JP6219003B2 - 紛失防止装置およびこれを備える無人航空機、並びに無人航空機の紛失防止システム - Google Patents

紛失防止装置およびこれを備える無人航空機、並びに無人航空機の紛失防止システム Download PDF

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Description

本発明は、飛去した無人航空機の紛失を防止する技術に関する。
従来、産業用無人ヘリコプターに代表される小型の無人航空機は、機体が高価で入手困難なうえ、安定して飛行させるためには操作に熟練が必要とされるものであった。しかし近年、無人航空機の姿勢制御や自律飛行に用いられるセンサ類およびソフトウェアの改良が大きく進み、これにより無人航空機の操作性が著しく向上するとともに、高性能な機体を安価に入手できるようになった。特に小型のマルチコプターについては、ヘリコプターに比べてそのロータ構造が簡易であり、設計およびメンテナンスが容易であることから、趣味目的だけでなく、広範な分野における種々のミッションへの応用が試行されている。
特開2012−70020号公報
無人航空機が誤操作などにより操縦端末の電波圏外に飛去したときや、オートパイロット機能により有視界外を自律飛行していた無人航空機がセンサ類の故障などで失踪したときには、その機体を人手により捜索して回収する必要がある。この捜索および回収作業は負担が大きく、また常に成功するとも限らない。さらに、無人航空機が高価な機材を搭載していたり、秘匿性の高いデータを保有していたりする場合には、その紛失による損害が甚大なものとなるおそれがある。
上記問題に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、失踪した無人航空機の効率的な捜索および回収を可能とする紛失防止装置、およびこれを備える無人航空機、並びに無人航空機の紛失防止システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、無人航空機に搭載される本発明の紛失防止装置は、広域無線通信手段と、前記無人航空機の現在位置を特定するための情報である位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記無人航空機の着地を検知する着地検知手段と、前記無人航空機が地上にあるときに、前記広域無線通信手段により前記位置情報を所定の宛先に送信する位置情報送信手段と、を備えることを特徴とする。
制御不能となり失踪した無人航空機は、その動力源である燃料や電力の枯渇により墜落、または自動着陸する。無人航空機の着地後に、紛失防止装置が広域無線通信手段を使ってその現在位置を捜索者に知らせることにより、失踪した無人航空機の捜索範囲を絞り込むことができ、機体を容易に回収することが可能となる。
また、本発明の紛失防止装置は、蓄電池をさらに備え、前記蓄電池は、前記無人航空機の電力源から充電可能であることが好ましい。
無人航空機の電力源とは別に、紛失防止装置が専用の電力源を備えていることにより、無人航空機の電力源が枯渇した後であっても、紛失防止装置は動作を継続することができる。さらに、紛失防止装置が、無人航空機の電力源により充電可能な蓄電池を備えていることにより、例えば無人航空機の飛行中にも紛失防止装置を動作させるときであっても、無人航空機の失踪時における紛失防止装置の電力を確保することができる。または、例えば失踪した無人航空機がその電力源の枯渇前に自動着陸するよう構成されている場合には、紛失防止装置の蓄電池の電力に加えて、無人航空機の電力源の電力も利用することができ、紛失防止装置をより長時間動作させることが可能となる。
また、前記広域無線通信手段は、移動体通信網への接続手段であることが好ましい。
無人航空機の着地後に、地上において、例えば、3G/HSPA(High Speed Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、またはモバイルWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)などの移動体通信網を利用することにより、紛失防止装置は、無人航空機が飛去した距離にかかわらず、低コストかつ簡易な構成で、位置情報を送信することが可能となる。
また、本発明の紛失防止装置は、近距離無線通信手段をさらに備え、前記位置情報送信手段は、前記近距離無線通信手段により前記位置情報を発信可能であることが好ましい。
無人航空機の着地点の地理的状況によっては、広域無線通信手段による通信が利用できない場合がある。このときに、無線LANやBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信手段を用いて位置情報を発信することにより、無人航空機から数十メートル程度の距離にいる捜索者に、機体の位置を知らせることができる。なお、広域無線通信手段と近距離無線通信手段とを併用することも可能である。この場合、例えば、広域無線通信手段により位置情報を送信し、近距離無線通信手段の信号強度により捜索者と無人航空機との距離を計測可能とすることなどが考えられる。
