JP6257901B2 - 建物構造 - Google Patents

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本発明は、建物構造に関する。
特許文献1の建物構造では、天井面と床面との間に壁体を立設することで、住宅内の居室空間と仕切られた囲い空間が形成されている。そして、特許文献1の建物構造では、この囲い空間内に天覆板を有する水回り設備ユニットを内装すると共に、壁体内に居室空間に通じる給電線導出部を設けている。さらに、特許文献1の建物構造では、囲い空間内の上方空間に空調機器を設けて、壁体に形成した送風口から送風を行っている。
しかし、特許文献1では、空調機器の配管の設置の自由度を上げることについて記載されていなかった。
特開2010−101138号公報
本発明は、配管の設置の自由度を上げることができる建物構造を得ることが目的である。
請求項1の発明に係る建物構造は、建物の室内に立設され、側壁に該建物の高さ方向と交差する横方向へ窪んだ凹部が形成され、配管を内部に収容する縦収容部材と、前記縦収容部材に連結され、前記横方向に沿って前記室内に設けられ、前記配管と接続された別の配管を内部に収容する横収容部材と、を有する。
請求項1の発明に係る建物構造では、室内に設けられた縦収容部材と横収容部材が連結されており、縦収容部材及び横収容部材の内部に配管及び該配管と接続された他の配管が収容される。ここで、縦収容部材は室内に設けられ、収容部材は室内に設けられる構成となっているので、建物の内壁や天井部とは独立して自由に配置することができる。これにより、縦収容部材及び横収容部材の内部に収容される各配管の設置も自由に設定可能となるので、配管の設置の自由度を上げることができる。
請求項の発明に係る建物構造は、前記縦収容部材は、前記建物の内壁及び間仕切壁の少なくとも一方に取付けられている。
請求項の発明に係る建物構造では、縦収容部材が、内壁及び間仕切壁の少なくとも一方に取付けられると共に、横収容部材が天井部に配置される。これにより、縦収容部材が内壁から離れた位置に配置され且つ横収容部材が天井部から離れた位置に配置される構造に比べて、縦収容部材及び横収容部材で囲まれる空間が広がるので、居住者の居住空間が狭くなるのを抑制することができる。
請求項の発明に係る建物構造は、前記縦収容部材及び前記横収容部材が、前記横方向と直交する直交方向から見てL字状に配置されている。
請求項の発明に係る建物構造では、横収容部材及び縦収容部材をL字状に配置することで、縦収容部材が室内の壁に取り付けられ、縦収容部材に対して横方向に作用する荷重に抵抗可能となる。これにより、建物構造全体の強度を向上させることができる。
請求項の発明に係る建物構造は、前記縦収容部材は、前記建物の下階と上階とに跨って設けられている。
請求項の発明に係る建物構造では、縦収容部材を下階と上階とに跨って配置することで、下階と上階の間で連結部分が無くなる。これにより、連結部分での各配管の引き回しが不要となるので、配管を最短距離で設置することができる。
請求項の発明に係る建物構造は、前記縦収容部材は、前記建物の下階に設けられる第1縦収容部材と、前記建物の上階に設けられる第2縦収容部材とを有し、前記横収容部材は、一端が前記第1縦収容部材の上部に接続され、他端が前記第2縦収容部材の下部に接続される。
請求項の発明に係る建物構造では、第1縦収容部材に収容される配管と第2縦収容部材に収容される配管とが横方向で離れた位置にあっても、横収容部材に収容される配管でこれらの配管が接続される。これにより、上階と下階の配管の配置の自由度が低い建物であっても、配管を接続することができる。
請求項の発明に係る建物構造は、前記第1縦収容部材及び前記第2縦収容部材の一方は、前記建物の外壁側に設けられている。
請求項の発明に係る建物構造では、第1縦収容部材及び第2縦収容部材の一方が建物の外壁側に設けられているので、第1縦収容部材又は第2縦収容部材に収容された配管、ダクトを、建物の外側にある配管、ダクトに簡単に接続することができる。
請求項の発明に係る建物構造は、前記横収容部材は、前記別の配管に加えて、前記建物内に給電する電線を収容し、前記横収容部材には、前記電線が接続された分電盤が取り付けられている。
請求項の発明に係る建物構造では、横収容部材に取り付けた分電盤に対して、横収容部材に収容された電線が電気的に接続される。これにより、横収容部材とは別の場所にある分電盤に電線を引き回して電気的に接続する構成に比べて、電線の引き回しのスペースが少なくて済むので、分電盤の設置に必要なスペースを低減することができる。
請求項の発明に係る建物構造は、前記縦収容部材及び前記横収容部材の少なくとも一方にはドレン配管が収容されている。
請求項の発明に係る建物構造では、縦収容部材及び横収容部材の少なくとも一方にドレン配管が収容されるので、別途、ドレン配管の設置スペースを設ける必要がなくなる。
請求項の発明に係る建物構造は、建物の室内に立設され、配管を内部に収容する縦収容部材と、前記縦収容部材に連結され、前記建物の高さ方向と交差する横方向に沿って前記室内に設けられ、前記配管と接続された別の配管を内部に収容する横収容部材と、前記建物の天井空間内において前記建物の躯体に取り付けられ、室内機が載置される架台と、を有する。
請求項の発明に係る建物構造では、架台が躯体に取り付けられているので、架台に載置された室内機の荷重は、架台及び躯体が負担する。これにより、室内機を設置する場合に、室内機の荷重が横収容部材に作用するのを抑制することができる。
請求項10の発明に係る建物構造は、前記配管が前記室内機に接続されている。
請求項10の発明に係る建物構造では、室内機の配管が横収容部材及び縦収容部材に収容されて室内で引き回されるので、室内機の配管を建物の外側に引き回さずに済む。
請求項11の発明に係る建物構造は、前記横収容部材の側壁には、光が通過する光通過部が形成され、前記横収容部材の内側には、光源と、該光源からの光を前記光通過部へ向けて反射する反射体とが設けられている。
