JP6233529B2 - エレベーターシステム - Google Patents

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    • B66B1/14Control systems without regulation, i.e. without retroactive action electric with devices, e.g. push-buttons, for indirect control of movements
    • B66B1/18Control systems without regulation, i.e. without retroactive action electric with devices, e.g. push-buttons, for indirect control of movements with means for storing pulses controlling the movements of several cars or cages

Description

本発明は、エレベーターシステムに関するものである。
下記特許文献1には、エレベーターシステムが記載されている。このエレベーターシステムは、低層領域フロアを移動する第1かごと、高層領域フロアを移動する第2かごと、利用者が第1かごから第2かごに乗り換えるための乗継階と、を備えている。
日本特許第3977882号公報
利用者が低層領域フロアから高層領域フロアへ向かう場合、第1かご及び第2かごが乗継階に移動する。例えば、乗継階への第2かごの到着が早すぎた場合、第2かごは、第1かごが乗継階に到着するまで長時間待機する。この場合、エレベーターシステムの輸送効率が低下する。
本発明は、上記の課題を解決するためになされた。その目的は、輸送効率を向上できるエレベーターシステムを提供することである。
本発明に係るエレベーターシステムは、複数の乗継階及び乗継階のうち最も低い階よりも下側の低ゾーンに含まれる階に停止可能である低ゾーンかごと、乗継階及び乗継階のうち最も高い階よりも上側の高ゾーンに含まれる階に停止可能である高ゾーンかごと、低ゾーンに含まれる乗車階に設けられた行先階登録装置を用いて高ゾーンに含まれる階が行先階として登録された場合、低ゾーンかごと乗継階の1つと高ゾーンかごとの組み合わせで構成される当該乗車階から当該行先階へのルートごとに、低ゾーンかごが当該乗車階に停止したうえで乗継階の1つに到着するまでにかかる第1所要時間を算出する第1演算部と、当該行先階登録装置を用いて当該行先階が登録された場合、ルートごとに、高ゾーンかごが乗継階の1つに到着するまでにかかる第2所要時間を算出する第2演算部と、ルートごとに、第1所要時間から第2所要時間を差し引いた値を評価値として算出する評価部と、ルートの中から評価値が0以上且つ最小となるものを1つ選択する選択部と、を備えたものである。
本発明に係るエレベーターシステムは、複数の乗継階及び乗継階のうち最も低い階よりも下側の低ゾーンに含まれる階に停止可能である複数の低ゾーンかごと、乗継階及び乗継階のうち最も高い階よりも上側の高ゾーンに含まれる階に停止可能である複数の高ゾーンかごと、低ゾーンに含まれる乗車階に設けられた行先階登録装置を用いて高ゾーンに含まれる階が行先階として登録された場合、低ゾーンかごの1つと乗継階の1つと高ゾーンかごの1つとの組み合わせで構成される当該乗車階から当該行先階へのルートごとに、低ゾーンかごの1つが当該乗車階に停止したうえで乗継階の1つに到着するまでにかかる第1所要時間を算出する第1演算部と、当該行先階登録装置を用いて当該行先階が登録された場合、ルートごとに、高ゾーンかごの1つが乗継階の1つに到着するまでにかかる第2所要時間を算出する第2演算部と、ルートごとに、第1所要時間から第2所要時間を差し引いた値を評価値として算出する評価部と、ルートの中から評価値が0以上且つ最小となるものを1つ選択する選択部と、を備えたものである。
本発明に係るエレベーターシステムにおいて、選択部は、乗車階から行先階へのルートの中から評価値が0以上且つ最小となるものを1つ選択する。このため、本発明によれば、エレベーターシステムの輸送効率を向上させることができる。
本発明の実施の形態1におけるエレベーターシステムが適用された建物の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1におけるエレベーターシステムの構成図である。 本発明の実施の形態1におけるエレベーターシステムの動作の一例を示すフローチャートである。
添付の図面を参照して、本発明を詳細に説明する。各図では、同一又は相当する部分に同一の符号を付している。重複する説明は、適宜簡略化あるいは省略する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1におけるエレベーターシステムが適用された建物の一例を示す模式図である。図1は、一例として、20階建ての建物を示している。
図1に示すように、建物は、低ゾーン1、高ゾーン2及び複数の乗継階3を備えている。低ゾーン1は、乗継階3のうち最も低い階よりも下側の区間である。高ゾーン2は、乗継階3のうち最も高い階よりも上側の区間である。低ゾーン1には、例えば、複数の階が含まれている。高ゾーン2には、例えば、複数の階が含まれている。図1に示す建物の1Fから10Fは、低ゾーン1に含まれる階である。図1に示す建物の11Fから13Fは、乗継階3である。図1に示す建物の14Fから20Fは、高ゾーン2に含まれる階である。
図1に示すように、エレベーターシステムは、複数の低ゾーンかご4を備えている。低ゾーンかご4は、低ゾーン1に含まれる階の少なくとも1つ及び乗継階3に停止可能である。低ゾーンかご4は、高ゾーン2に含まれる階に停止しない。各低ゾーンかご4は、それぞれ異なる昇降路に設けられている。図1は、一例として、エレベーターシステムが、低ゾーンかご4として第1かご4a及び第2かご4bを備えている場合を示している。第1かご4a及び第2かご4bは、1Fと、11Fから13Fとに停止可能である。第1かご4a及び第2かご4bは、2Fから10Fには停止しない。
図1に示すように、エレベーターシステムは、複数の高ゾーンかご5を備えている。高ゾーンかご5は、高ゾーン2に含まれる階の少なくとも1つ及び乗継階3に停止可能である。高ゾーンかご5は、低ゾーン1に含まれる階に停止しない。高ゾーンかご5は、低ゾーンかご4とは異なる昇降路に設けられている。各高ゾーンかご5は、それぞれ異なる昇降路に設けられている。図1は、一例として、エレベーターシステムが、高ゾーンかご5として第3かご5a及び第4かご5bを備えている場合を示している。第3かご5a及び第4かご5bは、11Fから20Fに停止可能である。
このように、エレベーターシステムは、複数の低ゾーンかご4、複数の乗継階3及び複数の高ゾーンかご5を備えている。エレベーターの利用者は、低ゾーン1から高ゾーン2へ移動する場合、低ゾーンかご4の1つに乗って乗継階3の1つに移動した後、高ゾーンかご5の1つに乗り換える。低ゾーン1に含まれる階の1つから高ゾーン2に含まれる階の1つへ至るルートは、低ゾーンかご4の1つ、乗継階3の1つ及び高ゾーンかご5の1つの組み合わせで構成される。つまり、当該ルートの数は、低ゾーンかご4の数、乗継階3の数及び高ゾーンかご5の数の積として得られる。例えば、図1に示す場合、1Fから20Fへ至るルートは、12通り存在する。
図2は、実施の形態1におけるエレベーターシステムの構成図である。以下、図2を参照して、エレベーターシステムの構成を説明する。
図2に示すように、エレベーターシステムは、複数の低ゾーンかご制御装置6を備えている。図2は、一例として、エレベーターシステムが、低ゾーンかご制御装置6として第1かご制御装置6a及び第2かご制御装置6bを備えている場合を示している。各低ゾーンかご制御装置6は、それぞれ異なる低ゾーンかご4の移動を制御する。第1かご制御装置6aは、第1かご4aの移動を制御する。第2かご制御装置6bは、第2かご4bの移動を制御する。
図2に示すように、エレベーターシステムは、複数の高ゾーンかご制御装置7を備えている。図2は、一例として、エレベーターシステムが、高ゾーンかご制御装置7として第3かご制御装置7a及び第4かご制御装置7bを備えている場合を示している。各高ゾーンかご制御装置7は、それぞれ異なる高ゾーンかご5の移動を制御する。第3かご制御装置7aは、第3かご5aの移動を制御する。第4かご制御装置7bは、第4かご5bの移動を制御する。
