JP6231430B2 - 選別装置 - Google Patents

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Description

本発明は、廃棄物の選別装置に関し、特に礫分を含む廃棄物から礫分等を選別除去する廃棄物の選別装置に関する。
従来、作業者が廃棄物から異物を手で選別して除去する際に、その作業の効率を向上するために用いられる選別装置が知られている。例えば、特許文献1には、廃棄物がベルトコンベアから振動フィーダに落下する途中の位置にガイド板を配置した選別装置が記載されている。この選別装置では、ガイド板によって廃棄物が振動フィーダのテーブル幅いっぱいに広がって散らばることとなり、作業者が廃棄物中の異物を容易に判別でき、選別作業の能率向上と、選別後の廃棄物の品質向上が図られる。
特開平9−187739号公報
ところで、近年、地震や津波等による災害が発生している。特に、大規模な災害の場合には、広範囲に甚大な被害が及ぶため、様々な種類の災害廃棄物が大量に生じることとなる。災害廃棄物を一般焼却炉で処理する場合、一般焼却炉の仕様からは、処理後に生じる灰分や焼却残渣を十分低減することが望ましい。その為に、廃棄物中に混在する異物の選別は重要であるが、災害廃棄物は、一般廃棄物に比べて、性状的に土砂の付着が多いところ、上述したような従来技術では、災害廃棄物の性状を考慮していないため、廃棄物の選別精度を向上することが困難である。
なお、選別手段として篩選別を行い、その後に作業員の手作業による選別(手選別)を行う場合、一般的には、篩選別のアンダーサイズの裾切りの大きさによって、手選別のし易さが変化する。例えば、裾切りの大きさを大きくすると、目視による異物の確認が容易となり、灰分や焼却残渣を低減し易くなる傾向がある。しかし、災害廃棄物では、上述のように土砂の付着が多いため、裾切りの大きさを大きくすると、土砂に大量の有機物が含まれることとなり、不燃物としての要求水準を満たさなくなる。つまり、篩選別によって災害廃棄物を選別する場合、実際には裾切りの大きさを最適にすることが非常に困難であった。
また、処理スピードを重視し、かつ選別精度を向上することを念頭におくと、効率的な機械選別を求められるが、例えば、風力選別では、礫分の粒度によっては選別の効果が十分得られない。一方で、湿式分級では、複雑で大型の構成となって設備の配置計画上の困難を伴うものであった。
本発明は、以上の課題を解決することを目的としており、簡易な構成で廃棄物の選別効率及び選別精度を向上することができる選別装置を提供することを目的とする。
本発明は、廃棄物の選別装置であって、搬送方向が水平面に対して傾斜し、下方から上方に向けて廃棄物を搬送するコンベアと、コンベアの上方に配置され、廃棄物を落とし口からコンベア上に排出するホッパと、ホッパ内に配置され、粒径の大小に応じて廃棄物を選別する開口を有する選別部と、を備え、選別部は、開口を通過した廃棄物をコンベアの下方側に落下させ、開口を通過しなかった廃棄物を捕捉してコンベアの上方側にガイドする。
この選別装置によれば、開口の大きさよりも粒径が小さい廃棄物(以下、小型廃棄物という)は、選別部に捕捉されることなく開口をくぐり落ち、選別部の下方のコンベア上に落下する。一方、開口の大きさよりも粒径が大きい廃棄物(以下、大型廃棄物という)は、開口を通過することなく選別部に捕捉されて、コンベアの搬送方向における上方側のコンベア上に落下するようにガイドされる。小型廃棄物は、コンベアの傾斜によってコンベアの下方に向かって転がるところ、選別部によって大型廃棄物からは分別されているので、落下してくる大型廃棄物とコンベア上で干渉することがなくなり、コンベアの下端まで転がって選別され易くなる。一方で、可燃物を多く含む可能性の高い大型廃棄物は、小型廃棄物とは分別されてコンベアの上方に搬送されやすくなる。その結果、簡易な構成で廃棄物の選別効率及び選別精度を向上することができる。
