JP6218165B2 - 受精卵・精子注入器 - Google Patents

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Description

本発明は、牛等の動物に受精卵や人工授精用の精子を注入する受精卵・精子注入器に関するものである。
牛等の動物の子宮内に受精卵や人工授精用の精子を注入する注入器としては、ガイド管内に通された可撓性のチューブからなる注入管の先端部にノズル体を連結したものが提案されている(特許文献1参照)。かかる注入器を用いて受精卵や精子を注入するには、注入管をガイド管内に引き込んだ状態でガイド管を膣口から子宮体内に差し込み、その後、注入管を構成する可撓性のチューブにおいてガイド管の基端側から突出している部分を操作して注入管の先端部をガイド管の先端から押し出し、ノズル体を子宮角の深部まで到達させる。次に、注入管の基端側からノズル体に精子等を供給して、精子等をノズル体から吐出した後、注入器を膣口から引き抜く。
特許第3361778号公報
しかしながら、特許文献1に記載の注入器では、注入管全体が可撓性のチューブからなるため、注入管(チューブ)においてガイド管の基端側から突出している部分を操作して注入管を押し出す際、チューブに座屈が発生しやすい。従って、チューブがガイド管の先端から子宮内にスムーズに押し出されない。それ故、チューブを何度も押し出す必要がある等、操作に多大な手間がかかる。また、チューブを何度も押し出すと、ノズル体が子宮内壁に何度も当接する結果、子宮内壁を傷つけるおそれもある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、注入管を子宮内にスムーズに導くことのできる受精卵・精子注入器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、子宮体内に受精卵や人工授精用の精子を注入する受精卵・精子注入器であって、子宮体内挿入用のガイド管と、該ガイド管内に通され、当該ガイド管より寸法が長い注入管と、該注入管の先端部に連結されたノズル体と、を有し、前記注入管は、該注入管の先端側を構成する可撓性の第1管部と、該第1管部より剛性が大で、当該注入管の基端側を構成する第2管部と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係る受精卵・精子注入器においては、注入管をガイド管内に引き込んだ状態でガイド管を膣口から子宮体内に差し込んだ後、注入管においてガイド管の基端部から突出している部分を操作して注入管の先端側をガイド管の先端から押し出し、ノズル体を子宮体の深部まで到達させる。そして、注入管を介してノズル体に受精卵や精子を供給してノズル体から受精卵や精子を吐出させ、その後、受精卵・精子注入器を膣口から引き抜く。ここで、注入管を先端側に押し出したとき、注入管においてガイド管の先端から突出する部分は可撓性の第1管部であるため、第1管部の先端に設けたノズル体が子宮深部まで到達する。一方、注入管においてガイド管の基端部から突出している部分は、第1管部より剛性が大の第2管部である。このため、第2管部を操作して注入管をガイド管の先端から押し出す際、第2管部では座屈が発生しない。それ故、ガイド管から注入管の先端側を子宮内にスムーズに押し出すことができるので、受精卵や精子を注入する際の操作性に優れている。
本発明において、前記第2管部の基端部には、筒状コネクタが接続されていることが好ましい。かかる構成によれば、ノズル体に受精卵や精子を送るための流体を供給する流体供給器を筒状コネクタを介して注入管の基端側に接続できるので、流体供給器と注入管との接続が容易である。また、筒状コネクタは、剛性が大の第2管部に接続されているため、流体供給器が垂れ下がる等の事態が発生しない。従って、流体供給器を操作しやすいという利点がある。
本発明において、前記筒状コネクタは、内径寸法を軸線方向の中央部分より両端側で拡径させる複数の段部が内周面に形成された樹脂製またはゴム製の一体成形品であることが好ましい。かかる構成によれば、筒状コネクタの内径寸法が軸線方向の両端側で拡径しているので、筒状コネクタの両側に注入管の第2管部および流体供給器を接続するのが容易である。また、筒状コネクタが樹脂製またはゴム製であるので、筒状コネクタを成形する際、樹脂材料やゴム材料の弾性を利用して無理抜きという方法で筒状コネクタから金型を外すことができる。それ故、筒状コネクタを安価な金型で一体成形品として製造できるので、筒状コネクタのコストダウンを図ることができる。
本発明において、前記筒状コネクタの外周面は、当該筒状コネクタの軸線周りの転動を防止する形状を有していることが好ましい。かかる構成によれば、筒状コネクタを単体で作業台上等に置いたときでも、筒状コネクタが転動しないので、取り扱いに便利である。
本発明において、前記注入管は、前記ガイド管より長い寸法をもって前記ガイド管に通された可撓性のチューブと、該チューブの先端側を露出させた状態で当該チューブの後端側の外側に被せられ、当該チューブより剛性が大の剛性スリーブと、を備え、前記第1管部は、前記チューブにおいて前記剛性スリーブから先端側で突出する部分によって構成され、前記第2管部は、前記剛性スリーブと、前記チューブにおいて前記剛性スリーブの内側に位置する部分と、によって構成されていることが好ましい。かかる構成によれば、注入管の長さ方向の全体に可撓性のチューブが存在するため、可撓性のチューブの内側を受精卵や精子が通過する。このため、チューブとして清浄なものを用いれば、受精卵や精子が汚染されることがない。また、可撓性のチューブが断熱材として機能するため、冬期間等、低温雰囲気で注入作業を行う場合でも、受精卵や精子が過度に冷やされて活性を損なうという事態が発生しない。
この場合、前記剛性スリーブの少なくとも先端部は、前記チューブに接着固定されていることが好ましい。かかる構成によれば、剛性スリーブを操作した際、チューブにおいて剛性スリーブの内側に位置する部分は剛性スリーブと確実に一体に移動する。また、注入管において、可撓性を有するのは、第1管部のみである。従って、注入管の第2管部(剛性スリーブ)の基端側を押し出すように操作した際、かかる操作にノズル体が確実に追従して子宮の奥に向けて移動する。
本発明において、前記注入管は、可撓性のチューブと、該チューブの基端側に接続され、当該チューブより剛性が大の剛性管と、を備え、前記第1管部は、前記チューブによって構成され、前記第2管部は、前記剛性管によって構成されている形態を採用してもよい。かかる構成によれば、可撓性のチューブが短く済むので、部品コストを低減することができる。
本発明において、前記注入管は、該注入管の先端側に位置する可撓性の第1チューブと、該第1チューブの基端側に位置する可撓性の第2チューブと、該第2チューブの外側に被せられ、当該第2チューブおよび前記第1チューブより剛性が大の剛性スリーブと、を備え、前記第1管部は、前記第1チューブによって構成され、前記第2管部は、前記第2チューブと前記剛性スリーブとによって構成されている形態を採用してもよい。
この場合、前記第1チューブと前記第2チューブとは、前記注入管の延在方向で離間しており、前記第1チューブと前記第2チューブとの間には、前記第1チューブの内径寸法および前記第2チューブの内径寸法より内径が大の拡径空間が構成されていることが好ましい。かかる構成によれば、準備段階で注入管に受精卵や精子を供給し、受精卵や精子を拡径空間に一時的に保留させておくことができる。
本発明において、前記注入管は、前記第1管部と前記第2管部との境界部分に被覆された補強層を有していることが好ましい。かかる構成によれば、注入管の先端側から基端側に向かって剛性が増大している構成となる。従って、注入管をガイド管から繰り出す際、注入管が座屈しにくいので、注入管の先端部(ノズル体)を子宮体の深部に進入させるのが容易である。
