JP6220739B2 - 設備フレーム及び設備配置構造 - Google Patents

設備フレーム及び設備配置構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6220739B2
JP6220739B2 JP2014129252A JP2014129252A JP6220739B2 JP 6220739 B2 JP6220739 B2 JP 6220739B2 JP 2014129252 A JP2014129252 A JP 2014129252A JP 2014129252 A JP2014129252 A JP 2014129252A JP 6220739 B2 JP6220739 B2 JP 6220739B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
equipment
mounting hole
frame
piece portion
equipment frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014129252A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016010225A (ja
Inventor
陸宏 油井
陸宏 油井
昌幸 田中
昌幸 田中
浩司 本山
浩司 本山
志樹 平郡
志樹 平郡
浩 早坂
浩 早坂
豊 入山
豊 入山
孝雄 谷保
孝雄 谷保
康文 越智
康文 越智
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP2014129252A priority Critical patent/JP6220739B2/ja
Publication of JP2016010225A publication Critical patent/JP2016010225A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6220739B2 publication Critical patent/JP6220739B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、室内の天井側に設備機器を配置するための設備フレーム、及び設備フレームを備える設備配置構造に関する。
従来、二重天井を有しない部屋の天井側に照明装置といった設備機器を配置する場合、部屋の天井面のスラブや鉄骨から吊り下げられた吊り下げ材の先端にレースウェイと呼ばれる金属線ぴを固定し、この金属線ぴに設備機器を取り付けていた。また、特許文献1には、オフィスにおけるOA機器用ケーブルの配線機構が記載されている。この配線機構では、OA機器用ケーブルがケーブル受け上に配置される。ケーブル受けは、天井から吊り下げられた複数の吊棒の下端に固定され、天井近傍において吊り下げられている。
特開2003−263243号公報
上述したレースウェイと特許文献1に記載されたケーブル受けは、天井から吊り下げられた部材の先端に取り付けられている。このような吊下げ構造では、地震時の横振れ、レースウェイやケーブル受けの長手方向に沿った振れに対する強度が不足して、レースウェイやケーブル受けに取り付けられた設備機器の揺れを生じるおそれがある。また、設備機器は、室内レイアウトの変更に伴い配置される位置が変更されたり、配置される機器が追加或いは変更されることもある。
そこで、本発明は、室内において設備機器を安定して設置しつつ、室内レイアウトの変更に柔軟に対応可能な設備フレーム、及び当該設備フレームを備える設備配置構造を提供する。
本発明の一実施形態は、第1の梁と、第2の梁と、を有する構造躯体において、構造躯体が形成する室内の天井側に設備機器を配置する設備フレームである。設備フレームは、第1の梁から第2の梁に向かう梁間方向に延在し、第1の梁及び第2の梁に対して当接する当接面部が両端に設けられると共に、当接面部の間に設備機器を取り付ける取付穴部が複数設けられた機器配置片部と、梁間方向に延在し、機器配置片部の一方の縁部から起立した第1の補強片部と、梁間方向に延在し、機器配置片部又は第1の補強片部から起立した第2の補強片部と、を備えている。取付穴部は、第1の貫通取付穴と、梁間方向に沿って第1の貫通取付穴を挟むように設けられ第1の貫通取付穴よりも小さい直径を有する一対の第2の貫通取付穴と、を有している。
