JP5853760B2 - 車両の電池冷却装置 - Google Patents

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本発明は、電気自動車に搭載された蓄電装置、特に電池パック内に収容される複数電池を冷却する車両の電池冷却装置に関する。
電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)は電動モータ(モータ装置)を搭載し、この電動モータには蓄電装置が接続される。ここで、電動モータが蓄電装置よりの電力を受けて回転エネルギーを発生することで車両を駆動し、あるいは、車両の減速中の運動エネルギーを電動モータが回生回路と協働して電気エネルギーに変換し、発電された電気エネルギーを蓄電装置に充電している。
このような電気自動車やハイブリッド車はその駆動源となる電動モータやこの電動モータを駆動制御するインバータ等の電力変換機が発熱するし、これら電力変換機に電力供給する蓄電装置も発熱する。特に、電気自動車等の蓄電装置は比較的多量の電池を電池パックに収容して車両の下壁側に取り付け支持されている。この電池パックはその内部で発生した熱を冷却装置により外気に放熱することで、耐久性を確保する必要がある。
ここで、電力変換機や蓄電装置に取り付けられる冷却装置は、冷却水が流動する冷却水循環路を備え、その冷却水循環路中にはエアーが発生する場合があり、これが冷却装置の冷却性能を低下させるため、このエアーを外部に排出するエアー抜き弁が設けられている。
たとえば、電力変換機の冷却装置として特許文献1には、電動モータであるモータジェネレータの外壁部にモータ冷却用の給、排水部を接続するウオータージャケット部と、モータジェネレータの電力を制御する電力制御装置であるパワーコントロールユニットと、更にそれらの上方に冷却水循環路内のエアーを集めて抜くためのフィラーを設けた構成が開示される。
特許文献2には、エンジンと直列配備の電動モータ内の冷却水路を冷却装置側の冷却水循環路に接続したトラック用のハイブリッド車が示されており、ここでの冷却水循環路は車体後側の荷箱の下部に設けたインバータに冷却水を循環する構成を採り、空車時に高位置となるインバータの近傍に設けたエアー抜き部より冷却水循環路のエアーを抜くようにしている。
特許文献3には複数のインバータの内、低位置側のものから順次冷却水を循環させる冷却系統と、発熱量の大きい回転電機から順次冷却水を循環させる冷却系統とを並列配備し、最も高位置のインバータの下流にエアー抜き弁側を取り付けた構成が開示されている。
更に、電気自動車の蓄電装置に装着される冷却装置としては、図10(a)、(b)に示すように、車体の前後方向Xに一対の電池パック110、120を直列配備した構成を採るものが検討されている。この場合、電池パック110、120の内部に冷却水循環路の分岐側部110a、110bを前後に並列配備しておき、これらの前方に不図示のラジエータ、ウォーターポンプを有する冷却水循環部180を配備する。ここで冷却水循環部180のポンプが吐出する冷却水は吐出路180oの分岐部J1を介して前後電池パック110、120の流入側となる給入パイプ130、150に流動する。更に、前後電池パック110、120から流出した冷却水は吸入路180iの合流部J2で合流して冷却水循環部180に流動する。これにより、一対の電池パック110、120を同時に冷却している。なお、分岐部J1、合流部J2の近傍にエアー抜き弁Va(図10(a)参照)が取り付けられている。
ここで、図10(a)、(b)に示すように、後の電池パック120より延びる分岐側部110bを成す給排パイプ150、160は前の電池パック110の側方の周縁部U(図10(a)、(b)、図11(a)参照)を通過して分岐部J1、合流部J2に達している。
更に、図10(b)、図11(a)に示すように、前後の電池パック110、120は車幅方向Yに伸びるクロスメンバの一部を成している容器支持枠190に支持されている。ここで、前の電池パック110の周縁部Uを通過する給排パイプ150、160は容器支持枠190の複数個所bに溶着されたパイプブラケット170の上片部171を介してずれなく支持されている。