また、上記の選別装置において、選別部は、落下してくる廃棄物中の礫分を跳ね返す金属製部材であり、選別部とコンベアとの間には、開口の大きさよりも大きな幅を有する隙間が設けられている。この場合、特に礫分は、跳ね返されてガイドされることで、コンベア上で跳ね易くなるため、コンベア上で静止しにくくなる。その結果、礫分はコンベア上に留まりにくく、コンベアの搬送方向とは逆方向である下方に向けて転がり易く、更に、選別部とコンベアとの間をくぐり抜けて下方に転がり落ちる。つまり、小型廃棄物から分別された大型廃棄物の中から更に礫分が分別されることとなり、廃棄物の選別効率及び選別精度を更に向上できる。
また、上記の選別装置において、選別部は、開口として複数のスリットが形成された面状の部材であり、コンベアとは反対となる傾斜を水平面に対して所定角度で有する。この場合、大型廃棄物をガイドする際に、コンベア上における廃棄物のばらつき及び偏りを抑制することができる。
また、上記の選別装置において、所定角度は、20°以上かつ60°以下である。この場合、礫分がコンベアの下端まで転がるために好適なコンベア上の位置に向けて礫分を跳ね返すことができると共に、高含水の瓦礫や布等が礫分に付着することを抑制することができる。
また、上記の選別装置において、選別部の下方におけるコンベアの下端側には、廃棄物の飛散を抑制する飛散抑制部材が設けられている。この場合、コンベアの下端側において、コンベア上を転がってきた廃棄物がコンベア付近の作業員に当たることを抑制することができる。
また、上記の選別装置において、作業員の手作業による選別が行われる手選別コンベアを更に備え、手選別コンベアは、コンベアの下流側に配置されており、コンベアによって搬送された廃棄物が供給される。この場合、選別部による廃棄物の選別の後に手選別が行われるため、手選別の作業効率を向上することができる。
本発明によれば、簡易な構成で廃棄物の選別効率及び選別精度を向上することができる。
本発明の一実施形態に係る選別装置を用いた選別工程を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る選別装置における廃棄物の流れを示す概略平面図である。 図2の選別装置を矢印IIIの方向からの側面視で示す概略図である。 (a)は、図2の選別装置の主要部を矢印IIIの方向からの側面視で示す一部断面図である。(b)は、図4(a)のIVb−IVb線に沿う一部断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
まず、図1〜図3を参照して、廃棄物の選別装置1を用いた選別工程について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る選別装置を用いた選別工程を示す概略図である。図2は、本発明の一実施形態に係る選別装置における廃棄物の流れを示す概略平面図である。図3は、図2の選別装置を矢印IIIの方向からの側面視で示す概略図である。
図1に示されるように、選別装置1は、粗選別工程の後の中間処理としての破砕選別工程で用いられる装置である。粗選別工程は、中間処理の工程を効果的に実施するために、廃棄物を事前に処理する工程であり、例えばパワーショベルS1等の重機及び作業員Mにより行われる。粗選別された廃棄物は、一次破砕機2に投入される。一次破砕機2に投入されることで、廃棄物は、例えば約150mm以下の大きさとなるように破砕(粗破砕)される。粗破砕された廃棄物は、第1コンベア3によって搬送され、第1集積材4として集積される。
第1集積材4は、例えばタイヤショベルS2等の重機によって投入口5に投入される。投入口5は、エプロンフィーダ6の上方に配置されており、エプロンフィーダ6に廃棄物を供給する。エプロンフィーダ6は、鋼板等を帯状に取り付けたエプロンを長手方向に走行させて廃棄物を搬送するフィーダである。廃棄物は、エプロンフィーダ6により搬送されて振動篩7に供給される(図2の矢印A1参照)。
振動篩7は、廃棄物を振動により篩に掛ける装置であり、例えば電動機の動力により加振される。図3に示されるように、振動篩7は、支柱8によって支持されており、第3コンベア10の上方に設置されている。ここでの振動篩7は、第1篩7a及び第2篩7bを有している。第1篩7aは、第2篩7bよりも目の粗い篩であり、例えば約100mmの目の粗さとされている。一方、第2篩7bは、例えば約20mmの目の粗さとされている。
