JP6224378B2 - ガスセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、被測定ガス中の特定ガスを検出するガス検出素子と、ガス検出素子の径方向周囲を取り囲む主体金具と、ガス検出素子の検出部を覆うように主体金具に固定されたプロテクタと、を備えたガスセンサに関する。
被測定ガス中の特定ガスを検出するガス検出素子と、ガス検出素子の径方向周囲を取り囲む主体金具と、ガス検出素子の検出部を覆うように主体金具に固定されたプロテクタと、を備えたガスセンサが知られている。
ガスセンサの一例としては、排気ガスなどの被測定ガス中の特定ガスを検出するための酸素センサ,NOxセンサ,HCセンサなどが挙げられる。
また、ガスセンサとしては、主体金具がSUS430で構成され、プロテクタがSUS310Sで構成されたものがある(特許文献1)。このガスセンサでは、主体金具の先端に対してプロテクタが溶接により取り付けられている。
特開2006−208165号公報
しかし、上述のガスセンサにおいては、高温時にプロテクタにおいて酸化減量が生じてプロテクタの脱落が生じる場合があり、また、プロテクタにσ相脆化が生じて耐衝撃性が低下する虞がある。
つまり、プロテクタのうち主体金具との接合部に酸化減量が生じると、プロテクタが主体金具から脱落する虞がある。換言すれば、上述のガスセンサにおいては、高温時でのプロテクタの耐酸化性が十分ではない場合がある。
また、プロテクタのうち主体金具との接合部にσ相脆化が生じると、衝撃に対する体力が低下するため、外部からの衝撃によってプロテクタが主体金具から脱落するなどの問題が生じる虞がある。換言すれば、上述のガスセンサにおいては、σ相脆化が生じるとプロテクタの耐衝撃性が十分ではなくなる場合がある。
そこで、本発明はこうした問題に鑑みなされたものであり、高温環境下での耐酸化性に優れると共に、σ相脆化によるプロテクタの耐衝撃性の低下を抑制できるガスセンサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、後端側から先端側にかけて軸線方向に延びると共に、被測定ガスに接触する検出部を先端部に有し、被測定ガス中の特定ガスを検出するガス検出素子と、検出部を先端から突き出させた状態でガス検出素子の径方向周囲を取り囲む主体金具と、ガス検出素子の検出部を覆うように、主体金具に固定されたプロテクタと、を備えたガスセンサであって、プロテクタは、Niの含有量が30.0〜35.0[wt%]であり、Crの含有量が19.0〜23.0[wt%]であり、Alの含有量が0.15〜0.60[wt%]であり、残部として少なくともFeを含有すること、を特徴とするガスセンサである。
Niの含有量が30.0〜35.0[wt%]であり、Crの含有量が19.0〜23.0[wt%]であり、Alの含有量が0.15〜0.60[wt%]であり、残部として少なくともFeを含有する
プロテクタを構成する上記材料は、後述する比較測定結果(図2)に示すように、SUS310Sに比べて、高温環境下(例えば、650〜900[℃])においても、酸化減量が生じ難い特性がある。Alを含有することで、酸化物の成長が抑制されて、酸化物として脱落し減量する事象が抑制されるため、上記材料は、耐酸化性に優れている。
また、上記材料は、後述する比較測定結果(図2)に示すように、SUS310Sに比べて、高温(650℃)環境下でのσ相脆化が生じ難い特性を有している。
さらに、上記材料は、後述する比較測定結果(図2)に示すように、高温(800〜1000℃)環境下において、SUS310Sと同程度の強度を有する。
このような材料で構成されたプロテクタは、SUS310Sで構成される従来のプロテクタに比べて、高温環境下での酸化減量が生じ難いため、酸化減量に起因して主体金具から脱落する可能性が低くなる。つまり、このプロテクタは、高温環境下での耐酸化性に優れている。
また、本発明のガスセンサに備えられるプロテクタは、SUS310Sで構成される従来のプロテクタに比べて、高温環境下でのσ相脆化が生じ難いため、σ脆化に起因して主体金具から脱落する可能性が低くなる。つまり、このプロテクタは、高温環境下でのσ脆化に起因する耐衝撃性の低下を抑制できる。
さらに、本発明のガスセンサに備えられるプロテクタは、SUS310Sで構成される従来のプロテクタに比べて、同程度の強度を有することから、従来のプロテクタに代わるプロテクタとして利用可能である。
