JP6234697B2 - コンクリート製造用水の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリート製造用水、及びコンクリート製造用水の製造方法に関する。
生コンクリート工場やコンクリート製品工場等では、ミキサ車の洗浄等により、セメントや骨材を含んだ多量の汚水が発生する。
従来、この汚水の処理としては、骨材部分を分離回収し、その後の残分であるコンクリート回収水を、練り水として再使用することがあった。また、セメント分をさらに分離除去し、固形分を含まないスラッジ水とした後、酸で中和して放流することもあった。
しかしながら、骨材部分を分離回収し、セメント分を含んだコンクリート回収水をそのまま練り水として再使用すると、得られた生コンクリートの作業性等が低下したり、その生コンクリートを凝固して得られたコンクリートの強度低下を招く等の欠点があった。また、セメント分を取り除いたスラッジ水を中和処理して放流する方式は、設備や工程等が複雑になる上、コストがかかるという欠点があった。
また、汚水の処理としては、具体的には、特許文献1及び特許文献2に記載の技術等が挙げられる。
特許文献1には、ボイラー排ガスを、コンクリート製造にかかる廃水の溜槽にブロワーで導き、強制的に散気させて、廃水の処理を行うシステムが記載されている。
また、特許文献2には、窯業系製品の製造過程で発生する排水の貯留槽に、同じく窯業系製品の製造工程で発生する、COガス成分を含有する排気を導き、前記排水内に噴出させる窯業系排水の排水処理システムが記載されている。
実開平7−21194号公報 特開平10−314758号公報
特許文献1によれば、排水中の水酸化カルシウムは、炭酸カルシウムとなり沈殿し、強アルカリ性を示した排水も中和され、pH6〜7の範囲におさまる旨が開示されている。
また、特許文献2によれば、窯業系排水に含まれるアルカリ性原因物質であるカルシウム成分は、排気ガス中の、COガス及びNOxガス等により中和し、炭酸カルシウムや硝酸カルシウムとして沈降固定できる旨が開示されている。
また、特許文献1及び特許文献2には、中和処理された水を再利用する旨も記載されている。
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載されているような中和処理された水を、コンクリート製造水として用いると、得られた生コンクリートの作業性等が低下したり、その生コンクリートを凝固して得られたコンクリートの強度等が不充分である等の不具合が発生する場合があった。
本発明は、かかる事情を鑑みて、優れた生コンクリートを得ることができる、コンクリート回収水を原料としたコンクリート製造用水、及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るコンクリート製造用水は、コンクリート回収水を、攪拌しながら、二酸化炭素を含む気体を注入することによって得られた、溶解するカルシウムイオンの濃度が700〜1000ppmであることを特徴とする。
このような構成によれば、上記のように、コンクリート回収水を原料としたコンクリート製造用水であっても、このコンクリート製造水を用いて、生コンクリートを製造すると、作業性等に優れた生コンクリートを得ることができる。すなわち、優れた生コンクリートを得ることができる、コンクリート回収水を原料としたコンクリート製造用水を提供することができる。
また、この生コンクリートを用いることによって、優れたコンクリートが得られる。
また、前記コンクリート製造用水において、pHが10〜11であることが好ましい。
このような構成によれば、より優れた生コンクリートを得ることができるコンクリート製造用水を提供することができる。
また、前記コンクリート製造用水において、前記気体が、空気であることが好ましい。
このような構成によれば、二酸化炭素を含む気体として、排気ガス等と異なり、成分が安定した空気を用いるので、安定した性能を有するコンクリート製造用水を提供することができる。また、二酸化炭素を含む気体として、二酸化炭素のみを含む気体を用いるより、コストが抑えることができる。
