JP2022091457A - オフィス空間の吊り天井構造 - Google Patents

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裕司 熊谷
Yuji Kumagai
宏尚 木全
Hirohisa Kimata
義憲 黒田
Yoshinori Kuroda
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Abstract

【課題】工程が単純で工期が短くなり、天井裏空間の点検歩行が可能であり、照明器具等の天井設備のレイアウトの自由度が高く、断熱性に優れているオフィス空間の吊り天井構造を提供する。【解決手段】オフィス空間の吊り天井構造1は、前後方向にのびかつ下方に開口した中空形材20よりなり、左右外側面の下部から左右方向外向きに突出した左右1対のパネル受け部21を有し、オフィス空間S1上方の躯体に吊り下げ状に保持されているとともに左右方向に間隔をおいて複数の列を形成するように配置されている複数の支持部材2と、上下2枚の表面板31および両表面板31の間に介在された断熱材33を有する断熱パネル30よりなりかつ隣り合う列の支持部材2のパネル受け部21にまたがって載置されている複数の天井パネル3と、支持部材2の下部に少なくとも一部が組み込まれているライン照明器具4とを備えている。【選択図】図4

Description

特許法第30条第2項適用申請有り (1)開催日 令和2年10月7日~令和2年10月9日 (2)展示会名、開催場所 フードファクトリー(FF)2020 東京都江東区有明3丁目11-1 東京ビッグサイト青海展示棟 (3)公開者 ガリレイパネルクリエイト株式会社 (4)公開された発明の内容 ガリレイパネルクリエイト株式会社は、フードファクトリー(FF)2020に於いて、熊谷裕司、木全宏尚および黒田義憲が発明した「オフィス空間の吊り天井構造」を公開した。
この発明は、オフィス空間の吊り天井構造に関する。
この発明を特定するに当たり、「オフィス空間」には、一般的な事務作業を行うスペースの他、会議室、休憩室、書庫、食堂等が含まれるものとする。
一般的な事務所等のオフィス空間の天井構造として、例えば下記特許文献1、2等に記載の吊り天井構造が知られている。
この吊り天井構造は、前後方向に所定間隔をあけて並列状に設けられた複数の野縁と、野縁と直交するように左右方向に所定間隔をあけて並列状に設けられかつ複数の野縁に一体的に接続された複数の野縁受けと、下端が野縁受けに接続され上端が上階の床材等の躯体に固着されている複数の吊りボルトと、化粧石膏ボード等よりなりかつ野縁の下面にビス留めなどによって一体に取り付けられて下階の天井面を形成する天井パネルとを備えてなるものである。
特開2007-239441号公報 特開2014-80803号公報
しかしながら、上記の吊り天井構造の場合、ア)施工の工程が複雑であり、工期が長くなる、イ)耐荷重強度が不足するため、天井裏の空間を歩行して点検できない、ウ)照明器具や空調機器等の天井設備の配置に制約があり、レイアウトの自由度が高くない、エ)断熱性能を有しておらず、オフィス空間の空調効率が上がらない、という問題があった。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、工程が単純で工期が短くなり、天井裏空間の点検歩行が可能であり、天井設備のレイアウトの自由度が高く、断熱性に優れているオフィス空間の吊り天井構造を提供することを目的としている。
この発明は、上記の目的を達成するために、以下の態様からなる。
1)前後方向にのびかつ下方に開口した中空形材よりなり、左右外側面の下部から左右方向外向きに突出した左右1対のパネル受け部を有しており、オフィス空間上方の躯体に吊り下げ状に保持されているとともに、左右方向に間隔をおいて複数の列を形成するように配置されている複数の支持部材と、
上下2枚の表面板および両表面板の間に介在された断熱材を有している断熱パネルよりなり、隣り合う列の支持部材のパネル受け部にまたがって載置されている複数の天井パネルと、
支持部材の下部に少なくとも一部が組み込まれているライン照明器具とを備えている、オフィス空間の吊り天井構造。
2)ライン照明器具が、前後方向にのびるベースフレームと、ベースフレームの下面に取り付けられている前後に長い帯状のLED基板と、LED基板を覆うようにベースフレームに取り付けられている透光カバーとを有しているLEDライン照明器具よりなり、
支持部材が、左右側壁部と、左右側壁部内面の下部から互いに向かい合うように左右方向内方に突出した左右1対の内方突出壁部と、左右側壁部内面の高さ中間部どうしを連結するように設けられかつ前後方向に間隔をおいて複数のボルト穴が形成されている中間水平壁部とを有しており、
ベースフレームの左右外側面に、左右1対の内方突出壁部の下面に当接させられる左右方向外向きのフランジ部が設けられており、
ベースフレームが、同ベースフレームを貫通して中間水平壁部のボルト穴に先端部がねじ込まれた取付ボルトによって、支持部材に着脱自在に取り付けられている、上記1)のオフィス空間の吊り天井構造。
3)ベースフレームの左右外側面におけるフランジ部の下方部分に、長さ方向にのびる上向き段差または溝よりなる左右2つの係合部が形成されており、
透光カバーが、上方に開口した略半円形または略U形の横断面を有するものであって、その左右開口縁部に、ベースフレームの左右の係合部にスナップ係合させられる係合爪部が形成されている、上記2)のオフィス空間の吊り天井構造。
4)LED照明器具が、ベースフレーム、LED基板および透光カバーによってそれぞれ構成されかつ支持部材の長さ方向に沿って直列状に配置された複数の器具本体を有しており、
各器具本体の透光カバーおよびLED基板が、ベースフレームの前後両端部を露出させうるような長さを有しているとともに、各器具本体のベースフレームが、その前後両端部において、取付ボルトによって支持部材に着脱自在に取り付けられており、
隣り合う器具本体の透光カバーおよびLED基板どうしの隙間が、上方に開口した略半円形または略U形の横断面を有しかつ左右開口縁部にベースフレームの左右の係合部にスナップ係合させられる係合爪部を有する隙間カバーにより塞がれている、上記3)のオフィス空間の吊り天井構造。
上記1)のオフィス空間の吊り天井構造によれば、例えば、ライン照明器具を組み込んだ複数の支持部材を、複数の列を形成するように躯体に吊り下げた後、隣り合う列の支持部材のパネル受け部に天井パネルをまたがって載置すれば施工が完了するので、従来の天井構造と比べて工程が単純となり、工期を短くすることができる。
また、上記の吊り天井構造によれば、支持部材および天井パネルによって歩行に必要な耐荷重強度を確保できるため、天井裏の空間を歩行して点検することが可能となる。
加えて、上記の吊り天井構造によれば、ライン照明器具の少なくとも一部が支持部材の下部に組み込まれているため、天井設備の配置のレイアウトの自由度が高くなる。
さらに、上記の吊り天井構造によれば、天井パネルが断熱パネルよりなるので、優れた断熱性が得られ、オフィス空間の空調効率の向上に寄与しうる。
上記2)のオフィス空間の吊り天井構造によれば、LEDライン照明器具のベースフレーム、LED基板および透光カバーを、支持部材の下部に容易に組み込むことができるので、施工が容易であり、また、オフィス空間側(下側)からLED照明器具を取り外して部品交換等を行うことができるので、メンテナンスが容易である。
上記3)のオフィス空間の吊り天井構造によれば、LEDライン照明器具の透光カバーの取付を、道具や金具を用いることなく簡単に行うことができ、また、透光カバーの取り外しを、オフィス空間側(下側)から簡単に行うことができるので、部品交換等のメンテナンスが容易である。
上記4)のオフィス空間の吊り天井構造によれば、LED照明器具が、ベースフレーム、LED基板および透光カバーよりなりかつ支持部材の下部に直列状に組み込まれた複数の器具本体を有しているので、1種類のサイズを用意しておけば、長さが異なる複数種類の支持部材に対応して設置可能となり、コストが抑えられる。
また、上記4)の吊り天井構造によれば、各器具本体を支持部材に2本の取付ボルトによって容易に取り付けることができるとともに、部品交換等のメンテナンスの際に各器具本体を容易に取り外すことができる上、隣り合う器具本体の透光カバーおよびLED基板どうしの隙間が隙間カバーによって覆われるので、外観が損なわれない。
この発明の実施形態に係るオフィス空間の吊り天井構造をオフィス空間側から見た斜視図である。 同吊り天井構造を天井裏側から見た斜視図である。 同吊り天井構造の一部を示す下面図であって、(a)は透光カバーを取り付けた状態を示しており、(b)は透光カバーを取り外した状態を示している。 図3のIV-IV線に沿う垂直断面図である。 図4のV部を拡大して示す垂直断面図である。 図3のVI-VI線に沿う垂直断面図であって、図5に相当する部分を拡大して示す図である。 同吊り天井構造の支持部材およびライン照明器具の一部を分解して示す斜視図である。
この発明の実施形態を、図1ないし図7を参照しながら説明する。
なお、以下の説明において、図3の上を「前」、同下を「後」といい、図3ないし図6の各左右を「左右」というものとする。
図1および図2に全体概略を示すように、この実施形態に係るオフィス空間(S1)の吊り天井構造(1)は、それぞれ所要数の支持部材(2)、天井パネル(3)およびライン照明器具(4)によって構成されている。
支持部材(2)は、前後方向にのびかつ下方に開口した中空形材(20)よりなるものであって、その左右外側面の下部(より詳細には下縁部)から左右方向外向きに突出した左右1対のパネル受け部(21)を有しており、オフィス空間(S1)上方に位置する上層階床構造材や屋根構造材等の躯体(図示略)に吊り下げ状に保持されているとともに、左右方向に間隔をおいて複数の列を形成するように配置されている。
天井パネル(3)は、上下2枚の表面板(31)および両表面板(31)の間に介在された断熱材(33)を有する断熱パネル(30)よりなり、隣り合う列の支持部材(2)のパネル受け部(21)にまたがって載置されている。
ライン照明器具(4)は、少なくともその一部が、所要位置または全ての支持部材(2)の下部に組み込まれている。
支持部材(2)を構成する中空形材(20)は、特に限定されないが、好適には、軽量で加工性に優れかつ必要十分な強度が得られるアルミニウム中空押出形材が用いられる。
また、使用する支持部材(2)の数および配置も、適用する吊り天井構造(1)の平面形状や面積に応じて適宜設定すればよいが、例えば1つの列を1つの支持部材(2)で構成する他、複数の支持部材(2)を直列に配置して1つの列を構成するようにしてもよい。なお、後者の場合、直列に配置した支持部材(2)の端部どうしを、連結金具(図示略)を用いて連結一体化するのが好ましい。列をなす支持部材(2)間のピッチ(左右幅中心線どうしの距離)も、特に限定されないが、例えば、吊り天井構造(1)のモジュールを考慮して左右側壁部(22)下部(天井パネルの左右端面と向かい合う部分)における支持部材(2)の左右幅+2700mmに設定することができる。
図4ないし図7に詳しく示すように、支持部材(2)は、左右側壁部(22)と、左右側壁部(22)内面の下部(より詳細には支持部材(2)の下端開口からやや上方の部分)から互いに向かい合うように左右方向内方に突出した左右1対の内方突出壁部(23)と、左右側壁部(22)内面の高さ中間部どうしを連結するように設けられかつ前後方向に間隔をおいて複数のボルト穴(241)が形成されている中間水平壁部(24)とを有している。前述した左右のパネル受け部(21)は、左右側壁部(22)の外側面下端縁から左右方向外方に向かって水平に突出するように設けられている。左右側壁部(22)の外側面には、その高さ中間位置、より詳細には天井パネル(3)の上面とほぼ同じ高さ位置に、上向きの水平段差(221)が形成されている。中間水平壁部(24)も、その上面が水平段差(221)と同一レベルに位置するように形成されている。また、図示の支持部材(2)は、左右側壁部(22)の下端縁から左右方向内方に向かって水平に短く突出した下部内方突出縁部(25)を有しているとともに、左右側壁部(22)の上端縁から左右方向内方に向かって水平に短く突出した上部内方突出縁部(26)を有している。さらに、支持部材(2)には、左右側壁部(22)内面の上部どうしを連結するように上部水平壁部(27)が設けられている。
支持部材(2)は、所定長さを有する吊り下げ部材(5)を介して、躯体に吊り下げ状に保持されている。吊り下げ部材(5)としては、例えば図2および図4に示すような吊りボルトが用いられる。吊りボルト(50)の下端部には、横断面略逆U形の押さえ金具(51)を介して上下2つのナット(52)(53)が螺着されている。また、吊りボルト(50)の上部にはターンバックル(図示略)が設けられている。吊りボルト(50)の上端部は、適宜の連結固定手段(図示略)により、躯体に連結固定されている。
支持部材(2)の吊り下げ施工に際しては、例えば、吊りボルト(50)の上側のナット(52)を所要方向に回して上方に移動させた状態で、支持部材(2)を、吊りボルト(50)の下端部および下側のナット(53)が支持部材(2)内における上部水平壁部(27)の上方空間に一端開口から挿入されて支持部材(2)の長さ方向所定位置に来るまで水平移動させた後、上側のナット(52)を所要方向に回して下方に移動させると、支持部材(2)の左右の上部内方突出縁部(26)が、押さえ金具(51)の水平壁部を介して両ナット(52)(53)により締付固定され、それによって吊りボルト(50)の下端部が支持部材(2)に固定される。
なお、支持部材(2)は、吊り下げ部材(5)以外の手段、例えば鋼材やチェーンなどによって、躯体に吊り下げ状に保持されていても構わない。
天井パネル(3)は、オフィス空間(S1)の天井面を構成するとともに、天井裏を点検歩行する際の歩行面を構成するものである。
天井パネル(3)のサイズは、特に限定されないが、例えば、吊り天井構造(1)のモジュールを考慮して左右長さ2700mm、前後幅900mmとすることができ、隣り合う列をなす支持部材(2)間に必要な枚数ずつ前後方向に並べて架設される。
図4に詳しく示すように、この実施形態の天井パネル(3)を構成している断熱パネル(30)は、上下2枚の表面板(31)および断熱材(33)に加えて、両表面板(31)の対向する前後左右各縁部どうしの間に介在固定された枠材(32)を有している。各表面板(31)は、例えばカラー鋼板(PCM)等によって構成されている。枠材(32)は、例えばポリ塩化ビニル樹脂(PVC)等の合成樹脂形材によって構成することができる。断熱材(33)は、例えば、両表面板(31)および枠材(32)によって形成された内部空間に充填されたウレタンフォーム、イソシアヌレートフォーム等の合成樹脂発泡体や、ロックウール等によって構成されている。なお、枠材は省略することも可能である。断熱パネル(30)の厚みは、点検歩行に必要な耐荷重強度や断熱性能等を考慮して適宜設定すればよいが、好適には40~50mm程度となされる。但し、点検歩行が不要な場合は、断熱パネル(30)の厚みを15mm以上とすることが可能である。
天井パネル(3)は、例えば図2および図4に示すL形ブラケット(6)等の連結金具を使用して、支持部材(2)の左右各側壁部(22)の外側面に連結固定されているのが好ましい。
図3ないし図7に詳しく示すように、この実施形態のライン照明器具(4)は、前後方向にのびるベースフレーム(41)と、ベースフレーム(41)の下面に取り付けられている前後に長い帯状のLED基板(42)と、LED基板(42)を覆うようにベースフレーム(41)に取り付けられている透光カバー(43)とを有しているLEDライン照明器具(40)よりなる。
また、LEDライン照明器具(40)は、上記ベースフレーム(41)、LED基板(42)および透光カバー(43)よりなる器具本体(40X)に加えて、器具本体(40X)とは別体に設けられた電源ユニット(40Y)を備えている。
LEDライン照明器具(40)の器具本体(40X)は、例えば1000mm程度の長さ分を1ユニットとして構成し、列をなす支持部材(2)の全長に応じて、所要数のユニットを支持部材(2)の下部に直列状に組み込む構成とすることができる。
電源ユニット(40Y)は、支持部材(2)の左右いずれか一方の側壁部(22)(図では右側壁部(22))の外側面における水平段差(221)よりも上方部分に、ビス等によって取り付けられている。
器具本体(40X)のLED基板(42)と電源ユニット(40Y)とを接続するための電線は、例えば、支持部材(2)における中間水平壁部(24)および一方の側壁部(22)の所要箇所にあけられた挿通穴(図示略)を通じて、支持部材(2)内に配線される。
なお、LEDライン照明器具(40)の構成態様は、上記に限定される訳ではなく、その他、例えば、器具本体と電源ユニットとが一体化されたものであっても構わない。
LEDライン照明器具(40)の器具本体(40X)について、より詳細に説明すると、まず、ベースフレーム(41)は、上方に開口した内部拡大溝形の横断面を有する中空状のものであって、例えばアルミニウム等の金属形材や樹脂成形品によって構成することができる。
ベースフレーム(41)の左右外側面の高さ中間部には、左右方向外向きの水平なフランジ部(411)が設けられている。ベースフレーム(41)は、支持部材(2)の下部内に下方開口を通じて挿入され、その左右のフランジ部(411)が左右の内方突出壁部(23)下面に当接させられるようになっている。ベースフレーム(41)の上部は、左右の内方突出壁部(23)どうしの間隙を通じて上方に突出させられている。
また、ベースフレーム(41)の左右外側面におけるフランジ部(411)の下方部分には、長さ方向にのびる上向き段差よりなる左右2つの係合部(412)が形成されている。なお、係合部(412)は、図示のような上向き段差に代えて、左右方向外方に開口した溝(図示略)によって構成されていてもよい。
ベースフレーム(41)の下面には、左右両縁部を除いた幅中間部に、LED基板(42)を収容するための浅い凹所(413)が形成されている。ベースフレーム(41)下面の左右両縁部は、左右方向外方に向かって斜め上向きにのびる傾斜面(414)となされている。
ベースフレーム(41)は、同ベースフレーム(41)を貫通して中間水平壁部(24)のボルト穴(241)に先端部がねじ込まれた取付ボルト(7)によって、支持部材(2)に着脱自在に取り付けられている。取付ボルト(7)は、通常、1つのベースフレーム(41)を支持部材(2)に取り付けるために、ベースフレーム(41)の前後両端部において計2本が使用される。上記取付態様に対応するため、ベースフレーム(41)の上方開口(415)は、取付ボルト(7)を挿通させうる幅を有するものとなされている。また、ベースフレーム(41)の底部には、通常、その前後両端部に、取付ボルト(7)を挿通させるための穴またはスリット(416)が形成されている。
LED基板(42)としては、例えば、ガラスコンポジットエポキシ樹脂銅張積層板等よりなる帯状のプリント基板に複数のLEDチップを長さ方向に所定間隔おきに実装してなるものが用いられる。このLED基板(42)は、ベースフレーム(41)下面の凹所(413)に収容されて、例えば、熱伝導性材料よりなる両面テープ(図示略)等によって、凹所(413)の底部に接合されている。
透光カバー(43)は、上方に開口した略半円形または略U形の横断面を有するものであって、例えば、拡散剤を含有したポリカーボネート等の樹脂成形品によって構成される。透光カバー(43)の長さは、通常、取付ボルト(7)が挿通されるベースフレーム(41)の前後両端部が露出するように、ベースフレーム(41)の長さよりもやや短いものとなされる。また、LED基板(42)の長さも、透光カバー(43)の長さと同様となされる。
透光カバー(43)の左右開口縁部には、互いに向かい合うように左右方向内方に突出しかつLED基板(42)下面の左右側縁部に当接させられる内方突出縁部(431)が形成されているとともに、ベースフレーム(41)の左右の係合部(412)にスナップ係合させられる係合爪部(432)が形成されている(図6参照)。係合爪部(432)は、その上面側が先端に向かって斜め下向きにのびる傾斜面となされ、その下端側が略水平面となされた略三角形の横断面を有している。これらの係合爪部(432)がベースフレーム(41)の左右の係合部(412)にスナップ係合させられることで、透光カバー(43)がベースフレーム(41)に着脱自在に取り付けられている。
また、隣り合う器具本体(40X)の透光カバー(43)およびLED基板(42)どうしの隙間が、隙間カバー(44)により塞がれている。
隙間カバー(44)は、透光カバー(43)の横断面と相似形である上方に開口した略半円形または略U形の横断面を有している。隙間カバー(44)としては、例えば、透光カバー(43)と同様の樹脂成形品が用いられる他、金属製としてもよい。なお、隙間カバー(44)を樹脂成形品によって構成する場合、必ずしも透光カバー(43)のように透光性を有するものであることを要しない。
隙間カバー(44)の左右開口縁部には、ベースフレーム(41)の左右の係合部(412)にスナップ係合させられる係合爪部(442)が形成されている。係合爪部(442)は、隙間カバー(44)における左右各開口縁部の長さ中間部分から上方にのびる上方突出壁部(441)の先端縁に左右方向内方に突出するように形成されており、その上面側が先端に向かって斜め下向きにのびる傾斜面となされ、その下端側が略水平面となされた略三角形の横断面を有している。
また、隙間カバー(44)には、その左右開口縁部の長さ中間部分から下方にのびる係合解除用摘み部(443)が形成されている。ベースフレーム(41)の左右の係合部(412)に隙間カバー(44)の左右の係合爪部(442)がスナップ係合させられた状態で、左右の摘み部(443)を手指で摘んで両者が近づくようにことに力を加えると、両係合爪部(442)が左右方向外方に広がるように隙間カバー(44)が弾性変形させられ、それによって係合部(412)と係合爪部(442)との係合が外れるので、係合解除操作を容易に行うことができる。
一方、隙間カバー(44)をベースフレーム(41)に取り付ける場合、隙間カバー(44)をその左右の係合爪部(442)がベースフレーム(41)下面の左右縁部の傾斜面(414)に当接させられるように配置し、この状態で上向きに力を加えると、係合爪部(442)が傾斜面(414)に案内されて左右方向外方に広がり、隙間カバー(44)が弾性変形しながら上方に移動する。そして、係合爪部(442)が係合部(412)に達した時点で、隙間カバー(44)が弾性復元し、それによって係合爪部(442)および係合部(412)が係合させられる。従って、隙間カバー(44)の取付作業も、きわめて簡単に行うことができる。
隙間カバー(44)は、通常、直列に並んだ2つの透光カバー(43)の隣り合う端部にまたがって嵌め被せられており、それによって、隣り合う器具本体(40X)の透光カバー(44)およびLED基板(43)どうしの隙間を確実に覆うことができる。また、隙間カバー(44)は、取付ボルト(7)の頭部を覆い隠す目隠しとしても機能するものである(図3参照)。
次に、上記吊り天井構造(1)の施工手順の一例を説明する。
まず、オフィス空間(S1)上方の躯体に、吊り下げ部材(5)の上端部を取付固定する。
また、支持部材(2)の下部に、LEDライン照明器具(40)の所要数の器具本体(40X)を組み込んでおく。具体的には、各器具本体(40X)のベースフレーム(41)を、支持部材(2)の下部内に下方開口を通じて挿入し、その左右のフランジ部(411)を左右の内方突出壁部(23)下面に当接させる。次に、ベースフレーム(41)の前後端部を貫通させた2本の取付ボルト(7)の先端部を、支持部材(2)の中間水平壁部(24)のボルト穴(241)にねじ込んで、ベースフレーム(41)を支持部材(2)に固定する。その後、隣り合う器具本体(40X)の透光カバー(43)およびLED基板(42)どうしの隙間を覆うように、隙間カバー(44)をベースフレーム(41)の所要箇所に取り付ける。
次に、上記器具本体(40X)が組み込まれた所要数の支持部材(2)を、所要箇所の吊り下げ部材(5)の下端部に取付固定することにより、全体として左右に所定間隔をおいて並んだ複数の列を形成するように吊り下げ状態に保持する。
そして、所要数の天井パネル(3)を、隣り合う列を構成する支持部材(2)のパネル受け部(21)にまたがって載置し、L形ブラケット(6)により支持部材(2)の左右各側壁部(22)に連結固定する。
その後、支持部材(2)の左右いずれかの側壁部(22)の上部に、LEDライン照明器具(40)の電源ユニット(40Y)を取り付け、電源ユニット(40Y)とLED基板(42)とを電線で接続する。
こうして、吊り天井構造(1)の施工がほぼ完了する。
上記実施形態によるオフィス空間(S1)の吊り天井構造(1)によれば、以下のような効果が得られる。
ア)上記特許文献1、2等に示す従来の吊り天井構造と比べて、施工に要する工程数が少なく、工程が単純化されているので、工期を短くすることができる。
イ)天井パネル(3)を断熱パネル(30)製としてこれを支持部材(2)のパネル受け部(21)によって支える構造としたことにより、所期の耐荷重強度を確保できるため、天井裏の空間を歩行して点検することが可能である。
ウ)ライン照明器具(4)(より詳細には、LEDライン照明器具(40)の器具本体(40X))が支持部材(2)の下部に組み込まれているため、空調機器等の天井設備の配置のレイアウトの自由度が高くなる。
エ)天井パネル(3)が断熱パネル(30)よりなるので、優れた断熱性が得られ、オフィス空間(S1)の空調効率の向上に寄与しうる。
オ)LEDライン照明器具(40)の器具本体(40X)を、支持部材(2)の下部に容易に組み込むことができるので、組立が容易であり、また、オフィス空間側(下側)からLED照明器具の部品交換等を行うことができるので、メンテナンスが容易である。
カ)LEDライン照明器具(40)の透光カバー(43)の着脱を、オフィス空間(S1)側から簡単に行うことができるので、部品交換等のメンテナンスが容易である。
この発明は、オフィス空間の吊り天井構造、特に食品加工施設等に併設されるオフィス空間の吊り天井構造として、好適に使用することができる。
(S1):オフィス空間
(1):吊り天井構造
(2):支持部材
(20):中空形材
(21):パネル受け部
(22):左右側壁部
(23):内方突出壁部
(24):中間水平壁部
(241):ボルト穴
(3):天井パネル
(30):断熱パネル
(31):表面板
(32):枠材
(33):断熱材
(4):ライン照明器具
(40):LEDライン照明器具
(41):ベースフレーム
(411):フランジ部
(412):係合部
(42):LED基板
(43):透光カバー
(432):係合爪部
(44):隙間カバー
(442):係合爪部
(5):吊り下げ部材
(7):取付ボルト

Claims (4)

  1. 前後方向にのびかつ下方に開口した中空形材よりなり、左右外側面の下部から左右方向外向きに突出した左右1対のパネル受け部を有しており、オフィス空間上方の躯体に吊り下げ状に保持されているとともに、左右方向に間隔をおいて複数の列を形成するように配置されている複数の支持部材と、
    上下2枚の表面板および両表面板の間に介在された断熱材を有している断熱パネルよりなり、隣り合う列の支持部材のパネル受け部にまたがって載置されている複数の天井パネルと、
    支持部材の下部に少なくとも一部が組み込まれているライン照明器具とを備えている、オフィス空間の吊り天井構造。
  2. ライン照明器具が、前後方向にのびるベースフレームと、ベースフレームの下面に取り付けられている前後に長い帯状のLED基板と、LED基板を覆うようにベースフレームに取り付けられている透光カバーとを有しているLEDライン照明器具よりなり、
    支持部材が、左右側壁部と、左右側壁部内面の下部から互いに向かい合うように左右方向内方に突出した左右1対の内方突出壁部と、左右側壁部内面の高さ中間部どうしを連結するように設けられかつ前後方向に間隔をおいて複数のボルト穴が形成されている中間水平壁部とを有しており、
    ベースフレームの左右外側面に、左右1対の内方突出壁部の下面に当接させられる左右方向外向きのフランジ部が設けられており、
    ベースフレームが、同ベースフレームを貫通して中間水平壁部のボルト穴に先端部がねじ込まれた取付ボルトによって、支持部材に着脱自在に取り付けられている、請求項1記載のオフィス空間の吊り天井構造。
  3. ベースフレームの左右外側面におけるフランジ部の下方部分に、長さ方向にのびる上向き段差または溝よりなる左右2つの係合部が形成されており、
    透光カバーが、上方に開口した略半円形または略U形の横断面を有するものであって、その左右開口縁部に、ベースフレームの左右の係合部にスナップ係合させられる係合爪部が形成されている、請求項2記載のオフィス空間の吊り天井構造。
  4. LED照明器具ユニットが、ベースフレーム、LED基板および透光カバーによってそれぞれ構成されかつ支持部材の長さ方向に沿って直列状に配置された複数の器具本体を有しており、
    各器具本体の透光カバーおよびLED基板が、ベースフレームの前後両端部を露出させうるような長さを有しているとともに、各器具本体のベースフレームが、その前後両端部において、取付ボルトによって支持部材に着脱自在に取り付けられており、
    隣り合う器具本体の透光カバーおよびLED基板どうしの隙間が、上方に開口した略半円形または略U形の横断面を有しかつ左右開口縁部にベースフレームの左右の係合部にスナップ係合させられる係合爪部を有する隙間カバーにより塞がれている、請求項3記載のオフィス空間の吊り天井構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115045428A (zh) * 2022-07-12 2022-09-13 广州积木科技发展有限公司 一种龙骨与石膏一体化成型的预制吊顶构件及其生产方法

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