よって、本発明のガスセンサによれば、高温環境下でのプロテクタの耐酸化性に優れると共に、σ相脆化によるプロテクタの耐衝撃性の低下を抑制できる。
なお、本発明のプロテクタを構成する材料における各成分の合計値は100[wt%]である。
上述のガスセンサにおいては、プロテクタは、さらにTiを含有する、という構成を採ることができる。
プロテクタを構成する上記材料は、さらにTiを含有することで、高温環境下での強度がより向上する。このため、Tiを含有する上記材料で構成されたプロテクタは、高温環境下での強度に優れたものとなる。
よって、本発明のガスセンサによれば、高温環境下での強度に優れたプロテクタを備えるため、高温環境下での強度低下によるプロテクタの破損を抑制できる。
本発明のガスセンサによれば、高温環境下でのプロテクタの耐酸化性に優れると共に、σ相脆化によるプロテクタの耐衝撃性の低下を抑制できる。
第1実施形態の全領域空燃比センサの全体構成を示す断面図である。 第1実施形態と比較例との比較測定の測定結果である。 第2実施形態の酸素センサの全体構成を示す断面図である。
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
尚、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
[1.第1実施形態]
[1−1.全体構成]
図1は、本発明を適用した実施形態の全領域空燃比センサ2(以下、空燃比センサ2ともいう)の全体構成を示す断面図である。
空燃比センサ2は、ガスセンサの一種であって、例えば、自動車や各種内燃機関における空燃比フィードバック制御に使用するために、内燃機関の排気管に装着される。また、空燃比センサ2は、測定対象となる排ガス(被測定ガス)中の酸素(特定ガス)を検出するガス検出素子を備えて構成される。
空燃比センサ2は、ハウジング38と、ガス検出素子4と、プロテクタ42と、セラミックスリーブ6と、絶縁コンタクト部材66と、5個の接続端子10と、を備えている。
ハウジング38は、排気管に固定するためのネジ部39が外表面に形成された筒状の部材であり、SUS430で構成されている。ガス検出素子4は、軸線方向(空燃比センサ2の長手方向:図中上下方向)に延びる板状形状である。プロテクタ42は、ガス検出素子4の先端部周囲を覆うようにハウジング38の先端側外周に固定された有底筒状の部材である。セラミックスリーブ6は、ガス検出素子4の径方向周囲を取り囲むように配置される筒状の部材である。絶縁コンタクト部材66は、軸線方向に貫通するコンタクト挿通孔68の内壁面がガス検出素子4の後端部の周囲を取り囲む状態で配置される。5個の接続端子10は、ガス検出素子4と絶縁コンタクト部材66との間に配置される金属部材である。
ガス検出素子4は、軸線方向に延びる板状形状をなし、測定対象となるガスに向けられる先端側(図中下方)に保護層に覆われた検出部8が形成され、後端側(図中上方)の外表面のうち表裏の位置関係となる第1板面21および第2板面23に電極端子部30,31,32,34,36が形成されている。ガス検出素子4は、特定ガスが検出部8に接触すると、特定ガスの濃度等に応じたセンサ出力信号を電極端子部から外部に出力する。
接続端子10は、ガス検出素子4と絶縁コンタクト部材66との間に配置されることで、ガス検出素子4の電極端子部30,31,32,34,36にそれぞれ電気的に接続される。また、接続端子10は、外部からセンサの内部に配設されるリード線46にも電気的に接続されており、リード線46が接続される外部機器と電極端子部30,31,32,34,36との間に流れる電流の電流経路を形成する。
ハウジング38は、軸線方向に貫通する貫通孔54を有し、貫通孔54の径方向内側に突出する棚部52を有する略筒状形状に構成されている。ハウジング38は、検出部8を貫通孔54の先端側外部に配置し、電極端子部30,31,32,34,36を貫通孔54の後端側外部に配置する状態で、貫通孔54に挿通されたガス検出素子4を保持する。棚部52は、軸線方向に垂直な平面に対して傾きを有する内向きのテーパ面として形成されている。
ハウジング38の貫通孔54の内部には、ガス検出素子4の径方向周囲を取り囲む状態で、環状形状のセラミックホルダ51、粉末充填層53,56(以下、滑石リング53,56ともいう)、および上述のセラミックスリーブ6が、この順に先端側から後端側にかけて積層されている。
