JP6228497B2 - 建築物の開口部開閉体の防水装置 - Google Patents

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Description

本発明は、集中豪雨等によって発生する大量の雨水が建築物の開口部から内部に浸入することを防ぐために、建築物開口部を開閉する開閉体に取り付けられる防水装置の技術分野に関するものである。
一般に、建築物開口部からの雨水の浸入を防止するためには、止水板や止水シート等を、開口部の下端面部および左右両側面部に対して水密となるようにして設置する必要がある。このような防水(防潮)装置の技術として、止水板を設けることが提唱されるが(例えば特許文献1参照)、止水板を使用しない常時、止水板の収納場所を天井等に確保しなければならないという問題がある。
そこでシャッターカーテンの下部をシート体で覆うように構成したものが知られている(特許文献2参照)。
特公平7−113311号公報 実公平8−2391号公報
しかるに特許文献2のものは、シート体は常にシャッターの前面に露出した状態となっているため、陽射しや風雨等に晒されることになって経年劣化を招き易く、機能を保つためにはシート体の張替え等のメンテナンスを頻繁に行う必要がある。そのうえ、シャッターカーテンを巻き取りドラムに巻き取った場合、シート体はカーテン面に挟まれた状態となって破損しやすいだけでなく、隣接するスラット同士のインターロック結合部が揺動するため、シート体自体にこの揺動代を確保したものにする必要があるが、揺動代を設けた場合、シャッターカーテンを閉鎖したときに揺動代分シート体が撓むことになって水密性を確保することが難しいという問題があり、これらに本発明が解決せんとする課題がある。
本発明は、上記の課題を解決するため鋭意創作されたものであって、請求項1の発明は、建築物の開口部を上下開閉作動する開閉体に防水装置を設けるにあたり、該防水装置は、開閉体下端部の屋内側面に設けられるシート収納部と、該シート収納部から引き出され、開閉体下端を経由して開閉体屋外側面にまで至るシート体と、開閉体下端のシート体および床面に水密状に当接する床面側水密部材と、開閉体屋外側面のシート体および開口部のそれぞれの屋外側左右両端部に水密状に当接する左右両端側水密部材とを備えて構成される建築物の開口部開閉体の防水装置である。
請求項2の発明は、シート収納部は、開閉体下端に設けられる中空状の座板に内装されていることを特徴とする請求項1記載の建築物の開口部開閉体の防水装置である。
請求項3の発明は、床面側水密部材は、座板下面に開閉自在に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の建築物の開口部開閉体の防水装置である。
請求項4の発明は、床面側水密部材は、座板下面に対して屋内側に開閉するよう揺動自在に設けられていて、座板の屋内側下面を開放するように構成されていることを特徴とする請求項3記載の建築物の開口部開閉体の防水装置である。
請求項5の発明は、床面側水密部材と座板下面との着脱は磁石を介して行うよう構成されていることを特徴とする請求項3または4記載の建築物の開口部開閉体の防水装置である。
請求項6の発明は、開閉体屋外側面に至ったシート体は、上端部が屋外側に設けたシート保持部に係脱自在に保持されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1記載の建築物の開口部開閉体の防水装置である。
請求項7の発明は、シート保持部は、開閉体の屋外側面に設けられていることを特徴とする請求項6記載の建築物の開口部開閉体の防水装置である。
請求項8の発明は、左右両端側水密部材は、操作体と、該操作体の操作に伴い屋内側斜め下方に移動してシート体および開口部のそれぞれの屋外側左右両端部に水密状に当接する水密材とを備えて構成されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1記載の建築物の開口部開閉体の防水装置である。
請求項9の発明は、左右両端側水密部材は、シート体の左右両端部を開閉体の屋外側面に押圧状に当接させることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1記載の建築物の開口部開閉体の防水装置である。