この設備フレームでは、第1の補強片部が機器配置片部から起立し、第2の補強片部が機器配置片部又は第1の補強片部から起立している。このような構成を有する設備フレームはC形状の断面を有するため、良好な断面性能が確保される。このため、両端支持の構成において、設備フレームは、自重及び設備フレームに取り付けられた設備機器の重量に耐えることが可能になる。そして、設備フレームは、構造躯体を構成する強固な第1の梁及び第2の梁の間に掛け渡されて、それぞれの梁に対して直接に当接面部が当接し、固定されているので、振れに対する強度が向上する。従って、設備機器を安定して室内に配置することができる。更に、設備フレームには、複数の取付穴部が設けられているので、設備機器の取り付け位置を所望の位置に変更することが可能である。また、複数の取付穴部のそれぞれは、第1の貫通取付穴と第2の貫通取付穴とを有しているので、様々な設備機器の取り付けに対応することが可能である。従って、設備機器の配置の自由度が高まるので、室内レイアウトの変更に柔軟に対応することができる。
第1の貫通取付穴及び第2の貫通取付穴は、円形である。円形の穴は、ドリル等により容易に加工することが可能であるので、設備フレームを容易に製造することができる。
第2の補強片部は、機器配置片部の他方の縁部から起立している。このような第2の補強片部によれば、設備フレームの断面形状は、C字状の断面において開口部が鉛直上側に向いた形状になる。この断面形状によれば、機器配置片部を底面とし、第1の補強片部及び第2の補強片部を壁部とした設備配置空間が形成される。この設備配置空間にケーブル等の設備機器を配置した場合には、第1の補強片部及び第2の補強片部が脱落防止のための壁部として機能する。また、第1の補強片部及び第2の補強片部が設備配置空間に配置した設備機器を隠すための壁部として機能する。従って、設備フレームの構造を簡素化しつつ、意匠性を向上させることができる。
第2の補強片部は、機器配置片部に対して平行に配置され、第1の補強片部から起立している。このような第2の補強片部によれば、設備フレームの断面形状は、C字状の断面において開口部が水平方向に向いた形状になる。このような断面形状によれば、設備フレームの充分な断面性能を確保することが可能になる。従って、設備フレームを梁間隔の長い箇所にも配置することができる。
また、本発明の別の実施形態は、室内の天井側に設備機器が配置された設備配置構造である。設備配置構造は、天井側に配置された第1の梁と、天井側に配置された第2の梁と、第1の梁から第2の梁に向かう梁間方向に延在し、第1の梁及び第2の梁に対して当接する当接面部が両端に設けられると共に、当接面部の間に設備機器を取り付ける取付穴部が複数設けられた機器配置片部、梁間方向に延在し、機器配置片部の一方の縁部から起立した第1の補強片部、及び梁間方向に延在し、機器配置片部又は第1の補強片部から起立した第2の補強片部を有する設備フレームと、を備えている。取付穴部は、第1の貫通取付穴と、梁間方向に沿って第1の貫通取付穴を挟むように設けられ、第1の貫通取付穴よりも小さい直径を有する一対の第2の貫通取付穴と、を有している。
この設備配置構造は、設備フレームを備えている。この設備フレームは、第1の補強片部が機器配置片部から起立し、第2の補強片部が機器配置片部又は第1の補強片部から起立している。このような構成を有する設備フレームはC形状の断面を有するため、良好な断面性能が確保される。このため、設備フレームは、両端支持の構成において、設備フレームが自重及び設備フレームに取り付けられた設備機器の重量に耐えることが可能になる。従って、構造躯体を構成する強固な第1の梁及び第2の梁の間に掛け渡されて、それぞれの梁に対して直接に固定されているので、振れに対する強度を向上することができる。従って、設備機器を安定して室内に配置することができる。更に、設備フレームには、複数の取付穴部が設けられているので、設備機器の取り付け位置を所望の位置に変更することが可能である。また、複数の取付穴部のそれぞれは、第1の貫通取付穴と第2の貫通取付穴とを有しているので、様々な設備機器の取り付けに対応することが可能である。従って、設備機器の配置の自由度が高まるので、室内レイアウトの変更に柔軟に対応することができる。
本発明によれば、室内において設備機器を安定して設置しつつ、室内レイアウトの変更に柔軟に対応可能な設備フレーム、及び当該設備フレームを備える設備配置構造が提供される。