なお、図11(b)に示すように、前の電池パック110の車幅方向Yでの左右両側面側に、容器支持枠190に締結されたパイプブラケット200a、200bをそれぞれ配設し、左右に分離した給排パイプ150、160を支持し、その上で、給排パイプ150、160を分岐部J1、合流部J2で接続した構成も検討されている。
特開2005−333747号公報 特開2004−140881号公報 特開2004−72933号公報
ところで、図10(b)、図11(a)に示すように、前電池パック110の内部には、分岐側部110aを成す給排パイプ130、140を接続した冷却ジャケット210が設けられ、冷却ジャケット210の上端位置pwが、吐出路180oや吸入路180iでのその他の配管箇所よりも高位置となる。しかも、後電池パック120から延びる吐出路180oや吸入路180iの一部の迂回部Uの給排パイプ150、160よりもh1(図11(a)参照)だけ高位置となる。
このため、冷却水循環路中のエアーaは分岐部J1、合流部J2の近傍より冷却ジャケット210側に留まり易く、冷却水循環路の分岐部J1、合流部J2の近傍にエアー抜き弁Vaを設けて、このエアー抜き弁Va(図11(a)参照)を開閉してエアー抜きを行ったとしても、冷却ジャケット210内のエアー抜きを容易に行えず、冷却装置の冷却効率を高レベルに維持できないという問題がある。
本発明は、以上のような課題に基づきなされたもので、目的とするところは、直列配備された複数の電池パックを有した蓄電装置に設けられる車両の電池冷却装置における冷却水中のエアーを容易に排出できる車両の電池冷却装置を提供することにある。
この発明の請求項1は、車両に搭載され該車両を駆動する電動機に電力を供給する電池を収容した複数の電池パックと、冷却水が循環する冷却水循環路と、前記複数の電池パック内に設けられた熱交換器と、前記冷却水循環路に設けられ、前記冷却水を吐出するポンプと、を備え、前記冷却水循環路は、前記複数の電池パック内の前記熱交換器に前記ポンプが吐出する冷却水を流入させる吐出路と、前記熱交換器から流出した冷却水を合流させて前記ポンプに導く吸入路と、を有し、前記吐出路と前記吸入路とのうち少なくとも一方には、前記複数の電池パックのうち前記冷却水循環路を介した前記ポンプとの接続距離が最短となる電池パックの上壁上を迂回する上壁迂回部位が形成され、該上壁迂回部位にエアー抜き弁を取り付けたことを特徴とする。
この発明の請求項2は、請求項1に記載の車両の電池冷却装置において、前記上壁迂回部位は前記吸入路に形成され、前記吸入路に形成された前記上壁迂回部位に前記エアー抜き弁を取り付けたことを特徴とする。
この発明の請求項3は、請求項1又は2記載の車両の電池冷却装置において、前記上壁迂回部位には該上壁迂回部位より分岐して延びる分岐管が設けられ、該分岐管を介して前記エアー抜き弁を取り付けた、ことを特徴とする。
この発明の請求項4は、請求項3記載の車両の電池冷却装置において、前記分岐管は、前記上壁迂回部位より高位置に向けて傾斜して延びる傾斜部と、該傾斜部から下方に向けて屈曲する屈曲部を形成しており、前記屈曲部もしくは前記傾斜部の前記屈曲部付近に前記エアー抜き弁を取り付けたことを特徴とする。
この発明の請求項5は、請求項1〜4の何れか一つに記載の車両の電池冷却装置において、前記複数の電池パックの配列方向が車両の前後方向であることを特徴とする。
本願請求項1の発明によれば、ポンプとの接続距離が最短となる電池パックの上壁上の上壁迂回部位が他の電池パック内に配備される熱交換器及び同熱交換器に連通する冷却水循環路における最も高位置を保持するようにできるので、冷却水循環路を循環する冷却水中のエアーを最も高位置の上壁迂回部位に容易に導き滞留させることで、エアー抜き弁の開閉操作時に容易に冷却水中よりエアーの排出を行える。
本願請求項2の発明によれば、エアーが生じやすい熱交換器の下流側となる吸入路の上壁迂回部位にエアー抜き弁を設けるので、冷却水中のエアー抜きを容易に行えるし、装置の簡素化を図れる。
本願請求項3の発明によれば、分岐管を介してエアー抜き弁を上壁迂回部位に連結するので、エアー抜き弁を操作性のよい位置に配置でき、配置位置の自由度を確保できる。
本願請求項4の発明によれば、屈曲部もしくは傾斜部の屈曲部付近に前記エアー抜き弁を取り付けたので、傾斜部がエアーを確実にエアー抜き弁に案内でき、エアー抜き操作性が向上する。