請求項11の発明に係る建物構造では、横収容部材の内側に設けられた光源からの光が、反射体で反射され光通過部を通過して天井等を照らす。これにより、間接照明の効果が得られ、横収容部材の周辺部(室内)に別途、間接照明を設ける必要がなくなるので、室内の空間を有効利用することができる。
請求項の発明に係る建物構造では、側壁の凹部に書籍等の物を収容でき、室内に別途、本棚等を設ける必要がなくなるので、室内の空間を有効利用することができる。
請求項1に記載の本発明に係る建物構造によれば、配管の設置の自由度を上げることができるという優れた効果を有する。
請求項に記載の本発明に係る建物構造によれば、居住空間が狭くなるのを抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項に記載の本発明に係る建物構造によれば、建物構造全体の強度を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項に記載の本発明に係る建物構造によれば、配管を最短距離で設置することができるという優れた効果を有する。
請求項に記載の本発明に係る建物構造によれば、上階と下階の配管の配置の自由度が低い建物であっても、配管を接続することができるという優れた効果を有する。
請求項に記載の本発明に係る建物構造によれば、第1縦収容部材又は第2縦収容部材に収容された配管やダクトを、建物の外側にある配管、ダクトに簡単に接続することができるという優れた効果を有する。
請求項に記載の本発明に係る建物構造によれば、分電盤の設置に必要なスペースを低減することができるという優れた効果を有する。
請求項に記載の本発明に係る建物構造によれば、別途、ドレン配管の設置スペースを設ける必要がなくなるという優れた効果を有する。
請求項に記載の本発明に係る建物構造によれば、室内機を設置する場合に、室内機の荷重が横収容部材に作用するのを抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項10に記載の本発明に係る建物構造によれば、室内機の配管を建物の外側に引き回さずに済むという優れた効果を有する。
請求項11に記載の本発明に係る建物構造によれば、室内の空間を有効利用することができるという優れた効果を有する。
請求項に記載の本発明に係る建物構造によれば、室内の空間を有効利用することができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係るユニット建物の全体構成図である。 (A)第1実施形態に係る建物ユニットの斜視図である。(B)第1実施形態に係る建物構造の設置場所を示す説明図である。 (A)第1実施形態に係る架台及び室内機を2つのユニットに跨いで配置した状態を模式的に示す平面図である。(B)第1実施形態に係る建物構造の縦断面図である。 (A)第1実施形態に係る横収容部材の縦断面図である。(B)第1実施形態に係る縦収容部材の横断面図である。 第1実施形態に係る架台の設置状態を示す縦断面図である。 第1実施形態に係る室内機及び架台の配置を変更した変形例を示す平面図である。 第2実施形態に係る建物構造の縦断面図である。 (A)第2実施形態に係る横収容部材に分電盤を取り付けた状態を示す説明図である。(B)第2実施形態に係る横収容部材に配管等を収容した状態を示す説明図である。 第2実施形態に係る建物構造の変形例を示す縦断面図である。 (A)第3実施形態に係る建物構造の部分斜視図である。(B)第3実施形態に係る横収容部材の縦断面図である。 (A)第4実施形態に係る建物構造の部分斜視図である。(B)第4実施形態に係る横収容部材の縦断面図である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係る建物構造の一例について説明する。
(全体構成)
図1には、第1実施形態の建物の一例としてのユニット建物10が示されている。ユニット建物10は、一例として、基礎(図示省略)上に組み上げられた4個(1階、2階共に2個)の建物ユニット12(12A、12B、12C、12D)により構成されている。そして、ユニット建物10には、後述する配管等を収容する建物構造50が設けられている。
なお、以後の説明では、ユニット建物10の桁方向をX方向、X方向と直交する妻方向をY方向、X方向及びY方向と直交する高さ方向をZ方向と記載する。また、4個の建物ユニット12を区別する必要がある場合は、1階のY方向手前側、奥側を建物ユニット12A、12B、2階のY方向手前側、奥側を建物ユニット12C、12Dと記載し、区別する必要が無い場合は、建物ユニット12と記載する。
(建物ユニット)
図2(A)に示すように、1つの建物ユニット12は、4本の柱14と、互いに平行に配置された長短二組の天井大梁16A、16Bと、天井大梁16A、16Bに対して平行に配置された長短二組の床大梁18A、18Bとを含む躯体11を有している。
天井大梁16Aは、X方向に沿って延びており、天井大梁16Bは、Y方向に沿って延びている。そして、天井大梁16Aは、天井大梁16Bよりも長くなっている。また、床大梁18Aは、X方向に沿って延びており、床大梁18Bは、Y方向に沿って延びている。そして、床大梁18Aは、床大梁16Bよりも長くなっている。ここで、建物ユニット12は、各梁の端部を天井と床の仕口に溶接することにより、ラーメン構造として構成されている。但し、建物ユニット12のユニット構成は上記に限られることなく、他の箱形の架構構造としてもよい。
天井大梁16A、16B及び床大梁18A、18Bには、一例として、縦断面がC字形状のチャンネル鋼(溝形鋼)が用いられている。なお、天井大梁16A、16Bが矩形枠状に組まれて天井フレーム17Aが構成されており、床大梁18A、18Bが矩形枠状に組まれて床フレーム17Bが構成されている。そして、天井フレーム17Aと床フレーム17Bとの間には、既述の4本の柱14がZ方向に沿って立設されている。
