JP6225365B2 - フェンダライナー構造 - Google Patents
フェンダライナー構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6225365B2 JP6225365B2 JP2014030320A JP2014030320A JP6225365B2 JP 6225365 B2 JP6225365 B2 JP 6225365B2 JP 2014030320 A JP2014030320 A JP 2014030320A JP 2014030320 A JP2014030320 A JP 2014030320A JP 6225365 B2 JP6225365 B2 JP 6225365B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fender liner
- wall
- front wheel
- fender
- vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000009423 ventilation Methods 0.000 claims description 2
- 238000010276 construction Methods 0.000 claims 1
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 8
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
特許文献1に記載のフェンダライナー100は、図5に示すように、前輪Tの回転中心よりも前側の位置に複数の通気口102を備えている。前記通気口102は、エンジンルーム内でラジエータやエンジンを冷却した空気を車両外側に排出する開口である。このため、エンジンルーム内の冷却効率を考えると前記通気口102を広い範囲に多く設けることが好ましい。しかし、フェンダライナー100は、前論Tにより跳ね上げられた泥、水、雪等の異物がフロントフェンダー、エプロン等に直接当たらないようにするための泥除けであり、前記通気口102を設ける範囲には制約がある。
前記フェンダライナー100では、前輪Tが前方に跳ね上げる泥、雪等(異物)の予想到達範囲の上側位置に前記通気口102が設けられている。さらに、前記通気口102は、エンジンルームからの排気(矢印参照)を前輪Tの回転方向に導けるように、前方から見て斜め上を向く上向き壁に形成されて、それらの通気口102が前輪Tの中心方向を指向している。
請求項1の発明は、車両の前輪のトレッド部を囲んでホイールハウス内に設置されたフェンダライナー本体と、前輪の回転中心よりも前側の位置で前記フェンダライナー本体に形成された複数の通気口とを備える車両のフェンダライナー構造であって、前記通気口が形成されている前記フェンダライナー本体の壁板部は、前方から見て斜め下を向く下向き壁と、同じく斜め上を向く上向き壁とが円周方向に交互に配置されることにより断面波板状に形成されており、前輪が前方に跳ね上げる異物の予想到達範囲内にある通気口は、前記フェンダライナー本体の壁板部の下向き壁に形成されており、前記通気口が形成される下向き壁は、路面に対する前記異物の跳ね上がり予想角度に等しい傾斜角度で、あるいは、前記跳ね上がり予想角度よりも小さな傾斜角度で形成されていることを特徴とする。
さらに、異物の予想到達範囲内の通気口は、フェンダライナー本体の壁板部の下向き壁に形成されている。ここで、下向き壁の傾斜は、路面からの異物の跳ね上がり方向にほぼ沿っているため、跳ね上がった異物が下向き壁に衝突し難くなる。このため、異物の予想到達範囲内に通気口を設けても、前記異物がフェンダライナー本体の通気口から内側に入り込み難くなる。
また、跳ね上がった異物が下向き壁に衝突し難くなり、前記異物がフェンダライナー本体の通気口から内側に入り込み難くなる。
請求項3の発明によると、異物の予想到達範囲よりも上側に位置する通気口は、前記フェンダライナー本体の壁板部の上向き壁に形成されていることを特徴とする。
即ち、通気口が前輪の中心方向を指向するようになるため、エンジンルームから排出される空気を前輪の回転方向に導けるようになり、排気をスムーズに行なえる。
以下、図1から図4に基づいて本発明の実施形態1に係るフェンダライナー構造について説明する。
ここで、図中の前後左右及び上下は、フェンダライナー構造を備える車両の前後左右及び上下に対応している。
前記フェンダライナー構造について説明する前に車両Mの前部ホイールハウス回りの概要について説明する。
図1、図2に示すように、車両Mの前部の左右両側には、左右の前輪Tを収納するホイールハウス12(図1,2では左側のみ記載)が設けられている。前記ホイールハウス12は、図2に示すように、車両Mの外形意匠を構成するフェンダパネル14と、エンジンルームEを構成するフェンダエプロン16と、両者14,16間に設けられたフェンダライナー本体20とから構成されている。
フェンダパネル14の上端縁には、例えば、図2に示すように、略L字形に折り曲げられた上部受け部14uが形成されており、そのフェンダパネル14のホイールアーチ部分にフランジ部14eが設けられている。フェンダエプロン16は、図2に示すように、前輪Tのトレッド部Tr(外周面の部分)を囲む車輪覆い部16eを備えており、その車輪覆い部16eの外端位置にフェンダパネル14の上部受け面14uを支える縦壁部16tが設けられている。そして、フェンダエプロン16の車輪覆い部16eとフェンダパネル14のフランジ部14e間にフェンダライナー本体20が取付けられている。
フェンダライナー本体20は、フェンダエプロン16の車輪覆い部16eとフェンダパネル14のフランジ部14eとの間で前輪Tを覆うように構成されている。そして、前輪Tにより跳ね上げられた泥や雪等がフェンダパネル14等の内面に付着しないようにしている。フェンダライナー本体20は、図3に示すように、前輪Tのトレッド部Trを囲んで配置されるライナー中央部22と、フェンダパネル14のフランジ部14eに連結されるライナー外縁部25と、フェンダエプロン16の車輪覆い部16eに連結されるライナー内側部27とから構成されている。