本発明において、前記ノズル体は、前記ガイド管の内径寸法より大きな外径寸法のストッパ部と、該ストッパ部より基端側で前記注入管の先端部と連結された連結用筒部と、を備えていることが好ましい。かかる構成によれば、注入管をガイド管内に引き込んだ際、ノズル体がガイド管内に引き込まれることがない。
本発明において、前記ストッパ部は、前記ノズル体において基端側から先端側に向けて外径寸法が連続的に拡大している部分により形成され、前記注入管と前記連結用筒部との連結部から前記ストッパ部に至る部分は、前記第1管部の外径寸法より大なる外径寸法をもって前記注入管の側に向く段部を有さずに延在していることが好ましい。かかる構成によれば、ストッパ部は、外径寸法が基端側から先端側に向けて連続的に拡大した部分からなるため、受精卵・精子注入器を膣口から引き抜く際、ストッパ部の段差によって子宮内壁が傷つくことがない。また、受精卵・精子注入器を膣口から引き抜く際、ストッパ部の段差に受精卵が引っ掛かって掻き出されてしまうことがないので、受胎率の向上を図ることができる。また、注入管と連結用筒部との連結部からストッパ部に至る部分は、第1管部の外径寸法より大なる外径寸法の段部を有していない。このため、受精卵・精子注入器を膣口から引き抜く際、注入管とノズル体との連結部分の段差によって子宮内壁が傷つくことがない。また、受精卵・精子注入器を膣口から引き抜く際、注入管とノズル体との連結部分の段差に受精卵が引っ掛かって掻き出されてしまうことがないので、受胎率の向上を図ることができる。
本発明において、前記連結部では、前記連結用筒部の内側に前記注入管の先端部が嵌められ、前記連結用筒部の外周面には、基端側に向けて連続的に縮径するテーパ面が形成されている構成を採用することができる。かかる構成によれば、注入管とノズル体との連結部分に段差が発生しない構造や、注入管とノズル体との連結部分に発生する段差を小さくした構造を実現することができる。
本発明において、前記連結用筒部の基端縁の外径寸法は、前記テーパ面によって、前記第1管部の外径寸法以下にまで縮径していることが好ましい。かかる構成によれば、連結用筒部の内側に注入管の先端部が嵌められた構造であっても、連結部には、注入管の外径寸法より大なる外径寸法の段部が形成されることはない。
本発明において、前記注入管の先端部では、当該注入管の内側に連結用補強管が挿入され、前記連結用補強管と前記連結用筒部とに挟まれた環状空間内に前記注入管の先端部が嵌っていることが好ましい。かかる構成によれば、注入管をノズル体の連結用筒部の内側に押し込んでも注入管の内部が潰れるという事態が発生しない。また、ノズル体の連結用筒部と連結用補強管とに挟まれた環状空間内に注入管が嵌っているので、ノズル体と注入管との連結強度が高い。それ故、ノズル体が注入管から脱落することを確実に防止することができる。
本発明において、前記連結用補強管は、先端部が前記注入管の先端部から突出しており、前記ノズル体の内側には、前記連結用補強管の先端部を保持する補強管保持部が設けられていることが好ましい。かかる構成によれば、連結用補強管の姿勢を適正に保持することができるので、ノズル体の連結用筒部と連結用補強管との間に環状空間を適正に構成することができる。
本発明において、前記連結部では、前記連結用筒部が前記注入管の内側に嵌められている構成を採用してもよい。かかる構成によれば、注入管の外径寸法より大なる外径寸法をもって注入管の側に向く段部を形成せずに、ノズル体と注入管とを連結することができる。
この場合、前記連結用筒部の外面には、前記注入管の内面に食い込む凸部、および前記注入管が食い込む凹部の少なくとも一方が形成されていることが好ましい。かかる構成によれば、ノズル体と注入管との連結強度が高いので、ノズル体が注入管から脱落することを確実に防止することができる。
本発明において、前記注入管は、長さ方向の途中に設けられたジョイント部によって長さ方向で分割可能であることが好ましい。かかる構成によれば、注入管を分割し、その一部については、洗浄後、繰り返し使用する一方、他の部分については使い捨てとすることができる。
本発明において、前記注入管と前記ガイド管との間には、前記ガイド管内で前記注入管を進退させる際に負荷を変動させるクリック機構が設けられていることが好ましい。かかる構成によれば、ガイド管から注入管を繰り出す際、クリック感によって、注入管の繰り出し量を把握することができる。また、ガイド管に注入管を引き込む際、クリック感によって、注入管の引き込み量を把握することができる。さらに、クリック機構での負荷によって、注入管が不用意にガイド管内で移動することを防止することができる。
本発明に係る受精卵・精子注入器においては、注入管を先端側に押し出したとき、注入管においてガイド管の先端から突出する部分は可撓性の第1管部であるため、第1管部の先端に設けたノズル体が子宮深部まで到達する。一方、注入管においてガイド管の基端部から突出している部分は、第1管部より剛性が大の第2管部である。このため、第2管部を操作して注入管をガイド管の先端から押し出す際、第2管部では座屈が発生しない。それ故、ガイド管から注入管の先端側を子宮内にスムーズに押し出すことができるので、受精卵や精子を注入する際の操作性に優れている。
本発明の実施の形態1に係る注入器(受精卵・精子注入器)の説明図である。 本発明の実施の形態1に係る注入器の主な構成部品を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る注入器におけるチューブとノズル体との連結部の構造等を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る注入器に用いた筒状コネクタの説明図である。 本発明の実施の形態2に係る注入器の説明図である。 本発明の実施の形態3に係る注入器の説明図である。 本発明の実施の形態4に係る注入器の説明図である。 本発明の実施の形態5に係る注入器の説明図である。 本発明の実施の形態6に係る注入器の説明図である。 本発明の実施の形態7に係る注入器の説明図である。 本発明の実施の形態8に係る注入器の説明図である。 本発明の実施の形態9に係る注入器の説明図である。 本発明の実施の形態10に係る注入器の説明図である。
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
[実施の形態1]
(全体構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る注入器(受精卵・精子注入器)の説明図であり、図1(a)、(b)、(c)には、注入器を牛の子宮体の内部まで挿入した様子、ノズル体を子宮角深部まで進入させた様子、および子宮角深部に受精卵を注入する様子が示されている。図2は、本発明の実施の形態1に係る注入器の主な構成部品を示す説明図であり、図2(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)には、ガイド管内に注入管を引き込んだ様子、ガイド管から注入管の先端側を押し出した様子、ガイド管から注入管を抜いた様子、ガイド管からチューブを押し出した際のノズル体の様子、ガイド管から注入管をわずかに押し出した際のノズル体の様子、およびガイド管内に注入管を引き込んだ際のノズル体の様子が示されている。
