JP6225627B2 - 内視鏡用マウスピース - Google Patents

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本発明は、内視鏡用マウスピースに関する。
近年、内視鏡の発展により容易に表在癌が発見できるようになり、また、食道癌の治療が普及、発展していく中で、食道癌と中下咽頭部癌の密接な関係も年々明らかになり、これにより中下咽頭部癌の早期発見に対しても期待が大きくなっている。しかし、中下咽頭部の内視鏡観察においては、下咽頭の視野確保が難しい。そこで、口腔咽頭に空気を充満させて息こらえをするバルサルバ(Valsalva)法を利用し、喉頭を拳上させ、下咽頭の視野展開を図る方法が報告されている。また、通常の内視鏡検査においては、内視鏡が挿通、抜去可能なマウスピースを患者の口に装着した状態で行うのが一般的であり、多数の内視鏡用マウスピースが知られている(例えば特許文献1)。
特開2012−231833号公報
バルサルバ法においては口腔咽頭に空気を充満させて外部に漏らさないことが重要であるが、内視鏡用マウスピースについては、口腔咽頭の気密性を確保するものがなく、マウスピースを装着した状態でバルサルバ法による下咽頭の視野展開を図ろうとした場合には、口腔咽頭に空気を充満できずに、下咽頭の視野展開を上手く行うことができなった。また、マウスピースを装着せずに内視鏡を口から直接挿入し、バルサルバ法による下咽頭の視野展開を図ろうとした場合には、息こらえする際に、内視鏡を強く咥えてしまい、内視鏡を破損してしまう問題点があった。
本発明の具体的な態様における内視鏡用マウスピースは、内視鏡を挿通する筒部と、筒部の外周部から延出する脱気遮断用の鍔部とを備える。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
被検者がマウスピースを装着した様子を示す図である。 マウスピースの外観斜視図である。 マウスピースの構成とユニットの組み付けを説明する分解斜視図である。 各断面の面積比較を説明する図である。 弁ユニットの上面図、断面図、下面図である。 他の実施形態における弁ユニットの断面図である。 口腔内ユニットの変形例を説明する図である。 マウスピースの好ましい形状を説明する図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、被検者900が本実施形態に係るマウスピース100を装着した様子を示す図である。具体的には、鼻から喉にかけての側方断面図である。マウスピース100は、上口唇911と下口唇912によって隔てられる被検者900の体外側と体内側を接続する。
具体的には後述するが、マウスピース100は、外フランジ310と内フランジ410を備える。外フランジ310は、上口唇911と下口唇912の外側に位置し、これら口唇の少なくとも一部を覆って、それ以上マウスピース100が口腔側へ進入しないように規制する規制部としての機能を発揮する。内フランジ410は、上歯列913と下歯列914の裏面側、すなわち口腔側に位置し、口腔内の空気が体外へ漏れることを防ぐ脱気遮断の機能を発揮する。なお、以下に言う脱気遮断の機能は、空気の漏れを完全に遮断する場合に限らず、漏れを低減する場合も含む。
マウスピース100は筒状に形成されており、その内腔に内視鏡800が挿通される。挿通された内視鏡800は、舌915の上部付近に到達し、中咽頭901および下咽頭902の視野を捉える。しかし、下咽頭902に存在する喉頭903は、梨状陥凹部、後壁(ともに図示せず)に覆いかぶさった状態となっており、内視鏡800は当該空間を捉え難く、術者の観察を妨げる。ひいては癌発見を見過ごす原因となる。
そこで、バルサルバ法により、喉頭903を挙上させて視野展開を図る。具体的には、被検者900に息を止めさせ口腔の内圧を高めることにより、喉頭903を持ち上げる。ここで口腔内を充満する空気を体外へ逃がしてしまうと、再び視野が閉ざされてしまう。したがって、術者が内視鏡800を用いて観察する間は、口腔内の空気を体外へ漏出させないことが重要である。
口腔内の空気の漏出、すなわち脱気の原因は主にふたつある。ひとつは、被検者900が息こらえに耐えられず、意識的あるいは無意識的に吐き出してしまう場合である。もうひとつは、マウスピース100の内腔壁と内視鏡800の表面との間にできる間隙を通じて漏出する場合である。本実施形態に係るマウスピース100は、これらの脱気原因に対して有効な対策手段を備える。以下に、マウスピース100を詳細に説明する。
図2は、マウスピース100の外観斜視図である。なお、以下の各図においては、同一要素に対して同一の符番を付し、重複する説明を省略する。
