JP6234742B2 - プレストレスコンクリート構造物のグラウトの充填状態を評価する方法 - Google Patents

プレストレスコンクリート構造物のグラウトの充填状態を評価する方法 Download PDF

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Description

本発明は、内部に金属製のシース管が配されたコンクリートであって、シース管の内部に、プレストレス鋼材が配され、シース管とプレストレスコンクリート鋼材の間隙にグラウトが充填されたプレストレスコンクリート構造物の、グラウトの充填状態を評価する方法に関するものである。
プレストレスコンクリート(以下、単にPCという)構造物とは、コンクリートの内部に、金属製のシース管が貫通した状態で配置され、そのシース管の内部に、金属製のPC鋼材が通され、シース管内部に、PC鋼材を通した状態でグラウトが充填された構造物のことである。
PC鋼材は、予め引張力を作用させることで、圧縮力には強く、引張力には弱いコンクリートの弱点を克服する役割を果たしている。
グラウトは、金属製のシース管内を完全に充填し、PC鋼材防錆保護し、構造部材コンクリートとPC鋼材を付着により一体とするセメントペースト(非磁性体)である。
このPC構造物は、コンクリートの内部に設けられるシース管内に、PC鋼材を通し、PC鋼材に対し、引張力を作用させた状態とし、この状態で、シース管の内部にグラウトを充填することによって、構築される。
この構築のための施工が正常な場合、グラウトは、シース管内に未充填領域を残すことなく、密に充填される。
しかしながら、施工不良が発生した場合、シース管内に、グラウトの未充填領域、即ち、空隙が発生し、PC鋼材が、空隙内に露出することがある。
このような施工不良が発生すると、空隙に露出したPC鋼材が腐食を開始し、これによって、PC鋼材の破断が発生する。
PC鋼材には、予め引張力が作用しているので、この破断により、コンクリート部材や構造物の性能低下、橋梁等の構造物の破壊、落橋等につながる場合がある。また、PC鋼材は、鋼より線や鋼棒が使われているが、鋼橋では、鋼材の破断による鋼棒の飛び出しで、第三者被害を招く問題も発生している。
このため、PC構造物におけるグラウトの充填の施工不良箇所を早期に調査し、未然に事故防止する必要があり、グラウトの充填状況を評価し、グラウトの未充填領域を効率よく検出する技術が求められている。
このようなグラウトの未充填領域を検出する従来技術として、特開2006−90799(特許文献1)がある。
この従来技術は、シース管の外壁に1対の電極を配し、これら1対の電極が、シース管およびグラウトを介してキャパシタを構成するようにし、一方の電極に高周波を印加して、他方の電極で受信した高周波を解析することにより、グラウトの未充填領域を検出しようとするものである。
しかしながら、この従来技術では、シース管の外面に、予め電極を配置しておく必要があって、作業の煩雑性が高く、また、シース管全体としての未充填領域の有無を確認することはできても、未充填領域の位置を正確に特定することは困難であり、また、受信する高周波も、電極とPC鋼材の相対位置によって変化することもあり、受信結果の解析も容易ではない、という問題があった。
特開2006−90799号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、グラウトの充填状態の評価をPC構造物を破壊することも、PC構造物の作成時に特殊な評価機材を埋設することもなく、簡単かつ確実にできるようにし、グラウトの未充填領域の位置、さらには、グラウトの充填状況、具体的には、グラウトの充填率を特定し、グラウトの充填状態を評価できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1発明に係るプレストレスコンリート構造物のグラウトの充填状態を評価する方法は、
コンクリートの内部に金属製のシース管を有し、シース管の内部に予め引張力を作用させたプレストレスコンクリート鋼材が配置され、プレストレスコンクリート鋼材が配置されたシース管の内部にグラウトを充填して製造されるプレストレスコンリート構造物のグラウトの充填状態を評価する方法であって、
電磁誘導加熱により、シース管を加熱する加熱ステップと、
シース管の加熱によってコンクリートに拡散する熱量を、シース管の周囲のコンクリート表面の温度を計測することによって取得する計測ステップと、
コンクリート表面の計測温度が、グラウトが「健全」に充填されている状態のコンクリート表面の計測温度である基準温度より高い場合、その領域にはグラウトの未充填領域が存在することを判定する判定ステップと、
