JP6269515B2 - 車両制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両制御装置に関する。
従来、希薄空燃比で燃焼を行うリーン燃焼状態と理論空燃比で燃焼を行うストイキ燃焼状態とで運転可能なエンジンを備えた車両が開示されている。リーン燃焼状態とストイキ燃焼状態とでは、同一のエンジン出力を実現する際に燃費が最小となる動作点が異なる。例えば、特許文献1に記載の車両制御装置では、エンジンの燃焼状態を判定し、この判定結果に基づいて、エンジンの燃費が最小となるトルク及びエンジン回転数(すなわち、エンジンの動作点)を決定する技術が開示されている。
特開2000−052817号公報
特許文献1に記載の車両制御装置では、エンジンの動作点がリーン燃焼可能領域に在る場合は、リーン燃焼状態でエンジンを運転することを前提として、燃費最小動作点を決定する。リーン燃焼状態でエンジンを運転すると、ストイキ燃焼状態でエンジンを運転するよりもエンジン単体での燃費は一般的に良くなる(燃料消費量が小さくなる)。しかしながら、車両のパワートレイン全体の状態を考慮すると、リーン燃焼状態でのエンジンの運転は、ストイキ状態でエンジンを運転する場合よりも燃費が良くならない場合がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、必要なエンジン出力を確保しつつ、より燃費の良い燃焼状態を選択して車両を走行させることができる車両制御装置を提供することにある。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る車両制御装置は、少なくとも第1燃焼状態及び前記第1燃焼状態よりも空燃比が低い第2燃焼状態を含む複数の燃焼状態で運転可能なエンジンと、前記エンジンの回転速度を変速して駆動輪に伝達する自動変速機と、を備える車両に搭載される車両制御装置であって、運転者の操作に基づいて前記エンジンの必要出力を算出する出力算出手段と、前記自動変速機がとり得る複数の変速比に対応させて、前記必要出力を実現するための、前記エンジンの複数の動作点を算出する動作点算出手段と、前記複数の動作点のそれぞれにおける前記エンジンの燃料消費量を算出して比較し、該算出した燃料消費量が最小となる動作点を決定する決定手段と、前記決定された動作点に対応する燃焼状態及び変速比となるように前記エンジン及び前記自動変速機を制御する制御手段と、を備え、前記動作点算出手段は、前記エンジンが前記第1燃焼状態で運転可能な運転領域に在る動作点である第1動作点に対応させて、該第1動作点と同じ変速比でありかつ前記エンジンの前記第2燃焼状態での動作点である第2動作点を算出し、前記決定手段は、前記第1動作点において前記第1燃焼状態で運転した場合の燃料消費量及び前記第2動作点において前記第2燃焼状態で運転した場合の燃料消費量を算出し、前記燃料消費量の比較及び前記動作点の決定を行うことを特徴とする。
本発明の一態様に係る車両制御装置は、前記車両は、前記エンジンと前記自動変速機との間に設けられた、ロックアップクラッチを有するトルクコンバータを備え、前記出力算出手段及び前記動作点算出手段は、前記ロックアップクラッチの係合状態に基づいて前記必要出力及び前記動作点を算出することを特徴とする。
このように、出力算出手段及び動作点算出手段が、ロックアップクラッチの係合状態に基づいて必要出力及び動作点を算出することで、車両のパワートレイン全体の状態を考慮したより適切な燃焼状態及び動作点の選択を行うことができる。
本発明の一態様に係る車両制御装置は、前記動作点算出手段は、前記第1燃焼状態で運転可能な運転領域であって、かつ前記第1燃焼状態では前記ロックアップクラッチを完全係合状態とできない領域と前記第2燃焼状態では前記ロックアップクラッチを完全係合状態とできる領域とが重なる運転領域に在る前記第1動作点に対してのみ、前記第2動作点を算出することを特徴とする。
