JP6226552B2 - プリント回路板及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、送信回路が実装されたプリント配線板を備えたプリント回路板及び電子機器に関する。
半導体パッケージ等の送信回路が実装されたプリント配線板では、送信回路の電源端子及びグラウンド端子間に基幹電源から動作に必要な電源電圧が与えられ、送信回路から受信回路にデジタル信号の送信が行われる。このとき、送信回路から出力される信号の電圧レベルが遷移するタイミングに同期して、送信回路の電源端子から送信回路の内部に電流が引き込まれる。この時間的に変動する電流が、電源端子に接続されたプリント配線板の電源配線パターンを流れることにより、電源配線パターンに存在する寄生インダクタンス成分に起因する電源電位変動ΔVが発生する。
Figure 0006226552
この電源電位変動ΔVが、プリント配線板の電源配線パターンを拡散し、プリント配線板にコネクタを介して接続された電源ケーブルなどを励振することによって、大きな放射電磁波ノイズを発生させる原因となっていた。また、このノイズ電流は、送信回路の動作と同期して発生するため、送信回路の動作周波数の整数倍のスペクトラムを有し、発生する放射電磁波ノイズも整数倍のスペクトラムを有する。
そこで、従来、この整数倍のノイズ電流の伝搬を抑制し、基幹電源側での電源電位変動ΔVを抑制する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載されているシステムは、半導体パッケージとキャパシタをプリント配線板上に実装し、キャパシタと基幹電源との間の電源配線パターンに、動作周波数に対して1/4波長の電気長のオープンスタブ配線パターンを接続したものである。これにより、動作周波数の奇数倍のノイズ電流が電源ケーブルに伝搬するのを抑制し、電源ケーブルからの放射電磁波ノイズを低減している。なお、動作周波数の偶数倍の周波数のノイズ電流の伝搬を抑制するために、更に電源配線パターンに動作周波数の整数倍に配線長を調整したオープンスタブ配線パターンを接続することが記載されている。
特開2011−160428号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来例では、オープンスタブ配線パターン間の距離が規定されておらず、オープンスタブ配線パターンとオープンスタブ配線間の配線パターンから発生する放射電磁波ノイズを抑制できないという問題があった。
また、これらオープンスタブ配線パターンを、グラウンド配線パターンに接続した場合や、送信回路の信号端子に接続した信号配線パターンに接続した場合も同様に、オープンスタブ配線パターン間からの放射電磁波ノイズを抑制できないという問題があった。
そこで、本発明は、プリント配線板からの放射電磁波ノイズを抑制したプリント回路板及び電子機器を提供する。
本発明のプリント回路板は、電源端子、グラウンド端子及び信号端子を有し、前記電源端子と前記グラウンド端子との間に動作に必要な直流電圧が印加され、前記信号端子からデジタル信号を送信可能とする送信回路と、前記送信回路が実装されたプリント配線板と、を備え、前記プリント配線板は、前記送信回路の電源端子に接続された電源配線パターンと、前記送信回路のグラウンド端子に接続されたグラウンド配線パターンと、前記送信回路の信号端子に接続された信号配線パターンと、前記電源配線パターン、前記グラウンド配線パターン及び前記信号配線パターンのうち少なくとも1つの配線パターンの第1接続部分に接続され、少なくとも前記デジタル信号の伝送レートに相当する基本周波数のN倍(Nは1以上の整数)の成分の通過を低減させる配線長に設定された第1オープンスタブ配線パターンと、前記少なくとも1つの配線パターンの第2接続部分に接続され、少なくとも前記基本周波数の×N)倍の周波数の成分の通過を低減させる配線長に設定された第2オープンスタブ配線パターンと、を有し、前記少なくとも1つの配線パターンの経路上で、前記第1接続部分が前記第2接続部分よりも前記送信回路の側にあり、前記少なくとも1つの配線パターンにおいて前記第1接続部分と前記第2接続部分との間の部分の配線の電気長が、前記基本周波数に対する波長の2/(10×N)以上3/(10×N)以下の範囲に設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、プリント配線板における電源配線パターン、グラウンド配線パターン及び信号配線パターンのうち少なくとも1つの配線パターンからの放射電磁波ノイズを低減することができる。
第1実施形態に係るプリント回路板の概略構成を示す説明図である。 プリント回路板のシミュレーションモデル及び動作を説明するための図である。 プリント回路板のシミュレーションモデル及びシミュレーション結果を説明するための図である。 プリント回路板のシミュレーション結果を説明するための図である。 第2実施形態に係るプリント回路板の概略構成を示す説明図である。 プリント回路板のシミュレーションモデルを示す斜視図である。 プリント回路板のシミュレーション結果を説明するための図である。 第3実施形態に係るプリント回路板の概略構成を示す説明図である。 第4実施形態に係るプリント回路板の概略構成を示す説明図である。 第1〜第4実施形態に係るプリント回路板の変形例を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1に示すプリント回路板100は、不図示の電子機器に搭載されている。プリント回路板100は、プリント配線板200と、プリント配線板200に実装された送信回路300と、プリント配線板200に実装された受信回路400と、を備えている。