セラミックスリーブ6とハウジング38の後端部40との間には、加締パッキン57が配置されている。ハウジング38の後端部40は、加締パッキン57を介してセラミックスリーブ6を先端側に押し付けるように、加締められている。
セラミックホルダ51とハウジング38の棚部52との間には、気密性を維持するための金属ホルダ58が配置されている。金属ホルダ58は、滑石リング53やセラミックホルダ51を保持する機能も有している。
つまり、ハウジング38は、検出部8を先端から突き出させた状態でガス検出素子4の径方向周囲を取り囲む構成である。
ガス検出素子4は、軸線方向に延びる板状形状に形成された素子部と、同じく軸線方向に延びる板状形状に形成されたヒータとが積層されて、長方形状の軸断面を有する板状形状に形成されている。なお、空燃比センサ2として用いられるガス検出素子4は従来公知のものであるため、その内部構造等の詳細な説明は省略する。
ガス検出素子4は、図1に示すように、先端側(図1における下方)の検出部8がハウジング38の先端より突出すると共に、後端側の電極端子部30,31,32,34,36がハウジング38の後端より突出した状態で、ハウジング38の内部に固定される。
そして、ハウジング38の後端側外周には、外筒44が固定されている。外筒44の後端側(図1における上方)の開口部には、ガス検出素子4の各電極端子部30,31,32,34,36とそれぞれ電気的に接続される5本のリード線46(図1では3本が図示)が挿通されるリード線挿通孔61が形成されたグロメット50が配置されている。
また、ハウジング38の後端部40より突出されたガス検出素子4の後端側(図1における上方)には、絶縁コンタクト部材66が配置される。なお、この絶縁コンタクト部材66は、ガス検出素子4の後端側の表面に形成される電極端子部30,31,32,34,36の周囲に配置されている。
[1−2.プロテクタの構成]
プロテクタ42は、複数のガス流通口を有する有底筒状に形成されており、ガス検出素子4の突出部分を覆う状態で、ハウジング38の先端側(図1における下方)外周に取り付けられている。プロテクタ42とハウジング38との接合部43は、溶接等により形成される。
プロテクタ42は、有底筒状の外側筒状部材81と、外側筒状部材81の内側に配置された有底筒状の内側筒状部材91と、を備えた二重構造に形成されている。
外側筒状部材81は、筒状の外側側壁82と、外側側壁82の先端側に設けられる外側底壁83と、を有して構成される。外側筒状部材81は、外側側壁82に複数(本実施形態では、8個)の外壁ガス流通口84を備えている。
内側筒状部材91は、外側側壁82の内部に配置される筒状の内側側壁92と、内側側壁92の先端側に設けられる内側底壁93と、を有して構成される。内側筒状部材91は、内側側壁92に複数(本実施形態では、8個)の内壁ガス流通口94を備えている。
内側側壁92は、軸線方向の後端側から先端側にかけて、固定部95,固定用段差部96,最大内径部97,寸法変更段差部98,最小内径部99を備えて構成されている。
寸法変更段差部98は、軸線方向に垂直な板面形状に形成されており、軸線方向に垂直な断面における内側側壁92の内径寸法を変更するために備えられている。最大内径部97は、軸線方向に垂直な断面における内径寸法が寸法変更段差部98の最大内径寸法と等しい寸法となるように形成されている。最小内径部99は、軸線方向に垂直な断面における内径寸法が寸法変更段差部98の最小内径寸法と等しい寸法となるように形成されている。
内壁ガス流通口94は、内側側壁92のうち最小内径部99において、周方向にわたり複数箇所に形成されている。
内側筒状部材91は、内側底壁93において、被測定ガスを内側筒状部材91の内部から外部に排出するための内側底壁流通口100を備えている。
他方、外壁ガス流通口84は、外側側壁82のうち内側側壁92の最大内径部97に対応する位置において、周方向にわたり複数箇所に形成されている。つまり、外壁ガス流通口84は、軸線方向における形成位置が内壁ガス流通口94とは異なっている。
また、外側筒状部材81は、外側底壁83において、被測定ガスを外側筒状部材81の内部から外部に排出するための外側底壁流通口85を備えて構成されている。