基準温度に対する、コンクリート表面の計測温度の差異からグラウトの充填率を特定する充填率特定ステップと、
未充填領域の有無、及び、グラウトの充填率の予測値の少なくとも一方を表示し、グラウトの充填状態を評価に供する評価ステップと
からなることを特徴とする。
また、第2発明に係るプレストレスコンリート構造物のグラウトの充填状態を評価する方法は、第1発明において、
計測ステップが、
コンクリート表面の温度を、赤外線サーモグラフィを介して計測する
ことを特徴とする。
また、第3発明に係るプレストレスコンリート構造物のグラウトの充填状態を評価する方法は、第1または第2発明において、
充填率特定ステップにおいて、
グラウトの充填状態が「健全」の基準温度からの上昇率αが、下記式(1)によって得られ、
グラウト充填率βが、下記式(2)によって特定される請求項1または2に記載のプレストレスコンリート構造物のグラウトの充填状態を評価する方法:
Figure 0006234742
Figure 0006234742
なお、前記式(1)において、Tmaxは、PC構造物のコンクリート表面の最高温度、Tiniは、PC構造物のコンクリート表面の初期温度、Tmax健全は、「健全」のコンクリート表面の最高温度、Tini健全は、「健全」の初期温度とする
ことを特徴とする。
また、第4発明に係るプレストレスコンリート構造物のグラウトの充填状態を評価する方法は、第1から第3発明のいずれかにおいて、
加熱ステップにおいて、
電磁誘導の磁界が、シース管に到達し、かつ、シース管で遮断され、プレストレスコンクリート鋼材には到達しない
ことを特徴とする。
また、第5発明に係るプレストレスコンリート構造物のグラウトの充填状態を評価する方法は、第1から第4発明のいずれかにおいて、
判定ステップが、
コンクリート表面の温度変化から、計測領域の温度上昇率を計算し、予め定められた基準上昇率より高い温度上昇率を有する計測領域には、グラウトの未充填領域が存在することを判定する
ことを特徴とする。
また、第6発明に係るプレストレスコンリート構造物のグラウトの充填状態を評価する方法は、第1から第5発明のいずれかにおいて、
判定ステップが、充填率特定ステップを含み、
計算された温度上昇率に応じ、対応する計測領域のグラウト充填率を予測する
ことを特徴とする。
上記の第1発明では、コンクリート表面の温度から、グラウトの未充填領域を特定するので、何らの事前施工や、構造物の破壊をすることなく、簡単、確実、かつ、迅速に低コストでグラウトの未充填領域を特定できる。
上記の第2発明では、第1の作用効果に加え、汎用の赤外線サーモグラフィを利用するので、特殊な専用品を準備する必要がなく、その上、得られた計測結果の解析も、汎用のアプリケーションを使用することができ、低コストで簡単に導入できるようになる。
上記の第3発明では、第1及び第2発明の作用効果に加え、充填状態の評価を確実に実行できるようになる。
上記の第4発明では、第1から第3発明の作用効果に加え、PC鋼材が電磁誘導によって直接発熱する、または、加熱されることがないので、PC鋼材の加熱に起因するPC構造物全体の強度の低下を防止することができる。
上記の第5発明では、第1から第4発明の作用効果に加え、グラウトの未充填領域の位置の特定をさらに効率よく実行できる。
上記の第6発明では、第1から第5発明の作用効果に加え、グラウトの充填率を具体的に予測し、グラウトの充填状態を詳細に評価することが可能になるので、グラウトの充填状態に対応した最適な対応をとることができるようになり、製品コストを効果的に抑制することができる。
図1は本発明にかかるPC構造物のグラウトの充填状態を評価する方法の第1実施例の構成を示す概念図である。 図2は図1に示したPC構造体の内部に、グラウトの未充填領域が発生した状態を示す側断面概念図である。 図3は図1の電磁誘導コイルにより発生する交番磁界を示す説明図である。 図4は図1に示したPC構造物のコンクリート表面の温度を計測する状態を示す概念図である。 図5は図4においてグラウトの充填率が50%である場合の概念図である。 図6は図4においてグラウトの充填率が0%である場合の概念図である。 図7は図4から図6における表面温度の変化の概念の一例を示すグラフである。 図8は図4から図6における表面温度の実測値の一実施例を示すグラフである。 図9は図8の0秒から3000秒区間を拡大したグラフである。 図10はグラウトの充填状態が「健全」の場合のシース管及びPC鋼材の温度変化を示すグラフである。 