また、本発明の他の一態様に係るコンクリート製造用水の製造方法は、コンクリート回収水を攪拌しながら、二酸化炭素を含む気体を注入する攪拌注入工程を備え、前記攪拌注入工程が、溶解するカルシウムイオンの濃度が700〜1000ppmとなるように、前記攪拌及び前記気体の注入を行うことを特徴とする。
このような構成によれば、コンクリート回収水を原料として、優れた生コンクリートを得ることができるコンクリート製造用水を製造することができるコンクリート製造用水の製造方法を提供することができる。
また、前記コンクリート製造用水の製造方法であって、前記攪拌注入工程が、前記攪拌及び前記気体の注入を所定時間毎に断続的に行う工程であることが好ましい。
このような構成によれば、優れた生コンクリートを得ることができるコンクリート製造用水を効率的に製造することができる。
また、前記コンクリート製造用水の製造方法であって、前記コンクリート回収水に浮遊する固形物を除去する工程をさらに備えることが好ましい。
このような構成によれば、優れた生コンクリートを得ることができるコンクリート製造用水を効率的に製造することができる。
また、前記コンクリート製造法水の製造方法であって、前記攪拌注入工程後に、得られた液体を静置する静置工程をさらに備え、静置工程が、前記得られた液体を収容する容器を密閉して静置する工程であることが好ましい。
このような構成によれば、前記攪拌及び前記気体の注入をせずに、優れた生コンクリートを得ることができるコンクリート製造用水の性能を好適に維持することができる。
本発明によれば、優れた生コンクリートを得ることができる、コンクリート回収水を原料としたコンクリート製造用水、及びその製造方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係るコンクリート製造用水を製造する方法を説明するための図である。
以下、本発明に係る実施形態について説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。
本発明の実施形態に係るコンクリート製造用水は、コンクリート回収水を、攪拌しながら、二酸化炭素を含む気体を注入することによって得られた、溶解するカルシウムイオンの濃度が700〜1000ppmである。このようなコンクリート製造用水は、コンクリート回収水を原料としたコンクリート製造用水であっても、このコンクリート製造水を用いて、コンクリートを製造すると、優れた生コンクリートを得ることができる。このことは、溶解するカルシウムイオンの濃度が、コンクリート回収水より高く、その状態の安定性が高いことによると考えられる。
また、コンクリート回収水の上澄み液等をそのまま用いようとすると、カルシウムを含む析出物が発生しやすい状態であるので、優れた生コンクリートを得ることができない。また、コンクリート回収水のカルシウム成分を、炭酸カルシウム等にして沈降させて得られた上澄み液等を用いると、溶解するカルシウムイオンの濃度が低いだけではなく、コンクリート回収水に元々含まれていた界面活性剤等の成分が、優れた生コンクリートの製造を妨げるものであった。これらに対して、本実施形態に係るコンクリート製造用水を用いると、優れた生コンクリートを得ることができる。
また、本実施形態に係るコンクリート製造用水が、溶解するカルシウムイオンの濃度が高くても、カルシウムを含む析出物の発生を充分に抑制できる理由は、以下のことによると考えられる。
まず、コンクリート回収水には、水酸化カルシウムが溶解していると考えられる。コンクリート回収水に、二酸化炭素を含む気体を加えると、コンクリート回収水が白濁した液体になる。これは、コンクリート回収水に溶解されている水酸化カルシウムが、二酸化炭素によって、難水溶性の炭酸カルシウムになることによると考えられる。この白濁した液体を静置した後に得られる上澄み液を、コンクリートの製造に利用すると、上述したように、得られたコンクリートの強度等が不充分である等の不具合が発生する場合があった。また、白濁した状態の液体に、さらに二酸化炭素を含む気体を加えると、透明な液体になる。これは、炭酸カルシウムが、二酸化炭素により、水溶性の炭酸水素カルシウムになることによると考えられる。
