JP6232755B2 - 水中油型乳化化粧料 - Google Patents
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消費者にとって乾燥や小じわが気になる目元や口元では、特に化粧くずれを生じやすく、これらの部位の手入れのための水中油型乳化組成物の使用は、化粧を除去した後、すなわち夜間や就寝前に限られていた。また、使用感の点でも、塗布時のコクや保湿効果に優れるものは、その反面べたつきが強く、使用感が劣り、さらに化粧筆やパフがひっかかるため化粧動作が妨げられ、化粧の仕上がりにムラを生じる場合があった。一方、べたつきが抑えられている場合には、反対に塗布時のコクや保湿効果が不充分であったり、肌へのなじみが遅く、塗布後すぐには化粧を行えない場合があった。
なお、本発明の目的には、ダイマー酸のエステルとしては、ダイマー酸と1価または2価のアルコールとのエステルが好ましい。
水中油型乳化化粧料の使用感等に及ぼす影響を考慮すると、ダイマー酸のエステルを構成する飽和もしくは不飽和の直鎖または分岐1価アルコールとしては、炭素数が12〜34であるものが好ましく、環含有もしくは環状の1価アルコールとしては、ステロール類が好ましい。
水中油型乳化化粧料の使用感等に及ぼす影響を考慮すると、ダイマー酸のエステルを構成する2価アルコールとしては、炭素数が12〜44の飽和もしくは不飽和の直鎖2価アルコール、シクロヘキサンを含む2価アルコール、およびダイマージオールが好ましい。
なお、本発明の水中油型乳化化粧料においては、(B)成分として、ダイマー酸と、上記した1価または2価のアルコールの2種以上の混合物とのエステルも、好ましく用いることができる。
上記のダイマー酸のエステルは、種々の公知の方法により工業的に製造することが可能であるが、市販品を用いることもできる。好ましい市販品としては、日本精化株式会社の「LUSPLAN DD−DA5」および「LUSPLAN DD−DA7」(ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル)、「LUSPLAN PI−DA」(ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル))、「Plandool−H」および「Plandool−S」(ダイマージリノール酸フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)等が挙げられる。
なお、実施例および比較例の各化粧料は、表1中の(A)〜(D)の油相成分を混合し、60℃〜80℃に加熱して均一とした後、前記油相成分を、あらかじめ60℃〜80℃に加熱した水に攪拌しながら添加し、ホモミキサーにより乳化して調製した。
20名をパネラーとし、実施例および比較例の水中油型乳化化粧料各1.0gを、右腕前腕内側に中指を用いて塗布した際のコク感について、下記の基準により官能評価させた。
<官能評価基準>
2点:厚みのある感触で、非常にコクがあると感じた場合。
1点:厚みのある感触で、コクがあると感じた場合。
0点:感触に厚みがなく、コクがないと感じた場合。
<評価基準>
◎:合計点が35点以上で、かつ0点の判定をしたパネラーがいない;塗布時のコクに非常に優れる化粧料である。
○:合計点が30点以上35点未満、または合計点が35点以上で、0点の判定をしたパネラーが1人または2人;塗布時のコクに優れる化粧料である。
△:合計点が20点以上30点未満;塗布時のコクにやや欠ける化粧料である。
×:合計点が20点未満;塗布時のコクに欠ける化粧料である。
20名をパネラーとし、実施例および比較例の水中油型乳化化粧料各2.0gを就寝前に全顔に塗布させた。翌朝の保湿効果について、下記の基準により官能評価させた。
<官能評価基準>
2点:保湿効果がほとんど低減せず、持続していると感じた場合。
1点:保湿効果がやや低減したものの、概ね持続していると感じた場合。
0点:保湿効果が大幅に低減し、持続していないと感じた場合。
<評価基準>
◎:合計点が35点以上で、かつ0点の判定をしたパネラーがいない;保湿効果の持続性に非常に優れる化粧料である。
○:合計点が30点以上35点未満、または合計点が35点以上で、0点の判定をしたパネラーが1人または2人;保湿効果の持続性に優れる化粧料である。
△:合計点が20点以上30点未満;保湿効果の持続性にやや欠ける化粧料である。
×;合計点が20点未満:保湿効果の持続性に欠ける化粧料である。
20名をパネラーとし、実施例および比較例の水中油型乳化化粧料各2.0gをメイクアップ前に全顔に塗布させた。塗布終了直後の肌へのなじみについて、下記の基準により官能評価させた。
<官能評価基準>
2点:肌へのなじみが非常に早く、すぐにメイクアップができると感じた場合。
1点:肌へのなじみが早く、すぐにメイクアップができると感じた場合。
0点:肌へのなじみが遅く、すぐにメイクアップができないと感じた場合。
<評価基準>
◎:合計点が35点以上で、かつ0点の判定をしたパネラーがいない;肌へのなじみに非常に優れる化粧料である。
○:合計点が30点以上35点未満、または合計点が35点以上で、0点の判定をしたパネラーが1人または2人;肌へのなじみに優れる化粧料である。
△:合計点が20点以上30点未満;肌へのなじみにやや劣る化粧料である。
×:合計点が20点未満;肌へのなじみに劣る化粧料である。
20名をパネラーとし、実施例および比較例の水中油型乳化化粧料各2.0gをメイクアップ前に全顔に塗布させた。塗布終了直後のべたつきのなさについて、下記の基準により官能評価させた。
<官能評価基準>
2点:べたつきが無いと感じた場合。
1点:べたつきがほとんど無いと感じた場合。
0点:べたつくと感じた場合。
<評価基準>
◎:合計点が35点以上で、かつ0点の判定をしたパネラーがいない;べたつきのなさに非常に優れる化粧料である。
○:合計点が30点以上35点未満、または合計点が35点以上で、0点の判定をしたパネラーが1人または2人;べたつきのなさに優れる化粧料である。
△:合計点が20点以上30点未満;ややべたつきのある化粧料である。
×:合計点が20点未満;べたつきのある化粧料である。
実施例および比較例の水中油型乳化化粧料各2.0gをメイクアップ前に全顔に塗布した。塗布後すみやかにメイクアップを行い、その仕上がりについて、直後および4時間後において下記の基準により評価した。
<評価基準>
◎:メイクアップ化粧料がムラなく塗布され、ヨレや凹凸がほとんどなく、メイクアップの仕上がりが非常に良好である。
○:メイクアップ化粧料の塗りムラやヨレ、凹凸が一部にしかなく、メイクアップの仕上がりが良好である。
×:メイクアップ化粧料の塗りムラやヨレ、凹凸が明確にあり、メイクアップの仕上がりが悪い。
実施例および比較例の各水中油型乳化化粧料を透明ガラス容器に密封し、5℃、25℃、40℃でそれぞれ1ヶ月間保存し、その外観を観察して、以下に示す4段階の基準により評価した。本発明の目的には、評価結果が◎または○である場合に、十分な保存安定性を有する化粧料であると認められる。
<評価基準>
◎:外観の変化が全く無く、安定性が良好である。
○:外観の変化がほぼ無く、安定性がおおむね良好である。
△:若干の分離または変色が確認され、安定性がやや悪い。
×:分離または変色が明確に確認され、安定性が悪い。
Claims (1)
- (A)炭素数16〜22の直鎖アルキル基を有するモノアルキルグリセリルエーテルおよび炭素数16〜22の直鎖アルケニル基を有するモノアルケニルグリセリルエーテルからなる群より選択される1種または2種以上を0.1重量%〜3重量%、(B)ダイマージリノール酸フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルおよびダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)からなる群より選択される1種または2種以上のダイマー酸のエステルを1重量%〜20重量%、および(C)(C−1)ソルビタン脂肪酸エステル、(C−2)グリセリン脂肪酸エステル、(C−3)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、(C−4)ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、および(C−5)ポリオキシエチレンアルキルエーテルからなる群より選択される2種以上を含有し、HLB値の加重平均値が9〜11である非イオン性界面活性剤を0.5重量%〜6重量%含有する、水中油型乳化化粧料。
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