JP6220826B2 - 車両用電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、前部バッテリモジュール冷却部によって冷却される前部バッテリモジュールと後部バッテリモジュール冷却部によって冷却される後部バッテリモジュールとがバッテリケースに収容された、車両用電源装置に関する。
従来より、複数のバッテリモジュールがバッテリケースに収容された車両用電源装置が知られている。例えば、特許文献1に記載の車両用電源装置では、前後に2つ若しくは3つのバッテリモジュール(電池パック)が配置され、それぞれのバッテリモジュールにおいて複数のバッテリ(バッテリセル)がバッテリケースに収容されている。
この特許文献1に記載の車両用電源装置では、前方のバッテリモジュールへ冷却水を供給する冷却配管と後方のバッテリモジュールへ冷却水を供給する冷却配管との分岐部が前方のバッテリモジュールのさらに前方に位置している。
特開2013−173389号公報
特許文献1に記載の車両用電源装置では、分岐部から後方のバッテリモジュールへの冷却配管の長さが長くなる。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、分岐部から前後のバッテリモジュールへの経路を短縮可能な車両用電源装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
複数のバッテリを有する前部バッテリモジュール(例えば、後述の実施形態の前部バッテリモジュール31)と、
複数のバッテリを有する後部バッテリモジュール(例えば、後述の実施形態の後部バッテリモジュール34)と、
該前部バッテリモジュール及び該後部バッテリモジュールを収納するバッテリケース(例えば、後述の実施形態のバッテリケース50)と、
冷却ポンプ(例えば、後述の実施形態の冷却ポンプ102)と、前記前部バッテリモジュールを冷却する前部バッテリモジュール冷却部(例えば、後述の実施形態の前部バッテリモジュール冷却部131)と、前記後部バッテリモジュールを冷却する後部バッテリモジュール冷却部(例えば、後述の実施形態の後部バッテリモジュール冷却部134)と、を有する冷却回路(例えば、後述の実施形態の冷却回路100)と、を備え、
前記バッテリケースがフロアパネル(例えば、後述の実施形態のフロアパネル3)の下方に配置された車両用電源装置(例えば、後述の実施形態の車両用電源装置1)であって、
前記前部バッテリモジュールと前記後部バッテリモジュールとの間には、高圧系機器(例えば、後述の実施形態のDC−DCコンバータ22)が設けられ、
前記冷却回路は、前記バッテリケースの内部に設けられ、前記冷却ポンプから冷媒が供給されるとともに冷媒を前記バッテリケースの外部に排出する冷却用内配管(例えば、後述の実施形態の内配管104)を備え、
該冷却用内配管は、前記前部バッテリモジュールと前記後部バッテリモジュールとの間に、冷媒を前記前部バッテリモジュール冷却部と前記後部バッテリモジュール冷却部とに分流する分岐部(例えば、後述の実施形態の第1ケース内分岐部108a)と、一端が該分岐部に接続されるとともに他端が車幅方向において前記バッテリケースの一方から前記バッテリケースの外部に連通する流路(例えば、後述の実施形態の第15内配管104q)と、を有し、
前記冷却用内配管は、前記流路を構成する第1冷却用内配管(例えば、後述の実施形態の第15内配管104q)と、前記前部バッテリモジュール冷却部と前記後部バッテリモジュール冷却部とを通過した後に合流部(例えば、後述の実施形態のケース内合流部109)で合流した冷媒を前記バッテリケースの前記一方から前記バッテリケースの外部に排出する第2冷却用内配管(例えば、後述の実施形態の第16内配管104r)と、前記合流部の下流側であって前記分岐部と前記合流部との間に、該高圧系機器に冷媒を供給する第3冷却用内配管(例えば、後述の実施形態の第13内配管104n)と、該高圧系機器を冷却した冷媒を前記バッテリケースの前記一方から前記バッテリケースの外部に排出する第4冷却用内配管(例えば、後述の実施形態の第1内配管104a)と、を備え、
該第2冷却用内配管は、前記第1冷却用内配管に隣接するように配置された。
該第3冷却用内配管及び該第4冷却用内配管は、前記第1冷却用内配管に隣接するように配置された。
請求項に記載の発明は、
請求項に記載の車両用電源装置であって、
前記バッテリケースは、前記バッテリが搭載されるボトムプレート(例えば、後述の実施形態のボトムプレート51)と、前記バッテリを上方から覆うカバー(例えば、後述の実施形態のカバー52)と、を備え、
該ボトムプレートと該カバーとは合わせ部(例えば、後述の実施形態の合わせ部53)で密封され、
前記第1冷却用内配管と前記第2冷却用内配管は、前記合わせ部の下方に位置し前記ボトムプレートの側面に配置されたシール部材(例えば、後述の実施形態のシール部材55)を介して前記バッテリケースの外部に連通する。
請求項に記載の発明は、
請求項1又は2に記載の車両用電源装置であって、
前記冷却回路は、前記バッテリケースの内部に設けられた前記冷却用内配管と、前記バッテリケースの外部に設けられ前記冷却ポンプに接続される冷却用外配管(例えば、後述の実施形態の外配管103)と、を備え、
前記バッテリケースは、前記車両の前後方向に延設される一対の第1骨格部材(例えば、後述の実施形態のフロアフレーム8)間に配置され、
一対の前記第1骨格部材の車幅方向外側には、該第1骨格部材に並設される一対の第2骨格部材(例えば、後述の実施形態のサイドシル7)が設けられ、