本発明の一実施形態に係る設備配置構造の斜視図である。 天井近傍におけるケーブル類の配置例を示す断面図である。 図1に示された梁の断面図である。 図1に示された設備フレームの断面図である。 図1に示された設備フレームの斜視図である。 本発明の変形例に係る設備フレームの断面図である。 本発明の変形例に係る取付穴部同士の位置関係を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施するための形態を詳細に説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1及び図2に示されるように、実験室やオフィスルームといった、設備フレーム1が設置される部屋2は、構造躯体3によって形成された空間である。構造躯体3は、H鋼といった鋼材が組み合わされて形成されている。鉛直方向に配置されたH鋼は、コンクリートに埋め込まれて柱をなしている。これら柱の間において水平方向に掛け渡されたH鋼は、梁4A,4Bをなしている。設備フレーム1が配置される部屋2は、いわゆる二重天井構造を有するものではなく、上階6A(図2参照)の床スラブ7が下階6Bの天井面7aをなしている。また、部屋2は、梁4A,4Bが化粧板等により覆われることなく、室内から視認可能とされている。そして、梁4A,4Bの間には、複数の設備フレーム1が掛け渡されている。
このような部屋2の室内には、様々な設備や備品が配置される。天井面7aの近傍には、電気配線や通信用ケーブルといったケーブル類8がケーブルラック9によって配置されている。また、天井面7aの近傍には、空調用の排気ダクトや水配管といった配管類11も配置されている。更には、天井面7aの近傍には、空調機器、照明器具12、火災感知器13、スピーカー14といった室内用設備なども配置されている。例えば、これらケーブル類8や配管類11は、設備フレーム1上に掛け渡されるように配置された収容ケース17内に配置されていてもよい(図2参照)。以下の説明において、設備機器とは、これらケーブル類8、配管類11及び室内用設備を含むものとする。
更に、部屋2の室内には、天井面7aの近傍に配置されたケーブル類8を実験台18等の机上に敷設するための設備ポール19が配置されている。設備ポール19は、天井面7aの近傍から床面20に向かって延在する柱状の構造物である。また、部屋2の壁面21には、分電盤22、コンセント23及びLAN用アウトレット24などが配置されている。これら分電盤22、コンセント23及びLAN用アウトレット24にも、天井面7aの近傍に配置されたケーブル類8が引き回されることにより接続されている。
以下、本実施形態に係る設備配置構造10及び設備フレーム1について詳細に説明する。
設備配置構造10は、設備フレーム1と、構造躯体3とを備えている。構造躯体3は、梁(第1の梁)4Aと、梁(第2の梁)4Bとを有している。梁4A及び梁4Bは、それぞれの延在方向A1と直交する梁間方向A2に沿って互いに離間して配置されている。換言すると、梁4Aに対して梁4Bは略平行に配置されている。梁4A,4Bとの間隔は、例えば2.3m〜3.6mであり、一例として3mである。図3に示されるように、梁4Aは、H形鋼であり、一対のフランジ4aが上下方向に配置されている。下方のフランジ4aには、設備フレーム1の一端が載置されている。そして、これら梁4A,4Bに対して設備フレーム1は溶接などにより固定されている。
梁4Aのフランジ4aには、電源ケーブル8aやCD管26に挿入された通信ケーブル8bといったケーブル類8が敷設されている。また、フランジ4aの縁部4bには、ケーブル類8の脱落防止のため複数のケーブル敷設用フック27が取り付けられている。このケーブル敷設用フック27には、構造躯体3を組み立てる際に作業者の墜落を防止するための墜落防止ネット用フックを利用してもよい。また、梁4A,4Bのウエブ4cには、ケーブル類8を挿通させるケーブル挿通穴4dが設けられている。このケーブル挿通穴4dは、例えば、設備フレーム1が取り付けられた位置の近傍のウエブ4cに形成されている。このようなケーブル挿通穴4dによれば、梁4Aを挟むように設備フレーム1が配置された構成において、一方の設備フレーム1から他方の設備フレーム1に向けてケーブル類8を敷設することができる。また、ケーブル挿通穴4dは、設備フレーム1の上端縁1aよりも高い位置に形成されている。具体的には、このケーブル挿通穴4dは、フランジ4aから高さHだけ離間した位置に設けられている。例えば、この高さHは、フランジ4aにおけるフランジ幅Wの6分の1以上である。このような位置に設けられたケーブル挿通穴4dによれば、梁4Aの強度を確保しつつ、ケーブル類8の敷設の自由度を高めることができる。
図4に示されるように、設備フレーム1は、断面C字状のC形鋼である。建築分野において、C形鋼(溝形鋼)は、例えば天井板を吊り下げるための吊りボルトを配置するための梁として用いられる。C形鋼は、ウエブ28と、一対のフランジ29とを有している。C形鋼においてウエブ28の幅B1は、フランジ29A,29Bの幅B2よりも長い。また、一対のフランジ29は、ウエブ28の延在方向(即ち梁間方向A2)に沿った一対の縁部28aのそれぞれから起立している。そして、設備フレーム1は、ウエブ28が底面となるように梁4A,4Bのフランジ4a上に配置されている(図1参照)。すなわち、設備フレーム1は、C形鋼の開口部31が鉛直上方を向くように配置されている。このような配置によれば、ウエブ28が設備取付片部をなし、フランジ29Aが第1の補強片部をなし、フランジ29Bが第2の補強片部をなす。
