗精度、米の状態の変化に対応した搗
精機能が最適となる搗精体を備えた搗精ロールと除糠筒
を選択して組合わせた任意の複数組の搗精手段を設ける
ことにより、1機で全精米工程の全部又は一部を実施す
る発明目的の作用効果を一層顕著にしたものである。
圧力を用い搗精するために、機械強度設計技術上搗精室
が小容積となったものであるが、発明者は長工程とする
と小圧力搗精が可能なことを実験により確認し、搗精流
量に対する搗精室容積を従来のものよりも極度に拡張し
、搗精室内で米粒が長時間、長距離の回転撹拌運動をさ
せて、米粒1粒毎に極めて大度数の搗精作用を受ける長
工程搗精することにより課題を解決したもので、1機で
研削、摩擦両方式の搗精の外に、脱芽および精選、研米
等の仕上げ工程を含む複数の工程よりなる全精米工程の
全部又は任意の一部を実施し得る発明目的を達成したも
のである。又、搗精室を竪型として、シャフトを垂直回
転させて下方からねじロールで米を押し上げて搗精室を
上昇する間に搗精するようにして、搗精室が更に拡張し
やすい構造とし、常に重力により降下する作用を受けな
がら上昇する米を回転運動させて混合撹拌して搗精し、
搗精工程中の米の搗精度、米の状態の変化に対応した搗
精機能が最適となる搗精体を備えた搗精ロールと除糠筒
を選択して組合わせた任意の複数組の搗精手段を設ける
ことにより、1機で全精米工程の全部又は一部を実施す
る発明目的の作用効果を一層顕著にしたものである。
【0005】
【作用】搗精工程長は、工程中に米の平均的1粒の表面
に作用する搗精度数で、搗精流量に対する精米機の搗精
室の容積と搗精ロールの周速度により、工程時間と公転
の運動距離が定まり、搗精ロールと除糠筒の構造機能に
より撹拌混合する自転回転の度合いが定まって、搗精工
程長が定まり、又搗精圧と搗精ロールと除糠筒の機能、
構造とにより搗精の作用の強さが定まるものと考えられ
る。従って搗精工程長は搗精流量に対する搗精室の容積
、長さと径が最も決定的な要因となる。搗精室を竪型と
するとシャフトは垂直回転し、水平回転する横型よりも
シャフトは自重、遠心力で弯曲し難く長さの延長と高速
度回転が容易になり、搗精室は長さ、径共に任意に拡張
し、大容積として長工程搗精ができる。搗精室を長さ、
径共に任意に拡張し得ることにより任意組数の搗精ロー
ルと除糠筒を組合わせて積重ねて用いて、1機で研削、
摩擦の両方式の搗精の外、脱芽、および精選、研米等の
仕上げ工程の複数の搗精工程の実施が可能となり、且、
それぞれの工程で搗精工程中の米の状態の変化に対応す
る最適の搗精機能の搗精体を設けた搗精ロールと除糠筒
により搗精することができる。ねじロールにより押し上
げられ搗精室を上昇する米は、常に重力により落下する
力が働く状態で搗精ロールで水平回転するので、上昇、
水平回転、落下の3者の運動により極めて高度の混合、
撹拌して、搗精室内全体の米の自転回転を著しく増大さ
せ、米粒1粒毎の搗精作用度数の増加と均一化を促進し
て搗精工程を延長する結果が得られる。 (1) この発明では搗精室1は任意容積に拡張でき
るので長工程搗精が可能となり、4連座精米機の工程長
の通常の精米機の4倍以上の搗精工程長とすることが容
易であって、且、尚一層の長工程搗精が可能な性能とし
て工程能力に余裕を持たせることができる結果玄米の品
質、精白米の要求品質に対応して搗精流量を制御すると
一層長工程搗精となり、最適搗精機構の搗精ロール3と
除糠筒5の複数の組合せと共に長工程小荷重搗精ができ
る。 (2) 玄米の外層、糠層の強靭な繊維質が主体の組
織よりなる果皮種皮を直接的に大荷重により剥離しない
で、先ず組織に傷をつけて繊維を切断した後、研削又は
摩擦方式を用いると小荷重搗精が容易になる。 (3) 搗精初期に於て、高速度回転する搗精体42
のフィラメントの弾力を利用した微細な先端で打撃する
高頻度の繰返し衝撃を胚に与えると、胚はその凸部(頭
)が摩耗除去される状態ではなく、胚乳に連結する胚磐
より胚が原形の状態、所謂底芽がとれて離脱穴が残る、
