JP6234136B2 - 血圧計 - Google Patents

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Description

本発明は、血圧計に関する。
測定された血圧値が「正常血圧」や「軽度高血圧」などの血圧区分のいずれに属するかを判定し、その判定結果を表示する電子血圧計が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
近年、高血圧に起因して慢性腎不全が発症するケースが多くある。高血圧と慢性腎臓病(CKD:Chronic Kidney Disease)は表裏一体の関係にあり、高血圧が長期に渡り継続すると腎臓に負担がかかり、腎臓の血液ろ過能力が劣化して行く。腎機能が劣化すると、降圧ホルモンが分泌されなくなってさらなる高血圧を招き、さらに腎機能が低下するというスパイラルに陥り易く、いずれ人工透析が必要になってしまうおそれがある。したがって、腎機能低下の兆候が見られる場合、通常の血圧管理基準よりも低い基準値を適用しなければならない。このため、腎機能低下のステージに応じた血圧管理指標が腎臓学会により別途提示されている(例えば、非特許文献1を参照)。
慢性腎臓病は、その重症度に応じて、ステージ1〜5の5段階に分けられている。その指標となるのが推算糸球体濾過量(eGFR:estimated Glomerular Filtration Rate)である。これは、老廃物を尿へ排泄する能力が腎臓にどれくらいあるかを示しており、この値が低いほど腎臓の働きが悪いことになる。eGFRの値は、健康診断の血液検査項目にある血清クレアチニンの数値、性別および年齢から求めることができ、それを基に、自分の腎機能低下のステージがステージ1〜5のいずれであるかを知ることができる。
また、平均血圧値と糸球体濾過量(GFR)の低下量に相関があることも知られている(例えば、非特許文献1を参照)。具体的には、平均血圧値が高い人ほど、糸球体濾過量(GFR)の低下量が大きく、腎機能が低下している傾向がある。
特開2004−121632号公報
日本腎臓学会編、CKD診療ガイド2012、東京医学社、2012年
日本高血圧学会による血圧区分では、最高血圧値140mmHg未満かつ最低血圧値90mmHg未満を正常な範囲としている。しかしながら、この血圧基準判定はあくまで高血圧単独の管理指標である。被測定者の腎機能の低下度合いによっては、最高血圧値140mmHg未満かつ最低血圧値90mmHg未満という基準では高すぎる場合がある。このため、高血圧だけを考慮した基準に従って血圧を管理していると、腎臓に負担がかかり、慢性腎不全や更なる高血圧の進行を助長してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、腎機能の低下の度合いに応じて血圧測定値が基準範囲内か否かを測定可能な血圧計を提供することを目的とする。
本発明に係る血圧計は、血圧測定部と、腎機能に関係するパラメータを取得する取得部と、取得部により取得されたパラメータに応じた基準血圧値を導出する導出部と、血圧測定部により測定された血圧値を基準血圧値と比較する比較部と、比較部による比較結果を出力する出力部とを有することを特徴とする。
本発明に係る血圧計では、導出部は、平均血圧値の基準血圧値を導出し、比較部は、血圧測定部による測定値から得られる平均血圧値を基準血圧値と比較することが好ましい。
本発明に係る血圧計では、取得部は、腎機能に関係するパラメータとして推算糸球体濾過量の値を取得し、導出部は、取得部により取得された推算糸球体濾過量の値に対応する慢性腎臓病の病期に応じた基準血圧値を導出することが好ましい。
本発明に係る血圧計では、出力部は、血圧測定部による測定値が基準血圧値を基準として定められる複数の血圧区分のいずれに属するかを使用者が識別可能に出力することが好ましい。
本発明の血圧計によれば、腎機能の低下の度合いに応じて血圧測定値が基準範囲内か否かを判定することができる。
血圧計10の概略構成図である。 血圧計10のブロック図である。 ステージ判定部46が使用する腎機能ステージのテーブルの例を示した表である。 基準血圧導出部47が使用する基準血圧値のテーブルの例を示した表である。 適正血圧判定部48が使用する血圧区分のテーブルの例を示した表である。 血圧計10の動作例を示したフローチャートである。 表示部21の表示例を示した図である。 表示部21の表示例を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る血圧計について詳細に説明する。ただし、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
この血圧計は、被測定者の性別および年齢に加えて、健康診断の結果に含まれる血清クレアチニンの数値および尿蛋白の有無、あるいはそれらから計算されるeGFRの数値などの腎機能に関係するパラメータを入力可能である。それらのパラメータが入力されると、この血圧計は、被測定者の腎機能低下のステージ(慢性腎臓病の病期)を判定し、そのステージに応じた基準血圧値を導出する。そして、この血圧計は、血圧測定を行うと、被測定者の腎機能低下のステージに応じて設定される基準範囲内に測定結果が含まれるか否かを判定し、その判定結果を出力する。このように、腎機能の低下の度合いに応じて血圧の基準範囲を設定することにより、この血圧計では、慢性腎不全や更なる高血圧の加速を予防するような血圧管理を可能にする。以下では、腎機能低下のステージ(慢性腎臓病の病期)のことを、単に「腎機能ステージ」という。
図1(A)および図1(B)は、血圧計10の概略構成図である。図1(A)は斜視図として血圧計10の全体構成を示し、図1(B)は血圧計10の内部構成を示す。図2は、血圧計10のブロック図である。
血圧計10は、本体20と、カフ50と、空気管60とを有する。カフ50は、本体20から送られる空気を溜める空気袋51を内蔵する。カフ50は、例えば被測定者の上腕部に巻き付けられて、面ファスナ52により固定される。図1(A)は巻かれた状態のカフ50を示し、図1(B)は開いた状態のカフ50を示す。また、空気管60は、本体20からカフ50に空気を送り込むための管である。空気管60は、プラグ61とコネクタ62を介して本体20内の各部に接続され、反対側の端部がカフ50に接続される。
本体20は、表示部21と、操作部22と、加圧ポンプ23と、駆動回路24と、圧力センサ25と、発振回路26と、排気弁27と、駆動回路28と、メモリ30と、制御部40とを有する。加圧ポンプ23、圧力センサ25および排気弁27は、カフ50と空気管60で接続されている。
表示部21は、例えば液晶表示パネルで構成され、測定中の数値や、最高血圧値および最低血圧値の測定結果、測定結果が基準範囲内であるか否かなどを表示する。表示部21は、出力部の一例である。
操作部22は、測定の開始/停止を指示するためのスイッチや、被測定者のパラメータを入力するためのボタン、決定ボタンなどを有する。血圧計10は、操作部22を介して被測定者のパラメータの入力を受け付ける。操作部22は、取得部の一例である。
加圧ポンプ23は、カフ50に空気を送り込むことによって、カフ50の内部を加圧する。駆動回路24は、制御部40から与えられる制御信号に基づいて、加圧ポンプ23を駆動する。
圧力センサ25は、カフ50内の圧力を検出して電気信号に変換するセンサであり、圧力検出信号を発振回路26に出力する。カフ50内の圧力とは、カフ50に設けられた空気袋内の圧力である。発振回路26は、圧力センサ25から取得した圧力検出信号を周波数信号に変換し、制御部40に出力する。カフ50内の圧力は、この周波数の変化から算出される。
排気弁27は、例えば、血圧測定中にカフ50内の空気を定速で徐々に排気するゴムスローリーク弁と、測定終了時または中止時にカフ50内の空気を強制排気する電磁弁とにより構成される。駆動回路28は、制御部40から与えられる制御信号に基づいて、排気弁27を開閉させる。
メモリ30は、血圧計10の動作に必要な情報を記憶する。特に、メモリ30は、eGFRの数値と腎機能ステージを対応付けたテーブル、腎機能ステージと基準血圧値を対応付けたテーブル、および基準血圧値と血圧区分を対応付けたテーブルを記憶する。
制御部40は、CPU、RAMおよびROMなどを含む制御回路として構成される。制御部40は、機能ブロックとして、加圧制御部41と、排気制御部42と、血圧値計算部43と、平均血圧計算部44と、eGFR計算部45と、ステージ判定部46と、基準血圧導出部47と、適正血圧判定部48と、表示制御部49とを有する。
加圧制御部41は、圧力センサ25により検出される圧力が所定の加圧上限圧力になるまでカフ50を加圧するように、駆動回路24を制御する。
排気制御部42は、排気弁27の開閉を制御するための制御信号を駆動回路28に与えて、排気弁27によるカフ50内の空気の排気を制御する。
血圧値計算部43は、加圧ポンプ23によりカフ圧が加圧上限圧力になるまで加圧された後で、排気弁27によりカフ50が減圧されるときに、被測定者の血圧値を測定する。血圧値計算部43は、発振回路26が生成した周波数信号の周波数の変化から検出される各脈波の開始圧力値やその測定時間などのデータに基づき、例えばオシロメトリック方式を利用して、被測定者の最高血圧値と最低血圧値を算出する。加圧ポンプ23、駆動回路24、圧力センサ25、発振回路26、排気弁27、駆動回路28、加圧制御部41、排気制御部42および血圧値計算部43は、血圧測定部の一例である。
平均血圧計算部44は、血圧値計算部43により算出された最高血圧値と最低血圧値から、計算式
平均血圧値=最低血圧値+(最高血圧値−最低血圧値)/3 ・・・(1)
に従い、平均血圧値を算出する。
eGFR計算部45は、操作部22を介して入力された被測定者の血清クレアチニンの数値、年齢および性別から、計算式
eGFR=194×(a-1.094)×(b-0.287)×c ・・・(2)
に従い、eGFRの数値を算出する。ここで、aは血清クレアチニンの数値、bは年齢である。また、cは性別による補正係数であり、被測定者が男性の場合は1、女性の場合は0.739である。
ステージ判定部46は、eGFR計算部45により算出されたeGFRの数値をもとに、メモリ30に記憶されているテーブルを参照することにより、被測定者の腎機能ステージを判定する。
図3は、ステージ判定部46が使用する腎機能ステージのテーブルの例を示した表である。図3の表は、日本腎臓学会により定められている慢性腎臓病のステージ分類に従い、eGFRの数値と腎機能ステージを対応付けたものである。ここでは便宜上、腎機能が正常な場合もステージ(病期)1に分類する。eGFRの数値が90以上の場合はステージ1であり、腎機能が正常かまたは初期の腎障害がある状態に対応する。ここからeGFRの数値が60以上90未満、30以上60未満、15以上30未満と小さくなるにつれて、慢性腎臓病がより進行したステージ2、3、4の状態に対応する。また、eGFRの数値が15未満の場合はステージ5であり、腎不全で人工透析が必要な状態に対応する。メモリ30は例えば図3に示したようなデータテーブルを記憶し、ステージ判定部46は例えばこのデータテーブルを参照して、eGFR計算部45により算出されたeGFRの数値から被測定者の腎機能ステージを判定する。
基準血圧導出部47は、ステージ判定部46により判定された被測定者の腎機能ステージをもとに、メモリ30に記憶されているテーブルを参照することにより、被測定者の腎機能ステージに応じた基準血圧値を導出する。ステージ判定部46および基準血圧導出部47は、基準血圧値を導出する導出部の一例である。
図4は、基準血圧導出部47が使用する基準血圧値のテーブルの例を示した表である。ここでは、基準血圧値として、平均血圧値を使用している。パターンA,B,Cは、基準血圧値につけられたラベルである。腎機能の低下度合いが大きいほど、高血圧を避けるため、血圧をより低く管理することが望ましい。このため、図4に示すように、腎機能ステージが進行しているほど、基準血圧値は小さくなる。
また、尿蛋白があると腎臓に負担がかかることが知られている。そこで、操作部22を介して入力された被測定者の尿蛋白の区分が「−」(尿蛋白なし)であるか、または「+」(尿蛋白あり)もしくは「±」(尿蛋白の有無が区別できない状態)であるかに応じて、異なる基準血圧値が設定される。なお、「+」と「±」が区別されていないのは、腎臓に負担がかかる可能性がある場合としてこれらをまとめているからである。メモリ30は例えば図4に示したようなデータテーブルを記憶し、基準血圧導出部47は例えばこのデータテーブルを参照して、ステージ判定部46により判定された被測定者の腎機能ステージおよび操作部22を介して入力された被測定者の尿蛋白の区分から、被測定者の基準血圧値を導出する。
適正血圧判定部48は、平均血圧計算部44により算出された被測定者の平均血圧値と、基準血圧導出部47により導出された基準血圧値とを比較する。そして、適正血圧判定部48は、測定結果である被測定者の平均血圧値が、基準血圧値に応じて設定される複数の血圧区分のいずれに属するかを判定する。すなわち、適正血圧判定部48は、平均血圧値が被測定者の腎機能低下のステージに応じて設定される基準範囲内であるか否かを判定する。適正血圧判定部48は、測定された血圧値を基準血圧値と比較する比較部の一例である。
図5は、適正血圧判定部48が使用する血圧区分のテーブルの例を示した表である。パターンA,B,Cは、それぞれ、図4における基準血圧値106.7mmHg,100.0mmHg,91.6mmHgの場合に対応する。例えば、パターンAの場合は、平均血圧値が基準血圧値の106.7mmHg未満である「基準範囲内」の血圧区分である。平均血圧値がこれより高い106.7mmHg以上120.0mmHg未満、120.0mmHg以上であると、それぞれ「高い」、「非常に高い」の血圧区分になる。表示色「赤」、「青」および「黄」は、適正血圧判定部48による判定結果を表示部21に表示するときの色である。「基準範囲内」、「高い」および「非常に高い」の各血圧区分の範囲は、パターンA,B,Cのそれぞれで異なっており、基準血圧値に応じて設定される。メモリ30は例えば図5に示したようなデータテーブルを記憶し、適正血圧判定部48は例えばこのデータテーブルを参照して、基準血圧導出部47により導出された基準血圧値に対応する血圧区分を取得する。そして、適正血圧判定部48は、被測定者の平均血圧値がそれらの血圧区分のいずれに属するかを判定する。
表示制御部49は、血圧値計算部43により測定された最高・最低血圧値などを表示部21に表示させる。また、表示制御部49は、測定結果が基準範囲内であるか否かを使用者に報知するためのメッセージなどを、表示部21に表示させてもよい。
図6は、血圧計10の動作例を示したフローチャートである。図7(A)〜図7(D)および図8(A)〜図8(D)は、表示部21の表示例を示した図である。図6に示す処理フローは、制御部40のROMに予め記録されているプログラムに従って、制御部40のCPUが実行する。
まず、血圧計10は、電源がONされると、操作部22を介して、血清クレアチニンの数値、尿蛋白の有無、性別および年齢の入力を受け付ける(S1)。例えば、操作部22のeGFRボタン221が押下されると、血圧計10はeGFR計算モードになる。
図7(A)に示すように、血圧計10は、例えば最初に年齢マーク211を表示部21上で点滅表示させて、被測定者の年齢の入力を促す。使用者は、例えばupボタン222またはdownボタン223を操作して数字を増減させることで被測定者の年齢を表示させ、決定ボタン224を押下して年齢を入力する。
次に、図7(B)に示すように、血圧計10は、例えば性別マーク212を表示部21上で点滅表示させて、被測定者の性別の入力を促す。使用者は、例えばupボタン222またはdownボタン223を操作して「男性」または「女性」を選択し、決定ボタン224を押下して性別を入力する。
次に、図7(C)に示すように、血圧計10は、例えばCREマーク213を表示部21上で点滅表示させて、被測定者の血清クレアチニンの数値を入力させる。使用者は、例えばupボタン222またはdownボタン223を操作して数字を増減させることで被測定者の血清クレアチニンの数値を表示させ、決定ボタン224を押下して数値を入力する。
次に、図7(D)に示すように、血圧計10は、例えば尿蛋白マーク214を表示部21上で点滅表示させて、被測定者の尿蛋白の有無を入力させる。使用者は、例えばupボタン222またはdownボタン223を操作して「−」または「+±」を選択し、決定ボタン224を押下して尿蛋白の有無を入力する。
続いて、eGFR計算部45は、ステップS1で入力された被測定者の血清クレアチニンの数値、年齢および性別から、上記の(2)式に従い、eGFRの数値を算出する(S2)。さらに、ステージ判定部46は、メモリ30に記憶されている図3のテーブルを参照することにより、ステップS2で算出されたeGFRの数値に対応する腎機能ステージを判定する(S3)。
このとき、図8(A)に示すように、ステップS2およびS3で得られたeGFRの数値と腎機能ステージが、例えば表示部21上で点滅表示される。図7(A)〜図7(C)に示した例では、年齢52才、男性、血清クレアチニン2.0であるから、eGFR計算部45は、(2)式より、
eGFR=194×(2.0-1.094)×(52-0.287)×1=29.24
と算出する。この値は15以上30未満なので、ステージ判定部46はステージ4と判定する。これにより、表示制御部49は、例えば表示部21上に「29.2」および「G4」と表示させる。例えば使用者が決定ボタン224を押下すると、表示制御部49はこれらの表示を消去させる。
次に、基準血圧導出部47は、メモリ30に記憶されている図4のテーブルを参照することにより、ステップS3で判定された腎機能ステージに対応する基準血圧値を導出する(S4)。例えば、被測定者の腎機能ステージがステージ4である場合、基準血圧値はパターンCの91.6mmHgとなる。
ここで、使用者が測定ボタン225を押下すると、血圧値計算部43は、被測定者の血圧を測定する(S5)。このとき、加圧制御部41により加圧ポンプ23を制御してカフ50内を予め定められた加圧上限圧力まで加圧させ、排気制御部42により排気弁27を開いてカフ50を減圧させながら、血圧値計算部43が被測定者の最高血圧値と最低血圧値を算出する。さらに、平均血圧計算部44は、ステップS5で算出された最高血圧値と最低血圧値を用いて、(1)式より平均血圧値を算出する(S6)。