プロテクタ42の外側筒状部材81および内側筒状部材91は、それぞれ、32Ni−20Cr−Ti−Alを成分とする材料で構成されている。具体的には、プロテクタ42の外側筒状部材81および内側筒状部材91は、それぞれ、Niの含有量が30.0〜35.0[wt%]であり、Crの含有量が19.0〜23.0[wt%]であり、Alの含有量が0.15〜0.60[wt%]であり、Tiの含有量が0.15〜0.60[wt%]であり、残部として少なくともFeを含有する材料で構成されている。
なお、プロテクタ42を構成する材料における各成分の合計値は100[wt%]である。残部としては、Feの他に、不可避的不純物(C、Si、Mn、P、S)を含有する場合がある。不可避的不純物は、できる限り少ないことが望ましい。
[1−3.プロテクタの材料に関する比較測定]
本実施形態のプロテクタ42(外側筒状部材81および内側筒状部材91)を構成する材料について、SUS310Sとの比較測定結果を説明する。
比較測定は、耐酸化性(酸化減量)、σ相脆化、高温強度、の3項目について実施した。また、SUS310Sの成分は、20Ni−25Crである。
耐酸化性(酸化減量)の比較測定は、1000℃の環境下に30分間保持した後に10分間常温(25℃)で冷却するサイクルを、200サイクル繰り返した場合において、各材料の酸化減量を測定する方法を採用した。
σ相脆化の比較測定は、650℃の環境下において、σ相脆化が生じるか否かを測定する方向を採用した。
高温強度の比較測定は、800℃、900℃、1000℃の各温度での引張り強度を測定する方法を採用した。
比較測定の測定結果を図2に示す。図2では、本実施形態の材料を実施例と記載し、SUS310Sを比較例と記載する。
図2の測定結果に示すとおり、まず、耐酸化性に関しては、本実施形態のプロテクタ42を構成する材料は、SUS310Sと比べて、酸化減量が少ないことから、耐酸化性に優れていることが判る。
次に、σ相脆化に関しては、本実施形態のプロテクタ42を構成する材料は、σ相脆化が生じ難いのに対して、SUS310Sはσ相脆化が生じている。このことから、本実施形態のプロテクタ42を構成する材料は、SUS310Sに比べて、σ相脆化が生じがたいことが判る。
次に、高温強度に関しては、本実施形態のプロテクタ42を構成する材料は、SUS310Sと比べて、いずれの温度でもほぼ同等の強度を有している。このため、本実施形態のプロテクタ42は、SUS310Sで構成された従来のプロテクタの代わりとして利用できることが判る。
[1−4.効果]
以上説明したように、本実施形態の全領域空燃比センサ2においては、プロテクタ42は、Niの含有量が30.0〜35.0[wt%]であり、Crの含有量が19.0〜23.0[wt%]であり、Alの含有量が0.15〜0.60[wt%]であり、Tiの含有量が0.15〜0.60[wt%]であり、残部として少なくともFeを含有する材料で構成されている。
このプロテクタ42は、上述の比較測定結果によれば、SUS310Sで構成される従来のプロテクタに比べて、高温環境下での酸化減量が生じ難いため、酸化減量に起因してハウジング38から脱落する可能性が低くなる。つまり、プロテクタ42は、高温環境下での耐酸化性に優れている。
また、プロテクタ42は、上述の比較測定結果によれば、SUS310Sで構成される従来のプロテクタに比べて、高温環境下でのσ相脆化が生じ難いため、σ脆化に起因してハウジング38から脱落する可能性が低くなる。つまり、このプロテクタ42は、高温環境下でのσ脆化に起因する耐衝撃性の低下を抑制できる。
さらに、プロテクタ42は、上述の比較測定結果によれば、SUS310Sで構成される従来のプロテクタに比べて、同程度の強度を有することから、従来のプロテクタに代わるプロテクタとして利用可能である。
よって、本実施形態の全領域空燃比センサ2によれば、高温環境下でのプロテクタ42の耐酸化性に優れると共に、σ相脆化によるプロテクタ42の耐衝撃性の低下を抑制できる。
また、プロテクタ42は、Tiを含有している。プロテクタ42を構成している材料は、Tiを含有しない場合に比べて、Tiを含有することで、高温環境下での強度がより向上する。このため、Tiを含有するプロテクタ42は、高温環境下での強度に優れたものとなる。
よって、本実施形態の全領域空燃比センサ2によれば、高温環境下での強度に優れたプロテクタ42を備えるため、高温環境下での強度低下によるプロテクタ42の破損を抑制できる。
[1−5.特許請求の範囲との対応関係]
ここで、特許請求の範囲と本実施形態とにおける文言の対応関係について説明する。
全領域空燃比センサ2(空燃比センサ2)がガスセンサの一例に相当し、ハウジング38が主体金具の一例に相当し、排ガスが被測定ガスの一例に相当し、酸素が特定ガスの一例に相当する。