図2(B)に示すように、一例として、建物ユニット12Cは、矩形状の床板22と、床板22の周囲で直立する間仕切壁23及び内壁24、25、26と、床板22とZ方向で対向する天井板28とが、既述の躯体11(図2(A)参照)に取り付けられている。床板22及び天井板28は、それぞれX−Y面に沿って配置されている。
間仕切壁23は、X−Z面に沿って直立している。内壁24、26は、間仕切壁23のX方向両端部よりもY方向側の位置でそれぞれY−Z面に沿って直立している。また、内壁25は、内壁24、26のY方向端部よりもY方向側の位置でX−Z面に沿って直立している。そして、間仕切壁23及び内壁24、25、26のZ方向の高さが揃えられており、間仕切壁23及び内壁24、25、26上には、天井板28が配置されている。
ここで、床板22、間仕切壁23、内壁24、25、26、及び天井板28で囲まれた空間が、室内19(室内の一例)である。ただし、室内19とは、1つの建物ユニット12に限らず、複数の建物ユニット12が接続された広い空間も含む概念である。
図3(B)に示すように、ユニット建物10は、陸屋根13(二点鎖線で示す)を有している。そして、陸屋根13の下側で且つ2階の天井部29の上側となる天井空間15には、一例として、室内機30が載置される載置部38が設けられている。なお、天井部29は、天井大梁16A及び天井板28を含む天井部分である。また、室内機30は、具体的には、載置部38の後述する架台40(図5参照)上に載置されている。さらに、内壁25、26よりも外側には、内壁25、26とほぼ平行とされた外壁21が、各建物ユニット12に取り付けられている。
(載置部)
図3(A)に示すように、載置部38は、一例として、建物ユニット12Cの天井大梁16Aと、建物ユニット12Cに隣接する建物ユニット12Dの天井大梁16Aとに跨って取り付けられている。
図5に示すように、具体的には、載置部38は、隣接する建物ユニット12C、12Dの天井大梁16A上に固定された支柱42と、支柱42上にボルト等の固定手段(図示省略)で固定された架台40とを含んで構成されている。なお、図5では、架台40を矩形状に簡略化して示しているが、架台40は、一つの台座に限らず、複数の台座で構成されていてもよく、あるいは、複数のフレームを組み上げたものであってもよい。
支柱42は、X−Y面に沿って広がる下フランジ42Aと、下フランジ42Aの中央部でZ方向に立設された柱部42Bと、柱部42Bの上端部でX−Y面に沿って広がる上フランジ42Cとを有している。そして、下フランジ42Aには、Y方向及びX方向に間隔をあけると共にZ方向に貫通した複数の貫通孔42Dが形成されている。複数の貫通孔42DのY方向の配置間隔は、隣接する各天井大梁16Aの上フランジ16CのY方向の幅よりも僅かに大きくなっている。また、支柱42は、隣接する各天井大梁16Aの上フランジ16C上に固定金具44により固定されている。
固定金具44は、シャフト44Aと、シャフト44Aの下部に取り付けられたホルダー44Bと、ホルダー44B内から外側へ回動するフック44Cと、ナット44Dと、ナット44Dの落下防止板44Eとを含んで構成されている。
シャフト44Aは、Z方向を軸方向として配置される円柱状の棒材であり、中央部から上端部の外周面に雄ねじが形成されている。また、シャフト44Aは、落下防止板44Eに形成された貫通孔(図示省略)に挿通されると共に、雄ねじにナット44Dが螺合している。ホルダー44Bは、X−Y平面での断面形状がC字状の部材で構成されており、Z方向に延びている。
ホルダー44BのZ方向下部には、直方体状のフック44Cの一端部が、X方向を軸方向とするリベット44Fで回転可能に連結されている。フック44Cは、ホルダー44B内に収容可能な大きさとなっており、ホルダー44B内に収容された状態では、Z方向に沿って直立した状態となる。また、フック44Cは、ホルダー44BをZ方向下方に下げることで自重によりX−Y面に向けて回動し、ホルダー44Bの下端部から外側へ突出するように、予め重心位置をずらしてある。
ここで、室内機30の設置手順として、まず、隣接する各天井大梁16Aの上フランジ16C上に支柱42の下フランジ42Aを載せ、貫通孔42Dから上フランジ16CのY方向端面が見える位置に支柱42を配置する。
続いて、貫通孔42Dに固定金具44のホルダー44Bを挿入する。このとき、フック44Cは、ホルダー44Bの内側に収容されている。そして、ホルダー44Bが上フランジ16Cの下面よりも下側に露出したとき、フック60は、重心位置がずれていることから、自動で回動する。
続いて、シャフト44Aに嵌められたナット44Dを回すことで、フック44Cを引き上げる。そして、フック44Cを上フランジ16Cの下面に接触させて、下フランジ42Aを上フランジ16Cに押し付ける。これにより、支柱42が各天井大梁16A上に取り付けられる。この後、支柱42の上フランジ42C上にボルト等の固定手段(図示省略)を用いて架台40を取り付け、架台40上に室内機30を載置して固定手段(図示省略)で固定する。このようにして、室内機30が設置される。
(変形例)
なお、載置部38及び室内機30は、建物ユニット12Cの天井大梁16Aと、建物ユニット12Dの天井大梁16Aとに跨って取り付けられるものに限定されない。変形例として、図6に示すように、載置部38を建物ユニット12Cの天井大梁16Aのみに取り付け、室内機30を建物ユニット12C側のみに載置してもよい。
(配管)
図3(B)に示すように室内機30には、冷媒配管32(図示は1本だが、実際は2本)の一端(上端)が接続されている。冷媒配管32は、後述する縦収容部材52に収容される配管32Aと、後述する横収容部材に収容され配管32Aと接続された別の配管の一例としての配管32Bとを含んで構成されている。また、冷媒配管32は、一例として、2階の天井板28をZ方向に貫通した貫通孔28Aに挿入され、天井板28のZ方向下側で屈曲されてX方向へ延び、内壁26の手前側で再びZ方向下側へ向けて屈曲され、Z方向に沿って延びている。さらに、冷媒配管32は、1階の内壁26の下部で再びX方向へ向けて屈曲され、内壁26に形成された貫通孔26Aを通ってユニット建物10の外側へ延びている。