そして、二酸化炭素を含む気体を加える際、攪拌することによって、液体(コンクリート製造用水)中に、細かい、いわゆるミクロサイズの気泡が、その粒径の均一性が高い状態で維持されていると考えられる。このことは、コンクリート回収水に元々含まれていた空気連行剤(AE剤:Air Entraining Agent)等の界面活性剤の存在によると考えられる。そして、このミクロサイズの気泡と液体との界面に、AE剤だけではなく、炭酸カルシウムや炭酸水素カルシウムが存在し、比較的安定な状態を維持することができると考えられる。
以上のことから、本実施形態に係るコンクリート製造用水は、溶解するカルシウムイオンの濃度が高くても、カルシウムを含む析出物の発生を充分に抑制できると考えられる。よって、このコンクリート製造用水をコンクリートの製造に用いると、優れた生コンクリートが得られる。また、この生コンクリートを用いることによって、優れたコンクリートが得られる。すなわち、この生コンクリートを凝固させることによって、優れたコンクリートが得られる。さらに言えば、作業性の良好な生コンクリートは、作業性を多少犠牲にしても、充分に使用できるものであり、コンクリートの使用状況等に応じて、生コンクリートの配合割合等の組成を調整しやすい。このことから、本実施形態に係るコンクリート製造用水を用いて得られた生コンクリートは、コンクリートの使用状況等に応じた、優れたコンクリートが得られるものである。すなわち、コンクリート回収水を、攪拌しながら、二酸化炭素を含む気体を注入することによって得られた、溶解するカルシウムイオンの濃度が700〜1000ppmであるコンクリート製造用水は、優れたコンクリートを得ることができるコンクリート製造用水である。
なお、二酸化炭素を含む気体を加える際、攪拌せずに得られた液体は、透明であったとしても、すぐに白色固体が析出するものであった。このことは、液体中の気泡の粒径の均一性が低く、気泡が安定な状態でもないので、液体中に炭酸水素カルシウムが存在しても、不安定な状態であると考えられる。また、単なる炭酸水素カルシウム水溶液では、AE剤が含まれていないので、気泡の界面に炭酸水素カルシウムが存在するものでもないので、液体中に炭酸水素カルシウムが存在しても、不安定な状態であると考えられる。
以上のことは、二酸化炭素を含む気体を加える際、攪拌せずに得られた液体や、単なる炭酸水素カルシウム水溶液では、液体と容器との界面全体に結晶の析出が生じるのに対して、本実施形態に係るコンクリート製造用水では、液体と容器との界面全体ではなく、水面付近から析出が生じることからもわかる。このことは、本実施形態に係るコンクリート製造用水中の気泡は安定であり、水面付近でのみ、崩壊することによると考えられる。
また、本実施形態に係るコンクリート製造用水を用いて、コンクリートを製造すると、優れたコンクリートが得られる理由としては、カルシウムイオン濃度が高いだけではなく、コンクリートの表面に水が押し出される現象であるブリージングの抑制効果も発揮できる。このことは、本実施形態に係るコンクリート製造用水が、上記のようにAE剤を界面に存在させた気泡が安定に存在することによると考えられる。
なお、コンクリート製造用水のカルシウムイオン濃度は、例えば、公知の濃度計や水質測定器等を用いて測定することができる。
また、本実施形態に係るコンクリート製造用水は、そのpHが10〜11であることが好ましい。このようなpHであると、カルシウム成分の多くが、炭酸水素カルシウムになっており、その状態が安定していると考えられるので、より優れた生コンクリートを得ることができるコンクリート製造用水になりうる。
また、本実施形態に係るコンクリート製造用水の製造方法は、上記のコンクリート製造水を製造することができれば、特に限定されない。コンクリート製造用水の製造方法としては、具体的には、コンクリート回収水を攪拌しながら、二酸化炭素を含む気体を注入する攪拌注入工程を備え、前記攪拌注入工程が、溶解するカルシウムイオンの濃度が700〜1000ppmとなるように、前記攪拌及び前記気体の注入を行う製造方法が挙げられる。より具体的には、以下のような方法が挙げられる。
なお、コンクリート製造用水のカルシウムイオン濃度は、例えば、公知のpH計やpH試験紙等を用いて測定することができる。
図1は、本実施形態に係るコンクリート製造用水を製造する方法を説明するための図である。コンクリート製造用水は、図1に示すように、4つの槽11,21,31,41を用いて製造する。