従来適確な除去技術のない高効率の胚の除去が可能とな
る。 (4) 米を研削搗精すると共に研削の摩擦力で米を
回転運動させる搗精体4を取付けた搗精ロール3に対応
した米の回転運動を減速する角筒形等の形状又は凹凸面
の除糠筒5を組合わせると、スクリュー2により押し上
げられて搗精室1内を上昇する米は、常に重力で落下す
る力が働く状態で公転回転運動が与えられ除糠筒5に接
触して減速して、速度差を生じさせて米の公転回転の運
動力は自転回転に変換して接触する米粒相互の運動方向
差を生じさせて米粒同士を摩擦させて、搗精体4の研削
搗精と共に高性能の摩擦搗精を併用する。 (5) 搗精体4を微細な先端のフィラメントのブラ
シ、バフ様撚糸、布、不織布等より構成し、糠と砕粒を
除去した精米の米粒表面の残存糠、付着糠の除去の工程
を繰返して、米粒の縦溝等の凹部の糠を再付着しないよ
うに高速度回転する搗精体4のフィラメント又は繊維等
の微細な先端で研米除去すると、縦溝に白い糠の微粉の
残留のない糠切のよい美しい外観となる仕上げができる
。
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室の容積と搗精ロールの周速度により、工程時間と公転
の運動距離が定まり、搗精ロールと除糠筒の構造機能に
より撹拌混合する自転回転の度合いが定まって、搗精工
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構造とにより搗精の作用の強さが定まるものと考えられ
る。従って搗精工程長は搗精流量に対する搗精室の容積
、長さと径が最も決定的な要因となる。搗精室を竪型と
するとシャフトは垂直回転し、水平回転する横型よりも
シャフトは自重、遠心力で弯曲し難く長さの延長と高速
度回転が容易になり、搗精室は長さ、径共に任意に拡張
し、大容積として長工程搗精ができる。搗精室を長さ、
径共に任意に拡張し得ることにより任意組数の搗精ロー
ルと除糠筒を組合わせて積重ねて用いて、1機で研削、
摩擦の両方式の搗精の外、脱芽、および精選、研米等の
仕上げ工程の複数の搗精工程の実施が可能となり、且、
それぞれの工程で搗精工程中の米の状態の変化に対応す
る最適の搗精機能の搗精体を設けた搗精ロールと除糠筒
により搗精することができる。ねじロールにより押し上
げられ搗精室を上昇する米は、常に重力により落下する
力が働く状態で搗精ロールで水平回転するので、上昇、
水平回転、落下の3者の運動により極めて高度の混合、
撹拌して、搗精室内全体の米の自転回転を著しく増大さ
せ、米粒1粒毎の搗精作用度数の増加と均一化を促進し
て搗精工程を延長する結果が得られる。 (1) この発明では搗精室1は任意容積に拡張でき
るので長工程搗精が可能となり、4連座精米機の工程長
の通常の精米機の4倍以上の搗精工程長とすることが容
易であって、且、尚一層の長工程搗精が可能な性能とし
て工程能力に余裕を持たせることができる結果玄米の品
質、精白米の要求品質に対応して搗精流量を制御すると
一層長工程搗精となり、最適搗精機構の搗精ロール3と
除糠筒5の複数の組合せと共に長工程小荷重搗精ができ
る。 (2) 玄米の外層、糠層の強靭な繊維質が主体の組
織よりなる果皮種皮を直接的に大荷重により剥離しない
で、先ず組織に傷をつけて繊維を切断した後、研削又は
摩擦方式を用いると小荷重搗精が容易になる。 (3) 搗精初期に於て、高速度回転する搗精体42
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従来適確な除去技術のない高効率の胚の除去が可能とな
る。 (4) 米を研削搗精すると共に研削の摩擦力で米を
回転運動させる搗精体4を取付けた搗精ロール3に対応
した米の回転運動を減速する角筒形等の形状又は凹凸面
の除糠筒5を組合わせると、スクリュー2により押し上
げられて搗精室1内を上昇する米は、常に重力で落下す
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差を生じさせて米粒同士を摩擦させて、搗精体4の研削