請求項10の発明は、左右両端側水密部材が水密状に当接する開口部の屋外側左右両端部は、開閉体の上下開閉移動をガイドするガイドレールであることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1記載の建築物の開口部開閉体の防水装置である。
請求項11の発明は、開閉体の屋内側には閉鎖姿勢の開閉体を支持する支持部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1記載の建築物の開口部開閉体の防水装置である。
請求項12の発明は、支持部材は、開閉体を下方に向けて支持する下方側支持部と開閉体の屋内側方向の撓み変形を受止め支持する屋内側支持部とを備えていることを特徴とする請求項11記載の建築物の開口部開閉体の防水装置である。
請求項1の発明とすることで、開口部の開閉体に防水装置を設けることになって、開閉体の屋外側に防水装置を別途設ける必要がなく、開口部の省スペース化を図ることができる。また、開閉体を防水装置の支持部材として用いることが出来るため、その分防水装置の部品点数を少なくすることができて、低コスト化に寄与する。また、防水のためのシート体は不使用時は開閉体の屋内側に収納されるため、風雨に晒されることによる経年劣化を低減出来て、メンテナンスの簡素化を図ることが出来る。
請求項2の発明とすることで、座板をシート収納部に兼用することが出来て部品点数の削減を図ることが出来る。
請求項3の発明とすることで、床面側水密部材を座板下面に設けることが出来て、部品点数の削減を図ることが出来る。
請求項4の発明とすることで、床面側水密部材は、開閉体に邪魔されることなく開閉することが出来るとともに、座板に収納されるシート体の引き出しを容易に行うことが出来て、操作性の良い防水装置とすることが出来る。
請求項5の発明とすることで、床面側水密部材と座板下面との水密を確実にすることが出来る。
請求項6の発明とすることで、シート体を簡単に屋外側に保持することが出来て、簡単な操作で防水することが出来る防水装置とすることが出来る。
請求項7の発明とすることで、シート保持部を簡単に設けることが出来る。
請求項8の発明とすることで、開口部の左右両端部と床面の左右両端部との水密を同時に行うことが出来る。
請求項9の発明とすることで、シート体の左右両端部を開閉体の屋外側面に当接させることで開口部の左右両端部を水密にすることが出来て、別途支持部材を設ける必要がない。
請求項10の発明とすることで、ガイドレールを、開口部を水密にするための部材として用いることが出来て、部品点数の削減に寄与する。
請求項11の発明とすることで、開閉体が閉鎖姿勢時に屋外から水圧を受けることによる開閉体の撓み変形を防止することが出来る。
請求項12の発明とすることで、開閉体は該開閉体の下方に向けた支持と屋内側方向の撓み変形の受け止め支持の両方の支持を1つの部材から受けることになって、開閉体の浮き上がりや撓み変形に対する配慮がなされた防水装置とすることが出来る。
防水装置が配されたシャッター装置の正面図である。 防水装置が配されたシャッター装置の側面断面図である。 防水装置が配されたシャッター装置の背面図である。 (A)、(B)は、それぞれ座板と床面側水密部材の開姿勢、閉姿勢である。 左右両端側水密部材の分解斜視図である。 (A)、(B)、(C)は、それぞれ左右両端側水密部材が収納位置の平面図、背面図、側面断面図である。 (A)、(B)、(C)は、それぞれ左右両端側水密部材が作用位置の平面図、背面図、側面断面図である。 (A)、(B)は、それぞれ左端側水密部材が収納位置、作用位置に位置したときのシャッターカーテンおよびガイドレールとの関係を示す作用説明図である。 (A)〜(E)は、防水シートを引き出して保持部材に保持する様子を示す作用説明図である。 支持部材の側面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