設備フレーム1は、機器配置片部をなすウエブ28を底面とし、第1の補強片部及び第2の補強片部をなすフランジ29A,29Bを壁部とした設備配置空間Sを有している。この設備配置空間Sには、ケーブル類8が配置される。電源ケーブル8aといった強電系ケーブルと、通信ケーブル8bといった弱電系ケーブルとは、互いに分離して配置することが好ましい。そこで、通信ケーブル8bをCD管26に挿入した構成としてもよい。
ウエブ28の幅B1とフランジ29A,29Bの幅B2とは、断面二次モーメント、断面二次半径、断面係数といった設備フレーム1の断面性能に影響する。また、設備フレーム1は、梁4A,4B間に配置されるため、いわゆる両端支持の支持構造になる。従って、両端支持された設備フレーム1のたわみが許容量以下となるように、設備フレーム1の断面性能を決定する。具体的には、断面二次モーメント、断面二次半径、断面係数といった設備フレーム1の断面性能は、ウエブ28の幅B1とフランジ29A,29Bの幅B2等に基づいている。そこで、梁4A,4Bの間隔、設備フレーム1に配置される設備機器の総重量等を設計条件として、必要な断面性能を算出し、必要な断面性能を満たすウエブ28の幅B1とフランジ29A,29Bの幅B2とを決定する。
設備フレーム1のウエブ(設備取付片部)28の両端には、梁4A又は梁4Bに対して当接する当接面部1bが設けられている(図3参照)。そして、これら当接面部1bの間には、設備機器を取り付ける取付穴部32が複数設けられている。図5に示されるように、照明器具12といった室内機器を設置する場合には、設備フレーム1内に敷設されている電源ケーブル8aといったケーブル類8を接続すると共に室内機器本体を設備フレーム1に対して固定する必要がある。従って、取付穴部32は、ケーブル類8を接続するための穴として第1の貫通取付穴32aを有し、室内機器を固定するための穴として一対の第2の貫通取付穴32bを有している。
本実施形態の第1の貫通取付穴32aは、電源ケーブル8aを挿通させるための電源配線口である。第1の貫通取付穴32aは、比較的直径寸法の大きい穴とされている。第1の貫通取付穴32aは、第2の貫通取付穴32bよりも大きい直径を有し、例えば直径が15mm〜30mmとされ、一例として25mmである。
第2の貫通取付穴32bは、主に室内機器を固定するための取付用ビス穴である。図4に示されるように、設備フレーム1に対して照明器具12を固定する場合には、ボルト33が利用される。このボルト33は、例えば照明器具12の重量を支持することが可能な軸径を有している。このボルト33が、ウエブ28の内側から照明器具12に向かって第2の貫通取付穴32bに挿入され、突出したねじ部33bにナット34がねじ込まれている。従って、第2の貫通取付穴32bは、ボルト33の軸径よりも僅かに大きく、且つボルト33の頭部33aの直径よりも小さい。第2の貫通取付穴32bは、例えば、直径が5mm〜15mmとされ、一例として15mmである。このような構成によれば、ボルト33の頭部33aが設備配置空間S側に配置されるので、ボルト33のねじ部33bとケーブル類8とが接触することがない。従って、ケーブル類8を保護することができる。
再び図5に示されるように、第2の貫通取付穴32bは、設備フレーム1の延在方向A3に沿って第1の貫通取付穴32aを挟むように設けられている。具体的には、第1の貫通取付穴32a及び第2の貫通取付穴32bは、それぞれの中心軸線C1,C2が設備フレーム1の延在方向A3と平行な仮想線L1上に位置するように形成されている。また、第2の貫通取付穴32bの中心軸線C2と、第1の貫通取付穴32aの中心軸線C1との間の仮想線L1に沿った長さB3は、20mm〜50mmであり、一例として42mmである。この長さB3は、第1の貫通取付穴32aから一方の第2の貫通取付穴32bと、第1の貫通取付穴32aから他方の第2の貫通取付穴32bと、で互いに等しい。すなわち、第2の貫通取付穴32bは、第1の貫通取付穴32aの中心軸線C1を通り、且つ仮想線L1と直交する線L2に対して線対称の位置にある。
このような第1の貫通取付穴32aと第2の貫通取付穴32bとを有する取付穴部32は、設備フレーム1の延在方向A3に沿って所定の間隔をもって複数形成されている。取付穴部32同士の間隔とは、互いに隣り合う取付穴部32同士における第1の貫通取付穴32aの中心軸線C1間の長さB4をいう。長さB4は、100mm〜500mmであり、一例として300mmである。