このように、第1燃焼状態ではロックアップクラッチを完全係合状態とできない領域と第2燃焼状態ではロックアップクラッチを完全係合状態とできる領域とが重なる運転領域に在る第1動作点に対してのみ、第2動作点を算出することで、動作点算出手段の動作点算出のための演算負荷を軽減することができる。
本発明に係る車両制御装置によれば、或る動作点でエンジンが第1燃焼状態で運転可能であっても、これに対応する動作点にて第2燃焼状態で運転した方が燃料消費量が小さい場合は、その動作点にて第2燃焼状態でエンジンを運転させることができるので、必要なエンジン出力を確保しつつ、より燃費の良い燃焼状態を選択して車両を走行させることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態に係る車両制御装置が適用される車両及び車両制御装置の構成を示す模式図である。 図2は、実施の形態に係る車両制御装置が実行する制御方法を示すフローチャートである。 図3は、実施の形態に係る車両制御装置が実行する制御方法に対応するエンジンの燃焼可能領域、動作点、及びロックアップオン領域の関係を示すグラフ、及び燃焼状態、ギヤ段、ロックアップ状態、燃料消費量の関係を示す図である。
以下に、図面を参照して本発明に係る走行制御装置の実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面において、同一または対応する構成要素には適宜同一符号を付し、重複説明を省略する。
〔実施の形態〕
〔車両の構成〕
図1は、本発明の実施の形態に係る車両制御装置が適用される車両及び車両制御装置の構成を示す模式図である。図1に示すように、車両100は、エンジン1と、自動変速機2と、車両制御装置3と、トルクコンバータ4と、デファレンシャルギヤ5と、駆動輪6と、を主な構成要素として備える。
エンジン1は、車両100に搭載された車両制御装置3による制御の下、気筒内で燃焼させる燃料の燃焼エネルギーを出力軸1aの回転エネルギーに変換して出力する。このエンジン1は、車両制御装置3による制御の下、少なくとも第1燃焼状態であるリーン燃焼状態(空燃比が例えば15.5〜25)と、第1燃焼状態よりも空燃比が低い第2燃焼状態であるストイキ燃焼状態(空燃比が例えば14.7)を含む、空燃比が異なる複数の燃焼状態で運転可能に構成されている。なお、エンジン1は、エンジンの回転数とトルクとで定まるエンジンの運転領域において、エンジン動作点がリーン燃焼可能領域に在る場合には、リーン燃焼状態及びストイキ燃焼状態のいずれでも運転可能である。一方、エンジン動作点がストイキ燃焼可能領域に在る場合にはストイキ燃焼状態で運転可能である。
自動変速機2は、入力軸2aがトルクコンバータ4を介してエンジン1の出力軸1aに接続され、出力軸2bがデファレンシャルギヤ5を介して左右の駆動輪6に接続されている。そして、自動変速機2は、車両制御装置3による制御の下、エンジン1の出力軸1aの回転速度を変速して駆動輪6に伝達する。
本実施の形態では、自動変速機2は、車両制御装置3が制御する油圧の作用によって複数の係合装置の係合と解放を切り替えることにより、変速比を多段に変化させる有段式の自動変速機で構成されている。上記係合装置は、例えば、回転要素同士を接続するクラッチや回転要素の回転を規制するブレーキである。
車両制御装置3は、電子制御ユニット(Electronic Control Unit:ECU)を用いて構成される。ECUは、CPU、RAM、ROM、及びインターフェース等を含む周知のマイクロコンピュータを主体とする電子回路によって構成されている。車両制御装置3は、車両100に搭載された各種センサからの信号等に基づいて、車両100の各部の動作を制御する。車両制御装置3の各構成の機能は、CPUがROMからRAM内にロードした制御プログラムを実行して、CPUの制御に基づいて車両100内の各種装置を動作させるとともに、RAMやROM内のデータの読み出し及び書き込みを行うことによって、実現される。