まず、図1に示すように、排水貯留槽11に、排水供給装置15から排水を供給する。排水貯留槽11内に供給された排水を攪拌装置14で充分に攪拌する。その後、静置し、上澄み液12を、回収水槽21に供給し、沈殿物13を、沈殿物貯留槽41に供給する。
ここで排水とは、生コンクリートの製造や生コンクリートの使用等によって、生じた排水であり、例えば、生コンクリート製造設備(レディーミクストコンクリート工場)の洗浄排水、アジテータ車の洗浄排水、及び使用しなかったコンクリート(残コン)の分離回収水等が挙げられる。また、排水貯留槽11での上澄み液は、排水から骨材等が除去されたコンクリート回収水である。すなわち、コンクリート回収水は、例えば、生コンクリート製造設備(レディーミクストコンクリート工場)の洗浄排水、アジテータ車の洗浄排水、及び使用しなかったコンクリート(残コン)の分離回収水等の、セメント分を含有する水から、骨材等を除去した水であるスラッジ水等が挙げられる。
また、排水貯留槽11は、排水を貯留することができる水槽であれば、特に限定されない。排水供給装置15は、排水を排水貯留槽11に供給することができれば、特に限定されない。また、攪拌装置14は、排水貯留槽11に貯留された排水を攪拌することができるものであれば、特に限定されない。
次に、図1に示すように、回収水槽21に供給されたコンクリート回収水を、攪拌装置24で攪拌しながら、気体供給装置25でコンクリート回収水に、二酸化炭素を含む気体を注入する。その後、静置し、上澄み液22を、製造用水槽31に供給し、沈殿物23を、沈殿物貯留槽41に供給する。また、前記攪拌及び気体の注入は、製造用水槽31に供給する上澄み液22のカルシウムイオン濃度が、700〜1000ppmとなるように行う。なお、この工程が、攪拌注入工程に相当する。また、上澄み液22は、コンクリート製造用水である。つまり、この攪拌注入工程により、コンクリート製造用水を製造することができる。
また、攪拌及び気体の注入は、上澄み液22のpHが10〜11となるように行うことが好ましい。
また、この攪拌及び気体の注入は、所定時間毎に断続的に行うことが好ましい。具体的には、例えば、攪拌及び気体の注入を、1〜3時間行い、その後、20分間〜1時間静置するという工程を繰り返すことが好ましい。このように断続的に行うことによって、上澄み液22のカルシウムイオン濃度が上記範囲内となる状態に、攪拌及び気体の注入を連続的に行った場合より短時間で達成できる。すなわち、攪拌及び気体の注入を、所定時間毎に断続的に行うことによって、優れた生コンクリートを得ることができるコンクリート製造用水を効率的に製造することができる。
また、回収水槽21は、コンクリート回収水を貯留することができる水槽であれば、特に限定されない。気体供給装置25は、二酸化炭素を含む気体を回収水槽21に供給して、回収水槽21に貯留されたコンクリート回収水に、前記気体を注入することができれば、特に限定されない。また、攪拌装置24は、回収水槽21に貯留されたコンクリート回収水を攪拌することができるものであれば、特に限定されない。
また、気体供給装置25で供給する気体は、二酸化炭素を含んでいれば、特に限定されない。前記気体としては、例えば、空気、二酸化炭素のみからなる気体、及び排気ガス等が挙げられる。この中でも、空気が好ましい。二酸化炭素を含む気体として、排気ガス等と異なり、成分が安定した空気を用いるので、安定した性能を有するコンクリート製造用水となる。また、二酸化炭素を含む気体として、二酸化炭素のみを含む気体を用いるより、コストが抑えることができる。
また、コンクリート回収水は、例えば、生コンクリート製造設備(レディーミクストコンクリート工場)の洗浄排水、アジテータ車の洗浄排水、及び使用しなかったコンクリート(残コン)の分離回収水等の、セメント分を含有する水から、上記のような方法により、骨材等を除去した水であるスラッジ水等が挙げられる。また、本実施形態に係る製造方法では、他の方法で得られたスラッジ水をコンクリート回収水として用いてもよい。