設備配置構造10及び設備フレーム1では、一対のフランジ29A,29Bがウエブ28の縁部28aから起立している。このような構成を有する設備フレーム1はC形状の断面を有するため、良好な断面性能が確保される。このため、両端支持の構成において、設備フレーム1は、自重及び設備フレーム1に取り付けられた設備機器の重量に耐えることが可能になる。設備フレーム1は、構造躯体3を構成する強固な梁4A,4Bの間に掛け渡されて、当接面部1bが当接している。そして、設備フレーム1は、それぞれの梁4A,4Bに対して直接に固定されているので、振れに対する強度が向上する。従って、設備機器を安定して室内に配置することが可能になるので、耐震性を高めることができる。
更に、設備フレーム1は充分な強度を有しているので、梁4A,4Bに固定された両端の他に、吊り下げ支持等を施す必要がない。従って、吊り下げ支持材を配置する作業が不要になるので、設備配置構造10の施工性を向上させると共に、設備配置構造10の施工コストを低減することができる。
設備フレーム1の断面形状は、C字状の断面において開口部31が鉛直上側に向いた形状である。この断面形状によれば、ウエブ28を底面とし、一対のフランジ29を壁部とした設備配置空間Sが形成される。この設備配置空間Sにケーブル類8を配置した場合には、一対のフランジ29が脱落防止のための壁部として機能する。また、一対のフランジ29が設備配置空間Sに配置したケーブル類8を隠すための目隠しとして機能する。従って、設備フレーム1の構造を簡素化しつつ、設備配置構造10の意匠性を向上させることができる。
設備フレーム1は、複数の取付穴部32を有している。従って、室内のレイアウト変更に伴って、設備機器の設置位置が変更される場合であっても、柔軟に対応することができる。更に、これら取付穴部32は、第1の貫通取付穴32aと第2の貫通取付穴32bとを有しているので、様々な設備機器の取り付けに対応することが可能になる。従って、設備機器の配置の自由度を高めることができる。
第1の貫通取付穴32a及び第2の貫通取付穴32bは、円形である。円形の穴は、ドリル等により容易に加工することが可能であるので、設備フレーム1を容易に製造することができる。特に、本実施形態では、鋼材といった高強度の材料により形成された設備フレーム1を利用している。従って、長穴等の切削加工には多くの労力を要する虞がある。そこで、設備フレーム1では、第1の貫通取付穴32a及び第2の貫通取付穴32bの形状を円形としている。円形穴は、ドリルの穴あけ加工により形成することができ、長穴の加工に対して比較的容易に加工することが可能である。従って、設備フレーム1を容易に製造することができる。
また、設備フレーム1には、梁4A,4Bに取り付けられる前に、予め複数の取付穴部32が設けられているので、施工現場において穴あけ作業を実施する必要がない。従って、設備配置構造10の施工性を向上させることができる。
本発明は、前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、設備フレーム1は、互いに平行に配置された梁4Aと梁4Bとの間に掛け渡されていた。しかし、設備フレームが掛け渡される梁同士は、互いに平行でなくてもよい。例えば、設備フレームは、それぞれの延在方向が互いに交差(例えば90度)するように配置された第1の梁と第2の梁との間に掛け渡されてもよい。
例えば、図6に示されるように、C字状の断面を有する設備フレーム1Aにおいて、一方のフランジ29Cを機器配置片部としてもよい。設備フレーム1Aでは、フランジ29Cに複数の取付穴部32が形成されている。そして、ウエブ28Bが壁部として機能する。このような構成によれば、設備フレーム1Aの開口部31が水平方向に向く。従って、この開口部31側からケーブル類8が脱落しないように、機器配置片部をなすフランジ29Cの縁部29eには、脱落防止フック36を取り付けている。
このような断面形状によれば、設備フレーム1Aの充分な断面性能を確保することが可能になる。例えば、断面係数(I=b×h/12)は高さhの3乗に比例する。そうすると、矩形状の断面を有する設備フレーム1Aは、フランジ29C,29Dよりも幅が大きいウエブ28Bを縦方向とする配置が断面性能の向上の点において有利である。このような配置によれば、設備フレーム1Aの断面性能が向上するので、許容する設備機器の重量を増加させたり、設置可能な梁間隔を広げることができる。
また、取付穴部32同士の間隔(長さB4)は、設備フレーム1の全体にわたって等間隔であってもよいし、互いに異なっていてもよい。また、図7に示されるように、取付穴部32同士が近接して形成されていてもよい。例えば、第1の貫通取付穴32aと第2の貫通取付穴32bとの長さB3を2倍した長さ(B3×2)が、取付穴部32の間の長さB4より大きくてもよい(B3×2>B4)。