図1および図2(a)、(b)、(c)に示すように、本形態の注入器1は、牛等の哺乳類に受精卵や人工授精用の精子を注入する受精卵・精子注入器であって、概ね、子宮体内挿入用のガイド管2と、このガイド管2内に通された注入管3と、この注入管3の基端側に筒状コネクタ6を介して接続された注射器等の流体供給器8とを有している。ガイド管2は、基端部にフランジ部21が取り付けられた金属管であり、剛性を有している。注入管3は、少なくとも先端部が可撓性を有しており、ガイド管2より寸法が長い。注入管3の先端部にはノズル体4が連結され、注入管3の基端部には筒状コネクタ6が連結されている。流体供給器8は、注入管3の基端側に筒状コネクタ6を介して接続されており、筒状コネクタ6を介して、注入管3の内部に受精卵や人工授精用の精子を含む液状物を注入する。なお、筒状コネクタ6の内部に受精卵や人工授精用の精子が保持されることもあり、この場合、流体供給器8は、受精卵や人工授精用の精子を注入管3の内部で流動させる流体を供給する。
このように構成した注入器1を用いて、例えば、牛の子宮体内に受精卵を注入するには、まず、図1(a)に示すように、注入管3をガイド管2内に引き込んだ状態でガイド管2を膣口から子宮体A1の内部に差し込む。その際、ビニール製等の薄いカバー(図示せず)を被せた片手を肛門から直腸B1に挿入し、直腸B1から子宮頸管A12を把持することによってガイド管2を子宮体A1の内部に導く。
次に、図1(b)に示すように、注入管3の基端側を操作してガイド管2の先端から注入管3の先端側を押し出してノズル体4を子宮角A11の深部まで到達させる。そして、図1(c)に示すように、流体供給器8のピストン81を押圧する。ここで、注入管3の内部や筒状コネクタ6の内部には受精卵や人工授精用の精子を含む液状物が保持され、流体供給器8には、空気や液体等の流体が充填されている。このため、流体供給器8から供給された流体によって、注入管3の内部や筒状コネクタ6の内部に保持されていた受精卵や人工授精用の精子は、注入管3を介してノズル体4に供給され、ノズル体4から子宮角A11の深部に注入される。しかる後には、注入器1を膣口から引き抜く。
かかる注入作業の際、例えば、注入器1のうち、少なくとも子宮体A1内に挿入される部分にビニール製等の薄いカバー(図示せず)を被せた状態でガイド管2を子宮体A1の内部に差し込んだ後、カバーから注入器1の先端部を突出させ、その後、注入管3をガイド管2の先端から繰り出してノズル体4を子宮角A11の深部まで到達させる。
(注入器1の詳細構成)
図3は、本発明の実施の形態1に係る注入器1における注入管3とノズル体4との連結部の構造等を示す断面図であり、図3(a)、(b)、(c)には、注入管3とノズル体4とを連結した後の様子、注入管3とノズル体4とを連結する前の様子、および注入管3とノズル体4との連結部分を拡大した様子が示されている。
図2(c)および図3(a)、(b)、(c)に示すように、注入管3は、注入管3の全長にわたって延在する可撓性のチューブ30を有しており、チューブ30の先端部にはノズル体4が連結されている。チューブ30は、シリコーン樹脂や塩化ビニル樹脂等の可撓性樹脂からなる。本形態において、チューブ30の可撓性が注入器1を使用する際の環境温度の影響を受けにくいことが好ましいから、シリコーン樹脂製のチューブ30が用いられている。
また、本形態では、チューブ30のノズル体4から基端側に向けて離間した部分の外側に補強用スリーブ35が被覆されている。本形態においては、補強用スリーブ35として、チューブ30のノズル体4から基端側に向けて離間した部分の外側に被覆された可撓性スリーブ36と、可撓性スリーブ36より基端側でチューブ30の外側に被覆された剛性スリーブ37とが用いられており、可撓性スリーブ36と剛性スリーブ37とは、一部が重なるように配置されている。
ここで、チューブ30の長さ寸法は、剛性スリーブ37の長さ寸法およびガイド管2の長さ寸法より大であって、チューブ30の基端縁は、剛性スリーブ37の基端縁と一致する位置にある。このため、注入管3では、剛性スリーブ37の先端部からチューブ30の先端側が突出しているとともに、チューブ30において剛性スリーブ37から突出している部分の根元部分に可撓性スリーブ36が被覆されている。このため、注入管3は、先端側から基端側に向けて剛性が段階的に増大した構造になっている。
本形態では、可撓性スリーブ36と剛性スリーブ37との重なり部分350では、可撓性スリーブ36が剛性スリーブ37の外側となるようにチューブ30に被覆されている。剛性スリーブ37は金属製や硬質樹脂製の剛性管であり、可撓性スリーブ36は、ポリエステル樹脂や塩化ビニル樹脂等の熱収縮性樹脂からなる。このため、剛性スリーブ37は、可撓性スリーブ36やチューブ30より剛性が大である。また、可撓性スリーブ36は、熱収縮性樹脂製のスリーブを熱収縮させてチューブ30に被覆してある。より具体的には、剛性スリーブ37の内側にチューブ30を通した後、可撓性スリーブ36をチューブ30に通し、しかる後に、可撓性スリーブ36を熱収縮させると、チューブ30に可撓性スリーブ36が被覆された状態となる。かかる構成であっても、注入管3の外径寸法は、長さ方向のいずれの個所でも、ガイド管2の内径寸法より小である。このため、注入管3は、ガイド管2の内部で長さ方向に移動可能である。なお、剛性スリーブ37の内側にチューブ30を通すには、チューブ30を長手方向に引っ張って細径化した状態で剛性スリーブ37を通し、しかる後に、チューブ30に対する引っ張りを解除する。
注入管3において、剛性スリーブ37の基端部には筒状コネクタ6が接続されている。チューブ30の長さ寸法は、ガイド管2の長さ寸法より大であり、剛性スリーブ37の長さ寸法は、ガイド管2の長さ寸法よりわずかに大である。このため、注入管3の基端側(剛性スリーブ37)を操作して、注入管3の後端部(筒状コネクタ6)がガイド管2のフランジ部21に当接するまで注入管3の後端部(筒状コネクタ6)を前方に押圧すると、チューブ30のうち、剛性スリーブ37から突出している部分がガイド管2の先端部から突出した状態となる。
これに対して、注入管3の基端側(筒状コネクタ6)を操作して、注入管3を基端側に向けて引っ張ると、図2(d)〜(f)に示すように、後述するノズル体4のストッパ部45がガイド管2の先端部に当接するまで、注入管3がガイド管2の内側に引き込まれ、この状態で、注入管3の先端側全体がガイド管2の内側に収容される。
このように、本形態の注入器1において、注入管3は、注入管3の先端側を構成する可撓性の第1管部3aと、第1管部3aより剛性が大で、注入管3の基端側を構成する第2管部3bとを備えている。より具体的には、注入管3は、ガイド管2より長い寸法をもってガイド管2に通された可撓性のチューブ30と、チューブ30の先端側を露出させた状態でチューブ30の後端側の外側に被せられた剛性スリーブ37とを備えている。このため、本形態では、第1管部3aが、チューブ30において剛性スリーブ37から先端側で突出する部分によって構成され、第2管部3bは、剛性スリーブ37と、チューブ30において剛性スリーブ37の内側に位置する部分とによって構成されている。
ここで、剛性スリーブ37の両端部は接着剤によってチューブ30と接着されている。より具体的には、剛性スリーブ37の先端部は、接着剤によってチューブ30の外周面と接着され、剛性スリーブ37の基端面とチューブ30の基端面とは接着剤によって接着されている。このため、剛性スリーブ37と、チューブ30において剛性スリーブ37の内側に位置する部分とは一体となっている。従って、注入管3の基端側(剛性スリーブ37)を操作した際、チューブ30は、剛性スリーブ37と一体に移動する。なお、剛性スリーブ37の内側において、チューブ30と剛性スリーブ37とを長さ方向の全体にわたって接着してもよい。
また、注入管3は、第1管部3aと第2管部3bとの境界部分に被覆された可撓性スリーブ36からなる補強層33を有している。従って、注入管3は、先端側から基端側に向けて剛性が段階的に増大した構造になっている。
(ノズル体4の外形形状)
図2(d)〜(f)および図3(a)、(b)に示すように、ノズル体4は、ストッパ部45、およびストッパ部45より基端側で注入管3の先端部と連結される連結用筒部41とを備えており、ノズル体4の側面では、相対向する位置でノズル穴48が開口している。なお、ノズル穴48は、ノズル体4の側面の一箇所で開口している構造を採用してもよい。また、ノズル体4において、先端部43は、子宮体の内壁を傷つけないように球面になっている。