プリント配線板200には、送信回路300及び受信回路400の動作に必要な直流電圧を発生させる電池等の基幹電源500が搭載されている。なお、基幹電源500は、電池に限らず、外部電源から電源供給され、直流電圧を発生させる電源回路であってもよい。
また、プリント回路板100は、プリント配線板200に実装され、電源ケーブル700が接続されるコネクタ600を備えている。更に、プリント回路板100は、プリント配線板200に実装されたバイパスコンデンサ601,602と、プリント配線板200に実装された水晶振動子603とを備えている。
プリント配線板200は、両面基板を含むいわゆる多層基板であり、誘電体層(不図示)を介して導体層が積層されたものである。誘電体層としては、樹脂やガラス繊維、テフロン(登録商標)、セラミックス等が用いられる。また、導体層には、銅やメッキ材として銀や金などが用いられる。各部品300,400,500,600,601,602,603は、プリント配線板200の一対の表層のうちいずれかに実装されている。
送信回路300は、電源端子301、グラウンド端子302、信号端子303、及びこれら端子301,302,303に内部配線を介して接続される半導体チップからなる送信素子304を有している。
送信素子304は、電源端子301とグラウンド端子302との間に動作に必要な直流電圧が印加されることにより、水晶振動子603の発振周波数に基づく所定の伝送レート[bps]でデジタル信号を出力する。これにより、送信回路300の信号端子303からは、デジタル信号が送信可能となっている。
受信回路400は、電源端子401、グラウンド端子402及び信号端子403を有している。基幹電源500は、正極501及び負極502を有している。
プリント配線板200は、基幹電源500から送信回路300及び受信回路400に電源供給するのに用いられる電源配線パターン201及びグラウンド配線パターン202を有している。また、プリント配線板200は、送信回路300と受信回路400との間でデジタル信号を伝送するのに用いられる信号配線パターン203を有している。
電源配線パターン201及びグラウンド配線パターン202の一端には、コネクタ600が接続され、基幹電源500の直流電圧を、ケーブル700を介して外部機器に供給可能となっている。
また、電源配線パターン201の一端と他端との間には、送信回路300の電源端子301、受信回路400の電源端子401、及び基幹電源500の正極501が電気的に接続されている。
また、グラウンド配線パターン202の一端と他端との間には、送信回路300のグラウンド端子302、受信回路400のグラウンド端子402、及び基幹電源500の負極502が電気的に接続されている。
また、送信回路300の信号端子303と受信回路400の信号端子403とが信号配線パターン203で電気的に接続されている。つまり、信号配線パターン203の一端が信号端子303に接続され、信号配線パターン203の他端が信号端子403に接続されている。
バイパスコンデンサ601,602は、電源配線パターン201及びグラウンド配線パターン202の間に電気的に接続されている。具体的には、バイパスコンデンサ601は、送信回路300の電源端子301及びグラウンド端子302の近傍に接続され、バイパスコンデンサ602は、基幹電源500の正極501及び負極502の近傍に接続されている。
ここで、本実施形態では、電源配線パターン201及びグラウンド配線パターン202の一端にコネクタ600が接続されている。そして、電源配線パターン201及びグラウンド配線パターン202の一端から遠ざかる方向に順次、基幹電源500、バイパスコンデンサ602、バイパスコンデンサ601、送信回路300、受信回路400が接続されている。
送信回路300が動作する(つまりデジタル信号を出力する)と、基幹電源500から電源配線パターン201を介して送信回路300の電源端子301に電流が引き込まれることにより、電源電位変動が発生する。つまり、送信回路300がノイズ源となり、ノイズ電流が電源配線パターン201上を基幹電源500の側(コネクタ600の側)に向かって流れることとなる。このノイズ電流によるノイズ電圧は、送信回路300が送信するデジタル信号の伝送レート[bps]に相当する基本周波数[Hz]の整数倍の周波数でピークを持つ。例えばデジタル信号の伝送レート[bps]が1[Gbps]の場合は、ノイズ電圧は、1[GHz]の整数倍の周波数の成分を持つ。
この送信回路300の動作に伴うノイズは、電源配線パターン201のみならず、グラウンド配線パターン202及び信号配線パターン203においても発生する。
プリント配線板200は、第1オープンスタブ配線パターンであるオープンスタブ配線パターン211と、第2オープンスタブ配線パターンであるオープンスタブ配線パターン212とを有するノイズフィルタ210を備えている。
ノイズフィルタ210は、電源配線パターン201、グラウンド配線パターン202及び信号配線パターン203のうち少なくとも1つの配線パターン、本実施形態では、電源配線パターン201に接続されている。具体的に説明すると、オープンスタブ配線パターン211は、電源配線パターン201上の第1接続部分である接続部分P1に接続され、オープンスタブ配線パターン212は、電源配線パターン201上の第2接続部分である接続部分P2に接続されている。
つまり、オープンスタブ配線パターン211の一端が接続部分P1に接続される接続端であり、オープンスタブ配線パターン211の他端が開放された開放端である。また、オープンスタブ配線パターン212の一端が接続部分P2に接続される接続端であり、オープンスタブ配線パターン212の他端が開放された開放端である。