本願請求項5の発明によれば、車両の前後方向に沿って複数の電池パックを順次配備し、車体に取り付けでるので、複数の電池パックの取り付けが容易となるし、車体重量の左右の偏りも防止できる。
本発明の一実施形態としての車両の電池冷却装置と同装置を搭載する車両の全体概略側面図である。 図1の車両の電池冷却装置と同装置を搭載する車両の概略全体平面図である。 図1の車両の電池冷却装置の拡大平面図である。 図1の車両の電池冷却装置の拡大縦断面図である。 図1の車両の電池冷却装置の冷却ジャケットの斜視図である。 図1の車両の電池冷却装置の分岐側部とそれらの分岐部及び合流部のレイアウトを説明する図で、(a)は概略側面図、(b)は概略平面図である。 図1の車両の電池冷却装置の流入管と排出管の上壁迂回部位近傍を前電池パックの上壁上に取り付けるブラケットの説明図である。 図1の車両の電池冷却装置で用いるエアー抜き装置の他の実施形態を説明する図である。 図1の車両の電池冷却装置の他の実施形態を説明する図である。 従来装置を示し、(a)は第1の従来例の概略側面図、(b)はその概略平面図である。 従来装置を示し、(a)は第1の従来例の概略断面図、(b)は第2の従来例の要部説明図である。
以下、本発明の第1の実施形態である車両の冷却装置について説明する。
ここでは、この発明の一実施形態としての車両の電池冷却装置に先立ち、該電池冷却装置を搭載する電気自動車(以後単に車両と記す)Cを図1、2に沿って概略的に説明する。
車両Cは動力源として用いる電動モータ(モータジェネレータ)1と、電動モータ1の回転力を車輪2に伝える不図示の駆動装置(パワートレイン)と、電動モータ(電動機)1や電力変換機10を駆動する電力制御装置(MCU)3と、該電力制御装置(MCU)3と信号授受をすると共に車両のメインの制御部を成す車両制御装置(PCU)4と、蓄電装置としての電池パック15、16と、駆動系冷却装置6と、電池パック15、16に対設される本発明の要部を成す電池冷却装置7とを備える。
駆動源である電動モータ1を制御する電力制御装置(MCU)3はモータ制御部301(図2参照)と充電制御部302を備え、電池パック15、16のバッテリ装置8とバッテリコントローラ13(図4参照)を介して接続される。さらに、モータ制御部301が電動モータ1と、充電制御部302が電力変換機10と接続される。
なお、バッテリ装置8はバッテリコントローラ13を介して電力制御装置(MCU)3に充電情報を出力し、これによりバッテリ装置8の充電状態(バッテリ充放電量SOC)を管理し、その情報が電力制御装置(MCU)3に送信されている。
次に、電力変換機10は車載充電器101及びDCDCコンバータ102から成り、これらに駆動系冷却装置6が付設されている。ここで車載充電器101及びDCDCコンバータ102は同一ケーシング内に収容される。
図1に示すように、車両Cの電動モータ1はその駆動力を不図示のトランスアクスル(動力分配機構)及び駆動軸を介して車輪2側に伝達する。この電動モータ1は、電力の供給により駆動する電動機としての機能(力行機能)と、機械エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機としての機能(回生機能)とを兼ね備えている。
電動モータ1は電力制御装置(MCU)3を介してバッテリ装置8と電力のやり取りを行なう。即ち、発電機として回生発電するときには、車輪2側より入力される回転力(動力)で発電可能である。一方、電動モータ(電動機)として機能するときには、その動力を車輪2に伝達できる。
次に、図2、4に示す電力制御装置(MCU)3と信号の授受を行う車両制御装置(PCU)4には電動モータ1等の駆動制御に用いる運転状態情報が入力される。これら入力情報に応じて車両制御装置(PCU)4は発電トルク指令値およびモータトルク指令値Tg、Tmなどを演算する。そして、この演算結果に基づき、電動モータ1に対する指令値を、電力制御装置(MCU)3のモータ制御部301に送信する。
モータ制御部301は入力されたモータトルク指令値Tg、Tm、電動モータ1の電流値、および不図示の各相コイル電圧を演算し、その演算結果に基づくPWM信号を生成し、駆動指令に応じた出力レベルで電動モータ1を制御している。