図11はグラウトの充填状態が「半充填」の場合のシース管及びPC鋼材の温度変化を示すグラフである。 図12はグラウトの充填状態が「充填なし」の場合のシース管及びPC鋼材の温度変化を示すグラフである。 図13は基準温度および実測温度の比と、グラウト充填率の関係を示すグラフである。 図14は本発明にかかるPC構造グラウトの充填状態を評価する方法の第2実施例の評価対象となるPC構造物の上面図である。 図15は図14に示したPC構造物の側面図である。 図16は図14に示したPC構造物の端面図である。 図17は図14に示したPC構造物の未充填領域におけるシース管内部の軸直角断面図である。 図18は図14に示したPC構造物の健全領域におけるシース管内部の軸直角断面図である。 図19は実施例2におけるPC構造体および試験体の実際の温度変化を示すグラフである。 図20は図19におけるPC構造体の健全領域と未充填領域の温度履歴の概念を示すグラフである。 図21は実施例2における加熱領域と見充填領域の関係を示す説明図である。
本発明は、PC構造物のシース管を加熱、具体的には、電磁誘導により加熱し、コンクリートの温度を計測し、その温度変化に応じて、シース管の内部に充填されたグラウトの充填状態を評価するものである。
以下、実施例に基づき、本発明を詳細に説明する。
まず、図1から図7に基づき、本発明にかかるPC構造物のグラウトの充填状態を評価する方法の実施例1を説明する。
図1は本発明にかかるPC構造物のグラウトの充填状態を評価する方法の実施例1の構成を示す概念図、図2は図1に示したPC構造体の内部に、グラウトの未充填領域が発生した状態を示す側断面概念図、図3は図1の電磁誘導コイルにより発生する交番磁界を示す説明図、図4は図1に示したPC構造物のコンクリート表面の温度を計測する状態を示す概念図、図5は図4においてグラウトの充填率が50%である場合の概念図、図4においてグラウトの充填率が0%である場合の概念図、図7は図4から図6における表面温度の変化の概念の一例を示すグラフである。
図中、1は検査装置、10は検査装置1の加熱装置、100は加熱装置10の高周波インバータ、101は高周波インバータ100から電流の供給を受ける電磁誘導用コイルユニット、加熱装置10の電磁誘導用コイルユニット、102は保護ボード、11は温度計測装置、110は温度計測装置11の制御部、111は温度計測装置11の温度計測部、2はPC構造物、20はPC構造物2のコンクリート、21はPC構造物のシース管、21aはシース管21内の未充填領域、22はPC構造物2のPC鋼材、23はPC構造物のグラウトである。
検査装置1は、加熱装置10と、温度計測装置11を具備する。
加熱装置10は、高周波インバータ100と、高周波インバータ100から電流を供給される電磁誘導用コイルユニット101と、電磁誘導用コイルユニット101と後述のPC構造物との間に挟まれる保護ボード102とを具備する。
高周波インバータ100は、電磁誘導用コイルユニット101が電磁誘導のための交番磁界を発生させるために必要な電流を、電磁誘導用コイルユニット101に対して供給する。
電磁誘導用コイルユニット101は、移動可能なユニットになっており、内部に、鉛直な中心軸を周回する図示しないコイル部を有し、高周波インバータ100からの電流の供給を受け、交番磁界を発生する。
この電磁誘導用コイルユニット101は、使用時に、後述の保護ボード102を挟んで、PC構造物の上面に載置される。
保護ボード102は、例えば、発泡スチレンボードのような断熱性と衝撃吸収性を備えたボードである。
この保護ボード102は、電磁誘導用コイルユニット101がPC構造物2の上面に載置される際に、電磁誘導コイル部101が有する熱がPC構造物2に影響しないようにすると共に、電磁誘導コイル部101及びPC構造物の双方の接触による損傷を防止する。
温度計測装置11は、制御部110と、制御部によって動作が制御される温度計測部111を具備する。
制御部110は、温度計測装置11の全体の動作を制御するものであって、具体的には、予め定められたプログラムに応じ、温度計測、計算、評価、出力などを実行する。
温度計測部111は、赤外線サーモグラフィカメラであり、制御部110からの制御信号に応じて動作し、撮影対象、具体的には、PC構造物2の表面、言い換えれば、コンクリート20の表面の温度を計測する。
PC構造物2は、長尺の角柱状であり、主要構造体であるコンクリート20と、コンクリート20の内部を貫通するシース管21と、シース管21の内部に配置されるPC鋼材と、PC鋼材22が配置されたシース管21の空隙に充填されるグラウト23とからなる。