そして、冷媒配管32の他端(下端)は、ユニット建物10の1階の外側に設置された室外機34に接続されている。また、室内機30には、ダクト(図示省略)の一端が接続されており、該ダクトの他端は各室内19へ向けて分岐されている。なお、図1では、室外機34の図示を省略している。
(要部構成)
次に、建物構造50の詳細について説明する。
図1に示すように、建物構造50は、ユニット建物10の室内19にZ方向に沿って立設された縦収容部材52と、横方向の一例としてのX方向に沿って室内19に設けられ、縦収容部材52に連結された横収容部材54とを有している。縦収容部材52及び横収容部材54は、内側(内部)に冷媒配管32(図3(B)参照)等を収容している。なお、縦収容部材52及び横収容部材54は、冷媒配管32の他に、ダクト、ドレン配管、電線等を収容しているが、これらの図示は省略する。
(縦収容部材)
図4(B)に示すように、縦収容部材52は、一例として、木製の板材である木フレーム56A、56B、56Cと、木フレーム56A、56B、56Cの側面に取り付けられた石膏ボード58A、58B、58Cとを含んで構成されている。
木フレーム56Bは、X方向に間隔をあけて内壁26とほぼ平行となるように配置されている。そして、木フレーム56BのY方向の一端には、木フレーム56AのX方向の他端が、後述する固定手段(図示省略)で固定されており、木フレーム56BのY方向の他端には、木フレーム56CのX方向の他端が、該固定手段で固定されている。木フレーム56A、56Cは、Y方向に間隔をあけてほぼ平行に配置されている。これにより、木フレーム56A、56B、56Cは、X−Y断面で見て、X方向に開口したC字状に形成されている。なお、各部材を固定する固定手段とは、釘、ネジ、ボルト、ナット、接着剤を含む概念であるが、金属製の部材同士を固定する場合は、溶接も含む。
木フレーム56Aの外側面には、石膏ボード58Aが既述の固定手段で固定されている。同様に、木フレーム56B、56Cの外側面には、石膏ボード58B、58Cが、既述の固定手段で固定されている。また、石膏ボード58Cの外側面は、間仕切壁23のY方向側面に近接して配置されている。そして、縦収容部材52は、木フレーム56A、56B、56Cで囲まれた空間内に冷媒配管32等が収容された後、既述の固定手段により木フレーム56A、56Cが内壁26に取り付けられる(固定される)ことで、室内19に立設されている。
図3(B)に示すように、縦収容部材52のZ方向上端部は、木フレーム56B及び石膏ボード58Bが無く(取り除かれており)、開口部52Aが形成されている。また、縦収容部材52のZ方向下端は、床板22の上面まで延びている。なお、図3(B)では木フレーム56Bのみ示しており、石膏ボード58B(図4(B)参照)の図示を省略している。
図1に示すように、縦収容部材52は、一例として、ユニット建物10の1階(下階)と2階(上階)とに跨って設けられている。すなわち、縦収容部材52は、建物ユニット12A及び建物ユニット12Cの室内19に連続して設けられている。
(横収容部材)
図4(A)に示すように、横収容部材54は、一例として、木製の板材である木フレーム62A、62B、62Cと、木フレーム62A、62B、62Cの側面に取り付けられた石膏ボード64A、64B、64Cとを含んで構成されている。
木フレーム62Bは、Z方向に間隔をあけて天井板28とほぼ平行となるように配置されている。そして、木フレーム62BのY方向の一端には、木フレーム62AのZ方向の下端が、既述の固定手段で固定されており、木フレーム62BのY方向の他端には、木フレーム62CのZ方向の下端が、既述の固定手段で固定されている。木フレーム62A、62Cは、Y方向に間隔をあけてほぼ平行に配置されている。これにより、木フレーム62A、62B、62Cは、Y−Z断面で見てZ方向に開口したC字状に形成されている。
木フレーム62Aの外側面には、石膏ボード64Aが既述の固定手段で固定されている。同様に、木フレーム62B、62Cの外側面には、石膏ボード64B、64Cが、既述の固定手段で固定されている。また、石膏ボード64Cの外側面は、間仕切壁23のY方向側面に近接して配置されている。そして、横収容部材54は、木フレーム62A、62B、62Cで囲まれた空間内に冷媒配管32等が収容された後、既述の固定手段により木フレーム62A、62Cが天井板28に取り付けられる(固定される)ことで、室内19に設けられている。
図3(B)に示すように、横収容部材54のX方向の一端は、X方向に開口しており、この開口部分が、縦収容部材52の開口部52Aと高さが揃うように、縦収容部材52に接続されている。縦収容部材52と横収容部材54との接続方法は、既述の固定手段を用いて隣接する木フレーム同士を固定する方法に限らず、別途、接続用の部材を縦収容部材52及び横収容部材54に跨って設けて固定する方法であってもよい。なお、図3(B)では、木フレーム62Bのみ示しており、石膏ボード64B(図4(A)参照)の図示を省略している。
また、横収容部材54のX方向の他端は、Y−Z面に沿って直立する木フレーム62Dによって閉じられている。木フレーム62Dは、木フレーム62A、62B、62C(図4(A)参照)に既述の固定手段で固定されている。このようにして、横収容部材54は、建物ユニット12Cの室内19(天井部29)に設けられている。そして、横収容部材54のZ方向上側には、既述の架台40(図5参照)が設けられている。
ここで、縦収容部材52及び横収容部材54は、直交方向の一例としてのY方向から見て、全体がL字状に配置されている。