接続部分P1,P2は、電源配線パターン201の経路上で、基幹電源500と送信回路300との間、具体的には、バイパスコンデンサ601とバイパスコンデンサ602との間にある。本実施形態では、電源配線パターン201の経路上で、接続部分P1が接続部分P2よりも送信回路300の電源端子301の側にある。
また、オープンスタブ配線パターン211とオープンスタブ配線パターン212とは、互いに対向するように電源配線パターン201から同じ側に延びて形成されている。これにより、プリント配線板200におけるノイズフィルタ210の占有面積(占有領域)を小さくすることができる。
オープンスタブ配線パターン211の接続端から開放端までの配線長は、電源配線パターン201において少なくともデジタル信号の伝送レートに相当する基本周波数(動作周波数)の成分(基本波)の通過を低減させるように設定されている。
また、オープンスタブ配線パターン212の接続端から開放端までの配線長は、電源配線パターン201において少なくともデジタル信号の伝送レートに相当する基本周波数の2倍の周波数の成分(2倍高調波)の通過を低減させるように設定されている。
オープンスタブ配線パターン211の配線長は、デジタル信号の伝送レートに相当する周波数(送信回路300の動作周波数)に対する電気長で、1/4波長に対し±10%の範囲内に設定されているのが好ましい。つまり、オープンスタブ配線パターン211の配線長は、奇数倍の周波数成分に対して6[dB]以上の低減効果がある範囲内に設定されている。
また、オープンスタブ配線パターン212の配線長は、デジタル信号の伝送レートに相当する周波数(送信回路300の動作周波数)に対する電気長で、1/8波長に対し±10%の範囲内に設定されているのが好ましい。つまり、オープンスタブ配線パターン212の配線長は、偶数倍の周波数成分に対して6[dB]以上の低減効果がある範囲内に設定されている。
このように、オープンスタブ配線パターン211の物理的な形状は、電気長で約1/4波長となるように調整されていればよく、また、オープンスタブ配線パターン212の物理的な形状は、電気長で約1/8波長となるように調整されていれば良い。例えば、オープンスタブ配線パターン211,212の開放端の形状が矩形に限らず、半円や凹凸形状に加工されていても良い。また、オープンスタブ配線パターン211,212が、直線状に延びて形成される場合に限らず、ミアンダ配線のように折り曲げられていても良いし、分岐されていても良い。また、オープンスタブ配線パターン211,212の配線幅も特に制限されないが、共振器のQ値の観点から3[mm]程度以下が望ましい。
本実施形態では、オープンスタブ配線パターン211の配線長は、デジタル信号の伝送レートに相当する周波数(送信回路300の動作周波数)に対する電気長で、1/4波長に設定されている。
また、オープンスタブ配線パターン212の配線長は、デジタル信号の伝送レートに相当する周波数(送信回路300の動作周波数)に対する電気長で、1/8波長に設定されている。
本第1実施形態の効果を検証するために、CST MICROWAVE STUDIO(登録商標)を用いて電磁界シミュレーションを行った。図2(a)は、本発明の第1実施形態に係るプリント配線板の斜視図である。シミュレーションに使用したノイズフィルタ210の概略寸法と材料値は以下の通りである。
なお、ノイズフィルタ210及び電源配線パターン201は、プリント配線板200の一方の表層に形成されているものとし、グラウンド配線パターン202は、プリント配線板200の他方の表層に形成されているものとした。
オープンスタブ配線パターン211の形状は、幅0.36[mm]、厚さ35[μm]、長さ38.5[mm]の直方体とした。オープンスタブ配線パターン212の形状は、幅0.36[mm]、厚さ35[μm]、長さ19.25[mm]の直方体とした。送信回路300を想定したノイズ電圧源30からオープンスタブ配線パターン211までの距離D1を3[mm]とし、基幹電源500の負荷インピーダンスを想定した抵抗50からオープンスタブ配線パターン212までの距離D2を3[mm]とした。また、電源配線パターン201の形状は直方体とし、幅0.36[mm]、厚さ35[μm]とした。電源配線パターン201の長さは、両端から各配線パターン211,212までの距離(D1+D2)6[mm]と、配線パターン211,212間の距離dと、配線パターン211,212の幅0.72[mm]との和とした。
ここで、オープンスタブ配線パターン211,212間の距離dとは、電源配線パターン201において接続部分P1と接続部分P2との間の配線部分201Aの配線長である。なお、接続部分P1,P2とは、電源配線パターン201において、図2(a)中、点線で囲われた矩形状の部分である。そして、配線部分201Aは、電源配線パターン201において接続部分P1と接続部分P2との間の部分である。
プリント配線板200の一対の表層間の誘電体層における誘電体25の形状も直方体とした。誘電体25の厚さは200[μm]とした。誘電体25のスタブ短辺方向の長さW1は、電源配線パターン201の両端に3[mm]分のスペース(S1、S2)を設けた長さとした。誘電体25のスタブ長辺方向の長さW2は、電源配線パターン201の側端と3[mm]分のスペースS3を設け、オープンスタブ配線パターン211の開放端と3[mm]分のスペースS4を設けた長さとした。また、誘電体25の比誘電率は、一般的に使用されているFR−4を想定し、4.3とした。
グラウンド配線パターン202の形状は、誘電体25を厚さ方向に他方の表層に投影したサイズとし、厚みは35[μm]とした。
なお、これら配線パターン201,202,211,212の導電率は、銅を想定して58×10[S/m]とした。また、基幹電源500を想定した負荷抵抗50は50[Ω]とした。
図2(b)は、基本波、2倍高調波、3倍高調波の電圧定在波V1,V2,V3とノイズ電流I1,I2,I3の流れを示した模式図である。オープンスタブ配線パターン211,212が基本波、2倍高調波、3倍高調波のノイズ電流I1,I2,I3に対してどうのように作用するのか説明する。
まず、オープンスタブ配線パターン211は、基本波の電圧定在波V1に対しては1/4波長、3倍高調波の電圧定在波V3に対しては3/4波長の電気長となる。そのため、接続部分P1においてリアクタンス成分が零となり、オープンスタブ配線パターン211の配線長と断面積に依存した実抵抗分のみとなり、低インピーダンス回路として作用する。よって、ノイズ電流の基本波成分I1と3倍高調波成分I3は、接続部分P1において、送信回路300の側に反射されるので、基幹電源500の側に伝搬されるのを低減することができる。
一方、2倍高調波の電圧定在波V2に対しては、オープンスタブ配線パターン211は2倍高調波の電圧定在波V2に対して1/2波長の電気長となるため、接続部分P2は、開放端のように振る舞う。よって、ノイズ電流の2倍高調波成分I2は、オープンスタブ配線パターン211にはほとんど流れず、基幹電源500の側に通過する。接続部分P1を通過したノイズ電流の2倍高調波成分I2は、基本波に対しては1/8波長、2倍高調波に対しては1/4波長の電気長となるオープンスタブ配線パターン212によって送信回路300の側に反射される。
従って、送信回路300にて発生したノイズが、ノイズフィルタ210により基幹電源500の側へ拡散するのを防止できる。
図3(a)は、接続部分P1と接続部分P2との間の配線部分201Aの配線長(オープンスタブ配線パターン211,212間の距離)dが、基本波に対する電気長で1/8波長の場合の2倍高調波の電界分布を示した模式図である。図3(a)を用いて、オープンスタブ配線パターン211,212間の距離dと2倍高調波の放射電磁波ノイズとの関係を説明する。
上述のように2倍高調波のノイズ電圧に対して、接続部分P1におけるインピーダンスと接続部分P2におけるインピーダンスとが異なるので、配線部分201Aにノイズ電圧の2倍高調波成分の定在波が発生する。
仮に、オープンスタブ配線パターン211,212間の距離(配線部分201Aの配線長)dが2倍高調波に対して1/4波長の奇数倍の電気長に設定したとき、接続部分P1を腹とし、接続部分P2を節とした定在波が発生する。そのため、配線部分201Aがモノポールアンテナとして作用する効率の良いアンテナとなり、空間に電磁波ノイズを輻射することとなる。
ここで、ノイズ電圧源30の電圧を1[V]、基本周波数を1[GHz]とした。そして、配線部分201Aの配線長d(電気長)を基本周波数に対し零から1/2波長まで変化させたときの極座標系における半径3[m]地点での電界強度の最大値をシミュレーションにて求めた。
図3(b)は、シミュレーション結果を示すグラフである。横軸は、配線部分201Aの配線長dを基本周波数に対する電気長で表して、基本周波数の1波長で割ったものであり、縦軸は、放射電界強度の最大値である。
破線が基本波である1[GHz]、実線が2倍高調波である2[GHz]、点線が3倍高調波である3[GHz]の放射電界強度を示している。図3(b)より、配線部分201Aの配線長dが、基本波に対して1/8波長の電気長となるときに2倍高調波成分の放射電界強度が最大となり、基本波に対して1/4波長の電気長となるときに放射電界強度が最小となることが確認できる。
これは、2倍高調波に対して配線部分201Aのインピーダンスがごく僅かなインピーダンス値に見え、オープンスタブ配線パターン212を励振する電圧が相対的に小さくなるからと考えられる。さらに、基本波成分と3倍高調波成分は、配線部分201Aからの放射電磁波ノイズの発生が小さく、配線部分201Aの配線長dには依存せず、ほぼ一定の放射電界強度となることが確認できる。そのため、基本波と3倍高調波成分の放射電磁波ノイズを抑制するためには、オープンスタブ配線パターン211は送信回路300の近傍に配置されるのが良い。
なお、配線部分201Aから放射される2倍高調波成分の電磁波ノイズは、基本波に対して、1/8波長の奇数倍のときに増大し、1/8波長の偶数倍のときに減少するので、配線部分201Aの配線長dは1/8波長の偶数倍を選択するのが望ましい。
しかしながら、高機能化・低コスト化の観点を鑑みると、ノイズフィルタ210の実装面積は小さい方が良いため、むやみに配線部分201Aの配線長dを長くすることは望ましくない。
図3(b)より、3/8波長以下で2倍高調波成分の最大放射電界強度値P11から半分以下(6[dB]以上)となる範囲は、1/25波長以下、2/10波長以上かつ3/10波長以下である。
本実施形態での検証結果より、上記の範囲であれば、100[mV]程度の電源電位変動に対してCISPR22に規定されている放射ノイズに関する1〜6[GHz]までの規格値をフィルタ単体で超えることはない。
図4(a)は、配線部分201Aの配線長dによるノイズ通過特性を示したグラフである。横軸は、配線部分201Aの配線長dを基本周波数に対する電気長で表して、基本周波数の1波長で割ったものである。縦軸は送信回路300をポート1とし基幹電源500をポート2とした場合の送信回路300から基幹電源500へのノイズ通過特性であるS21を示したものである。図4(a)より、配線部分201Aの配線長dが0付近のとき、ノイズ通過量が急激に大きくなっていることが分かる。
図4(b)は、配線部分201Aの配線長dを、基本周波数に対する電気長で0から1/80波長まで変化させたときの基本波から3倍高調波の共振周波数のずれを示したグラフである。図4(b)より、配線部分201Aの配線長dが1/100波長よりも小さいとき、基本波から3倍高調波の周波数に対して共振周波数がずれているため、ノイズ通過量が大きい。共振周波数のずれの原因は、図2(a)に示すように、互いに対向するオープンスタブ配線パターン211,212同士が近すぎると、オープンスタブ配線パターン211,212同士で相互影響を与えるためである。
そして、図4(b)より配線部分201Aの配線長dが、基本周波数に対する電気長で1/100波長以上になると、共振周波数のずれが1[%]以下に収束することが分かる。
以上より、電源配線パターン201における配線部分201Aの配線長dを、基本周波数に対する電気長で1/100波長以上かつ1/25波長以下の範囲、又は2/10波長以上かつ3/10波長以下の範囲に設定することが好ましい。これにより、オープンスタブ配線パターン211,212同士の相互影響を無視でき、ノイズ伝搬を抑制することができ、放射電磁波ノイズを抑制することができる。
特に、配線部分201Aの配線長dを、2/10波長以上かつ3/10波長以下の範囲に設定することで、図3(b)に示すように、電源配線パターン201からの放射電磁波ノイズをより効果的に抑制することができる。
なお、本第1実施形態では、50Ω系の電源配線パターン201についてシミュレーションにて検証を行ったが、50Ω以下の電源配線パターン201に関しても同様の効果が得られる。また、基本周波数を1[GHz]以上とした場合においても、配線部分201Aの配線長dの関係は変わらない。また、オープンスタブ配線パターン211の接続端から開放端までの配線長は、基本周波数成分(基本波)のN倍の通過を低減させるように設定されていても良い。その場合は、オープンスタブ配線パターン212の接続端から開放端までの配線長は、基本周波数の(2×N)倍の周波数成分の通過を低減させるように設定される。ただし、Nは1以上の整数である。一般的にはNが3までの整数の場合を考慮すれば充分である。
以上、本第1実施形態では、配線部分201Aの配線長dが、基本周波数に対する電気長で1/(100×N)波長以上かつ1/(25×N)波長以下の範囲、又は2/(10×N)波長以上かつ3/(10×N)波長以下の範囲に設定されている。したがって、配線部分201Aから放射される電磁ノイズ、特に基本波成分、2倍高調波成分及び3倍高調波成分の放射電磁波ノイズを効果的に抑制することができる。
[第2実施形態]
次に、図5に示す本発明の第2実施形態に係るプリント回路板100Aの構成について説明する。なお、本第2実施形態では、ノイズフィルタ210A以外の構成は、上記第1実施形態と同様であり、本第2実施形態において上記第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付して説明を省略する。本第2実施形態のプリント回路板100Aのプリント配線板200Aは、ノイズフィルタ210Aを有している。
このノイズフィルタ210Aは、上記第1実施形態と同様、第1オープンスタブ配線パターンとしてのオープンスタブ配線パターン211と、第2オープンスタブ配線パターンとしてのオープンスタブ配線パターン212とを有している。なお、電源配線パターン201上のノイズフィルタ210Aの配置位置は、上記第1実施形態のノイズフィルタ210と同様とし、オープンスタブ配線パターン211,212の相対的な位置関係が異なる。
ここで、上記第1実施形態と同様、電源配線パターン201の経路上で、オープンスタブ配線パターン211が接続される第1接続部分が接続部分P1であり、オープンスタブ配線パターン212が接続される第2接続部分が接続部分P2である。
本第2実施形態では、電源配線パターン201の経路上で、接続部分P2が接続部分P1よりも送信回路300の電源端子301の側にある。なお、オープンスタブ配線パターン211,212は、上記第1実施形態と同様、互いに対向するように電源配線パターン201から同じ側に延びて形成されている。これにより、プリント配線板200Aにおけるノイズフィルタ210Aの占有面積(占有領域)を小さくすることができる。
本第2実施形態の効果を検証するために、上記第1実施形態と同様の電磁界シミュレーションを行った。図6(a)は、本発明の第2実施形態に係るプリント配線板の斜視図である。シミュレーションに使用したノイズフィルタ210Aの概略寸法と材料値は以下の通りである。
オープンスタブ配線パターン211、オープンスタブ配線パターン212、電源配線パターン201、誘電体25、グラウンド配線パターン202の形状は、上記第1実施形態のシミュレーションで用いたものと同じとした。
送信回路300のノイズ電圧源30から3[mm](D3)離した位置にオープンスタブ配線パターン212を配置し、基幹電源500を想定した負荷抵抗50から3[mm](D4)離した位置にオープンスタブ配線パターン211を配置した。各構成要素の材料値は上記第1実施形態と同じである。
オープンスタブ配線パターン211は、基本波成分及び3倍高調波成分を送信回路300の側に反射するように作用する。また、オープンスタブ配線パターン212は、2倍高調波成分を送信回路300の側に反射させるように作用する。
従って、基本波から3倍高調波までのノイズ電流が各オープンスタブ配線パターン211,212によって基幹電源500の側へと伝搬することを抑制できることは、上記第1実施形態と同様である。
しかしながら、基本波と3倍高調波は、接続部分P1,P2間の配線部分201Aを伝搬してオープンスタブ配線パターン211で反射される。したがって、電源配線パターン201とオープンスタブ配線パターン211との接続部分P1を節とする定在波が発生する。
図6(b)は、配線部分201Aの配線長dが1/8波長のときにおける基本波の電界定在波分布を示した模式図である。図6(b)を用いて配線部分201Aの配線長dと基本波及び3倍高調波の放射電磁波ノイズ特性の関係を説明する。
配線部分201Aの配線長dが基本波に対して1/8波長のとき、電源配線パターン201とオープンスタブ配線パターン211との接続部分P1からオープンスタブ配線パターン212の開放端までの距離が基本波に対して1/4波長となる。このとき、基本波に対して、電源配線パターン201とオープンスタブ配線パターン211との接続部分P1を節とし、オープンスタブ配線パターン212の開放端を腹とする1/4波長の定在波が発生する。また、3倍高調波に対しては、電源配線パターン201とオープンスタブ配線パターン211との接続部分P1を節とし、オープンスタブ配線パターン212の開放端を腹とする3/4波長の定在波が発生する。
ここで、ノイズ電圧源30の入力電圧を1[V]、基本周波数を1[GHz]とした。そして、配線部分201Aの配線長dを0から基本周波数に対して1/2波長まで変化させたときの極座標系における半径3[m]地点での放射電界強度の最大値をシミュレーションにて求めた。
図7は、本第2実施形態におけるシミュレーション結果を示すグラフである。横軸は、配線部分201Aの配線長dを基本周波数に対する電気長で表して、基本周波数の1波長で割ったものであり、縦軸は、放射電界強度の最大値である。図6中、破線が基本波である1[GHz]、実線が2倍高調波である2[GHz]、点線が3倍高調波である3[GHz]の放射電界強度を示している。
図7より、2倍高調波成分の放射電界強度は、ほぼ一定であるが、基本波と3倍高調波は、配線部分201Aの配線長dが約1/8波長となるときに、放射電界強度の第1のピークが発生することがわかる。
さらに、配線部分201Aの配線長dと基本波、3倍高調波の放射電磁波ノイズの関係を詳細に述べる。オープンスタブ配線パターン211と電源配線パターン201との接続部分P1を節とし、オープンスタブ配線パターン212の開放端を腹とする定在波が発生するときに放射ノイズがピークとなる。つまり、基本波に対しては、配線部分201Aの配線長dが式(2)を満足するとき、放射電磁波ノイズがピークとなる。
Figure 0006226552
ここで、nは正奇数であり、λは基本波の波長である。
さらに、3倍高調波に対しては、配線部分201Aの配線長dが式(3)を満足するとき、放射電磁波ノイズがピークとなる。
Figure 0006226552
ここで、nは3以上の奇数であり、λは基本波の波長である。ただし、実際は、オープンスタブ配線パターン212の開放端でのエンドエフェクトの影響があるため、10[%]程度のずれが生じることが、図7よりわかる。
前記のように、ノイズフィルタ210の実装面積は小さい方が良いため、むやみに配線部分201Aの配線長dを長くすることは望ましくない。さらに、本実施形態ではノイズ電圧源30の電圧を1[V]として計算しているが、実際には、ノイズ源の周波数成分は、送信回路や受信回路、基幹電源、それらを搭載するプリント配線板上の配線パターン等によって変化する。そのため、基本周波数成分と3倍高調波成分の両成分を同時に抑制できることが望ましい。図7より、3/8波長以下で、基本波成分のピークP13と3倍高調波成分のピークP12から半分以下(6[dB]以上)をともに満足する範囲は、基本周波数に対する電気長で、1/20波長以下と31/100波長以上かつ37/100波長以下である。
また、上記第1実施形態と同様、配線部分201Aの配線長dが、基本周波数に対する電気長で1/100波長以上である場合、オープンスタブ配線パターン211,212間の相互影響を無視できる。
従って、本第2実施形態では、配線部分201Aの配線長dが、基本周波数に対する電気長で1/(100×N)波長以上かつ1/(20×N)波長以下の範囲、又は31/(100×N)波長以上かつ37/(100×N)波長以下の範囲に設定されている。ただし、Nは1以上の整数である。これにより、配線部分201Aから放射される電磁ノイズ、特に基本波成分、2倍高調波成分及び3倍高調波成分の放射電磁波ノイズを効果的に抑制することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係るプリント回路板について説明する。図8(a)は、上記第1実施形態のノイズフィルタをグラウンド配線パターンに接続した場合の説明図である。また、図8(b)は、上記第2実施形態のノイズフィルタをグラウンド配線パターンに接続した場合の説明図である。なお、本第3実施形態において、上記第1,第2実施形態と同様の構成については、同一符号を付して説明を省略する。
上記第1,第2実施形態では、電源配線パターン201にノイズフィルタ210,210Aを接続したが、本第3実施形態では、図8(a)又は図8(b)に示すように、グラウンド配線パターン202にノイズフィルタ210,210Aを接続している。
グラウンド配線パターン202における接続部分P1と接続部分P2との間の部分の配線長dは、上記第1,第2実施形態と同様とすればよい。このように構成することで、グラウンド配線パターン202からの放射電磁波ノイズを抑制することができる。
なお、上記第1,第2実施形態において、更にグラウンド配線パターン202にノイズフィルタ210又はノイズフィルタ210Aと同様の構成のノイズフィルタを接続してもよい。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係るプリント回路板について説明する。図9(a)は、上記第1実施形態のノイズフィルタを信号配線パターンに接続した場合の説明図である。また、図9(b)は、上記第2実施形態のノイズフィルタを信号配線パターンに接続した場合の説明図である。なお、本第4実施形態において、上記第1〜第3実施形態と同様の構成については、同一符号を付して説明を省略する。