マウスピース100は、弁ユニット200、本体ユニット300および口腔内ユニット400の3つのユニットから構成される。具体的には後述するが、3つのユニットは内視鏡800の挿通方向に沿って互いに組み付けられている。マウスピース100は、一端に体外側開口部510を有し、他端に体内側開口部520を有する。体外側開口部510と体内側開口部520は、マウスピース100の内部を貫通する内腔で互いに接続されている。内視鏡800は、体外側開口部510から挿入され、その先端部は、体内側開口部520を突き抜け、被検者900の口腔内に到達する。
図3は、マウスピース100の構成と各ユニットの組み付けを説明する分解斜視図である。ここでは、各ユニットの具体的な形状および構成と共に、相互の組み付けについて説明する。
弁ユニット200は、主にベローズ210、フレーム220および係止爪230によって構成される。ベローズ210は、中心部に円形開口の挿通孔211が設けられ、挿通孔211から外周方向へ向かって同心状に襞部が形成されている。ベローズ210は、挿通孔211が内視鏡800の表面に対して気密に密着するように、ゴムなどの弾性部材により形成される。
より具体的には、ベローズ210の挿通孔211は、弾性的に伸縮変形が可能であり、挿入抜去できる程度に内視鏡800を締め付けて密着する。したがって、多少径が異なる内視鏡であっても気密性を保って挿通させることができる。
また、襞部は挿通孔211の中心に対して回転対称を成し、その山谷の連続により、内視鏡800の径方向、進退方向および回転方向への移動を許容する。すなわち、術者が内視鏡800をマウスピース100に挿通させた状態で様々に移動させても、挿通孔211は、内視鏡800への密着を保ったままその移動に追従することができる。したがって、内視鏡800が挿通孔211に挿通されている状態では、内視鏡800が移動されようとも抜去されない限り、ベローズ210によって区分される体外側と体内側間の空気の流通は遮断される。つまり、ベローズ210は弁部としての機能を発揮する。ベローズ210が弁部としての機能を発揮するので、後述する内腔330の壁面と内視鏡800の表面との間にできる間隙を通じて口腔の空気が漏出することが無い。
ベローズ210は、外周部においてフレーム220に支持される。フレーム220は、円環状に形成された、硬質の枠体である。フレーム220の素材は、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリプロピレン樹脂が採用される。
フレーム220の外周部において、互いに対向するように一対の係止爪230が設けられている。係止爪230は、フレーム220と一体的に形成されている。係止爪230は、フレーム220の中心軸方向に沿って配置された板状部材であり、フレーム220の側面に対して両方向(体外側方向および体内側方向)へ延出するように形成されている。体外側方向へ延出する部分は使用者が摘む部分としての指掛部231であり、体内側方向へ延出する部分の先端には本体ユニット300に係止する爪部232が設けられている。爪部232は、中心軸方向へ向かう鈎形状である。係止爪230とフレーム220の接続部分は、スリット、肉抜き等により剛性が弱められてヒンジを成す。すなわち、係止爪230は、上端部の指掛部231が使用者によりフレーム220の中心方向へ押圧されると、下端部の爪部232が外周方向へ傾くように撓む。また、使用者が押圧を止めると、係止爪230は元の位置に戻る。
本体ユニット300は、内視鏡800の挿通方向に沿って順に、基端部320、円筒部340、外フランジ310および楕円筒部360により構成される。これらは一体的に形成されており、その素材として、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリプロピレン樹脂が採用される。
基端部320は、体外側から体内側へ向かって径が徐々に縮小する円錐台形状を成す。基端部320に連続して円柱形状の円筒部340が接続される。円筒部340には楕円柱形状の楕円筒部360が接続されるが、円筒部340と楕円筒部360の間には外周方向へ延出する外フランジ310が介在する。基端部320から円筒部340を経て外フランジ310まで、それぞれの内部には互いに連続して貫通する、円形断面の第1内腔331が形成されている。さらに、第1内腔331に連続して、楕円筒部360の内部に楕円形断面の第2内腔332が形成されている。第2内腔332の楕円形断面は、第1内腔331の円形断面を包含する大きさを有する。第1内腔331と第2内腔332は、本体ユニット300を貫通する内腔330を成す。