かかるノズル体4では、下式
D2<D45
D45=ストッパ部45の外径寸法
D2=ガイド管2の内径寸法
で示すように、ストッパ部45の外径寸法D45は、ガイド管2の内径寸法D2より大である。従って、注入管3を基端側に向けて引っ張った際、ノズル体4のストッパ部45は、ガイド管2の先端部に当接するストッパとして機能する。
また、ノズル体4と注入管3との連結部40では、連結用筒部41の内側に注入管3の先端部が嵌められた構造になっており、連結用筒部41は、注入管3の先端部を外側で覆っている。ここで、連結用筒部41の外周面には、基端側に向けて連続的に縮径するテーパ面44が形成されている。このため、下式
D41≦D30
D41=連結用筒部41の基端縁410の外径寸法
D30=チューブ30の外径寸法
で示すように、連結用筒部41の基端縁410の外径寸法D41は、注入管3の外径寸法(チューブ30の外径寸法D30)以下にまで小さくなっている。従って、連結部40では、注入管3の外径寸法D30より大なる外径寸法をもって注入管3の側に向く段部が形成されていない。なお、本形態では、連結用筒部41の内側に注入管3の先端部を嵌め込むと、図3(c)に示すように、チューブ30のうち、連結用筒部41の基端縁410に隣接する部分に膨らみ30sが発生する。従って、連結用筒部41の基端縁410の外径寸法D41が注入管3の外径寸法(チューブ30の外径寸法D30)よりわずかに大きい場合でも、連結部40には、注入管3の外径寸法D30より大なる外径寸法をもって注入管3の側に向く段部が発生しない。しかも、本形態では、後述するように、チューブ30の先端部は、連結用筒部41と連結用補強管5とに挟まれた環状空間49内に弾性変形した状態で嵌っているため、チューブ30が大きく変形し、連結用筒部41の基端縁410に隣接する部分に膨らみ30sが確実に発生する。従って、連結用筒部41の基端縁410の外径寸法D41が注入管3の外径寸法(チューブ30の外径寸法D30)よりわずかに大きい場合でも、連結部40には、注入管3の外径寸法D30より大なる外径寸法をもって注入管3の側に向く段部が発生しない。
本形態のノズル体4では、テーパ面44とストッパ部45との間には、等しい外径寸法D46をもって延在する胴部46が形成されており、かかる胴部46の外径寸法D46は、下式
D41≦D30<D46<D2<D45
で示すように、連結用筒部41の基端縁410の外径寸法D41や注入管3の外径寸法D30より大であり、ガイド管2の内径寸法D2やストッパ部45の外径寸法D45より小である。
また、ノズル体4において、ストッパ部45は、基端側から先端側に向けて外径寸法が連続的に拡大している部分により形成されており、ストッパ部45付近には、注入管3の外径寸法D30より大なる外径寸法をもって注入管3の側に向く段部が形成されていない。すなわち、ストッパ部45と胴部46との間は、胴部46の側からストッパ部45に向けて拡径するテーパ面等の斜面になっており、軸線方向に直角な端面を有する段差になっていない。また、胴部46とテーパ面44との間には、注入管3の外径寸法D30より大なる外径寸法をもって注入管3の側に向く段部が形成されていない。このため、注入管3と連結用筒部41との連結部40からストッパ部45に至る部分は、注入管3の外径寸法D30より大なる外径寸法をもって注入管3の側に向く段部を有さずに延在している。
(ノズル体4と注入管3との連結構造)
本形態では、ノズル体4と注入管3とを連結するにあたって、連結用筒部41の内側に注入管3の先端部が嵌められた構造の連結部40が構成されており、連結用筒部41の内側には、ノズル穴48に連通する中空部47が形成されている。また、チューブ30の先端部には、チューブ30の内側に、注射針程度の細い連結用補強管5が挿入されており、チューブ30の先端側を連結用筒部41の内側(中空部47)に嵌めた際、チューブ30の先端部は、連結用筒部41と連結用補強管5とに挟まれた環状空間49内に弾性変形した状態で嵌ることになる。なお、チューブ30の先端部については、同一の外径寸法をもって延在した形状であってもよく、連結用筒部41の内側に嵌めやすいように、予め、先端側が縮径するようなテーパ面を全周に形成しておいてもよい。
ここで、ノズル体4の中空部47は、チューブ30の先端部が嵌められる大径部471と、ノズル穴48に連通する小径部472と、大径部471と小径部472の間で連結用補強管5の外径寸法と略同一の内径寸法を有する中径の補強管保持部473とが形成されている。より具体的には、連結用補強管5は、一部がチューブ30の先端部から突出しており、チューブ30の先端部に連結用補強管5を嵌めた状態でチューブ30の先端側を連結用筒部41の内側(中空部47)に嵌めると、連結用補強管5の先端部は、補強管保持部473に嵌って保持されることになる。
なお、ノズル体4と注入管3とを連結するにあたっては、チューブ30の先端部を連結用筒部41の内側に嵌める際、部材相互の嵌合のみを利用し、接着剤を用いない方法を採用してもよいし、チューブ30の先端部を連結用筒部41の内側に嵌める際、予め、チューブ30の先端部の外周面、連結用補強管5の外周面、大径部471の内周面等に接着剤を塗布しておく方法を採用してもよい。また、チューブ30の内側に連結用補強管5を挿入する際、部材相互の嵌合のみを利用し、接着剤を用いない方法を採用してもよいし、チューブ30の先端部に連結用補強管5を嵌める際、予め、チューブ30の先端部の内周面や連結用補強管5の外周面に接着剤を塗布しておく方法を採用してもよい。ここで、チューブ30の先端部には連結用補強管5が挿入されているため、チューブ30の先端部の外周面、連結用補強管5の外周面、大径部471の内周面、チューブ30の先端部の内周面に接着剤を塗布した場合でも、注入管3の流路に接着剤が露出しない。それ故、接着剤と受精卵や精子との接触に起因する受胎率の低下が発生しない。
(筒状コネクタ6の構成)
図4は、本発明の実施の形態1に係る注入器に用いた筒状コネクタ6の説明図であり、図4(a)、(b)、(c)、(d)には、筒状コネクタ6の断面、筒状コネクタ6の外観、別の筒状コネクタ6の外観、および筒状コネクタ6の製造方法が示されている。
図4(a)に示すように、筒状コネクタ6は、両端部の各々で接続口610、620が開口する筒状部品であり、シリコーンゴム等の熱硬化性ゴムの一体成形品である。接続口610、620には各々、流体供給器8および注入管3の第2管部3b(剛性スリーブ37)が接続される。本形態において、接続口610、620のうち、流体供給器8が接続される接続口610は、注入管3が接続される接続口610に比して内径が大である。
筒状コネクタ6の内部のうち、接続口610に接続する大径部61と、接続口610に接続する中径部62との間は、中径部62より小径の小径部65になっている。かかる構成の筒状コネクタ6は、注入管3の内部に装填した受精卵や人工授精用の精子をノズル体4に供給する際、注入管3および流体供給器8を接続するのに用いられる。また、筒状コネクタ6は、注入管3の内部に受精卵や人工授精用の精子を装填する場合に使用されることもある。さらに、筒状コネクタ6は、筒状コネクタ6の内部自身に受精卵や人工授精用の精子を保持するストロー7が装填されることもある。この場合、ストロー7は、小径部65に配置された状態で流体供給器8と注入管3とによって両側から保持される。従って、流体供給器8から流体が供給されると、ストロー7の内部70に胚液とともに保持されていた受精卵が注入管3に圧送され、注入管3を介してノズル体4に供給されることになる。さらにまた、ストロー7を筒状コネクタ6と注入管3の間、あるいは筒状コネクタ6と流体供給器8との間に接続し、この状態で、流体供給器8から流体を供給する場合もある。