上記第1,第2実施形態では、電源配線パターン201にノイズフィルタ210,210Aを接続したが、本第4実施形態では、図9(a)又は図9(b)に示すように、信号配線パターン203にノイズフィルタ210,210Aを接続している。
信号配線パターン203における接続部分P1と接続部分P2との間の部分の配線長dは、上記第1,第2実施形態と同様とすればよい。このように構成することで、信号配線パターン203からの放射電磁波ノイズを抑制することができる。
なお、上記第1〜第3実施形態において、更に信号配線パターン203にノイズフィルタ210又はノイズフィルタ210Aと同様の構成のノイズフィルタを接続してもよい。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。
図10(a)は、上記第1実施形態におけるプリント回路板の変形例を示す説明図である。図10(b)は、上記第2実施形態におけるプリント回路板の変形例を示す説明図である。図10(a)及び図10(b)に示すように、オープンスタブ配線パターン211とオープンスタブ配線パターン212とが、電源配線パターン201から互いに反対側に延びて形成されていてもよい。その際、電源配線パターン201におけるオープンスタブ配線パターン211の接続部分とオープンスタブ配線パターン212の接続部分との間の配線部分の配線長は、上記第1,第2実施形態と同様とすればよい。この構成によっても、上記第1実施形態又は上記第2実施形態と同様に、電源配線パターン201からの放射電磁波ノイズを抑制することができる。
図10(c)及び図10(d)は、上記第3実施形態におけるプリント回路板の変形例を示す説明図である。図10(c)及び図10(d)に示すように、オープンスタブ配線パターン211とオープンスタブ配線パターン212とが、グラウンド配線パターン202から互いに反対側に延びて形成されていてもよい。その際、グラウンド配線パターン202におけるオープンスタブ配線パターン211の接続部分とオープンスタブ配線パターン212の接続部分との間の配線部分の配線長は、上記第3実施形態と同様とすればよい。この構成によっても、上記第3実施形態と同様に、グラウンド配線パターン202からの放射電磁波ノイズを抑制することができる。
図10(e)及び図10(f)は、上記第4実施形態におけるプリント回路板の変形例を示す説明図である。図10(e)及び図10(f)に示すように、オープンスタブ配線パターン211とオープンスタブ配線パターン212とが、信号配線パターン203から互いに反対側に延びて形成されていてもよい。その際、信号配線パターン203におけるオープンスタブ配線パターン211の接続部分とオープンスタブ配線パターン212の接続部分との間の配線部分の配線長は、上記第4実施形態と同様とすればよい。この構成によっても、上記第4実施形態と同様に、信号配線パターン203からの放射電磁波ノイズを抑制することができる。
また、上記第1〜第4実施形態では、受信回路400及び基幹電源500がプリント配線板200に実装される場合について説明したが、プリント配線板200に実装されていなくてもよい。この場合、送信回路300と受信回路400及び基幹電源500とは、ケーブルで接続されるように構成すればよい。
100…プリント回路板、200…プリント配線板、201…電源配線パターン、201A…配線部分(部分)、202…グラウンド配線パターン、203…信号配線パターン、211…オープンスタブ配線パターン(第1オープンスタブ配線パターン)、212…オープンスタブ配線パターン(第2オープンスタブ配線パターン)、300…送信回路、301…電源端子、400…受信回路、P1…接続部分(第1接続部分)、P2…接続部分(第2接続部分)

Claims (8)

  1. 電源端子、グラウンド端子及び信号端子を有し、前記電源端子と前記グラウンド端子との間に動作に必要な直流電圧が印加され、前記信号端子からデジタル信号を送信可能とする送信回路と、
    前記送信回路が実装されたプリント配線板と、を備え、
    前記プリント配線板は、
    前記送信回路の電源端子に接続された電源配線パターンと、
    前記送信回路のグラウンド端子に接続されたグラウンド配線パターンと、
    前記送信回路の信号端子に接続された信号配線パターンと、
    前記電源配線パターン、前記グラウンド配線パターン及び前記信号配線パターンのうち少なくとも1つの配線パターンの第1接続部分に接続され、少なくとも前記デジタル信号の伝送レートに相当する基本周波数のN倍(Nは1以上の整数)の成分の通過を低減させる配線長に設定された第1オープンスタブ配線パターンと、
    前記少なくとも1つの配線パターンの第2接続部分に接続され、少なくとも前記基本周波数の×N)倍の周波数の成分の通過を低減させる配線長に設定された第2オープンスタブ配線パターンと、を有し、
    前記少なくとも1つの配線パターンの経路上で、前記第1接続部分が前記第2接続部分よりも前記送信回路の側にあり、
    前記少なくとも1つの配線パターンにおいて前記第1接続部分と前記第2接続部分との間の部分の配線の電気長が、前記基本周波数に対する波長の2/(10×N)以上3/(10×N)以下の範囲に設定されていることを特徴とするプリント回路板。
  2. 電源端子、グラウンド端子及び信号端子を有し、前記電源端子と前記グラウンド端子との間に動作に必要な直流電圧が印加され、前記信号端子からデジタル信号を送信可能とする送信回路と、