図2に示すように、エレベーターシステムは、行先階登録装置8を備えている。行先階登録装置8は、低ゾーン1に含まれる階のうち少なくとも1つに設けられている。行先階登録装置8は、例えば、1Fに設けられている。行先階登録装置8は、高ゾーン2に含まれる階のうち少なくとも1つに設けられている。行先階登録装置8は、例えば、エレベーターの乗場に設けられている。行先階登録装置8は、例えば、入力部及び表示部を備えている。入力部は、例えば、押しボタン等である。表示部は、例えば、液晶画面等である。
図2に示すように、エレベーターシステムは、群管理制御装置9を備えている。群管理制御装置9は、割当制御部10を備えている。割当制御部10は、第1演算部11、第2演算部12、評価部13、選択部14、かご割当部15及び乗継階決定部16を備えている。
行先階登録装置8は、例えば、エレベーターの利用者が目的とする行先階を登録するために用いられる。行先階登録装置8は、例えば入力部により行先階を示す情報が入力されると、当該情報を群管理制御装置9に送信する。行先階登録装置8は、例えば、入力部により入力された情報及び群管理制御装置9から受信した情報等を表示部に表示させる。以下、利用者が行先階の登録に用いた行先階登録装置8が設けられている階を「乗車階」ともいう。
群管理制御装置9は、行先階登録装置8から送信された情報に基づいて、低ゾーンかご制御装置6及び高ゾーンかご制御装置7を動作させる。以下、群管理制御装置9の動作について詳細に説明する。
第1演算部11は、低ゾーン1に含まれる乗車階に設けられた行先階登録装置8を用いて高ゾーン2に含まれる階が行先階として登録された場合、「第1所要時間t1」を算出する。第1所要時間t1は、低ゾーンかご4のうち1つのかごが乗車階に停止したうえで乗継階3の1つに到着するまでにかかる時間である。第1所要時間t1は、時間t1aと時間t1bの和として算出される。t1aは、当該かごが乗車階に到着するまでにかかる時間と当該かごが乗車階で戸開待機する予め設定された時間の和として算出される。なお、行先階が登録された時点で当該かごが既に乗車階に停止している場合、t1aの値は0である。t1bは、当該かごが乗車階から乗継階3の1つに到着するまでにかかる時間として算出される。割当制御部10は、第1演算部11によって第1所要時間t1を算出することで、行先階が登録されてから利用者が乗継階3の1つに到着するまでにかかる時間を予想する。
第1演算部11は、乗車階から行先階へ至るルートごとに、第1所要時間t1を算出する。つまり、第1演算部11は、低ゾーンかご4と乗継階3との組み合わせごとに第1所要時間t1を算出する。例えば、図1に示す場合、6通りの第1所要時間t1が算出される。
第2演算部12は、低ゾーン1に含まれる乗車階に設けられた行先階登録装置8を用いて高ゾーン2に含まれる階が行先階として登録された場合、「第2所要時間t2」を算出する。第2所要時間t2は、高ゾーンかご5のうち1つのかごが乗継階3の1つに到着するまでにかかる時間である。なお、行先階が登録された時点で当該かごが乗継階3の当該1つに停止している場合、第2所要時間t2の値は0である。割当制御部10は、第2演算部12によって第2所要時間t2を算出することで、行先階が登録されてから利用者が乗り換えるためのかごが乗継階3の1つに到着するまでにかかる時間を予想する。
第2演算部12は、乗車階から行先階へ至るルートごとに、第2所要時間t2を算出する。つまり、第2演算部12は、乗継階3と高ゾーンかご5との組み合わせごとに第2所要時間t2を算出する。例えば、図1に示す場合、6通りの第2所要時間t2が算出される。
評価部13は、第1所要時間t1及び第2所要時間t2に基づいて、「評価値」を算出する。評価値は、乗車階から行先階へ至るルートごとに、第1所要時間t1から第2所要時間t2を差し引いた値として算出される。つまり、評価値は、低ゾーンかご4と高ゾーンかご5との組み合わせごとに、同一の乗継階3について、第1所要時間t1から第2所要時間t2を差し引くことで算出される。例えば、図1に示す場合、12通りの評価値が算出される。評価値は、次式のように表される。評価値の単位は、例えば、秒である。
(評価値)=t1−t2=(t1a+t1b)−t2
評価値は、第1所要時間t1が第2所要時間t2未満であれば、負の値となる。評価値が負の値であるということは、乗継階3の1つに対し、利用者が乗り換えるためのかごよりも先に利用者が到着することを意味する。この場合、評価値は、高ゾーンかご5が到着するまで利用者が乗継階3で待機する時間を表す。
評価値は、第1所要時間t1が第2所要時間t2以上であれば、0以上の値となる。評価値が0又は正の値であるということは、乗継階3の1つに対し、利用者が乗り換えるためのかごと同時又はそれよりも後に利用者が到着することを意味する。この場合、評価値は、利用者が到着するまで高ゾーンかご5が乗継階3で戸開待機する時間を表す。
選択部14は、乗車階から行先階へ至るルートの中から、評価値が0以上且つ最小となるものを1つ選択する。つまり、選択部14は、低ゾーンかご4、乗継階3及び高ゾーンかご5の組み合わせの中から、評価値が0以上且つ最小となるものを1つ選択する。かご割当部15は、低ゾーンかご4のうち、選択部14により選択されたルートを構成する1つを「低ゾーン割当かご」として決定する。かご割当部15は、高ゾーンかご5のうち、選択部14により選択されたルートを構成する1つを「高ゾーン割当かご」として決定する。乗継階決定部16は、乗継階3のうち、選択部14により選択されたルートを構成する1つを、「乗継実施階」として決定する。
群管理制御装置9は、低ゾーン割当かごが乗車階を経由して乗継実施階に移動するように低ゾーンかご制御装置6を動作させる。群管理制御装置9は、高ゾーン割当かごが乗継実施階に移動するように高ゾーンかご制御装置7を動作させる。
図3は、実施の形態1におけるエレベーターシステムの動作の一例を示すフローチャートである。以下、図1及び図3を参照して、乗車階が1Fであり行先階が20Fである場合のエレベーターシステムの動作を説明する。
図1は、第1かご4aが1Fに停止し、第2かご4bが11Fに停止している状態を示している。図1は、第3かご5aが19Fに停止し、第4かご5bが16Fに停止している状態を示している。図1における丸印は、既に登録済みのかご呼びを示している。
かごは、乗車階に到着した場合に、予め設定された第1の時間だけ戸開待機を行う。かごは、かご呼びに応答するために停止した場合に、予め設定された第2の時間だけ戸開待機を行う。かごは、第3の時間の間に1階分の距離を移動する。
各かごは、利用者の乗り継ぎのために乗継階3のいずれかに到着するまでの過程において、下記に示す階で停止した状態となる。なお、第3かご5aは、11Fでかご呼びに応答する必要があるため、12F又は13Fで乗り継ぎが行われるとしても一旦11Fまで移動する。
第1かご4a:1F→11F、12F又は13F
第2かご4b:11F→1F→11F、12F又は13F
第3かご5a:19F→13F→12F→11F→11F、12F又は13F
第4かご5b:16F→15F→14F→13F、12F又は11F
図1に示す状態において、1Fに設けられた行先階登録装置8によって20Fが行先階として登録されると(ステップS101)、第1演算部11は、1Fから20Fへ至るルートごとに時間t1a及び時間t1bを算出する(ステップS102)。
ステップS102では、第1かご4a及び第2かご4bのそれぞれについて、時間t1a及び時間t1bが算出される。行先階が登録された時点で第1かご4aが既に乗車階に停止しているため、第1かご4aについての時間t1aの値は0である。第2かご4bについての時間t1aは、11Fから1Fまでの移動時間と第1の時間の和として算出される。乗継階3のそれぞれについての時間t1bは、1Fから11F、12F又は13Fまでの移動時間として算出される。移動時間は、かごの移動階数に第3の時間を乗じた値である。
ステップS102に続いて、第1演算部11は、1Fから20Fへ至るルートごとに第1所要時間t1を算出する(ステップS103)。つまり、ステップS103では、低ゾーンかご4と乗継階3との組み合わせごとに、ステップS102で算出された時間t1aと時間t1bの和が算出される。
第2演算部12は、1Fから20Fへ至るルートごとに第2所要時間t2を算出する(ステップS104)。つまり、ステップS104では、高ゾーンかご5と乗継階3との組み合わせごとに、第2所要時間t2が算出される。第2所要時間t2は、かご呼び応答回数に第2の時間を乗じた値と移動時間の和として算出される。移動時間は、かごの移動階数に第3の時間を乗じた値である。
下記表1は、ステップS103で算出された第1所要時間t1及びステップS104で算出された第2所要時間t2の一例を示している。表1は、第1の時間及び第2の時間が共に10秒であり、第3の時間が3秒である場合を例示している。なお、第1かご4aについての第1所要時間t1及び第4かご5bについての第2所要時間t2は、図1にも示されている。