(作用)
次に、第1実施形態の作用について説明する。
図3(B)及び図4(A)、(B)に示すように、ユニット建物10において、配管32Aを覆うように縦収容部材52を内壁26に固定する。そして、配管32Bを覆うように横収容部材54を天井部29(天井板28)に固定する。さらに、必要に応じて、縦収容部材52と横収容部材54を接続(連結)する。これにより、建物構造50が構築され、縦収容部材52内及び横収容部材54内に冷媒配管32が収容される。
ここで、建物構造50では、縦収容部材52及び横収容部材54が室内19に設けられる構成となっているので、ユニット建物10の各内壁や天井部29とは独立して、縦収容部材52及び横収容部材54を自由に配置することができる。これにより、縦収容部材52及び横収容部材54の内部に収容される冷媒配管32等の設置位置も自由に設定可能となるので、配管の設置の自由度を上げることができる。
また、建物構造50では、縦収容部材52が内壁26(外壁21側)に寄せて配置され、横収容部材54が天井部29に寄せて配置されている。これにより、縦収容部材52が内壁26から離れて配置されると共に横収容部材54が天井部29から離れて配置される建物構造に比べて、縦収容部材52及び横収容部材54で囲まれる空間が広がるので、居住者の居住空間が狭くなるのを抑制することができる。
さらに、建物構造50では、横収容部材54及び縦収容部材52をL字状に配置することで、縦収容部材52を内壁26に取り付け可能となる。このため、縦収容部材52の強度が向上するので、X方向で縦収容部材52に作用する荷重への抵抗力が上がり、建物構造50全体の強度を向上させることができる。
加えて、建物構造50では、縦収容部材52を1階及び2階に跨って配置することで、1階と2階の間で連結部分が無くなる。これにより、1階と2階の間で縦収容部材52の連結作業が不要になると共に、連結部分での配管32A(冷媒配管32)の引き回しが不要となるので、冷媒配管32を最短距離で(直線状に)設置することができる。
また、建物構造50では、架台40が躯体11(天井大梁16A)に取り付けられているので、架台40に載置された室内機30の荷重は、架台40及び躯体11が負担する。これにより、室内機30をユニット建物10の天井空間15に設置する場合に、室内機30の荷重が、直接、横収容部材54に伝わらない。すなわち、建物構造50では、室内機30の荷重が横収容部材54に作用するのを抑制することができる。
さらに、建物構造50では、室内機30の冷媒配管32が横収容部材54及び縦収容部材52に収容されて室内19で引き回されることになる。これにより、室内機30の冷媒配管32をユニット建物10の外側に引き回さずに済む。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る建物構造の一例について説明する。なお、前述した第1実施形態と基本的に同一の部材、部位には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
図7には、建物構造50(図1参照)に換えて、第2実施形態の一例としての建物構造70が適用されたユニット建物10が示されている。
第2実施形態のユニット建物10は、2階の天井板28の貫通孔28Aが無くなっており、1階の床板22のX方向中央にZ方向に貫通した貫通孔22Aが形成されている。また、第2実施形態のユニット建物10は、1階の建物ユニット12A内のX方向中央付近にY−Z面に沿った間仕切壁69が立設されている。さらに、第2実施形態のユニット建物10は、陸屋根13の周縁に雨樋66が設けられており、雨樋66のZ方向下端でY方向の一部にドレン配管68の上端が接続されている。ドレン配管68の下端部は、貫通孔22A内に挿入され、排水管(図示省略)に接続されている。
ドレン配管68は、一例として、後述する第1縦収容部材74、第2縦収容部材76に収容される配管68A、配管68Cと、後述する横収容部材75に収容され配管68A、68Cと接続された配管68Cとを含んで構成されている。また、ドレン配管68は、1階の貫通孔22AからZ方向に延び、1階の天井板28の下側で屈曲されX方向に延びている。また、ドレン配管68は、内壁26の近傍で屈曲されZ方向に延びている。さらに、ドレン配管68は、2階の天井板28の下側で屈曲され、内壁26の外側へX方向に延びると共に、内壁26の外側で屈曲されてZ方向に延び、雨樋66に接続されている。
(要部構成)
次に、建物構造70の詳細について説明する。
図7に示すように、建物構造50は、ユニット建物10の室内19にZ方向に沿って立設された縦収容部材72と、X方向に沿って室内19に設けられ、縦収容部材72に連結された横収容部材75とを有している。
さらに、縦収容部材72は、一例として、ユニット建物10の1階に設けられる第1縦収容部材74と、ユニット建物10の2階に設けられる第2縦収容部材76とを有している。そして、横収容部材75は、一端が第1縦収容部材74のZ方向上部に接続され、他端が第2縦収容部材76のZ方向下部に接続されている。
(第1縦収容部材)
第1縦収容部材74は、第1実施形態の縦収容部材52(図1参照)とほぼ同様の構成であり、木フレーム56A、56B、56C、及び石膏ボード58A、58B、58C(図4(B)参照)を含んで構成され、Z方向の長さが縦収容部材52と異なっている。そして、第1縦収容部材74は、ユニット建物10の1階の室内19において、床板22の上面から天井板28の下面までZ方向に立設されている。また、第1縦収容部材74は、X方向とは反対方向に開口しており、間仕切壁69に既述の固定手段で固定されている。
第1縦収容部材74のZ方向上端部は、木フレーム56B及び石膏ボード58Bが取り除かれており、X方向に開口した開口部74Aが形成されている。また、第1縦収容部材74の内部は、床板22の貫通孔22Aの内部と繋がって(連通して)いる。なお、図7では、第1縦収容部材74について、木フレーム56Bのみ示しており、石膏ボード58B(図4(B)参照)の図示を省略している。