また、回収水槽21に貯留されたコンクリート回収水に浮遊する固形物を除去することが好ましい。他の水槽に貯留された液体に浮遊する固形物を除去することが好ましい。このような固形物の除去を行うことによって、上澄み液22のカルシウムイオン濃度が上記範囲内となる状態に、除去を行わない場合より短時間で達成できる。すなわち、上記のような、固形物の除去を行うことによって、優れた生コンクリートを得ることができるコンクリート製造用水を効率的に製造することができる。このことは、浮遊する固形物には、遊離されたカルシウム等を含み、それを除去することで、炭酸水素カルシウムへの移行をより進行させることができるためと考えられる。また、固形物を除去することによって、微粒の砂等の大きい浮遊物の分離が促進され、上澄み液22と沈殿物23との分離が促進される。このことからも、優れた生コンクリートを得ることができるコンクリート製造用水を効率的に製造することができる。
次に、図1に示すように、製造用水槽31に供給されたコンクリート製造用水を、攪拌装置34で攪拌しながら、気体供給装置35でコンクリート製造用水に、二酸化炭素を含む気体を注入する。そして、製造用水槽31に貯留されたコンクリート製造用水を使用する際には、製造用水吸引装置36を用いて、製造用水槽31からコンクリート製造用水を取り出す。
このように、製造用水槽31においても、回収水槽21と同様、攪拌を攪拌装置34で行い、気体の注入を気体供給装置35で行うことにより、コンクリート製造用水の品質を維持することができる。
また、製造用水槽31は、コンクリート製造用水を貯留することができる水槽であれば、特に限定されない。気体供給装置35は、二酸化炭素を含む気体を製造用水槽31に供給して、製造用水槽31に貯留されたコンクリート製造用水に、前記気体を注入することができれば、特に限定されない。また、攪拌装置34は、製造用水槽31に貯留されたコンクリート製造用水を攪拌することができるものであれば、特に限定されない。
また、前記攪拌注入工程で得られたコンクリート製造用水は、上記のようにして保管してもよいが、コンクリート製造用水を収容した容器を密閉することによって保管することもできる。このように、密閉容器で保管することにより、前記攪拌及び前記気体の注入を行わなくても、コンクリート製造用水の性能を好適に維持することができる。すなわち、前記コンクリート製造法水の製造方法において、前記攪拌注入工程後に、得られた液体を静置する静置工程をさらに備え、静置工程が、前記得られた液体を収容する容器を密閉して静置する工程であることが好ましい。そうすることによって、前記攪拌及び前記気体の注入をせずに、優れた生コンクリートを得ることができるコンクリート製造用水の性能を好適に維持することができる。
最後に、図1に示すように、沈殿物貯留槽41に供給された沈殿物42を、攪拌装置44で攪拌しながら保管する。この沈殿物は、公知の方法で処分してもよいし、再利用してもよい。
本実施形態に係るコンクリート製造水は、上記の構成にすることによって、優れた生コンクリートを製造することができるコンクリート製造水である。また、その製造方法も、上記の構成にすることによって、前記コンクリート製造水を製造することができる。
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(コンクリート製造用水1の製造)
まず、前記排水として、生コンクリート製造設備(レディーミクストコンクリート工場)の洗浄排水を用意した。この洗浄排水を、図1に示すコンクリート製造用水を製造する方法で、コンクリート製造用水を製造した。具体的には、前記攪拌及び気体の注入を、上澄み液のカルシウムイオン濃度が、700〜1000ppmとなるように行った。その際、前記攪拌及び気体の注入を、2時間行い、その後、30分間静置するという、所定時間毎に断続的に行った。また、必要に応じて、コンクリート回収水に浮遊する固形物を除去した。また、上澄み液のカルシウムイオン濃度が、700〜1000ppmとなるまでの時間は、前記攪拌及び気体の注入と前記静置との時間を合わせて、24時間程度だった。
そして、得られたコンクリート製造用水のカルシウムイオン濃度は、800ppmであり、pHは、10.5であった。なお、カルシウムイオン濃度は、水質測定器(株式会社共立理化学研究所製のパックテスト)を用いて測定した。また、pHは、pH試験紙(メルク株式会社製)を用いて測定した。
(コンクリート製造用水2の製造)
前記攪拌及び気体の注入を連続的に行うこと以外、コンクリート製造用水1の製造方法と同様である。