本形態において、小径部65は、接続口620の側に位置する第1小径部63と、第1小径部63よりも小さな内径をもって第1小径部63と大径部61との間に位置する第2小径部64とからなる。このため、筒状コネクタ6の内周面には、内径寸法を軸線方向の中央部分(第2小径部64)より両端側で拡径させる小さな段部661、662、663が複数形成され、大きな段部が形成されていない。しかも、筒状コネクタ6は、シリコーンゴム等の熱硬化性ゴムからなり、成形直後、適度な可撓性(弾性)と剛性とを有している。このため、筒状コネクタ6を成形した際、図4(d)に矢印S1で示すように、筒状コネクタ6の中空部を形成する金型の段付きの棒状部分Sを接続口610から引き抜くという、いわゆる無理抜きという方法で筒状コネクタ6を製造することができる。それ故、筒状コネクタ6を安価な金型で製造できるので、筒状コネクタ6のコストダウンを図ることができる。なお、本形態では、段部661、662、663の段差が小さい。従って、シリコーンゴムや、シリコーン樹脂等の可撓性の樹脂によって筒状コネクタ6を製造する場合に限らず、成形直後に多少の可撓性があれば、冷却後に可撓性を有しない樹脂によって筒状コネクタ6を製造する場合でも、無理抜きという方法を採用することができる。
また、筒状コネクタ6の外周面は、筒状コネクタ6の転動を防止する形状を有している。より具体的には、図4(b)に示すように、筒状コネクタ6は、全体として円筒状であるが、外周面には軸線方向に延在するリブ状突起69が形成されている。このため、筒状コネクタ6が作業台上等で転動しないので、取り扱いに便利である。また、リブ状突起69は、軸線方向において接続口610が形成されている側のみに形成され、接続口620が形成されている側までは到達していない。それ故、リブ状突起69の位置を確認するだけで、筒状コネクタ6において、流体供給器8を接続する側と注入管3を接続する側とを容易に判別することができる。なお、筒状コネクタ6の転動を防止するという観点からすれば、図4(c)に示すように、筒状コネクタ6の外形形状を六角形等の角形にしてもよい。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の注入器1では、注入管3をガイド管2内に引き込んだ状態でガイド管2を膣口から子宮体内に差し込んだ後、注入管3をガイド管2の先端から繰り出してノズル体4を子宮体の深部まで到達させる。そして、流体供給器8から供給される流体によって注入管3を介してノズル体4に受精卵や精子を供給し、ノズル体4から吐出させる。しかる後には、注入器1を膣口から慎重に引き抜く。
ここで、注入管3を先端側に押し出したとき、注入管3においてガイド管2の先端から突出する部分は、チューブ30からなる可撓性の第1管部3aであるため、第1管部3aの先端側に設けられたノズル体4が子宮角A11の深部まで到達する。その間、第1管部3aは可撓性を有するので、子宮内壁が傷つくことがない。また、注入管3においてガイド管2の基端部から突出している基端部分は、第1管部3aより剛性が大の第2管部3bであるため、第2管部3bを操作して注入管3をガイド管2の先端から押し出す際、第2管部3bでは座屈が発生しない。それ故、本形態の注入器1は、ガイド管2から注入管3の先端側を子宮内にスムーズに押し出すことができる等、受精卵や精子を注入する際の操作性に優れている。それ故、本形態によれば、受精卵や精子の注入作業を効率よく行うことができる。
また、注入管3は、ガイド管2より長い寸法をもってガイド管2に通された可撓性のチューブ30と、チューブ30の先端側を露出させた状態でチューブ30の後端側の外側に被せられた剛性スリーブ37とを備えている。このため、本形態では、第1管部3aが、チューブ30において剛性スリーブ37から先端側で突出する部分によって構成され、第2管部3bは、剛性スリーブ37と、チューブ30において剛性スリーブ37の内側に位置する部分とによって構成されている。従って、チューブ30として清浄なものを用いれば、受精卵や精子が汚染されることがない。また、可撓性のチューブ30が断熱材として機能するため、冬期間等、低温雰囲気で注入作業を行う場合でも、受精卵や精子が過度に冷やされて活性を損なうことがない。
また、剛性スリーブ37の少なくとも先端部は、接着剤によってチューブ30の外周面と接着されているため、剛性スリーブ37を操作した際、チューブ30において剛性スリーブ37の内側に位置する部分は剛性スリーブ37と一体に移動する。また、注入管3において、可撓性を有するのは、第1管部3aのみである。従って、注入管3の第2管部3b(剛性スリーブ37)の基端側を押し出すように操作した際、かかる操作にノズル体4が確実に追従して子宮の奥に向けて移動する。それ故、本形態の注入器1は操作性に優れている。
また、第2管部3bの基端部には、筒状コネクタ6が接続されている。このため、ノズル体4に受精卵や精子を送るための流体を供給する流体供給器8を筒状コネクタ6を介して注入管3の基端側に接続できるので、流体供給器8と注入管3との接続が容易である。また、筒状コネクタ6は、剛性が大の第2管部3bに接続されているため、流体供給器8が垂れ下がる等の事態が発生しない。従って、流体供給器8を操作しやすいという利点がある。
また、ノズル体4には、ガイド管2の内径寸法より大きな外径寸法のストッパ部45が設けられているので、注入管3をガイド管2内に引き込んだ際、ノズル体4がガイド管2内に引き込まれることがない。
ここで、ストッパ部45は、外径寸法が基端側から先端側に向けて連続的に拡大してなる。また、注入管3とノズル体4との連結部40では、連結用筒部41の内側に注入管3の先端部が嵌められ、連結用筒部41の外周面には、基端側に向けて連続的に縮径して連結用筒部41の基端縁の外径寸法を注入管3の外径寸法以下にまで小さくするテーパ面44が形成されている。このため、注入管3とノズル体4の連結用筒部41との連結部40からストッパ部45に至る部分は、注入管3の外径寸法より大なる外径寸法の段部を有していない。従って、受精卵を注入した後、注入器1を膣口から引き抜く際、段差によって子宮内壁が傷つくことがない。また、段差に受精卵が引っ掛かって掻き出されてしまうことがない。それ故、受胎率の向上を図ることができる。また、段差がないので、注入管3をガイド管2内に引き込んだ際、ストッパ部45が徐々にガイド管2に嵌った状態となる。従って、ノズル体4に大きな力が急激に加わることがないので、ノズル体4と注入管3との連結強度が低下することがない。それ故、ノズル体4が注入管3から脱落して子宮体内に残ることを防止することができる。
また、注入管3の先端部では、注入管3の内側に連結用補強管5が挿入され、連結用補強管5と連結用筒部41とに挟まれた環状空間49内に注入管3の先端部が嵌っている。このため、注入管3をノズル体4の連結用筒部41の内側に押し込んでも注入管3の内部が潰れるという事態が発生しないので、流路を確実に確保することができる。また、ノズル体4の連結用筒部41と連結用補強管5とに挟まれた環状空間49内に注入管3が嵌っているので、ノズル体4と注入管3との連結強度が高い。それ故、ノズル体4が注入管3から脱落することを確実に防止することができる。
しかも、ノズル体4の内側には、連結用補強管5の先端部を保持する補強管保持部473が設けられている。このため、ノズル体4の連結用筒部41とノズル体4に保持された連結用補強管5とに挟まれた環状空間49内に注入管3が嵌っているので、ノズル体4と注入管3との連結強度が高い。それ故、ノズル体4が注入管3から脱落することを確実に防止することができる。