図面において、1は建築物の開口部を開閉する開閉体としての防水装置付きのシャッター装置であって、該シャッター装置1は、複数のスラット2がインターロック結合部2aを介して一連状に連設されたシャッターカーテン3が巻取りドラム4に巻装されており、該巻取りドラム4が正逆回転することによってシャッターカーテン3が開口部左右両端部に設けたガイドレール5にガイドされながら上下開閉作動することで開口部の開閉が行われるようになっている。
6はシャッターカーテン3の最下端に設けられる座板であって、該座板6は、屋外側面がシャッターカーテン3と面一状で、屋内側に向けて突出した中空直方体形状をしている。該座板6の屋内側面には、下半部から座板6の下面6aに至って傾斜状に切欠かれた開口部6bが形成されており、該開口部6bの屋外側に形成される座板下面6aには、下方に向けて鋸歯状に形成された第一弾性部材7が任意のスラット2の左右方向に沿って屋外側に、長板状の磁石8が第一弾性部材7に隣接するようにして該第一弾性部材(シール材)7の屋内側にそれぞれ設けられている。
座板6の屋内側面には、ヒンジ6cを介して前記開口部6bを揺動自在に開閉する断面L字状の床面側水密部材9が取り付けられている。該床面側水密部材9は鉄等の強磁性素材で形成されており、側面部9aに対して略90度に折曲されて形成される底面9bの下面には、開口部の床面に対して水密状に密着する第二弾性部材(シール材)10が設けられている。そして該床面側水密部材9の閉鎖姿勢においては、底面9bが座板下面6aに設けられた磁石8に磁着して鋸歯状の第一弾性部材7が押圧変形されるとともに、第二弾性部材10が開口部の床面Fと対向するようになっている。
座板6内には、可撓性および防水性を有したシート体11が、座板6に対して回転自在に取り付けられた巻取り軸12に巻き取られた状態で収納されるシート収納部13が内装されている。巻取り軸12には、巻取り軸12から引き出されたシート体11が巻き戻される方向に巻取り軸12を付勢する図示しない巻戻し弾機が設けられているとともに、該巻戻し弾機の付勢力による巻取り軸12の回転を停止させて、引き出されたシート体11が意図せずして巻取り軸12に巻戻されないようにする図示しない巻戻し停止機構が設けられているが、これら巻戻し弾機および巻戻し停止機構についてはロールカーテン等で一般に良く知られた技術を用いて構成されるものであるので、これ以上の詳細な説明は省略する。
尚、シート体11は、巻き戻し弾機によって巻き戻し方向の付勢力を受けながら座板6から引き出されて後述するシート保持部2bに保持されることになるため、シート保持部2bに保持された状態のシート体11は、巻き戻し弾機の付勢力によって引張られた状態となってシャッターカーテン3の屋外側面に沿ってピンと張られた状態となるため、引き出しすぎて弛んだりするような問題が発生することもない。
前記シート体11は、シャッターカーテン3の略左右両端部に亘る幅(ガイドレール5内までには至らない)を有している。そしてシャッターカーテン3が全閉となる少し前の半開状態で床面側水密部材9を開放し、この状態で、前記シート体先端部11aに設けた棒状の引き出し桿14を引張ることでシート体11が引き出され、この引き出されたシート体11は、座板6の下面6aを経由し、シャッターカーテン3の屋外側面3aの適宜高さまで至って(覆って)防水姿勢となる長さを有している。そしてこの引き出し状態で引き出し桿14は、シャッターカーテン3を構成する任意のスラット2の屋外側面に設けた凹溝状のシート保持部2bに係脱自在に保持されるようになっている。
このように引き出し桿14がシート保持部2bに保持された状態で床面側水密部材9を閉鎖姿勢にして座板6に磁着させた後、シャッターカーテン3を全閉状態にすると、床面側水密部材9は、座板下面6a部位のシート体11と水密状に当接するとともに、第二弾性部材10が床面Fに水密状に当接するようになっている。
一方、15は開口部屋外側の左右にそれぞれ設けられ、シート体11の左右両端部およびガイドレール5の屋外側部位を水密状に当接する左右両端側水密部材であって、該水密部材15は、開口部の屋外側左右両端部に立設される上下方向に長い直方体形状のケース体16を備えて構成されるが、該ケース体16内には軸受18aを介して上下方向に長いカム軸18が回動自在に軸支され、ケース体16から突出する状態でカム軸18に連結された操作部(操作レバー)17を回動操作することによってカム軸18は軸芯回りに回動するように構成されている。尚、19は操作部17を回動操作するためのケース体16に形成したガイド孔である。