(第2縦収容部材)
第2縦収容部材76は、第1実施形態の縦収容部材52(図1参照)とほぼ同様の構成であり、木フレーム56A、56B、56C、及び石膏ボード58A、58B、58C(図4(B)参照)を含んで構成され、Z方向の長さが縦収容部材52と異なっている。そして、第2縦収容部材76は、ユニット建物10の室内19において、1階の天井板28の下面から2階の天井板28の下面までZ方向に立設されている。すなわち、第2縦収容部材76は、1階及び2階に跨って配置されている。
なお、1階の天井板28のX方向端部には、貫通孔28Aが形成されており、2階の床板22のX方向端部には、貫通孔22Aが形成されている。そして、第2縦収容部材76は、1階の貫通孔28A及び2階の貫通孔22A内に挿入されている。
また、第2縦収容部材76は、2階の内壁26に隣接して配置されており、内壁26に既述の固定手段で固定されている。なお、図7では、第2縦収容部材76について、木フレーム56Bのみ示しており、石膏ボード58B(図4(B)参照)の図示を省略している。
(横収容部材)
横収容部材75は、第1実施形態の横収容部材54(図1参照)とほぼ同様の構成であり、木フレーム62A、62B、62C、及び石膏ボード64A、64B、64C(図4(A)参照)を含んで構成され、木フレーム64Dは設けられていない。そして、横収容部材75は、第1縦収容部材74の開口部74Aに隣接する位置から1階の内壁26と接触する位置まで延びており、1階の天井部29のZ方向下側に既述の固定手段で固定されている。なお、図7では、横収容部材75について、木フレーム62Bのみ示しており、石膏ボード64B(図4(A)参照)の図示を省略している。
図8(A)、(B)には、横収容部材75がドレン配管68等を収容する状態が、簡略化して示されている。横収容部材75の木フレーム62C及び石膏ボード64C(Y方向外側)には、既述の固定手段により分電盤80が取り付けられている。分電盤80には、ユニット建物10(図7参照)内の各部屋に給電する複数の電線82が接続されている。
ここで、図8(B)に示すように、横収容部材7内には、ドレン配管68と、冷媒配管32と、セントラル換気(図示省略)に接続された換気ダクト84と、複数の電線82とが収容されている。なお、図8(A)では、換気ダクト84の図示を省略している。
図7に示すように、第1縦収容部材74及び横収容部材75、第2縦収容部材76及び横収容部材75は、Y方向から見て、それぞれ、全体がL字状に配置されている。また、第1縦収容部材74、横収容部材75、及び第2縦収容部材76は、内部に既述のドレン配管68を収容している。
(作用)
次に、第2実施形態の作用について説明する。
図7に示すように、ユニット建物10において、ドレン配管68等が配置された状態で、第1縦収容部材74を1階の間仕切壁69に固定し、横収容部材75を1階の天井部29に固定し、第2縦収容部材76を2階の内壁26に固定する。さらに、必要に応じて、第1縦収容部材74、横収容部材75、及び第2縦収容部材76を接続(連結)する。これにより、建物構造70が構築され、第1縦収容部材74内、横収容部材75内、及び第2縦収容部材76内にドレン配管68等が収容される。
ここで、建物構造70では、第1縦収容部材74、横収容部材75、及び第2縦収容部材76が室内19に設けられる構成となっている。このため、ユニット建物10の各内壁や天井部29とは独立して、第1縦収容部材74、横収容部材75、及び第2縦収容部材76を自由に配置することができる。これにより、建物構造70では、第1縦収容部材74、横収容部材75、及び第2縦収容部材76の内部に収容されるドレン配管68等の設置位置も自由に設定可能となるので、配管の設置の自由度を上げることができる。
また、建物構造70では、第1縦収容部材74に収容される配管68Aと、第2縦収容部材76に収容される配管68Cとが、X方向で離れた位置にあっても、配管68Bでこれらが接続される。これにより、1階と2階のドレン配管68の配置の自由度が低いユニット建物であっても、ドレン配管68を接続することができる。
さらに、建物構造70では、第2縦収容部材76が外壁21側の内壁26に隣接配置されているので、外壁21側から第2縦収容部材76内の配管68Cに対する作業が行い易くなる。これにより、建物構造70では、第2縦収容部材76に収容された配管68Cをユニット建物10の外側にあるドレン配管68に簡単に接続することができる。
加えて、建物構造70では、横収容部材75に取り付けた分電盤80に対して、横収容部材75に収容された電線82が接続される。これにより、横収容部材75とは別の場所にある分電盤に電線82を引き回して接続する構成に比べて、電線82の引き回しのスペースが少なくて済むので、分電盤80の設置に必要なスペースを低減することができる。
また、建物構造70では、第1縦収容部材74、第2縦収容部材76、及び横収容部材75にドレン配管68が収容されるので、別途、ドレン配管68の設置スペースを設ける必要がなくなる。
(変形例)
建物構造70は、2階の外側にあるドレン配管68を1階の中央部まで引き回す構成に限定されない。変形例として、図9に示すように、天井空間15に配置された室内機30から1階の外側にある室外機34までを繋ぐ冷媒配管32を、第1縦収容部材74、第2縦収容部材76、及び横収容部材75内に収容してもよい。
この変形例では、間仕切壁85が、1階ではなく2階のX方向中央付近に立設されている。また、ユニット建物10のX方向中央において、1階の天井板28及び2階の天井板28にそれぞれ貫通孔28Aが形成されており、2階の床板22に貫通孔22Aが形成されている。そして、第2縦収容部材76が、1階の貫通孔28A内及び2階の貫通孔22A内に挿入されると共に、間仕切壁85に既述の固定手段で固定されている。