また、注入管3は、可撓性のチューブ30と、チューブ30のノズル体4から基端側に向けて離間した部分の外側に被覆された補強用スリーブ35とを有している。しかも、補強用スリーブ35として、可撓性スリーブ36と、可撓性スリーブ36より基端側に配置された剛性スリーブ37とがチューブ30に被覆されている。このため、注入管3は、第1管部3aと第2管部3bとの境界部分に可撓性スリーブ36からなる補強層33が被覆され、注入管3の先端側から基端側に向かって剛性が増大している構成となっている。従って、注入管3をガイド管2から押し出す際、注入管3の先端側では座屈が発生しにくいので、注入管3の先端部(ノズル体4)を子宮体の深部に進入させるのが容易である。
[実施の形態2]
図5は、本発明の実施の形態2に係る注入器1の説明図であり、図5(a)、(b)、(c)には、注入管3とノズル体4とを連結する前の断面構造、ノズル体4の基端縁410付近の断面構造、および基端縁410付近の断面構造が拡大して示されている。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
実施の形態1では、注入管3(チューブ30)とノズル体4とを連結するにあたって、連結用補強管5を用いたが、本形態では、図5(a)、(b)に示すように、連結用補強管5を用いず、ノズル体4の中空部47では、大径部471の内周面にねじ溝479が形成されている。従って、本形態では。大径部471の内周面に接着剤を塗布した後、ノズル体4の中空部47に対してチューブ30をねじ込み、その後、接着剤を硬化させる。その結果、チューブ30は、外周面がねじ溝479に食い込んだ状態で接着固定される。その際、図5(c)に示すように、連結用筒部41の基端縁410とチューブ30の外周面に形成される環状の凹部419は、接着剤溜まり部として利用される。
[実施の形態3]
図6は、本発明の実施の形態3に係る注入器1の説明図であり、図6(a)、(b)には、注入管3とノズル体4とを連結した後の断面構造、および注入管3とノズル体4とを連結する前の断面構造が示されている。なお、本形態、および後述する実施の形態4〜10の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図6に示すように、本形態の注入器1も、実施の形態1と同様、注入管3は、注入管3の全長にわたって延在する可撓性のチューブ30を有しており、チューブ30の先端部にノズル体4が連結されている。ノズル体4は、ストッパ部45、およびストッパ部45より基端側で注入管3の先端部と連結される連結用筒部42とを備えており、先端部43は、子宮体の内壁を傷つけないように球面になっている。また、ストッパ部45と連結用筒部42との間には胴部46が形成されている。
かかるノズル体4では、ストッパ部45の外径寸法D45は、ガイド管2の内径寸法D2より大であり、ノズル体4のストッパ部45は、注入管3を基端側に向けて引っ張った際、ガイド管2の先端部に当接するストッパとして機能する。
本形態において、ノズル体4と注入管3との連結部40は、連結用筒部42が注入管3の内側に嵌められた構造になっており、注入管3は、連結用筒部41を外側で覆っている。このため、連結部40には、注入管3の外径寸法より大なる外径寸法をもって注入管3の側に向く段部が形成されていない。ここで、連結用筒部42は、注入管3の内径寸法(チューブ30の内径寸法D31)と略等しい外径寸法の筒部の外周面に単数あるいは複数の凸部420が形成された形状になっている。このため、連結用筒部42を注入管3の内側に嵌めると、凸部420が注入管3(チューブ30)に食い込んだ状態となる。また、凸部420を形成した結果、連結用筒部42の外周面には、注入管3(チューブ30)が食い込む凹部422が形成されている。本形態において、凸部420は、注入管3が延在している基端側に斜辺を向ける略直角三角形の断面形状を有している。このため、連結用筒部42の外周面に凸部420を形成した場合でも連結用筒部42を注入管3の内側に容易に嵌めることができる。また、凸部420は、可撓性のチューブ30に楔状に食い込んだ状態にあるので、連結用筒部42を注入管3から引き抜こうとする力に対して大きな抗力を発生させる。なお、本形態では、連結用筒部42の軸線方向の複数個所に凸部420および凹部422が形成されているが、凸部420または凹部422が1個所に形成されている構成であってもよい。また、凸部420および凹部422については、周方向で繋がった環状であってもよいし、螺旋状であってもよい。
また、ノズル体4においてストッパ部45は、基端側から先端側に向けて外径寸法が連続的に拡大している部分により形成されており、ストッパ部45付近には、注入管3の外径寸法D30より大なる外径寸法をもって注入管3の側に向く段部が形成されていない。すなわち、ストッパ部45と胴部46との間は、胴部46の側からストッパ部45に向けて拡径するテーパ面等の斜面になっており、軸線方向に直角な端面を有する段差になっていない。また、胴部46の外径寸法D46は、注入管3の外径寸法D30より大であるが、注入管3において連結用筒部42に被さっている部分の外径寸法は、胴部46の外径寸法D46と同一の寸法か、胴部46の外径寸法D46よりわずかに大きな寸法になっている。このため、胴部46と注入管3との境界部分にも、注入管3の外径寸法より大なる外径寸法をもって注入管3の側に向く段部が形成されていない。従って、注入管3と連結用筒部41との連結部40からストッパ部45に至る部分は、注入管3の外径寸法D30より大なる外径寸法をもって注入管3の側に向く段部を有していない。
なお、ノズル体4と注入管3とを連結するにあたっては、チューブ30の先端部を連結用筒部42の外側に嵌める際、部材相互の嵌合のみを利用し、接着剤を用いない方法を採用してもよいし、チューブ30の先端部を連結用筒部42の外側に嵌める際、予め、チューブ30の先端部の内周面、連結用筒部42の外周面等に接着剤を塗布しておく方法を採用してもよい。ここで、チューブ30の先端部は、連結用筒部42の外側を覆っているため、チューブ30の先端部の内周面や連結用筒部42の外周面に接着剤を塗布した場合でも、注入管3の流路に接着剤が露出しない。それ故、接着剤と受精卵や精子との接触に起因する受胎率の低下が発生しない。
以上説明したように、本形態の注入器1では、実施の形態1と同様、ストッパ部45は、外径寸法が基端側から先端側に向けて連続的に拡大してなる。また、注入管3とノズル体4との連結部40では、連結用筒部42の外側に注入管3の先端部が嵌められている。このため、注入管3とノズル体4の連結用筒部42との連結部40からストッパ部45に至る部分は、注入管3の外径寸法より大なる外径寸法の段部を有さずに延在している。従って、受精卵を注入した後、注入器1を膣口から引き抜く際、段差によって子宮内壁が傷つくことがない。また、段差に受精卵が引っ掛かって掻き出されてしまうことがない。それ故、受胎率の向上を図ることができる。また、ストッパ部45は、外径寸法が基端側から先端側に向けて連続的に拡大してなるため、注入管3をガイド管2内に引き込んだ際、ストッパ部45が徐々にガイド管2に嵌った状態となる。従って、ノズル体4に大きな力が急激に加わることがないので、ノズル体4と注入管3との連結強度が低下することがない。それ故、ノズル体4が注入管3から脱落して子宮体内に残ることを防止することができる。
また、連結用筒部42の外周面には、注入管3の内面に食い込む凸部420や、注入管3(チューブ30)が食い込む凹部422が形成されているため、注入管3とノズル体4との連結強度が大である。それ故、ノズル体4が注入管3から脱落してノズル体4が子宮体内に残ることを確実に防止することができる。