前記冷却用外配管の一部は、前記一方における前記第1骨格部材と前記第2骨格部材との間に配置される。
請求項に記載の発明は、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用電源装置であって、
前記バッテリケースは、前記バッテリが搭載されるボトムプレート(例えば、後述の実施形態のボトムプレート51)と、前記バッテリを上方から覆うカバー(例えば、後述の実施形態のカバー52)と、を備え、
該ボトムプレートと該カバーとは合わせ部(例えば、後述の実施形態の合わせ部53)で密封され、
前記第1冷却用内配管と前記第2冷却用内配管と該第4冷却用内配管とは、前記合わせ部の下方に位置し前記ボトムプレートの側面に配置されたシール部材(例えば、後述の実施形態のシール部材55)を介して前記バッテリケースの外部に連通する。
請求項に記載の発明は、
請求項に記載の車両用電源装置であって、
車幅方向において前記バッテリケースの他方における前記第1骨格部材と前記第2骨格部材との間には、前記冷却用外配管が設けられていない。
請求項に記載の発明は、
請求項に記載の車両用電源装置であって、
前記バッテリケースは、前記バッテリが搭載されるボトムプレート(例えば、後述の実施形態のボトムプレート51)と、前記バッテリを上方から覆うカバー(例えば、後述の実施形態のカバー52)と、を備え、
該ボトムプレートは、板状のトレー(例えば、後述の実施形態のトレー64)と、該トレーの下面に設けられ前記車両の車幅方向に延びる複数の横方向補強メンバ(例えば、後述の実施形態のブラケット63)と、を備え、
前記バッテリケースは、前記横方向補強メンバの締結部(例えば、後述の実施形態のブラケット締結部63q)が前記第1骨格部材に締結されることで前記フロアパネルの下方に配置され、
前記流路は、前後方向において前記横方向補強メンバの前記締結部に挟まれる位置で前記冷却用外配管に接続される。
請求項1に記載の発明によれば、分岐部から前部バッテリモジュール冷却部と後部バッテリモジュール冷却部への経路を最短化できる。
また、冷却用内配管を構成する第1冷却用内配管と第2冷却用内配管とを一箇所に集約することで、冷却用内配管の組み付け作業性が向上する。
さらに、高圧系機器に接続される第3冷却用内配管及び第4冷却用内配管が、合流部の下流側であって分岐部と合流部との間に第1冷却用内配管に隣接するように配置されるので、高圧系機器へ配管の取り廻しが容易となる。また、冷却用内配管の集約化により組み付け作業性を向上できる。
請求項に記載の発明によれば、ボトムプレートにバッテリ及び冷却用内配管を配設することで、バッテリケースの組み付け作業性をさらに向上できる。また、ボトムプレートとカバーとの合わせ部から下方に離間したボトムプレート側面において、第1冷却用内配管と第2冷却用内配管とがバッテリケースの外部に連通することで、ボトムプレートとカバーとの合わせ部のシール性能を阻害することなく、バッテリケースと第1冷却用内配管及び第2冷却用内配管とを密封できる。また、第1冷却用内配管と第2冷却用内配管とが一箇所に集約された状態でバッテリケースの外部に連通するので、バッテリケースの車両搭載後における配管の組み付け作業性を向上できる。
請求項に記載の発明によれば、車両の骨格をなす第1骨格部材と第2骨格部材との間に冷却用外配管が設けられるので、配管の取り廻しが容易になるとともに衝突時に冷却用外配管を保護することができる。
請求項に記載の発明によれば、ボトムプレートにバッテリ及び冷却用内配管を配設することで、バッテリケースの組み付け作業性をさらに向上できる。また、ボトムプレートとカバーとの合わせ部から下方に離間したボトムプレート側面において、第1冷却用内配管と第2冷却用内配管と第4冷却用内配管とをバッテリケースの外部に連通することで、ボトムプレートとカバーとの合わせ部のシール性能を阻害することなく、バッテリケースと第1冷却用内配管、第2冷却用内配管及び第4冷却用内配管のシール性能を向上できる。また、第1冷却用内配管と第2冷却用内配管と第4冷却用内配管とが一箇所に集約された状態でバッテリケースの外部に連通するので、バッテリケースの車両搭載後における配管の組み付け作業性を向上できる。
請求項に記載の発明によれば、冷却用外配管がバッテリケースの一方に集約して配置されるので、バッテリケースの他方における第1骨格部材と第2骨格部材との間を他の部材を配置する空間として有効に利用することができる。
請求項に記載の発明によれば、分岐部に接続された流路と冷却用外配管との接続部が前後方向において剛体である横方向補強メンバの締結部に挟まれるので、衝突時に接続部を保護することができる。

本発明の実施形態に係る車両用電源装置を搭載した車両の概略側面図である。 本発明の実施形態に係る車両用電源装置のバッテリユニットを示す分解斜視図である。 図2のバッテリユニットの内部平面図である。 本発明の実施形態に係る車両用電源装置の冷却回路の構成を示す回路図である。 図2のバッテリユニットのボトムプレートの分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用電源装置を搭載した車両の部分底面図である。 図4の冷却回路の概略ブロック図である。 電磁式三方弁のOFF時の冷媒流れを示す冷却回路の概略ブロック図である。 電磁式三方弁のON時の冷媒流れを示す冷却回路の概略ブロック図である。