第2縦収容部材76のZ方向下端には、1階の天井部29に既述の固定手段で固定された横収容部材75が配置されている。横収容部材75は、X方向とは反対方向の端部に木フレーム62Dが立設されており、内壁26に向けてX方向に延びている。そして、内壁26に隣接して第1縦収容部材74が設けられており、第1縦収容部材74のZ方向上端は、横収容部材75のX方向端部に接続されている。
このように、2階のX方向中央でZ方向に延びると共に1階の室外機34に接続される冷媒配管32を、第1縦収容部材74、第2縦収容部材76、及び横収容部材75内に収容してもよい。すなわち、第1縦収容部材74及び第2縦収容部材76は、どちらが内壁26に隣接して配置されていてもよい。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る建物構造の一例について説明する。なお、前述した第1、第2実施形態と基本的に同一の部材、部位には、前記第1、第2実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
図10(A)には、第3実施形態の一例として、ユニット建物10に設けられた建物構造100が示されている。建物構造100は、縦収容部材52と、縦収容部材52に接続された横収容部材及び梁の一例としての天井小梁102とを有している。
天井小梁102は、一例として、既述の1組の天井大梁16A(図2(A)参照)間にY方向に沿って架設されている。また、天井小梁102は、X−Z断面がC字形状のチャンネル鋼(溝形鋼)が用いられている。さらに、天井小梁102のY方向端部(底面)には、天井小梁102の内部と縦収容部材52の内部とを連通させる貫通孔102Aが形成されている。
そして、図10(B)に示すように、天井小梁102内には、一例として、冷媒配管32が収容されている。この冷媒配管32は、天井小梁102内から貫通孔102A(図10(A)参照)を通って縦収容部材52内に引き回されている。
(作用)
次に、第3実施形態の作用について説明する。
建物構造100では、横収容部材の一例である天井小梁102が、ユニット建物10の躯体11の一部を構成する梁であるので、横収容部材を、例えば、木製の板材を組んで断面C字状に形成した構成に比べて、耐荷重等の強度が高くなる。これにより、建物構造100では、横収容部材が梁を含まない構成に比べて、横収容部材の強度を確保することができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る建物構造の一例について説明する。なお、前述した第1〜第3実施形態と基本的に同一の部材、部位には、前記第1〜第3実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
図11(A)には、第4実施形態の一例としての建物構造110が示されている。建物構造110は、室内19において内壁26に隣接すると共にZ方向に沿って立設された縦収容部材112と、縦収容部材112のZ方向上端部に接続され、天井部29に既述の固定手段で固定されると共にX方向に沿って延びる横収容部材114とを有している。
(縦収容部材)
縦収容部材112は、第1実施形態の縦収容部材52(図1参照)とほぼ同様の構成とされており、X方向とは反対方向の側壁112Aに複数の凹部112Bが形成されている点が異なっている。複数の凹部112Bは、X方向(内壁26)とは反対方向に開口するようにX方向へ窪んだ凹状に形成されており、内部には、収容物の一例としての複数の本Bを収容可能となっている。また、複数の凹部112Bは、一例として、Z方向に間隔をあけて形成されている。なお、縦収容部材112内における凹部112Bの側面と内壁26との間には、一例として、冷媒配管32が収容されている。
(横収容部材)
図11(B)に示すように、横収容部材114は、大きさが異なる板材である木フレーム114A、114B、114Cを有している。また、横収容部材114内には、光源の一例としてのLEDランプ116と、LEDランプ116の光Lを室内19へ反射する反射板118とが設けられている。
木フレーム114Aは、X−Z面に沿って直立配置され、横収容部材114のY方向とは反対方向の側壁を形成している。また、木フレーム114AのZ方向上端は、既述の固定手段により天井板28に固定されるようになっている。木フレーム114Bは、木フレーム114AのZ方向下端でY方向側の面に既述の固定手段で固定され、X−Y面に沿って広がり、横収容部材114の底壁を形成している。
木フレーム114Cは、X−Z面に沿って直立配置され、Y方向とは反対方向の側面のZ方向下端が、木フレーム114BのY方向側面に既述の固定手段で固定されている。また、木フレーム114Cは、横収容部材114のY方向の側壁を形成しており、Z方向の高さが木フレーム114Aの高さの半分以下の高さとされている。そして、木フレーム114Cには、光通過部の一例としての開口117が形成されている。なお、本実施形態では一例として、開口117が、木フレーム114CのZ方向上端と、天井板28と、内壁26等とを開口周縁部として形成されている。
木フレーム114BのY方向中央には、後述する光Lを開口117へ向けて反射する反射体の一例としての反射板118が、X−Z面に沿って直立配置されている(反射板118のZ方向下端は、既述の固定手段で木フレーム114Bに固定されている)。また、反射板118のY方向側面には、スパッタリング等の工法により反射面118Aが形成されている。そして、反射板118と木フレーム114Cとの間(横収容部材114の内側)には、電源(図示省略)からの通電により発光する光源の一例としてのLEDランプ116が設けられている。LEDランプ116は、X方向に間隔をあけて複数個所に配置されている。
なお、木フレーム114A、114B、114Cの外側には、一例として、石膏ボードが設けられているが、図示を省略している。また、木フレーム114Aと反射板118との間が、冷媒配管32の収容空間となっている。