また、設備フレーム1は、第1の貫通取付穴32a及び第2の貫通取付穴32bに加えて、機器配置片部の所望の位置に形成された第3の貫通取付穴を有していてもよい。この第3の貫通取付穴は、第1の貫通取付穴32a又は第2の貫通取付穴32bと同じ直径であってもよいし、異なる直径であってもよい。また、第3の貫通取付穴は、仮想線L1上において、互いに隣り合う取付穴部32の間に設けられていてもよいし、第1の貫通取付穴32aと、第2の貫通取付穴32bとの間に設けられていてもよい。また、第3の貫通取付穴は、仮想線L1と直交する線L2上において、第1の貫通取付穴32aを挟むように設けられていてもよい。
また、設備フレーム1には、第1の貫通取付穴32a及び第2の貫通取付穴32bを含む取付穴部32が繰り返し設けられていてもよいし、第1の貫通取付穴32a及び第2の貫通取付穴32bを含む取付穴部32と、第1の貫通取付穴32a、第2の貫通取付穴32b及び第3の貫通取付穴を含む取付穴部と、が混在して設けられていてもよい。
また、設備フレーム1には、ケーブル類8の他に、直径が比較的小さい細物配管や、空調用ダクト、ケーブルラック等を配置してもよい。
また、梁4A,4Bのフランジ4aには、ケーブル類8の他に、配管類11、空調用ダクト、空調冷媒管、ケーブルラック等を配置してもよい。
1,1A…設備フレーム、1b…当接面部、2…部屋、3…構造躯体、4A…梁(第1の梁)、4B…梁(第2の梁)、4a…フランジ、4b…縁部、4c…ウエブ、4d…ケーブル挿通穴、6A…上階、6B…下階、7…床スラブ、7a…天井面、8…ケーブル類、8a…電源ケーブル、8b…通信ケーブル、9…ケーブルラック、10…設備配置構造、11…配管類、12…照明器具、13…火災感知器、14…スピーカー、17…収容ケース、18…実験台、19…設備ポール、20…床面、21…壁面、22…分電盤、23…コンセント、24…LAN用アウトレット、26…CD管、27…ケーブル敷設用フック、28…ウエブ(機器配置片部)、28B…ウエブ(第1の補強片部)、28a…縁部、29…一対のフランジ、29A…フランジ(第1の補強片部)、29B…フランジ(第2の補強片部)、29C…フランジ(機器配置片部)、29D…フランジ(第2の補強片部)、29e…縁部、32…取付穴部、32a…第1の貫通取付穴、32b…第2の貫通取付穴、33…ボルト、34…ナット、36…脱落防止フック、A2…梁間方向、L1…仮想線、S…設備配置空間。

Claims (5)

  1. 第1の梁と、第2の梁と、を有する構造躯体において、前記構造躯体が形成する室内の天井側に設備機器を配置する設備フレームであって、
    前記第1の梁から前記第2の梁に向かう梁間方向に延在し、前記第1の梁及び前記第2の梁に対して当接する当接面部が両端に設けられると共に、前記当接面部の間に前記設備機器を取り付ける取付穴部が複数設けられた機器配置片部と、
    前記梁間方向に延在し、前記機器配置片部の一方の縁部から起立した第1の補強片部と、
    前記梁間方向に延在し、前記機器配置片部又は前記第1の補強片部から起立した第2の補強片部と、を備え、
    前記取付穴部は、第1の貫通取付穴と、前記梁間方向に沿って前記第1の貫通取付穴を挟むように設けられ前記第1の貫通取付穴よりも小さい直径を有する一対の第2の貫通取付穴と、を有する、設備フレーム。
  2. 前記第1の貫通取付穴及び前記第2の貫通取付穴は、円形である、請求項1に記載の設備フレーム。
  3. 前記第2の補強片部は、前記機器配置片部の他方の縁部から起立している、請求項1又は2に記載の設備フレーム。
  4. 前記第2の補強片部は、前記機器配置片部に対して平行に配置され、前記第1の補強片部から起立している、請求項1又は2に記載の設備フレーム。
  5. 室内の天井側に設備機器が配置された設備配置構造であって、
    前記天井側に配置された第1の梁と、
    前記天井側に配置された第2の梁と、
    前記第1の梁から前記第2の梁に向かう梁間方向に延在し、前記第1の梁及び前記第2の梁に対して当接する当接面部が両端に設けられると共に、前記当接面部の間に前記設備機器を取り付ける取付穴部が複数設けられた機器配置片部、前記梁間方向に延在し、前記機器配置片部の一方の縁部から起立した第1の補強片部、及び前記梁間方向に延在し、前記機器配置片部又は前記第1の補強片部から起立した第2の補強片部を有する設備フレームと、を備え、
    前記取付穴部は、第1の貫通取付穴と、前記梁間方向に沿って前記第1の貫通取付穴を挟むように設けられ、前記第1の貫通取付穴よりも小さい直径を有する一対の第2の貫通取付穴と、を有する、設備配置構造。