上澄み液のカルシウムイオン濃度が、700〜1000ppmとなるまでの時間、すなわち、前記攪拌及び気体の注入の時間は、72時間程度だった。
そして、得られたコンクリート製造用水のカルシウムイオン濃度は、800ppmであり、pHは、10.5であった。
(コンクリート製造用水3の製造)
コンクリート回収水に浮遊する固形物の除去を行わないこと以外、コンクリート製造用水1の製造方法と同様である。
上澄み液のカルシウムイオン濃度が、700〜1000ppmとなるまでの時間は、前記攪拌及び気体の注入と前記静置との時間を合わせて、48時間程度だった。
そして、得られたコンクリート製造用水のカルシウムイオン濃度は、800ppmであり、pHは、10.5であった。
(コンクリート回収水1の製造)
前記攪拌及び気体の注入を行わないこと以外、コンクリート製造用水1の製造方法と同様である。すなわち、得られた液体は、コンクリート回収水である。
このコンクリート回収水のカルシウムイオン濃度は、400ppmであり、pHは、10.5であった。
次に、上記のコンクリート製造用水やコンクリート回収水を用いて、コンクリートを製造した。
[実施例]
まず、以下のような配合組成(質量%)となるように配合して、生コンクリートを製造した。
セメントが12.91質量%、粗骨材(砕石)が42.97質量%、細骨材(砕石粉や水砕スラグ)が35.86質量%、コンクリート製造用水1が8.13質量%、混和剤(株式会社フローリック製のAE減水剤 フローリック SV−10)が0.13質量%となるように、混合した。そうすることによって、生コンクリートが得られた。
[比較例1]
コンクリート製造用水の代わりに、コンクリート回収水を用いたこと以外、実施例と同様である。
[比較例2]
コンクリート製造用水の代わりに、水道水を用いたこと以外、実施例と同様である。なお、用いた水道水のカルシウムイオン濃度は、10ppmであり、pHは、7であった。
次に、生コンクリートを用いて、公知の方法で、呼び強度21N、目標スランプ15cmとなるように試験した。なお、上記の配合の生コンクリートは、上記試験における標準的な配合である。具体的には、以下のような評価を行った。その評価結果を、下記表1に示す。
(流動性)
得られた生コンクリートの流動性を目視で確認した。生コンクリートの流動性は、現場での作業性を示す指標の1つであり、現場の作業員10人中9〜10人が良好な流動性であると判断すれば、「◎」と評価した。また、現場の作業員10人中6〜8人が良好な流動性であると判断すれば、「○」と評価した。また、現場の作業員10人中3〜5人が良好な流動性であると判断すれば、「△」と評価した。また、現場の作業員10人中0〜2人が良好な流動性であると判断すれば、「×」と評価した。
(スランプ)
生コンクリートのスランプ評価は、JIS A 1101に準じて行った。具体的には、上記のように、スランプを形成した直後の、スランプの高さを測定した。また、目標スランプの高さである15cmに対する、測定した高さの差(スランプ差)を評価した。
このスランプの高さの評価は、製造直後の生コンクリートと、製造後30分経過後の生コンクリートを用いて行った。
(フロー)
生コンクリートのフロー評価は、JIS A 1101に準じて行った。具体的には、上記のように、スランプを形成した直後からの、スランプの広がりを、JIS A 1101における基準に従って、「標準」「大きい」「小さい」と評価した。
(空気量)
生コンクリートの空気量は、JIS A 1101に準じた方法で測定した。そして、その空気量を、JIS A 1101における基準に従って、「標準」「多い」「少ない」と評価した。具体的には、生コンクリートの体積に対する、生コンクリートの混入される空気の体積の比率が、4〜5体積%であると、「標準」と評価し、5体積%を超えると、「多い」と評価され、4体積%未満であると、「少ない」と評価する。なお、比較例1では、空気量が6.5体積%であった。
(混合状態)
得られた生コンクリートの混合状態は、生コンクリートの粘り等で評価した。例えば、柔らかいが粘る生コンクリートが良好な生コンクリートである。生コンクリートの混合状態は、現場の作業員10人中9〜10人が良好な混合状態であると判断すれば、「◎」と評価した。また、現場の作業員10人中6〜8人が良好な混合状態であると判断すれば、「○」と評価した。また、現場の作業員10人中3〜5人が良好な混合状態であると判断すれば、「△」と評価した。また、現場の作業員10人中0〜2人が良好な混合状態であると判断すれば、「×」と評価した。
なお、上述したように、柔らかいが粘る生コンクリートが良好な生コンクリートである。このため、上記流動性よりも、この混合状態が、生コンクリートの評価としては、重要である。
(強度)
得られた生コンクリートを凝固させて得られたコンクリートの強度は、JIS A 1108に準じた方法で測定した。そして、その空気量を、JIS A 1108における基準に従って、「標準」「不良」と評価した。
(総合評価)
上記各評価から、生コンクリートの評価として、非常に良好であると判断できるものを、「○」と評価し、それよりも劣るが、使用可能と判断できるものを、「△」と評価し、生コンクリートとして、使用が困難と判断されるものを、「×」と評価した。
Figure 0006234697
表1からわかるように、コンクリート回収水を、攪拌しながら、二酸化炭素を含む気体を注入することによって得られた、溶解するカルシウムイオンの濃度が700〜1000ppmであるコンクリート製造用水を用いた場合(実施例)は、上記全ての評価に優れている。また、実施例は、コンクリート回収水や水道水を用いた場合(比較例1及び比較例2)と比較しても、優れていることがわかった。
また、比較例1における、スランプ高さの変化は、他の場合より大きかった。すなわち、比較例1に係る生コンクリートは、スランプロスが大きかった。このことは、比較例1に係る生コンクリートの空気量が多いことによると考えられる。生コンクリートは、凝固が進行するので、時間の経過とともに、硬くなる。実施例に係る生コンクリートでも、スランプロスが1cm生じたが、この値は、充分に優れた生コンクリートであることを示唆するものである。
また、作業性の良好な生コンクリートは、作業性を多少犠牲にしても、充分に使用できるものであり、コンクリートの使用状況に応じて、生コンクリートの配合割合等の組成を調整しやすく、使用状況に応じた、優れたコンクリートが得られるものである。このことから、実施例に係る生コンクリートは、優れたコンクリートを得ることができるものであると言える。すなわち、コンクリート回収水を、攪拌しながら、二酸化炭素を含む気体を注入することによって得られた、溶解するカルシウムイオンの濃度が700〜1000ppmであるコンクリート製造用水は、優れたコンクリートを得ることができるコンクリート製造用水である。
11 排水貯留槽
12,22 上澄み液
13,23,42 沈殿物
14,24,34,44 攪拌装置
15 排水供給装置
21 回収水槽
25,35 気体供給装置
31 製造用水槽
36 製造用水吸引装置
41 沈殿物貯留槽

Claims (6)

  1. コンクリート回収水を攪拌しながら、二酸化炭素を含む気体を注入する攪拌注入工程を備え、
    前記攪拌注入工程が、溶解するカルシウムイオンの濃度が700〜1000ppmとなるように、前記攪拌及び前記気体の注入を行うことを特徴とするコンクリート製造用水の製造方法
  2. 前記コンクリート製造用水のpHが10〜11である請求項1に記載のコンクリート製造用水の製造方法
  3. 前記気体が、空気である請求項1又は請求項2に記載のコンクリート製造用水の製造方法
  4. 前記攪拌注入工程が、前記攪拌及び前記気体の注入を所定時間毎に断続的に行う工程である請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンクリート製造用水の製造方法。
  5. 前記コンクリート回収水に浮遊する固形物を除去する工程をさらに備える請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンクリート製造用水の製造方法。
  6. 前記攪拌注入工程後に、得られた液体を静置する静置工程をさらに備え、
    前記静置工程が、前記得られた液体を収容する容器を密閉して静置する工程である請求項のいずれか1項に記載のコンクリート製造用水の製造方法。
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