上記各種センサは、図1に示すように、出力軸1aに接続したクランクシャフトの回転位置及びエンジン回転数を検出するためのクランクポジションセンサ11、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ12、車両100の車速を検出する車速センサ13を含む。
トルクコンバータ4は、エンジン1と自動変速機2との間に設けられおり、ロックアップクラッチ4aを有している。ロックアップクラッチ4aは、エンジン1の出力軸1aと自動変速機2の入力軸2aとの間に設けられた摩擦係合式のクラッチ装置である。ロックアップクラッチ4aは、車両制御装置3が制御する油圧の作用によって、完全係合状態(ロックアップオン状態)、または非完全係合状態(解放状態(ロックアップオフ状態)、またはフレックスロックアップ状態)に制御される。ロックアップオン状態に制御されたロックアップクラッチ4aは、エンジン1の出力軸1aと自動変速機2の入力軸2aとを機械的に接続する。一方、ロックアップクラッチ4aがロックアップオフ状態に制御された場合は、トルクコンバータ4は流体を介してトルクを伝達する。また、ロックアップクラッチ4aがフレックスロックアップ状態に制御された場合は、ロックアップクラッチ4aは完全には係合せず、スリップ状態となる。このとき、エンジン1の出力軸1aと自動変速機2の入力軸2aとはそのスリップ量に応じた回転数差を有する。
以下、車両制御装置3の構成(機能)として、本発明の要部を主に説明する。なお、図1では、車両制御装置3の構成として、本発明の要部のみを図示している。
〔車両制御装置の構成〕
車両制御装置3は、図1に示すように、出力算出手段である出力算出部31と、動作点算出手段である動作点算出部32と、決定手段である決定部33と、制御手段である制御部34と、ロックアップ(LU)制御部35とを備える。
出力算出部31は、車速センサ13にて検出された車速、及びアクセル開度センサ12にて検出された運転者の操作に基づくアクセル開度に基づいて、運転者が車両100に求める加速等の要求を実現するために必要なエンジン1の必要出力を算出する。
動作点算出部32は、車速及びアクセル開度に応じた自動変速機2のシフトパターンを示した変速マップ(図示略)を参照し、出力算出部31が算出した必要出力を実現するための、エンジン1の複数の動作点を算出する。複数の動作点は、自動変速機2がとり得る複数の変速比(ギヤ段)に対応させて算出される。なお、当該変速マップは、車両制御装置3のメモリに記憶されている。
決定部33は、動作点算出部32が算出した複数の動作点のそれぞれにおけるエンジン1の燃料消費量を算出して比較し、該算出した燃料消費量が最小となる動作点を決定する。
制御部34は、決定部33で決定された動作点に対応する燃焼状態及び変速比となるようにエンジン1及び自動変速機2を制御する。
LU制御部35は、トルクコンバータ4のロックアップクラッチ4aの状態を制御する。LU制御部35は、車速及びエンジン1の出力軸1aのトルクに応じて、自動変速機2の各ギヤ段毎にロックアップクラッチ4aの制御パターンを示した制御マップ(図示略)を参照し、動作点算出部32が算出した各動作点におけるロックアップクラッチ4aの状態を制御する。なお、当該制御マップは、車両制御装置3のメモリに記憶されている。
つぎに、本発明の実施の形態に係る車両制御装置3の制御方法の一例について、図2及び図3を参照しつつ説明する。図2及び図3はそれぞれ、本発明の実施の形態に係る車両制御装置が実行する制御方法を示すフローチャート及び制御方法に対応するエンジンの燃焼可能領域、動作点、及びロックアップオン領域の関係を示すグラフ、及び燃焼状態、ギヤ段、ロックアップ状態、燃料消費量の関係を示す図である。