内腔330のうち内視鏡800の挿入口である体外側端部は第1開口部301であり、体内側端部は第2開口部302である。第1開口部301は、一部がベローズ210に覆われて、上述の体外側開口部510として機能する。また、第2開口部302は、上述の体内側開口部520として機能する。
第1内腔331のうち基端部320に対応する部分は、基端部320の円錐台形状に沿って漏斗形状を成す。これにより、術者は、挿通時において内視鏡800を内腔330の中心軸方向へ容易に導くことができる。また、第2内腔332の楕円形断面を、第1内腔331の円形断面よりも大きくしているので、術者は、内腔330において内視鏡800をより大きく傾けることができる。つまり、観察視野を拡大することができる。
弁ユニット200は、フレーム220が基端部320に載置され、係止爪230の爪部232が基端部320の外周面321に係止して、本体ユニット300に固定される。つまり、弁ユニット200は、係止爪230の作用により、本体ユニット300に対して容易に着脱することができる。したがって、挿通孔211の径が異なる複数種類の弁ユニット200を用意すれば、挿入する内視鏡800の径に合わせて適宜交換することができる。
円筒部340と楕円筒部360は、一体的に筒部として機能する。そして、外フランジ310は、この筒部の外周部から、楕円形断面の長軸方向へ鍔形状を成すように延出する。外フランジ310は、口唇の外側に位置して口唇の少なくとも一部を覆うように、フランジ面が曲面として形成されている。このように外フランジ310が口唇の少なくとも一部を覆っているので、術者が内視鏡800を体内側へ押し込んだとしても、引き摺られて筒部が口腔側へ進入してしまうことがない。
外フランジ310は、内腔330の中心軸方向から観察した場合に略楕円形状を成し、長軸両端近傍のそれぞれにストラップ挿通孔311とT字状のストラップ爪312とが設けられている。ストラップをストラップ挿通孔311に挿通させて頭部を巻回し、ストラップ爪312で長さを調整することにより、マウスピース100を被検者900に固定することができる。
楕円筒部360のうち端部の第2開口部302側には、全周に渡って脱離防止リブ362が設けられている。脱離防止リブ362は、楕円筒部360の外表面である楕円筒表面361よりも若干径方向に突出するように形成されている。ただし、その表面は滑らかな曲面として形成されているので、被検者900は、口腔への当接による痛みを感じることが少ない。
口腔内ユニット400は、内視鏡800の挿通方向に沿って順に、噛付部420と内フランジ410により構成される。口腔内ユニット400は、人の手の力により曲げられる程度の柔らかい弾性素材により一体的に形成されている。口腔内ユニット400は、例えば、素材としてシリコンゴムが用いられている。シリコンゴムの硬度は、例えば30度から70度程度(デュロメータタイプA(ショアA))に調整される。シリコン以外にも、同程度の硬度を有する天然ゴム、軟質塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂等を採用し得る。
口腔内ユニット400は、楕円筒部360に挿通するための内腔430を有する。口腔内ユニット400は、内腔430が一旦押し広げられて脱離防止リブ362を乗り越え、内腔430が楕円筒表面361を覆うように入れ子状に重ね合わせられて組み付けられる。一旦組み付けられた口腔内ユニット400は、脱離防止リブ362により楕円筒部360からの抜けが規制される。
このように組み付けられると、軟質の噛付部420が硬質の楕円筒部360に重畳される。被検者900は、マウスピース100を装着するにあたり、上歯列913および下歯列914により噛付部420を噛み付けてマウスピース100を固定する。このとき、剛性の高い硬質の楕円筒部360が噛付力を受けると共に、軟質の噛付部420が被検者の感じる圧力を緩和する。
本体ユニット300へ組み付けられた内フランジ410は、実質的に、楕円筒部360の外周部から、楕円形断面の長軸方向へ鍔形状を成すように延出する。内フランジ410は、内腔330の中心軸方向から観察した場合に略楕円形状を成す。また、内フランジ410は、マウスピース100の装着時において、上歯列913および下歯列914の裏面に沿って口腔側に位置するように、フランジ面が曲面として形成されている。内フランジ410は、具体的には後述するが、被検者900の口に対して十分な大きさを有するので、口角近傍からの脱気も十分低減できる。また、内フランジ410は、術者による内視鏡800の進退移動に引き摺られてマウスピース100が口腔から離脱することを防ぐ機能も担う。
図4は、マウスピース100の各断面の面積比較を説明する図である。図4(a)は、円筒部340の、図4(b)は、外フランジ310の、図4(c)は、楕円筒部360の、図4(d)は、内フランジ410の断面図である。各断面図は内腔330の中心軸に直交する平面による形状を表すが、外フランジ310と内フランジ410は曲面で構成されているので、これらについては平面に引き伸した場合の断面として説明する。
各図に示すように、面積の比較対象とする領域にハッチングを施している。具体的には、図4(a)においては、第1内腔331の断面領域であり、図4(b)においては、外フランジ310のうち円筒部340を除いて実質的に口唇を覆う領域である。また、図4(c)においては、第2内腔332の断面領域であり、図4(d)においては、噛付部420を除いて実質的に口蓋と対向する領域である。これらの領域をそれぞれ領域A、B、C、Dとする。
上述のように、内視鏡800の可動範囲拡張の観点から、領域Cは領域Aを包含する。また、外フランジ310は、楕円筒部360が口腔内に進入することを防ぐ役割を担うので、領域Cよりも領域Bの方が大きい。
マウスピース100が口腔から離脱することを防止する内フランジ410の機能に着目すれば、領域Dは領域Cよりも大きければ足りる。本実施形態においては、内フランジ410が脱気遮断の機能を担うので、領域Dはより大きな面積を有する。具体的には、本出願人によるシミュレーションに依れば、口腔咽頭の観察に通常用いられる内視鏡800の径に移動分の余裕を持たせた一般的な領域Aの大きさに対して、領域Dの大きさが略同一もしくは同一以上であれば、脱気を低減する機能を発揮できることがわかった。つまり、領域Dの大きさは、筒部の断面としては最も小さい領域Aの大きさと略同一もしくは同一以上であることが好ましいと言える。
なお、本実施形態に係るマウスピース100においては、内フランジ410と外フランジ310をそれぞれ別のフランジとして設けているので、外フランジ310に脱気遮断機能を担わせなくても良い。したがって、外フランジ310は、装着に対する快適性の観点から小さめに形成しても良い。この場合、領域Dの大きさが領域Bの大きさよりも大きくなるように内フランジ410が形成される。
次に、弁ユニット200について更に説明する。図5は、弁ユニット200の上面図、断面図および下面図である。図5(a)の上面図は、体外側から観察した場合に相当し、図5(c)の下面図は、体内側から観察した場合に相当する。図5(b)は、図5(a)で示す一点鎖線に沿った断面図である。
図5(c)に示すように、フレーム220の内周側には、円環状のパッキン240が接着されている。パッキン240は硬質部材であり、フレーム220にベローズ210を挟み込み、固定する役割を担う。
また、図5(b)に示すように、ベローズ210は、周縁部が挟込部212として平面状に形成されており、挟込部212は、フレーム220の内周面とパッキン240に挟まれて固定される。例えば、パッキン240の一端面からボスを立て、挟込部212に嵌合穴を設けて互いに嵌め合うようにして固定を補強しても良い。
ベローズ210は、山谷が連続する襞部を有するので、図5(b)に示すように、挿通された内視鏡800が傾けられても、密着を保ったまま山谷の間隔が変化して追従する。フレーム220は、パッキン240が接着される平面部と、平面部の周縁において立設された側壁部を有する。係止爪230は、フレーム220の側壁部が切り欠かれた部分において平面部に直結するように接続されている。このような構成により、係止爪230の可撓性を確保している。
以上、ひとつの実施形態であるマウスピース100を説明したが、もちろん各部分の構成において様々なバリエーションを採用し得る。以下に代表的なバリエーションについて説明する。
図6は、他の実施形態における弁ユニット600の断面図である。上記の弁ユニット200によれば、内腔330の壁面と内視鏡800の表面との間にできる間隙をベローズ210により閉塞した。弁構造はベローズ210に限らず、図6に示すように、バルーン610であっても良いし、図示しないが、弾性を有する材料で気密性を低減できる程度であればフラットな形状でも良い。バルーン610は、ベローズ210と同様に挟込部612を有し、挟込部612によりフレーム620に固定される。バルーン610は、膨張状態において弾性力を有し、挿通された内視鏡800に密着してその移動にも追従する。バルーン610は、挿通する内視鏡800の径に合わせて、空気などの封入流体量を調整できるように構成しても良い。
マウスピース100は、内フランジ410が被検者の歯列裏面に沿うことを想定した。すなわち、外フランジ310と内フランジ410の間隔を、歯列と口唇が収まる標準的な長さとしている。しかし、内フランジ410を口唇と歯列の間に介在させるようにしても良い。この場合、外フランジ310と内フランジ410の間隔は、標準的な口唇が収まる程度の長さにすれば良い。また、これに併せて、内フランジ410の曲面も、歯列と口唇の間の空間に沿うように形成すれば良い。
また、マウスピース100は、内フランジ410を口唇よりも体内側に配置することを前提に、内フランジ410とは別に外フランジ310を設けている。しかし、口唇の全体を体外側から覆うようにすれば、ひとつのフランジで足りる場合もある。この場合、当該フランジは、口唇を覆う曲面形状に形成される。また、この場合も、フランジの大きさは、図4における筒部の断面としては最も小さい領域Aの大きさの2倍以上であることが好ましく、更には、筒部の断面としては最も大きい領域Cの大きさの2倍以上であることが好ましい。
また、マウスピース100は、本体ユニット300と口腔内ユニット400を別体としている。しかし、これらを一体的に形成しても良い。この場合、筒部を硬質にして内フランジ410を軟質とする二色成型を採用しても良い。
また、マウスピース100は、口腔内ユニット400として噛付部420と内フランジ410を一体として形成しているが、それぞれ別体としても良いし、一方を別体として他方を本体ユニット300と一体化しても良い。
また、マウスピース100は、内視鏡800の可動範囲拡張の観点から、第1内腔331を円形断面とする一方、第2内腔332を楕円形断面とした。しかし、第2内腔332の断面形状は楕円に限らず、第2内腔332の断面の大きさが第1内腔331の断面の大きさより大きければ様々な形状を採用し得る。この場合、口唇が横方向に広がっていることを考慮して、この方向へ内腔が拡張される非円形形状であることが好ましい。
また、マウスピース100は、弁ユニット200が本体ユニット300に対して着脱自在である構成を採用した。しかし、弁ユニット200は、係止爪230に依らず直接的に、例えば接着剤によって本体ユニット300に固定されても良い。
上述の例においては、口腔内ユニット400のうち内フランジ410は一定の大きさであると説明したが、被検者900の口の大きさはそれぞれである。そこで、実質的に内フランジの大きさを変更できるように構成することもできる。図7は、口腔内ユニットの変形例を説明する図である。
図7に示す口腔内ユニット700は、上述の口腔内ユニット700と同様の素材により形成され、また、同様に内視鏡800の挿通方向に沿って順に、噛付部720と内フランジ710を有する。噛付部720の内側には、楕円筒部360に挿通するための内腔730を有する。内フランジ710は、伸延方向に沿ったスライドスリット711を両翼にそれぞれ有する。
スライドスリット711は、拡張フランジ740から突出して設けられた嵌合ピン741を挿通して伸延方向に案内する。拡張フランジ740は、嵌合ピン741が噛付部720寄りに位置するときには、多くが内フランジ710と重なり合うので、フランジ全体としてはコンパクトな収容状態となる。一方、嵌合ピンが伸延方向寄りに位置するときには、内フランジ710と重なる面積が小さくなるので、フランジ全体としては拡張された展開状態となる。このように、拡張フランジ740をスライドさせれば、フランジ全体としての大きさを被検者900の口の大きさに合わせて調整することができる。
次に、マウスピース100の好ましい形状について説明する。図8は、好ましい形状の一例であり、各部の許容寸法を説明する図である。図8は、噛付部420の長手方向の側面から観察した側面図である。
マウスピース100の装着性、口への収まり具合、装着後の違和感の有無は、図示するθ、a、b、c、dの寸法に左右される。θは、噛付部420と内フランジ410のなす角(開き角)であり、aは、噛付部420から内フランジ410先端までの延出量であり、bは、楕円筒部360の貫通方向に添う内フランジ410から外フランジ310までの長さであり、cは、内フランジ410の短辺方向への斜面長さであり、dは、楕円筒部360の貫通方向に添う、内フランジ410の根元から楕円筒部360の口腔側開口端までの長さである。
例えば、(θ,a,b,c,d)=(150°,11mm,8mm,1mm,15mm)であれば、装着性が良く、装着後の違和感も少ない。θの範囲としては、145°から165°が良好であることが実験的に確認できた。また、aの範囲としては、3mmから12mmが良好であることが実験的に確認できた。また、bの範囲としては、5mmから15mmが良好であることが実験的に確認できた。また、cの範囲としては、0.5mmから4mmが良好であることが実験的に確認できた。また、dの範囲としては、13mmから20mmが良好であることが実験的に確認できた。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
