JP6222556B2 - 画像記録シート除電装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、像担持体上に形成されたトナー像を画像記録シートに転写する転写領域を通過した画像記録シート部分を除電する画像記録シート除電装置、及び、これを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関するものである。
特許文献1には、いわゆる中間転写方式の画像形成装置において、中間転写ベルトから用紙(画像記録シート)へトナー像の転写を行う二次転写部の用紙搬送方向下流側に、転写用紙の除電を行う導電性の除電部材(除電プレート)を配置したものが開示されている。この画像形成装置で用いられる除電部材は、ステンレス等からなる導電性の薄板状部材であり、用紙幅方向に平行な一辺に一定のピッチで鋸歯状の先端部(尖鋭部)が形成されている。この画像形成装置においては、除電部材先端部における用紙幅方向に沿った放電状態を安定させることを目的に、除電部材のすべての先端がハウジング部材(支持部材)の表面(被接触面)に接触するように構成されている。
上記特許文献1に開示の具体的な構成は、除電部材の先端部とは反対側の部分(後端部分)とハウジング部材の除電部材配設用平面との間にスペーサ部材を介在させ、このスペーサ部材の傾斜面(除電部材の先端に向けて下り傾斜した面)に密着するように除電部材の後端部分をセットする。そして、その除電部材の上側から除電部材用カバーをハウジング部材に取り付け、この除電部材用カバーの先端部により除電部材の後端部分をスペーサ部材の傾斜面へ押さえ付ける。これにより、当該除電部材の先端部をハウジング部材の表面に押し付け、除電部材のすべての先端とハウジング部材の表面との接触状態を安定して維持できるように構成している。このような構成によれば、ハウジング部材の表面と用紙との距離が規定距離となるようにハウジング部材を高精度に位置決めすることにより、除電部材の先端に生じる放電をその用紙幅方向に沿って安定して均一なものとすることが可能である。
ところが、上記特許文献1に開示の画像形成装置においては、除電部材のすべての先端とハウジング部材の表面(被接触面)との接触状態を安定して維持するために、ハウジング部材の除電部材配設用平面、スペーサ部材の傾斜面、除電部材用カバーの先端部を、高い精度で位置決めすることが要求される場合がある。詳しくは、ハウジング部材及び除電部材用カバーは、その機能上、比較的高い硬度の樹脂で形成する必要があるところ、スペーサ部材も比較的高い硬度の樹脂で形成した場合には、ハウジング部材の除電部材配設用平面、スペーサ部材の傾斜面、除電部材用カバーの先端部を、高い精度で位置決めすることが要求される。これらの位置精度が悪いと、除電部材の後端部分における用紙幅方向の一部分を、スペーサ部材の傾斜面と除電部材用カバーの先端部との間で押さえることができず、除電部材がガタつくおそれがある。このようなガタツキが生じると、除電部材のすべての先端をハウジング部材の表面に安定して接触させることができなくなり、用紙幅方向における均一な放電を実現できない。このように高い精度の位置決めを実現する必要があるので、上記特許文献1に開示の画像形成装置においては、ハウジング部材、スペーサ部材、除電部材用カバー等の製造コストが高騰するという問題が生じる。
一方、一般に、像担持体上に形成されたトナー像を画像記録シートに転写する転写領域を通過した画像記録シート部分に対向する尖鋭部をシート幅方向に複数備えた導電性の除電プレートには、当該除電部材に電圧を印加するための給電部材や、当該除電部材をアースに接続するためのアース部材が電気的に接続される。除電プレートは、経時使用による機能低下を回復させるために、画像形成装置本体に対して交換可能に構成されていることが多い。そのため、画像形成装置本体側の給電部材やアース部材の端子(板バネ等)を、除電プレートに押し付けるようにして、接点をとるのが一般的である。
本発明者らは、除電プレートの後端部分を支持部材の面から持ち上げるように給電部材やアース部材の端子で除電プレートを押圧するような構成について検討した。この構成においては、除電プレートの前後方向(尖鋭部を前方とし、後端部分を後方とした方向)において、除電プレートの尖鋭部と後端部分との間の除電プレート部分を支持部材の面側へ押さえる押さえ部を配置する。この構成によれば、この押さえ部を支点にして除電プレートを回動させる付勢力を生じさせ、この付勢力により除電プレートの尖鋭部を支持部材の被接触面に対して除電プレートの厚み方向に押し付けることができる。このとき、除電プレートに撓みが生じるので、多少の寸法誤差や組み付け誤差があっても、その誤差はこの除電プレートの撓みによって吸収でき、除電プレートのすべての尖鋭部を支持部材の被接触面へ安定して押し当てることが可能であると考えたものである。
しかしながら、給電部材やアース部材の端子は、通常、配線の都合等によって、除電プレートのシート幅方向一端側の1箇所に接点をもつように構成される。そのため、給電部材やアース部材の端子で除電プレートを押圧する構成では、除電プレートのシート幅方向他端側に位置する尖鋭部を支持部材の被接触面に対して該除電プレートの厚み方向に押し付ける力が不十分となり、又は、押し付けることができないおそれがある。また、給電部材やアース部材の端子は、そもそも、電気的な接点を確保することを主目的とするものであり、除電プレートの尖鋭部が支持部材の被接触面に接触するように経時的に安定して除電プレートを押圧するように構成することには、逆に製造コストを高騰させる結果を招くおそれもある。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、多少の寸法誤差や組み付け誤差があっても、低コストで、シート幅方向にわたって除電プレートの尖鋭部を支持部材の被接触面に対して安定して接触させることが可能な画像記録シート除電装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、尖鋭部を画像記録シートのシート幅方向に複数備えた導電性の除電プレートと、上記除電プレートを支持する支持部材とを備え、上記支持部材は、上記除電プレートの各尖鋭部が接触する被接触面を有している画像記録シート除電装置において、上記支持部材は、上記除電プレートを上記被接触面とは反対側から押さえる押さえ部を有し、上記除電プレートと電気的に接続される給電部材又はアース部材とは別の弾性部材によって該除電プレートにおける各尖鋭部とは反対側の箇所を上記被接触面側から押圧することにより、上記押さえ部を支点にして、該除電プレートの各尖鋭部を上記被接触面に対して該除電プレートの厚み方向に押し当てるように構成したことを特徴とする。
本発明においては、除電プレートの各尖鋭部を支持部材の被接触面に対して該除電プレートの厚み方向に押し当てるための部材が弾性部材である。そのため、除電プレートを支持する支持部材等に多少の寸法誤差や組み付け誤差があっても、その寸法誤差を弾性部材の変形によって吸収でき、除電プレートをガタつき無く保持することができる。よって、製造コストをかけて寸法誤差や組み付け誤差を小さくする必要がなく、低コストで、除電プレートの尖鋭部を支持部材の被接触面に対して安定して押し当てることが可能となる。
しかも、この弾性部材は、給電部材又はアース部材とは別の部材であるため、配線などの制約を受けずに配置することができる。そのため、除電プレートの各尖鋭部を支持部材の被接触面へ押し当てる力がシート幅方向に大きく偏ることのない箇所に弾性部材を配置することが容易である。よって、シート幅方向にわたって除電プレートの尖鋭部を支持部材の被接触面に対して安定して接触させることを、給電部材やアース部材の押圧によって実現する場合よりも、低コストで実現可能である。なお、本発明において、給電部材又はアース部材は、弾性部材である必要はなく、また、除電プレートに接離可能な部材に限らず、除電プレートに固定される部材であってもよい。