図3(a)の横軸はエンジン回転数であり、縦軸はエンジントルクである。また、図3(a)では、エンジン1の運転領域において可能な燃焼状態を示している。リーン燃焼可能領域S1はエンジン1がリーン燃焼状態で運転可能な領域であり、リーン燃焼可能領域S1の外側にあるストイキ燃焼可能領域S2は、エンジン1がストイキ燃焼状態で運転可能な領域である。このような各燃焼状態で運転可能な領域を示す燃焼状態マップは、車両制御装置3のメモリに記憶されている。
また、図3(a)では、ロックアップオン領域を示している。ロックアップオン領域とは、ロックアップクラッチ4aを完全係合状態とできる領域である。ここで、エンジン1がリーン燃焼状態の場合とストイキ燃焼状態の場合とでは、ロックアップオン領域の広さが異なる。具体的には、リーン燃焼状態ではエンジンの1サイクル当たりのトルク変動が大きいため、ストイキ燃焼状態よりもロックアップオン領域が狭くなる。図3(a)において、線L1はストイキ燃焼状態の場合のロックアップオン領域(ストイキLUon域)とロックアップオフまたはフレックスロックアップ領域(ストイキLUoffまたはフレックスLU域)との境界を示す。ロックアップオフまたはフレックスロックアップ領域とは、ロックアップクラッチ4aを完全係合状態とはできない領域である。また、線L2はリーン燃焼状態の場合のロックアップオン領域(リーンLUon域)とロックアップオフまたはフレックスロックアップ領域(リーンLUoffまたはフレックスLU域)との境界を示す。リーン燃焼状態ではロックアップオン領域が狭いため、ロックアップオン領域の境界を示す線L2が線L1よりも高エンジン回転数側に位置している。
以下、本実施の形態の制御方法について説明する。図2に示す制御方法のフローチャートは、車両100が走行状態である間、所定の制御周期ごとに繰り返し実行される。
図2に示すように、ステップS101において、車両制御装置3は、車速センサ13にて検出された車両100の車速及びアクセル開度センサ12にて検出されたアクセル開度を読み込む。つづいて、ステップS102において、出力算出部31は、車速及びアクセル開度に基づいて、エンジン1の必要出力を算出する。本実施の形態では、算出した必要出力は、図3(a)に示す必要出力線L3、L4で表される。ここで、必要出力線L3は、ロックアップオン状態での必要出力線であり、必要出力線L4は、ロックアップオフ状態またはフレックスロックアップ状態での必要出力線である。ロックアップオフ状態またはフレックスロックアップ状態では、エンジン1の出力軸1aと自動変速機2の入力軸2aとの間のトルク伝達は、流体を介してまたはロックアップクラッチ4aがスリップ状態で行われ、伝達損失が発生するため、ロックアップオン状態の場合よりもエンジン1の必要出力は大きくなる。このように、出力算出部31は、ロックアップクラッチ4aの係合状態に基づいて必要出力を算出する。
つづいて、ステップS103において、出力算出部31は、必要出力線がリーン燃焼可能領域S1を通過するか否かを判定する。本実施の形態では、必要出力線L3、L4はリーン燃焼可能領域S1を通過すると判定し(ステップS103、Yes)、ステップS104に進む。なお、必要出力線がリーン燃焼可能領域S1を通過しないと判定した場合は(ステップS103、No)、後述するステップS112に進む。
つづいて、ステップS104において、動作点算出部32は、出力算出部31が算出した必要出力を実現するための、エンジン1の複数の動作点を算出する。この複数の動作点は、変速マップに基づき、自動変速機2がとり得る複数の変速比に対応させて算出される。本実施の形態では、図3(a)に示すように、動作点P1、P2、P3、P4が算出される。動作点P1、P2、P3、P4はそれぞれ2速、3速、4速、5速のギヤ段に対応している(図3(b)参照)。なお、動作点P1はストイキ燃焼可能領域S2でかつストイキL/Uon域に在るため、必要出力線L3上に在る。また、動作点P2はリーン燃焼可能領域S1でかつリーンL/Uon域に在るため、必要出力線L3上に在る。一方、動作点P3はリーン燃焼可能領域S1でかつリーンL/UoffまたはフレックスL/U域に在るため、必要出力線L4上に在る。また、動作点P4はストイキ燃焼可能領域S2でかつストイキL/UoffまたはフレックスL/U域に在るため、必要出力線L4上に在る。各動作点のロックアップの状態は図3(b)に示す通りである。このように、動作点算出部32は、ロックアップクラッチ4aの係合状態に基づいて動作点を算出する。
つづいて、ステップS105において、決定部33は、動作点算出部32が算出した動作点P1、P2、P3、P4のそれぞれにおけるエンジン1の燃料消費量を算出する。ここで、燃料消費量は、車両制御装置3のメモリに記憶された燃費マップを用いて算出する。この燃費マップは、リーン燃焼可能領域S1においては、リーン燃焼状態及びストイキ燃焼状態での燃料消費量を示す情報を含み、ストイキ燃焼可能領域S2においては、ストイキ燃焼状態での燃料消費量を示す情報を含むものである。また、本ステップS105および以降のステップにおいて算出される燃料消費量は、ロックアップクラッチ4aの状態も加味した、車両100のパワートレイン全体の動作状態を考慮した燃料消費量である。
本実施の形態では、ステップS105において、リーン燃焼可能領域S1に在る動作点(動作点P2、P3)に対しては、リーン燃焼状態における燃料消費量を算出し、ストイキ燃焼可能領域S2に在る動作点(動作点P1、P4)に対しては、ストイキ燃焼状態における燃料消費量を算出する(図3(b)参照)。
つづいて、ステップS106において、決定部33は、算出した燃料消費量が最小となる動作点(動作点Xとする)を決定する。本実施の形態では、動作点P1、P2、P3、P4の燃料消費量はそれぞれD[g/s]、A[g/s]、B[g/s]、C[g/s]であり(図3(b)参照)、A<B<C<Dが成り立つ。従って、動作点P2が動作点Xとして決定される。
つづいて、ステップS107において、動作点算出部32は、リーン燃焼状態における燃費消費量を算出した動作点(第1動作点に相当)に対応させて、ストイキ燃焼状態における動作点(第2動作点に相当)を算出し、決定部33は、該動作点においてストイキ燃焼状態における燃料消費量を算出する。
具体的には、動作点算出部32は、リーン燃焼状態における燃費消費量を算出した動作点である動作点P2、P3に対して、これに対応した、ストイキ燃焼状態における動作点P2a、P3aを算出する。
ここで、動作点P2aは、動作点P2とは、変速比(3速のギヤ段)及び必要出力が同じである動作点であるが、ストイキ燃焼状態における動作点である。動作点P2はストイキL/Uon域に在るため、動作点P2aも必要出力線L3上に在ることとなり、動作点P2と動作点P2aとは同じ位置となる。ただし、動作点P2と動作点P2aとでは燃焼状態が異なるため、燃料消費量も異なる値となる。
一方、動作点P3aは、動作点P3とは、変速比(4速のギヤ段)及び必要出力が同じである動作点であるが、ストイキ燃焼状態における動作点である。動作点P3はリーンL/UoffまたはフレックスL/U域に在るが、ストイキL/Uon域に在るため、動作点P3aはロックアップオン状態に対応する必要出力線L3上に在ることとなり、動作点P3と動作点P3aとは異なる位置となる。
つづいて、ステップS108において、決定部33は、ステップS107で算出した燃料消費量が最小となる動作点(動作点Yとする)を決定する。本実施の形態では、動作点P2a、P3aの燃料消費量はそれぞれa´[g/s]、b´[g/s]であり(図3(b)参照)、b´<a´が成り立つ。従って、動作点P3aが動作点Yとして決定される。
つづいて、ステップS109において、決定部33は、動作点Yでの燃料消費量が動作点Xでの燃料消費量よりも小さいか否かを判定する。本実施の形態では、b´<Aであるため、動作点Yでの燃料消費量が動作点Xでの燃料消費量よりも小さいと判定し(ステップS109、Yes)、ステップS110に進む。ステップS110では、制御部34は、決定部33で決定された動作点Y(動作点P3a)に対応するストイキ燃焼状態及び4速のギヤ段となるようにエンジン1及び自動変速機2を制御し、さらにLU制御部35はロックアップクラッチ4aをロックアップオン状態に制御し、処理を終了してリターンする。これにより、エンジン1の必要出力を確保しつつ、より燃費の良い燃焼状態で車両100を走行させることができる。
