JP6230525B2 - 演算装置 - Google Patents

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Description

この発明は演算装置に関し、より詳しくは車載自動変速機の動作を制御可能なマルチコアプロセッサからなる演算装置に関する。
自動変速機などの車載機器を制御可能なマルチコアプロセッサ(複数のプロセッサ・コア)からなる演算装置の例としては、例えば特許文献1記載の技術が知られている。特許文献1記載の技術は、マルチコアプロセッサを用いて演算処理を行う内燃機関において、種々のタスク処理を効率的に分配するように構成している。
より具体的には、特許文献1記載の技術は、内燃機関の回転角に同期するタスク(定期処理)と同期しないタスク(不定期処理)を複数のコアに分配して割り当てる第1、第2割当手段を備えると共に、回転角同期タスクによる演算負荷が各コアの所定の演算負荷範囲を超えないように第1の割当手段を制御し、回転角非同期タスクが各コアの所定の負荷範囲とは異なる負荷範囲に割り当てられるように第2の割当手段を制御する分配機能部を備える如く構成している。
特開2013−130104号公報
このように特許文献1記載の技術にあっては、全てのコアに均等に回転角非同期処理を分散させているが、装置全体の演算負荷が小さいとき(低回転時)、いずれかのコアに処理が不要な状態が存在するにも関わらず、そのコアを休止させていないため、消費電流を低減できない不都合がある。また、処理を均等に分配するため、万一、どれかのコアに演算異常やキャッシュメモリの破損が生じたとき、それを補完できない不都合もある。
従って、この発明の課題は、上記した不都合を解消し、車載自動変速機の動作を制御可能なマルチコアプロセッサからなる演算装置であって、消費電流を効果的に低減すると共に、どれかのコアに異常が生じたとしても補完できるようにした演算装置を提供することにある。
上記した課題を解決するために、請求項1にあっては、1個のプロセッサ・パッケージ内に封入された複数個のプロセッサ・コアと、バスで接続される前記複数個のプロセッサ・コアそれぞれの専用メモリと共有メモリとを備え、車両に搭載された自動変速機の動作を制御可能な演算装置において、前記複数個のプロセッサ・コアは、前記自動変速機の制御に必要な値を定期的に演算する定期処理と、前記自動変速機の制御に必要な値を不定期に演算する処理を少なくとも含む不定期処理と、前記定期処理と不定期処理の実行を相互に監視し合うコア監視処理とを実行するように設定されると共に、前記コア監視処理において前記複数個のプロセッサ・コアの一つが実行すべき前記定期処理あるいは不定期処理が不要と判断されるとき、前記一つを休止させるように設定される如く構成した。
請求項2に係る演算装置にあっては、前記複数個のプロセッサ・コアは、指定されて前記定期処理あるいは不定期処理を実行するとき、演算値を前記専用メモリに保存する一方、指定されずに前記定期処理あるいは不定期処理を実行するとき、演算値を前記共有メモリに保存するように設定される如く構成した。
請求項3に係る演算装置にあっては、前記複数個のプロセッサ・コアは、前記コア監視処理を前記不定期処理として実行すると共に、前記コア監視処理において、前記共有メモリあるいは専用メモリに保存された演算値を前記自動変速機を除く前記車両に搭載される機器の動作を制御する制御装置の演算値と比較して前記複数個のプロセッサ・コアのいずれかが異常か否かを判定するように設定される如く構成した。
請求項4に係る演算装置にあっては、前記複数個のプロセッサ・コアは、前記コア監視処理において、前記複数個のプロセッサ・コアのいずれかが異常と判定したとき、前記異常と判定したプロセッサ・コアが処理すべき定期処理と不定期処理を他のプロセッサ・コアに代替させるように設定される如く構成した。
請求項5に係る演算装置にあっては、前記複数個のプロセッサ・コアは、前記コア監視処理において、前記複数個のプロセッサ・コアのいずれかの演算負荷が増加したと判定したとき、前記演算負荷が増加と判定したプロセッサ・コアが処理すべき定期処理と不定期処理の少なくとも一部を他のプロセッサ・コアに代替させるように設定される如く構成した。
請求項6に係る演算装置にあっては、前記複数個のプロセッサ・コアは、前記コア監視処理において、前記複数個のプロセッサ・コアのいずれかの演算負荷が規定値を超えたとき、前記自動変速機の変速頻度を減少させて前記演算負荷を低減させるように設定される如く構成した。
請求項7に係る演算装置にあっては、前記複数個のプロセッサ・コアの少なくとも1個は、前記コア監視処理が実行される前は前記定期処理と不定期処理とを免除されると共に、前記1個の免除されたプロセッサ・コアを除く残余の複数個のプロセッサ・コアは、前記コア監視処理において、前記1個の免除されたプロセッサ・コアを除く残余の複数個のプロセッサ・コアのいずれかが異常と判定したとき、前記異常と判定したプロセッサ・コアが処理すべき前記定期処理と不定期処理を前記1個の免除されたプロセッサ・コアに代替させるように設定される如く構成した。