また、本形態の注入器1も、実施の形態1と同様、注入管3は、注入管3の先端側を構成する可撓性の第1管部3aと、第1管部3aより剛性が大で、注入管3の基端側を構成する第2管部3bとを備えている。より具体的には、注入管3は、ガイド管2より長い寸法をもってガイド管2に通された可撓性のチューブ30と、チューブ30の先端側を露出させた状態でチューブ30の後端側の外側に被せられた剛性スリーブ37とを備えている。このため、本形態では、第1管部3aが、チューブ30において剛性スリーブ37から先端側で突出する部分によって構成され、第2管部3bは、剛性スリーブ37と、チューブ30において剛性スリーブ37の内側に位置する部分とによって構成されている。また、注入管3は、第1管部3aと第2管部3bとの境界部分に被覆された可撓性スリーブ36からなる補強層33を有している。従って、注入管3は、先端側から基端側に向けて剛性が段階的に増大した構造になっている。このため、注入管3を操作する際、第2管部3bでは座屈が発生しないとともに、注入管3の先端側では座屈が発生しにくい等、実施の形態1と同様な効果を奏する。
[実施の形態4]
図7は、本発明の実施の形態4に係る注入器1の説明図であり、第1管部3aと第2管部3bとの境界部分を拡大して示す断面図である。
実施の形態1、2では、第1管部3aと第2管部3bとの境界部分に補強層33を設けるにあたって、チューブ30の外側および剛性スリーブ37の外側に可撓性スリーブ36を被覆した。これに対して、本形態では、図7に示すように、チューブ30の外側に熱収縮チューブからなる可撓性スリーブ36を被覆して補強層33を設け、かかる可撓性スリーブ36(補強層33)の外側に剛性スリーブ37を被せてある。かかる構成でも、注入管3は、先端側から基端側に向けて剛性が段階的に増大した構造になっている。このため、注入管3を操作する際、注入管3の先端側で座屈が発生しにくい等、実施の形態1と同様な効果を奏する。
[実施の形態5]
図8は、本発明の実施の形態5に係る注入器1の説明図であり、第1管部3aと第2管部3bとの境界部分を拡大して示す断面図である。
実施の形態1、2では、第1管部3aと第2管部3bとの境界部分に補強層33を設けるにあたって、剛性スリーブ37と可撓性スリーブ36とを部分的に重なるように被覆した。これに対して、本形態では、図8に示すように、チューブ30の外側に熱収縮チューブからなる可撓性スリーブ36を被覆して補強層33を設け、かかる可撓性スリーブ36(補強層33)に隣接する位置でチューブ30に剛性スリーブ37を被せてある。かかる構成でも、注入管3は、先端側から基端側に向けて剛性が段階的に増大した構造になっている。このため、注入管3を操作する際、注入管3の先端側で座屈が発生しにくい等、実施の形態1と同様な効果を奏する。
なお、可撓性スリーブ36に代えて、チューブ30の外側に設けたコーティング層によって補強層33を形成してもよい。
[実施の形態6]
図9は、本発明の実施の形態6に係る注入器1の説明図であり、図9(a)、(b)、(c)、(d)には、ガイド管2内に注入管3を引き込んだ様子、ガイド管2から注入管3の先端側を押し出した様子、ガイド管2から注入管3を抜いた様子、および注入管3等の断面が示されている。
図9に示すように、本形態の注入器1も、実施の形態1、2と同様、注入管3は、注入管3の先端側を構成する可撓性の第1管部3aと、第1管部3aより剛性が大で、注入管3の基端側を構成する第2管部3bとを備えている。より具体的には、注入管3は、ガイド管2より長い寸法をもってガイド管2に通された可撓性のチューブ30と、チューブ30の先端側を露出させた状態でチューブ30の後端側の外側に被せられた剛性スリーブ37とを備えている。このため、本形態では、第1管部3aが、チューブ30において剛性スリーブ37から先端側で突出する部分によって構成され、第2管部3bは、剛性スリーブ37と、チューブ30において剛性スリーブ37の内側に位置する部分とによって構成されている。また、剛性スリーブ37の両端部は接着剤によってチューブ30と接着されている。従って、注入管3を操作する際、第2管部3bで座屈が発生しない等、実施の形態1と同様な効果を奏する。
ここで、実施の形態1、2では、注入管3の第1管部3aと第2管部3bとの境界部分に補強層33が設けられていたが、本形態では、かかる補強層33が設けられていない。なお、本形態は、実施の形態2において補強層33を省略した場合を例示したが、実施の形態1において補強層33を省略してもよい。
[実施の形態7]
図10は、本発明の実施の形態7に係る注入器1の説明図であり、図10(a)、(b)には、注入管3の先端側の構成、および注入管3の先端側をジョイント部で分割した様子が示されている。
図10に示す注入器1において、注入管3は、長さ方向の基端側でガイド管2の内側に通されている第2管部3bが樹脂等からなる剛性管38により構成されており、剛性管38の先端側には可撓性のチューブ30(第1管部3a)がジョイント部39を介して連結されている。このため、注入管3は、ジョイント部39によって長さ方向で分割可能である。本形態において、チューブ30の長さ寸法は12cm〜18cmである。
本形態において、ジョイント部39には筒状のジョイント部材390が用いられている。ジョイント部材390は、長さ方向の先端側がチューブ30との連結部391になっており、基端側が剛性管38との連結部396になっている。本形態において、連結部391は、チューブ30の内側に嵌められた筒部であり、かかる連結部391の外周面には、チューブ30の内周面に食い込む凸部392が形成されている。本形態において、凸部392は、先端側に斜辺を向ける略直角三角形の断面形状を有している。このため、連結部391の外周面に凸部392を形成した場合でも連結部391をチューブ30の内側に容易に嵌めることができる一方、凸部392は、連結部391をチューブ30から引き抜こうとする力に対して大きな抗力を発生させる。
また、連結部396は、内周面に雌ねじ397が形成された筒部であり、剛性管38の先端部は、雌ねじ397に螺合する雄ねじ382が形成された小径の筒部381になっている。ここで、連結部396の外径寸法は、剛性管38の外径寸法やチューブ30の外径寸法と等しいので、ジョイント部材390と剛性管38との間や、ジョイント部材390とチューブ30との間には段差が発生しない。
このように構成した注入管3では、長さ方向の途中に設けられたジョイント部39によって注入管3を長さ方向で分割することができる。従って、注入管3のうち、ジョイント部材390および剛性管38の側については、洗浄後、繰り返し使用する一方、チューブ30およびノズル体4については使い捨てとすることができる。
また、注入管3は、可撓性のチューブ30(第1管部3a)と、チューブ30の基端側に接続された剛性管38(第2管部3b)とから構成されている。従って、注入管3を操作する際、第2管部3bで座屈が発生しない等、実施の形態1と同様な効果を奏する。また、第2管部3bが剛性管38のみからなるため、可撓性のチューブ30が短く済む。従って、部品コストを低減することができる。
ここで、剛性管38は、金属製より樹脂製であることが好ましい。樹脂製の剛性管38であれば、金属製の剛性管38より熱伝導率が低いので、寒い環境下で注入作業を行う際、剛性管38を通る受精卵や精子が急激に冷えることがない。それ故、急激な冷えが原因で、受精卵や精子が活性を失うことを防止することができる。
なお、ジョイント部39としては、チューブ30と剛性管38とを直接連結させる構成を採用してもよい。また、ジョイント部材390としては、全体がチューブ30および剛性管38の内側に配置される構成を採用してもよい。また、ジョイント部39としては、チューブ30と剛性管38とを直接、接着剤を用いて着脱不能に連結した構成や、チューブ30および剛性管38を各々、ジョイント部材390と接着剤を用いて着脱不能に連結した構成を採用してもよい。
[実施の形態8]
図11は、本発明の実施の形態8に係る注入器1の説明図であり、図11(a)、(b)には、注入管3の第1管部3aと第2管部3bとの境界部分付近の構成、および注入管3に設けた拡径部の利用方法が示されている。