第1篩7aの篩上の廃棄物は、第2コンベア9に受け渡される(図2の矢印A2参照)。第2コンベア9の下流には、例えば磁選機が設置され(図示せず)、第1篩7aの篩上の廃棄物から鉄類が回収される。また、第2コンベア9の下流には、例えばハンマシュレッダ等が設置されている(図示せず)。第1篩7aの篩上の廃棄物は、例えば約150mm以下の大きさに破砕されて集積される。
第2篩7bの篩下の廃棄物は、第4コンベア12に受け渡される(図2の矢印A4参照)。第4コンベア12の下流には、例えば竪型風力選別機が設置されている(図示せず)。第2篩7bの篩下の廃棄物は、例えば竪型風力選別機によって重量に応じて選別されて集積される。
第2篩7bの篩上の廃棄物(廃棄物D)には、大型廃棄物D1と、小型廃棄物D2とが含まれる。この大型廃棄物D1には、可燃物d1bと、礫分d1aとが含まれる。なお、小型廃棄物D2には、礫分d1aよりも粒径が小さい礫分が含まれることもある。廃棄物Dは、ホッパ30を介して第3コンベア10に受け渡される(図2の矢印A3、図3参照)。この際、廃棄物Dから礫分d1a及び小型廃棄物D2が除去される。
第3コンベア10は、搬送方向が水平面に対して傾斜するように配置されている。第3コンベア10は、水平面に対して角度θ1だけ傾斜している(図4参照)。角度θ1は、特に限定されるものではないが、約20°とされている。なお、角度θ1は、第3コンベア10が搬送する廃棄物Dによっては、20°以下の角度とされることが好ましい。
第3コンベア10は、その下方側において支柱8に支持されており、その中間部において支柱11に支持されており、その上方側において支柱17に支持されている。第3コンベア10は、その下方から上方に向けて廃棄物Dを搬送する。第3コンベア10により搬送された廃棄物Dは、正逆コンベア13に受け渡される。
正逆コンベア13は、支柱17に支持されており、第3コンベア10の上端部の下方に配置されている。正逆コンベア13は、搬送方向の変更が可能なコンベアである。正逆コンベア13の搬送方向は、特に限定されるものではないが、例えば災害廃棄物の性状(例えば、可燃物と不燃物とのどちらが主であるか等)に応じて切り替えられる。正逆コンベア13は、その両端部が第5コンベア14及び第6コンベア15の上方に配置されている。
第5コンベア14及び第6コンベア15は、第3コンベア10の下流側に配置されている。第5コンベア14及び第6コンベア15には、第3コンベア10によって搬送された廃棄物Dが正逆コンベア13の搬送方向に応じて供給される(図2の矢印A5参照)。第5コンベア14及び第6コンベア15は、支柱17に支持されており、その側方に作業員Mが立つための足場16がそれぞれ設けられている。第5コンベア14及び第6コンベア15は、作業員Mの手作業による選別(手選別)が行われる手選別コンベアである。
第5コンベア14及び第6コンベア15では、作業員Mが廃棄物Dから異物等を手作業で選別することで、廃棄物Dの選別精度が一定水準に維持される。ここでの異物は、礫分d1a及び小型廃棄物D2である。礫分d1aは、例えば粒径が約50mm〜150mmの玉石又はコンクリート片を含んでいる。小型廃棄物D2は、例えば粒径が約20mm〜50mmの玉石又はコンクリート片を含んでいる。礫分d1a及び小型廃棄物D2は、上記手選別コンベアにおいて除去されて、第2集積材18及び第3集積材19として集積される。また、手選別が行われた廃棄物Dは、第7コンベア20に受け渡される(図2の矢印A6参照)。第7コンベア20の下流には、例えば磁選機が設置され(図示せず)、廃棄物Dから鉄類が回収される。また、第7コンベア20の下流には、例えば振動篩等が設置され(図示せず)、篩の目の粗さに応じた所定の大きさごとに篩い分けされて、それぞれ集積される。
次に、図4を参照して、選別装置1について説明する。図4(a)は、図2の選別装置の主要部を矢印IIIの方向からの側面視で示す一部断面図である。図4(b)は、図4(a)のIVb−IVb線に沿う一部断面図である。
ホッパ30は、第3コンベア10の上方に配置されている。ホッパ30は、例えば概略四角柱形状を呈しており、下端側が先細りに形成されている。ホッパ30の下端部には、落とし口30aが形成されている。落とし口30aは、第3コンベア10の上面(搬送面)に対向して開口し、第3コンベア10の延在方向に沿うように形成されている。ホッパ30は、落とし口30aから第3コンベア10上に廃棄物Dを排出する。ホッパ30内には、グリズリバー31(選別部)が配置されている。
グリズリバー31は、ホッパ30内を落下してくる廃棄物D中の大型廃棄物D1をガイドすると共に、礫分d1aを跳ね返すためのものであり、例えば金属製部材が用いられている。グリズリバー31は、図4(b)に示されるように、複数の棒状部材が並設されることで概略面状を呈する部材として構成されている。グリズリバー31は、複数の棒状部材が並設されることで、複数の略長方形状の開口を有している。つまり、グリズリバー31には複数のスリット31aが形成されている。
スリット31aは、廃棄物Dの粒径の大小に応じて、廃棄物Dを選別する。スリット31aにおいて、第3コンベア10の幅方向に沿うスリット31aの幅は、大型廃棄物D1の粒径よりも小さく小型廃棄物D2よりも大きい幅とされており、例えば約50mmに設定されている。
グリズリバー31は、第3コンベア10とは反対となる傾斜を有している。グリズリバー31は、水平面に対して所定角度θ2だけ傾斜している(図4参照)。所定角度θ2は、例えば20°以上かつ60°以下とされている。
グリズリバー31は、ホッパ30内の落とし口30aにおける第3コンベア10の下方側に設けられている。グリズリバー31と第3コンベア10との間には、スリット31aの幅よりも大きな幅を有する隙間が設けられている。この隙間は、例えばスリット31aの幅が約50mmに設定されている場合、少なくとも約50mmよりも大きな幅に設定されている。また例えば、第3コンベア10が下に凸となるように湾曲している場合には(図4(b)参照)、この隙間は、第3コンベア10の両端部において約150mmよりも大きな幅に設定されてもよいし、第3コンベア10の中央部において約250mmよりも大きな幅に設定されてもよい。
グリズリバー31の下方における第3コンベア10の下端側には、テールスカート32(飛散抑制部材)が設けられている。テールスカート32は、第3コンベア10の下端部において立設されている。テールスカート32としては、例えば暖簾状のゴム板部材が用いられる。図4(b)に示されるように、テールスカート32は、ホッパ30の下端と、第3コンベア10との間の隙間に対応するような形状に形成されている。テールスカート32は、第3コンベア10の下端部における廃棄物Dの飛散を抑制する。テールスカート32の側方には、テールスカート32の側縁部に沿うようにサイドスカート33が設けられている。サイドスカート33は、その長手方向が第3コンベア10の延在方向に沿うように設けられている。サイドスカート33は、第3コンベア10の幅方向における廃棄物Dの飛散を抑制する。
本実施形態に係る選別装置1によれば、小型廃棄物D2を廃棄物Dから除去することができる。すなわち、図4(a)に示されるように、小型廃棄物D2は、スリット31aの幅よりも粒径が小さいため、グリズリバー31に捕捉されることなくスリット31aをくぐり落ち(通過し)、グリズリバー31の下方の第3コンベア10上に落下し、第3コンベア10上を跳ねながら、第3コンベア10の傾斜によって第3コンベア10の下端まで転がり落ちて、廃棄物Dから選別除去されることとなる。ここで、小型廃棄物D2は、グリズリバー31によって大型廃棄物D1からは分別されているので、落下してくる大型廃棄物D1と第3コンベア10上で干渉することがなくなり、第3コンベア10の下端まで転がり易くなる。
一方、大型廃棄物D1(礫分d1a及び可燃物d1b)は、スリット31aの幅よりも粒径が大きいため、スリット31aを通過することなく、グリズリバー31に捕捉される。そして、大型廃棄物D1は、グリズリバー31によって第3コンベア10の上方側にガイドされる。
ここで、大型廃棄物D1に含まれる礫分d1aは、図4(a)に示されるように、第3コンベア10とは反対となる傾斜を有するグリズリバー31により、第3コンベア10の上方側に跳ね返されてガイドされる。この際、礫分d1aの落下による運動エネルギーは、第3コンベア10上を跳ねる運動エネルギーに変化し、第3コンベア10上で跳ね易くなるため、コンベア上で静止しにくくなる。その結果、礫分d1aは第3コンベア10上に留まりにくく、第3コンベア10の搬送方向とは逆方向である下方に向けて転がり易い。その結果、第3コンベア10の上方側に跳ね返された礫分d1aは、第3コンベア10の傾斜によって、第3コンベア10上を跳ねながら第3コンベア10の下端まで転がり続ける。更に、グリズリバー31と第3コンベア10との間にはスリット31aの幅よりも大きな隙間が設けられており、礫分d1aは、グリズリバー31と第3コンベア10との間をくぐり抜けて、第3コンベア10の下端まで転がり落ちる。つまり、小型廃棄物D2から分別された大型廃棄物D1の中から更に礫分d1aが分別されることとなる。
なお、大型廃棄物D1に含まれる可燃物d1bは、図4(a)に示されるように、一般的に扁平な形状を呈しているものが多い。一方、礫分d1a及び小型廃棄物D2は、一般的に丸みを帯びた形状を呈しているものが多い。従って、可燃物d1bは、礫分d1a及び小型廃棄物D2と比較して、第3コンベア10との摩擦力が生じやすい。このため、可燃物d1bは、第3コンベア10の下端まで転がり落ちることなく第3コンベア10上に留まって、礫分d1a及び小型廃棄物D2とは分別されて第3コンベア10の上方へ搬送されることとなる。
以上の通り、本実施形態に係る選別装置1によれば、小型廃棄物D2は、スリット31aをくぐり落ちて、第3コンベア10の傾斜によって第3コンベア10の下方に向かって転がる。その際、小型廃棄物D2は、グリズリバー31によって大型廃棄物D1からは分別されているので、落下してくる大型廃棄物D1と第3コンベア10上で干渉することがなくなり、第3コンベア10の下端まで転がって選別され易くなる。一方で、可燃物d1bを多く含む可能性の高い大型廃棄物D1は、小型廃棄物D2とは分別されて第3コンベア10の上方に搬送されやすくなる。その結果、簡易な構成で廃棄物Dの選別効率及び選別精度を向上することができる。
また、グリズリバー31は、落下してくる廃棄物D中の礫分d1aを跳ね返す金属製部材とされており、グリズリバー31と第3コンベア10との間には、スリット31aの大きさよりも大きな幅を有する隙間が設けられている。これにより、特に礫分d1aは、跳ね返されてガイドされることで、第3コンベア10上で跳ね易くなるため、第3コンベア10上で静止しにくくなる。その結果、礫分d1aは第3コンベア10上に留まりにくく、第3コンベア10上の搬送方向とは逆方向である下方に向けて転がり易く、更に、グリズリバー31と第3コンベア10との間をくぐり抜けて下方に転がり落ちる。つまり、小型廃棄物D2から分別された大型廃棄物D1の中から更に礫分d1aが分別されることとなり、廃棄物Dの選別効率及び選別精度を更に向上できる。
また、グリズリバー31は、開口として複数のスリット31aが形成された面状の部材とされており、第3コンベア10とは反対となる傾斜を水平面に対する所定角度θ2で有する。これにより、大型廃棄物D1がガイドされる際に、第3コンベア10上における廃棄物Dのばらつき及び偏りを抑制することができる。
また、所定角度θ2は、20°以上かつ60°以下とされている。これにより、礫分d1aが第3コンベア10の下端まで転がるために好適な第3コンベア10上の位置に向けて礫分d1aを跳ね返すことができると共に、高含水の瓦礫や布等が礫分d1aに付着することを抑制することができる。
また、グリズリバー31の下方における第3コンベア10の下端側には、廃棄物Dの飛散を抑制するテールスカート32が設けられている。これにより、第3コンベア10の下端側において、第3コンベア10上を転がってきた礫分d1a及び小型廃棄物D2が第3コンベア10付近の作業員に当たることを抑制することができる。
また、選別装置1は、作業員Mの手作業による選別が行われる手選別コンベア(第5コンベア14及び第6コンベア15)を更に備えている。この第5コンベア14及び第6コンベア15は、第3コンベア10の下流側に配置されており、第3コンベア10によって搬送された廃棄物Dが供給される。これにより、グリズリバー31による廃棄物Dの選別の後に手選別が行われるため、手選別の作業効率を向上することができる。