搗精と共に高性能の摩擦搗精を併用する。 (5) 搗精体4を微細な先端のフィラメントのブラ
シ、バフ様撚糸、布、不織布等より構成し、糠と砕粒を
除去した精米の米粒表面の残存糠、付着糠の除去の工程
を繰返して、米粒の縦溝等の凹部の糠を再付着しないよ
うに高速度回転する搗精体4のフィラメント又は繊維等
の微細な先端で研米除去すると、縦溝に白い糠の微粉の
残留のない糠切のよい美しい外観となる仕上げができる
。
【0006】
【実施例】図面によってこの発明の実施例を説明する。
シャフト6に固定して一体となって回転するねじロール
2、および搗精体4を取付けた搗精ロール3と、搗精筒
5の空間で搗精室1を形成し、給穀管9より所定流量の
玄米を搗精室1の下方に連続流下供給すると、米はねじ
ロール2の回転により搗精室1内を押し上げられて上昇
し、それぞれ異なった機構の搗精体4を取付けた搗精ロ
ール3(図面は8組を示す)で順次搗精されて排穀室1
0内に上昇し、上のシャフト6に取付けた撹拌羽根11
で撹拌され、重錘12の所定重量で搗精室1内の米を加
圧する加圧板13を押し上げて排出し排穀管14を経て
次工程ヘ移送される。搗精室1内で上昇する米は、下方
の低位置の搗精度の低い状態の米が、米の自重が搗精圧
に加わって高い圧力で搗精される。除糠筒は5は一部を
除いて長円形の孔を打抜いた鋼板の打抜網よりなりそれ
ぞれの上下端が固定枠7で締付けられて連結れさて1体
化し、所定の形状を保持すると共にケーシング8との間
隙が集糠室18を形成する。搗精工程の発生糠と砕粒は
、搗精ロール3の回転により生じる遠心力と、給気管1
5、空気室16を経て中空の搗精ロール3内を通じて噴
気孔17より噴出する高速度の気流により搗精筒5の網
外に排出し、集糠室18を流下して気流と共に排糠管1
9より排出する。
2、および搗精体4を取付けた搗精ロール3と、搗精筒
5の空間で搗精室1を形成し、給穀管9より所定流量の
玄米を搗精室1の下方に連続流下供給すると、米はねじ
ロール2の回転により搗精室1内を押し上げられて上昇
し、それぞれ異なった機構の搗精体4を取付けた搗精ロ
ール3(図面は8組を示す)で順次搗精されて排穀室1
0内に上昇し、上のシャフト6に取付けた撹拌羽根11
で撹拌され、重錘12の所定重量で搗精室1内の米を加
圧する加圧板13を押し上げて排出し排穀管14を経て
次工程ヘ移送される。搗精室1内で上昇する米は、下方
の低位置の搗精度の低い状態の米が、米の自重が搗精圧
に加わって高い圧力で搗精される。除糠筒は5は一部を
除いて長円形の孔を打抜いた鋼板の打抜網よりなりそれ
ぞれの上下端が固定枠7で締付けられて連結れさて1体
化し、所定の形状を保持すると共にケーシング8との間
隙が集糠室18を形成する。搗精工程の発生糠と砕粒は
、搗精ロール3の回転により生じる遠心力と、給気管1
5、空気室16を経て中空の搗精ロール3内を通じて噴
気孔17より噴出する高速度の気流により搗精筒5の網
外に排出し、集糠室18を流下して気流と共に排糠管1
9より排出する。
【0007】下方より第1段目の搗精ロール31にはば
ね用ステンレス線0.15mmφのフィラメントをチャ
ンネルで挟んだ直線状のチャンルブラシを搗精体4とし
て、径向き放射状、垂直に多数取付け、ねじロール2の
回転により押し上げられる玄米を、回転して搗精体41
のフィラメントの先端で主として玄米の表面の繊維質に
富む強靭な糠層を傷つけて繊維を切断する作用をして、
負荷を軽減する。搗精筒51は糠の発生がないのでねじ
ロール2に対応する部分と同様に長円形の孔が開口しな
い網目のない通常の鋼板の円筒形のものを用いる。第2
段目の搗精ロール32は6ナイロンフィラメント0.4
mmφをチャンネルブラシとした搗精体42を第1段目
の搗精ロール31と同様に搗精ロール32に取付け、高
速度回転する高弾性フィラメンントで主として玄米の胚
を打撃してその高頻度の衝撃で胚を玄米の胚磐より離脱
し、又次の工程の搗精の荷重により離脱しやすい状態と