以上より、本発明によれば、多少の寸法誤差や組み付け誤差があっても、低コストで、シート幅方向にわたって除電プレートの尖鋭部を支持部材の被接触面に対して安定して接触させることが可能となるという優れた効果が得られる。
実施形態におけるフルカラープリンタの概略を示す断面構成図である。 同フルカラープリンタの両面ユニットを開放した様子を示す説明図である。 同両面ユニットに設けられる副回動ユニットに対して着脱可能な二次転写ローラユニットを示す外観斜視図である。 同二次転写ローラユニットに設けられる二次転写ローラの外観図である。 (a)は、同二次転写ローラユニットが装着された状態の副回動ユニットを、装置本体側から見たときの外観斜視図であり、(b)は再給紙路側から見たものである。 同二次転写ローラユニットを副回動ユニットへ装着するときの動きを示す説明図である。 同二次転写ローラユニットの転写出口ガイドの下端に配置される用紙除電部の用紙幅方向一端部を拡大した分解図である。 二次転写部を示す模式図である。 同二次転写ローラユニットの用紙除電部を用紙搬送方向に沿って切断したときの断面図である。 同用紙除電部の除電プレートに除電用電圧を印加する給電構成を示す模式図である。 変形例における用紙除電部を用紙搬送方向に沿って切断したときの断面図である。
以下、本発明に係る画像形成装置の一実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態における画像形成装置の一例であるフルカラープリンタの概略を示す断面構成図である。
このフルカラープリンタは、装置本体50のほぼ中央部に、複数のローラに掛け渡された像担持体としての中間転写体である中間転写ベルト11を備えており、その中間転写ベルト11の鉛直方向下方に向いたベルト面に沿って4個の作像ユニット10M,10C,10Y,10Bkを備えている。中間転写ベルト11の材質は、例えばポリイミドを主成分とするものが好ましい。
各作像ユニット10M,10C,10Y,10Bkは、潜像担持体としての感光体ドラム1を具備している。これらの感光体ドラム1の周りには、それぞれ、帯電装置、現像装置、クリーニング装置等が配置されている。また、各感光体ドラム1に対向する位置には、中間転写ベルト11の内側に一次転写手段としての一次転写ローラ12がそれぞれ設けられている。本実施形態の場合、4個の作像ユニット10M,10C,10Y,10Bkは同一構造に構成されているが、各作像ユニットの現像装置で扱う現像剤の色がマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4色に異なっている。また、本実施形態の場合、4個の作像ユニット10M,10C,10Y,10Bkは、図において左からマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの色順に配置されている。各作像ユニット10M,10C,10Y,10Bkはプロセスカートリッジとして装置本体50に着脱可能に設けられている。
また、各作像ユニット10M,10C,10Y,10Bkの下方には、光書込装置14が設けられている。この光書込装置14は、図示はしないがポリゴンミラーやミラー群等を有しており、光変調されたレーザ光を各色作像ユニットの感光体ドラム1の表面に照射する。光書込装置14は、作像ユニット10M,10C,10Y,10Bkごとに個別に設けてもよいが、共通の光書込装置を用いればコストの点で有利である。なお、本実施形態では、中間転写ベルト11及び光書込装置14もユニット化されており、それぞれ装置本体50に着脱可能に構成されている。
また、装置本体50の下部には、2段の給紙カセット15a,15bがセットされており、各給紙カセットに対応する給紙手段16a,16bが設けられている。給紙手段16a,16bは、それぞれ、呼び出しローラ、供給ローラ及び分離ローラから構成されている。その給紙手段16a,16bによって給送される転写紙等の画像記録シート(以下、「用紙」という。)を搬送するために、搬送ローラ対17が設けられている。上側の搬送ローラ対17の上方(用紙搬送方向の下流側)にはレジストローラ対18が設けられている。そのレジストローラ対18の上方には、二次転写手段として機能する二次転写ローラ102及び転写出口ガイド101を備えた後述する二次転写ローラユニット100が配置されており、その二次転写ローラ102が中間転写ベルト11を張架しているローラの一つである二次転写対向ローラ13に対向するように設けられている。
また、二次転写部(転写領域)の用紙搬送方向下流側に隣接した位置には、搬送中の用紙に接触することで用紙の搬送方向を規制する転写出口ガイド101が設けられており、この転写出口ガイド101よりも更に用紙搬送方向下流側には定着装置20が設けられている。定着装置20の上方には、用紙搬送方向を切り替えるための第1〜第3の切替爪21,22,23が配置されている。各切替爪21,22,23は、図3に実線と仮想線で示す位置とに、図示しないソレノイド等のアクチュエータにより切り替えられる。符号24〜27は、用紙搬送路中に適宜配置された搬送ローラ対である。また、符号35〜41は、用紙搬送路中に適宜配置された用紙センサである。なお、用紙搬送路は、ガイド板等の部材(符号付さず)により適宜ガイドされている。
また、装置本体50の上面は排紙トレイ30として構成されており、その排紙トレイ30に用紙を排出するための排紙ローラ対29が、定着装置20の図中左上方に位置して設けられている。
また、本実施形態においては、装置側部に両面ユニット60が設けられている。この両面ユニット60内には、スイッチバック搬送路61及び再給紙路62が形成されている。スイッチバック搬送路61の入口部(装置上側)には第1反転ローラ対31が設けられ、スイッチバック搬送路61の中途には第2反転ローラ対32が設けられている。第1及び第2反転ローラ対31,32は、正逆回転可能に構成されている。そして、再給紙路62をほぼ三等分する位置に、搬送ローラ対26,27が配置されている。前述の第3切替爪23は、第1反転ローラ対31のすぐ隣で、スイッチバック搬送路61から再給紙路62への進入部に位置して配置されている。
両面ユニット60の側面には手差しトレイ33が引き出し及び収納可能に設けられている。図1には、手差しトレイ33を引き出した状態を示してある。この手差しトレイ33から用紙を給紙するために、呼び出しローラ、供給ローラ及び分離ローラからなる給紙手段34が設けられている。その給紙手段34の側方の装置内側に位置して再給紙ローラ28が配設されている。再給紙ローラ28の上下両側には従動ローラがそれぞれ圧接されている。この再給紙ローラ28は正逆回転可能に構成されており、再給紙路62から用紙を再給紙する場合は図中反時計回りに回転駆動され、手差しトレイ33から用紙を給紙する場合は図中時計回りに回転駆動される。
次に、上記のように構成された本フルカラープリンタにおける画像形成動作について簡単に説明する。
各作像ユニット10M,10C,10Y,10Bkの感光体ドラム1が図示しない駆動手段によって図中時計方向に回転駆動され、その感光体ドラム1の表面が帯電装置によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された感光体ドラム表面には、光書込装置14からのレーザ光が照射され、これによって感光体ドラム表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体ドラム1に露光される画像情報は所望のフルカラー画像をマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように形成された静電潜像に現像装置から各色トナーが付与され、トナー像として可視化される。
また、中間転写ベルト11が図1中矢印で示すように図中反時計回りに駆動され、各作像ユニット10M,10C,10Y,10Bkにおいて各一次転写ローラ12の作用により各感光体ドラム1から中間転写ベルト11に各色トナー像が順次重ね転写される。このようにして中間転写ベルト11はその表面にフルカラーのトナー像を担持する。