以下、本発明の車両用電源装置の一実施形態を、添付図面に基づいて説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
[車両用電源装置]
図1に示すように、本発明の実施形態に係る車両用電源装置1は、主としてバッテリモジュール31〜33、DC−DCコンバータ22、充電器21、及びこれらを冷却する冷却回路100を備え、ハイブリッド車両、電気車両、燃料電池車等の車両Vに搭載される。これら複数のバッテリモジュール31〜33、DC−DCコンバータ22及び冷却回路100の一部は、ユニット化されてバッテリユニット10を構成し、車室2の床面を形成するフロアパネル3の下方に配置される。バッテリユニット10を挟んで、車両Vの前部には冷却回路100を構成するラジエータ101及び冷却ポンプ102が配置され、車両Vの後部には外部電源から供給される電力でバッテリモジュール31〜33を充電する上記した充電器21が配置される。冷却回路100は、バッテリユニット10の内部に配置される内部冷却回路100Aと、バッテリユニット10の外部に配置される外部冷却回路100Bと、を有している。
[バッテリユニット]
図2及び図3に示すように、バッテリユニット10は、複数のバッテリモジュール31〜33と、DC−DCコンバータ22と、バッテリ用ECU40と、内部冷却回路100Aと、これらを収容するバッテリケース50とを備える。
バッテリケース50は、複数のバッテリモジュール31〜33、DC−DCコンバータ22、バッテリ用ECU40及び内部冷却回路100Aが搭載されるボトムプレート51と、これらを上方から覆うカバー52とから構成されている。ボトムプレート51とカバー52との合わせ部53は、略環状のシール部材54を介して密封される。
ボトムプレート51は、図5に示すように、主としてバッテリモジュール31〜33の下方に配置されるトレー64と、トレー64の上面に固定され車両Vの前後方向に延びる複数の縦方向補強メンバ65(65A〜65C)と、トレー64の下面に固定され車両Vの車幅方向に延びる複数のブラケット63と、から構成される。複数のブラケット63は、横方向補強メンバとしてトレー64を補強するとともに、図6に示すように、車両Vの両側方に配設されるサイドシル7の内方に並設されるフロアフレーム8に締結される。これにより、バッテリユニット10が両側方のフロアフレーム8間であってフロアパネル3の下方に吊り下げられるように取り付けられる。
ブラケット63は、トレー64の下方を左右方向に延びてトレー64にスポット溶接等により固定されるブラケット本体63pと、ブラケット本体63pの左右両端部にトレー64から左右に露出するように設けられたブラケット締結部63qと、を有する。ブラケット63は、前方から第1ブラケット63A,第2ブラケット63B,第3ブラケット63C,及び第4ブラケット63Dの合計4本設けられ、第1ブラケット63A〜第4ブラケット63Dのブラケット締結部63qは、前後方向に略等間隔に配置され、トレー64をバランスよく保持するようになっている。
このように配置されたブラケット63及び縦方向補強メンバ65は、トレー64を挟んで格子状をなし、ボトムプレート51の剛性を確保している。また、トレー64の上方には、更なる剛性向上のため、副縦方向補強メンバ66及びクロスメンバ68が設けられている。
複数のバッテリモジュール31〜33は、バッテリケース50の前部に収容される前部バッテリモジュール31と、バッテリケース50の後部に収容される後部バッテリモジュール34とから構成され、さらに後部バッテリモジュール34が下後部バッテリモジュール32と上後部バッテリモジュール33とから構成される。各バッテリモジュール31〜33は、それぞれ複数の高圧バッテリ31a〜33aを有する。本実施形態では、車幅方向中心線Oに対し左右方向に2つ、前後方向に3つ並べた合計6つの高圧バッテリ31aによって前部バッテリモジュール31が構成され、同様に左右方向に2つ、前後方向に3つ並べた合計6つの高圧バッテリ32aによって下後部バッテリモジュール32が構成され、左右方向に並べた2つの高圧バッテリ33aによって上後部バッテリモジュール33が構成される。
図1に戻って、複数のバッテリモジュール31〜33は、車両Vの前部座席4及び後部座席5の下方に配置される。具体的には、前部座席4の下方に前部バッテリモジュール31が配置され、後部座席5の下方に後部バッテリモジュール34が配置される。
前部バッテリモジュール31は、前部座席4の下方に配置するにあたり、重ねることなく平置きされる。後部バッテリモジュール34は、後部座席5の下方に配置するにあたり、後部座席5の座面前方に上下に配置される。具体的には、下後部バッテリモジュール32を構成する6つの高圧バッテリ32aのうち、最も前側に並ぶ2つの高圧バッテリ32aの上方に上後部バッテリモジュール33を構成する2つの高圧バッテリ33aが配置される。
DC−DCコンバータ22は、直流電流を変圧する高圧系機器であり、前部バッテリモジュール31と後部バッテリモジュール34との間、且つバッテリユニット10の幅方向中央に配置される。また、バッテリ用ECU40は、高圧バッテリ31a〜33aの充放電や温度を管理するバッテリ用のコントローラであり、上後部バッテリモジュール33の後方、且つ下後部バッテリモジュール32の上方に配置される。