コンクリート20は、例えば、コンクリート構築物に使用されるコンクリートである。
シース管21は、PC構造物2の長尺方向に沿って、PC構造物2の中央に配置されるものであり、従来から汎用のPC構造物と同様に製造される。
このシース管21は、金属製であり、交番磁界による電磁誘導によって電流が発生する。
PC鋼材22は、シース管21の内部を、シース管の長さ方向に沿って、予め引張力を作用させた状態で配置されるものである。
また、このPC鋼材22は、PC構造物2を横置きした状態で、シース管内部に置かれた状態で配置されるので、図1のシース管21の下方向に位置する。
グラウト23は、PC鋼材22の防錆効果を有する配合がなされたセメントペースト(非磁性体)であり、PC鋼材22が配置されたシース管21の空隙に充填される。
このグラウト23は、PC鋼材22の防錆と共に、PC鋼材22とシース管21とコンクリート20の一体性を実現し、PC構造物2の全体としての強度、耐用年数の向上に大きく寄与する。
このグラウト23は、充填時にはペースト状であるため、施工不良によって、例えば、図2に示したように、未充填領域21aが発生することがある。
本発明は、この未充填領域21aの存在を判定することにより、PC構造物のグラウトの充填状態を評価するものである。
次に、上記の実施例1を用い、グラウトの充填状態の評価の方法について説明する。
まず、本発明では、図2に示したように、PC構造物2を横置きする。
このとき、シース管21内で、PC鋼材21が沈殿した位置になるようにする。
次に、PC構造物2の上面の温度計測位置または温度計測領域に、保護ボード102を挟んで、加熱装置10の電磁誘導用コイルユニット101を載置する。
この載置位置は、シース管21の直上である。
次に、高周波インバータ100を作動させ、電磁誘導用コイルユニット101の図示しないコイル部で、図3に示したように、交番磁界101aを発生させる。
この交番磁界101aは、シース管21に作用して電磁誘導を引き起こし、シース管に誘導電流が発生させる。
この電磁誘導によって、シース管21が加熱される。
一方、発生する交番磁界101aは、電磁誘導用コイルユニット101に対し、交番磁界101aが強く作用するシース管21の上側面より離れている上、シース管21によって遮断されるため、シース管21の内部のPC鋼材22には、作用しない、または、ほとんど作用しない。
このため、PC鋼材22には、PC鋼材22を加熱、または、加熱するような誘導電流は発生せず、電磁誘導による、品質を損なうような加熱はない。
次に、電磁誘導による加熱を予め定められた出力で、所定時間継続した後、加熱装置10の作動を停止し、加熱を停止させる。
この継続時間は、シース管21の加熱によって、シース管21の温度上昇が停止するかほぼ停止すると共に、周囲のコンクリート20の上面の表面温度には、変化が認められないか、ほとんど認められない程度の出力と時間とすることが望ましい。
具体的には、PC構造物2の大きさや構造、シース管22の材質などに応じて変更できるが、予め、規定された電磁誘導出力と時間の範囲内で実施する。
次に、PC構造物2の上面から、加熱装置10の電磁誘導用コイルユニット101と保護ボード102を除去する。
次に、加熱した領域を上方から温度計測部111で撮影し、計測位置、具体的には、シース管21の直上位置の計測領域の表面温度を、経時時間に対応して計測し、温度変化を記録する。
次に、得られた表面温度の最高温度を特定する。
次に、この最高温度が、予め定められた基準温度より高い場合、その計測領域の直下には、グラウト23の未充填領域が存在する、と判定する。
この基準温度は、グラウト23の充填の施工不良がなく、「健全」(充填100%)である基準領域で得られる最高温度を示す。
この基準温度は、予め試験計測で取得してもよいが、施工不良の頻度がそれほど高くない比較的安定した品質が見込まれるPC構造物2を評価対象とする場合には、同一または同一タイプのPC構造物2から得られた複数の計測家結果の最高温度のうち、低い温度範囲に集中した最高温度を基準とすることが可能である。
また、この基準温度として、熱伝導解析により取得された値としてもよい。
上記実施例は、以上のように、グラウト23の未充填領域の存在の有無を判定することによって、PC構造物2のグラウト23の充填状態を評価する。
ここで、グラウト23の充填状況がPC構造物の表面温度に与える影響について説明する。