一方、ケース体16にブラケット20を介して基端部が揺動自在に支持されたアーム21の先端部には長孔21aが穿設されており、該長孔21aには可動バー22に一体的に設けた作動ピン22aが移動自在に嵌入している。前記カム軸18に設けたカム23はアーム21の側面に設けたカム受け面21bに当接しており、前記操作部17を収納位置から作用位置に操作することに伴い、カム23は回動することになって、カム受け面21bへの当接が短径部23aから長径部23bに変化し、これによってアーム21が屋内側に揺動し、これに伴い、可動バー22が屋内側に向けて移動することになる。
またケース体16に設けたベース体25にはベースガイド25aが設けられるが、該ベースガイド25aは、可動バー22に設けた傾斜ガイド孔22bに嵌入しており、前記操作部17を収納位置から作用位置に操作することに伴う可動バー22の屋内側に向けての移動を、屋内側斜め下方に向けての移動となるように構成されている。尚、24は復帰弾機であって、操作部17を収納位置に操作した場合に、可動バー22を元位置に復帰させるためのものである。
前記可動バー22には水密材26がホルダー26aを介して一体的に設けられているが、該水密材26は、L字形をしていて操作部17が収納位置に位置するときにはガイドレール5の屋外側面部と防水姿勢のシール材の左右両端部とに間隙を存して対向しているが、操作部17を作用姿勢にすることに伴う前記可動バー22の屋内側斜め下方に向けての移動と同じ移動することになって、ガイドレール5の屋外側面部に水密状に押圧するとともに、防水姿勢のシート体11の左右両端部をシャッターカーテン3の屋外側面に水密状に押圧して水密をするようになっている。尚、水密材26を肉厚のゴム質弾性材で形成して、シート体11を押圧した場合に、インターロック結合部2aの隙間に入り込んで水密性の向上を図るように設定することが出来る。
27は屋内側においてシャッターカーテン3を支持する支持部材であって、該支持部材27は、床面Fにボルト28aを介して着脱自在に支持される下方側支持部材であるところの基板28と、該基板28の屋外側端から座板6にかぶさるように折曲形成される折曲部28bを介して立設され、シャッターカーテン3のインターロック結合部2aの屋内側面に当接する屋内側支持部材であるところの支持体29とを備えて構成されるが、基板28と支持体29とのあいだには補強材30が介設されている。
因みに、床面Fには、ボルト28aの頭部が収納される収納孔部28cと、ネジ部が螺入するアンカーナット28dとが上下に設けられており、また基板28には、ボルト28aの頭部が遊嵌する大径孔部28eと、ボルト28aの頭部は貫通しないが螺子部は遊嵌する長孔部28fとがシヤッターカーテン3のカーテン面に沿う方向に連通するよう設けられている。そして支持部材27を使用しない常時は、ボルト28aを、頭部が収納孔部28cに収納された状態にしておき、支持部材27を使用するときには、ボルト28aの頭部を基板28の板厚以上に螺子上げた状態とし、この状態で大径孔部28eをボルト28aの頭部に貫通させた後、基板28を水平方向に移動させてボルト28aの螺子部が長孔部28fに位置するようにし、この状態でボルト28aを緊締することで基板28の床面F側への固定が出来るようになっている。
前記支持体29には開口29aが形成されているが、該開口29aの屋内側部位には、ケースブラケット31が固着されており、該ケースブラケット31には、ケースブラケット31の上面から突出する状態で支持桿32が上下方向移動自在に設けられており、この支持桿32の上端部には、支持板33が取り付けられているが、該支持板33は前記開口29aを貫通して屋外側に突出している。そして支持桿32の外周面にはラチェット溝32aが形成されている。一方、ケースブラケット31には、操作摘み31aが屋内外方向移動自在に設けられているが、該操作摘み31aは、弾機31bによって屋外側に向けて付勢されているとともに、前記支持桿32側のラチェット溝32aに対応したラチェット溝31cが形成され、これらラチェット溝32a、31c同士は互いに噛合している。そして支持桿32は、支持板33を下方に押すことに伴い操作摘み31aが弾機31bに抗して屋内側に移動することで歩進して下動のみし、操作摘み31aを引き操作してラチェット溝32a、31cの噛合を解除しない限りは上動しないように設定されている。そしてシート体11を防水姿勢にした状態で支持部材27を屋内側床面Fにセットし、その後、支持板33を押下げ操作をして支持板33の先端の係止部33aがシャッターカーテンインターロック結合部2aに上側から係止する。