(作用)
次に、第4実施形態の作用について説明する。
建物構造110では、縦収容部材112に複数の凹部112Bが形成されているので、この凹部112Bに複数の本B等を収容できる。これにより、別途、本棚を設ける必要がなくなるので、室内19の空間を有効利用することができる。
また、建物構造110では、横収容部材114の内側に設けられたLEDランプ116が発光すると、LEDランプ116からの光Lが反射面118Aで反射されて天井板28等を照らし、間接照明の効果が得られる。これにより、別途、間接照明を設ける必要がなくなるので、室内19の空間を有効利用することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。
建物構造50、70、100、110は、縦収容部材を内壁25、26等に隣接(近接)して設けるものに限らず、外壁21に縦収容部材を隣接(近接)して設けてもよい。
建物構造50、70、100、110は、予め配管の設置が完了したものについて縦収容部材及び横収容部材を設けるものに限らない。例えば、工場で、縦収容部材52内、横収容部材54内に冷媒配管32等の一部を設けておき、ユニット建物10の施工現場で、縦収容部材52、横収容部材54を設置すると共に、これらの冷媒配管32等を他の部位の冷媒配管32等に接続する構成としてもよい。
横収容部材は、小梁を用いるものに限らず、大梁を用いるものであってもよい。そして、第1実施形態の横収容部材54、第2実施形態の横収容部材75に換えて、1階又は2階の天井大梁16Aを横収容部材として用いてもよい。
建物は、複数の建物ユニット12を組み上げて構築するユニット建物10に限らず、建物ユニット12を用いない建物であってもよい。
縦収容部材、横収容部材に収容される配管は、冷媒配管32やドレン配管68に限らず、ボイラー管、給水管、給湯管等であってもよい。また、配管の他に、既述のように、縦収容部材、横収容部材にダクトを収容させてもよい。
光源は、LEDランプ116に限らず、他の発光体を用いてもよい。また、反射体は、板状のものに限らず、反射面が曲面を含むものであってもよい。さらに、光通過部は、開口117に限らず、横収容部材の側壁に形成した開口にガラスやアクリル板等、光を通過(透過)させる部材を取り付けて形成されたものであってもよい。加えて、凹部112Bには、本Bとは異なる他の物を収容(収納)してもよい。
10 ユニット建物(建物の一例)
11 躯体
19 室内
23 間仕切壁
26 内壁
29 天井部
30 室内機
32A 配管(配管の一例)
32B 配管(別の配管の一例)
40 架台
50 建物構造
52 縦収容部材
54 横収容部材
68A 配管(配管の一例)
68B 配管(別の配管の一例)
68C 配管(配管の一例)
70 建物構造
72 縦収容部材
74 第1縦収容部材
75 横収容部材
76 第2縦収容部材
80 分電盤
82 電線
100 建物構造
102 天井小梁(横収容部材及び梁の一例)
110 建物構造
112 縦収容部材
112B 凹部
114 横収容部材
116 LEDランプ(光源の一例)
117 開口(光通過部の一例)
118 反射板(反射体の一例)

Claims (11)

  1. 建物の室内に立設され、側壁に該建物の高さ方向と交差する横方向へ窪んだ凹部が形成され、配管を内部に収容する縦収容部材と、
    前記縦収容部材に連結され、前記横方向に沿って前記室内に設けられ、前記配管と接続された別の配管を内部に収容する横収容部材と、
    を有する建物構造。
  2. 建物の室内に立設され、配管を内部に収容する縦収容部材と、
    前記縦収容部材に連結され、前記建物の高さ方向と交差する横方向に沿って前記室内に設けられ、前記配管と接続された別の配管を内部に収容する横収容部材と、
    前記建物の天井空間内において前記建物の躯体に取り付けられ、室内機が載置される架台と、
    を有する建物構造。
  3. 前記縦収容部材は、前記建物の内壁及び間仕切壁の少なくとも一方に取付けられている請求項1又は請求項に記載の建物構造。
  4. 前記縦収容部材及び前記横収容部材が、前記横方向と直交する直交方向から見てL字状に配置されている請求項1から請求項のいずれか1項に記載の建物構造。
  5. 前記縦収容部材は、前記建物の下階と上階とに跨って設けられている請求項1から請求項のいずれか1項に記載の建物構造。
  6. 前記縦収容部材は、前記建物の下階に設けられる第1縦収容部材と、前記建物の上階に設けられる第2縦収容部材とを有し、
    前記横収容部材は、一端が前記第1縦収容部材の上部に接続され、他端が前記第2縦収容部材の下部に接続される請求項1から請求項のいずれか1項に記載の建物構造。
  7. 前記第1縦収容部材及び前記第2縦収容部材の一方は、前記建物の外壁側に設けられている請求項に記載の建物構造。
  8. 前記横収容部材は、前記別の配管に加えて、前記建物内に給電する電線を収容し、前記横収容部材には、前記電線が接続された分電盤が取り付けられている請求項1から請求項のいずれか1項に記載の建物構造。
  9. 前記縦収容部材及び前記横収容部材の少なくとも一方にはドレン配管が収容されている請求項1から請求項のいずれか1項に記載の建物構造。
  10. 前記配管が前記室内機に接続されている請求項を引用する請求項から請求項のいずれか1項に記載の建物構造。
  11. 前記横収容部材の側壁には、光が通過する光通過部が形成され、
    前記横収容部材の内側には、光源と、該光源からの光を前記光通過部へ向けて反射する反射体とが設けられている請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の建物構造。
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