図4に示したように、シース管21内に未充填領域が生じないようグラウト23を充填した場合を「健全(充填100%)」、図5に示したように、シース管21内に、シース管21の断面積換算で約50%の未充填領域が生じた場合を「半充填(充填50%)」、図6に示したように、シース管21内に、グラウトを全く充填しない場合を「充填なし(充填0%)」とする。
電磁誘導によって加熱されたシース管21の熱は、コンクリート20及びグラウト23に拡散する。
「健全」の場合、シース管21の内面全面にグラウト23が接触しているため、シース管21の熱は、シース管21の内面全体からグラウト23に効率よく拡散し、シース管21の外面からコンクリート20に拡散する熱量は、相対的に小さくなる。
「半充填」の場合、シース管21の内面の上側半分がグラウト23とは接触せず、未充填領域、即ち、空気に面する。
空気の熱伝導率は約0.03W/m℃、コンクリート(グラウト)の熱伝導率は約2.0W/m℃であって、空気は断熱性が高い。
このため、シース管21の熱は、グラウト23に対し、未充填領域に面した内面からはほぼ拡散せず、シース管21の内面の半面(図5では下側半分)からしか拡散しない。
この結果、シース管21の熱のグラウト23に対する熱拡散の効率は低下し、これによって、シース管21の外面からコンクリート20に拡散する熱量は、相対的に大きくなる。
「充填なし」の場合、シース管21にはグラウトは充填されていないので、グラウトに拡散する熱はない。
このため、「充填なし」では、シース管21の熱は、シース管21の外面からコンクリート20のみに拡散し、これによって、シース管21の外面からコンクリート21に拡散する熱量は最大化する。
上記の通り、グラウト23の充填状態に応じ、コンクリート20に拡散する熱量が変化するため、PC構造物2の表面の計測領域または計測位置(図4から図6では便宜上×印で示す。)の表面温度は、例えば、図7に示したグラフのように経時変化する。
このグラフは、温度変化の傾向を示すものであり、表面最高温度が、グラウトの充填状態に応じて変化、具体的には、充填状態が「健全」のときには表面最高温度が低く、充填状態が「半充填」から「充填なし」に変わるに従い、表面最高温度が高くなる。
本実施例では、「健全」の表面最高温度が基準温度となり、表面最高温度が、基準温度の温度レベルより高い計測位置の直下には、シース管21内に、グラウト23の未充填領域21aが存在すると判定することができる。
このようなPC構造物の表面最高温度と、グラウトの充填状態の相関関係に基づき、本発明では、グラウトの充填状態が評価される。
次に、図8及び図9に基づき、上記実施例1に示した方法で試験計測した表面温度の温度変化について説明する。
図8は図4から図6における表面温度の実測値の一実施例を示すグラフ、図9は図8の0秒から3000秒区間を拡大したグラフである。
図8及び図9のグラフにおいて、温度上昇量のピークが認められる領域では、「健全」、「底面半充填」及び「充填なし」の値を示すマークの群によって、明らかに3本のラインが形成されている。
これらのラインのうち、一番上の群は、「充填なし」、真ん中のラインは、「底面半充填」、一番下のラインは、「健全」を示すものである。
まず、この試験計測の概要について説明する。
この試験計測では、「健全」、「半充填」及び「充填なし」の3本のPC構造物が使用された。
これらの外寸は、長さ500mm、高さ165mm、奥行き165mmの長尺の四角柱である。
シース管の外径は、直径45mmであり、シース管は、PC構造物の長手方向に沿って、その中央を貫くものである。
従って、このPC構造物におけるシース管からPC構造物の外表面までの最短距離、すなわち「かぶり」は、60mmとなる。
そして、3本のPC構造物のうち、「健全」のシース管には、グラウトを緊密に充填し、「半充填」のシース管には、シース管内部空間の略上半分が空洞になるようグラウトを充填し、「充填なし」のシース管には、内部にPC鋼材のみを載置する。
この3本のPC構造物の上面中央を、電磁誘導用コイルユニットを介し、出力1.6Wで180秒間電磁誘導によって加熱する。
この電磁誘導により、シース管が加熱されたところで、電磁誘導用コイルユニットなどをPC構造物の上面から排除し、PC構造物の上面中央の表面温度を温度計測部で計測した。
計測結果は、図8および図9に示したが、実際の試験においても、表面温度の上昇量は、「健全」<「半充填」<「充填なし」となり、最高表面温度は、「健全」が最低で、「充填なし」が最高となった。
この試験結果からも、本実施例では、PC構造物のグラウトの充填状態を適切に評価できることが確認できた。
次に、図10から図12に基づき、上記実施例1に示した方法で電磁誘導による加熱を実施した場合のPC鋼材に対する加熱の影響の試験について説明する。