尚、支持体29および係止部33aの少なくともシャッターカーテン当接部位にゴム等の保護材を設けても良く、このようにすることで、シャッターカーテン3のこれらが当接する部位の保護を図ることができる。
このように支持部材27をセットすることで、支持体29がインターロック結合部2aの屋内側面部に当接するとともに、支持板33の係止部33aがインターロック結合部2aの上動を規制することになり、これによってシャッターカーテン3が屋外側から水圧を受けたときシャッターカーテン3の屋内側への撓み防止と持ち上がり防止とをするようになっている。
因みに、前記支持部材27は、係止部33aがインターロック結合部2aに係止してシャッターカーテン3を下方に押圧し、シャッターカーテンの持ち上がり規制をしているが、座板6の屋内側に突出する部位を下方に押圧する構成としてシャッターカーテンの持ち上がり規制をしてもよく、さらには両者を下方に押圧するようにしてもよい。
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、建築物の開口部を開閉するシャッター装置1には、開口部を上下開閉作動するシャッターカーテン3の座板6にシート収納部13が形成され、該シート収納部13にシート体11が巻き取られた状態で収納される一方、座板6の屋内側面にはシート体11と床面Fとに水密状に当接(密着)する床面側水密部材9が座板の開口部に対して開閉自在に設けられることになるが、このように構成される床面側水密部材9は、まず、図8(A)〜(C)に示すように床面側水密部材9を座板6に対して開放姿勢にした後、シート体11の引き出し桿14を座板の下面6aを経由させてシャッターカーテン3の屋外側面に設けられたシート保持部2bまで引き上げて該シート保持部2bに保持させる。その後図8(D)に示すように、床面側水密部材9を揺動して開放姿勢から閉鎖姿勢に変姿させると、床面側水密部材9は座板下面6aの磁石8および第一弾性部材7に対してシート体11をあいだに挟んで密着し、床面側水密部材9はシート体11と水密状に密着する。この状態からシャッターカーテン3を全閉させると、図8(E)に示すように、床面水密部材9は下面に設けられた第二弾性部材10が床面Fに水密状に当接する。
このようにして開口部の下端を水密にした後、開口部屋外側に設けられた左右両端側水密部材15の操作レバー17を、該操作レバー17が屋外側に突出した収納位置から互いに対向する作用位置に至るまで略90度の回動操作をすると、カム軸18に設けられたカム23がアーム21のカム受け面21bに対して短径部23aから長径部23bで当接するよう回動し、該カム23の当接によってアーム21は可動バー22を屋内側に押し出す方向に揺動する。このアーム21の揺動によって可動バー22は水密材26を屋内側に押し出す方向に移動するが、このとき可動バー22はベース体25に形成されたベースガイド25aによって屋内側斜め下方に向けて突出するように案内されることになり、可動バー22にホルダ26aを介して設けられる水密材26も同様に斜め下方に移動することになる。これによって水密材26は、ガイドレール5の屋外側面部に水密状に当接するとともに、シャッターカーテン3の屋外側に張られたシート体11の左右両端部もシャッターカーテン3の屋外側面に向けて押圧状に当接して水密することになるが、水密材26が斜め下方に移動することにより、シート体11の左右両端部と床面部とが交わるコーナー部分に対しても押圧状に当接して、開口部の左右両端部を水密にするとともに床面と側面部とが交わるコーナー部分においても水密にする。