    前記送信回路が実装されたプリント配線板と、を備え、
    前記プリント配線板は、
    前記送信回路の電源端子に接続された電源配線パターンと、
    前記送信回路のグラウンド端子に接続されたグラウンド配線パターンと、
    前記送信回路の信号端子に接続された信号配線パターンと、
    前記電源配線パターン、前記グラウンド配線パターン及び前記信号配線パターンのうち少なくとも1つの配線パターンの第1接続部分に接続され、少なくとも前記デジタル信号の伝送レートに相当する基本周波数のN倍(Nは1以上の整数)の成分の通過を低減させる配線長に設定された第1オープンスタブ配線パターンと、
    前記少なくとも1つの配線パターンの第2接続部分に接続され、少なくとも前記基本周波数の×N)倍の周波数の成分の通過を低減させる配線長に設定された第2オープンスタブ配線パターンと、を有し、
    前記少なくとも1つの配線パターンの経路上で、前記第1接続部分が前記第2接続部分よりも前記送信回路の側にあり、
    前記少なくとも1つの配線パターンにおいて前記第1接続部分と前記第2接続部分との間の部分の配線の電気長が、前記基本周波数に対する波長の1/(100×N)以上1/(25×N)以下の範囲に設定されていることを特徴とするプリント回路板。
  3. 電源端子、グラウンド端子及び信号端子を有し、前記電源端子と前記グラウンド端子との間に動作に必要な直流電圧が印加され、前記信号端子からデジタル信号を送信可能とする送信回路と、
    前記送信回路が実装されたプリント配線板と、を備え、
    前記プリント配線板は、
    前記送信回路の電源端子に接続された電源配線パターンと、
    前記送信回路のグラウンド端子に接続されたグラウンド配線パターンと、
    前記送信回路の信号端子に接続された信号配線パターンと、
    前記電源配線パターン、前記グラウンド配線パターン及び前記信号配線パターンのうち少なくとも1つの配線パターンの第1接続部分に接続され、少なくとも前記デジタル信号の伝送レートに相当する基本周波数のN倍(Nは1以上の整数)の成分の通過を低減させる配線長に設定された第1オープンスタブ配線パターンと、
    前記少なくとも1つの配線パターンの第2接続部分に接続され、少なくとも前記基本周波数の×N)倍の周波数の成分の通過を低減させる配線長に設定された第2オープンスタブ配線パターンと、を有し、
    前記少なくとも1つの配線パターンの経路上で、前記第2接続部分が前記第1接続部分よりも前記送信回路の側にあり、
    前記少なくとも1つの配線パターンにおいて前記第1接続部分と前記第2接続部分との間の部分の配線の電気長が、前記基本周波数に対する波長の1/(100×N)波長以上1/(20×N)以下の範囲に設定されていることを特徴とするプリント回路板。
  4. 電源端子、グラウンド端子及び信号端子を有し、前記電源端子と前記グラウンド端子との間に動作に必要な直流電圧が印加され、前記信号端子からデジタル信号を送信可能とする送信回路と、
    前記送信回路が実装されたプリント配線板と、を備え、
    前記プリント配線板は、
    前記送信回路の電源端子に接続された電源配線パターンと、
    前記送信回路のグラウンド端子に接続されたグラウンド配線パターンと、
    前記送信回路の信号端子に接続された信号配線パターンと、
    前記電源配線パターン、前記グラウンド配線パターン及び前記信号配線パターンのうち少なくとも1つの配線パターンの第1接続部分に接続され、少なくとも前記デジタル信号の伝送レートに相当する基本周波数のN倍(Nは1以上の整数)の成分の通過を低減させる配線長に設定された第1オープンスタブ配線パターンと、
    前記少なくとも1つの配線パターンの第2接続部分に接続され、少なくとも前記基本周波数の×N)倍の周波数の成分の通過を低減させる配線長に設定された第2オープンスタブ配線パターンと、を有し、
    前記少なくとも1つの配線パターンの経路上で、前記第2接続部分が前記第1接続部分よりも前記送信回路の側にあり、
    前記少なくとも1つの配線パターンにおいて前記第1接続部分と前記第2接続部分との間の部分の配線の電気長が、前記基本周波数に対する波長の31/(100×N)以上37/(100×N)以下の範囲に設定されていることを特徴とするプリント回路板。
  5. Nが1であり、
    前記第1オープンスタブ配線パターンの配線の電気長が、前記基本周波数に対する波長の1/4に対し±10[%]の範囲内に設定され
    前記第2オープンスタブ配線パターンの配線の電気長が、前記基本周波数に対する波長の1/8に対し±10[%]の範囲内に設定されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のプリント回路板。
  6. 前記第1オープンスタブ配線パターンと前記第2オープンスタブ配線パターンとが、互いに対向するように前記少なくとも1つの配線パターンから同じ側に延びて形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のプリント回路板。
  7. 前記第1オープンスタブ配線パターンと前記第2オープンスタブ配線パターンとが、前記少なくとも1つの配線パターンから互いに反対側に延びて形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のプリント回路板。
  8. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のプリント回路板を備えた電子機器。
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