図10はグラウトの充填状態が「健全」の場合のシース管及びPC鋼材の温度変化を示すグラフ、図11はグラウトの充填状態が「半充填」の場合のシース管及びPC鋼材の温度変化を示すグラフ、図12はグラウトの充填状態が「充填なし」の場合のシース管及びPC鋼材の温度変化を示すグラフである。
なお、図10から図12のグラフにおいて、経過時間の開始から500秒までの間は、明確にシース管とPC鋼材の温度変化に明確な相違が認められる領域では、シース管及びPC鋼材の値を示すマークの群によって、明らかに2本のラインが形成されている。
これらのラインのうち、上側のラインはシース管の温度、下側のラインはPC鋼材の温度変化を示すものである。
この試験には、以下の点以外は、上記の表面温度の計測試験と同様の3本のPC構造物を用いた。
すなわち、この試験で用いられるPC構造物のシース管と、PC鋼材には、それぞれ熱電対を取り付けておき、それぞれの温度を計測できるようにした。
その上で、180秒間電磁誘導により加熱し、シース管及びPC鋼材の温度変化を計測した。
この結果、充填状態に応じ、シース管の最高到達温度は、図8及び図9における試験と同様に、グラウトの充填が少ないほど高くなる一方、全ての充填状態において、PC鋼材の最高到達温度には大きな相違がなく、その温度も、PC鋼材の品質に影響するほど高くはなく、電磁誘導による加熱は、PC鋼材には直接影響しないことがわかった。
次に、図13に基づき、PC構造物の表面温度に対するグラウトの充填状態の関連性について説明する。
図13は基準温度および実測温度の比と、グラウト充填率の関係を示すグラフである。
上記図8及び図9における試験結果から、PC構造物の表面、即ち、コンクリート表面の初期温度から最高温度に至る上昇率を、「健全」の基準温度上昇率で無次元化した割合即ち、基準温度からの上昇率αを横軸とし、グラウトの充填率βを縦軸としてグラフにすると、両者には一定の規則性が認められることが判明した。
この基準温度からの上昇率αは、以下の式により求めた。
Figure 0006234742
上記式(1)中、Tmaxは、PC構造物のコンクリート表面の実測の最高温度、Tiniは、PC構造物のコンクリート表面の実測の初期温度、Tmax健全は、「健全」のコンクリート表面の最高温度、Tini健全は、「健全」の初期温度である。
また、無次元化した割合αは、ここでは、「健全(充填率100%)」の基準温度からの温度上昇率を示すものである。
ここで、グラウト充填率βは、「健全(充填率100%)」の基準温度からの温度上昇率αによって特定される。
Figure 0006234742
なお、基準温度Tmax健全は、初期温度Tini健全、外気温T、シース管までの距離d、シース管内径φ、シース管の肉厚t、電磁誘導出力e、電磁誘導時間tを変数とした下記式(3)で表される。
Figure 0006234742
上記の関係式を用いれば、PC構造物の表面温度から、グラウトの充填率を予測することができ、計測対象となったPC構造物のグラウトの充填状態を具体的に評価できるようになって、PC構造物の充填状態に応じた効果的な対応が可能になる。
さらに、図13のグラフを利用し、上昇率αの数値から、充填率を予測することも可能である。
次に、図14から図21に基づき、本発明にかかるPC構造物のグラウトの充填状態を評価する方法の実施例2について説明する。
なお、実施例2の主要構成は、実施例1と同様であるので、重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。
この実施例2では、グラウトの部分的な充填状態の違いによる、表面温度の変化について検証する。
図14は本発明にかかるPC構造グラウトの充填状態を評価する方法の第2実施例の評価対象となるPC構造物の上面図、図15は図14に示したPC構造物の側面図、図16は図14に示したPC構造物の端面図、図17は図14に示したPC構造物の未充填領域におけるシース管内部の軸直角断面図、図18は図14に示したPC構造物の健全領域におけるシース管内部の軸直角断面図、図19は実施例2におけるPC構造体および試験体の実際の温度変化を示すグラフ、図20は図19におけるPC構造体の健全領域と未充填領域の温度履歴の概念を示すグラフ、図21は実施例2における加熱領域と見充填領域の関係を示す説明図である。
図中、3はPC構造物、30はコンクリート、31はシース管、31aは未充填領域、31bは健全領域、31cは健全領域、32はPC鋼材、33はグラウト、4は電磁誘導用コイルユニットである。
なお、図14から図16において、PC鋼材32は省略してある。
PC構造物3の外寸は、全長500mm、高さ165mm、奥行き165mmの長尺四角柱である。
この実施例におけるPC構造物3の表面の計測位置は、一方の端部から250mm、一方の端部から150mmの2点であり、図14および図15では便宜上×印で示した。
シース管31の外径は、直径45mmであり、シース管31はPC構造物3の長手方向に沿って、その中央を貫くものである。
グラウト33は、PC構造物3の両端から、それぞれ、200mmの領域まで充填されており、シース管31の中央部分には、未充填領域31aが、シース管31の両端領域には、健全領域31b、31cが形成される。
従って、シース管31内のグラウト33の充填状態は、端部から250mmの位置では、図17に示したように未充填であり、端部から150mmの位置では、図18に示したように、健全である。
なお、実施例2では、表面温度の変化を比較するため、PC構造物3と同様の寸法で、グラウトを全く充填しない「充填なし」の試験体を作成する。
この充填なしの試験体の表面温度の計測位置は、一方の端部から250mmの位置とする。
PC構造物3および充填なしの試験体を、実施例1と同様に加熱し、両者に設定された計測位置の表面温度の変化を計測した。
この表面温度の変化は、図19に示した通りである。
なお、図19のグラフでは、一番下の群がPC構造物3の健全領域、真ん中の群がPC構造物3の未充填領域、一番上の群が充填なしの試験体の計測結果を示す。
図19のグラフに基づくと、PC構造体の健全領域と見充填領域の温度履歴の概念は図20に示した通りである。
図20のグラフによると、表面温度が最高温度に達する、加熱からtmax時間経過時の未充填領域の温度Tmax と、健全領域の温度Tmax は、Tmax >Tmax となる。
また、tmax時間から長時間t′経過時の未充填領域の温度T′と、健全領域の温度T′は、T′>T′となる。
上記の結果から、以下の事実が判明する。
1)グラウト自体は、加熱され、温度が上昇すると、直ちに放熱する傾向が強いので、グラウトの健全領域では、グラウトへの蓄熱は少なく、また、PC構造体の上面からの加熱による熱は、上面側のコンクリートからグラウトに伝わり、その熱は側面および下面側のコンクリートに速やかに伝わり、グラウトから放熱される。このように、グラウトの熱は、PC構造体のコンクリート全体に分散するので、PC構造体の上面の温度だけが局所的に大きく上昇しない。
2)グラウトの未充填領域では、PC構造体の上面からの加熱による熱は、未充填領域の空気によって断熱され、コンクリート全体、特に、下面側には伝わり難く、PC構造体の上面の温度だけが局所的に大きく上昇する。
3)グラウトの未充填領域の空気は、PC構造体の上面からの加熱によって、徐々に蓄熱が進み、その空気の蓄熱の影響により、時間の経過に伴う表面温度の減少が緩和される。
4)表面温度の減少割合は、蓄熱した空気からの放熱の影響により、健全状態に比べ、未充填領域の方が小さい。
5)未充填領域の体積が小さいほど、未充填領域に対する蓄熱は集中し、温度が高くなる。
6)シース管内に蓄熱される熱量は、広い実充填領域(充填なし)>部分的な未充填領域>健全領域となる。
次に、実施例2において、部分的に未充填領域が存在するPC構造物における温度−グラウト充填率の関係式について説明する。
図21に示すように、電磁誘導用コイルユニット4によって均一に加熱が実行される領域の長さを示す均一加熱領域長をlとし、未充填領域長をlとすると、空洞領域長係数γは、以下の式によって表される。
Figure 0006234742
そして、部分的に未充填領域が存在する際の温度−グラウト充填率関係式は以下の式によって表される。
なお、β′はグラウト充填率、f(α)は式(2)で表される均一加熱領域長よりも十分に長い未充填領域を有する際のグラウト充填率、αは基準温度からの温度上昇率を示すものとする。
Figure 0006234742
上記の関係式により、表面温度とグラウトの充填率との関連性が明らかになる。
このため、上記の関係式を用いることによって、PC構造体のコンクリートの表面温度からグラウトの充填率を推測できるようになる。
なお、上記実施例において、PC構造物の形状や大きさは、上記の実施例に限定されるものではなく、本発明は、様々なタイプのPC構造物のグラウトの充填状態を評価することができる。
また、電磁誘導による出力と加熱時間は、シース管を加熱するに足る充分な出力と時間であれば、上記実施例に限定されるものではない。
また、上記の実施例では、PC構造物の表面温度を赤外線サーモグラフィで計測したが、他の温度計測手段を介して、温度を計測するようにしてもよい。