また、前記位置情報取得手段はGPS受信器を有しており、前記位置情報には、前記GPS受信器により取得された情報であるGPS情報が含まれることが好ましい。
GPS情報には、一般に、経緯度値と時刻情報が含まれている。紛失防止装置から送信される位置情報にこれらGPS情報が含まれていることにより、無人航空機の現在位置を直接的に特定することが可能となる。
また、本発明の紛失防止装置は、前記無人航空機の通常飛行時における前記GPS情報を記録する記憶手段と、前記無人航空機の着地点において前記GPS受信器が利用不能であるときに、前記記憶手段の前記GPS情報を用いて、前記無人航空機の現在位置を推定する現在位置推定手段と、をさらに備え、前記位置情報送信手段が送信する前記位置情報には、前記推定された現在位置である推定位置情報が含まれることが好ましい。
無人航空機の着地点においてGPS受信器が利用できないときに、その着地点に至るまでのGPS情報から無人航空機の現在位置を推定することにより、捜索範囲をある程度絞り込むことができる。
また、前記広域無線通信手段は、移動体通信網への接続手段であり、前記位置情報取得手段はGPS受信器を有しており、前記位置情報取得手段はさらに、前記移動体通信網の基地局からの信号強度に基づいて推定された前記無人航空機の現在位置である基地局情報を取得可能であり、前記位置情報には、前記GPS受信器により取得された情報であるGPS情報と、前記基地局情報とが含まれることが好ましい。
GPS情報と基地局情報とを重ねることにより、無人航空機の現在位置をより精度よく特定することが可能となる。
また、本発明の紛失防止装置は、前記無人航空機近傍の捜索者に対して、前記無人航空機の存在位置を視覚的または聴覚的に訴える顕在化手段をさらに備えることが好ましい。
GPS受信器の経緯度値や、移動体通信網の基地局による三角測量では、誤差を完全になくすことは困難である。紛失防止装置が例えばブザーや回転灯などを備え、近傍の捜索者にその位置を知らせることにより、効率的に無人航空機近傍を発見することができる。
また、本発明の紛失防止装置は、前記無人航空機の墜落を検知する墜落検知手段と、前記無人航空機の着地時における衝撃を緩和する緩衝機構と、をさらに備えることが好ましい。
紛失防止装置が無人航空機の墜落を検知可能であり、また、例えばパラシュートやエアバッグなどの緩衝機構を作動可能であることにより、無人航空機の機体や、無人航空機に搭載された機材、および紛失防止装置自体の損傷を抑えることができる。
また、上記課題を解決するため、本発明の無人航空機は、本発明の紛失防止装置を備えることを特徴とする。このとき、本発明の無人航空機は、複数の回転翼を備える回転翼機であることが好ましい。
また、本発明の無人航空機は、前記無人航空機と地表との距離を測る測距手段をさらに備え、前記紛失防止装置は、前記無人航空機が3m以下の所定の距離まで地表に接近したときに前記回転翼を停止させる回転翼停止手段をさらに備えることが好ましい。
回転翼機である無人航空機を着陸させる際には、その着陸時における降下速度は可能な限り落とすべきである。一方、無人航空機の回転翼は鋭利であり、例えば機体の着陸地点に構造物などがある場合、回転翼がこれを著しく損傷させるおそれがある。また、着陸地点に歩行者があるケースも想定し、その被害を最小限に抑える対策を講じておく必要がある。無人航空機を着陸させる際に、人間の身長程度の高度までは可能な限り降下速度を落とし、その後回転翼を停止して機体を落下させることにより、これらの両立を図ることが可能となる。
また、上記課題を解決するため、本発明の紛失防止システムは、本発明の紛失防止装置と、該紛失防止装置から前記位置情報を受信する管理局と、を備え、前記紛失防止装置は、前記無人航空機の通常飛行時における前記GPS情報を記録する記憶手段を有しており、前記位置情報送信手段は、前記記憶手段の前記GPS情報を前記位置情報として送信し、前記管理局は、前記記憶手段の前記GPS情報である前記位置情報に基づいて前記無人航空機の現在位置を推定する現在位置推定手段を有していることを特徴とする。
例えば無人航空機の着地点においてGPS受信器が利用できないときに、その着地点に至るまでのGPS情報から無人航空機の現在位置を推定することにより、捜索範囲をある程度絞り込むことができる。
以上のように、本発明にかかる紛失防止装置、およびこれを備える無人航空機、並びに無人航空機の紛失防止システムによれば、失踪した無人航空機の効率的な捜索および回収が可能となる。
第1実施形態にかかるマルチコプターの機能構成を示すブロック図である。 紛失防止装置による着地判断の他の例を示すフロー図である。 第2実施形態にかかるマルチコプターの機能構成を示すブロック図である。 位置解析プログラムによるGPS情報の解析手順を示すフロー図である。 第3実施形態にかかるマルチコプターの概略構成を示すブロック図である。 第4実施形態にかかる紛失防止システムの機能構成を示すブロック図である。 マルチコプターの現在位置を示すモニター画面の模式図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について図面を用いて説明する。第1実施形態は、本発明の紛失防止装置を備えた無人航空機の例である。
(構成概要)
図1は本実施形態にかかるマルチコプター101(無人航空機)の機能構成を示すブロック図である。マルチコプター101は、フライトコントローラFC、複数のローターR(回転翼)、ローターRごとに備えられたESC131(Electric Speed Controller)、これらに電力を供給するバッテリー190、および紛失防止装置201により構成されている。
各ローターRは、モータ132と、その出力軸に連結されたブレード133とにより構成されている。ESC131は、ローターRのモータ132に接続されており、フライトコントローラFCから指示された速度でモータ132を回転させる。マルチコプター101のローター数は特に限定されず、求められる飛行安定性や許容されるコスト等に応じて、ローターRが2基のヘリコプターから、ローターRが8基のオクタコプター、さらには8基よりも多くのローターを備えるものまで適宜変更可能である。
フライトコントローラFCは、マイクロコントローラである制御装置110を備えている。制御装置110は、中央処理装置であるCPU111、ROMやRAMなどの記憶装置であるメモリ112、および、ESC131を介して各モータ132の回転数を制御するPWM(Pulse Width Modulation)コントローラ113を有している。
フライトコントローラFCはさらに、飛行制御センサ群121およびGPS受信器122(以下、これらを総称して「センサ等」ともいう。)を備えており、これらは制御装置110に接続されている。本実施形態におけるマルチコプター101の飛行制御センサ群121には、3軸加速度センサ、3軸角速度センサ、気圧センサ(高度センサ)、地磁気センサ(方位センサ)などが含まれている。制御装置110は、これらセンサ等により、機体の傾きや回転のほか、飛行中の緯度経度、高度、および機首の方位角を含む自機の位置情報を取得可能とされている。
制御装置110のメモリ112には、マルチコプター101の飛行時における姿勢や基本的な飛行動作を制御するアルゴリズムが実装されたプログラムである飛行制御プログラムFCPが記憶されている。飛行制御プログラムFCPは、オペレータ(送信器151)からの指示に従い、センサ等から取得した情報を基に、個々のローターRの回転数を調節し、機体の姿勢や位置の乱れを補正しながらマルチコプター101を飛行させる。
マルチコプター101の操縦は、オペレータが送信器151から行うほか、例えば、飛行経路や速度、高度などのパラメータを飛行計画FPとして予め登録しておき、目的地に向けて自律的に飛行させることも可能である(以下、このような自律飛行のことを「オートパイロット」という。)。
また、本実施形態の飛行制御プログラムFCPは、バッテリー190の残量が所定の閾値以下まで低下したときには、自動的にマルチコプター101を不時着させるよう構成されている。
このように、本実施形態におけるマルチコプター101は高度な飛行制御機能を備えている。ただし、本発明における無人航空機はマルチコプター101の形態には限定されず、紛失防止装置201を備えていることを条件として、例えばセンサ等から一部のセンサが省略された機体や、オートパイロット機能を備えず手動操縦のみにより飛行可能な機体、自動着陸機能を備えない機体を用いることもできる。さらに、本発明における無人航空機は回転翼機にも限定されず、紛失防止装置201を備える固定翼機であってもよい。
(紛失防止装置)
紛失防止装置201は、マルチコプター101が送信器151の電波圏外に飛去したときや、マルチコプター101がオートパイロット機能により有視界外を飛行中に失踪したときに、その機体の捜索および回収を補助する装置である。
本実施形態の紛失防止装置201は、マイクロコントローラである制御装置210を備えている。制御装置210は、中央処理装置であるCPU211、ROMやRAMなどの記憶装置であるメモリ212を有している。紛失防止装置201はさらに、IMU221、GPS受信器225、3G/LTEモジュール231、および無線LANモジュール232を有しており、これらは制御装置210に接続されている。また、紛失防止装置201は専用の電力源であるバッテリー290を備えている
IMU221は一般的な慣性計測装置であり、主に3軸加速度センサと3軸角速度センサにより構成されている。紛失防止装置201のメモリ212には、IMU221の出力値を監視して、マルチコプター101が飛行状態にあるか着陸状態にあるかを判別するプログラムである状態監視プログラムSMPが登録されている。これらIMU221および状態監視プログラムSMPは、紛失防止装置201の着地検知手段を構成している。
GPS受信器225は、紛失防止装置201の位置情報取得手段であり、正確には航法衛星システム(NSS)の受信器である。GPS受信器225は、全地球航法衛星システム(GNSS)または地域航法衛星システム(RNSS)から現在の経緯度値および時刻情報を取得する。以下、このような経緯度値および時刻情報を「GPS情報Pg」という。また、このGPS情報Pgなどの、マルチコプター101(紛失防止装置201)の現在位置を特定するための情報を総称して「位置情報P」という。本実施形態の紛失防止装置201は、位置情報PにGPS情報Pgが含まれていることにより、マルチコプター101の現在位置を直接的に特定することが可能とされている。
本実施形態の紛失防止装置201は、マルチコプター101のセンサ等とは別に、専用のIMU221およびGPS受信器225を備えている。そのため、マルチコプター101のセンサ等が故障した場合でも、単独で機体の着地を検知し、位置情報Pを通知することができる。ただし、専用のIMU221やGPS受信器225を備えることは必須の構成ではなく、マルチコプター101のセンサ等から必要な情報を得る構成とすることもできる。さらには、専用のIMU221およびGPS受信器225を備え、マルチコプター101のセンサ等の出力値も併用して、紛失防止装置201の独立性を確保しつつ、マルチコプター101の状態をより正確に把握可能な構成とすることも考えられる。
3G/LTEモジュール231は、広域無線通信網のうち、3G/HSPA(High Speed Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)などの移動体通信網に接続可能な広域無線通信手段である。なお、3G/LTEモジュール231は、モバイルWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)に接続可能なWiMAXモジュールで代用することもできる。
紛失防止装置201のメモリ212には、所定の宛先に電子メールを送信するプログラムであるメールプログラムMPが登録されている。メールプログラムMPは、移動体通信網を介して位置情報Pを送信する位置情報送信手段である。状態監視プログラムSMPは、マルチコプター101の着地を検知したときに、3G/LTEモジュール231の機能を有効化し、メールプログラムMPにより位置情報Pを所定の宛先に送信する。なお、3G/LTEモジュール231は、マルチコプター101の飛行中は電波を発しないよう無効化されている。なお、位置情報Pの送信に使用されるプロトコルは本実施形態で用いられるようなSMTPには限られず、HTTPなど他の一般的なプロトコルでもよく、または、位置情報Pの送受信用に独自に設けたプロトコルであってもよい。また、メールプログラムMPは、最新の位置情報Pを周期的に送信してもよく、着地時に一回のみ送信してもよい。
さらに、本実施形態の3G/LTEモジュール231は、GPS受信器225とともに、位置情報取得手段としても機能する。3G/LTEモジュール231は、地上においてその機能が有効化されると、周辺の基地局の信号強度から、三角測量によりマルチコプター101の現在位置を推定する。以下、このような現在位置情報を「基地局情報Pb」という。本実施形態の位置情報Pには、上述のGPS情報Pg、および基地局情報Pbが含まれている。これらの情報を適宜組み合わせることにより、マルチコプター101の現在位置をより正確に特定することができる。なお、本発明の位置情報Pは、マルチコプター101の捜索範囲の絞り込みに資する情報であればよく、常にGPS情報Pgや基地局情報Pbが含まれている必要はない。
無線LANモジュール232は、マルチコプター101の捜索者がその電波圏内に入った時に、捜索者が保持する図示しない受信機に対して位置情報Pを送信する近距離無線通信手段である。
マルチコプター101の着地点の地理的状況によっては、3G/LTEモジュール231による通信が利用できないおそれがある。本実施形態のマルチコプター101は、3G/LTEモジュール231による移動体通信網への接続が成功しないときには、無線LANモジュール232により位置情報Pの発信を試みる。これにより、マルチコプター101から数十メートル程度の距離にいる捜索者に対して、収集できる限りの位置情報Pを送信することができる。
なお、3G/LTEモジュール231が移動体通信網に接続可能であるときも、無線LANモジュール232を併用することにより、マルチコプター101の発見を容易にすることができる。この場合、例えば、3G/LTEモジュール231により位置情報Pをメール送信し、無線LANモジュール232の信号強度に基づいて、捜索者とマルチコプター101との距離を捜索者の受信器に表示することなどが考えられる。なお、ここで無線LANモジュール232から発信される信号も位置情報Pの一種である。
バッテリー290は、マルチコプター101が備えるバッテリー190とは別体の蓄電池である。バッテリー290には、マルチコプター101のバッテリー190が接続されており、バッテリー290は、バッテリー190から充電することができる。
マルチコプター101のバッテリー190とは別に、紛失防止装置201が専用のバッテリー290を備えていることにより、バッテリー190の故障時や、バッテリー190の電力が枯渇した後であっても、紛失防止装置201は独立して動作を継続することができる。
さらに、本実施形態の紛失防止装置201では、状態監視プログラムSMPが、IMU221を使ってマルチコプター101の飛行状態を常時監視している。つまり、紛失防止装置201は、マルチコプター101の飛行中にも電力を消費している。本実施形態のバッテリー290は、マルチコプター101のバッテリー190から充電可能であることにより、マルチコプター101の飛行中に消費した電力をバッテリー190から適宜充電することができ、マルチコプター101の失踪時における紛失防止装置201の電力を最大量確保することが可能とされている。さらに、本実施形態のマルチコプター101は、そのバッテリー190が枯渇する前に自動着陸するよう構成されている。そのため、紛失防止装置201は、マルチコプター101の着陸後に、バッテリー290の電力に加えて、マルチコプター101のバッテリー190の残電力も利用することができる。これにより、紛失防止装置201をより長時間動作させることが可能とされている。一方、紛失防止装置201のバッテリー290の容量が単独でも十分であるときには、バッテリー290をマルチコプター101のバッテリー190から充電可能とする必要はない。
制御不能となり失踪した無人航空機は、その動力源である燃料や電力の枯渇により墜落、または自動着陸する。本実施形態のマルチコプター101は、機体の着地後に、紛失防止装置201が捜索者である所定の宛先に対してマルチコプター101の現在位置を通知する。これにより、失踪したマルチコプター101の捜索範囲が絞り込まれ、捜索者は、失踪した機体を容易に発見および回収することが可能とされている。また、紛失防止装置201が3G/LTEモジュール231を備え、移動体通信網を利用可能であることにより、紛失防止装置201は、マルチコプター101が飛去した距離にかかわらず、サービスエリア内であればどこからでも捜索者に位置情報Pを伝達することができる。なお、本実施形態の紛失防止装置201は、失踪による不時着時以外でも、着地時には所定の宛先に位置情報Pを送信する。そのため、位置情報Pの送信先には、その内容から正常および異常を判別可能な受信者を設定することが望ましい。
(着地判断方法の変形例)
図2は、本発明の紛失防止装置による着地判断の他の例を示すフロー図である。本実施形態の紛失防止装置201はIMU221の出力値のみに基づいてマルチコプター101の着地を判断している。ここで、例えば紛失防止装置201がIMU221のほかに、さらに、マルチコプター101と地表との距離を検知する距離センサ、マルチコプター101の気圧高度を検知する気圧センサ、各ローターRへの電流量を検知する電流センサ、各ローターRの回転数を検知する回転センサを備えているものとし、そして、これら各センサの出力値のうち、2つ以上のセンサがマルチコプター101の着地を示している場合に、マルチコプター101が地上にあるものと判断する。なお、これらセンサの一部のみを用いてもよい。こうすることにより、マルチコプター101の着地をより正確に判断することも可能である。
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態について図面を用いて説明する。第2実施形態は、本発明の紛失防止装置を備えた無人航空機の他の例である。なお、以下の説明では、先の実施形態と同一の機能を有する構成については、先の実施形態と同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
(構成概要)
図3は本実施形態にかかるマルチコプター102の機能構成を示すブロック図である。マルチコプター102の機体は、後述する紛失防止装置202の構成を除き、第1実施形態のマルチコプター101と同様である。そのため、マルチコプター102の基本的な構成についての説明は省略する。
(紛失防止装置)
本実施形態の紛失防止装置202は、第1実施形態の紛失防止装置201の構成に加え、位置解析プログラムPAP、および飛行ルート記憶域FRMを有している。
紛失防止装置202の状態監視プログラムSMPは、マルチコプター102の飛行時および着陸時におけるGPS情報Pgを、飛行ルート記憶域FRMに継続的に記録する。そして、位置解析プログラムPAPは、飛行ルート記憶域FRMに記録されたGPS情報Pgを解析し、より現在位置としての蓋然性が高い経緯度値またはその範囲を特定する現在位置推定手段である。本実施形態では、メールプログラムMPが送信する位置情報Pに含まれるGPS情報Pgは、飛行ルート記憶域FRMから取得された複数のGPS情報Pgと、位置解析プログラムPAPにより特定された経緯度値またはその範囲が含まれている。
図4は、位置解析プログラムPAPによるGPS情報Pgの解析手順を示すフロー図である。
マルチコプター102の着地後、位置解析プログラムPAPは、GPS受信器225が有効に動作していることを確認する(S210)。より具体的には、位置解析プログラムPAPは、GPS受信器225からGPS情報Pgが取得可能であり、また、その経緯度値および時刻情報が有効値であることを確認する。
GPS受信器225の動作が有効であるときは(S210:Y)、飛行ルート記憶域FRMの最新のGPS情報Pgから過去のGPS情報Pgにさかのぼって複数のGPS情報Pgを取得し、これらGPS情報Pgの経緯度値の誤差が数mの範囲内に収まることを確認する(S220)。
位置解析プログラムPAPは、これらGPS情報Pgの経緯度値の誤差が上記範囲内であるときには(S220:Y)、最新のGPS情報Pgの経緯度値をマルチコプター102の現在位置と特定する(S221)。一方、同経緯度値の誤差が上記範囲を超えているときには(S220:N)、取得した複数のGPS情報Pgの経緯度値を平均した値をマルチコプター102の現在位置と特定する(S221)。
マルチコプター102の着地後、GPS受信器225が有効に動作していないときには(S210:N)、位置解析プログラムPAPは、飛行ルート記憶域FRMの最新のGPS情報Pgから過去のGPS情報Pgにさかのぼって複数のGPS情報Pgを取得し、着地前のマルチコプター102の移動方向と移動速度を算出する(S211)。そして、その算出した移動方向の延長線上における、移動速度に応じた所定の範囲を現在位置と推定する(S212)。
位置解析プログラムPAPによる上記処理の後、メールプログラムMPは、飛行ルート記憶域FRMから取得された複数のGPS情報Pgと、位置解析プログラムPAPにより特定された経緯度値またはその範囲、および、基地局情報Pbを所定の宛先へ送信する。ここで、移動体通信網への接続が不安定であるときは、上記複数のGPS情報Pgを省略し、位置解析プログラムPAPにより特定された経緯度値またはその範囲および基地局情報Pbのみを送信してもよい。
<第3実施形態>
以下、本発明の第3実施形態について図面を用いて説明する。第3実施形態は、本発明の紛失防止装置を備えた無人航空機の他の例である。なお、以下の説明では、先の実施形態と同一の機能を有する構成については、先の実施形態と同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
(構成概要)
図5は本実施形態にかかるマルチコプター103の機能構成を示すブロック図である。マルチコプター103の機体は、後述する紛失防止装置203の構成を除き、第1実施形態のマルチコプター101と同様である。そのため、マルチコプター103の基本的な構成についての説明は省略する。
(紛失防止装置)
本実施形態の紛失防止装置203は、第1実施形態の紛失防止装置201の構成に加え、距離センサ222、ブザー280、並びに、パラシュート260およびパラシュート射出装置261を備えている。そして、紛失防止装置202の制御装置210は、マルチコプター103の制御装置110に接続されており、制御装置110による機体の制御処理に割り込み可能に構成されている。
距離センサ222は、マルチコプター103と地表との距離を検知する測距手段であり、例えば赤外線、超音波、またはレーザーなど種々の方式を用いた距離センサである。
本実施形態の状態監視プログラムSMPは、マルチコプター103の回転翼停止手段を兼ねている。状態監視プログラムSMPは、距離センサ222により、マルチコプター103の機体と地表との距離を監視する。そして、その距離が3m以下になったときに、制御装置110へ割り込み処理を行い、マルチコプター103をその高度で一度ホバリングさせた後、ローターRを強制的に停止し、機体を落下させる。
回転翼機であるマルチコプター103を着陸させる際には、その着陸時における降下速度は可能な限り落とすべきである。一方、マルチコプター103のローターRは鋭利であり、例えばマルチコプター103の着陸地点に構造物などがある場合、ローターRがこれを損傷させるおそれがある。また、着陸地点に歩行者があるケースも想定し、その被害を最小限に抑える対策を講じておく必要がある。本実施形態の紛失防止装置203は、人間の身長を超える程度の高度でマルチコプター103を一度ホバリングさせ、その後ローターRを停止して機体を落下させる。これにより、失踪したマルチコプター103がバッテリー190残量の低下により不時着する場合でも、機体の保護と、着陸地点の被害抑制との両立を図ることが可能とされている。また、マルチコプター103の不時着時以外にはこのローター停止機能が作動しないよう、バッテリー190の残量が所定の閾値を超えているときには、制御装置110への割り込み処理を無効化しておくことが望ましい。なお、かかるローター停止機能は、紛失防止装置203ではなくマルチコプター103が備えていても良い。
ブザー280は、失踪したマルチコプター103の捜索者に対して、マルチコプター103の存在位置を聴覚的に訴える顕在化手段である。
GPS情報Pgや基地局情報Pbと、マルチコプター103の実際の位置との誤差を完全になくすことは困難である。本実施形態の紛失防止装置203は、ブザー280から発せられるブザー音により、近傍の捜索者にその位置を知らせることができる。これにより捜索者は、効率的にマルチコプター103を発見することができる。ここで、ブザー280を鳴らすタイミングは任意であるが、例えば、無線LANモジュール232や3G/LTEモジュール231経由で捜索者からの作動指示を受信したとき、または、マルチコプター103の着地を検知してから所定時間経過後に一定の間隔で断続的に鳴らすことなどが考えられる。なお、本発明の顕在化手段はブザー280には限られず、例えば回転灯など、捜索者に対してマルチコプター103の存在位置を視覚的に訴える手段であってもよい。
パラシュート260およびパラシュート射出装置261は、マルチコプター103の墜落時における衝撃を緩和する緩衝機構である。
本実施形態の紛失防止装置203は、状態監視プログラムSMPがIMU221の出力値からマルチコプター103の墜落を検知したときに、自動的にパラシュート射出装置261を作動させ、パラシュート260を展開する。これにより、マルチコプター103の機体や、マルチコプター103に搭載された機材、および紛失防止装置203自体の損傷を抑えることが可能とされている。なお、本発明の緩衝機構はパラシュート260のみには限られず、例えばエアバッグなどをさらに備えてもよい。また、墜落に備えて、紛失防止装置203は堅牢なケース体を緩衝材で梱包した状態でマルチコプター103に搭載されていることが望ましい。さらに、紛失防止装置203の各構成は、防水対策が施されていることが望ましい。なお、パラシュート260、パラシュート射出装置261、およびパラシュート射出装置261の制御機能は、紛失防止装置203ではなく、マルチコプター103が備えていても良い。
<第4実施形態>
以下、本発明の第4実施形態について図面を用いて説明する。第4実施形態は、本発明の紛失防止システムの例である。なお、以下の説明では、先の実施形態と同一の機能を有する構成については、先の実施形態と同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
(全体概要)
本実施形態の紛失防止システムSは、紛失防止装置204が搭載されたマルチコプター104、および、紛失防止装置204と無線通信可能な管理局300により構成されている。
(マルチコプター)
マルチコプター104の機体は、後述する紛失防止装置204の構成を除き、第1実施形態のマルチコプター101と同様である。そのため、マルチコプター104の基本的な構成についての説明は省略する。
(紛失防止装置)
本実施形態の紛失防止装置204は、第2実施形態の紛失防止装置202から位置解析プログラムPAPが省略された構成とされている。紛失防止装置204では、状態監視プログラムSMPがマルチコプター104の着地を検知すると、メールプログラムMPは、飛行ルート記憶域FRMの最新のGPS情報Pgから過去のGPS情報Pgにさかのぼって複数のGPS情報Pgを取得し、これらGPS情報Pgを基地局情報Pbとともに管理局300に送信する。
(管理局)
本実施形態の管理局300は、一般的なパソコンやタブレットPCなどの汎用的コンピュータである。管理局300は、中央処理装置であるCPU311、ROMやRAMなどの記憶装置であるメモリ312を備えている。管理局300はさらに、移動体通信網を介して紛失防止装置204と通信可能な受信器320、並びに、位置情報Pを地図データ上にマッピングした状態でマルチコプター104の現在位置を表示する地図表示プログラムPDPおよびモニター330を備えている。
管理局300は、マルチコプター104から位置情報Pを受信すると、位置解析プログラムPAPが、図4のフローに沿って、GPS情報Pgからマルチコプター104の現在位置を特定または推定する。そして、地図表示プログラムPDPが、位置解析プログラムPAPにより特定または推定されたマルチコプター104の現在位置と、基地局情報Pbとを地図データ上にマッピングしてモニター330に表示する。
図7は、マルチコプター104の現在位置を示すモニター330画面の模式図である。図7の例では、説明の便宜上、細かな地物の表示は省略している。図7の例では、マルチコプター104は、その着地前にGPS受信器225が故障しており、位置解析プログラムPAPは、図4のフローに基づき(S210:N)、マルチコプター104の現在位置の範囲を推定したものとする。
ここで、図7の三角形の記号は移動体通信網の基地局Bを示しており、破線の円は基地局情報Pbを示している。黒点は、飛行ルート記憶域FRMから取得された直近の複数のGPS情報Pgを示している。実線の矢印は、位置解析プログラムPAPがGPS情報Pgから算出したマルチコプター104の飛行経路FRを示している。破線の矢印は、位置解析プログラムPAPがGPS情報Pgから算出したマルチコプター104の推定現在位置Peを示している。そして、実線の円は、マルチコプター104を捜索すべき範囲である捜索範囲Aを示している。なお、捜索範囲Aは実際にはモニター330に表示されておらず、捜索者が決定した範囲である。捜索者は、モニター330に表示された基地局情報Pb、推定現在位置Pe、飛行経路FR、およびその周辺の地物等の条件から、マルチコプター104の現在位置として蓋然性の高い範囲を検討し、捜索範囲Aを決定する。
なお、本実施形態では、管理局300が位置解析プログラムPAPを備え、管理局300側でGPS情報Pgを解析しているが、当然、位置解析プログラムPAPをマルチコプター104側で実行して、管理局300はその結果をモニター330上に表示するだけの構成としてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。例えば、本発明の広域無線通信手段は移動体通信網への接続手段には限られず、例えば衛星通信システムを用いたものでもよい。

Claims (12)

  1. 無人航空機に搭載される紛失防止装置であって、
    広域無線通信手段と、
    前記無人航空機の現在位置を特定するための情報である位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記無人航空機の着地を検知する着地検知手段と、
    前記無人航空機が地上にあるときに、前記広域無線通信手段により前記位置情報を所定の宛先に送信する位置情報送信手段と、を備え、
    前記広域無線通信手段は、移動体通信網への接続手段であることを特徴とする紛失防止装置。
  2. 蓄電池をさらに備え、
    前記蓄電池は、前記無人航空機の電力源から充電可能であることを特徴とする請求項1に記載の紛失防止装置。
  3. 近距離無線通信手段をさらに備え、
    前記位置情報送信手段は、前記近距離無線通信手段により前記位置情報を発信可能であることを特徴とする請求項1に記載の紛失防止装置。
  4. 前記位置情報取得手段はGPS受信器を有しており、
    前記位置情報には、前記GPS受信器により取得された情報であるGPS情報が含まれることを特徴とする請求項1に記載の紛失防止装置。
  5. 無人航空機に搭載される紛失防止装置であって、
    広域無線通信手段と、
    前記無人航空機の現在位置を特定するための情報である位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記無人航空機の着地を検知する着地検知手段と、
    前記無人航空機が地上にあるときに、前記広域無線通信手段により前記位置情報を所定の宛先に送信する位置情報送信手段と、を備え、
    前記位置情報取得手段はGPS受信器を有しており、
    前記無人航空機の通常飛行時における前記GPS情報を記録する記憶手段と、
    前記無人航空機の着地点において前記GPS受信器が利用不能であるときに、前記記憶手段の前記GPS情報を用いて、前記無人航空機の現在位置を推定する現在位置推定手段と、をさらに備え、
    前記位置情報送信手段が送信する前記位置情報には、前記推定された現在位置が含まれることを特徴とする紛失防止装置。
  6. 前記位置情報取得手段はGPS受信器を有しており、
    前記位置情報取得手段はさらに、前記移動体通信網の基地局からの信号強度に基づいて推定された前記無人航空機の現在位置である基地局情報を取得可能であり、
    前記位置情報には、前記GPS受信器により取得された情報であるGPS情報と、前記基地局情報とが含まれることを特徴とする請求項1に記載の紛失防止装置。
  7. 前記無人航空機近傍の捜索者に対して、前記無人航空機の存在位置を視覚的または聴覚的に訴える顕在化手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の紛失防止装置。
  8. 前記無人航空機の墜落を検知する墜落検知手段と、
    前記無人航空機の着地時における衝撃を緩和する緩衝機構と、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の紛失防止装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の紛失防止装置を備えることを特徴とする無人航空機。
  10. 複数の回転翼を備える回転翼機であることを特徴とする請求項9に記載の無人航空機。
  11. 前記無人航空機と地表との距離を測る測距手段をさらに備え、
    前記紛失防止装置は、前記無人航空機が3m以下の所定の距離まで地表に接近したときに前記回転翼を停止させる回転翼停止手段をさらに備えることを特徴とする請求項10に記載の無人航空機。
  12. 請求項4に記載の紛失防止装置と、該紛失防止装置から前記位置情報を受信する管理局と、を備える紛失防止システムであって、
    前記紛失防止装置は、前記無人航空機の通常飛行時における前記GPS情報を記録する記憶手段を有しており、
    前記位置情報送信手段は、前記記憶手段の前記GPS情報を前記位置情報として送信し、
    前記管理局は、前記記憶手段の前記GPS情報である前記位置情報に基づいて前記無人航空機の現在位置を推定する現在位置推定手段を有していることを特徴とする紛失防止システム。
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