Figure 0006233529
評価部13は、1Fから20Fへ至るルートごとに評価値を算出する(ステップS105)。評価値は、低ゾーンかご4と高ゾーンかご5との組み合わせごとに、同一の乗継階3について、第1所要時間t1から第2所要時間t2を差し引くことで算出される。表1では、一例として、第1かご4a及び第4かご5bを使用するルートの評価値を括弧で囲んで示している。
なお、ステップS105では、時間t1aと時間t1bの和から第2所要時間t2を差し引くことで評価値を算出してもよい。つまり、ステップS103における第1所要時間t1の算出は、ステップS105でまとめて行ってもよい。この場合であっても、結果的に算出される評価値は同じである。
表1によれば、第1かご4aと13Fと第4かご5bとの組み合わせで構成されるルートの評価値は、+7である。つまり、13Fで乗り継ぎが行われる場合、利用者が乗車した第1かご4aが13Fに到着する時点で、第4かご5bが7秒間の戸開待機を行っていると予想される。また、第1かご4aと12Fと第4かご5bとの組み合わせで構成されるルートの評価値は、+1である。つまり、12Fで乗り継ぎが行われる場合、利用者が乗車した第1かご4aが12Fに到着する時点で、第4かご5bが1秒間の戸開待機を行っていると予想される。
一方、表1によれば、第1かご4aと11Fと第4かご5bとの組み合わせで構成されるルートの評価値は、−5である。つまり、11Fで乗り継ぎが行われる場合、第4かご5bが11Fに到着する時点で、利用者が5秒間待たされていると予想される。
選択部14は、1Fから20Fへ至る全てのルートの中から、ステップS105で算出された評価値が0以上且つ最小となるルートを1つ選択する(ステップS106)。表1に示す例では、0以上且つ最小の評価値は+1であるため、第1かご4aと12Fと第4かご5bとの組み合わせで構成されるルートが選択される。
なお、算出された評価値のうち、0以上且つ最小である同一の値が複数存在することもあり得る。つまり、評価値が0以上且つ最小となる複数のルートが存在することがあり得る。この場合、ステップS106において、選択部14は、例えば、当該複数のルートの中から第1所要時間t1と第2所要時間t2の合計値が最小となるものを1つ選択する。
かご割当部15は、ステップS106での選択結果に基づいて、低ゾーン割当かご及び高ゾーン割当かごを決定する(ステップS107)。表1に示す例では、第1かご4aが低ゾーン割当かごとして決定される。表1に示す例では、第4かご5bが高ゾーン割当かごとして決定される。
乗継階決定部16は、ステップS106での選択結果に基づいて、乗継実施階を決定する(ステップS108)。表1に示す例では、12Fが乗継実施階として決定される。
実施の形態1において、評価部13は、低ゾーンかご4の1つと乗継階3の1つと高ゾーンかご5の1つとの組み合わせで構成される乗車階から行先階へのルートごとに、第1所要時間t1から第2所要時間t2を差し引いた値を評価値として算出する。選択部14は、ルートの中から評価値が0以上且つ最小となるものを1つ選択する。評価値が0以上であるルートが選択されると、利用者が乗り換える高ゾーンかご5は、利用者よりも先に乗継階3に到着する。つまり、利用者は、乗継階3で高ゾーンかご5の到着を待つ必要がない。また、評価値が最小であるルートが選択されると、利用者が到着するまで高ゾーンかご5が乗継階3で戸開待機する時間が最小となる。このため、本発明によれば、利用者の待ち時間及びかごの無駄な戸開待機時間を最小限に抑えることができる。その結果、エレベーターシステムの全体的な輸送効率を向上させることができる。
実施の形態1において、選択部14は、評価値が0以上且つ最小となる複数のルートが存在する場合は、当該複数のルートの中から第1所要時間t1と第2所要時間t2の合計値が最小となるものを1つ選択する。つまり、選択部14は、当該複数のルートの中から利用者が行先階に移動するための所要時間が最小となるルートを選択する。その結果、利用者の利便性の低下を防止しつつ、エレベーターシステムの全体的な輸送効率を向上させることができる。
本発明に係るエレベーターシステムは、1つの低ゾーンかご4及び1つの高ゾーンかご5を備えることとしてもよい。この場合、当該1つの低ゾーンかご4と乗継階3の1つと当該1つの高ゾーンかご5との組み合わせで構成されるルートごとに、評価値が算出される。つまり、この場合、評価値は、乗継階3ごとに算出及び選択される。この場合であっても、エレベーターシステムの全体的な輸送効率を向上させるという効果が得られる。また、この場合は、かご割当部15を設けなくともよいため、割当制御部10の構成をより簡単にすることができる。