する。8角筒形の打板網の搗精筒52より離脱した胚を
排出する。第3段目の搗精ロール33は、円筒形の炭化
硅素砥粒35番の砥石の搗精体43を取付け、搗精筒5
3は6角筒形の打抜網よりなり、通常の研削搗精の外に
作用の項に述べた摩擦搗精を併用する効果的な搗精を実
施する。第4段目の搗精ロール34は、4個の軸心に平
行な撹拌突起よりなる摩擦式精米機と同様な作用をする
搗精体44を取付け、搗精筒54は6角筒形の打抜網よ
りなり、通常の摩擦搗精する。第5番目の搗精ロール3
5は、ばね用ステンレス0.06mmφをフィラメント
とするチャンネルブラシを密にねじロール2と逆方向の
螺旋状に巻付けた搗精体45を取付け、搗精筒55は6
角筒形の打抜網で、高硬度の微細な無数のフィラメント
の先端で極めて高度数の研磨をして、澱粉貯蔵組織は摩
擦することなく主として表面に残存する比較的柔らかい
糊粉層の微小片の糠を除去する搗精をする。第6番目の
搗精ロール36は、6ナイロンフィラメント0.2mm
φをチャンネルブラシとした搗精体64を回転軸向に放
射状に多数取付け、円筒形の打抜網の搗精筒56内で回
転して、微量残存する糠、砕粒を除去して米の外観を美
しく清潔感のある状態に仕上げ搗精する。第7番目の搗
精ロール73は、6ナイロンフィラメント0.1mmφ
をチャンネルブラシとした搗精体47を回転方向に密に
巻付け、円筒形の打抜網の搗精筒57内で回転して、米
を更に高度の仕上げ搗精をする。第8番目の搗精ロール
83は、弗素樹脂を含湿して糠玉付着を防止したナイロ
ン繊維撚糸の編紐をチヤンネルブラシ状とした搗精体8
4をねじロール2と同方向に密に螺旋状に巻付け円筒形
の打抜網85内で回転して、米の仕上げ搗精を更に精密
にして縦溝等の凹部にも微細な白い澱粉粒の付着のない
、外面が滑らかな艶のある外観となる仕上げ搗精を完成
する。搗精室1内を米が降下する場合も、重力の作用が
異なる以外は同様な作用効果がある。
ね用ステンレス線0.15mmφのフィラメントをチャ
ンネルで挟んだ直線状のチャンルブラシを搗精体4とし
て、径向き放射状、垂直に多数取付け、ねじロール2の
回転により押し上げられる玄米を、回転して搗精体41
のフィラメントの先端で主として玄米の表面の繊維質に
富む強靭な糠層を傷つけて繊維を切断する作用をして、
負荷を軽減する。搗精筒51は糠の発生がないのでねじ
ロール2に対応する部分と同様に長円形の孔が開口しな
い網目のない通常の鋼板の円筒形のものを用いる。第2
段目の搗精ロール32は6ナイロンフィラメント0.4
mmφをチャンネルブラシとした搗精体42を第1段目
の搗精ロール31と同様に搗精ロール32に取付け、高
速度回転する高弾性フィラメンントで主として玄米の胚
を打撃してその高頻度の衝撃で胚を玄米の胚磐より離脱
し、又次の工程の搗精の荷重により離脱しやすい状態と
する。8角筒形の打板網の搗精筒52より離脱した胚を
排出する。第3段目の搗精ロール33は、円筒形の炭化
硅素砥粒35番の砥石の搗精体43を取付け、搗精筒5
3は6角筒形の打抜網よりなり、通常の研削搗精の外に
作用の項に述べた摩擦搗精を併用する効果的な搗精を実
施する。第4段目の搗精ロール34は、4個の軸心に平
行な撹拌突起よりなる摩擦式精米機と同様な作用をする
搗精体44を取付け、搗精筒54は6角筒形の打抜網よ
りなり、通常の摩擦搗精する。第5番目の搗精ロール3
5は、ばね用ステンレス0.06mmφをフィラメント
とするチャンネルブラシを密にねじロール2と逆方向の
螺旋状に巻付けた搗精体45を取付け、搗精筒55は6
角筒形の打抜網で、高硬度の微細な無数のフィラメント
の先端で極めて高度数の研磨をして、澱粉貯蔵組織は摩
擦することなく主として表面に残存する比較的柔らかい
糊粉層の微小片の糠を除去する搗精をする。第6番目の
搗精ロール36は、6ナイロンフィラメント0.2mm
φをチャンネルブラシとした搗精体64を回転軸向に放
射状に多数取付け、円筒形の打抜網の搗精筒56内で回
転して、微量残存する糠、砕粒を除去して米の外観を美