[3.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、プロテクタとして、外側筒状部材と内側筒状部材とを備えた二重構造のプロテクタについて説明したが、プロテクタはこのような形態に限定されることはない。具体的には、外側筒状部材のみを備える一重構造のプロテクタであっても良い。あるいは、外側筒状部材と中間筒状部材と内側筒状部材とを備える三重構造のプロテクタであっても良い。
また、ガス検出素子は、上述のような板状形状に限られることはなく、有底筒状形状のガス検出素子であってもよい。
ここで、第2実施形態として、有底筒状形状の筒型検出素子104を備えるガスセンサ101(酸素センサ101)について簡単に説明する。なお、酸素センサ101は、例えば、内燃機関の排ガス中の酸素を検出する用途に用いられる。
ガスセンサ101(酸素センサ101)の全体構成を表す断面図を、図3に示す。
酸素センサ101は、図に示すように、有底筒状の筒型検出素子104と、ハウジング138と、プロテクタ142と、を備えている。
筒型検出素子104は、ジルコニアを主成分とする固体電解質体により構成されており、軸線方向に延びて先端(図の下側)が閉じた有底筒状に形成されている。筒型検出素子104は、被測定ガスに接触する検出部108を先端に有している。筒型検出素子104は、自身の内部に配置される棒状のセラミックヒータ103によって加熱されることで、酸素(特定ガス)を検出可能な活性化状態となる。
ハウジング138は、検出部108を先端から突き出させた状態で筒型検出素子104の径方向周囲を取り囲むとともに、酸素センサ101の内部構造物を収容する。また、ハウジング138は、酸素センサ101を排気管等の取付部に固定するために備えられている。
プロテクタ142は、筒型検出素子104の検出部108を覆うように、ハウジング138に固定されている。プロテクタ142は、有底筒状の外側筒状部材181と、外側筒状部材181の内側に配置された有底筒状の内側筒状部材191と、を備えた二重構造に形成されている。プロテクタ142とハウジング138との接合部143は、溶接等により形成される。
プロテクタ142の外側筒状部材181および内側筒状部材191は、それぞれ、第1実施形態のプロテクタ42と同様の材料で構成されている。
このため、酸素センサ101は、第1実施形態の全領域空燃比センサ2と同様に、高温環境下でのプロテクタ142の耐酸化性に優れると共に、σ相脆化によるプロテクタ142の耐衝撃性の低下を抑制できる。
ここで、特許請求の範囲と第2実施形態とにおける文言の対応関係について説明する。
酸素センサ101がガスセンサの一例に相当し、筒型検出素子104がガス検出素子の一例に相当し、ハウジング138が主体金具の一例に相当し、排ガスが被測定ガスの一例に相当し、酸素が特定ガスの一例に相当する。
2…全領域空燃比センサ(空燃比センサ)、4…ガス検出素子、8…検出部、38…ハウジング、42…プロテクタ、43…接合部、81…外側筒状部材、91…内側筒状部材、101…ガスセンサ(酸素センサ)、104…筒型検出素子、108…検出部、138…ハウジング、142…プロテクタ、143…接合部、181…外側筒状部材、191…内側筒状部材

Claims (2)

  1. 後端側から先端側にかけて軸線方向に延びると共に、被測定ガスに接触する検出部を先端部に有し、前記被測定ガス中の特定ガスを検出するガス検出素子と、
    前記検出部を先端から突き出させた状態で前記ガス検出素子の径方向周囲を取り囲む主体金具と、
    前記ガス検出素子の前記検出部を覆うように、前記主体金具に固定されたプロテクタと、
    を備えたガスセンサであって、
    前記プロテクタは、Niの含有量が30.0〜35.0[wt%]であり、Crの含有量が19.0〜23.0[wt%]であり、Alの含有量が0.15〜0.60[wt%]であり、残部として少なくともFeを含有しており、
    前記主体金具は、SUS430で構成されており、
    前記プロテクタは、前記主体金具に溶接固定されていること、
    を特徴とするガスセンサ。
  2. 前記プロテクタは、さらに、Tiを含有すること、
    を特徴とする請求項1に記載のガスセンサ。
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