なお、廃棄物Dの選別において、手選別工程の前に予め礫分d1a等を分離選別するにあたって、選別の処理スピードを重視し、かつ選別精度を向上することを念頭におくと、機械選別が効率的で有利と考えられる。しかし、例えば風力選別については、廃棄物Dの粒径が小さくなるほど選別精度を向上しづらいことが想定され、また例えば、湿式分級については、可燃物d1bのような体積が大きい廃棄物Dが主となる場合には、廃棄物Dの大きさに応じた大きな水槽を要し、廃棄物Dの集積スペースの配置計画上の困難を伴うことが想定されるところである。このような局面に対して、本願の発明者らは、創意工夫を行うことにより、上述のような第3コンベア10の傾斜を利用するグリズリバー31を想到した。その結果、本願の発明者らは、選別装置1に対して大幅な改造をすることなく、廃棄物Dの選別効率及び選別精度を向上させることができた。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、開口として、複数の略長方形状の開口から構成されるスリット31aを例示したが、例えば、スリット31aを構成する複数の開口は、長方形以外の矩形であってもよいし、円形や楕円形であってもよい。また、上記実施形態では、選別部としてグリズリバー31を例示したが、例えば、網目状の部材で選別部が構成されてもよいし、複数の板材が同一平面内において互いに離間して配置されて選別部が構成されてもよい。また、上記実施形態では、テールスカート32として暖簾状のゴム板部材を例示したが、例えば、金属等の硬質材料の板部材であってもよいし、スポンジ製ブロック体であってもよい。また、テールスカート32は、ホッパ30の下端と、第3コンベア10との間の隙間に対応するような形状に形成されていたが、例えば略長方形等の形状でもよい。要は、廃棄物Dの飛散が抑制できればよい。
また、上記実施形態では、災害廃棄物の性状は可燃物d1bが主である場合を例示したが、例えば不燃物が主であってもよい。また、廃棄物Dは災害廃棄物に限定されない。
1…選別装置、10…第3コンベア(コンベア)、30…ホッパ、30a…落とし口、31…グリズリバー(選別部)、31a…スリット、32…テールスカート(飛散抑制部材)、D…廃棄物、d1a…礫分。

Claims (6)

  1. 礫分及び可燃物を含む大型廃棄物と小型廃棄物とを含む廃棄物から前記礫分及び前記小型廃棄物を選別除去する廃棄物の選別装置であって、
    搬送方向が水平面に対して傾斜し、下方から上方に向けて前記廃棄物を搬送するコンベアと、
    前記コンベアの上方に配置され、前記廃棄物を落とし口から前記コンベア上に排出するホッパと、
    前記ホッパ内に配置され、粒径の大小に応じて前記廃棄物を選別する開口を有する選別部と、を備え、
    前記選別部は、前記開口を通過した前記小型廃棄物を前記コンベアの下方側に落下させ、前記開口を通過しなかった前記礫分を捕捉して前記コンベアの上方側にガイドし、
    前記選別部によってガイドされた前記礫分及び前記開口を通過した前記小型廃棄物の少なくとも一部は、前記コンベアの下方側端部に向かって前記コンベア上を転がることで選別除去され、前記礫分及び前記小型廃棄物の少なくとも一部が除去された前記廃棄物は、前記コンベアの上方側に向かって搬送される、選別装置。
  2. 前記選別部は、落下してくる前記廃棄物中の礫分を跳ね返す金属製部材であり、前記選別部と前記コンベアとの間には、前記開口の大きさよりも大きな幅を有する隙間が設けられている、請求項1に記載の選別装置。
  3. 前記選別部は、前記開口として複数のスリットが形成された面状の部材であり、前記コンベアとは反対となる傾斜を水平面に対して所定角度で有する、請求項1又は2に記載の選別装置。
  4. 前記所定角度は、20°以上かつ60°以下である、請求項3に記載の選別装置。
  5. 前記選別部の下方における前記コンベアの下端側には、前記廃棄物の飛散を抑制する飛散抑制部材が設けられている、請求項1〜4の何れか一項に記載の選別装置。
  6. 作業員の手作業による選別が行われ供給された前記廃棄物から前記礫分及び前記小型廃棄物が異物として除去される手選別コンベアを更に備え、
    前記手選別コンベアは、前記コンベアの下流側に配置されており、前記コンベアによって搬送された前記廃棄物が供給される、請求項1〜5の何れか一項に記載の選別装置。
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