しく清潔感のある状態に仕上げ搗精する。第7番目の搗
精ロール73は、6ナイロンフィラメント0.1mmφ
をチャンネルブラシとした搗精体47を回転方向に密に
巻付け、円筒形の打抜網の搗精筒57内で回転して、米
を更に高度の仕上げ搗精をする。第8番目の搗精ロール
83は、弗素樹脂を含湿して糠玉付着を防止したナイロ
ン繊維撚糸の編紐をチヤンネルブラシ状とした搗精体8
4をねじロール2と同方向に密に螺旋状に巻付け円筒形
の打抜網85内で回転して、米の仕上げ搗精を更に精密
にして縦溝等の凹部にも微細な白い澱粉粒の付着のない
、外面が滑らかな艶のある外観となる仕上げ搗精を完成
する。搗精室1内を米が降下する場合も、重力の作用が
異なる以外は同様な作用効果がある。
【0008】この発明は、搗精工程長は、工程中の米粒
1粒毎の表面に作用する平均的搗精度数であって、搗精
流量に対する精米機の搗精室1の容積と回転する搗精ロ
ール3の周速度により、米粒1粒平均の工程時間と公転
の運動距離が定まり、搗精ロール3と除糠筒5の機能構
造により撹拌混合する自転回転の度合が定まって、搗精
工程長が定まること、又、搗精圧と搗精ロールと除糠筒
の機能構造により搗精作用の強さが定まること、および
精米機を竪型とすると任意に搗精室1の容積を拡大し得
て、高速度回転と共に、長工程搗精が可能となる新知見
に基づいて発明を構成したもので、任意に米粒1粒毎に
長時間に渡り大度数の搗精作用ができる結果、1機で従
来の研削、摩擦両方式の搗精の他に新機構の多数(実施
例では8組)の搗精手段の実施を可能として脱芽等の新
規な目的の達成、精選、研米等の仕上げ工程も含む精米
ができるようにしたものである。又、この発明は任意に
工程長を延長し得て任意数の搗精手段が用いられるので
、全精米工程中の米の状態に応じた最適機構の搗精手段
を組合せて極めて効率のよい精米が可能となり入力を無
駄な熱エネルギーとすることなく、消費電力を節減し、
搗精中の米の温度上昇を防止する。玄米の品質、精白米
の要求品質、精米機の工程能力等を考慮して搗精室容積
比の搗精流量を制御すると、工程長が流量に応じて延長
されて、長工程小荷重搗精ができる。
1粒毎の表面に作用する平均的搗精度数であって、搗精
流量に対する精米機の搗精室1の容積と回転する搗精ロ
ール3の周速度により、米粒1粒平均の工程時間と公転
の運動距離が定まり、搗精ロール3と除糠筒5の機能構
造により撹拌混合する自転回転の度合が定まって、搗精
工程長が定まること、又、搗精圧と搗精ロールと除糠筒
の機能構造により搗精作用の強さが定まること、および
精米機を竪型とすると任意に搗精室1の容積を拡大し得
て、高速度回転と共に、長工程搗精が可能となる新知見
に基づいて発明を構成したもので、任意に米粒1粒毎に
長時間に渡り大度数の搗精作用ができる結果、1機で従
来の研削、摩擦両方式の搗精の他に新機構の多数(実施
例では8組)の搗精手段の実施を可能として脱芽等の新
規な目的の達成、精選、研米等の仕上げ工程も含む精米
ができるようにしたものである。又、この発明は任意に
工程長を延長し得て任意数の搗精手段が用いられるので
、全精米工程中の米の状態に応じた最適機構の搗精手段
を組合せて極めて効率のよい精米が可能となり入力を無
駄な熱エネルギーとすることなく、消費電力を節減し、
搗精中の米の温度上昇を防止する。玄米の品質、精白米
の要求品質、精米機の工程能力等を考慮して搗精室容積
比の搗精流量を制御すると、工程長が流量に応じて延長
されて、長工程小荷重搗精ができる。
【0009】
【効果】この発明は、1機で従来の4機連座の精米装置
同様の搗精工程と脱芽および仕上げ工程の全部又は任意
の1部を実施し得るので、据付面積を著しく縮小するこ
とが可能で、又装置が簡略化されて設備費も大きく節減
できる。全精米工程中に於いて、米の搗精度により変化
する米の状態に対応して多数の搗精機構で最適手段で搗
精するので消費電力量を著しく節減し、搗精中の米の温
度上昇、温度上昇による水分減少、食味劣化を防止し、