このようにして開口部の下端部および左右両端部を水密にした後、シート体11が保持されるシャッターカーテン3の屋内側に支持部材27を設置することになるが、該支持部材27は、支持体29が座板6にかぶさる状態で屋内側床面Fにボルト止めして設置することで支持体29の屋外側面がインターロック結合部2aの屋内側面部に当接するようになっている。そしてこの状態では開口29aから屋外側に突出する支持板33がインターロック結合部2aの上方に位置し、支持桿32をケースブラケット31の下方に向けて押下げ操作することによって、支持桿32は外周面に形成されたラチェット溝32aが操作摘み31aに形成されたラチェット溝31cに対して噛合位置を変えていきながら下降していくことになり、これに伴って前記支持板33の係止部33aが屋内側のインターロック結合部2aに係止すると支持桿32は下動規制されて下降が停止する。このようにして支持体29がインターロック結合部2aの屋内側面部に当接するとともに、支持板33の係止部33aがインターロック結合部2aの上動を規制することになって、シャッターカーテン3が屋外側から水圧を受けたときシャッターカーテン3の屋内側への撓み防止と持ち上がり防止がなされる。
尚、支持桿32は、操作摘み31aを屋内側に引き操作することで操作摘み31aのラチェット溝31cが支持桿32のラチェット溝32aから外れ、この状態で支持桿32を上方向に引き上げることができる。
このようにして建築物の開口部を開閉するシャッター装置1において、シャッターカーテン3の最下端の座板6に防水装置を設けたことにより、シャッター装置1の屋外側床部等に別途防水装置を設ける必要がなくなって、開口部の外観を損ねることがない。また、シャッター装置の屋外側に防水装置を配設するためのスペースを確保しておく必要がなくなって、開口部の設計の自由度が増し、使い勝手の良い防水装置とすることが出来る。
また、シャッターカーテン3を防水装置の支持部材として用いることが出来るため、防水装置の部品点数を少なくすることができる。
さらにまた、シート体11は不使用時に座板6のシート収納部13に収納されるため風雨に晒されることがなく、経年劣化が低減できることになってメンテナンスの簡素化を図ることが出来るだけでなく、シート体を常時シャッターカーテンの屋外側面に配したもののように、シート体について、全開時、シャッターカーテンが巻取りドラムに巻き取られることに伴うインターロック結合部の拡開揺動に対応させるべく揺動代を確保したものにする必要がない。
そのうえ、座板6をシート収納部13に兼用することが出来て部品点数の削減を図ることが出来る。
さらに、このものでは、防水装置の設定はシャッターカーテン3を半開状態にしてから座板6の床面側水密部材9を開いて、シート体11の引き出し桿14を座板下面6aを経由するようにして屋外側に引き出し、スラット2に設けたシート保持部2bに保持し、しかる後、左右両端側水密部材15の操作レバー17を回動操作してシート体11およびガイドレール5の屋外側左右両端部を水密にし、さらに開口部屋内側に支持部材27を設置してシャッターカーテン3を屋内側から支持すれば良いのであって、簡単な操作で高い防水機能を有する防水装置を設定することが出来る。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されないことは勿論であって、例えば、床面側水密部材9については、ヒンジ6cを介して開閉するように構成したものに限定されず、座板6に対して着脱することで座板下面の開閉をするようにしても良く、また床面側水密部材9を座板6に保持させる場合に、磁石でなく、フックやバックルの様な通常知られた係止部材を用いても良い。またヒンジを用いた揺動式である場合に、弾機(例えば捻り弾機)を用いて床面側水密部材9を閉鎖方向に付勢することで座板下部を閉鎖するように構成することも出来る。
また、シート体11を保持するシート保持部2bは、左右両端側水密部材15の上端部に設けても良い。
さらにシート体11としては、可撓性を有した肉厚の素材で形成し、水密材26でシート体11を水密状に押圧したとき弾性変形してインターロック結合部2aの隙間に入り込むようにして水密性の向上を図るようにしても良い。
また、引き出し桿14自体を磁性体で形成して直接スラット2に磁着させるように構成してもよく、さらには引き出し桿14より下部位のシート体を1個以上の磁石を用いてスラット2に磁着することで保持するように構成しても良く、このようにした場合には、スラット2にわざわざシート保持部2bを設ける必要がなく、製造工程の簡略化が図れるだけでなく、シート保持部2bに埃等が溜まるようなこともなく、外観性、メンテナンス性に優れたものとなる。