本発明に係るエレベーターシステムにおいて、低ゾーンかご4は、低ゾーン1に含まれる全ての階に停止可能であってもよい。つまり、図1に示す第1かご4a及び第2かご4bが、2Fから10Fに停止してもよい。この場合、低ゾーンかご4は、低ゾーン1に含まれる階でかご呼びに応答すると、例えば第2の時間だけ戸開待機を行う。この場合であっても、エレベーターシステムの全体的な輸送効率を向上させるという効果が得られる。
本発明に係るエレベーターシステムは、同一の昇降路に設けられた複数の高ゾーンかご5を備えていてもよい。この場合も、第2演算部12は、乗継階3と高ゾーンかご5との組み合わせごとに第2所要時間t2を算出すればよい。この場合であっても、エレベーターシステムの全体的な輸送効率を向上させるという効果が得られる。
本発明に係るエレベーターシステムは、乗継階を備えた建物に適用できる。
1 低ゾーン、2 高ゾーン、3 乗継階、4 低ゾーンかご、4a 第1かご、4b
第2かご、5 高ゾーンかご、5a 第3かご、5b 第4かご、6 低ゾーンかご制御装置、6a 第1かご制御装置、6b 第2かご制御装置、7 高ゾーンかご制御装置、7a 第3かご制御装置、7b 第4かご制御装置、8 行先階登録装置、9 群管理制御装置、10 割当制御部、11 第1演算部、12 第2演算部、13 評価部、14 選択部、15 かご割当部、16 乗継階決定部

Claims (3)

  1. 複数の乗継階及び前記乗継階のうち最も低い階よりも下側の低ゾーンに含まれる階に停止可能である低ゾーンかごと、
    前記乗継階及び前記乗継階のうち最も高い階よりも上側の高ゾーンに含まれる階に停止可能である高ゾーンかごと、
    前記低ゾーンに含まれる乗車階に設けられた行先階登録装置を用いて前記高ゾーンに含まれる階が行先階として登録された場合、前記低ゾーンかごと前記乗継階の1つと前記高ゾーンかごとの組み合わせで構成される当該乗車階から当該行先階へのルートごとに、前記低ゾーンかごが当該乗車階に停止したうえで前記乗継階の1つに到着するまでにかかる第1所要時間を算出する第1演算部と、
    当該行先階登録装置を用いて当該行先階が登録された場合、前記ルートごとに、前記高ゾーンかごが前記乗継階の1つに到着するまでにかかる第2所要時間を算出する第2演算部と、
    前記ルートごとに、前記第1所要時間から前記第2所要時間を差し引いた値を評価値として算出する評価部と、
    前記ルートの中から前記評価値が0以上且つ最小となるものを1つ選択する選択部と、を備えたエレベーターシステム。
  2. 複数の乗継階及び前記乗継階のうち最も低い階よりも下側の低ゾーンに含まれる階に停止可能である複数の低ゾーンかごと、
    前記乗継階及び前記乗継階のうち最も高い階よりも上側の高ゾーンに含まれる階に停止可能である複数の高ゾーンかごと、
    前記低ゾーンに含まれる乗車階に設けられた行先階登録装置を用いて前記高ゾーンに含まれる階が行先階として登録された場合、前記低ゾーンかごの1つと前記乗継階の1つと前記高ゾーンかごの1つとの組み合わせで構成される当該乗車階から当該行先階へのルートごとに、前記低ゾーンかごの1つが当該乗車階に停止したうえで前記乗継階の1つに到着するまでにかかる第1所要時間を算出する第1演算部と、
    当該行先階登録装置を用いて当該行先階が登録された場合、前記ルートごとに、前記高ゾーンかごの1つが前記乗継階の1つに到着するまでにかかる第2所要時間を算出する第2演算部と、
    前記ルートごとに、前記第1所要時間から前記第2所要時間を差し引いた値を評価値として算出する評価部と、
    前記ルートの中から前記評価値が0以上且つ最小となるものを1つ選択する選択部と、を備えたエレベーターシステム。
  3. 前記選択部は、前記評価値が0以上且つ最小となる複数の前記ルートが存在する場合は、当該複数の前記ルートの中から前記第1所要時間と前記第2所要時間の合計値が最小となるものを1つ選択する請求項1又は2に記載のエレベーターシステム。
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