且、精白米の要求品質に適合する精米が可能となり、従
来の精米技術で達成し得なかった高搗精度の精米が任意
に得られる。長工程で低圧小負荷搗精が可能で砕粒の発
生が少く高歩留りの精米ができる。高性能仕上げ工程に
より、糠切れのよい滑らかな艶のある肌合いの美しい外
観の精米が得られる。
同様の搗精工程と脱芽および仕上げ工程の全部又は任意
の1部を実施し得るので、据付面積を著しく縮小するこ
とが可能で、又装置が簡略化されて設備費も大きく節減
できる。全精米工程中に於いて、米の搗精度により変化
する米の状態に対応して多数の搗精機構で最適手段で搗
精するので消費電力量を著しく節減し、搗精中の米の温
度上昇、温度上昇による水分減少、食味劣化を防止し、
且、精白米の要求品質に適合する精米が可能となり、従
来の精米技術で達成し得なかった高搗精度の精米が任意
に得られる。長工程で低圧小負荷搗精が可能で砕粒の発
生が少く高歩留りの精米ができる。高性能仕上げ工程に
より、糠切れのよい滑らかな艶のある肌合いの美しい外
観の精米が得られる。
【0010】
第1図はこの発明の1部を破裁した断面図である。
1…搗精室 2…ねじロール 3…搗精ロール
4…搗精体 5…搗精筒 6…シャフト 7 固定枠
8…ケーシング
4…搗精体 5…搗精筒 6…シャフト 7 固定枠
8…ケーシング
Claims (11)
- 【請求項1】搗精室(1)内で米を長時間、長距離の回
転撹拌運動をさせて、米粒1粒毎に大度数の搗精作用を
受ける長工程搗精により、1機で研削、摩擦両方式の搗
精工程の外に、脱芽、および精選、研米等の仕上げ工程
を含む複数の工程よりなる全精米工程の全部又は一部を
実施することを特徴とする精米方法。 - 【請求項2】ねじロール(2)と共にシャフト(6)に
より回転力があたえられる、それぞれ構造機能の異なっ
た搗精体(4)を外周に取付けた複数の円筒形の搗精ロ
ール(3)と、その外周にそれぞれの搗精ロール(3)
の搗精機能に適合する構造機能の除糠筒(6)により搗
精室(1)を構成し、通常の研削、摩擦方式の搗精の外
、脱芽、および精選、研米等の仕上げ工程を含む全精米
工程中の米の状態の変化と工程の目的に対応して異なっ
た構造機能の搗精体(4)と搗精筒(5)を組合せた複
数組の搗精手段を用いて、1機で全精米程の全部又は一
部を実施することを特徴とする精米方法。 - 【請求項3】搗精室(1)内で米が上昇もしくは降下す
る垂直方向に移動しながら水平回転して搗精することを
特徴とする請求項2記載の精米方法。 - 【請求項4】精米機の搗精室(1)内で米の平均的1粒
毎の搗精時間、又は回転運動距離で表わされる搗精工程
長が、通常の精米機の4倍以上であることを特徴とする
精米方法。 - 【請求項5】玄米の品質、精白米の要求品質、精米機の
工程能力に対応して、搗精流量を制御して工程長を任意
に延長して長工程、小荷重搗精することを特徴とする精
米方法。 - 【請求項6】搗精初期の玄米を繊維質に富む強靭な糠層
の組織を、切断する傷をつけた後、研削もしくは摩擦方
式の搗精することを特徴とする精米方法。 - 【請求項7】バネ用ステンレス鋼等の高硬度、高弾性の
フィラメントの先端で米粒の糠層の組織に傷をつけ、又
は微細な糠層の剥離等の搗精することを特徴とする精米
方法。 - 【請求項8】搗精初期の米の胚を高速度回転するフィラ
メントの先端で打撃する高頻度の衝撃を与え、胚が胚盤
より折損して原形を保持する状態で胚乳より離脱させる
ことを特徴とする精米方法。 - 【請求項9】米の胚を打撃した胚を胚乳より離脱させる
フィラメントが、その径が0.1mm乃至0.5mmの
範囲内のポリアミド樹脂(通称ナイロン)であることを
特徴とする請求項8記載の精米方法。 - 【請求項10】大径、大容積の搗精室(1)内を、高速
度回転しながら上昇する米を、研削搗精する機構の搗精
体(4)と、米の回転運動を阻害する機構を備えた除糠
筒(5)の組合せにより、常に重力で落下する力が働く
状態で公転回転する米に速度差を生じさせて米の公転回
転運動を自転回転運動に変換して、接触する米粒相互の