さらにまた、シャッターカーテン3を屋内側から支持する支持部材27については、左右方向中央部に一箇所だけでなく、左右方向に間隔を存して複数箇所設けるようにしてもよく、さらに支持部材27は、折曲部28bと、補強材30の中間部とをそれぞれ折り畳み自在に構成してコンパクトに収納できるようにしても良い。
さらに本実施の形態では、防水装置はシャッターカーテン3に設けられているが、該シャッター装置1は、電動式、手動式のどちらでも実施することができ、またシャッターカーテンとしてはスラット式でなくパネル式のものでも実施することが出来る。
本発明は、建築物開口部を開閉する開閉体に取り付けられる防水装置の分野に利用可能である。
1 シャッター装置
9 床面側水密部材
11 シート体
13 シート収納部
15 左右両端側水密部材

Claims (12)

  1. 建築物の開口部を上下開閉作動する開閉体に防水装置を設けるにあたり、
    該防水装置は、
    開閉体下端部の屋内側面に設けられるシート収納部と、
    該シート収納部から引き出され、開閉体下端を経由して開閉体屋外側面にまで至るシート体と、
    開閉体下端のシート体および床面に水密状に当接する床面側水密部材と、
    開閉体屋外側面のシート体および開口部のそれぞれの屋外側左右両端部に水密状に当接する左右両端側水密部材とを備えて構成される建築物の開口部開閉体の防水装置。
  2. シート収納部は、開閉体下端に設けられる中空状の座板に内装されていることを特徴とする請求項1記載の建築物の開口部開閉体の防水装置。
  3. 床面側水密部材は、座板下面に開閉自在に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の建築物の開口部開閉体の防水装置。
  4. 床面側水密部材は、座板下面に対して屋内側に開閉するよう揺動自在に設けられていて、座板の屋内側下面を開放するように構成されていることを特徴とする請求項3記載の建築物の開口部開閉体の防水装置。
  5. 床面側水密部材と座板下面との着脱は磁石を介して行うよう構成されていることを特徴とする請求項3または4記載の建築物の開口部開閉体の防水装置。
  6. 開閉体屋外側面に至ったシート体は、上端部が屋外側に設けたシート保持部に係脱自在に保持されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1記載の建築物の開口部開閉体の防水装置。
  7. シート保持部は、開閉体の屋外側面に設けられていることを特徴とする請求項6記載の建築物の開口部開閉体の防水装置。
  8. 左右両端側水密部材は、操作体と、該操作体の操作に伴い屋内側斜め下方に移動してシート体および開口部のそれぞれの屋外側左右両端部に水密状に当接する水密材とを備えて構成されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1記載の建築物の開口部開閉体の防水装置。
  9. 左右両端側水密部材は、シート体の左右両端部を開閉体の屋外側面に押圧状に当接させることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1記載の建築物の開口部開閉体の防水装置。
  10. 左右両端側水密部材が水密状に当接する開口部の屋外側左右両端部は、開閉体の上下開閉移動をガイドするガイドレールであることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1記載の建築物の開口部開閉体の防水装置。
  11. 開閉体の屋内側には閉鎖姿勢の開閉体を支持する支持部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1記載の建築物の開口部開閉体の防水装置。
  12. 支持部材は、開閉体を下方に向けて支持する下方側支持部と開閉体の屋内側方向の撓み変形を受止め支持する屋内側支持部とを備えていることを特徴とする請求項11記載の建築物の開口部開閉体の防水装置。
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