DC−DCコンバータ22及び充電器21は、高圧バッテリ31a〜33aに比べて耐熱性が高く、管理温度が高く設定される。例えば、高圧バッテリ31a〜33aの上限温度を60℃とすると、DC−DCコンバータ22及び充電器21の上限温度は80℃に設定されており、高温環境下では高圧バッテリ31a〜33aを優先的に冷却する必要がある。一方、充電時等には、充電器21が高温になるため、高圧バッテリ31a〜33aを冷却する必要がなくてもDC−DCコンバータ22及び充電器21のみを冷却したい場合も生じうる。
内部冷却回路100Aについては、外部冷却回路100Bとあわせて以下で説明する。
[冷却回路の構成]
図4に示すように、冷却回路100は、ラジエータ101、冷却ポンプ102、高圧バッテリ冷却部130、DC−DCコンバータ冷却部122及び充電器冷却部121がバッテリケース50の外部に配索される外配管103とバッテリケース50の内部に配索される内配管104とで接続され冷媒循環経路が形成されている。
ラジエータ101は、流入口101aから流入する冷媒の熱を放熱し、該放熱によって冷却された冷媒を排出口101bから排出する。ラジエータ101の流入口101aは、第1外配管103a及び第2外配管103bを介して充電器冷却部121の排出口121bに接続されるとともに、第1外配管103a、第3外配管103c及び第1内配管104aを介してDC−DCコンバータ冷却部122の排出口122bに接続される。ラジエータ101の排出口101bは、第4外配管103dを介して冷却ポンプ102の吸入口102aに接続される。
冷却ポンプ102は、電動モータ(不図示)の駆動に応じて吸入口102aから吸入した冷媒を吐出口102bから吐出する。冷却ポンプ102の吐出口102bは、第5外配管103e、第6外配管103f及び第15内配管104qを介して高圧バッテリ冷却部130の流入口である第1ケース内分岐部108aに接続される。
高圧バッテリ冷却部130は、複数のバッテリモジュール31〜33を冷却する複数のバッテリモジュール冷却部131〜133を有する。前部バッテリモジュール31を冷却する前部バッテリモジュール冷却部131は、左右に並ぶ2つの高圧バッテリ31aを一組として冷却する冷却ジャケット131aを前後方向に3つ並べ、これらを第2内配管104b、第3内配管104cを介して直列に接続して構成される。また、下後部バッテリモジュール32を冷却する下後部バッテリモジュール冷却部132は、左右に並ぶ2つの高圧バッテリ32aを一組として冷却する冷却ジャケット132aを前後方向に3つ並べ、これらを第4内配管104d、第5内配管104eを介して直列に接続して構成される。また、上後部バッテリモジュール33を冷却する上後部バッテリモジュール冷却部133は、左右に並ぶ2つの高圧バッテリ33aを一組として冷却する1つの冷却ジャケット133aで構成される。なお、本明細書において、下後部バッテリモジュール冷却部132と上後部バッテリモジュール冷却部133とを合わせて後部バッテリモジュール冷却部134と呼ぶことがある。
高圧バッテリ冷却部130では、複数のバッテリモジュール冷却部131〜133が並列に配置される。具体的には、前部バッテリモジュール冷却部131の流入口131bが第6内配管104fを介して第1ケース内分岐部108aに接続され、下後部バッテリモジュール冷却部132の流入口132bが第7内配管104g及び第8内配管104hを介して第1ケース内分岐部108aに接続され、上後部バッテリモジュール冷却部133の流入口133bが第9内配管104i及び第8内配管104hを介して第1ケース内分岐部108aに接続される。また、前部バッテリモジュール冷却部131の排出口131cが第10内配管104jを介してケース内合流部109に接続され、下後部バッテリモジュール冷却部132の排出口132cが第11内配管104kを介してケース内合流部109に接続され、上後部バッテリモジュール冷却部133の排出口133cが第12内配管104mを介してケース内合流部109に接続される。
そして、バッテリユニット10においては、複数のバッテリモジュール冷却部131〜133を並列に配置するにあたり、複数のバッテリモジュール冷却部131〜133の上流側に設けられる第1ケース内分岐部108a及び複数のバッテリモジュール冷却部131〜133の下流側に設けられるケース内合流部109がバッテリケース50の内部に設けられる。
高圧バッテリ冷却部130では、複数のバッテリモジュール冷却部131〜133を並列に配置するにあたり、複数のバッテリモジュール31〜33のうち電池容量の小さいバッテリモジュール31〜33を冷却するバッテリモジュール冷却部131〜133の上流側(又は下流側)、且つ、第1ケース内分岐部108aの下流側に、流量制御手段としてのオリフィス110、111が設けられる。
例えば、前部バッテリモジュール31は、2つの下後部バッテリモジュール32及び上後部バッテリモジュール33の合計電池容量よりも小さいため、前部バッテリモジュール31を冷却する前部バッテリモジュール冷却部131の上流側(第6内配管104f)に、流量制御手段としてのオリフィス110が設けられる。また、上後部バッテリモジュール33は、下後部バッテリモジュール32の電池容量よりも小さいため、上後部バッテリモジュール33を冷却する上後部バッテリモジュール冷却部133の上流側(第9内配管104i)に、流量制御手段としてのオリフィス111が設けられる。
DC−DCコンバータ冷却部122は、DC−DCコンバータ22に内蔵された冷却ジャケット又はDC−DCコンバータ22に隣接配置された冷却ジャケットであり、充電器冷却部121は、充電器21に内蔵された冷却ジャケット又は充電器21に隣接配置された冷却ジャケットである。そして、DC−DCコンバータ冷却部122と充電器冷却部121とは、互いに並列に接続されるとともに、高圧バッテリ冷却部130の下流側に配置される。