なお、作像ユニット10M,10C,10Y,10Bkのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2色又は3色の画像を形成したりすることもできる。モノクロプリントの場合は、4個の作像ユニットのうち、図の一番右側のBkユニットを用いて画像形成を行う。
トナー像を転写した後の感光体ドラム表面に付着する残留トナーは、クリーニング装置によって感光体ドラム表面から除去され、次いでその表面が除電器の作用を受けて表面電位が初期化されて次の画像形成に備える。
一方、給紙カセット15a,15bあるいは手差しトレイ33から用紙が選択的に給送され、レジストローラ対18によって、中間転写ベルト11上に担持されたトナー像とのタイミングを取って二次転写部に向けて送出される。本実施形態では、二次転写ローラ102に中間転写ベルト表面のトナー像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加され、これによって中間転写ベルト表面のトナー像が用紙上に一括して転写される。トナー像を転写された用紙は、定着装置20を通過するとき、熱と圧力によってトナー像が用紙に溶融定着される。定着された転写材は、排紙ローラ対29により装置本体50の上面に構成された排紙トレイ30に排出される。
用紙両面にプリントを行う場合は、用紙片面にトナー像を定着した用紙を、第1〜第3切替爪21〜23を適切に切り替えることにより、スイッチバック搬送路61内に進入させる。また、第1及び第2反転ローラ対31,32は正方向(図1で時計回り)に回転される。スイッチバック搬送路61内に進入した用紙後端をセンサ40で検知したら、第1及び第2反転ローラ対31,32を逆方向(図1で反時計回り)に回転させ、用紙を反転させる。そして、第3切替爪23を切り替えることで、反転させた用紙を再給紙路62へと送り込む。再給紙路62は、その下端部で手差しトレイ33からの用紙搬送路と合流され、さらに、再給紙ローラ28の奥側で給紙カセット15a,15bからの用紙搬送路と合流される。再給紙路62内を用紙は搬送ローラ対26,27により搬送され、さらに再給紙ローラ28によりレジストローラ対18へと送られる。スイッチバック搬送路61で反転させた用紙を再給紙路62を通過させることで用紙の表裏が逆にされ、その用紙裏面に中間転写ベルト11からトナー像が転写され、その裏面画像を定着装置20で定着することにより、表裏両面に画像を担持する用紙を、排紙トレイ30に排出することで、両面プリントが完成する。
本実施形態において、両面ユニット60はその下部に設けられた回動軸63を支点として揺動可能に設けられ、装置本体50に対して両面ユニット60を開閉可能に設けている。両面ユニット60を開放した様子を図2に示す。なお、両面ユニット60は図示しないリンク機構により装置本体50に支持され、開放時に所定の位置で止まるようになっている。このときの開き角は、後述する二次転写ローラユニット100の交換作業を容易にするための観点からすると、鉛直方向に対して45°以上90°以下であるのが望ましい。また、両面ユニット60の開閉力を軽減させるために、両面ユニット60を支持するリンク機構にダンパ手段を設けると好適である。ダンパ手段としては、スプリングを使ったものや、オイルダンパ等を用いることができる。
両面ユニット60に含まれ、装置本体50に対して開閉されるものとしては、スイッチバック搬送路61を形成するガイド板(符号なし)、再給紙路62を形成する一部のガイド部材66、副回動ユニット64の他に、第3切替爪23、第1及び第2反転ローラ対31,32、手差しトレイ33、その給紙手段34、再給紙ローラ28等がある。また、2つの搬送ローラ対17の各従動側ローラ17bも両面ユニット60に含まれる部材である。
副回動ユニット64は、二次転写ローラユニット100、搬送ローラ対27の従動側ローラ27b、再給紙ローラ28の従動側ローラ28b及び用紙センサ41を支持して、回動軸65を支点として回動自在に構成されている。よって、副回動ユニット64を図中反時計回りに回動させることで、再給紙路62を開放させることができる。ただし、図示しないストッパ部材が設けられており、図4に示す角度以上に副回動ユニット64を反時計回りに回動させることはできない。
再給紙路62は、その一方側(装置外側)をガイド部材66により規定され、反対側(装置内部側)を上から順にガイド部材42の一面、定着装置20の一面、副回動ユニット64の一面により規定され、両面ユニット60を閉じたときに上記の部材により再給紙路62が形成される。
副回動ユニット64は、図1のように両面ユニット60が閉じられた状態では、装置本体50と両面ユニット60とにより挟まれて所定の場所に位置し、このとき、二次転写ローラユニット100の二次転写ローラ102が二次転写対向ローラ13に対向して中間転写ベルト11に圧接され、2つの搬送ローラ対17の従動側ローラ17bがそれぞれの駆動側ローラ17aに圧接され、再給紙路62内の搬送ローラ対27の従動側ローラ27bが駆動側ローラ27aに圧接され、動作可能となる。
そして、図2のように両面ユニット60を開放すると、二次転写ローラユニット100は中間転写ベルト11(二次転写対向ローラ13)から離間し、2つの搬送ローラ対17の従動側ローラ17bがそれぞれの駆動側ローラ17aから離間し、下側の搬送ローラ対17から定着装置20までの通常用紙搬送路43(図に太い実線で示す)が開放される。このとき、作業者が副回動ユニット64を再給紙路62の開放方向(図中反時計回り)に回動させることによって、第3切替爪23から合流部G(再給紙路が通常用紙搬送路43に合流する部分)までの再給紙路62(図に太い一点鎖線で示す)が開放される。
次に、二次転写ローラユニット100の構成について説明する。
図3は、副回動ユニット64に対して着脱可能な二次転写ローラユニット100を示す外観斜視図である。
本実施形態の二次転写ローラユニット100に設けられる二次転写ローラ102は、例えば鉄製の芯金の周面に形成されたゴム等の弾性体からなるローラ部と、そのローラ部両端からローラ回転軸方向外方にそれぞれ延出した芯金部分である2つの軸部103とから構成される。二次転写ローラ102のローラ部は、図4に示すように、太鼓形状のものが好ましく、特に、軸方向中央部分にストレート部(ローラ軸と平行な外周面を持つ部分)が存在するように構成するのがより好ましい。このような太鼓形状とすることで、ローラ軸方向における二次転写部のニップ圧のムラが少なくできる。
また、本実施形態では、二次転写ローラ102における2つの軸部103には、取手部材としての把持部104のローラ取付部104aが図示しないボールベアリングを介して回動自在に取り付けられている。この把持部104は、転写出口ガイド101と一体形成されている。
本実施形態では、転写出口ガイド101及び把持部104は、ABS(アクリルニトリルブタジエンスチレン)樹脂により一体成型されている。これらの転写出口ガイド101や把持部104の材質は、ABS樹脂に限らず、PC(ポリカーボネート)樹脂等の他の樹脂などの非導電性の材料であってもよい。ただし、ABS樹脂で形成した部材は比較的可撓性に高いため、PC(ポリカーボネート)樹脂やAS(アクリルニトリルスチレン)樹脂などの可撓性が低い樹脂に比べて、二次転写ローラ102の軸部103を構成する芯金部分に対して把持部104のローラ取付部104aを取り付けたり取り外したりする際の作業性に優れ、その作業の際にローラ取付部104aが割れてしまうといった問題が発生しにくい。一方、転写出口ガイド101の用紙ガイド機能の観点からすると、転写出口ガイド101については、ブタジエン成分を含まない樹脂で構成することが好ましい。これは、ブタジエン成分を含む樹脂で転写出口ガイド101を形成すると、転写出口ガイド101の誘電率が高まる結果、用紙との摩擦による転写出口ガイド101の摩擦帯電量が高まって未定着状態の用紙上のトナー像を乱す可能性が高まるからである。なお、本実施形態では、把持部104と転写出口ガイド101との一体成形品を用いているが、これらを別部材で構成して互いに固定したものであってもよい。
また、二次転写ローラ102の軸部103は、ローラ取付部104aのローラ回転軸方向外方まで延出しており、その延出部分にはそれぞれキャップ状軸受部材としてのキャップ105が取り付けられる。このキャップ105が装置本体50(具体的には中間転写ベルト11を備えた中間転写ユニット)に設けられた図示しないローラ支持部としての挟持部材に挟持されて固定されることで、二次転写ローラ102の装置本体内における上下方向の位置決めがなされる。キャップ105は、軸部103の外周面に対して低摩擦性を有するポリアセタール樹脂などの樹脂で形成されており、キャップ105が装置本体50の挟持部材に挟持された状態でも、キャップ105の内周面と芯金部分の外周面との摩擦が少なく、二次転写ローラユニット100を低負荷で回転させることが可能である。
図5は、二次転写ローラユニット100が装着された状態の副回動ユニット64を示す外観斜視図であり、(a)は装置本体側から見たもので、(b)は再給紙路62側から見たものである。
両面ユニット60を装置本体50に対して閉じるときに、二次転写ローラユニット100のキャップ105を挟持して二次転写ローラ102の位置を位置決めする位置決め手段としての挟持部材19a、19bが装置本体50に設けられている(図5(a)では図中右側の端部についてのもののみ記載)。この挟持部材19a、19bは、両者の間隔が先端部でテーパー状に広がっており、後端部側ではキャップ105の外径に応じて間隔Gの間隔が設定されている。
また、二次転写ローラユニット100は、副回動ユニット64に装着されている状態では、両面ユニット60を閉じたときに二次転写ローラユニット100における転写出口ガイド101の用紙案内面が通常用紙搬送路43(図2参照)に沿う姿勢になるように、副回動ユニット64にスナップフィットにより固定されている。また、図5(a)に示すように、副回動ユニット64の装置本体側で二次転写ローラユニット100の下方には転写入口ガイド板68が取り付けられ、対向する装置本体側のガイド板(図2参照、ただし符号なし)と共に通常用紙搬送路43(図2参照)の一部を構成する。また、副回動ユニット64の再給紙路62側は、図5(b)に示すように、複数のリブ69aを有する搬送ガイド面69として構成されており、対向するガイド部材66(図2参照)と共に再給紙路62の一部を形成する。
次に、二次転写ローラユニット100を交換する際の交換作業について説明する。
図6は、二次転写ローラユニット100を副回動ユニット64へ装着するときの動きを示す説明図である。
二次転写ローラユニット100を交換する場合、まず、作業者は図2に示したように両面ユニット60を開いて副回動ユニット64を露出させる。このとき、二次転写ローラユニット100は、上述したように副回動ユニット64に対してスナップフィットにより固定されている。作業者は、転写出口ガイド101又は把持部104を把持し、これを装置本体50側に向けて(図6中白抜き矢印Bが示す向きとは逆向きに)移動させることにより固定を解除する。これにより、二次転写ローラユニット100は、その把持部104のローラ取付部が副回動ユニット64のローラ受部に支持された状態で回動自在になる。そして、転写出口ガイド101の用紙案内面がほぼ鉛直面と平行になるまで二次転写ローラユニット100を回動させたら、作業者は、転写出口ガイド101又は把持部104を把持したまま、鉛直方向上方へ持ち上げる。これにより、把持部104のローラ取付部が副回動ユニット64のローラ受部から抜けて、二次転写ローラユニット100が副回動ユニット64から外れる。このようにして二次転写ローラユニット100を副回動ユニット64から外したら、次に、上述した取り外し作業とは逆の手順で、新しい交換用の二次転写ローラユニット100を副回動ユニット64に装着する。
次に、本発明の特徴部分である、二次転写ローラユニット100に設けられた画像記録シート除電装置としての用紙除電部の構成について説明する。
図7は、二次転写ローラユニット100の転写出口ガイド101の下端(用紙搬送方向上流側端部)に配置される用紙除電部の用紙幅方向一端部を拡大した分解図である。
本実施形態における用紙除電部は、二次転写部の通過後の用紙搬送経路に対向する尖鋭部(除電針)106aをシート幅方向(図7中左右方向)に複数備えた導電性の除電プレート106を備えている。この除電プレート106は、その用紙搬送経路に対して所定の離間距離をもって各尖鋭部106aが対向するように、非導電性の除電プレートホルダ108の支持面108a上に取り付けられる。除電プレートホルダ108は、転写出口ガイド101と同様の樹脂で形成することができるが、非導電性の材料であれば他の材料で形成してもよい。
また、除電プレートホルダ108の支持面108a上には、二次転写部を通過した用紙部分に接触して用紙の搬送をガイドする非導電性の接触ガイド部材としてのリブ109が、形成されている。このリブ109は、除電プレートホルダ108の支持面108a上に、用紙幅方向にわたって一定のピッチで立設されており、これらのリブ109の間にそれぞれ除電プレート106の各尖鋭部106aが配置される。ただし、除電プレート106の各尖鋭部106aは、リブ109よりも用紙搬送経路から離れるように位置しており、リブ109により各尖鋭部106aが用紙に接触しないようにしている。
本実施形態においては、図8に示すように、二次転写対向ローラ13よりも中間転写ベルト移動方向上流側において、二次転写ローラ102が二次転写対向ローラ13よりも先に中間転写ベルト11に接触するように配置されている。これにより、二次転写ローラ102よりも先に二次転写対向ローラ13が中間転写ベルト11に接触する構成と比べて、二次転写部の出口部分における接線Cをより水平に近い向きとすることができる。これにより、二次転写部を通過する用紙が非常にコシの弱いものであったとしても、重力の作用により用紙が撓んで二次転写ローラユニットのリブ109に接触しながら搬送される。なお、コシの強い用紙については、二次転写部の出口部分における接線Cに沿ってほぼ真っ直ぐ進むので、その接線Cの先に配置されている二次転写ローラユニットのリブ109には安定して接触しながら搬送される。
このような構成により、非常にコシの弱い用紙を含め、二次転写部を通過した用紙部分を安定してリブ109に接触しながら搬送することができるので、用紙の種類によらず、二次転写部通過後の用紙搬送経路を安定させることができる。その結果、これらのリブ109の間に配置されている除電プレート106の各尖鋭部106aと二次転写部通過後の用紙搬送経路を通る用紙との距離が、用紙の種類によらず一定となり、安定したシート除電が実現可能である。
除電プレートホルダ108の支持面108aと、除電プレート106における各尖鋭部106aに対して反対側の箇所(後端部分)との間には、弾性部材としての弾性シート107が設けられている。この弾性シートは、後述するように除電プレートホルダ108の支持面108aと転写出口ガイド101との間に除電プレート106を保持したときに、寸法誤差や組み付け誤差を吸収するように変形可能な程度の弾性を有するものであればよく、スポンジ、ゴムなどを用いることができる。
本実施形態の弾性シート107は、用紙搬送方向のほぼ全域にわたって延びる1枚の長尺シートで構成されており、除電プレートホルダ108の支持面108a上に貼り付けられている。なお、弾性部材としては、例えば、1枚の弾性シートを用紙搬送方向の一方へ多少偏らせて配置する構成であってもよい。また、例えば、複数の弾性部を用紙搬送方向に沿って分散配置させる構成であってもよいが、この場合、少なくとも除電プレート106の用紙幅方向中央部を挟んだ2箇所以上で、弾性部により除電プレート106を押圧するように構成するのが好ましい。
このようにして、弾性シート107を介して除電プレートホルダ108の支持面108a上に除電プレート106をセットしたら、除電プレート106の後端部分に被さるように転写出口ガイド101を除電プレートホルダ108に取り付ける。これにより、除電プレート106は、除電プレートホルダ108の支持面108a上の弾性シート107と転写出口ガイド101との間に挟み込まれるようにして保持される。本実施形態においては、除電プレートホルダ108及び転写出口ガイド101によって、除電プレート106を支持する支持部材が構成されている。
図9は、用紙除電部を用紙搬送方向に沿って切断したときの断面図である。
転写出口ガイド101の下端には、用紙幅方向の2箇所以上で、除電プレートホルダ108の支持面108a上の面方向(支持面108aに対して平行な方向)における除電プレート106の位置決めを行うための位置決め突起101aを備えている。この位置決め突起101aは、転写出口ガイド101を除電プレートホルダ108に取り付けたときに、これに対応する除電プレート106の貫通孔106bを介して、対応する除電プレートホルダ108の支持面108a上の箇所に形成された位置決め孔108bに挿入される。これにより、除電プレート106は支持面108a上において、その面方向の位置決めがなされる。
また、支持部材を構成する転写出口ガイド101の下端には、各位置決め突起101aに対し、除電プレート106の前後方向両側に、除電プレート106を除電プレートホルダ108の支持面108aとは反対側(上側)から押さえる押さえ部である押さえ突起101b,101cが形成されている。本実施形態において、除電プレートホルダ108の支持面108aと、除電プレート106の後端部分との間に弾性シート107が介在している。そのため、除電プレート106は、除電プレート106の前後方向において、除電プレート106の尖鋭部106aの先端と除電プレート106の後端部分の2箇所で下支えされている。よって、これらの2箇所の間の除電プレート106の部分(中腹部分)は、除電プレートホルダ108の支持面108aから浮いた状態になっている。転写出口ガイド101を除電プレートホルダ108に取り付けたとき、転写出口ガイド101の押さえ突起101b,101cは、この浮いた状態になっている除電プレート106の中腹部分を、その上側から押さえることになる。これにより、除電プレート106の前後方向において、除電プレート106は押さえ突起101b,101cと当接する中腹部分を中心に反った状態(撓んだ状態)になる。
この状態においては、弾性シート107によって除電プレート106の後端部分が支持面108a側から押圧されることになり、除電プレート106の反り(撓み)による復元力が作用して、上記押さえ突起101b,101cの少なくとも一方を支点に、除電プレート106の各尖鋭部106aが除電プレートホルダ108の位置決め面(支持面108aのうち各尖鋭部106aが接触する被接触面部分)に対して該除電プレートの厚み方向に押し当てられる。
このとき、除電プレート106の平面度、除電プレートホルダ108の支持面108aの平滑度、転写出口ガイド101の押さえ突起101b,101cの位置精度などには、寸法誤差や組み付け誤差が存在する。このとき、上述した弾性シート107が仮に比較的高い硬度の材料(例えば、除電プレートホルダ108や転写出口ガイド101と同様の樹脂)で形成した樹脂部材であった場合、当該樹脂部材の寸法誤差も含めて考えると、弾性シート107の反り(撓み)によって吸収できる範囲を超える誤差が生じ得る。そのため、除電プレートにガタつきが生じ、除電プレート106の用紙幅方向にわたって設けられているすべての尖鋭部106aを除電プレートホルダ108の位置決め面に対して安定して接触させることができないおそれがある。
これに対し、本実施形態においては、除電プレート106の後端部分を押圧する部材が、樹脂のような高硬度の材料ではなく、硬度の低い弾性材料で形成された弾性シート107である。よって、寸法誤差や組み付け誤差は、除電プレート106の反り(撓み)だけでなく、この弾性シート107の変形によっても吸収することができる。したがって、この弾性シート107の寸法誤差を含めて考えても、寸法誤差や組み付け誤差を、弾性シート107の反り(撓み)と弾性シート107の変形によって吸収して、除電プレートのガタつきを抑え、除電プレート106のすべての尖鋭部106aを除電プレートホルダ108の位置決め面に対して安定して接触させることができる。
図10は、除電プレート106に除電用電圧を印加する給電構成を示す模式図である。なお、図10は、除電プレートホルダ108を下方から見たものである。
本実施形態では、除電プレート106の用紙幅方向一端側における下面部分(除電プレートホルダ108の支持面108aに対向する面)に対し、プリンタ本体(詳しくは副回動ユニット64)に設けられた電源110に接続されている給電部材としての給電用板バネ111が当接することで、除電プレート106に除電用電圧が印加される。すなわち、給電用板バネ111は、弾性シート107が接触する除電プレート106と同じ側の面に当接する。
なお、本実施形態では、除電プレート106に除電用電圧を印加してシート除電を行う例であるが、除電プレート106にアース部材としてのアース端子を当接させてシート除電を行う構成としてもよい。
また、除電プレート106に対して給電部材やアース部材が接離する構成ではなく、除電プレート106に給電用又はアース用の配線を固定した構成であってもよい。この構成においては、本実施形態の給電用板バネ111のように給電部材やアース部材で除電プレート106を押圧することはできないが、本実施形態では、弾性シート107により除電プレート106が押圧されているので、除電プレート106の尖鋭部106aの除電プレートホルダ108の位置決め面に対する安定した接触を維持できる。
給電用板バネ111は、副回動ユニット64に設けられており、上述した二次転写ローラユニット100の交換時には、除電プレート106から離間することになる。具体的には、二次転写ローラユニット100を副回動ユニット64から取り外す際、前もって、両面ユニット60を開ける。これにより、二次転写ローラユニット100の用紙除電部は、二次転写部通過後の用紙搬送経路に対して所定の離間距離をもって各尖鋭部106aが対向する対向位置から、その用紙搬送経路から各尖鋭部106aが当該所定の離間距離よりも離れる退避位置へと移動することになる。その後、作業者が、図6に示したように、二次転写ローラユニット100の転写出口ガイド101又は把持部104を把持し、これを装置本体50側に向けて(図6中白抜き矢印Bが示す向きとは逆向きに)移動させる。このとき、二次転写ローラユニット100上の除電プレート106は、副回動ユニット64の給電用板バネ111から離れる。
また、二次転写ローラユニット100を副回動ユニット64に取り付ける際には、作業者が、図6に示したように、二次転写ローラユニット100の転写出口ガイド101又は把持部104を把持し、これを装置本体50側から副回動ユニット64に向けて(図6中白抜き矢印Bが示す向きに)移動させる。これにより、二次転写ローラユニット100上の除電プレート106は副回動ユニット64の給電用板バネ111に接触する。その後、両面ユニット60を閉じることで、二次転写ローラユニット100の用紙除電部は、上記退避位置から対向位置へと移動することになる。
本実施形態においては、除電プレート106の後端部分を押圧する弾性シート107は、除電プレート106と電気的に接続される給電部材である給電用板バネ111とは別の部材である。そのため、弾性シート107は、配線などの制約を受けずに配置することができる。よって、除電プレート106の各尖鋭部106aを除電プレートホルダ108の位置決め面へ押し当てる力が用紙幅方向に大きく偏ることのない箇所に、弾性シート107を配置することが容易である。よって、用紙幅方向にわたって除電プレート106の尖鋭部106aを除電プレートホルダ108の位置決め面に対して安定して接触させることを、給電用板バネ111の押圧によって実現する場合よりも、低コストで実現可能である。
また、本実施形態においては、ジャム処理などを行うために両面ユニット60を開けたとき、二次転写ローラユニット100上の用紙除電部は、二次転写部通過後の用紙搬送経路に対して所定の離間距離をもって各尖鋭部106aが対向する対向位置から、その用紙搬送経路から各尖鋭部106aが当該所定の離間距離よりも離れる退避位置へと移動することになる。本実施形態では、二次転写ローラユニット100上の用紙除電部が退避位置にあるときでも、弾性シート107による除電プレート106の各尖鋭部106aの位置決め面への押し当て状態が維持される。
仮に、退避位置のときに各尖鋭部106aの位置決め面への押し当て状態が解除されると、除電プレート106がガタつき、その尖鋭部106aが位置決め面から浮いた状態になるおそれがある。この場合、ジャム処理などを行うユーザーの衣服などが尖鋭部106aに引っ掛かって、衣服を破損させたり、尖鋭部106aを折り曲げてしまったりするといった不具合がある。本実施形態によれば、このような不具合を抑制することができる。
更に、本実施形態においては、用紙除電部を有する二次転写ローラユニット100をプリンタ本体(詳しくは副回動ユニット64)から取り外した状態であっても、弾性シート107による除電プレート106の各尖鋭部106aの位置決め面への押し当て状態が維持される。これにより、取り外した二次転写ローラユニット100を取り扱うときに、ユーザーの衣服などが尖鋭部106aに引っ掛かって、衣服を破損させたり、尖鋭部106aを折り曲げてしまったりするといった不具合も抑制できる。
また、本実施形態において、弾性シート107と除電プレート106との間に、燃焼性UL94規格に基づく難燃性V−1以上の難燃性部材を介在させてもよい。本実施形態では、除電プレート106に対して除電用電圧を印加するため、電源異常等により過剰な電流が流れても除電プレート106に接触する部材が発火するのを防ぐことが要求される。しかしながら、弾性シート107の機能を維持しつつ、この弾性シート107自体が難燃性V−1以上の難燃性を有するように構成することは、困難である場合が多い。このような場合、弾性シート107とは別に、難燃性V−1以上の難燃性部材を弾性シート107と除電プレート106との間に介在させることで、弾性シート107の発火を防ぐことができる。
〔変形例〕
次に、本実施形態における用紙除電部の一変形例について説明する。
本実施形態において、除電プレートホルダ108は、シート幅方向に長尺な部材であり、その支持面108aをシート幅方向全域にわたって平坦に形成することは困難であることが多い。例えば、除電プレートホルダ108の支持面108aのシート幅方向中央部が突出するように除電プレートホルダ108が弓なりに反る場合がある。この場合、除電プレート106のシート幅方向両端部分が除電プレートホルダ108の支持面108aから浮いてしまって除電プレートのガタつきが生じるおそれがある。このような除電プレートのガタつきは、上述したとおり、除電プレート106の後端部分を押圧する部材として弾性シート107を用い、除電プレート106の反り(撓み)とともに、弾性シート107を変形させることで、ある程度は軽減できる。しかしながら、除電プレートホルダ108の反りが大きい場合など、これだけでは十分に除電プレートのガタつきを抑えることができないことがある。
図11は、本変形例における用紙除電部を用紙搬送方向に沿って切断したときの断面図である。
本変形例においては、図11に示すように、押さえ突起101b,101cと除電プレート106との間に隙間軽減部材としての介在シート112を挟み込んだ構成としている。このような介在シート112を介在させることで、除電プレートホルダ108の支持面108aのシート幅方向中央部が突出するように除電プレートホルダ108が反っている場合でも、以下に説明するとおり、除電プレート106のシート幅方向両端部分が除電プレートホルダ108の支持面108aから浮いてしまうのを抑制できる。
支持面108aのシート幅方向端部と除電プレート106との間に介在シート112が介在することで、除電プレート106のシート幅方向端部と除電プレートホルダ108の支持面108aとの隙間を介在シート112で埋めることができる。よって、除電プレート106のシート幅方向端部が除電プレートホルダ108の支持面108aから浮いてしまう事態が抑制され、除電プレートのガタつきが抑制される。除電プレート106のシート幅方向端部と除電プレートホルダ108の支持面108aとの隙間の大きさは不均一であることが多いので、支持面108aのシート幅方向端部と除電プレート106との間に介在させる介在シート112は、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの弾性材料であるのが好ましい。介在シート112が弾性を有することにより、除電プレートホルダ108が反っている場合に、その反りの形状に除電プレート106を倣わせることができる。したがって、より効果的に除電プレート106の先端を押さえつけることができる。
また、支持面108aのシート幅方向中央部と除電プレート106との間に介在シート112が介在することで、介在シート112が介在していない場合よりも、突出している支持面108aのシート幅方向中央部を押さえ突起101b,101cによって押し込む力が大きくなる。これにより、除電プレートホルダ108の反りが小さくなるように是正され、除電プレート106のシート幅方向両端部分と除電プレートホルダ108の支持面108aとの隙間が小さくなる。その結果、除電プレート106のシート幅方向両端部分が除電プレートホルダ108の支持面108aから浮いてしまう事態が抑制され、除電プレートのガタつきが抑制される。なお、この場合の介在シート112は、弾性材料である必要はない。
本変形例においては、介在シート112を、シート幅方向におけるほぼ全域わたって、押さえ突起101b,101cと除電プレート106との間に介在させている。したがって、介在シート112による隙間を埋める効果と、除電プレートホルダ108の反りを小さくする効果の両方が作用して、除電プレートのガタつきが抑えられる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
尖鋭部106aをシート幅方向に複数備えた導電性の除電プレート106と、上記除電プレートを支持する除電プレートホルダ108及び転写出口ガイド101等の支持部材とを備え、上記支持部材は、上記除電プレートの各尖鋭部が接触する位置決め面等の被接触面を有している画像記録シート除電装置において、上記除電プレートと電気的に接続される給電用板バネ111等の給電部材又はアース部材とは別の弾性シート107等の弾性部材により、該除電プレートの各尖鋭部を上記被接触面に対して該除電プレートの厚み方向に押し当てるように構成したことを特徴とする。
これによれば、除電プレートを支持する支持部材等に多少の寸法誤差や組み付け誤差があっても、その寸法誤差を弾性部材の変形によって吸収でき、除電プレートをガタつき無く保持することができる。よって、製造コストをかけて寸法誤差や組み付け誤差を小さくする必要がなく、低コストで、除電プレートの尖鋭部を支持部材の被接触面に対して安定して押し当てることが可能となる。しかも、シート幅方向にわたって除電プレートの尖鋭部を支持部材の被接触面に対して安定して接触させることを、給電部材やアース部材の押圧によって実現する場合よりも、低コストで実現可能である。
(態様B)
上記態様Aにおいて、用紙除電部等の画像記録シート除電装置が、二次転写部等の転写領域を通過した後のシート部分の搬送経路に対して所定の離間距離をもって各尖鋭部が対向する対向位置と、該シート部分の搬送経路から各尖鋭部が該所定の離間距離よりも離れる退避位置とに移動可能に構成されており、上記対向位置だけでなく上記退避位置でも、上記弾性部材による上記除電プレートの各尖鋭部の上記被接触面への押し当て状態が維持されるように構成されていることを特徴とする。
これによれば、画像記録シート除電装置を退避位置にした状態で作業者が作業を行うときに、作業者の衣服などが尖鋭部106aに引っ掛かって、衣服を破損させたり、尖鋭部106aを折り曲げてしまったりするといった不具合を抑制できる。
(態様C)
上記態様A又はBにおいて、当該画像記録シート除電装置が、画像形成装置の本体に対して着脱自在に構成されており、当該画像記録シート除電装置を上記画像形成装置の本体から取り外した状態でも、上記弾性部材による上記除電プレートの各尖鋭部の上記被接触面への押し当て状態が維持されるように構成されていることを特徴とする。
これによれば、取り外した画像記録シート除電装置を取り扱う者の衣服などが尖鋭部106aに引っ掛かって、衣服を破損させたり、尖鋭部106aを折り曲げてしまったりするといった不具合を抑制できる。
(態様D)
上記態様A〜Cのいずれかの態様において、上記除電プレートのシート幅方向略全域を上記弾性部材によって押圧することにより、該除電プレートの各尖鋭部を上記被接触面に対して該除電プレートの厚み方向に押し当てるように構成したことを特徴とする。
これによれば、より安定して、除電プレートの尖鋭部を支持部材の被接触面に押し当てることが可能となる。
(態様E)
上記態様A〜Cのいずれかの態様において、少なくとも上記除電プレートのシート幅方向中央部を挟んだ2箇所以上で該除電プレートを上記弾性部材によって押圧することにより、該除電プレートの各尖鋭部を上記被接触面に対して該除電プレートの厚み方向に押し当てるように構成したことを特徴とする。
これによれば、より少ない弾性部材によって、除電プレートの尖鋭部を支持部材の被接触面に安定して押し当てることが可能となる。
(態様F)
上記態様A〜Eのいずれかの態様において、上記支持部材は、上記除電プレートを上記被接触面とは反対側から押さえる押さえ突起101b,101c等の押さえ部を有し、上記弾性部材によって上記除電プレートにおける各尖鋭部とは反対側の箇所を上記被接触面側から押圧することにより、上記押さえ部を支点にして、該除電プレートの各尖鋭部を上記被接触面に対して該除電プレートの厚み方向に押し当てるように構成したことを特徴とする。
弾性部材により除電プレートの各尖鋭部を被接触面へ押し当てる構成としては、除電プレートの各尖鋭部の近くを被接触面とは反対側から弾性部材で押さえる構成が考えられる。この構成でも、寸法誤差や組み付け誤差を、弾性部材の変形によって吸収することが可能であるが、寸法誤差や組み付け誤差の吸収に関して除電プレートの撓みを有効利用できない。そのため、寸法誤差や組み付け誤差の許容範囲が比較的狭くなる。これに対し、本態様によれば、弾性部材の変形だけでなく、除電プレートの撓みも有効利用して、寸法誤差や組み付け誤差を吸収することができるので、寸法誤差や組み付け誤差の許容範囲が広く、コストをより低くすることが可能となる。
(態様G)
上記態様Fにおいて、上記押さえ部と上記除電プレートとの間の隙間を小さくするための介在シート112等の隙間軽減部材を有することを特徴とする。
除電プレートの反り(撓み)や弾性部材の変形だけでは十分に抑えることができない除電プレートのガタつきを、抑えることができる。
(態様H)
上記態様Gにおいて、上記隙間軽減部材は弾性材料で形成されたものであることを特徴とする。
これによれば、除電プレートホルダ108等の支持部材が反っている場合に、その反りの形状に除電プレートを倣わせることができる。これにより、より効果的に除電プレートの先端を押さえつけることができる。
(態様I)
上記態様A〜Hのいずれかの態様において、上記弾性部材と上記除電プレートとの間に、難燃性V−1以上の難燃性部材を介在させたことを特徴とする。
これによれば、弾性シート107の機能を維持しつつ、この弾性シート107自体が難燃性V−1以上の難燃性を付与することが困難な場合でも、弾性シート107の発火を簡易かつ有効に防ぐことができる。
(態様J)
上記態様A〜Iのいずれかの態様において、搬送中のシートに接触してこれをガイドするリブ109等の接触ガイド部材を有し、上記支持部材は、上記接触ガイド部材に接触するように搬送される画像記録シート部分の搬送経路に対して所定の離間距離をもって各尖鋭部が対向するように上記除電プレートを支持することを特徴とする。
これによれば、転写領域を通過した画像記録シート部分と、除電プレートの各尖鋭部との距離を安定化させることができ、安定したシート除電の実現が可能となる。
(態様K)
中間転写ベルト11等の像担持体上に形成されたトナー像を用紙P等の画像記録シートに転写する二次転写部等の転写領域を通過した画像記録シート部分を除電する用紙除電部等のシート除電手段を備えた画像形成装置において、上記シート除電手段として、上記態様A〜Jのいずれかの態様に係る画像記録シート除電装置を用いたことを特徴とする。
これによれば、好適なシート除電を実現した画像形成動作を行うことができる。
(態様L)
像担持体上に形成されたトナー像を画像記録シートに転写する転写領域を通過した画像記録シート部分を除電するシート除電手段を備えた画像形成装置において、上記シート除電手段として、上記態様Jに係る画像記録シート除電装置を用い、上記像担持体は、複数の支持回転体によって掛け渡された中間転写ベルト11等の無端状のベルト部材で構成されており、二次転写対向ローラ13等の1つの支持回転体よりも下方からこれに対向する位置に配置され、該1つの支持回転体に巻き付いたベルト部分との間で上記転写領域を形成する二次転写ローラ102等の転写部材を有し、上記転写部材は、上記1つの支持回転体よりもベルト移動方向上流側において該1つの支持回転体よりも先に上記ベルト部材に接触するように配置されており、上記画像記録シート除電装置は、上記転写領域でトナー像が転写される画像記録シートのトナー担持面とは反対側の裏面に上記接触ガイド部材が接触するように配置されていることを特徴とする。
これによれば、非常にコシの弱い画像記録シートを含めて、転写領域通過後の画像記録シート部分と除電プレートの各尖鋭部との距離を安定させることができ、安定したシート除電を実現できる。
(態様M)
上記態様Lにおいて、上記転写領域でトナー像が転写された画像記録シートに対して該トナー像を定着させる定着装置20等の定着手段を有し、上記転写領域を通過する画像記録シート部分のシート搬送速度よりも上記定着手段を通過する画像記録シート部分のシート搬送速度の方が遅くなるように構成されていることを特徴とする。
これによれば、転写領域と定着手段との間の画像記録シート部分に撓みを持たせることができ、転写領域通過後の画像記録シート部分を安定して接触ガイド部材に接触させることができる。よって、転写領域通過後の画像記録シート部分と除電プレートの各尖鋭部との距離を安定させることができ、安定したシート除電を実現できる。
(態様N)
上記態様K〜Mのいずれかの態様において、上記像担持体との対向位置に配置され、該像担持体との間で上記転写領域を形成する二次転写ローラ102等の転写部材を有し、上記転写部材は、太鼓形状のローラ部材であることを特徴とする。
これによれば、転写部材として、シート幅方向における転写領域の圧力ムラを少なくできる。
(態様O)
上記態様K〜Nのいずれかの態様において、上記像担持体は、複数の支持回転体によって掛け渡された中間転写ベルト11等の無端状のベルト部材で構成されており、二次転写対向ローラ13等の1つの支持回転体との対向位置に配置され、該1つの支持回転体に巻き付いたベルト部分との間で上記転写領域を形成する二次転写ローラ102等の転写部材を有し、上記転写部材は、芯金材質が鉄製であるローラ部材であることを特徴とする。
これによれば、二次転写ローラ102の撓みを抑制して転写領域で画像記録シート全体を均一に加圧して搬送することができ、画像記録シートのバタツキを押え、さらにチリを防止するのに有効である。
(態様P)
上記態様K〜Oのいずれかの態様において、上記像担持体は、複数の支持回転体によって掛け渡された中間転写ベルト11等の無端状のベルト部材で構成されており、上記ベルト部材の材質は、ポリイミドを主成分とするものであることを特徴とする。
これによれば、ベルト部材の表面の摩擦係数を下げることにより、画像記録シートを転写部材側に密着させることができ、転写領域通過後の画像記録シート部分の搬送経路を除電プレートに近い経路に安定させやすい。
1 感光体ドラム
10 作像ユニット
11 中間転写ベルト
12 一次転写ローラ
13 二次転写対向ローラ
20 定着装置
50 装置本体
60 両面ユニット
64 副回動ユニット
100 二次転写ローラユニット
101 転写出口ガイド
101a 位置決め突起
101b,101c 押さえ突起
102 二次転写ローラ
106 除電プレート
106a 尖鋭部
107 弾性シート
108 除電プレートホルダ
108a 支持面
109 リブ
110 電源
111 給電用板バネ
112 介在シート
特開2003−57956号公報

Claims (15)

  1. 尖鋭部を画像記録シートのシート幅方向に複数備えた導電性の除電プレートと、
    上記除電プレートを支持する支持部材とを備え、
    上記支持部材は、上記除電プレートの各尖鋭部が接触する被接触面を有している画像記録シート除電装置において、
    上記支持部材は、上記除電プレートを上記被接触面とは反対側から押さえる押さえ部を有し、
    上記除電プレートと電気的に接続される給電部材又はアース部材とは別の弾性部材によって該除電プレートにおける各尖鋭部とは反対側の箇所を上記被接触面側から押圧することにより、上記押さえ部を支点にして、該除電プレートの各尖鋭部を上記被接触面に対して該除電プレートの厚み方向に押し当てるように構成したことを特徴とする画像記録シート除電装置。
  2. 請求項1の画像記録シート除電装置において、
    当該画像記録シート除電装置が、転写領域を通過した後のシート部分の搬送経路に対して所定の離間距離をもって各尖鋭部が対向する対向位置と、該シート部分の搬送経路から各尖鋭部が該所定の離間距離よりも離れる退避位置とに移動可能に構成されており、
    上記対向位置だけでなく上記退避位置でも、上記弾性部材による上記除電プレートの各尖鋭部の上記被接触面への押し当て状態が維持されるように構成されていることを特徴とする画像記録シート除電装置。
  3. 請求項1又は2の画像記録シート除電装置において、
    当該画像記録シート除電装置が、画像形成装置の本体に対して着脱自在に構成されており、
    当該画像記録シート除電装置を上記画像形成装置の本体から取り外した状態でも、上記弾性部材による上記除電プレートの各尖鋭部の上記被接触面への押し当て状態が維持されるように構成されていることを特徴とする画像記録シート除電装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像記録シート除電装置において、
    上記除電プレートのシート幅方向略全域を上記弾性部材によって押圧することにより、該除電プレートの各尖鋭部を上記被接触面に対して該除電プレートの厚み方向に押し当てるように構成したことを特徴とする画像記録シート除電装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像記録シート除電装置において、
    少なくとも上記除電プレートのシート幅方向中央部を挟んだ2箇所以上で該除電プレートを上記弾性部材によって押圧することにより、該除電プレートの各尖鋭部を上記被接触面に対して該除電プレートの厚み方向に押し当てるように構成したことを特徴とする画像記録シート除電装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像記録シート除電装置において、
    上記押さえ部と上記除電プレートとの間の隙間を小さくするための隙間軽減部材を有することを特徴とする画像記録シート除電装置。
  7. 請求項の画像記録シート除電装置において、
    上記隙間軽減部材は弾性材料で形成されたものであることを特徴とする画像記録シート除電装置。
  8. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像記録シート除電装置において、
    上記弾性部材と上記除電プレートとの間に、難燃性V−1以上の難燃性部材を介在させたことを特徴とする画像記録シート除電装置。
  9. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像記録シート除電装置において、
    搬送中のシートに接触してこれをガイドする接触ガイド部材を有し、
    上記支持部材は、上記接触ガイド部材に接触するように搬送される画像記録シート部分の搬送経路に対して所定の離間距離をもって各尖鋭部が対向するように上記除電プレートを支持することを特徴とする画像記録シート除電装置
  10. 像担持体上に形成されたトナー像を画像記録シートに転写する転写領域を通過した画像記録シート部分を除電するシート除電手段を備えた画像形成装置において、
    上記シート除電手段として、請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像記録シート除電装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  11. 像担持体上に形成されたトナー像を画像記録シートに転写する転写領域を通過した画像記録シート部分を除電する画像記録シート除電手段を備えた画像形成装置において、
    上記画像記録シート除電手段として、請求項の画像記録シート除電装置を用い、
    上記像担持体は、複数の支持回転体によって掛け渡された無端状のベルト部材で構成されており、
    1つの支持回転体よりも下方からこれに対向する位置に配置され、該1つの支持回転体に巻き付いたベルト部分との間で上記転写領域を形成する転写部材を有し、
    上記転写部材は、上記1つの支持回転体よりもベルト移動方向上流側において該1つの支持回転体よりも先に上記ベルト部材に接触するように配置されており、
    上記画像記録シート除電装置は、上記転写領域でトナー像が転写される画像記録シートのトナー担持面とは反対側の裏面に上記接触ガイド部材が接触するように配置されていることを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項11の画像形成装置において、
    上記転写領域でトナー像が転写された画像記録シートに対して該トナー像を定着させる定着手段を有し、
    上記転写領域を通過する画像記録シート部分のシート搬送速度よりも上記定着手段を通過する画像記録シート部分のシート搬送速度の方が遅くなるように構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項10乃至12のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    上記像担持体との対向位置に配置され、該像担持体との間で上記転写領域を形成する転写部材を有し、
    上記転写部材は、太鼓形状のローラ部材であることを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項10乃至13のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    上記像担持体は、複数の支持回転体によって掛け渡された無端状のベルト部材で構成されており、
    1つの支持回転体との対向位置に配置され、該1つの支持回転体に巻き付いたベルト部分との間で上記転写領域を形成する転写部材を有し、
    上記転写部材は、芯金材質が鉄製であるローラ部材であることを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項10乃至14のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    上記像担持体は、複数の支持回転体によって掛け渡された無端状のベルト部材で構成されており、
    上記ベルト部材の材質は、ポリイミドを主成分とするものであることを特徴とする画像形成装置。
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