JP6225820B2 - 車両用対象物検出装置 - Google Patents
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第2発明は、車両で用いられ、車両外部を撮像するカメラ(10)と、カメラが撮像した画像に対して、車両の走行にとって障害となり得る対象物の種類別に、テンプレート画像との一致度を判定するマッチング処理を行って、対象物を検出する対象物検出処理部(61)と、車両の現在の状況が、対象物の種類を定めるために区分された複数の状況区分のうちの、どの状況区分に属しているかを決定する状況区分決定部(62)とを備え、状況区分決定部は、車両の現在位置が、対象物の種類に基づいて区分された複数の場所区分のうち、どの場所区分に属しているかを、状況区分として決定し、対象物検出処理部は、状況区分決定部が決定した状況区分に基づいて定まる種類の対象物に対して優先して、マッチング処理を行う車両用対象物検出装置であって、状況区分決定部は、車両の現在位置と、場所区分を備えている道路地図データとに基づいて、場所区分を決定することを特徴とする車両用対象物検出装置である。
第3発明は、車両で用いられ、車両で用いられ、車両外部を撮像するカメラ(10)と、カメラが撮像した画像に対して、車両の走行にとって障害となり得る対象物の種類別に、テンプレート画像との一致度を判定するマッチング処理を行って、対象物を検出する対象物検出処理部(61)と、車両の現在の状況が、対象物の種類を定めるために区分された複数の状況区分のうちの、どの状況区分に属しているかを決定する状況区分決定部(62)とを備え、状況区分決定部は、車両の現在位置が、対象物の種類に基づいて区分された複数の場所区分のうち、どの場所区分に属しているかを、状況区分として決定し、対象物検出処理部は、状況区分決定部が決定した状況区分に基づいて定まる種類の対象物に対して優先して、マッチング処理を行う車両用対象物検出装置であって、場所区分には、人との事故に注意すべき区間と、車との事故に注意すべき区間とが区別された事故注意区間が含まれており、状況区分決定部は、車両の現在位置が、事故注意区間に入っている場合には、場所区分が事故注意区間であると決定し、対象物検出処理部は、優先度が高い対象物から順にテンプレート画像との評価値を算出し、評価値が閾値以上であれば、評価値が閾値以上となった部分画像に対して、それよりも優先度の低いテンプレート画像との評価値は算出しないようになっており、場所区分が、人との事故に注意すべき事故注意区間に決定された場合には、人の優先度を車よりも高くし、場所区分が、車との事故に注意すべき事故注意区間に決定された場合には、車の優先度を人よりも高くすることを特徴とする車両用対象物検出装置である。
以上、説明した本実施形態によれば、マッチング処理(S5)を行って、対象物のテンプレート画像と部分画像との一致度を判定して(S505、S506)、対象物を検出する(S507)。しかし、記憶部63に対象物別に記憶している全てのテンプレート画像と部分画像との評価値を算出するのではなく、評価値を算出するテンプレート画像の絞り込みと優先度の決定を、状況区分である場所区分、時間区分、天候区分に基づいて行う(S4)。
次に、第2実施形態を説明する。この第2実施形態以下の説明において、それまでに使用した符号と同一番号の符号を有する要素は、特に言及する場合を除き、それ以前の実施形態における同一符号の要素と同一である。また、構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分については先に説明した実施形態を適用できる。
この第2実施形態では、道路地図データと現在位置とから場所区分を決定するので、道路標識や道路標示のテンプレート画像と部分画像とのマッチングを行って場所区分を決定する第1実施形態よりもさらに演算量を抑えることができる。
たとえば、前述の実施形態では、撮像画像の全体を対象として、対象物を検出していたが、撮像画像の一部のみを対象物を検出する範囲としてもよい。
また、ミリ波、レーザなどの電磁波をカメラ10の撮像範囲に照射して、物体までの距離を検出する距離センサを備え、自車両との距離が一定の物体に限定して、対象物を決定する処理を行ってもよい。この場合の対象物を決定する処理は、距離センサの検出結果から、部分画像を切り出す範囲を決定し、決定した部分画像に対して、図5のステップS503〜S507、S510〜S514の処理を実行する。
前述の実施形態では、テンプレート画像から予め算出した特徴量を記憶部63に記憶していたが、テンプレート画像を記憶部63に記憶しておき、このテンプレート画像と部分画像との一致度を、相互相関値やユークリッド距離などにより計算してもよい。
第1実施形態では、場所区分を更新してから一定距離以下であれば、その場所区分が有効であると判断していた(S12)。しかし、これに限られず、場所区分を更新してから通過した交差点の数が一定数以下であれば、場所区分が有効であると判断してもよい。
前述の実施形態では、時間区分として、一日の中での時間帯を区分した例を示したが、平日と休日のように、一日を単位として時間区分を決定してもよい。
前述の実施形態では、状況区分に基づいて、テンプレート画像の絞り込みと、優先度の決定を行っていた(S4)。しかし、状況区分に基づいて、テンプレート画像の絞り込みと、優先度の決定のいずれか一方のみを行ってもよい。
前述の実施形態では、状況区分として、場所区分、時間区分、天候区分の3つを決定していたが、これら3つの区分のうちいずれか1つ、あるいは2つのみを決定してもよい。
前述の実施形態では、カメラ10は、車両前方を撮像していたが、車両後方を撮像してもよい。
第2実施形態では、場所区分が設定されている道路地図データを外部記憶装置70に格納していたが、この道路地図データを車両外部の装置に格納しておき、無線通信部30を介して、その車両外部の装置から場所区分を取得してもよい(変形例9)。また、事故注意区間が、場所区分のみではなく、時間区分と天候区分も条件として定まるようになっていてもよい(変形例10)。また、第1実施形態において、道路やその付近に示された事故注意の標識を撮像画像から検出することで、事故注意区間であると決定しもよい(変形例11)。また、道路標識、道路標示から場所区分を決定することができるようにするとともに、道路地図データからも場所区分を決定できるようにしてもよい(変形例12)。この場合、道路地図データには、全ての地点に対して場所区分を対応させて置く必要はない。
Claims (6)
- 車両で用いられ、
車両外部を撮像するカメラ(10)と、
前記カメラが撮像した画像に対して、前記車両の走行にとって障害となり得る対象物の種類別に、テンプレート画像との一致度を判定するマッチング処理を行って、前記対象物を検出する対象物検出処理部(61)と、
前記車両の現在の状況が、前記対象物の種類を定めるために区分された複数の状況区分のうちの、どの前記状況区分に属しているかを決定する状況区分決定部(62)とを備え、
前記状況区分決定部は、前記車両の現在位置が、前記対象物の種類に基づいて区分された複数の場所区分のうち、どの前記場所区分に属しているかを、前記状況区分として決定し、
前記対象物検出処理部は、前記状況区分決定部が決定した前記状況区分に基づいて定まる種類の対象物に対して優先して、前記マッチング処理を行う車両用対象物検出装置であって、
前記状況区分決定部は、前記対象物の種類に関係する前記場所区分を示す道路標識を前記画像から取得し、取得した道路標識に基づいて前記場所区分を決定することを特徴とする車両用対象物検出装置。 - 車両で用いられ、
車両外部を撮像するカメラ(10)と、
前記カメラが撮像した画像に対して、前記車両の走行にとって障害となり得る対象物の種類別に、テンプレート画像との一致度を判定するマッチング処理を行って、前記対象物を検出する対象物検出処理部(61)と、
前記車両の現在の状況が、前記対象物の種類を定めるために区分された複数の状況区分のうちの、どの前記状況区分に属しているかを決定する状況区分決定部(62)とを備え、
前記状況区分決定部は、前記車両の現在位置が、前記対象物の種類に基づいて区分された複数の場所区分のうち、どの前記場所区分に属しているかを、前記状況区分として決定し、
前記対象物検出処理部は、前記状況区分決定部が決定した前記状況区分に基づいて定まる種類の対象物に対して優先して、前記マッチング処理を行う車両用対象物検出装置であって、
前記状況区分決定部は、前記車両の現在位置と、前記場所区分を備えている道路地図データとに基づいて、前記場所区分を決定することを特徴とする車両用対象物検出装置。 - 車両で用いられ、
車両外部を撮像するカメラ(10)と、
前記カメラが撮像した画像に対して、前記車両の走行にとって障害となり得る対象物の種類別に、テンプレート画像との一致度を判定するマッチング処理を行って、前記対象物を検出する対象物検出処理部(61)と、
前記車両の現在の状況が、前記対象物の種類を定めるために区分された複数の状況区分のうちの、どの前記状況区分に属しているかを決定する状況区分決定部(62)とを備え、
前記状況区分決定部は、前記車両の現在位置が、前記対象物の種類に基づいて区分された複数の場所区分のうち、どの前記場所区分に属しているかを、前記状況区分として決定し、
前記対象物検出処理部は、前記状況区分決定部が決定した前記状況区分に基づいて定まる種類の対象物に対して優先して、前記マッチング処理を行う車両用対象物検出装置であって、
前記場所区分には、人との事故に注意すべき区間と、車との事故に注意すべき区間とが区別された事故注意区間が含まれており、
前記状況区分決定部は、前記車両の現在位置が、前記事故注意区間に入っている場合には、前記場所区分が前記事故注意区間であると決定し、
前記対象物検出処理部は、優先度が高い前記対象物から順に前記テンプレート画像との評価値を算出し、前記評価値が閾値以上であれば、前記評価値が閾値以上となった部分画像に対して、それよりも前記優先度の低い前記テンプレート画像との前記評価値は算出しないようになっており、前記場所区分が、人との事故に注意すべき前記事故注意区間に決定された場合には、人の前記優先度を車よりも高くし、前記場所区分が、車との事故に注意すべき前記事故注意区間に決定された場合には、車の前記優先度を人よりも高くすることを特徴とする車両用対象物検出装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項において、
前記対象物検出処理部は、前記状況区分決定部が決定した状況区分に基づいて定まる種類の対象物以外の対象物に対しては、前記マッチング処理を行わないことを特徴とする車両用対象物検出装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項において、
前記状況区分決定部は、現在の時間が、前記対象物の種類に基づいて区分された複数の時間区分のうちの、どの前記時間区分に属しているかを決定することを特徴とする車両用対象物検出装置。 - 請求項1〜5のいずれか1項において、
前記状況区分決定部は、現在の天候が、前記対象物の種類に基づいて区分された複数の天候区分のうちの、どの前記天候区分に属しているかを決定することを特徴とする車両用対象物検出装置。
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