具体的には、DC−DCコンバータ冷却部122の流入口122aが第13内配管104nを介して第2ケース内分岐部108bに接続され、充電器冷却部121の流入口121aが第8外配管103h、第7外配管103g及び第16内配管104rを介して第2ケース内分岐部108bに接続される。また、DC−DCコンバータ冷却部122の排出口122bが第1内配管104a及び第3外配管103cを介してケース外合流部113に接続され、充電器冷却部121の排出口121bが第2外配管103bを介してケース外合流部113に接続される。そして、第2ケース内分岐部108bは、第14内配管104pを介して高圧バッテリ冷却部130のケース内合流部109に接続され、ケース外合流部113は、第1外配管103aを介してラジエータ101の流入口101aに接続される。
さらに、冷却回路100には、高圧バッテリ冷却部130の上流側と、高圧系機器冷却部120(DC−DCコンバータ冷却部122と充電器冷却部121)の上流側且つ高圧バッテリ冷却部130の下流側とを接続するバイパス流路105が設けられている。具体的には、第5外配管103eと第6外配管103fとの接続部を第2ケース外分岐部112bとし、該第2ケース外分岐部112bをバイパス流路105を構成する第9外配管103iを介して高圧系機器冷却部120の第1ケース外分岐部112aに接続している。そして、第2ケース外分岐部112bには、電磁式三方弁106が設けられる。
該電磁式三方弁106をOFFにすると、第5外配管103eと第6外配管103fとが接続されて冷却ポンプ102の吐出冷媒が高圧バッテリ冷却部130に供給されるとともに、第5外配管103eとバイパス流路105(第9外配管103i)とが遮断されてDC−DCコンバータ冷却部122及び充電器冷却部121に対するバイパス流路105(第9外配管103i)を介する冷媒供給が遮断される。一方、電磁式三方弁106をONにすると、第5外配管103eとバイパス流路105(第9外配管103i)とが接続されて冷却ポンプ102の吐出冷媒がバイパス流路105(第9外配管103i)を介してDC−DCコンバータ冷却部122及び充電器冷却部121に供給されるとともに、第5外配管103eと第6外配管103fとが遮断されて高圧バッテリ冷却部130に対する冷媒供給が遮断される。なお、図4中の矢印は冷媒の流れ方向を示すものであり、第5外配管103eに対し第6外配管103f及びバイパス流路105(第9外配管103i)の両方が接続されることはない。
このように構成された冷却回路100では、図2及び図3に示すように、前後方向において前部バッテリモジュール31と後部バッテリモジュール34との間に、冷媒を前部バッテリモジュール冷却部131と後部バッテリモジュール冷却部134とに分流する第1ケース内分岐部108aが設けられるとともに、車幅方向に延びる4本の内配管が配置されている。1本目は、右端が第1ケース内分岐部108aに接続される第15内配管104qであり、2本目は、右端が第2ケース内分岐部108bに接続される第16内配管104rであり、3本目は、右端がDC−DCコンバータ22に接続され且つ左端が第2ケース内分岐部108bに接続される第13内配管104nであり、4本目は、右端がDC−DCコンバータ22に接続される第1内配管104aである。
第2ケース内分岐部108bに接続される2つの第16内配管104rと第13内配管104nとは車幅方向に一直線上に配置され、第16内配管104r(第13内配管104n)と、第1内配管104aと、第15内配管104qとは、車両Vの後方から前方にこの順に隣接して配置されている。
また、第16内配管104rの左端、第1内配管104aの左端、及び第15内配管104qの左端は、いずれも車幅方向においてバッテリケース50の左側からバッテリケース50の外部に連通している。より具体的には、第16内配管104rの左端、第1内配管104aの左端、及び第15内配管104qの左端は、ボトムプレート51とカバー52との合わせ部53の下方に位置し、ボトムプレート51の左側面に配置されたシール部材55を介してバッテリケース50の外部に連通している。そして、第16内配管104rの左端は第7外配管103gに接続され、第1内配管104aの左端は第3外配管103cに接続され、第15内配管104qの左端は第6外配管103fに接続される。なお、第16内配管104rと第7外配管103g、第1内配管104aと第3外配管103c、及び第15内配管104qと第6外配管103fとは、1本の配管から構成されてもよく、2本の配管が接続されていてもよい。
第16内配管104rと第7外配管103gとの接続部、第1内配管104aと第3外配管103cとの接続部、及び第15内配管104qと第6外配管103fとの接続部は、前後方向において剛体である第2ブラケット63Bのブラケット締結部63qと同じく剛体である第3ブラケット63Cのブラケット締結部63qとの間に位置している。また、車両Vの前後方向に延びる、第7外配管103gに第1ケース外分岐部112aを介して接続される第9外配管103i(バイパス流路105)及び第8外配管103h、第3外配管103cにケース外合流部113を介して接続される第1外配管103a及び第2外配管103b、及び第6外配管103fのうち第15内配管104qの左端との接続部から屈曲した部分は、図6に示すように、車両Vの車幅方向において隣接して配置され、左側のサイドシル7と左側のフロアフレーム8との間に配置される。なお、右側のサイドシル7と右側のフロアフレーム8との間には外配管103が配置されておらず、例えば、ハイブリッド車両においては排気管を配置することができる。