続いて、適正血圧判定部48は、メモリ30に記憶されている図5のテーブルを参照することにより、ステップS4で導出された基準血圧値に対応する血圧区分を取得し、ステップS6で算出された平均血圧値がその血圧区分による基準範囲内か否かを判定する(S7)。例えば、被測定者の腎機能ステージがステージ4である場合、基準血圧値がパターンCの91.6mmHgであるから、図5より、平均血圧値が91.6mmHg未満、91.6mmHg以上100.0mmHg未満、100.0mmHg以上に対して、それぞれ「基準範囲内」、「高い」、「非常に高い」の血圧区分が適用される。そして、表示制御部49は、ステップS5で算出された測定値である最高血圧値と最低血圧値と、ステップS7での判定結果とを表示部21上に表示させる(S8)。
例えば、図8(B)に示すように、ステップS5で算出された最高血圧値が138mmHg、最低血圧値が100mmHgであるとすると、ステップS6で、(1)式より
平均血圧値=100+(138−100)/3=112mmHg
と算出される。被測定者の腎機能ステージがステージ4である場合、112mmHgは100.0mmHg以上の「非常に高い」の血圧区分に属するため、ステップS8にて、表示部21には「非常に高い」を示す「赤」マーク215が点灯される。
また、図8(C)に示すように、ステップS5で算出された最高血圧値が125mmHg、最低血圧値が80mmHgであるとすると、ステップS6で、(1)式より
平均血圧値=80+(125−80)/3=95mmHg
と算出される。被測定者の腎機能ステージがステージ4である場合、95mmHgは91.6mmHg以上100.0mmHg未満の「高い」の血圧区分に属するため、ステップS8にて、表示部21には「高い」を示す「黄」マーク216が点灯される。
また、図8(D)に示すように、ステップS5で算出された最高血圧値が120mmHg、最低血圧値が73mmHgであるとすると、ステップS6で、(1)式より
平均血圧値=73+(120−73)/3=89mmHg
と算出される。被測定者の腎機能ステージがステージ4である場合、89mmHgは91.6mmHg未満の「基準範囲内」の血圧区分に属するため、ステップS8にて、表示部21には「基準範囲内」を示す「青」マーク217が点灯される。
以上で、血圧計10は動作を終了する。
なお、血圧計10は、eGFRの数値を算出するeGFR計算部45を内蔵しているが、健康診断の結果に含まれるeGFRの数値を操作部22により直接入力可能にしてもよい。この場合、eGFR計算部45の機能は不要になる。また、血圧値計算部43による最高血圧値と最低血圧値の測定結果や、適正血圧判定部48による血圧区分の判定結果は、例えば使用者の携帯端末などの他の装置に出力して、使用者が他の装置でそれらを確認できるようにしてもよい。
以上説明してきたように、血圧計10は、血圧値の測定結果が被測定者の腎機能低下のステージに応じて設定される基準範囲内であるか否かを判定し、その判定結果を出力する。このように、腎機能の低下の度合いに応じて血圧の基準範囲を設定することにより、この血圧計では、慢性腎不全や更なる高血圧の加速を予防するような血圧管理が可能になる。
10 血圧計
20 本体
21 表示部
22 操作部
30 メモリ
40 制御部
43 血圧値計算部
44 平均血圧計算部
45 eGFR計算部
46 ステージ判定部
47 基準血圧導出部
48 適正血圧判定部
50 カフ

Claims (3)

  1. 血圧測定部と、
    被測定者の腎機能に関係するパラメータとして、前記被測定者の推算糸球体濾過量に関する値および尿蛋白の有無を入力可能な操作部と、
    前記被測定者の推算糸球体濾過量に関する値に基づき、前記被測定者の慢性腎臓病の病期を判定する病期判定部と、
    最高血圧値と最低血圧値との平均血圧値の基準値であって、前記病期が進行しているほど小さく、かつ尿蛋白がない場合よりもある場合の方が小さい基準値を設定するとともに、前記基準値に基づく血圧区分を設定する設定部と、
    前記血圧測定部により測定された血圧値から前記被測定者の前記平均血圧値を算出する平均血圧計算部と、
    前記平均血圧計算部により算出された前記平均血圧値が前記血圧区分のいずれに属するかを判定する区分判定部と、
    前記区分判定部による判定結果を出力する出力部と、
    を有することを特徴とする血圧計。
  2. 前記操作部は、前記腎機能に関係するパラメータとして推算糸球体濾過量または血清クレアチニンの値を入力可能である、請求項1に記載の血圧計。
  3. 前記出力部は、前記血圧測定部による測定値を前記平均血圧値が前記血圧区分のいずれに属するかに応じて異なる態様で表示する表示部である、請求項1または2に記載の血圧計。
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