電力制御装置(MCU)3の充電制御部302は、電力変換機10において、バッテリ装置8からの電力を直交流変換、電圧変換等を行って、モータ制御部301を介して電動モータ1へ出力し、これにより走行駆動するよう制御する。更に、回生動作時には、発電された交流電圧を電力変換機10において直交流変換、電圧変換等を行ってバッテリ装置(蓄電装置)8を充電しており、走行中においてバッテリ装置8は発熱源となる(図4参照)。
これら駆動系には駆動系冷却装置6が付設されている。駆動系冷却装置6は冷却水の循環する駆動系冷却水循環路30を備える。図1、2に示すように、この駆動系冷却水循環路30は、電動式冷却水ポンプ31を供え、その下流に電力変換機10、電力制御装置(MCU)3、電動モータ1、上ラジエータ32、コンデンスタンク33をこの順に配備して循環路を形成する。
図1、2に示すように、電力変換機10はその内の車載充電器101とDCDCコンバータ102を冷却する冷却水が循環する冷却ジャケット103を挟んで対向配備される。この冷却ジャケット401により吸熱機能を発揮している。なお、駆動系冷却水循環路30の電動式冷却水ポンプ31、上ラジエータ32のファン34は共に車両制御装置(PCU)4により運転状態に応じて駆動制御される。
電力制御装置(MCU)3は不図示の車載機器駆動用の不図示のバッテリと、電力変換機10を介して電動モータ1に接続されたバッテリ装置(本発明における電池)8を制御する。
ここでバッテリ装置8は、図2、4に示すように、前後方向Xに直列配備の前後2つの電池パック15、16内に分割配備された複数のバッテリセル80より成る。電池パック15、16内の複数のバッテリセル80は相互に電気的に直列に接続された上で電力変換機10側に電気的に接続されている。
なお、各バッテリセル80には不図示の電圧センサや温度センサなどの監視部が付設され、これらのバッテリデータがバッテリコントローラ13(図4参照)を経て電力制御装置(MCU)3側に出力され、バッテリ装置8が制御されている。
前後電池パック15、16は図2、図3に示すように、それぞれほぼ同様の構成を採り、車両の車体下部の中央部であって前後方向Xに沿って互いに所定量離して直状に2つ配備される。このように、車体下壁部の中央部に前後方向Xに沿って2つの電池パック15、16を配備しているので、複数の電池パックの取り付けが容易となるし、車体下部の中央部に設けるので、車体重量の左右の偏りも防止できる。
次に、ここでの前後電池パック15、16はほぼ同様の構成を成すので前電池パック15を主に説明する。前電池パック15は車体の前後方向Xに並列配備された左右サイドメンバ17、17間に配設され、該左右サイドメンバに前後クロスメンバ部18、19を介して取り付け支持される。
図3に示すように、前電池パック15は上方開口の箱状を成す下部容器部21と下開口の箱状を成す上部容器部22とを上下に重ねて一体結合することで、車幅方向Yに長い密閉容器として形成される。
下部容器部21は車幅方向に長い容器支持枠23にずれなく取り付けられ、この容器支持枠23の左右縦壁231、231に車幅方向に伸びる端部クロスメンバ181、191の車体中央側の端部が溶着され、その端部クロスメンバ181、191の車外側の端部は左右サイドメンバ17、17に重なり、締結処理されている。更に、容器支持枠23はその底板部230が前後端縁より前後縦壁232、232(図3中の破線参照)を突設する。これら左右縦壁231、231及び前後縦壁232、232により下部容器部21はずれなく前クロスメンバ部18に支持される。
下部容器部21の上開口縁211は膨出部として形成され、その上面は平坦部面に形成され、ここに上部容器部22の膨出部として形成された下開口縁221が重ねられ、相互に締結金具24でボルト止めされ、これにより下部容器部21と上部容器部22が内部収容室25の気密性を保って形成している。
図3に示すように、締結金具24は下部容器部21を支持し、車幅方向Yに長い容器支持枠23の左右縦壁231に下端が溶着され、上端が上向き締結板241を有する下側屈曲板242と、上部容器部22の下開口縁221に係合するフック243より延出し、上向き締結板241に重なる下向き締結板244を有する上片部245とで形成される。上向き締結板241と下向き締結板244はそれぞれボルト穴が形成され、そのボルト穴に挿通されたボルトb1の締結処理により両締結板が互いに接合することで上部容器部22の下開口縁221をフック243が下方に引き寄せ、下部容器部21の上開口縁211に下開口縁221を圧接できる。締結金具24は図2に示すように、左右縦壁231、231に左右2つずつ設けられ、合計4箇所の締結金具24が下部容器部21に上部容器部22を締結し、これにより前電池パック15を一体の密封容器に保持できる。
なお、後電池パック16も前電池パック15とほぼ同様の構成を採り、図2に破線で示すように、それぞれ内部に複数のバッテリセル80を収容し、それらの中央には電池冷却装置7の熱交換器である冷却ジャケット401、402が配備され、複数のバッテリセル80の冷却をそれぞれ行える。
冷却ジャケット401、402は同様の構成を採り、例えば、前電池パック15の冷却ジャケット401は、図5に示すように、上下に複数の流路規制板g1、g2が配備され、これにより冷却水の滞留時間を増やして、吸熱機能を発揮できるようにしている。
図1、2に示すように、ここでの車載の電池冷却装置7は密閉容器である前後電池パック15、16内の複数のバッテリセル80を発熱源とし、そこで吸収した熱を放熱器である下ラジエータ41で外気へ放熱を行うもので、電池冷却系の冷却水循環路Rを備える。図2、4に示すように、この冷却水循環路Rは、前後の電池パック15、16の内部に設けた冷却水循環路の一部である分岐側部r1、r2と、これらの前方に配備の下ラジエータ41、ウォーターポンプ48を有する冷却水循環部r3を備える。
図4に示すように、冷却水循環部r3の吐出側はウォーターポンプ48が吐出する冷却水を分岐部J1で分岐して前後電池パック15、16に流入させる吐出路44、42と、前後電池パック15、16から流出した冷却水を合流部j2で合流させてウォーターポンプ48の吸入側に流動させる吸入路45、43とを備え、これにより、前後の電池パック15、16を同時に冷却する構成を採る。
図2、4に示すように、後電池パック16内の複数のバッテリセル80の中央には熱交換器である後冷却ジャケット402が配備され、後冷却ジャケット402と、その流入側に連通する吐出路42と、後冷却ジャケット402の排出側に連通しウォーターポンプ48に吸入される吸入路43とが後分岐側部r2を形成する。更に、吐出路42と吸入路43とが後電池パック16の前壁16w(図1、2参照)の中央部より容器外に引き出されている。
更に、図2、4に示すように、前電池パック15内の複数のバッテリセル80の中央にも熱交換器である前冷却ジャケット401が配備され、前冷却ジャケット401と、その流入側に連通する吐出路44と、前冷却ジャケット401の排出側に連通しウォーターポンプ48に吸入される吸入路45とが前分岐側部r1を成す。更に、吐出路44と吸入路45とが前電池パック15の前壁15wの中央部より容器外に引き出されている。
更に、後電池パック16からの吐出路42と吸入路43を成す各配管は互いに並行状態を保ち(図4参照)、前方に延び、図1に示すように、前電池パック15の上壁151上を通過している。ここで、吐出路42と吸入路43を成す各配管を前電池パック15の上壁151上に迂回させることで、上壁迂回部位puを形成している。
上壁迂回部位puの前端は傾斜して降下し、その内の吐出路42が前電池パック15内から延出する吐出路44と分岐部j1の位置で接続され、吸入路43が前電池パック15内から延出する吸入路45と合流部j2の位置で接続されている。
分岐部j1には前方の冷却水循環部r3の吐出管46より冷却水が流入するように接続され、合流位置j2には前方の冷却水循環部r3の吸入管47が接続され、冷却水を合流させてウォーターポンプ48側に流動させている。なお、吐出管46の途中には電動式のウォーターポンプ48が配備され、吸入管47の途中には下ラジエータ41が配備される。
これにより、ウォーターポンプ48の駆動時には冷却水を冷却水循環路Rに循環させ、前後電池パック15、16内の各冷却ジャケット401、402で吸収したバッテリセル80からの熱を下ラジエータ41に導き、外気へ放熱することで、各バッテリセル80の過度の温度上昇を防止し、耐久性を維持し、冷却水中のエアーの発生を抑制している。
ここで、後電池パック16からの吐出路42と吸入路43を成す各配管は、図2、3に示すように、2つ(複数)の電池パック15、16のうち冷却水循環路Rを介したウォーターポンプ48との接続距離が最短となる側である前電池パック15の上壁上を迂回する上壁迂回部位pu部位を形成している。
この吐出路42と吸入路43の各上壁迂回部位puは図6(a)、(b)に示すように各前後2箇所で固定ブラケット70を介して前電池パック15の上壁151上に取り付けられている。ここで、図7に示すように、左右の各固定ブラケット70は上壁151上に溶着される脚部701と、脚部701より突設される柱部702と、柱部702の上端に支持された環状の締め付け部703とで形成される。ここで、各締め付け部703は環状部の内側に吐出路42と吸入路43の各上壁迂回部位puを成す管部42p、43pを嵌合し、その対向端となる締結片f1、f2を突設し、上下締結片f1、f2をボルトb2で締結することで、上壁迂回部位puを成す管部42p、43pをがたなく、上壁151上に取り付けている。
更に、図2、図3に示すように、上壁迂回部位puにはエアー抜き装置40が配備される。
このエアー抜き装置40は吐出路42と吸入路43の管部42p、43pに装着される。この管部42p、43pには、分岐して延びる分岐管51、52を介してエアー抜き弁53、54が取り付けられる。具体的には、図2、図4に示すように、ウォーターポンプ48との接続距離が吐出路42上で最長となる後電池パック16の熱交換器402の上流側の上壁迂回部位puに位置する管部42p(図3参照)より分岐管53が分岐して延びている。同様に、ウォーターポンプ48との接続距離が吸入路43上で最長となる後電池パック16の熱交換器402の下流側の上壁迂回部位puに位置する管部43p(図3参照)より分岐管52が分岐して延びている。
図3に示すように、分岐管51、52は吐出路42と吸入路43の各上壁迂回部位puに位置する管部42p、43pから車幅方向Yで車外側に向けて延出形成され、その途中にエアー抜き弁53、54が取り付けられる。分岐管51、52は上壁迂回部位puから突き出し、水平方向に延びる延出部511、521と、それらの車幅方向側端側より下方に向けて屈曲する屈曲部512、522を延出させ、排水口を下向けに形成している。
このような構成を採る車両はその走行時において、駆動系冷却水循環路30の冷却水が、電動モータ1と電力変換機10内の車載充電器101及びDCDCコンバータ102、車両制御装置(PCU)4の各部より熱を吸収し、上ラジエータ32において外気に放散して、駆動系の過度の上昇を防止でき、しかも、コンデンスタンク33で冷却水中の気泡を除去できる。
一方、バッテリセル80の電流の入出力発生時に電池冷却系の冷却水循環路Rを冷却水が流動する。これにより、電池冷却系を成す電池冷却装置7は前後電池パック15、16内の複数のバッテリセル80の熱を分岐側部r1、r2で吸収し、ポンプ側部r3の下ラジエータ41において外気へ放熱を行うことで、前後電池パック15、16内の複数のバッテリセル80の過度の上昇を防止し、バッテリセル80の耐久性を向上できる。
更に、前電池パック15の上壁151上の上壁迂回部位puが電池冷却系の冷却水循環路R内で最も高位置を保持しており、即ち、各冷却ジャケット401、402(熱交換器)やそれらに連通する冷却水循環路Rの他の部位よりも高位置を保持するので(図1参照)、電池冷却系の冷却水循環路Rを循環する冷却水中のエアーa(図3参照)を最も高位置の上壁迂回部位puに容易に導き滞留させることができる。
このため、車両の停車中のメンテナンス時におけるエアー抜き作業時や、冷却水交換時において、エアー抜き弁53、54の開閉操作を行うことで、容易に冷却水中よりエアーの排出を行える。これにより、電池冷却装置7の冷却効率を高めることができ、前後電池パック15、16のバッテリ装置8の耐久性を向上できる。
しかも、車幅方向Yに伸びる分岐管51、52を介して、エアー抜き弁53、54を上壁迂回部位puに連結するので、エアー抜き弁53、54を操作性のよい位置に配置でき、配置位置の自由度を確保できる。
上述のところで、ウォーターポンプ48との接続距離が吐出路42上も吸入路43上でも最長となる後電池パック16より延びる吐出路42と吸入路43の各上壁迂回部位puを成す管部42p、43pから各分岐管51、52は車幅方向Yで車外側にほぼ水平状に延出形成されていた。