図7は、図4を用いて詳細に説明した冷却回路100の概略ブロック図である。図中、符号CHGは充電器冷却部121、符号DCDCはDC−DCコンバータ冷却部122、符号BATTはバッテリモジュール冷却部131〜133を示している。
図7に示すように、本実施形態の冷却回路100では、ラジエータ101と、冷却ポンプ102と、高圧バッテリ冷却部130と、充電器冷却部121及びDC−DCコンバータ冷却部122からなる高圧系機器冷却部120と、が直列に接続され、高圧バッテリ冷却部130の下流側に高圧系機器冷却部120が配置される。また、高圧バッテリ冷却部130の上流側と、高圧系機器冷却部120の上流側且つ高圧バッテリ冷却部130の下流側とがバイパス流路105で接続され、バイパス流路105と高圧バッテリ冷却部130の上流側の流路との分岐部(第2ケース外分岐部112b)に電磁式三方弁106が設けられている。さらに、高圧バッテリ冷却部130は、並列に配置された3つのバッテリモジュール冷却部131〜133から構成され、高圧系機器冷却部120は、並列に配置されたDC−DCコンバータ冷却部122と充電器冷却部121とから構成されている。
[冷却回路の動作]
つぎに、冷却回路100の動作について、図8及び図9を参照して説明する。図8及び図9において、冷媒の流れている流路を実線で示し、冷媒が流れていない流路を点線で示している。
<電磁式三方弁[OFF]>
このように構成された冷却回路100において、冷却ポンプ102が駆動すると、冷却ポンプ102がラジエータ101側から低温の冷媒を吸入し、これを高圧バッテリ冷却部130側に向けて吐出する。通常状態では、電磁式三方弁106がOFFであるため、図8に示すように、冷却ポンプ102が吐出した冷媒は、バイパス流路105には流れず、全量が高圧バッテリ冷却部130に供給される。
高圧バッテリ冷却部130に供給された冷媒は、まず、第1ケース内分岐部108aにおいて、前部バッテリモジュール冷却部131と後部バッテリモジュール冷却部134とに分配される。このとき、前部バッテリモジュール冷却部131側への冷媒流量はオリフィス110で制限され、前部バッテリモジュール冷却部131よりも多くの冷媒が後部バッテリモジュール冷却部134へ供給される。後部バッテリモジュール冷却部134に供給された冷媒は、さらに、下後部バッテリモジュール冷却部132と上後部バッテリモジュール冷却部133とに分配される。このとき、上後部バッテリモジュール冷却部133側への冷媒流量はオリフィス111で制限され、上後部バッテリモジュール冷却部133よりも多くの冷媒が下後部バッテリモジュール冷却部132へ供給される。
3つのバッテリモジュール冷却部131〜133を通過した冷媒は、ケース内合流部109で合流した後、第2ケース内分岐部108bを介してDC−DCコンバータ冷却部122と充電器冷却部121とに分配される。そして、DC−DCコンバータ冷却部122及び充電器冷却部121を通過した冷媒は、ケース外合流部113で合流した後、ラジエータ101に戻り、ここで冷却される。
<電磁式三方弁[ON]>
冷却回路100において、高圧バッテリ31a〜33aの冷却が必要ない場合、若しくは、高圧バッテリ31a〜33aの要求温度に対し冷媒温度が適切ではないがDC−DCコンバータ22及び充電器21の冷却が必要な場合には、電磁式三方弁106をON制御することにより、図9に示すように、高圧バッテリ冷却部130への冷媒供給を遮断し、DC−DCコンバータ22及び充電器21のみを冷却することができる。すなわち、電磁式三方弁106をONにすると、冷却ポンプ102から吐出される冷媒が高圧バッテリ冷却部130に流れず、全量がバイパス流路105に供給される。バイパス流路105に供給された冷媒は、高圧バッテリ冷却部130を迂回し、第1ケース外分岐部112a及び第2ケース内分岐部108bを介してDC−DCコンバータ冷却部122と充電器冷却部121とに分配される。そして、DC−DCコンバータ冷却部122及び充電器冷却部121を通過した冷媒は、ケース外合流部113で合流した後、ラジエータ101に戻り、ここで冷却される。
以上説明したように、本実施形態の車両用電源装置1によれば、内配管104には、前部バッテリモジュール31と後部バッテリモジュール32との間に、冷媒を前部バッテリモジュール冷却部131と後部バッテリモジュール冷却部134とに分流する第1ケース内分岐部108aと、第15内配管104qとが設けられる。第15内配管104qは、一端が第1ケース内分岐部108aに接続され、他端が車幅方向においてバッテリケース50の一方である左側からバッテリケース50の外部に連通する流路を構成している。これにより、第1ケース内分岐部108aから前部バッテリモジュール冷却部131と後部バッテリモジュール冷却部134への経路を最短化できる。また、バッテリケース50の側方において第15内配管104qがバッテリケース50の外部の第6外配管103fに接続されるので、バッテリケース50の前方において第15内配管104qがバッテリケース50の外部に接続される場合に比べて、走行時のシール性能が高い。また、車両Vの側方で配管の組み付け作業を行うことができ、組み付け作業が容易となる。