一方、動作点Yでの燃料消費量が動作点Xでの燃料消費量よりも大きいと判定した場合(ステップS109、No)、ステップS111に進む。ステップS111では、制御部34は、決定部33で決定された動作点X(動作点P2)に対応するリーン燃焼状態及び3速のギヤ段となるようにエンジン1及び自動変速機2を制御し、さらにLU制御部35はロックアップクラッチ4aをロックアップオン状態に制御し、処理を終了してリターンする。この場合も、エンジン1の必要出力を確保しつつ、より燃費の良い燃焼状態で車両100を走行させることができる。
なお、ステップS103において、出力算出部31が、必要出力線がリーン燃焼可能領域S1を通過しないと判定した場合は(ステップS103、No)、上述したようにステップS112に進む。ステップS112において、動作点算出部32は、出力算出部31が算出した必要出力を実現するための、エンジン1の複数の動作点を算出する。さらに、決定部33は、動作点算出部32が算出した動作点のそれぞれにおけるエンジン1の燃料消費量を算出する。ここで、動作点はいずれもストイキ燃焼可能領域S2に在るので、ストイキ燃焼状態での燃料消費量を算出する。
つづいて、ステップS113において、決定部33は、算出した燃料消費量が最小となる動作点(動作点Zとする)を決定する。つづいて、ステップS114において、制御部34は、決定部33で決定された動作点Zに対応するストイキ燃焼状態及びギヤ段となるようにエンジン1及び自動変速機2を制御し、さらにLU制御部35はロックアップクラッチ4aをその動作点に応じた状態に制御し、処理を終了してリターンする。この場合も、エンジン1の必要出力を確保しつつ、より燃費の良い燃焼状態で車両100を走行させることができる。
ところで、上記実施の形態では、ステップS107において、動作点算出部32は、リーン燃焼状態における燃費消費量を算出した動作点である動作点P2、P3に対して、これに対応した、ストイキ燃焼状態における動作点P2a、P3aを算出している。しかしながら、動作点P2と動作点P2aとは同じ位置となるため、一般的にはリーン燃焼状態での動作点P2における燃料消費量の方が、ストイキ燃焼状態における動作点P2aにおける燃料消費量よりも小さいことが予想される。一方、動作点P3と動作点P3aとは異なる位置となる。このように動作点の位置が異なる場合には、どちらの動作点の方が燃料消費量が小さいかは必ずしも予測が容易ではないので、燃料消費量を算出して比較することがより重要である。
そこで、動作点算出部32は、リーン燃焼可能領域S1であって、かつリーン燃焼状態ではロックアップクラッチ4aを完全係合状態とできない領域(図3(a)で線L2より左側の領域)と、ストイキ燃焼状態ではロックアップクラッチ4aを完全係合状態とできる領域(図3(a)で線L1より右側の領域)とが重なる運転領域(線L1と線L2に挟まれた領域)に在る第1動作点(動作点P3)に対してのみ、第2動作点(動作点P3a)を算出するようにしてもよい。これにより、リーン燃焼可能領域S1であって線L1と線L2に挟まれた領域における第1動作点に対してのみ第2動作点を算出すればよいので、動作点算出部32の動作点算出のための演算負荷が軽減する。
以上説明したように、本実施の形態に係る車両制御装置3によれば、必要なエンジン出力を確保しつつ、より燃費の良い燃焼状態で車両100を走行させることができる。