請求項1に係る演算装置にあっては、複数個のプロセッサ・コアは、自動変速機の制御に必要な値を定期的に演算する定期処理と、不定期に演算する処理を少なくとも含む不定期処理と、定期処理と不定期処理の実行を相互に監視し合うコア監視処理とを実行するように設定されると共に、コア監視処理において複数個のプロセッサ・コアの一つが実行すべき定期処理あるいは不定期処理が不要と判断されるとき、その一つを休止させるように設定される如く構成したので、消費電流を効果的に低減することができる。また、複数個のコア(プロセッサ・コア)は、定期処理と不定期処理を実行するように設定されるが、その処理が均等に分配されることがないと共に、その処理をコア監視処理において相互に監視し合うように設定されるので、どれかのコアに演算異常やキャッシュメモリ(専用メモリ)の破損が生じたときも、その異常を補完することができる。
請求項2に係る演算装置にあっては、複数個のプロセッサ・コアは、指定されて定期処理あるいは不定期処理を実行するとき、演算値を専用メモリに保存する一方、指定されずに定期処理あるいは不定期処理を実行するとき、演算値を共有メモリに保存するように設定される如く構成したので、上記した効果に加え、バスが共有化される共有メモリへのアクセスを最小化することでアクセス上の処理遅延を低減することができる。また、キャッシュメモリ(専用メモリ)で可能な限り演算させることで処理効率を向上させることができる。
請求項3に係る演算装置にあっては、複数個のプロセッサ・コアは、コア監視処理を不定期処理として実行すると共に、コア監視処理において、共有メモリあるいは専用メモリに保存された演算値を自動変速機を除く車両に搭載される機器の動作を制御する制御装置の演算値と比較して複数個のプロセッサ・コアのいずれかが異常か否かを判定するように設定される如く構成したので、上記した効果に加え、不定期処理として実行することで、定期処理と平行して処理することができてコア監視手段などを別途必要にすることがないと共に、プロセッサ・コアの異常を簡易かつ精度良く判定することができる。
請求項4に係る演算装置にあっては、複数個のプロセッサ・コアは、コア監視処理において、複数個のプロセッサ・コアのいずれかが異常と判定したとき、異常と判定したプロセッサ・コアが処理すべき定期処理と不定期処理を他のプロセッサ・コアに代替させるように設定される如く構成したので、上記した効果に加え、異常を確実に補完することができる。
請求項5に係る演算装置にあっては、複数個のプロセッサ・コアは、コア監視処理において、複数個のプロセッサ・コアのいずれかの演算負荷が増加したと判定したとき、演算負荷が増加と判定したプロセッサ・コアが処理すべき定期処理と不定期処理の少なくとも一部を他のプロセッサ・コアに代替させるように設定される如く構成したので、上記した効果に加え、演算負荷が増加したときも、自動変速機の動作の制御を確実に継続することができる。
請求項6に係る演算装置にあっては、複数個のプロセッサ・コアは、コア監視処理において、複数個のプロセッサ・コアのいずれかの演算負荷が規定値を超えたとき、自動変速機の変速頻度を減少させて演算負荷を低減させるように設定される如く構成したので、上記した効果に加え、演算負荷が増加したときも、自動変速機の動作の制御を一層確実に継続することができる。
請求項7に係る演算装置にあっては、複数個のプロセッサ・コアの少なくとも1個は、コア監視処理が実行される前は定期処理と不定期処理とを免除されると共に、1個の免除されたプロセッサ・コアを除く残余の複数個のプロセッサ・コアは、コア監視処理において、1個の免除されたプロセッサ・コアを除く残余の複数個のプロセッサ・コアのいずれかが異常と判定したとき、異常と判定したプロセッサ・コアが処理すべき定期処理と不定期処理を前記免除されたプロセッサ・コアに代替させるように設定される如く構成したので、上記した効果に加え、異常を確実に補完することができ、よって自動変速機の動作の制御を一層確実に継続することができる。
この発明の実施形態に係る演算装置を含む制御装置を全体的に示す概略図である。 図1の演算装置の構成を詳細に示すブロック図である。 図1に示す制御装置が前提とする自動変速機を全体的に示す概略図である。 図1の演算装置で初期状態において設定される自動変速機の制御に必要な値の算出などの処理の分担を示す説明図である。 図1の演算装置の処理を示すフロー・チャートである。 図5の演算装置の処理において停車時のコア負荷率を示す説明図である。 図5の演算装置の処理において発進時1速のコア負荷率を示す説明図である。 図5の演算装置の処理において低速での偶数段と奇数段の間の変速時のコア負荷率を示す説明図である。 図5の演算装置の処理において高速での偶数段と奇数段の間の変速時のコア負荷率を示す説明図である。 図5の演算装置の処理において急加速/減速時での偶数段と奇数段の間の変速時のコア負荷率を示す説明図である。 図5の演算装置の処理において高速クルーズ時のコア負荷率を示す説明図である。 図5の演算装置の処理においてコア1(C1)異常時のコア負荷率を示す説明図である。 図5の演算装置の処理においてコア2(C2)異常時のコア負荷率を示す説明図である。 図5の演算装置の処理においてコア1(C1),2(C2)が共に異常時で演算負荷が小さい場合のコア負荷率を示す説明図である。 図5の演算装置の処理においてコア1(C1),2(C2)が共に異常時で演算負荷が大きい場合のコア負荷率を示す説明図である。
以下、添付図面を参照してこの発明に係る演算装置を実施するための形態について説明する。
(実施形態)
図1はこの発明の実施形態に係る演算装置を含む制御装置を全体的に示す概略図、図2はその演算装置の構成を詳細に示すブロック図である。
図1に示す如く、演算装置1は車両に搭載される自動変速機(以下「変速機」という)T/Mの動作を制御するように構成される。
図2に示す如く、演算装置1は、1個のプロセッサ・パッケージ1a内に封入された複数個、詳しくは4個のプロセッサ・コア2と、4個のプロセッサ・コア2にそれぞれバス(専用バス)3で接続される4個の1次キャッシュメモリ(専用メモリ)4と4個の2次キャッシュメモリ(専用メモリ)5と、プロセッサ・コア2と1次、2次キャッシュメモリ4,5にバス3とバス(メインバス)6によって接続される1個のメインメモリ(共有メモリM)7を備える。図示の如く、演算装置1は、所謂、対称型構造のマルチコアプロセッサからなる。
より具体的には、4個のプロセッサ・コア2はC1(コア1),C2(コア2),C3(コア3),C4(コア4)から、4個の1次キャッシュメモリ4はCA1,CA2,CA3,CA4から、4個の2次キャッシュメモリ5はCB1,CB2,CB3,CB4からなる。
各コア(Cn)は演算に必要な値を対応する1次キャッシュメモリ4(例えばコア1(C1)はCA1、コア2(C2)はCA2)に格納し、共有メモリ7で読み/書きすべき制御値あるいは演算結果を対応する2次キャッシュメモリ5に格納/更新する。
図示の構成においては、プロセッサ・コア2と1次、2次キャッシュメモリはバス(専用バス)3で接続されており、バス(メインバス)6で接続されるメインメモリ7より高速にアクセス可能で、4,5での処理速度は高くなるように設定される。また、メインメモリ7には2つ以上のコアが同時にアクセスできないようにバス(メインバス)6で調停される。
演算装置1は入出力回路8を備え、後述するように変速機T/Mからセンサ出力を入力して制御値を演算して出力する制御装置9として構成される。
図3は制御装置9が前提とする変速機T/Mを全体的に示す概略図である。
以下説明すると、符号Vは車両を示し、車両Vには変速機T/Mが搭載される。変速機T/Mは前進8速で後進1速の変速段を有するツインクラッチ型の変速機からなり、P,R,N,Dのレンジを有する。
変速機T/Mは、エンジン(駆動源)10のクランクシャフトに接続される駆動軸にトルクコンバータ12を介して接続される、2,4,6,8速の偶数段入力軸14を備えると共に、偶数段入力軸14と平行して1,3,5,7速の奇数段入力軸16を備える。エンジン10は例えばガソリンを燃料とする火花点火式の内燃機関からなる。
トルクコンバータ12はエンジン10の駆動軸に直結されるドライブプレート12aに固定されるポンプインペラ12bと、偶数段入力軸14に固定されるタービンランナ12cと、ロックアップクラッチ12dを有し、よってエンジン10の駆動力(回転)はトルクコンバータ12を介して偶数段入力軸14に伝達される。
偶数段入力軸14と奇数段入力軸16と平行にアイドル軸18が設けられる。偶数段入力軸14はギア14a,18aを介してアイドル軸18に接続されると共に、奇数段入力軸16はギア16a,18aを介してアイドル軸18に接続され、よって偶数段入力軸14と奇数段入力軸16とアイドル軸18はエンジン10の回転につれて回転する。
また、第1副入力軸20と第2副入力軸22とが奇数段入力軸16と偶数段入力軸14の外周にそれぞれ同軸かつ相対回転自在に配置される。
奇数段入力軸16と第1副入力軸20は奇数段用の第1クラッチ(CL1)24を介して接続されて第1クラッチ24を介してエンジン10の回転を入力すると共に、偶数段入力軸14と第2副入力軸22も偶数段用の第2クラッチ(CL2)26を介して接続されて第2クラッチ26を介してエンジン10の回転を入力する。
第1、第2クラッチ24,26は共に作動油の圧力(油圧)が供給されて動作する湿式多板クラッチからなる。第1、第2クラッチ24,26は油圧が供給されて締結(係合)されるとき、第1、第2副入力軸20,22を奇数段、偶数段入力軸16,14に伝達する。
偶数段入力軸14と奇数段入力軸16の間には、偶数段入力軸14と奇数段入力軸16と平行に出力軸28が配置される。偶数段入力軸14と奇数段入力軸16とアイドル軸18と出力軸28はベアリング30で回転自在に支承される。
奇数段側の第1副入力軸20には1速ドライブギア32と、3速ドライブギア34と、5速ドライブギア36と、7速ドライブギア38が固定されると共に、偶数段側の第2副入力軸22には2速ドライブギア40と、4速ドライブギア42と、6速ドライブギア44と、8速ドライブギア46が固定される。
出力軸28には1速ドライブギア32と2速ドライブギア40に噛合する1−2速ドリブンギア48と、3速ドライブギア34と4速ドライブギア42に噛合する3−4速ドリブンギア50と、5速ドライブギア36と6速ドライブギア44と噛合する5−6速ドリブンギア52と、7速ドライブギア38と8速ドライブギア46と噛合する7−8速ドリブンギア54が固定される。
アイドル軸18には、出力軸28に固定される1−2速ドリブンギア48と噛合するRVS(後進)アイドルギア56が回転自在に支持される。アイドル軸18とRVSアイドルギア56はRVSクラッチ58を介して接続される。RVSクラッチ58は、第1、第2クラッチ24,26と同様、油圧を供給されて動作する湿式多板クラッチからなる。
奇数段入力軸16には1速ドライブギア32と3速ドライブギア34を選択的に第1副入力軸20に締結(固定)する1−3速ギア締結機構60(1-3)と、5速ドライブギア36と7速ドライブギア38を選択的に第1副入力軸20に締結(固定)する5−7速ギア締結機構60(5-7)が配置される。
偶数段入力軸14には2速ドライブギア40と4速ドライブギア42を選択的に第2副入力軸22に締結(固定)する2−4速ギア締結機構60(2-4)と、6速ドライブギア44と8速ドライブギア46を選択的に第2副入力軸22に締結(固定)する6−8速ギア締結機構60(6-8)が配置される。4個のギア締結機構は符号60で総称する。
図示は省略するが、4個のギア締結機構60においては対応する速度段に相当する2個のピストン室が対向して配置されると共に、それぞれ共用のピストンロッド(ピストン)によって連結され、対向側のピストン室に油圧を供給することで目標とする速度段が確立、例えば1−3速ギア締結機構60(1-3)であれば3速を確立するには3速ピストン室に油圧を供給するように構成される。
エンジン10の駆動力は、第1クラッチ24あるいは第2クラッチ26が締結(係合)されるとき、奇数段入力軸16から第1副入力軸20あるいは偶数段入力軸14から第2副入力軸22に伝達され、さらに上記したドライブギアとドリブンギアを介して出力軸28に伝達される。
尚、後進時には、エンジン10の駆動力は、偶数段入力軸14、ギア14a、ギア18a、アイドル軸18,RVSクラッチ58,RVSアイドルギア56,1−2速ドリブンギア48を介して出力軸28に伝達される。出力軸28はギア62を介してディファレンシャル機構64に接続され、ディファレンシャル機構64はドライブシャフト66を介して車輪(駆動輪)68に接続される。車両1を車輪68などで示す。
ギア締結機構60は全て、油圧(シフト力)を供給されて動作する。これらギア締結機構と第1、第2クラッチ24,26とRVSクラッチ58に油圧(シフト力)を供給するため、油圧供給回路70が設けられる。
図示のツインクラッチ型の変速機T/Mにあっては、運転者によってDレンジが選択されたとき、次の変速段に対応するギア締結機構60のいずれかに油圧を供給して第1、第2副入力軸20,22のいずれかに予め締結(係合。プリシフト)しておき、次いで現在の変速段に相応する側の第1、第2クラッチ24,26の一方から油圧を排出させつつ、第1、第2副入力軸20,22のうちの次の変速段に対応する副入力軸に相応する側の第1、第2クラッチ24,26の他方に油圧を供給して偶数段入力軸14あるいは奇数段入力軸16に締結(係合)することで変速される。変速は基本的には奇数段(1,3,5,7速)と偶数段(2,4,6,8速)の間で交互に行われる。
変速機T/Mのアイドル軸18と第1副入力軸20と第2副入力軸22と出力軸28の付近には第1、第2、第3、第4回転数センサ82,84,86,90が配置され、それぞれアイドル軸18の回転から変速機T/M入力回転数NMを示す信号と、第1副入力軸20の回転数(奇数段入力軸回転数)NODDを示す信号と、第第2副入力軸22の回転数(偶数段入力軸回転数)NEVNを示す信号と、出力軸28の回転数(変速機T/Mの出力回転数)NOUT(換言すれば車速V)を示す信号を出力する。
図示は省略するが、油圧供給回路70において奇数段クラッチシフトバルブの出力ポートと第1クラッチ24を接続する油路と偶数段クラッチシフトバルブの出力ポートと第2クラッチ26を接続する油路には油圧センサ94,96が配置され、第1、第2クラッチ24,26に供給される作動油ATFの圧力(油圧)を示す信号を出力する。また、変速機T/Mが収容される変速機ケース(図示せず)の底部(オイルパン)の付近には油温センサ98が配置され、作動油ATFの温度(油温)TATFを示す信号を出力する。
また、車両Vの運転席に配置されたレンジセレクタ(図示せず)の付近にはレンジセレクタポジションセンサ100が配置され、レンジセレクタ上に運転者から見て上から順にP,R,N,Dと示されたレンジのうち運転者に操作(選択)されたレンジを示す信号を出力する。
また、ギア締結機構60のスリーブの付近にはそれぞれストロークセンサ102が配置され、スリーブのニュートラル位置とインギア(締結)位置との間の変位を通じて速度段を確立するピストンロッドの作動状態に応じた信号を出力する。
制御装置9において演算装置1はエンジン10の動作を制御するエンジンコントローラ76と車両Vに搭載されるブレーキ装置(機器)の動作を制御するVSA(Vehicle Stability Assist)コントローラ78と通信系を介して通信自在に構成され、エンジンコントローラ76からエンジン回転数NE、スロットル開度TH、アクセル開度APなどの情報を取得する。エンジンコントローラ76とVSAコントローラ78はCPU,ROM,RAMなどからなるマイクロコンピュータを備えた電子制御ユニット(ECU)として構成される。
これらセンサの出力は全て制御装置9に入力される。制御装置9において演算装置1は、図1に示す如く、それらセンサの出力とエンジンコントローラ76などと通信して得られる情報に基づき、奇数段入力軸回転数NODD/奇数段実クラッチトルクTQCL1、偶数段入力軸回転数NEVEN/偶数段実クラッチトルクTQCL2、変速機出力軸回転数NOUT、油温TATFなどの変速機T/Mの制御に必要な値を算出すると共に、クラッチ指示などの同様に変速機T/Mの制御に必要な値を算出してリニアソレノイドバルブ(LSA)などを励磁・消磁して第1、第2クラッチ24,26などとギア締結機構60の動作を制御して変速機T/Mの動作を制御する。
図4は、演算装置1で初期状態において設定される上記した変速機T/Mの制御に必要な値の算出などの処理の分担を示す説明図である。
図示の如く、コア1(C1)からコア4(C4)までの4個のコアは、使用用途としてコア1(C1)が奇数段、コア2(C2)が偶数段、コア(C3)が走行状態を担当すると共に、コア4(C4)はバックアップ用として初期設定される。
また、4個のコアは、変速機T/Mの制御に必要な値を定期的に演算する定期処理と、変速機T/Mの制御に必要な値を不定期に演算する処理を少なくとも含む不定期処理と、定期処理と不定期処理の実行を相互に監視し合うコア監視処理とを実行するように設定される。
また、定期処理と不定期処理は、特定のコアで(プロセッサ・コア2のいずれかを指定して)行われる処理とコアを指定しないで(プロセッサ・コア2のいずれも指定しないで)行われる処理とに大別されると共に、コア監視処理は不定期処理の一つとして設定される。
図示の如く、特定のコアで(プロセッサ・コア2のいずれかを指定して)処理する定期処理は、コア1(C1)とコア2(C2)で行われる目標あるいは実クラッチトルクの算出と、コア3(C3)で行われるギアシフト制御がある。ギアシフト制御はアクセル開度APと車速とからシフトマップを検索して行われる。
上記した如く、初期状態において4個のプロセッサ・コア2の1個(具体的にはC4)はバックアップとして設定され、コア監視処理が実行される前は定期処理と不定期処理とを免除されるように設定されると共に、コア監視処理が実行されてコアのいずれかが異常と判定されるとき、そのコアが担当していた処理を代替するように設定される。
また、図示の演算装置1にあっては、4個のプロセッサ・コア2は、指定されて定期処理あるいは不定期処理を実行するとき、演算値を1次キャッシュメモリCAnあるいは2次キャッシュメモリCBnに保存(格納)する一方、指定されずに定期処理あるいは不定期処理を実行するとき、演算値をメインメモリ7に保存(格納)するように設定される。
図5は上記した演算装置1の処理(動作)を示すフロー・チャートである。また、図6以降は演算装置1の処理におけるコア負荷率(演算負荷率)を示す説明図であり、詳細には図6が停車時、図7が発進時1速、図8が低速での偶数段と奇数段の間の変速時、図9が高速での偶数段と奇数段の間の変速時、図10が急加速/減速時での偶数段と奇数段の間の変速時、図11が高速クルーズ時、図12がコア1(C1)異常時、図13がコア2(C2)異常時、図14がコア1(C1),2(C2)が共に異常時で演算負荷が小さい場合、図15はその状態で演算負荷が大きい場合のコア負荷率を示す説明図である。
図5の処理は、車両Vが停車状態にあるときに起動される場合を例にとり、4個のコアのうち、コア4(C4)を除く、コア1(C1)、コア2(C2)、コア3(C3)のどれか、具体的には走行状態を担当するコア3(C3)によって実行される。
図5の処理を説明すると、S10においてコア3(C3)が異常(False)と判断されているか否か判断する(S:処理ステップ)。即ち、イニシャライズ処理などで自らが正常(True)ではなく、異常(False)と判断されているか否か判断する。
S10の判断は通例否定されて正常と判断されてS12に進み、他の制御装置(例えばVSAコントローラ78)と通信してその出力を入力し、自らが変速機出力軸回転数NOUTから算出して1次キャッシュメモリ4(CA3)あるいは2次キャッシュメモリ5(CB3)に格納した(あるいは他のコアが算出してメインメモリ7に格納した)出力車速を、VSAコントローラ78で算出された車速と比較してチェック(自己診断)する。
次いでS14に進み、S12の比較で出力車速が信頼できないと判定されたか否か判断する。S12の比較で両者が(完全にあるいは実質的に)一致すると判断された場合、S14では否定されて出力車速が信頼できると判断されてS16に進み、コア1(C1)が起動中で、かつコア1(C1)が正常と判定されているか否か判断する。
S16で否定されるときはS18に進み、発進要求と変速要求がなされているか否か判断し、否定されるときは停車中と判断して以降の処理をスキップする一方、肯定されるときはS20に進み、コア1(C1)を起動する。コア1(C1)を起動するときはイニシャライズ処理においてコア1(C1)が正常か否かを判断する。
図6にS10からS20までのコア3(C3)の負荷率を示す。コア指定外の定期処理が比較的多いのは、後述するようにコア1(C1)の起動処理とその後にコア(C1)をS42で休止させる処理が含まれるためである。
次いでS22に進み、コア2(C2)が起動中で、かつコア2(C2)が正常と判定されているか否か判断し、否定されるときはS24に進み、変速要求がなされたか否か判断し、否定されるときは奇数段クルーズを継続する。図7にそのときのコア1(C1)とコア3(C3)の負荷率を示す。
他方、S24で肯定されるときはS26に進み、コア2(C2)を起動する。コア2(C2)を起動するとき、そのイニシャライズ処理においてコア2(C2)が正常か否かを判断することはS20の場合と同様である。
次いでS28に進み、コア1(C1)とコア2(C2)が共に異常と判定されているか否か判断する。S28の判断は通例否定されてS30に進み、今度は逆にコア1(C1)とコア2(C2)が共に正常と判断されているか否か判断する。
S30の判断は通例肯定されてS32に進み、コア1(C1)とコア2(C2)とコア3(C3)の負荷率を算出し、S34に進み、算出された負荷率が適宜設定される規定値(例えば80%)を超えるか否か判断する。S34で否定されるときはS36に進み、コア4(C4)を休止させたままとする一方、肯定されるときはS38に進み、コア4(C4)を起動する(少なくとも一部の処理を代替させる)。
図8から図9にS36のときのコア負荷率、図10にS38のときのコア負荷率を示す。
図5フロー・チャートの説明に戻ると、S16で肯定されてコア1(C1)が起動中で正常と判断されるときはS40に進み、発進して奇数段走行と変速が終了した状態にあるか否か判断する。S40で否定されて停車中あるいは偶数段クルーズ中と判断されるときはS42に進み、奇数段用のコア1(C1)を休止させる。図11に奇数段の7速で高速走行する状態でのコア負荷率を示す。
同様に、S22においてコア2(C2)が起動中で正常と判断されるときはS44に進み、偶数段走行と変速が終了した状態にあるか否か判断し、否定されて奇数段クルーズ中と判断されるときはS46に進み、偶数段用のコア2(C2)を休止させる。
また、S40で肯定されて発進して奇数段走行と変速が終了した状態にあると判断されるときはS48に進み、奇数段入力軸回転数NODDと出力車速の比をチェックする。
即ち、S48においてはコア1(C1)で奇数段入力軸回転数NODDから算出された出力車速とコア3(C3)で変速機出力軸回転数NOUTから算出された出力車速との比、換言すれば異なるコアで得られた処理結果からコア同士が正常か否かチェックする。
次いで、S50に進み、両者が(完全にあるいは実質的に)不一致か否か判断する。S50で否定されるときは以降の処理をスキップする一方、肯定されるときはS52に進み、コア1(C1)の処理をコア4(C4)に設定する(代替させる)。
次いでS54に進み、コア4(C4)が起動中か否か判断し、否定されるときはS56に進み、コア4(C4)を起動し、コア1(C1)休止させると共に、コア1(C1)が異常と判定する。一方、S54で肯定されるときはS58に進み、コア1(C1)を休止させると共に、コア1(C1)が異常と判定する。図12にそのときのコア負荷率を示す。
また、S44で肯定されて偶数段走行と変速が終了した状態にあると判断されるときはS60に進み、偶数段時の車速と出力車速の比をチェックし、S62に進み、両者が(完全にあるいは実質的に)不一致か否か判断する。S62で否定されるときは以降の処理をスキップする一方、肯定されるときはS64に進み、コア2(C2)の処理をコア4(C4)に設定する(代替させる)。
次いでS66に進み、コア4(C4)が起動中か否か判断し、否定されるときはS68に進み、コア4(C4)を起動し、コア2(C2)を休止させると共に、コア2(C2)が異常と判定する。一方、S66で肯定されるときはS70に進み、コア2(C2)を休止させると共に、コア2(C2)が異常と判定する。図13にそのときの負荷率を示す。
また、S28で肯定されてコア1(C1)とコア2(C2)が共に異常と判定されていると判断されるときはS72に進み、コア4(C4)(とコア3(C3)のみ)を起動し、コア1(C1)とコア2(C2)を停止状態とし、コア1(C1)とコア2(C2)で処理すべき定期処理と不定期処理をバックアップ用のコア4(C4)で処理させる。次いでS74に進み、負荷率を算出する。
次いでS76に進み、算出された負荷率が規定値を超えるか否か判断し、肯定されるときはS78に進み、シフトマップを例えばスポーティ走行用からエコノミ走行用に持ち替えるなどして変速頻度を下げる(減少させる)一方、否定されるときはS80に進み、変速頻度が一旦下げられていた場合には変速頻度を戻す(シフトマップを持ち替える)。
また、S14で肯定されて出力車速信頼なしと判断されるときはS82に進み、他の制御装置(例えばVSAコントローラ78)で算出された車速を出力車速に置き換え、S84に進み、コア3(C3)、即ち、自らを休止すると共に、異常と判定する。また、S10で肯定されてコア3(C3)が異常と判定されたときもS86に進み、他の制御装置(例えばVSAコントローラ78)で算出された車速を出力車速に置き換える。
上記した如く、この実施形態にあっては、1個のプロセッサ・パッケージ1a内に封入された複数個のプロセッサ・コア2(コア1(C1)、コア2(C2)、コア3(C3)、コア4(C4))と、バス(専用バス)3、バス(メインバス)6で接続される前記複数個のプロセッサ・コア2それぞれの専用メモリ(1次キャッシュメモリ4(CA1,CA2,CA3,CA4),2次キャッシュメモリ5(CB1,CB2,CB3,CB4))と共有メモリ(メインメモリM)7とを備え、車両Vに搭載された自動変速機A/Tの動作を制御可能な演算装置1において、前記複数個のプロセッサ・コア2は、前記自動変速機の制御に必要な値を定期的に演算する定期処理と、前記自動変速機の制御に必要な値を不定期に演算する処理を少なくとも含む不定期処理と、前記定期処理と不定期処理の実行を相互に監視し合うコア監視処理とを実行するように設定される(S10からS86)と共に、前記コア監視処理において前記複数個のプロセッサ・コア2の一つが実行すべき前記定期処理あるいは不定期処理が不要と判断されるとき、前記一つを休止させる(S40,S42,S44,S46)ように設定される如く構成したので、消費電流を効果的に低減することができる。また、複数個のコア(プロセッサ・コア)2は、定期処理と不定期処理を実行するように設定されるが、その処理が均等に分配されることがないと共に、その処理をコア監視処理において相互に監視し合うように設定されるので、どれかのプロセッサ・コア2に演算異常やキャッシュメモリ4,5の破損が生じたときも、その異常を補完することができる。
また、前記複数個のプロセッサ・コア2は、指定されて前記定期処理あるいは不定期処理を実行するとき、演算値を前記専用メモリ4,5に保存する一方、指定されずに前記定期処理あるいは不定期処理を実行するとき、演算値を前記共有メモリ7に保存するように設定される如く構成したので、上記した効果に加え、バス6が共有化される共有メモリ7へのアクセスを最小化することでアクセス上の処理遅延を低減することができる。また、キャッシュメモリ(専用メモリ)4,5で可能な限り演算させることで処理効率を向上させることができる。
また、前記複数個のプロセッサ・コア2は、前記コア監視処理を前記不定期処理として実行すると共に、前記コア監視処理において、前記共有メモリ7あるいは専用メモリ4,5に保存された演算値を前記自動変速機を除く前記車両に搭載される機器の動作を制御する制御装置(VSAコントローラ78)の演算値と比較して前記複数個のプロセッサ・コア2のいずれかが異常か否かを判定する(S12)ように設定される如く構成したので、上記した効果に加え、不定期処理として実行することで、定期処理と平行して処理することができてコア監視手段などを別途必要にすることがないと共に、プロセッサ・コア2の異常を簡易かつ精度良く判定することができる。
また、前記複数個のプロセッサ・コア2は、前記コア監視処理において、前記複数個のプロセッサ・コア2のいずれかが異常と判定したとき、前記異常と判定したプロセッサ・コア2が処理すべき定期処理と不定期処理を他のプロセッサ・コア2に代替させる(S48,S52,S60,S64)ように設定される如く構成したので、上記した効果に加え、異常を確実に補完することができる。
また、前記複数個のプロセッサ・コア2は、前記コア監視処理において、前記複数個のプロセッサ・コア2のいずれかの演算負荷が増加したと判定したとき、前記演算負荷が増加と判定したプロセッサ・コア2が処理すべき定期処理と不定期処理の少なくとも一部を他のプロセッサ・コア2に代替させる(S34,S38)ように設定される如く構成したので、上記した効果に加え、演算負荷が増加したときも、変速機A/Tの動作の制御を確実に継続することができる。
また、前記複数個のプロセッサ・コア2は、前記コア監視処理において、前記複数個のプロセッサ・コア2のいずれかの演算負荷が規定値を超えたとき、前記自動変速機A/Tの変速頻度を減少させて前記演算負荷を低減させる(S76,S78,S80)ように設定される如く構成したので、上記した効果に加え、演算負荷が増加したときも、変速機A/Tの動作の制御を一層確実に継続することができる。
また、前記複数個のプロセッサ・コア2の少なくとも1個(より具体的にはコア4(C4))は、前記コア監視処理が実行される前は(バックアップ用として)前記定期処理と不定期処理とを免除されると共に、前記1個の免除されたプロセッサ・コア2を除く残余の複数個のプロセッサ・コア2は、前記コア監視処理において、前記1個の免除されたプロセッサ・コア2を除く残余の複数個のプロセッサ・コア2のいずれかが異常と判定したとき、前記異常と判定したプロセッサ・コア2が処理すべき前記定期処理と不定期処理を前記1個の免除されたプロセッサ・コア2に代替させる(S28,S72)ように設定される如く構成したので、上記した効果に加え、異常を確実に補完することができ、よって変速機A/Tの動作の制御を一層確実に継続することができる。
尚、上記において自動変速機としてツインクラッチ型の変速機を開示したが、それに限られるものではなく、さらには車両の走行状態によって処理負荷が分散されるような車載機器であればどのようなものであっても良い。
1 演算装置、1a プロセッサ・パッケージ、2(Cn) コア(プロセッサ・コア)、3 バス(専用バス)、4(CAn) 1次キャッシュメモリ(専用メモリ)、5(CBn) 2次キャッシュメモリ(専用メモリ)、6 バス(メインバス)、7 メインメモリ(共有メモリ)、8 入出力回路、9 制御装置、A/T 変速機(自動変速機)、V 車両、10 エンジン(駆動源)、12 トルクコンバータ、12d ロックアップクラッチ、14 偶数段入力軸、16 奇数段入力軸、18 アイドル軸、20 第1副入力軸、22 第2副入力軸、24 第1クラッチ、26 第2クラッチ、28 出力軸、32,34,36,38,40,42,44,46 ドライブギア、48,50,52,54 ドリブンギア、56 RVSアイドルギア、58 RVSクラッチ、60 ギア締結機構、68 車輪(駆動輪)、70 油圧供給回路、76 エンジンコントローラ、78 VSAコントローラ、94,96 油圧センサ、98 油温

Claims (7)

  1. 1個のプロセッサ・パッケージ内に封入された複数個のプロセッサ・コアと、バスで接続される前記複数個のプロセッサ・コアそれぞれの専用メモリと共有メモリとを備え、車両に搭載された自動変速機の動作を制御可能な演算装置において、前記複数個のプロセッサ・コアは、前記自動変速機の制御に必要な値を定期的に演算する定期処理と、前記自動変速機の制御に必要な値を不定期に演算する処理を少なくとも含む不定期処理と、前記定期処理と不定期処理の実行を相互に監視し合うコア監視処理とを実行するように設定されると共に、前記コア監視処理において前記複数個のプロセッサ・コアの一つが実行すべき前記定期処理あるいは不定期処理が不要と判断されるとき、前記一つを休止させるように設定されることを特徴とする演算装置。
  2. 前記複数個のプロセッサ・コアは、指定されて前記定期処理あるいは不定期処理を実行するとき、演算値を前記専用メモリに保存する一方、指定されずに前記定期処理あるいは不定期処理を実行するとき、演算値を前記共有メモリに保存するように設定されることを特徴とする請求項1記載の演算装置。
  3. 前記複数個のプロセッサ・コアは、前記コア監視処理を前記不定期処理として実行すると共に、前記コア監視処理において、前記共有メモリあるいは専用メモリに保存された演算値を前記自動変速機を除く前記車両に搭載される機器の動作を制御する制御装置の演算値と比較して前記複数個のプロセッサ・コアのいずれかが異常か否かを判定するように設定されることを特徴とする請求項1または2記載の演算装置。
  4. 前記複数個のプロセッサ・コアは、前記コア監視処理において、前記複数個のプロセッサ・コアのいずれかが異常と判定したとき、前記異常と判定したプロセッサ・コアが処理すべき定期処理と不定期処理を他のプロセッサ・コアに代替させるように設定されることを特徴とする請求項3記載の演算装置。
  5. 前記複数個のプロセッサ・コアは、前記コア監視処理において、前記複数個のプロセッサ・コアのいずれかの演算負荷が増加したと判定したとき、前記演算負荷が増加と判定したプロセッサ・コアが処理すべき定期処理と不定期処理の少なくとも一部を他のプロセッサ・コアに代替させるように設定されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の演算装置。
  6. 前記複数個のプロセッサ・コアは、前記コア監視処理において、前記複数個のプロセッサ・コアのいずれかの演算負荷が規定値を超えたとき、前記自動変速機の変速頻度を減少させて前記演算負荷を低減させるように設定されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の演算装置。
  7. 前記複数個のプロセッサ・コアの少なくとも1個は、前記コア監視処理が実行される前は前記定期処理と不定期処理とを免除されると共に、前記1個の免除されたプロセッサ・コアを除く残余の複数個のプロセッサ・コアは、前記コア監視処理において、前記1個の免除されたプロセッサ・コアを除く残余の複数個のプロセッサ・コアのいずれかが異常と判定したとき、前記異常と判定したプロセッサ・コアが処理すべき前記定期処理と不定期処理を前記1個の免除されたプロセッサ・コアに代替させるように設定されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の演算装置。
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