また、冷却回路100において第1ケース内分岐部108aを介して前部バッテリモジュール冷却部131と後部バッテリモジュール冷却部134とを並列に接続することで、直列に接続する場合に比べて圧損を低減できるとともに、冷却ポンプ102の吐出能力を抑制できる。
また、前部バッテリモジュール冷却部131と後部バッテリモジュール冷却部134とを通過した後にケース内合流部109で合流した冷媒をバッテリケース50の左側からバッテリケース50の外部に排出する第16内配管104rが、第15内配管104qに隣接するように設けられているので、第15内配管104qと第16内配管104rとを一箇所に集約することで、内配管104の組み付け作業性が向上する。
また、前部バッテリモジュール31と後部バッテリモジュール32との間には、DC−DCコンバータ22が設けられ、さらにDC−DCコンバータ22に冷媒を供給する第13内配管104nと、DC−DCコンバータ22を冷却した冷媒をバッテリケース50の左側からバッテリケース50の外部に排出する第1内配管104aとが、ケース内合流部109の下流側であって第1ケース内分岐部108aとケース内合流部109との間に第15内配管104qに隣接するように配置される。したがって、DC−DCコンバータ22へ配管の取り廻しが容易となる。また、内配管104の集約化により組み付け作業性を向上できる。
また、DC−DCコンバータ冷却部122の上流側に高圧バッテリ冷却部130が配置されるので、バッテリモジュール31〜33及びDC−DCコンバータ22の両方を冷却する状況でも、DC−DCコンバータ22の温度に影響を受けることなく、管理温度の低い(耐熱性に劣る)バッテリモジュール31〜33を確実に冷却することができる。また、複数のバッテリモジュール冷却部131〜133が並列に接続されるので、バッテリモジュール31〜33の温度差を抑制できる。さらに、圧損の増加を抑制できるので冷却ポンプ102を小型、軽量化できる。
さらに、第15内配管104qと第16内配管104rと第1内配管104aとは、合わせ部53の下方に位置しボトムプレート51の側面に配置されたシール部材55を介してバッテリケース50の外部に連通するので、ボトムプレート51とカバー52との合わせ部53のシール性能を阻害することなく、バッテリケース50と第15内配管104q、第16内配管104r、及び第1内配管104aのシール性能を向上できる。このように第15内配管104qと第16内配管104rと第1内配管104aとが一箇所に集約された状態でバッテリケース50の外部に連通するので、バッテリケース50の車両搭載後における配管の組み付け作業性を向上できる。ボトムプレート51とカバー52との合わせ部53は環状のシール部材54を介して密封されるので、バッテリケース50のシール性能を高められる。
また、外配管103のうち、第9外配管103i(バイパス流路105)及び第8外配管103h、第1外配管103a及び第2外配管103b、及び第6外配管103fのうち第15内配管104qの左端との接続部から屈曲した部分は、車両Vの車幅方向において隣接して配置され、左側のサイドシル7と左側のフロアフレーム8との間に配置されるので、配管の取り廻しが容易になるとともに衝突時に外配管103を保護することができる。
なお、上記実施形態では、バッテリユニット10が高圧系機器としてのDC−DCコンバータ22を搭載したものを例示したが、高圧系機器は必ずしもバッテリユニット10に搭載されている必要はない。この場合、DC−DCコンバータ22に接続される2つの配管、すなわち、第1内配管104a及び第13内配管104nは不要となり、第16内配管104rと第15内配管104qとが隣接して配置され、第16内配管104rと第15内配管104qが、合わせ部53の下方に位置しボトムプレート51の側面に配置されたシール部材55を介してバッテリケース50の外部に連通する。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、上記実施形態では、第15内配管104qと第16内配管104rと第1内配管104aとが車両Vの左側からバッテリケース50の外部に連通するように構成したが、車両Vの右側からバッテリケース50の外部に連通するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、1つのシール部材55で、ボトムプレート51と3つの配管、即ち、第15内配管104q、第16内配管104r、及び第1内配管104aを密封したが、配管ごとに分割されたシール部材でボトムプレート51とそれぞれの配管を密封してもよい。
また、上記実施形態では、後部バッテリモジュールとして下後部バッテリモジュール32及び上後部バッテリモジュール33を例示したが、いずれか一方のみが設けられていればよく、さらに3つ以上のバッテリモジュールから構成されていてもよい。
また、高圧系機器としてのDC−DCコンバータ22及び充電器21を例示したが、車両用電源装置1には高圧系機器が必ずしも設けられる必要はなく、さらにDC−DCコンバータ22及び充電器21に代えて、又はこれらとともに他の高圧系機器が設けられていてもよい。
さらに、上記実施形態の冷却回路100は、冷媒として水を用いた水冷式の冷却回路でもよく、冷媒として油を用いた油冷式の冷却回路でもよい。
1 車両用電源装置
3 フロアパネル
7 サイドシル(第2骨格部材)
8 フロアフレーム(第1骨格部材)
22 DC−DCコンバータ(高圧系機器)
31 前部バッテリモジュール