また、保護ボードは、電磁誘導用コイルユニットに一体化させたものであってもよく、また、作業条件によっては、使用しないことも可能である。
さらに、本発明は、本発明の範囲内で自由に設計変更し得るものであり、上記実施例に限定されるものではない。
本発明では、PC構造物を破壊することなく、グラウトの充填状況を簡単かつ確実に詳細に確認でき、単に、グラウト充填の施工不良の有無があるか否かだけではなく、必要に応じて、施工不良による未充填領域の範囲の特定、未充填領域の規模を特定することができ、さらには、PC構造物の表面温度から、未充填領域の割合まで予想することが可能である。
このため、本発明では、PC構造物の品質を一定以上に限定することが可能であり、施工不良のPC構造物に対しては、除去や強化修理などの適切な対応をとることが可能になり、PC構造物を用いた建造物の信頼性や耐用年数を向上させることが可能になる点で、産業上の利用可能性が高い。
1 検査装置
10 加熱装置
100 高周波インバータ
101 電磁誘導用コイルユニット
102 保護ボード
11 温度計測装置
110 制御部
111 温度計測部
2 PC構造物
20 コンクリート
21 シース管
21a 未充填領域
22 PC鋼材
23 グラウト
3 PC構造物
30 コンクリート
31 シース管
31a 未充填領域
31b 健全領域
31c 健全領域
32 PC鋼材
33 グラウト
4 電磁誘導用コイルユニット

Claims (6)

  1. コンクリートの内部に金属製のシース管を有し、シース管の内部に予め引張力を作用させたプレストレスコンクリート鋼材が配置され、プレストレスコンクリート鋼材が配置されたシース管の内部にグラウトを充填して製造されるプレストレスコンリート構造物のグラウトの充填状態を評価する方法であって、
    電磁誘導加熱により、シース管を加熱する加熱ステップと、
    シース管の加熱によってコンクリートに拡散する熱量を、シース管の周囲のコンクリート表面の温度を計測することによって取得する計測ステップと、
    コンクリート表面の計測温度が、グラウトが「健全」に充填されている状態のコンクリート表面の計測温度である基準温度より高い場合、その領域にはグラウトの未充填領域が存在することを判定する判定ステップと、
    基準温度に対する、コンクリート表面の計測温度の差異からグラウトの充填率を特定する充填率特定ステップと、
    未充填領域の有無、及び、グラウトの充填率の予測値の少なくとも一方を表示し、グラウトの充填状態を評価に供する評価ステップと
    からなる上記のプレストレスコンリート構造物のグラウトの充填状態を評価する方法。
  2. 計測ステップが、
    コンクリート表面の温度を、赤外線サーモグラフィを介して計測する
    請求項1に記載のプレストレスコンリート構造物のグラウトの充填状態を評価する方法。
  3. 充填率特定ステップにおいて、
    グラウトの充填状態が「健全」の基準温度からの上昇率αが、下記式(1)によって得られ、
    グラウト充填率βが、下記式(2)によって特定される請求項1または2に記載のプレストレスコンリート構造物のグラウトの充填状態を評価する方法:
    Figure 0006234742
    Figure 0006234742
    なお、前記式(1)において、Tmaxは、PC構造物のコンクリート表面の最高温度、Tiniは、PC構造物のコンクリート表面の初期温度、Tmax健全は、「健全」のコンクリート表面の最高温度、Tini健全は、「健全」の初期温度とする。
  4. 加熱ステップにおいて、
    電磁誘導の磁界が、シース管に到達し、かつ、シース管で遮断され、プレストレスコンクリート鋼材には到達しない
    請求項1から3のいずれかに記載のプレストレスコンリート構造物のグラウトの充填状態を評価する方法。
  5. 判定ステップが、
    コンクリート表面の温度変化から、計測領域の温度上昇率を計算し、予め定められた基準上昇率より高い温度上昇率を有する計測領域には、グラウトの未充填領域が存在することを判定する
    請求項1から4のいずれかに記載のプレストレスコンリート構造物のグラウトの充填状態を評価する方法。
  6. 判定ステップが、充填率特定ステップを含み、
    計算された温度上昇率に応じ、対応する計測領域のグラウト充填率を予測する
    請求項1から5のいずれかに記載のプレストレスコンリート構造物のグラウトの充填状態を評価する方法。
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