なお、上記実施の形態では、自動変速機2は有段式のものであるが、本発明はこれに限られず、自動変速機2は公知のベルト式等の無段式のものでもよい。この場合、有段式のものとは異なり、変速比を任意に設定できる。この場合、エンジン1の動作点を算出する際には、例えば予め所定の変速比を複数選定しておき、これらの変速比に対応させて動作点を算出すればよい。また、自動変速機2が無段式の場合、算出すべき動作点が多くなる場合があるが、上述したようにリーン燃焼可能領域S1であって線L1と線L2に挟まれた領域における第1動作点に対してのみ第2動作点を算出するようにすれば、動作点算出部32の動作点算出のための演算負荷が軽減する。
また、上記実施の形態では、リーン燃焼状態とストイキ燃焼状態とでロックアップオン領域の広さが異なることにより、リーン燃焼状態でのエンジンの運転が、ストイキ状態でのエンジンの運転よりも燃費が良くならない場合が生じている。しかし、本発明はこれに限らず、例えばトルクコンバータにおける損失等、車両のパワートレイン全体の状態や構成を考慮した上で、同じ必要出力を実現する際にリーン燃焼状態とストイキ燃焼状態とでは同一変速比としても動作点が異なる等の事態が発生し、リーン燃焼状態での運転がストイキ状態での運転よりも燃費が良くならないような場合にもその効果を発揮する。
また、上記実施の形態では、第1燃焼状態をリーン燃焼状態とし、第1燃焼状態よりも空燃比が低い第2燃焼状態をストイキ燃焼状態として、リーン燃焼状態及びストイキ燃焼状態の中から、より適切な燃焼状態の選択を行うことができるようにしている。ただし、燃焼状態はこれらに限られない。たとえば、エンジンが、上記2つの燃焼状態に加え、空燃比がさらに高い超希薄燃焼状態でも運転可能な場合には、3つの燃焼状態から2つの燃焼状態を選択してそれぞれ第1、第2燃焼状態として、本実施の形態と同様の制御を行っても良い。
また、上記実施の形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
1 エンジン
2 自動変速機
3 車両制御装置
4 トルクコンバータ
4a ロックアップクラッチ
31 出力算出部
32 動作点算出部
33 決定部
34 制御部
35 LU制御部
100 車両

Claims (1)

  1. 少なくとも第1燃焼状態及び前記第1燃焼状態よりも空燃比が低い第2燃焼状態を含む複数の燃焼状態で運転可能なエンジンと、
    前記エンジンの回転速度を変速して駆動輪に伝達する自動変速機と、
    前記エンジンと前記自動変速機との間に設けられた、ロックアップクラッチを有するトルクコンバータと、
    を備える車両に搭載される車両制御装置であって、
    運転者の操作及び前記ロックアップクラッチの係合状態に基づいて前記エンジンの必要出力を算出する出力算出手段と、
    前記自動変速機がとり得る複数の変速比に対応させて、前記必要出力を実現するための、前記エンジンの複数の動作点を前記ロックアップクラッチの係合状態に基づいて算出する動作点算出手段と、
    前記複数の動作点のそれぞれにおける前記エンジンの燃料消費量を算出して比較し、該算出した燃料消費量が最小となる動作点を決定する決定手段と、
    前記決定された動作点に対応する燃焼状態及び変速比となるように前記エンジン及び前記自動変速機を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記動作点算出手段は、前記エンジンが前記第1燃焼状態で運転可能な運転領域であって、かつ前記第1燃焼状態では前記ロックアップクラッチを完全係合状態とできない領域と前記第2燃焼状態では前記ロックアップクラッチを完全係合状態とできる領域とが重なる運転領域に在る動作点である第1動作点のみに対応させて、該第1動作点と同じ変速比でありかつ前記エンジンの前記第2燃焼状態での動作点である第2動作点を算出し、
    前記決定手段は、前記第1動作点において前記第1燃焼状態で運転した場合の燃料消費量及び前記第2動作点において前記第2燃焼状態で運転した場合の燃料消費量を算出し、前記燃料消費量の比較及び前記動作点の決定を行う
    ことを特徴とする車両制御装置。
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