34 後部バッテリモジュール
50 バッテリケース
51 ボトムプレート
52 カバー
53 合わせ部
54 シール部材
55 シール部材
63 ブラケット
63q ブラケット締結部(締結部)
100 冷却回路
102 冷却ポンプ
103 外配管(冷却用外配管)
104 内配管(冷却用内配管)
104a 第1内配管(第4冷却用内配管)
104n 第13内配管(第3冷却用内配管)
104p 第14内配管
104q 第15内配管(第1冷却用内配管)
104r 第16内配管(第2冷却用内配管)
108a 第1ケース内分岐部(分岐部)
109 ケース内合流部(合流部)
131 前部バッテリモジュール冷却部
134 後部バッテリモジュール冷却部

Claims (6)

  1. 複数のバッテリを有する前部バッテリモジュールと、
    複数のバッテリを有する後部バッテリモジュールと、
    該前部バッテリモジュール及び該後部バッテリモジュールを収納するバッテリケースと、
    冷却ポンプと、前記前部バッテリモジュールを冷却する前部バッテリモジュール冷却部と、前記後部バッテリモジュールを冷却する後部バッテリモジュール冷却部と、を有する冷却回路と、を備え、
    前記バッテリケースがフロアパネルの下方に配置された車両用電源装置であって、
    前記前部バッテリモジュールと前記後部バッテリモジュールとの間には、高圧系機器が設けられ、
    前記冷却回路は、前記バッテリケースの内部に設けられ、前記冷却ポンプから冷媒が供給されるとともに冷媒を前記バッテリケースの外部に排出する冷却用内配管を備え、
    該冷却用内配管は、前記前部バッテリモジュールと前記後部バッテリモジュールとの間に、冷媒を前記前部バッテリモジュール冷却部と前記後部バッテリモジュール冷却部とに分流する分岐部と、一端が該分岐部に接続されるとともに他端が車幅方向において前記バッテリケースの一方から前記バッテリケースの外部に連通する流路と、を有し、
    前記冷却用内配管は、前記流路を構成する第1冷却用内配管と、前記前部バッテリモジュール冷却部と前記後部バッテリモジュール冷却部とを通過した後に合流部で合流した冷媒を前記バッテリケースの前記一方から前記バッテリケースの外部に排出する第2冷却用内配管と、前記合流部の下流側であって前記分岐部と前記合流部との間に、該高圧系機器に冷媒を供給する第3冷却用内配管と、該高圧系機器を冷却した冷媒を前記バッテリケースの前記一方から前記バッテリケースの外部に排出する第4冷却用内配管と、を備え、
    該第2冷却用内配管は、前記第1冷却用内配管に隣接するように配置され、
    該第3冷却用内配管及び該第4冷却用内配管は、前記第1冷却用内配管に隣接するように配置された、車両用電源装置。
  2. 請求項に記載の車両用電源装置であって、
    前記バッテリケースは、前記バッテリが搭載されるボトムプレートと、前記バッテリを上方から覆うカバーと、を備え、
    該ボトムプレートと該カバーとは合わせ部で密封され、
    前記第1冷却用内配管と前記第2冷却用内配管は、前記合わせ部の下方に位置し前記ボトムプレートの側面に配置されたシール部材を介して前記バッテリケースの外部に連通する、車両用電源装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用電源装置であって、
    前記冷却回路は、前記バッテリケースの内部に設けられた前記冷却用内配管と、前記バッテリケースの外部に設けられ前記冷却ポンプに接続される冷却用外配管と、を備え、
    前記バッテリケースは、前記車両の前後方向に延設される一対の第1骨格部材間に配置され、
    一対の前記第1骨格部材の車幅方向外側には、該第1骨格部材に並設される一対の第2骨格部材が設けられ、
    前記冷却用外配管の一部は、前記一方における前記第1骨格部材と前記第2骨格部材との間に配置される、車両用電源装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用電源装置であって、
    前記バッテリケースは、前記バッテリが搭載されるボトムプレートと、前記バッテリを上方から覆うカバーと、を備え、
    該ボトムプレートと該カバーとは合わせ部で密封され、
    前記第1冷却用内配管と前記第2冷却用内配管と該第4冷却用内配管とは、前記合わせ部の下方に位置し前記ボトムプレートの側面に配置されたシール部材を介して前記バッテリケースの外部に連通する、車両用電源装置。
  5. 請求項に記載の車両用電源装置であって、
    車幅方向において前記バッテリケースの他方における前記第1骨格部材と前記第2骨格部材との間には、前記冷却用外配管が設けられていない、車両用電源装置。
  6. 請求項に記載の車両用電源装置であって、
    前記バッテリケースは、前記バッテリが搭載されるボトムプレートと、前記バッテリを上方から覆うカバーと、を備え、
    該ボトムプレートは、板状のトレーと、該トレーの下面に設けられ前記車両の車幅方向に延びる複数の横方向補強メンバと、を備え、
    前記バッテリケースは、前記横方向補強メンバの締結部が前記第1骨格部材に締結されることで前記フロアパネルの下方に配置され、
    前記流路は、前後方向において前記横方向補強メンバの前記締結部に挟まれる位置で前記冷却用外配管に接続される、車両用電源装置。
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