ライナー中央部22は、前輪Tのトレッド部Trに沿うように側面円弧形に形成されており、前輪Tの回転中心Cよりも前側の位置に、図3、図4に示すように、多数の通気口24を備える断面波板状の壁板部23を備えている。さらに、ライナー中央部22には、壁板部23の下側にフロントバンパー18(図1参照)が連結されるバンパー連結部22cが設けられている。また、ライナー中央部22の壁板部23の前方には、図4に示すように、サブラジエータ19が設けられている。
フェンダライナー本体20の壁板部23は、上記したように、多数の通気口24を備える断面波板状の壁部であり、図3、図4に示すように、左右方向に長い下向き壁23dと上向き壁23uとが円周方向(上下方向)に交互に配置されている。下向き壁23dは、前方から見たときに斜め下を向くように形成されており、上向き壁23uは、前方から見たときに斜め上を向くように形成されている。即ち、フェンダライナー本体20の壁板部23には、最下部にNo.1下向き壁23dが設けられており、その上にNo.1上向き壁23uが設けられている。さらに、No.1上向き壁23uの上にNo.2下向き壁23dとNo.2上向き壁23u、・・・、No.8下向き壁23dとNo.8上向き壁23uとが下から順番に設けられている。
跳ね上げ角度θは約70°に設定されており、フェンダライナー本体20の下向き壁23dの傾斜角度は前記跳ね上げ角度θとほぼ等しい値に設定されている。したがって、車両Mの走行中に前輪Tが前方に跳ね上げる泥や雪等の異物は、フェンダライナー本体20の下向き壁23dに沿うように跳ね上がるようになる。
次に、前記フェンダライナー本体20の働きについて説明する。
車両MのエンジンルームE内でラジエータ、エンジン(図示省略)、及びサブラジエータ19等を冷却した空気は、図4の矢印に示すように、フェンダライナー本体20のNo.1,2下向き壁23dとNo.2〜8上向き壁23uに形成された通気口24を通ってホイールハウス12内に排出される。そして、ホイールハウス12内で前輪Tのブレーキを冷却した後、外部に放散される。前記サブラジエータ19は、図4に示すように、フェンダライナー本体20の壁板部23の前側に設けられているため、フェンダライナー本体20のNo.1,2下向き壁23dの位置に通気口24が設けられることで冷却効率が向上する。
本実施形態に係るフェンダライナー構造によると、前輪Tが前方に跳ね上げる雪等の異物の予想到達範囲内でも通気口24を形成できるため、車両MのエンジンルームE内からフェンダライナー本体20の通気口24を通して外部に排出される空気量を多くでき、車両Mの冷却効率が向上する。
さらに、雪等の異物の予想到達範囲内の通気口24は、フェンダライナー本体20の壁板部23の下向き壁23dに形成されている。ここで、下向き壁23dの傾斜は、路面からの異物の跳ね上がり方向にほぼ沿っているため、跳ね上がった異物が下向き壁23dに衝突し難くなる。このため、異物の予想到達範囲内に通気口24を設けても、前記異物がフェンダライナー本体20の通気口24から内側に入り込み難くなる。
また、雪等の異物の予想到達範囲よりも上側に位置する通気口24はフェンダライナー本体20の壁板部23の上向き壁23uに形成されている。即ち、通気口24が前輪Tの中心方向を指向するようになるため、エンジンルームEから排出される空気を前輪Tの回転方向に導けるようになり、排気をスムーズに行なえる。
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、図4に示すように、フェンダライナー本体20の下向き壁23dの傾斜角度を泥や雪等の跳ね上げ角度θ(=約70°)とほぼ等しく設定する例を示した。しかし、フェンダライナー本体20の下向き壁23dの傾斜角度を前記跳ね上げ角度θよりも小さくすることも可能である。これにより、泥や雪等の異物がさらに下向き壁23dに当たり難くなる。
また、本実施形態では、フェンダライナー本体20における異物の予想到達範囲内にNo.1,2下向き壁23dを設ける例を示した。しかし、フェンダライナー本体20の下向き壁23dの数を前輪Tの回転中心Cよりも高い位置で、かつ異物の予想到達範囲内で増やすことも可能である。
20・・・・フェンダライナー本体
23・・・・壁板部
23d・・・下向き壁
23u・・・上向き壁
24・・・・通気口
T・・・・・前輪
Tr・・・・トレッド部
Claims (3)
- 車両の前輪のトレッド部を囲んでホイールハウス内に設置されたフェンダライナー本体と、前輪の回転中心よりも前側の位置で前記フェンダライナー本体に形成された複数の通気口とを備える車両のフェンダライナー構造であって、
前記通気口が形成されている前記フェンダライナー本体の壁板部は、前方から見て斜め下を向く下向き壁と、同じく斜め上を向く上向き壁とが円周方向に交互に配置されることにより断面波板状に形成されており、
前輪が前方に跳ね上げる異物の予想到達範囲内にある通気口は、前記フェンダライナー本体の壁板部の下向き壁に形成されており、
前記通気口が形成される下向き壁は、路面に対する前記異物の跳ね上がり予想角度に等しい傾斜角度で、あるいは、前記跳ね上がり予想角度よりも小さな傾斜角度で形成されていることを特徴とする車両のフェンダライナー構造。 - 請求項1に記載された車両のフェンダライナー構造であって、
前記異物の予想到達範囲の上限は、前輪の回転中心よりも所定寸法だけ高い位置に設定されており、下限位置にある前記通気口は前輪の回転中心よりも高い位置に形成されていることを特徴とする車両のフェンダライナー構造。 - 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された車両のフェンダライナー構造であって、
前記異物の予想到達範囲よりも上側に位置する通気口は、前記フェンダライナー本体の壁板部の上向き壁に形成されていることを特徴とする車両のフェンダライナー構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014030320A JP6225365B2 (ja) | 2014-02-20 | 2014-02-20 | フェンダライナー構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014030320A JP6225365B2 (ja) | 2014-02-20 | 2014-02-20 | フェンダライナー構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015155226A JP2015155226A (ja) | 2015-08-27 |