JP2014129252A 2014-06-24 2014-06-24 設備フレーム及び設備配置構造 Active JP6220739B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014129252A JP6220739B2 (ja) 2014-06-24 2014-06-24 設備フレーム及び設備配置構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014129252A JP6220739B2 (ja) 2014-06-24 2014-06-24 設備フレーム及び設備配置構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016010225A JP2016010225A (ja) 2016-01-18
JP6220739B2 true JP6220739B2 (ja) 2017-10-25

Family

ID=55227443

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014129252A Active JP6220739B2 (ja) 2014-06-24 2014-06-24 設備フレーム及び設備配置構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6220739B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS552669Y2 (ja) * 1975-06-26 1980-01-23
JPH0320813U (ja) * 1989-07-07 1991-02-28
JP3049552B2 (ja) * 1997-12-02 2000-06-05 株式会社ブレスト工業研究所 パンチング式ケーブルトレイ用吊り金具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016010225A (ja) 2016-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101326806B1 (ko) 케이블 트레이 지지부재의 내진장치
AU2017202673B2 (en) Unit attaching device and indoor unit
JP5777064B2 (ja) 吊り天井構造及び吊り天井構造の耐震改修方法
KR20190075265A (ko) 전산볼트용 내진 커플러
JP2015116087A (ja) ケーブル支持材の制震構造
JP6220739B2 (ja) 設備フレーム及び設備配置構造
JP6343239B2 (ja) システム天井構造および支持金具
JP6148099B2 (ja) 天井落下防止構造およびその施工方法
JP6264599B2 (ja) 吊り天井構造
JP6221398B2 (ja) 天井構造
JP6304523B2 (ja) 吊り天井構造
JP5284912B2 (ja) 露出ダクトの支持構造
JP6264600B2 (ja) 吊り天井構造
JP6124071B2 (ja) 吊り天井構造
JP5347557B2 (ja) 柱梁架構
JP6430277B2 (ja) 構築物における天井側非構造材の崩落防止方法およびその構造
JP6226172B2 (ja) 吊り天井構造
JP6439967B2 (ja) 吊り天井構造及び吊り天井構造の耐震化方法
JP7340987B2 (ja) 室内機の吊り下げ具
JP6143091B2 (ja) 吊り天井補強用部材及びこれを備えた吊り天井構造
JP6257901B2 (ja) 建物構造
JP5665105B2 (ja) 集中外部配管集合住宅
JP2020012309A (ja) 天井構造、天井構造の施工方法及び支持支柱
JP5820776B2 (ja) 間仕切壁補強構造
JP2017096547A (ja) エアコン支持具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161104

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170926

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171002

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6220739

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250