運動方向差を生じさせて米粒同士を摩擦させて、研削搗
精と共に摩擦搗精を併用することを特徴とする精米方法
。 - 【請求項11】スクリュー(2)と共にシャフト(3)
により回転力が与えられ、それぞれ構造機能の異なった
搗精体(4)を外周に取付けた複数の円筒形の搗精ロー
ル(3)と、その外周にそれぞれの搗精ロール(3)の
搗精機能に適合する構造機能の複数の除糠筒(5)の間
隙で搗精室(1)を構成し、通常の研削、摩擦方式の搗
精の外、脱芽、精選、研米等の仕上げ工程を含む全精米
工程中の米の状態の変化に対応して異なった構造機能の
搗精体(4)と除糠筒(5)を組合わせた複数組の搗精
手段により、搗精室(1)内をねじロール(2)により
押し上げられて上昇する米を搗精する精米機
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15417591A JPH04310242A (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 精米方法と精米機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15417591A JPH04310242A (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 精米方法と精米機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04310242A true JPH04310242A (ja) | 1992-11-02 |
Family
ID=15578477
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15417591A Pending JPH04310242A (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 精米方法と精米機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04310242A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007260597A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Iseki & Co Ltd | 竪型精米装置 |
JP2015112550A (ja) * | 2013-12-12 | 2015-06-22 | 株式会社サタケ | 搗精装置 |
CN112642512A (zh) * | 2020-12-29 | 2021-04-13 | 湖南省湘粮机械制造有限公司 | 新型碾米机 |
-
1991
- 1991-04-05 JP JP15417591A patent/JPH04310242A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007260597A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Iseki & Co Ltd | 竪型精米装置 |
JP4572855B2 (ja) * | 2006-03-29 | 2010-11-04 | 井関農機株式会社 | 竪型精米装置 |
JP2015112550A (ja) * | 2013-12-12 | 2015-06-22 | 株式会社サタケ | 搗精装置 |
CN112642512A (zh) * | 2020-12-29 | 2021-04-13 | 湖南省湘粮机械制造有限公司 | 新型碾米机 |
CN112642512B (zh) * | 2020-12-29 | 2022-05-31 | 湖南省湘粮机械制造有限公司 | 新型碾米机 |
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