100 マウスピース、200 弁ユニット、210 ベローズ、211 挿通孔、212 挟込部、220 フレーム、230 係止爪、231 指掛部、232 爪部、240 パッキン、300 本体ユニット、301 第1開口部、302 第2開口部、310 外フランジ、311 ストラップ挿通孔、312 ストラップ爪、320 基端部、321 外周面、330 内腔、331 第1内腔、332 第2内腔、340 円筒部、360 楕円筒部、361 楕円筒表面、362 脱離防止リブ、400 口腔内ユニット、410 内フランジ、420 噛付部、430 内腔、510 体外側開口部、520 体内側開口部、600 弁ユニット、610 バルーン、612 挟込部、620 フレーム、700 口腔内ユニット、710 内フランジ、711 スライドスリット、720 噛付部、730 内腔、740 拡張フランジ、741 嵌合ピン、800 内視鏡、900 被検者、901 中咽頭、902 下咽頭、903 喉頭、911 上口唇、912 下口唇、913 上歯列、914 下歯列、915 舌

Claims (13)

  1. 内視鏡を挿通する筒部と、
    前記筒部の外周部から延出する脱気遮断用の鍔部と
    を備え、バルサルバ法により喉頭を挙上させ視野展開を図る内視鏡用マウスピースであって内視鏡用マウスピースであって
    前記鍔部は、被検者の歯列と口唇の間の空間に沿う曲面を有し、
    前記筒部の外周部から延出し、被検者の口唇の少なくとも一部を覆って前記筒部の口腔側への進入を規制する規制部を備え、
    前記内視鏡を挿通したときに前記内視鏡と前記筒部の内壁との間を封塞する弁を有する弁ユニットを備え、前記筒部の基端部に対して前記弁ユニットが着脱可能である内視鏡用マウスピース。
  2. 内視鏡を挿通する筒部と、
    前記筒部の外周部から延出する脱気遮断用の鍔部と
    を備え、バルサルバ法により喉頭を挙上させ視野展開を図る内視鏡用マウスピースであって内視鏡用マウスピースであって
    前記鍔部は、被検者の歯列裏面に沿う曲面を有し、
    前記筒部の外周部から延出し、被検者の口唇の少なくとも一部を覆って前記筒部の口腔側への進入を規制する規制部を備え、
    前記内視鏡を挿通したときに前記内視鏡と前記筒部の内壁との間を封塞する弁を有する弁ユニットを備え、前記筒部の基端部に対して前記弁ユニットが着脱可能である内視鏡用マウスピース。
  3. 前記脱気遮断用の鍔部は、前記筒部の体外側開口部の開口断面に対して同一以上の面積を有する請求項1または2に記載の内視鏡用マウスピース。
  4. 前記筒部の外周部において前記筒部の貫通方向に添う前記鍔部から前記規制部までの長さは、5mmから12mmの範囲である請求項1または2に記載の内視鏡用マウスピース。
  5. 前記鍔部は、被検者の口唇を覆う曲面を有する請求項1または2に記載の内視鏡用マウスピース。
  6. 前記鍔部と前記筒部は別体として形成される請求項1からのいずれか1項に記載の内視鏡用マウスピース。
  7. 被検者が噛み付ける噛付部を備え、
    前記鍔部と前記噛付部は一体として形成される請求項1からのいずれか1項に記載の内視鏡用マウスピース。
  8. 前記噛付部と前記鍔部の開き角は、145°から165°の範囲である請求項に記載の内視鏡用マウスピース。
  9. 前記噛付け部から前記鍔部の先端までの延出量は、3mmから12mmの範囲である請求項またはに記載の内視鏡用マウスピース。
  10. 前記鍔部の短辺方向への斜面長さは、0.5mmから4mmの範囲である請求項からのいずれか1項に記載の内視鏡用マウスピース。
  11. 前記筒部の貫通方向に添う、前記鍔部の根元から前記筒部の口腔側開口端までの長さは、13mmから20mmの範囲である請求項から10のいずれか1項に記載の内視鏡用マウスピース。
  12. 前記筒部の開口は、少なくとも口腔側が、口唇の方向へ内腔が拡張された非円形である請求項1から11のいずれか1項に記載の内視鏡用マウスピース。
  13. 前記鍔部は少なくとも2つ以上に分断して形成され、
    分断した前記鍔部の各々に突起部とスリット部を設けて、鍔部の大きさが調整可能である請求項1から12のいずれか1項に記載の内視鏡用マウスピース。


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