JP6225365B2 true JP6225365B2 (ja) | 2017-11-08 |
Family
ID=54774848
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014030320A Active JP6225365B2 (ja) | 2014-02-20 | 2014-02-20 | フェンダライナー構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6225365B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11377156B2 (en) | 2020-01-15 | 2022-07-05 | Honda Motor Co., Ltd. | Wheel well vent assembly |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6623880B2 (ja) * | 2016-03-25 | 2019-12-25 | 三菱自動車エンジニアリング株式会社 | スプラッシュシールド |
JP6915520B2 (ja) | 2017-12-11 | 2021-08-04 | トヨタ自動車株式会社 | フェンダライナ構造 |
KR101924943B1 (ko) * | 2018-06-28 | 2018-12-05 | 쌍용자동차 주식회사 | 자동차의 브레이크 냉각장치 |
JP7213120B2 (ja) * | 2019-03-28 | 2023-01-26 | 本田技研工業株式会社 | ホイールハウス構造 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5460411A (en) * | 1994-01-11 | 1995-10-24 | Air Fenders Ltd. | Fender for cooling tires and brakes and to control spray |
JP4950621B2 (ja) * | 2006-11-06 | 2012-06-13 | 林テレンプ株式会社 | 自動車用スプラッシュシールド |
JP5061773B2 (ja) * | 2007-08-02 | 2012-10-31 | トヨタ車体株式会社 | フェンダライナ構造 |
-
2014
- 2014-02-20 JP JP2014030320A patent/JP6225365B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11377156B2 (en) | 2020-01-15 | 2022-07-05 | Honda Motor Co., Ltd. | Wheel well vent assembly |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015155226A (ja) | 2015-08-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6225365B2 (ja) | フェンダライナー構造 | |
JP6394642B2 (ja) | 車両下部構造 | |
JP5983384B2 (ja) | 車体後部構造 | |
JP5737257B2 (ja) | 車両前部構造 | |
US9908563B2 (en) | Wheel house structure | |
JP5943093B2 (ja) | 車両用マッドガード構造 | |
JP7131374B2 (ja) | フロントデフレクタ | |
JP2007145097A (ja) | アンダカバー | |
JP6460085B2 (ja) | 車両下部構造 | |
JP6485472B2 (ja) | タイヤデフレクタ装置 | |
JP5630331B2 (ja) | 冷却風導入構造 | |
JP5861320B2 (ja) | 車両後部構造 | |
JP2010036853A (ja) | インストルメントパネル構造 | |
JP2008195235A (ja) | 自動二輪車 | |
JP6623880B2 (ja) | スプラッシュシールド | |
JP5668648B2 (ja) | 車両後部構造 | |
JP6064932B2 (ja) | 助手席キックボードへのスピーカー配設構造 | |
JP6138176B2 (ja) | インナーフェンダー | |
JP2016164013A (ja) | マッドガード | |
JP6337727B2 (ja) | フェンダライニング | |
JP4784275B2 (ja) | 車両の走行風導入路構造 | |
JP5947347B2 (ja) | 車体前部構造 | |
JP6094529B2 (ja) | 自動車の後部下側の構造 | |
JP6673233B2 (ja) | バンパリインフォースメントメント | |
JP6315690B2 (ja) | カバー部材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160506 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170328 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170330 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170515 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170905 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170918 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6225365 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |