実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
但し、発明の趣旨から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。
従って、発明の範囲は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
なお、以下に説明する構成において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略する。
また、以下の実施の形態は、いくつかを適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態1)
図1は、少なくとも1つの容量素子と2つのトランジスタとを有する回路要素を含む半導体装置の一例である。
図1(A)に示す半導体装置は、少なくとも、トランジスタ10と、トランジスタ20と、容量素子30と、を有する回路要素を含んでいる。
ノードAは、トランジスタ10のソース又はドレインの一方と、トランジスタ20のゲートと、容量素子30の一方の電極と、に電気的に接続されている。
換言すると、トランジスタ10のソース又はドレインの一方は、トランジスタ20のゲートと、容量素子30の一方の電極と、に電気的に接続されているといえる。
ノードBは、トランジスタ10のゲートに電気的に接続されている。
ノードCは、トランジスタ10のソース又はドレインの他方に電気的に接続されている。
ノードDは、容量素子30の他方の電極に電気的に接続されている。
ノードEは、トランジスタ20のソース又はドレインの一方に電気的に接続されている。
ノードFは、トランジスタ20のソース又はドレインの他方に電気的に接続されている。
図1(B)は図1(A)に示す半導体装置の断面図の一例である。
図1(B)において、基板101上に絶縁層102が設けられている。
そして、絶縁層102上には、半導体層201と、半導体層201上の絶縁層300と、絶縁層300上の導電層401と、が設けられている。
半導体層201、絶縁層300、導電層401は、図1(A)のトランジスタ20の半導体層、ゲート絶縁層、ゲート電極(ゲート配線)にそれぞれ対応する。
なお、導電層401はゲート電極(ゲート配線)であるので、少なくとも一部が半導体層201のチャネル形成領域に重なる位置に配置されている。
また、絶縁層300には複数の開口部が設けられている。
また、絶縁層300上に導電層411、導電層412が設けられている。そして、導電層411、導電層412は、絶縁層300に設けられた開口部を介して半導体層201と電気的に接続されている。
導電層411は接続電極(接続配線)であり、半導体層201のソース領域又はドレイン領域の一方に電気的に接続されている。
導電層412は接続電極(接続配線)であり、半導体層201のソース領域又はドレイン領域の他方に電気的に接続されている。
工程数削減の観点から、導電層411及び導電層412を、導電層401と同一工程で形成(同一材料で形成、同じ出発膜から形成)すると好ましい。
ゲート電極及び接続電極の間には絶縁層500が埋め込まれている。
絶縁層500は、全面に絶縁層を形成した後、全面に形成した絶縁層をエッチバック又は研磨(機械研磨、CMP(Chemical Mechanical Polishing)等)することにより形成することができる。
絶縁層500をゲート電極及び接続電極の間に埋め込むことによって、コンタクトホールを形成することなく、ゲート電極の上面(表面)及び接続電極の上面(表面)を露出することができるので、マスク数を削減することができる。
なお、複数の開口部が設けられた絶縁層500を形成した後、当該複数の開口部に導電層を埋め込むことにより、導電層401、導電層411、導電層412を形成するプロセスを採用しても良い。
絶縁層500上及び導電層401上には開口部を有する半導体層601が設けられている。
半導体層601は、図1(A)のトランジスタ10の半導体層に対応する。
半導体層601は導電層401と電気的に接続されており、本実施の形態の場合は導電層401と接するように設けられている。
半導体層601上には、導電層701及び導電層702が設けられている。
導電層701は、図1(A)のトランジスタ10のソース電極(ソース配線)又はドレイン電極(ドレイン配線)の一方に対応し、且つ、図1(A)の容量素子30の一方の電極にも対応する共通電極である。
図1(B)のように導電層701(共通電極)を半導体層601上に接して設けることによって、導電層701(共通電極)と半導体層601との接触抵抗を下げることができる。
導電層701(共通電極)と半導体層601との接触抵抗を下げることによって、図1(A)のノードAと容量素子30との間の抵抗が下がるので、容量素子30への電荷蓄積を素早くできるようになる。
容量素子30への電荷蓄積を素早くできるようになれば回路の動作速度を向上することができる。
さらに、導電層701(共通電極)は、半導体層601に設けられた開口部を介して導電層401と電気的に接続している。
半導体層601に設ける開口部は一つでも良いが、半導体層601に設ける開口部を複数とした方が導電層701(共通電極)と導電層401との接続箇所が増えるので好ましい。
導電層701(共通電極)と導電層401との接続箇所が増えれば、導電層701(共通電極)と導電層401との接触抵抗を下げることができる。
導電層702は、図1(A)のトランジスタ10のソース電極(ソース配線)又はドレイン電極(ドレイン配線)の他方に対応する。
絶縁層500上及び導電層411上には、導電層411に電気的に接続する導電層711が設けられている。
絶縁層500上及び導電層412上には、導電層412に電気的に接続する導電層712が設けられている。
導電層711及び導電層712は、電極又は配線である。
工程数削減の観点から、導電層701、導電層702、導電層711及び導電層712は、同一工程で形成することが好ましい。
導電層701上、導電層702上、導電層711上及び導電層712上には、絶縁層800が設けられている。
絶縁層800は、図1(A)のトランジスタ10のゲート絶縁層に対応し、且つ、図1(A)の容量素子30の誘電体層にも対応する。
トランジスタ10のゲート絶縁層と、容量素子30の誘電体層と、は異なる工程で形成しても良い。
しかし、工程数削減の観点から、図1(B)のように、トランジスタ10のゲート絶縁層と、容量素子30の誘電体層と、を同一工程で形成することが好ましい。
絶縁層800上には、導電層901及び導電層911が設けられている。
導電層901は、図1(A)のトランジスタ10のゲート電極(ゲート配線)に対応する。
導電層911は、図1(A)の容量素子30の他方の電極に対応する。
なお、導電層901はゲート電極(ゲート配線)であるので、少なくとも一部が半導体層601のチャネル形成領域に重なる位置に配置される。
以上のように、3つの素子(1つの容量素子及び2つのトランジスタ)を積層することによって、半導体装置において3つの素子(1つの容量素子及び2つのトランジスタ)が配置されるセルの占める面積を小さくすることができる。
ここで、図2は、半導体層201、導電層401、半導体層601の位置関係の一例を示したものである。
図2(A)において、少なくとも半導体層201の一部と、少なくとも導電層401の一部と、少なくとも半導体層601の一部と、が重なるように配置されている。
図2(B)において、少なくとも半導体層201の一部と少なくとも導電層401の一部とが重なるように配置され、少なくとも半導体層601の一部と少なくとも導電層401の一部とが重なるように配置されている。また、半導体層201と半導体層601とは重ならないように配置されている。
図2(A)及び図2(B)のように、半導体層201及び半導体層601の双方を、導電層401と重なるように配置することによって、3つの素子が配置されるセルの面積を小さくすることができる。
一方、図2(A)と図2(B)とを比較すると、図2(A)の方が図2(B)よりも3つの素子が配置されるセルの面積を小さくすることができるので、図2(A)の方が好ましい。
また、図3は、半導体層201、導電層401、半導体層601、導電層701の位置関係の一例を示したものである。
図3(A)及び図3(B)は図2(A)において導電層701を配置した場合を示しているが、図2(B)の構成に図3(A)又は図3(B)のように導電層701を配置しても良い。
図3(A)は、半導体層601に設けられた開口部内においてのみ、導電層401と導電層701とを接触させた例である。
一方、図3(B)は、導電層701を半導体層601の外側に延在して配置し、半導体層601に設けられた開口部内及び半導体層601の外側において、導電層401と導電層701とを接触させた例である。
図3(A)と図3(B)とを比較すると、図3(B)の方が図3(A)よりも導電層401と導電層701との接触面積を大きくすることができるので、図3(B)の方が好ましい。
導電層401と導電層701との接触面積を大きくすることができれば、導電層401と導電層701との接触抵抗を下げることができる。
本実施の形態の内容の一部又は全部は、他の全ての実施の形態又は実施例と組み合わせて実施することができる。
(実施の形態2)
図1(B)の破線8000で示すように、図1(B)では導電層401と導電層701とを開口部を介して電気的に接続させている。
一方、図4の破線8000で示すように、半導体層601に開口部を設けず、半導体層601を介して導電層401と導電層701とを電気的に接続させても良い。
また、図5(A)及び図5(B)の破線8000で示すように、半導体層601に開口部を設けず、半導体層601の外側において導電層401と導電層701とを電気的に接続させても良い。
一方、半導体は抵抗が大きいので、図4の構造とすると、導電層401と導電層701との間の抵抗が大きくなってしまう。
よって、導電層401と導電層701との接続を確実にするためには、図1(B)、図5(A)、図5(B)のように、導電層401と導電層701とを直接接触させた方が好ましい。
ここで、図5(A)及び図5(B)のように半導体層601の外側において導電層401と導電層701とを電気的に接続させると、図5(A)及び図5(B)の破線8001で示すように導電層711と導電層702との間隔が狭まってしまう。
導電層同士の間隔が狭まってしまうと、ゴミ等の影響により導電層同士がショートしてしまう場合があるため、導電層同士の間隔をある程度広くしておく必要がある。
そこで、図5(A)及び図5(B)においては、半導体層201の面積を図1(B)の半導体層201の面積よりも大きくしている。
そのため、図5(A)及び図5(B)のように半導体層601の外側において導電層401と導電層701とを電気的に接続させると、図1(B)と比較して3つの素子が配置されるセルの面積が若干大きくなってしまう。
よって、図1(B)、図5(A)、図5(B)を比較すると、図1(B)のように半導体層601に開口部を設ける形態が、導電層401と導電層701との接続を確実にでき、且つ、3つの素子が配置されるセルの面積を小さくできる点で最も優れているといえる。
本実施の形態の内容の一部又は全部は、他の全ての実施の形態又は実施例と組み合わせて実施することができる。
(実施の形態3)
他の実施の形態では、絶縁層500をゲート電極及び接続電極の間に埋め込む構造について説明したが、当該構造とすることは必須の構成ではない。
例えば、図6のように、導電層401を覆うように絶縁層500を形成し、且つ、絶縁層500に複数のコンタクトホールを設けることによって、各素子同士の電気的な接続を行っても良い。
なお、図6では、導電層401と導電層701とを、半導体層601に設けられた開口部及び絶縁層500に設けられたコンタクトホールを介して電気的に接続している。
また、図6では、半導体層201のソース領域又はドレイン領域の一方と導電層711を、絶縁層500に設けられたコンタクトホールを介して電気的に接続している。
さらに、図6では、半導体層201のソース領域又はドレイン領域の他方と導電層712を、絶縁層500に設けられたコンタクトホールを介して電気的に接続している。
本実施の形態の内容の一部又は全部は、他の全ての実施の形態又は実施例と組み合わせて実施することができる。
(実施の形態4)
他の実施の形態では、トランジスタ10及びトランジスタ20がトップゲート型のトランジスタである場合を示しているが、トランジスタ10又はトランジスタ20がボトムゲート型のトランジスタであっても良い。
例えば、図7(A)にトランジスタ10をボトムゲート型のトランジスタとした場合を示す。
図7(A)は、図1(B)において、絶縁層500と半導体層601との間に絶縁層550を設け、且つ、導電層901を絶縁層550と絶縁層500との間に配置した図である。
なお、図1(B)においては絶縁層800がトランジスタ10のゲート絶縁層に対応しているが、図7(A)においては絶縁層550がトランジスタ10のゲート絶縁層に対応している。
また、図7(B)にトランジスタ20をボトムゲート型のトランジスタとした場合を示す。
図7(B)は、図1(B)において、絶縁層300を半導体層201と絶縁層102との間に配置し、且つ、導電層401を絶縁層300と絶縁層102との間に配置した図である。
さらに、図7(B)では、絶縁層500に設けられたコンタクトホール、半導体層201に設けられた開口部、及び絶縁層300に設けられたコンタクトホールを介して、導電層401と導電層701とを電気的に接続している。
図7(B)に示すように、半導体層201に開口部を設けることによって、導電層701を半導体層201と接触させずに、導電層701と導電層401とを接触させることができる。
なお、導電層701と半導体層201とを接触させないようにするため、半導体層201に設けられた開口部は、絶縁層500に設けられたコンタクトホール及び絶縁層300に設けられたコンタクトホールよりも一回り大きくしておくと好ましい。
なお、トランジスタ10及びトランジスタ20の双方をボトムゲート型のトランジスタとしても良い。
本実施の形態の内容の一部又は全部は、他の全ての実施の形態又は実施例と組み合わせて実施することができる。
(実施の形態5)
他の実施の形態では、トランジスタ20の半導体層を基板上に設けた例を示しているが、半導体基板(シリコンウェハ等)を用いてトランジスタ20を形成しても良い。
本実施の形態の内容の一部又は全部は、他の全ての実施の形態又は実施例と組み合わせて実施することができる。
(実施の形態6)
実施の形態1ではノードAとトランジスタ20のゲートを電気的に接続した例を示したが、本実施の形態ではノードAとトランジスタ20のソース又はドレインの他方(図1(A)のノードF)を電気的に接続した例を図8、図9を用いて説明する。
図8(A)において、ノードAとトランジスタ20のソース又はドレインの他方(図1(A)のノードF)に電気的に接続した点以外の構成は図1(A)と同様である。
図8(A)では、トランジスタ20のゲートはノードGに電気的に接続されている。
図8(B)は図8(A)に示す半導体装置の断面図の一例である。
図8(B)では、図1(B)において、導電層701を導電層411と電気的に接続し、且つ、導電層711を導電層401と電気的に接続した例を示している。
図9は半導体層201、導電層401、導電層411、半導体層601の位置関係の一例を示している。
図9(A)〜(C)において、少なくとも半導体層201の一部と、少なくとも導電層411の一部と、が重なるように配置され、且つ、少なくとも半導体層601の一部と、少なくとも導電層411の一部と、が重なるように配置されている。
導電層411を半導体層601及び半導体層201の双方と重なるように配置することによって、3つの素子が配置されるセルの面積を小さくすることができる。
図9において、半導体層601の一端には開口部が設けられており、半導体層601の端部の他端には開口部が設けられていない。
図9(A)は、半導体層601全体を半導体層201と重なる位置に配置し、半導体層601の他端を導電層411と導電層401の間に配置した場合を示している。
図9(B)は、半導体層601の一部を半導体層201と重なる位置に配置し、半導体層601の他端を導電層411と導電層401の間に配置していない場合を示している。
図9(C)は、半導体層601を半導体層201と重ならない位置に配置した場合を示している。
図9(C)と、図9(A)及び図9(B)と、を比較すると、図9(A)及び図9(B)の方が3つの素子が配置されるセルの面積を小さくすることができるので好ましい。
また、図9(A)と図9(B)とを比較すると、図9(A)の方が3つの素子が配置されるセルの面積を小さくすることができるので好ましい。
本実施の形態の内容の一部又は全部は、他の全ての実施の形態又は実施例と組み合わせて実施することができる。
(実施の形態7)
図10は図1においてノードAとノードBとを電気的に接続した場合を示している。
また、図11は図8においてノードAとノードBとを電気的に接続した場合を示している。
つまり、図10及び図11において、トランジスタ10のゲートが容量素子30の一方の電極と電気的に接続されている。
ここで、図10(B)は図10(A)に示す半導体装置の断面図の一例である。
また、図11(B)は図11(A)に示す半導体装置の断面図の一例である。
図10(B)は図1(B)において、導電層901上及び導電層911上に絶縁層950を設け、絶縁層950上に導電層960を設けた例である。
そして、導電層960を用いて、トランジスタ10のゲート(導電層901)と容量素子30の一方の電極(導電層701(共通電極))とを電気的に接続している。
そして、導電層960と導電層901とは、絶縁層950に設けられたコンタクトホールを介して電気的に接続されている。
また、導電層960と導電層701とは、導電層911に設けられた開口部、並びに、絶縁層950及び絶縁層800に設けられたコンタクトホールを介して電気的に接続されている。
一方、図11(B)は図8(B)において、導電層901上及び導電層911上に絶縁層950を設け、絶縁層950上に導電層960を設けた例である。
そして、導電層960を用いて、トランジスタ10のゲート(導電層901)と容量素子30の一方の電極(導電層701(共通電極))とを電気的に接続している。
そして、導電層960と導電層901とは、絶縁層950に設けられたコンタクトホールを介して電気的に接続されている。
また、導電層960と導電層701とは、導電層911に設けられた開口部、並びに、絶縁層950及び絶縁層800に設けられたコンタクトホールを介して電気的に接続されている。
導電層960は、電極又は配線である。
以上のように、導電層911に開口部を設けることによって、導電層701(共通電極)の面積を大きくすることなく、導電層960と導電層701とを電気的に接続することができる。
本実施の形態ではゲート電極と共通電極とを電気的に接続させるために導電層911に開口部を設ける場合を示した。
一方、ゲート電極と共通電極とを電気的に接続しない場合であっても、他の配線と共通電極とを電気的に接続させる場合は、導電層911に開口部を設けることが好ましい。
なお、導電層911に開口部を設けず、導電層701の面積を導電層911よりも大きくすれば、絶縁層950及び絶縁層800に設けられたコンタクトホールのみを介して、導電層960と導電層701とを電気的に接続することができる。
一方、導電層911に開口部を設けない場合は、導電層701の面積を導電層911よりも大きくする必要があるため、導電層911に開口部を設ける構造の方が面積を小さくするという観点からすると優れている。
なお、導電層960と導電層911とが接触してしまうとノードAとノードDとが電気的に接続されてしまい容量素子30が機能しなくなるため、導電層960と導電層911との接触を防止する必要がある。
そのため、導電層911に設けられる開口部を、絶縁層950及び絶縁層800に設けられるコンタクトホールよりも一回り大きくすることが好ましい。
本実施の形態の内容の一部又は全部は、他の全ての実施の形態又は実施例と組み合わせて実施することができる。
(実施の形態8)
半導体装置の一種であるEL表示装置(発光装置)の一例について、図12を用いて説明する。
図12(A)は、図1(A)において、ノードB〜Fに配線を電気的に接続し、且つ、ノードEに表示素子40の一方の電極を電気的に接続したものに対応する。
図12では表示素子として発光素子(EL素子)を用いているが他の表示素子(液晶表示素子、電気泳動素子等)を用いても良い。
なお、ノードBには、トランジスタ10のオン状態又はオフ状態を制御するための配線(走査線)が電気的に接続される。
ノードCには、信号を入力するための配線(信号線)が電気的に接続される。
ノードD及びノードEには、電圧が印加される配線(電源線)が電気的に接続される。
ノードHには、表示素子40の他方の電極が電気的に接続される。
図12のEL表示装置の動作について説明する。
まず、ノードBにトランジスタ10をオン状態とするための信号(電圧)を供給する。
次に、ノードCから信号を供給して容量素子30に電荷を蓄積する。
そして、容量素子30に電荷が蓄積されると、トランジスタ20に電流が流れる。
トランジスタ20に電流が流れると、発光素子である表示素子40が発光する。
また、容量素子30に蓄積される電荷量を変えることにより、トランジスタ20に流れる電流量を変えることができる。
トランジスタ20に流れる電流量を変えることができれば発光素子の輝度を変えることができる。
なお、発光素子を発光させないためには容量素子に電荷を蓄積しなければ良い。
図12(B)は図12(A)に示す半導体装置の断面図の一例である。
また、図12(B)は、図1(B)において、絶縁層950と、導電層961、導電層962、絶縁層970、導電層1001、EL層1002、及び導電層1003を追加したものに対応する。
絶縁層950は、導電層911上に設けられている。
導電層961及び導電層962は、絶縁層950上に設けられている。
導電層961は、絶縁層950に設けられたコンタクトホールを介して導電層911に電気的に接続されている。
また、導電層961は、絶縁層950及び絶縁層800に設けられたコンタクトホールを介して導電層712に電気的に接続されている。
導電層961はノードD及びノードEに電気的に接続された配線であり、所定の電圧が印加される電源線に対応する。
導電層962は、絶縁層950及び絶縁層800に設けられたコンタクトホールを介して導電層711に電気的に接続されている。
導電層962は、表示素子40の一方の電極とトランジスタ20のソース又はドレインの一方とを電気的に接続するための配線である。
導電層1001は、導電層962上及び絶縁層950上に設けられている。
絶縁層970は、導電層1001の端部、導電層961、及び導電層962を覆うように設けられている。
EL層1002は、導電層1001上及び絶縁層970上に設けられている。
導電層1003は、EL層1002上に設けられている。
導電層1001は、表示素子40の一方の電極である。
導電層1003は、表示素子40の他方の電極である。
図12に示す構造とすることによって、画素内において3つの素子の占める面積を小さくすることができるので、EL表示装置の開口率を大きくすることができる。
本実施の形態の内容の一部又は全部は、他の全ての実施の形態又は実施例と組み合わせて実施することができる。
(実施の形態9)
半導体装置の一種である記憶装置の一例について、図13を用いて説明する。
図13(A)は、図1(A)において、ノードB、C、Eに配線を電気的に接続し、且つ、ノードFにトランジスタ50を電気的に接続したものに対応する。
なお、ノードBには、書き込み時にトランジスタ10のオン状態又はオフ状態を制御するための配線(書き込み用ワード線)が電気的に接続される。
ノードCには、書き込み時に信号を入力するための配線(書き込み用ビット線)が電気的に接続される。
ノードDには、低電源電圧Vss用の電源が電気的に接続される。
ノードE及びノードJには、読み出し時に電圧が印加される配線(読み出し用ワード線)が電気的に接続される。
ノードIには、読み出し時に信号を取り出す配線(読み出し用ビット線)が電気的に接続される。
図13の記憶装置の動作について説明する。
まず、書き込み時は、ノードBにトランジスタ10のオン状態とするための信号(電圧)を供給する。
次に、ノードCから0又は1の信号を入力して容量素子に0又は1を記憶する。
読み出し時は、読み出し用ワード線に電圧を印加して読み出し用ビット線からの出力を読み出す。
なお、読み出し時において、0が記憶されていたのであれば、トランジスタ20がオフ状態となるので読み出し用ビット線からの出力も0となる。
一方、読み出し時において、1が記憶されていたのであれば、トランジスタ20がオン状態となるので読み出し用ビット線からの出力も1となる。
なお、トランジスタ50はリーク防止を目的として設けているが、トランジスタ50を設けず、ノードFに読み出し用ビット線を電気的に接続しても良い。
図13(B)は図13(A)に示す半導体装置の断面図の一例である。
また、図13(B)は、図1(B)において、導電層402、導電層713と、絶縁層950と、導電層960を追加したものに対応する。
導電層402は、絶縁層300上に設けられている。
工程数削減の観点から、導電層402は、導電層401と同一工程で形成すると好ましい。
導電層402は、導電層401と導電層412との間に設けられている。
導電層402は、トランジスタ50のゲート電極に対応する。
導電層713は、導電層402上に設けられている。
工程数削減の観点から、導電層713は、導電層711及び導電層712と同一工程で形成すると好ましい。
導電層713は、導電層402と電気的に接続されている。
絶縁層950は、導電層911上に設けられている。
導電層960は、絶縁層950上に設けられている。
導電層711と導電層713とは、導電層960を介して電気的に接続されている。
導電層960は、絶縁層950及び絶縁層800に設けられたコンタクトホールを介して導電層711と電気的に接続されている。
導電層960は、絶縁層950及び絶縁層800に設けられたコンタクトホールを介して導電層713と電気的に接続されている。
図13に示す構造とすることによって、メモリセルの面積を小さくすることができる。
なお、図13(B)の半導体層201、絶縁層300、導電層401が、図13(A)のトランジスタ20の半導体層、ゲート絶縁層、ゲート電極にそれぞれ対応する。
また、図13(B)の半導体層201、絶縁層300、導電層402が、図13(A)のトランジスタ50の半導体層、ゲート絶縁層、ゲート電極にそれぞれ対応する。
つまり、図13において、トランジスタ20の半導体層及びトランジスタ50の半導体層が共有(一体形成)されている。
トランジスタ20の半導体層及びトランジスタ50の半導体層を共有(一体形成)することによって、メモリセルの面積を極端に大きくすることなくトランジスタ50を追加することができる。
本実施の形態の内容の一部又は全部は、他の全ての実施の形態又は実施例と組み合わせて実施することができる。
(実施の形態10)
図14(A)はカレントミラー回路を有する半導体装置の一例であり、図10(A)のノードBに定電流源60を電気的に接続し、且つ、ノードDに低電源電圧Vss用の電源を電気的に接続したものである。
そして、図14(B)は、図14(A)に示す半導体装置の断面図の一例であり、図10(B)と同様の構造を有している。
なお、図14のカレントミラー回路では、トランジスタ10の定数倍の電流がトランジスタ20に流れることになる。
本実施の形態の内容の一部又は全部は、他の全ての実施の形態又は実施例と組み合わせて実施することができる。
(実施の形態11)
図15(A)は半導体装置の一種である液晶表示装置の一例であり、図8(A)のノードEに容量素子70及び表示素子40の一方の電極を電気的に接続したものに対応する。
図15では表示素子として液晶表示素子を用いているが他の表示素子(発光素子、電気泳動素子等。)を用いても良い。
なお、ノードBには、トランジスタ10のオン状態又はオフ状態を制御するための配線(走査線)が電気的に接続される。
ノードCには、信号を入力するための配線(信号線)が電気的に接続される。
ノードDには、低電源電圧Vss用の電源が電気的に接続される。
ノードGには、容量素子30に蓄積された電荷を容量素子70に転送するための配線(転送線)が電気的に接続される。
ノードKには、低電源電圧Vss用の電源が電気的に接続される。
次に、図15の液晶表示装置の動作について説明する。
まず、書き込み期間において、ノードBにトランジスタ10のオン状態とするための信号(電圧)を供給する。
次に、書き込み期間において、ノードCから信号を供給して容量素子30に電荷を蓄積する。
次に、転送期間において、ノードBにトランジスタ10のオフ状態とするための信号(電圧)を供給し、ノードGにトランジスタ20をオン状態とするための信号(電圧)を供給し、容量素子30に蓄積された電荷を容量素子70に転送する。
次に、表示期間において、ノードGにトランジスタ20をオフ状態とするための信号(電圧)を供給して、表示素子40を駆動する。
そして、表示期間と並行して書き込み期間の動作を再度行う。
以上のように、図15の構造とすることにより、表示期間と並行して書き込み期間を行えるようになる。
また、図15(B)は、図15(A)に示す半導体装置の断面図の一例である。
図15(B)は、図8(B)において、導電層912、絶縁層950、導電層1004、液晶層1005、導電層1006、及び基板1007追加したものである。
導電層912は、絶縁層800上に設けられている。
導電層912は、容量素子70の他方の電極に対応する。
絶縁層950は、導電層912上に設けられている。
導電層1004は、絶縁層950上に設けられている。
導電層1004は、絶縁層950及び絶縁層800に設けられたコンタクトホールを介して導電層712と電気的に接続されている。
導電層1006が設けられた基板1007が導電層1004に対向して設けられている。
そして、導電層1004と導電層1006との間には液晶層1005が充填されている。
また、導電層1004表面及び導電層1006表面には配向膜を設けると好ましい。
なお、図15(B)の導電層712、絶縁層800、導電層912は、図15(A)の容量素子70の一方の電極、誘電体層、他方の電極にそれぞれ対応する。
また、図15(B)の導電層1004、液晶層1005、導電層1006は、図15(A)の表示素子40の一方の電極、液晶層、他方の電極にそれぞれ対応する。
図15に示す構造とすることによって、液晶表示装置の開口率を大きくすることができる。
また、導電層912を導電層712と重ねるだけで容量素子70を形成することができるので、液晶表示装置の開口率を小さくすることなく容量素子70を追加することができる。
本実施の形態の内容の一部又は全部は、他の全ての実施の形態又は実施例と組み合わせて実施することができる。
(実施の形態12)
チャージポンプ回路(昇圧回路の一種)を有する半導体装置の一例について図16を用いて説明する。
図16(A)は、図8(A)において、ノードDにダイオード81及びダイオード82を電気的に接続したものに対応する。
さらに、図16(A)は、図8(A)において、ノードBとノードGがノードLに電気的に接続され、ノードEが電源電圧Vdd用の電源に電気的に接続され、ノードCが低電源電圧Vss用の電源に電気的に接続されている。
つまり、トランジスタ10及びトランジスタ20をインバータとして用いている。
なお、他の実施形態ではトランジスタの極性はNチャネル型でもPチャネル型でもよいが、本実施の形態ではインバータを構成するためトランジスタ20をPチャネル型とし、トランジスタ10をNチャネル型としている。
ダイオード81の出力は低電源電圧Vss用の電源に電気的に接続されている。
ダイオード81の入力はダイオード82の出力及び容量素子30の他方の電極に電気的に接続されている。
ダイオード82の入力はノードMに電気的に接続されている。
なお、図16(A)はマイナス昇圧回路であるため、出力端子であるノードMから昇圧されたマイナス電圧が出力されることになる。
また、図16(B)は、図16(A)に示す半導体装置の断面図の一例である。
図16(B)は、図8(B)に、半導体層202、導電層402、導電層413、導電層414、半導体層602、導電層703、導電層704、導電層713、導電層714、導電層902、絶縁層950、導電層961、導電層962、導電層963を追加したものである。
図16(B)ではダイオード81及びダイオード82としてダイオード接続をしたトランジスタを用いている。
半導体層202は、絶縁層102上に設けられている。
工程数削減の観点から、半導体層202は、半導体層201と同一工程で形成されたものであると好ましい。
半導体層202は、ダイオード82(ダイオード接続されたトランジスタ)の半導体層に対応する。
導電層402は、絶縁層300上に設けられている。
導電層402は、ダイオード82(ダイオード接続されたトランジスタ)のゲート電極に対応する。
導電層413は、絶縁層300に設けられた開口部を介して半導体層202に電気的に接続している。
導電層414は、絶縁層300に設けられた開口部を介して半導体層202に電気的に接続している。
導電層413及び導電層414は、接続電極である。
工程数削減の観点から、導電層402、導電層413、及び導電層414は、導電層401と同一工程で形成されたものであることが好ましい。
半導体層602は、絶縁層500上に設けられている。
半導体層602には、開口部が設けられている。
導電層703及び導電層704は、半導体層602上に設けられている。
導電層703は、ダイオード81(ダイオード接続されたトランジスタ)のソース電極又はドレイン電極の一方に対応する。
導電層704は、ダイオード81(ダイオード接続されたトランジスタ)のソース電極又はドレイン電極の他方に対応する。
導電層703は、半導体層602に設けられた開口部を介して導電層413と電気的に接続している。
導電層713は、導電層402と電気的に接続している。
導電層714は、導電層414と電気的に接続している。
工程数削減の観点から、導電層703、導電層704、導電層713、及び導電層714は、導電層711と同一工程で形成されたものであることが好ましい。
絶縁層950は、導電層911上に設けられている。
導電層961、導電層962、及び導電層963は、絶縁層950上に設けられている。
導電層961は、導電層711と導電層901とを電気的に接続している。
具体的には、導電層961は、絶縁層950及び絶縁層800に設けられたコンタクトホールを介して導電層711と電気的に接続されている。
また、導電層961は、絶縁層950に設けられたコンタクトホールを介して導電層901と電気的に接続されている。
導電層962は、導電層713と導電層714とを電気的に接続している。
具体的には、導電層962は、絶縁層950及び絶縁層800に設けられたコンタクトホールを介して導電層713と電気的に接続されている。
また、導電層962は、絶縁層950及び絶縁層800に設けられたコンタクトホールを介して導電層714と電気的に接続されている。
導電層963は、導電層703と導電層902と導電層911とを電気的に接続している。
具体的には、導電層963は、絶縁層950及び絶縁層800に設けられたコンタクトホールを介して導電層703と電気的に接続されている。
また、導電層963は、絶縁層950に設けられたコンタクトホールを介して導電層902と電気的に接続されている。
また、導電層963は、絶縁層950に設けられたコンタクトホールを介して導電層911と電気的に接続されている。
工程数削減の観点から、導電層961、導電層962、及び導電層963は同一工程で形成されたものであることが好ましい。
なお、図16(B)の半導体層202、絶縁層300、導電層402が、図16(A)のダイオード82(ダイオード接続されたトランジスタ)の半導体層、ゲート絶縁層、ゲート電極にそれぞれ対応する。
また、図16(B)の半導体層602、絶縁層800、導電層902が、図16(A)のダイオード81(ダイオード接続されたトランジスタ)の半導体層、ゲート絶縁層、ゲート電極にそれぞれ対応する。
図16(B)ではダイオード81とダイオード82とを積層して配置しているため、ダイオード81及びダイオード82を設ける場合であっても回路の面積を小さくすることができる。
本実施の形態の内容の一部又は全部は、他の全ての実施の形態又は実施例と組み合わせて実施することができる。
(実施の形態13)
倍圧整流回路(昇圧回路の一種)を有する半導体装置の一例について図17を用いて説明する。
図17(A)は、図11(A)のノードEにノードGと容量素子90の一方の電極とを電気的に接続し、且つ、容量素子90の他方の電極をノードCに電気的に接続したものである。
図17の倍圧整流回路は、ノードDに入力された電圧をノードCから約2倍の大きさに変換して出力することができる。
図17(B)は、図17(A)に示す半導体装置の断面図の一例である。
さらに、図17(B)は、図11(B)において、導電層912及び導電層962を追加したものに対応する。
導電層912は、絶縁層800上に設けられている。
導電層962は、絶縁層950上に設けられている。
導電層962は、導電層711と導電層712と導電層912とを電気的に接続している。
具体的には、導電層962は、絶縁層950及び絶縁層800に設けられたコンタクトホールを介して導電層711と電気的に接続されている。
また、導電層962は、絶縁層950及び絶縁層800に設けられたコンタクトホールを介して導電層712と電気的に接続されている。
また、導電層962は、絶縁層950に設けられたコンタクトホールを介して導電層912と電気的に接続されている。
そして、図17(B)の導電層912、絶縁層800、導電層702が、図17(A)の容量素子90の一方の電極、誘電体層、他方の電極にそれぞれ対応する。
本実施の形態の内容の一部又は全部は、他の全ての実施の形態又は実施例と組み合わせて実施することができる。
(実施の形態14)
各層の材料について説明する。
基板は、ガラス基板、石英基板、金属基板(ステンレス基板等)、半導体基板等を用いることができるがこれらに限定されない。
絶縁層は、絶縁性を有していればどのような材料でも用いることができる。例えば、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、窒素を含む酸化シリコン膜、酸素を含む窒化シリコン膜、ポリイミド膜、アクリル膜、シロキサンポリマー膜、窒化アルミニウム膜、酸化アルミニウム膜、酸化ハフニウム膜等を用いることができるがこれらに限定されない。絶縁層は、単層構造でも積層構造でも良い。
導電層は、導電性を有していればどのような材料でも用いることができる。例えば、アルミニウム膜、チタン膜、モリブデン膜、タングステン膜、金膜、銀膜、銅膜、ドナー元素又はアクセプター元素を含有するシリコン膜、合金からなる膜、透明導電膜(インジウム錫酸化物等)等を用いることができるがこれらに限定されない。導電層は、単層構造でも積層構造でも良い。
なお、シリコンを含有する半導体層と接する導電層は、ドナー元素又はアクセプター元素を含有するシリコン膜と、金属膜と、を有する積層構造であることが好ましい。
この場合、ドナー元素又はアクセプター元素を含有するシリコン膜が、半導体層と接するように積層構造を形成する。
半導体層は、半導体であればどのような材料でも用いることができる。シリコンを含有する半導体膜、酸化物半導体膜、有機半導体膜等を用いることができるがこれらに限定されない。半導体層は、単層構造でも積層構造でも良い。
また、半導体層のソース領域及びドレイン領域には、ドナー元素又はアクセプター元素を含有させておくと、ソース領域及びドレイン領域の抵抗を下げることができるので好ましい。
なお、半導体層201と半導体層601とを同じ種類の半導体層としても良いし、異なる種類の半導体層としても良い。
シリコンを含有する半導体としては、シリコン(Si)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、シリコンカーバイト(SiC)等があるがこれらに限定されない。
酸化物半導体としては、少なくともインジウム(In)あるいは亜鉛(Zn)とを含むことが好ましい。特にInとZnを含むことが好ましい。
また、酸化物半導体を用いたトランジスタの電気特性のばらつきを減らすためのスタビライザーとして、それらに加えてガリウム(Ga)、スズ(Sn)、ハフニウム(Hf)、アルミニウム(Al)、又はランタノイドから選ばれた一種又は複数種を有することが好ましい。
ランタノイドとして、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)がある。
例えば、一元系金属の酸化物半導体として、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛等を用いることができる。
また、例えば、二元系金属の酸化物半導体として、In−Zn系酸化物、Sn−Zn系酸化物、Al−Zn系酸化物、Zn−Mg系酸化物、Sn−Mg系酸化物、In−Mg系酸化物、In−Ga系酸化物等を用いることができる。
また、例えば、三元系金属の酸化物半導体として、In−Ga−Zn系酸化物(IGZOとも表記する)、In−Sn−Zn系酸化物、Sn−Ga−Zn系酸化物、In−Al−Zn系酸化物、In−Hf−Zn系酸化物、In−La−Zn系酸化物、In−Ce−Zn系酸化物、In−Pr−Zn系酸化物、In−Nd−Zn系酸化物、In−Sm−Zn系酸化物、In−Eu−Zn系酸化物、In−Gd−Zn系酸化物、In−Tb−Zn系酸化物、In−Dy−Zn系酸化物、In−Ho−Zn系酸化物、In−Er−Zn系酸化物、In−Tm−Zn系酸化物、In−Yb−Zn系酸化物、In−Lu−Zn系酸化物、Al−Ga−Zn系酸化物、Sn−Al−Zn系酸化物等を用いることができる。
また、例えば、四元系金属の酸化物半導体として、In−Sn−Ga−Zn系酸化物、In−Hf−Ga−Zn系酸化物、In−Al−Ga−Zn系酸化物、In−Sn−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Hf−Zn系酸化物、In−Hf−Al−Zn系酸化物等を用いることができる。
なお、ここで、例えば、In−Ga−Zn系酸化物とは、InとGaとZnを含有する酸化物という意味であり、InとGaとZnの比率は問わない。また、InとGaとZn以外の金属元素を含有させても良い。
例えば、In:Ga:Zn=1:1:1(=1/3:1/3:1/3)あるいはIn:Ga:Zn=2:2:1(=2/5:2/5:1/5)の原子比のIn−Ga−Zn系酸化物やその組成の近傍の酸化物を用いることができる。
あるいは、In:Sn:Zn=1:1:1(=1/3:1/3:1/3)、In:Sn:Zn=2:1:3(=1/3:1/6:1/2)あるいはIn:Sn:Zn=2:1:5(=1/4:1/8:5/8)の原子比のIn−Sn−Zn系酸化物やその組成の近傍の酸化物を用いても良い。
しかし、これらに限られず、必要とする半導体特性(移動度、しきい値、ばらつき等)に応じて適切な組成のものを用いればよい。また、必要とする半導体特性を得るために、キャリア濃度や不純物濃度、欠陥密度、金属元素と酸素の原子数比、原子間結合距離、密度等を適切なものとすることが好ましい。
酸化物半導体は単結晶でも、非単結晶でもよい。
非単結晶の場合、非晶質でも、多結晶でもよい。また、非晶質中に結晶性を有する部分を含む構造でもよい。なお、アモルファスは欠陥が多いため、非アモルファスが好ましい。
本実施の形態の内容の一部又は全部は、他の全ての実施の形態又は実施例と組み合わせて実施することができる。
(実施の形態15)
図12(EL表示装置)、図13(記憶装置)、図15(液晶表示装置)等において、トランジスタ10は、容量素子30に電荷を蓄積するか否かを制御する役割を有しているとともに、容量素子30に蓄積した電荷がA以外の他のノードに漏れないようにする役割を有している。
そのため、図12(EL表示装置)、図13(記憶装置)、図15(液晶表示装置)のトランジスタ10の半導体層は酸化物半導体層を用いることが好ましい。
酸化物半導体はシリコンよりもバンドギャップが広いことに起因して、酸化物半導体を用いたトランジスタは、シリコンを含有する半導体を用いたトランジスタと比較して、ソースとドレインとの間のリーク量(トランジスタのオフ電流)が極めて少ないからである。
一方、図12及び図13において、トランジスタ20はノードEとノードFとの間の電荷移動を素早くするために、移動度の高い半導体を用いると好ましい。
また、図15において、トランジスタ20はノードAとノードEとの間の電荷移動を素早くするために、移動度の高い半導体を用いると好ましい。
特に、移動度の高い半導体として、シリコンを含有する結晶性半導体を用いると好ましい。
結晶性半導体としては単結晶半導体が最も好ましい。
本実施の形態の内容の一部又は全部は、他の全ての実施の形態又は実施例と組み合わせて実施することができる。
(実施の形態16)
他の実施の形態では、共通電極として半導体層601上に接する導電層701を用いている。
一方、導電層701を設けず、図18のように、半導体層601のソース領域又はドレイン領域の一方を共通電極として用いても良い。
なお、例えば、図17のように、半導体層601のソース領域又はドレイン領域の他方にも容量素子を設ける場合は、半導体層601のソース領域又はドレイン領域の他方を容量素子90の一方の電極とすることができる。
図18の場合、半導体層601のソース領域又はドレイン領域の一方、絶縁層800、導電層911が、容量素子30の一方の電極、誘電体層、他方の電極にそれぞれ対応する。
なお、半導体層601のソース領域及びドレイン領域にドナー元素又はアクセプター元素を添加することによって、半導体層601のソース領域及びドレイン領域の抵抗を下げることが好ましい。
図18の構造は図1(B)等と比較して導電層701を形成する工程を省ける点で優れている。
一方、導電層701が設けられた図1(B)等の構造は、トランジスタのソース又はドレインの一方の抵抗が図18と比較して小さい点で優れている。
よって、工程数の削減という目的の優先順位が高い場合は図18の構造を採用し、回路特性の向上という目的の優先順位が高い場合は導電層701が設けられた図1(B)等の構造を採用することが好ましい。
本実施の形態の内容の一部又は全部は、他の全ての実施の形態又は実施例と組み合わせて実施することができる。
(実施の形態17)
図19(A)はトランジスタ10と容量素子30とを有する回路要素を含む半導体装置の一例である。
図19(A)において、ノードAには、トランジスタ10のソース又はドレインの一方と、容量素子30の一方の電極と、が電気的に接続されている。
図19(B)は図19(A)に示す半導体装置の断面図の一例である。
図19(B)の半導体装置は、基板101、半導体層601、導電層701、導電層702、絶縁層800、導電層901、導電層911、絶縁層950を有する。
基板101上には半導体層601が設けられている。
半導体層601上には、導電層701及び導電層702が設けられている。
導電層701は、図19(A)のトランジスタ10のソース電極(ソース配線)又はドレイン電極(ドレイン配線)の一方に対応し、且つ、図19(A)の容量素子30の一方の電極にも対応する共通電極である。
図19(B)のように導電層701(共通電極)を半導体層601上に接して設けることによって、導電層701(共通電極)と半導体層601との接触抵抗を下げることができる。
導電層701(共通電極)と半導体層601との接触抵抗を下げることによって、図19(A)のノードAと容量素子30との間の抵抗が下がるので、容量素子30への電荷蓄積を素早くできるようになる。
容量素子30への電荷蓄積を素早くできるようになれば回路の動作速度を向上することができる。
導電層702は、図19(A)のトランジスタ10のソース電極(ソース配線)又はドレイン電極(ドレイン配線)の他方に対応する。
導電層701上及び導電層702上には、絶縁層800が設けられている。
絶縁層800は、図19(A)のトランジスタ10のゲート絶縁層に対応し、且つ、図19(A)の容量素子30の誘電体層にも対応する。
絶縁層800上には、導電層901及び導電層911が設けられている。
導電層901は、図19(A)のトランジスタ10のゲート電極に対応する。
導電層911は、図19(A)の容量素子30の他方の電極に対応する。
なお、導電層901はゲート電極(ゲート配線)であるので、少なくとも一部が半導体層601のチャネル形成領域に重なる位置に配置される。
以上のように、トランジスタのソース又はドレインの一方と、容量素子の一方の電極と、を兼ねる共通電極を設けることによって、半導体装置において2つの素子(1つの容量素子及び1つのトランジスタ)が配置されるセルの占める面積を小さくすることができる。
本実施の形態ではトランジスタが絶縁表面を有する基板上に接して形成されている場合について説明したが、基板とトランジスタとの間に絶縁層が設けられていても良い。
また、基板とトランジスタとの間に絶縁層が設けられており、且つ、絶縁層下であって基板上に位置する他のトランジスタを有していても良い。
つまり、本実施の形態は絶縁表面上に設けられたトランジスタを有する半導体装置全般に適用可能である。
また、本実施の形態は半導体基板(例えばシリコンウェハ)内の半導体層を用いて形成されたトランジスタを有する半導体装置全般にも適用可能である。
さらに、本実施の形態はボトムゲート型のトランジスタの場合も適用可能である。
つまり、図19(B)において、半導体層601の下にゲート絶縁層を配置し、且つ、半導体層601の下に当該ゲート絶縁層を介してゲート電極を配置する構成としても良い。
本実施の形態の内容の一部又は全部は、他の全ての実施の形態又は実施例と組み合わせて実施することができる。
(実施の形態18)
図20、図21は図19においてノードAとノードBとを電気的に接続した場合を示している。
つまり、図20(A)及び図21(A)において、トランジスタ10のゲートが容量素子30の一方の電極と電気的に接続される。
ここで、図20(B)は図20(A)に示す半導体装置の断面図の一例である。
また、図21(B)は図21(A)に示す半導体装置の断面図の一例である。
図20(B)は、図19(B)において、絶縁層950上に導電層960を設けたものに対応する。
図21(B)も、図19(B)において、絶縁層950上に導電層960を設けたものに対応する。
そして、トランジスタ10のゲート(導電層901)と、容量素子30の一方の電極(導電層701(共通電極))と、は導電層960を介して電気的に接続されている。
また、導電層960と導電層901とは、絶縁層950に設けられたコンタクトホールを介して電気的に接続されている。
また、図20(B)において、導電層960と導電層701とは、絶縁層950及び絶縁層800に設けられたコンタクトホールを介して電気的に接続されている。
図20(B)において、コンタクトホールを形成するためのコンタクト領域を確保するため、導電層701の面積を大きくしている。
一方、図21(B)において、導電層960と導電層701とは、導電層911に設けられた開口部、並びに、絶縁層950及び絶縁層800に設けられたコンタクトホールを介して電気的に接続されている。
導電層960は、電極又は配線である。
なお、図20(B)のようにコンタクト領域を半導体層601と重ならない位置に設けても良いが、図21(B)のようにコンタクト領域を半導体層601と重なる位置に設けた方が好ましい。
即ち、導電層960の抵抗値は、導電層901とコンタクト領域との距離に比例する値となる。
そして、図21(B)における導電層901とコンタクト領域との距離は、図20(B)における導電層901とコンタクト領域との距離よりも短いので、図21(B)における導電層960の抵抗値を、図20(B)における導電層960の抵抗値よりも低くすることができる。
よって、導電層960の抵抗値の低減という観点からは、図20(B)よりも図21(B)の方が好ましいといえる。
なお、導電層960と導電層911とが接触してしまうとノードAとノードDとが電気的に接続されてしまい容量素子30が機能しなくなるため、導電層960と導電層911との接触を防止する必要がある。
そのため、導電層911に設けられる開口部を、絶縁層950及び絶縁層800に設けられるコンタクトホールよりも一回り大きくすることが好ましい。
ここで、図22(A)、図23(A)、及び図24の(A)は、半導体層601、導電層701、絶縁層800、導電層901、導電層911の位置関係の一例を示したものである。
また、図22(B)、図23(B)、及び図24の(B)は、半導体層601、導電層901、導電層911、導電層960、コンタクトホール9001、開口部9002の位置関係の一例を示したものである。
また、図23(C)は、半導体層601、導電層901、導電層911、導電層960、コンタクトホール9001、開口部9002、開口部9003の位置関係の一例を示したものである。
なお、図22〜図24において、半導体層601上には絶縁層800が設けられているため、半導体層601を破線で示している。
また、図22(B)、図23(B)、及び図24(B)においては、絶縁層950に設けられるコンタクトホール9001及び導電層911に設けられる開口部9002の位置を示してある。
また、図23(C)においては、絶縁層950に設けられるコンタクトホール9001、導電層911に設けられる開口部9002、及び導電層911に設けられる開口部9003の位置を示してある。
図22(B)において、コンタクトホール9001及び開口部9002は半導体層601と重なる位置に設けられている。
図23(B)及び図23(C)において、コンタクトホール9001は半導体層601と重なる位置に設けられ、開口部9002は半導体層601と重ならない位置に設けられている。
図24(B)において、コンタクトホール9001及び開口部9002は半導体層601と重ならない位置に設けられている。
図22(B)及び図23(B)では、導電層960を半導体層601と重なる位置に設けている。
一方、図24(B)では導電層960を半導体層601と重ならない位置に設けている。
図24(B)と比較して、図22(B)及び図23(B)は導電層960を有するセルの占める面積を小さくすることができる点で優れている。
図23(B)と比較して、図22(B)及び図24(B)は導電層960の長さを短くすることができ、その結果、配線抵抗を下げることができる点で好ましい。
以上のように、図22(B)、図23(B)、及び図24(B)の構造にはそれぞれメリットがあるため、目的に応じて適宜使い分けることが好ましい。
なお、導電層911に設けられる開口部を複数とすると、導電層960と導電層701との接触箇所が増え、導電層960と導電層701との接触抵抗を低下させることができるので好ましい。
例えば、図23(C)は図23(B)において、半導体層601と重なる位置に開口部9003を追加した例である。
図23(C)では導電層911に開口部9002及び開口部9003が設けられているため、導電層960と導電層701との接触箇所を増やすことができる。
さらに、図23(C)では導電層911に開口部9002及び開口部9003が設けられているため、図22(B)のメリット及び図23(B)のメリットの双方を得ることができる。
また、図23(B)の構造と比較して、図23(C)は配線抵抗を下げることができるので好ましい。
なお、図23(C)のように、コンタクトホール9001、開口部9002、及び開口部9003を一直線上に並ぶように配置することにより、導電層960を半導体層601及び導電層911と重ねることができる。
導電層960を半導体層601及び導電層911と重ねることによって、セルの占める面積を小さくすることができるので好ましい。
また、本実施の形態は半導体基板(例えばシリコンウェハ)内の半導体層を用いて形成されたトランジスタを有する半導体装置全般にも適用可能である。
さらに、本実施の形態はボトムゲート型のトランジスタの場合も適用可能である。
ボトムゲート型のトランジスタを作製する場合は、絶縁層800を半導体層601の下側に配置し、且つ、導電層901を絶縁層800の下側に配置すれば良い。
本実施の形態の内容の一部又は全部は、他の全ての実施の形態又は実施例と組み合わせて実施することができる。
つまり、本実施の形態では1つのトランジスタと1つの容量素子とを有する回路要素の例を示したが、当然、2つのトランジスタと1つの容量素子とを有する回路要素においても本実施の形態の構成を適用することができる。
(実施の形態19)
実施の形態18では、共通電極として半導体層601上に接する導電層701を用いている。
一方、導電層701を設けず、図25のように、半導体層601のソース領域又はドレイン領域の一方を共通電極として用いても良い。
図25の場合、半導体層601のソース領域又はドレイン領域の一方、絶縁層800、導電層911が、容量素子30の一方の電極、誘電体層、他方の電極にそれぞれ対応する。
なお、半導体層601のソース領域及びドレイン領域にドナー元素又はアクセプター元素を添加することによって、半導体層601のソース領域及びドレイン領域の抵抗を下げることが好ましい。
ここで、図25(A)は、図19(B)において、導電層701を設けず、半導体層601のソース領域又はドレイン領域の一方を共通電極とした例である。
また、図25(B)は、図20(B)において、導電層701を設けず、半導体層601のソース領域又はドレイン領域の一方を共通電極とした例である。
また、図25(C)は、図21(B)において、導電層701を設けず、半導体層601のソース領域又はドレイン領域の一方を共通電極とした例である。
図25の構造は図19〜図21と比較して導電層701を形成する工程を省ける点で優れている。
一方、導電層701が設けられた図19〜図21の構造は、トランジスタのソース又はドレインの一方の抵抗が図25と比較して小さい点で優れている。
よって、工程数の削減という目的の優先順位が高い場合は図25の構造を採用し、回路特性の向上という目的の優先順位が高い場合は導電層701が設けられた図19〜図21の構造を採用することが好ましい。
図25(C)の構造を採用する場合、導電層911に設けられる開口部の配置は、実施の形態18(特に、図22〜図24等)の構造を採用することができる。
本実施の形態の内容の一部又は全部は、他の全ての実施の形態又は実施例と組み合わせて実施することができる。
In、Sn、Znを含有する酸化物半導体(In−Sn−Zn系酸化物)を用いたトランジスタは、酸化物半導体を形成する際に基板を加熱して成膜すること、或いは酸化物半導体膜を形成した後に熱処理を行うことで良好な特性を得ることができる。
なお、In、Sn、Znは組成比でそれぞれ5atomic%以上含まれていると好ましい。
In、Sn、Znを含有する酸化物半導体膜の成膜後に基板を意図的に加熱することで、トランジスタの電界効果移動度を向上させることが可能となる。
また、Nチャネル型のトランジスタのしきい値電圧をプラスシフトさせることができる。
Nチャネル型のトランジスタのしきい値電圧をプラスシフトさせることにより、Nチャネル型のトランジスタのオフ状態を維持するための電圧の絶対値を低くすることができ、低消費電力化が可能となる。
さらに、Nチャネル型のトランジスタのしきい値電圧をプラスシフトさせて、しきい値電圧を0V以上にすれば、ノーマリーオフ型のトランジスタを形成することが可能となる。
酸化物半導体の一つであるIn−Sn−Zn系酸化物を用いたトランジスタの特性を以下に示す。
(サンプルA〜C共通条件)
組成比としてIn:Sn:Zn=1:1:1(原子比)のターゲットを用いて、ガス流量比をAr/O2=6/9sccm、成膜圧力を0.4Pa、成膜電力100Wとして、15nmの厚さとなるように基板上に酸化物半導体層を成膜した。
次に、酸化物半導体層を島状になるようにエッチング加工した。
そして、酸化物半導体層上に50nmの厚さとなるようにタングステン層を成膜し、これをエッチング加工してソース電極及びドレイン電極を形成した。
次に、プラズマCVD法を用いて、シランガス(SiH4)と一酸化二窒素(N2O)を用いて100nmの厚さとなるように酸化窒化珪素膜(SiON)を形成してゲート絶縁層とした。
次に、15nmの厚さとなるように窒化タンタルを形成し、135nmの厚さとなるようにタングステンを形成し、これらをエッチング加工してゲート電極を形成した。
さらに、プラズマCVD法を用いて、300nmの厚さとなるように酸化窒化珪素膜(SiON)を形成し、1.5μmの厚さとなるようにポリイミド膜を形成し層間絶縁膜とした。
次に、層間絶縁膜にコンタクトホールを形成し、50nmの厚さとなるように第1のチタン膜を形成し、100nmの厚さとなるようにアルミニウム膜を形成し、50nmの厚さとなるように第2のチタン膜を形成し、これらをエッチング加工して測定用のパッドを形成した。
以上のようにしてトランジスタを有する半導体装置を形成した。
(サンプルA)
サンプルAは酸化物半導体層の成膜中に基板に意図的な加熱を施さなかった。
また、サンプルAは酸化物半導体層の成膜後であって、酸化物半導体層のエッチング加工前に加熱処理を施さなかった。
(サンプルB)
サンプルBは基板を200℃になるように加熱した状態で酸化物半導体層の成膜を行った。
また、サンプルBは酸化物半導体層の成膜後であって、酸化物半導体層のエッチング加工前に加熱処理を施さなかった。
基板を加熱した状態で成膜を行った理由は、酸化物半導体層中でドナーとなる水素を追い出すためである。
(サンプルC)
サンプルCは基板を200℃になるように加熱した状態で酸化物半導体層の成膜を行った。
さらに、サンプルCは酸化物半導体層の成膜後であって、酸化物半導体層のエッチング加工前に窒素雰囲気で650℃1時間の加熱処理を施した後、酸素雰囲気で650℃1時間の加熱処理を施した。
窒素雰囲気で650℃1時間の加熱処理を施した理由は、酸化物半導体層中でドナーとなる水素を追い出すためである。
ここで、酸化物半導体層中でドナーとなる水素を追い出すための加熱処理で酸素も離脱し、酸化物半導体層中でキャリアとなる酸素欠損も生じてしまう。
そこで、酸素雰囲気で650℃1時間の加熱処理を施すことにより、酸素欠損を低減する効果を狙った。
(サンプルA〜Cのトランジスタの特性)
図26(A)にサンプルAのトランジスタの初期特性を示す。
図26(B)にサンプルBのトランジスタの初期特性を示す。
図26(C)にサンプルCのトランジスタの初期特性を示す。
サンプルAのトランジスタの電界効果移動度は18.8cm2/Vsecであった。
サンプルBのトランジスタの電界効果移動度は32.2cm2/Vsecであった。
サンプルCのトランジスタの電界効果移動度は34.5cm2/Vsecであった。
ここで、サンプルA〜Cと同様の成膜方法で形成した酸化物半導体層の断面を透過型顕微鏡(TEM)で観察したところ、成膜時に基板加熱を行ったサンプルB及びサンプルCと同様の成膜方法で形成したサンプルには結晶性が確認された。
そして、驚くべきことに、成膜時に基板加熱を行ったサンプルは、結晶性部分と非結晶性部分とを有し、結晶性部分の配向がc軸配向に揃っている結晶性であった。
通常の多結晶では結晶性部分の配向が揃っておらず、ばらばらの方向を向いているため、成膜時に基板加熱を行ったサンプルは新しい構造を有している。
また、図26(A)〜(C)を比較すると、成膜時に基板加熱を行うこと、又は、成膜後に加熱処理を行うことにより、ドナーとなる水素元素を追い出すことができるため、Nチャネル型トランジスタのしきい値電圧をプラスシフトできることが理解できる。
即ち、成膜時に基板加熱を行ったサンプルBのしきい値電圧は、成膜時に基板加熱を行っていないサンプルAのしきい値電圧よりもプラスシフトしている。
また、成膜時に基板加熱を行ったサンプルB及びサンプルCを比較した場合、成膜後に加熱処理を行ったサンプルCの方が、成膜後に加熱処理を行っていないサンプルBよりもプラスシフトしていることがわかる。
また、水素のような軽元素は加熱処理の温度が高いほど離脱しやすいため、加熱処理の温度が高いほど水素が離脱しやすい。
よって、成膜時又は成膜後の加熱処理の温度を更に高めればよりプラスシフトが可能であると考察した。
(サンプルBとサンプルCのゲートBTストレス試験結果)
サンプルB(成膜後加熱処理なし)及びサンプルC(成膜後加熱処理あり)に対してゲートBTストレス試験を行った。
まず、基板温度を25℃とし、Vdsを10Vとし、トランジスタのVgs−Ids特性の測定を行い、加熱及びプラスの高電圧印加を行う前のトランジスタの特性を測定した。
次に、基板温度を150℃とし、Vdsを0.1Vとした。
次に、ゲート絶縁膜に印加されるVgsに20Vを印加し、そのまま1時間保持した。
次に、Vgsを0Vとした。
次に、基板温度25℃とし、Vdsを10Vとし、トランジスタのVgs−Ids測定を行い、加熱及びプラスの高電圧印加を行った後のトランジスタの特性を測定した。
以上のようにして、加熱及びプラスの高電圧印加を行う前後のトランジスタの特性を比較することをプラスBT試験と呼ぶ。
一方、まず基板温度を25℃とし、Vdsを10Vとし、トランジスタのVgs−Ids特性の測定を行い、加熱及びマイナスの高電圧印加を行う前のトランジスタの特性を測定した。
次に、基板温度を150℃とし、Vdsを0.1Vとした。
次に、ゲート絶縁膜にVgsに−20Vを印加し、そのまま1時間保持した。
次に、Vgsを0Vとした。
次に、基板温度25℃とし、Vdsを10Vとし、トランジスタのVgs−Ids測定を行い、加熱及びマイナスの高電圧印加を行った後のトランジスタの特性を測定した。
以上のようにして、加熱及びマイナスの高電圧印加を行う前後のトランジスタの特性を比較することをマイナスBT試験と呼ぶ。
図27(A)はサンプルBのプラスBT試験結果であり、図27(B)はサンプルBのマイナスBT試験結果である。
図28(A)はサンプルCのプラスBT試験結果であり、図28(B)はサンプルCのマイナスBT試験結果である。
プラスBT試験及びマイナスBT試験はトランジスタの劣化具合を判別する試験であるが、図27(A)及び図28(A)を参照すると少なくともプラスBT試験の処理を行うことにより、しきい値電圧をプラスシフトさせることができることがわかった。
特に、図27(A)ではプラスBT試験の処理を行うことにより、トランジスタがノーマリーオフ型になったことがわかる。
よって、トランジスタの作製時の加熱処理に加えて、プラスBT試験の処理を行うことにより、しきい値電圧のプラスシフト化を促進でき、ノーマリーオフ型のトランジスタを形成することができた。
図29はサンプルAのトランジスタのオフ電流と測定時の基板温度(絶対温度)の逆数との関係を示す。
ここでは、測定時の基板温度の逆数に1000を掛けた数値(1000/T)を横軸としている。
なお、図29ではチャネル幅1μmあたりのオフ電流量を図示している。
基板温度が125℃(1000/Tが約2.51)のとき1×10−19A以下となっていた。
基板温度が85℃(1000/Tが約2.79)のとき1×10−20A以下となっていた。
つまり、シリコン半導体を用いたトランジスタと比較して極めて低いオフ電流であることがわかった。
なお、温度が低いほどオフ電流が低下するため、常温であればより低いオフ電流となることは明らかである。