これに代えて、図8に示すように、分岐管51、52は上壁迂回部位puの上壁面から突き出し、上壁迂回部位puより車幅方向Yの車外側であって高位置である不図示のフロアの直下位置に向けて傾斜して延びる傾斜分岐管(傾斜部)511a、521aとして形成され、その途中にエアー抜き弁53、54を取り付け、更に、傾斜分岐管511a、521aの車幅方向側端側(屈曲部付近)より下方に向けて屈曲部512、522を延出させ、排水口を下向けに形成してもよい。
この場合、上壁迂回部位puより高位置に向けて傾斜して延びる傾斜分岐管511a、521aがエアーを確実にエアー抜き弁53、54の根元まで案内でき、エアー抜き操作性が向上する。
上述のところで、吐出路42と吸入路43の各上壁迂回部位puから分岐管51、52が左右に延出形成されていたが、場合により、吸入路43の上壁迂回部位puからのみ分岐管52が延出形成され、そこに、エアー抜き弁54が設けられる構成を採ってもよい。 この場合、後電池パック15の冷却ジャケット401の下流であって、エアーの発生比率の高い部位にのみエアー抜き弁54を設けるので、冷却水中のエアー抜き機能を確保できるし、装置の簡素化を図れる。
上述のところで、2つの電池パック15、16を前後方向Xに配備したが(図4参照)、場合により、図9に示すように、3つの電池パック15、16、60を車体の中央部に前後方向Xに沿って配備して、それらの中の冷却ジャケット401、402、403を複数の分岐部J1、J1a、合流部J2,J2aを用いて連結してもよく、この場合も、2つの電池パック15、16を装備した場合と同様に、車体重量の左右の偏りを防止でき、多数の電池パックの装着が容易化される。
1 電動モータ(電動機)
7 電池冷却装置
8 バッテリ装置(二次電池)
10 電力変換機
15 前電池パック
16 後電池パック
401、402 冷却ジャケット(熱交換器)
41 下ラジエータ
42、44 流入管
43 排出管
46 吐出管
47 吸入管
48 ウォーターポンプ
53、54 エアー抜き弁
80 バッテリセル
p1 分岐位置
p2 合流位置
pu 上壁迂回部位
C 車両
R 冷却水循環路

Claims (5)

  1. 車両に搭載され該車両を駆動する電動機に電力を供給する電池を収容した複数の電池パックと、
    冷却水が循環する冷却水循環路と、
    前記複数の電池パック内に設けられた熱交換器と、
    前記冷却水循環路に設けられ、前記冷却水を吐出するポンプと、を備え、
    前記冷却水循環路は、前記複数の電池パック内の前記熱交換器に前記ポンプが吐出する冷却水を流入させる吐出路と、前記熱交換器から流出した冷却水を合流させて前記ポンプに導く吸入路と、を有し、
    前記吐出路と前記吸入路とのうち少なくとも一方には、前記複数の電池パックのうち前記冷却水循環路を介した前記ポンプとの接続距離が最短となる電池パックの上壁上を迂回する上壁迂回部位が形成され、該上壁迂回部位にエアー抜き弁を取り付けたことを特徴とする車両の電池冷却装置。
  2. 請求項1に記載の車両の電池冷却装置において、前記上壁迂回部位は前記吸入路に形成され、前記吸入路に形成された前記上壁迂回部位に前記エアー抜き弁を取り付けたことを特徴とする車両の電池冷却装置。
  3. 請求項1又は2記載の車両の電池冷却装置において、前記上壁迂回部位には該上壁迂回部位より分岐して延びる分岐管が設けられ、該分岐管を介して前記エアー抜き弁を取り付けた、ことを特徴とする車両の電池冷却装置。
  4. 請求項3記載の車両の電池冷却装置において、前記分岐管は、前記上壁迂回部位より高位置に向けて傾斜して延びる傾斜部と、該傾斜部から下方に向けて屈曲する屈曲部を形成しており、前記屈曲部もしくは前記傾斜部の前記屈曲部付近に前記エアー抜き弁を取り付けたことを特徴とする車両の電池冷却装置。
  5. 請求項1〜4の何れか一つに記載の車両の電池冷却装置において、前記複数の電池パックの配列方向が車両の前後方向であることを特徴とする車両の電池冷却装置。
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