図11(a)に示すように、本形態の注入器1において、注入管3は、注入管3の先端側を構成する可撓性の第1管部3aと、第1管部3aより剛性が大で、注入管3の基端側を構成する第2管部3bとを備えている。より具体的には、注入管3は、注入管3の先端側に位置する可撓性の第1チューブ30aと、第1チューブ30aの基端側に位置する可撓性の第2チューブ30bと、第2チューブ30bの外側に被せられた剛性スリーブ37とを備えている。このため、第1管部3aは、第1チューブ30aにより構成され、第2管部3bは、第2チューブ30bと剛性スリーブ37とによって構成され、第2管部3bの基端部(剛性スリーブ37の基端部)には、図2等を参照して説明した筒状コネクタ6が接続されている。本形態において、第1チューブ30aおよび第2チューブ30bは、シリコーン樹脂や塩化ビニル樹脂等の可撓性樹脂からなる。剛性スリーブ37は金属製や硬質樹脂製の剛性管であり、第1チューブ30aおよび第2チューブ30bより剛性が大である。
ここで、第1チューブ30aと第2チューブ30bは、注入管3の延在方向で離間しており、第1チューブ30aと第2チューブ30bとの間には、第1チューブ30aの内径寸法および第2チューブ30bの内径寸法より大きく拡径した拡径空間3cが形成されている。また、注入管3は、拡径空間3cの周りを囲む樹脂製またはゴム製のスリーブ32を有している。本形態では、スリーブ32として、ポリエステル樹脂製や塩化ビニル樹脂製等の熱収縮性スリーブからなる。かかるスリーブ32は、第1チューブ30aの端部と第2チューブ30bの端部に外側で被さっており、第1チューブ30aの端部と第2チューブ30bの端部とを連結している。また、本形態では、剛性スリーブ37は、第2チューブ30bを長さ方向の全体にわたって被さっているとともに、第1チューブ30aの端部にも被さり、第1チューブ30aと第2チューブ30bとを連結している。
このように構成した注入管3によれば、準備段階で注入管3に受精卵や精子を供給し、受精卵や精子を拡径空間3cに一時的に保留させておくことができる。また、本形態では、拡径空間3cの周りが樹脂製またはゴム製のスリーブ32で囲まれており、スリーブ32は、拡径空間3cと外部とを断熱する機能を有している。このため、冬期間には、室内での準備段階で注入管3に受精卵や精子を供給して受精卵や精子を拡径空間3cに保留させておき、その後、屋外で注入作業を行うことができる。その際、図11(b)に示すように、拡径空間3cは膣内に位置するため、外気による冷却を避けることができるので、受精卵や精子が活性を失うことを回避することができる。
[実施の形態9]
図12は、本発明の実施の形態9に係る注入器1の説明図であり、図12には、注入管3の第1管部3aと第2管部3bとの境界部分付近の構成が示されている。
図12に示すように、本形態の注入器1において、注入管3は、実施の形態1と同様、注入管3の先端側を構成する可撓性の第1管部3aと、第1管部3aより剛性が大で、注入管3の基端側を構成する第2管部3bとを備えている。より具体的には、注入管3は、実施の形態8と同様、注入管3の先端側に位置する可撓性の第1チューブ30aと、第1チューブ30aの基端側に位置する可撓性の第2チューブ30bと、第2チューブ30bの外側に被せられた剛性スリーブ37とを備えている。このため、第1管部3aは、第1チューブ30aにより構成され、第2管部3bは、第2チューブ30bと剛性スリーブ37とによって構成され、第2管部3bの基端部(剛性スリーブ37の基端部)には、図2等を参照して説明した筒状コネクタ6が接続されている。また、第1チューブ30aと第2チューブ30bは、注入管3の延在方向で離間しており、第1チューブ30aと第2チューブ30bとの間には、第1チューブ30aの内径寸法および第2チューブ30bの内径寸法より大きく拡径した拡径空間3cが形成されている。また、注入管3は、拡径空間3cの周りを囲む樹脂製またはゴム製のスリーブ32を有している。スリーブ32は、第1チューブ30aの端部と第2チューブ30bの端部に外側で被さっている。これに対して、剛性スリーブ37は、第2チューブ30bのみに被さっており、第1チューブ30aの端部には被さっていない。このため、第1チューブ30aと第2チューブ30bとはスリーブ32のみによって連結されている。
かかる構成の注入管3でも、準備段階で注入管3に受精卵や精子を供給し、受精卵や精子を拡径空間3cに一時的に保留させておくことができる等、実施の形態8と同様な効果を奏する。
[実施の形態10]
図13は、本発明の実施の形態10に係る注入器1の説明図であり、図13(a)、(b)、(c)には、ガイド管2および注入管3の基端側の構成、リング状の弾性部材、および板バネ状の弾性部材が示されている。
図13(a)に示す注入器1において、注入管3の基端側(第2管部3b)は、樹脂等からなる剛性管38を備えており、かかる注入管3(剛性管38)とガイド管2との間にはクリック機構9が設けられている。より具体的に、注入管3の外周面には、長さ方向で離間する複数個所に周溝380が形成されている一方、ガイド管2の側には弾性部材91が保持されている。ここで、弾性部材91は、周溝380の周方向の所定個所に入り込んだ係合部911を備えており、かかる係合部911は、径方向に弾性変形可能である。
本形態では、弾性部材91として、図13(b)に示すリングが用いられており、かかるリング状の弾性部材91は、周方向の一部が係合部911として直線状に延在している。また、係合部911の一方の端部と円弧部912とは途切れている。このため、係合部911は、径方向に弾性変形可能である。従って、ガイド管2から注入管3を繰り出す際、係合部911が周溝380に出入りするときの負荷の変動に伴うクリック感によって、注入管3の繰り出し量を把握することができる。また、ガイド管2に注入管3を引き込む際、負荷の変動に伴うクリック感によって、注入管3の引き込み量を把握することができる。さらに、クリック機構9での負荷によって、注入管3が不用意にガイド管2内で移動することを防止することができる。
かかるリング状の弾性部材91をガイド管2に付加するにあたって、本形態では、弾性部材91の円弧部912をフランジ部21の溝210に収容した状態で、フランジ部21をガイド管2の端部に取り付けた構造が採用されている。
なお、図13(c)に示すように、金属板の一部を湾曲させて係合部951を構成した板バネ状の付勢部材95を用い、かかる係合部951を周溝380と係合させてクリック機構9を構成してもよい。かかる付勢部材95では、板状部952をフランジ部21の端面215に接合すれば、付勢部材95をガイド管2に付加することができる。また、実施の形態1等のように、剛性スリーブ37を用いた注入器1に対してクリック機構9を設けてもよい。
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、受精卵の注入を中心に説明したが、注入器1は、人工授精用の精子の注入に用いてもよい。この場合、図4に示すストロー7に精液が保持された状態で筒状コネクタ6に配置する方法の他、精液を流体として流体供給器8に充填しておき、流体供給器8から注入管3を介してノズル体4に精液を供給する方法を採用してもよい。
上記実施の形態では、牛への受精卵や精子の注入を例示したが、牛以外の哺乳類への受精卵や精子の注入に注入器1を用いてもよい。
1・・受精卵・精子注入器
2・・ガイド管
3・・注入管
3a・・第1管部
3b・・第2管部
3c・・拡径空間
4・・ノズル体
5・・連結用補強管
6・・筒状コネクタ
7・・ストロー
8・・流体供給器
9・・クリック機構
30・・チューブ
30a・・第1チューブ
30b・・第2チューブ
35・・補強用スリーブ
36・・可撓性スリーブ
37・・剛性スリーブ
39・・ジョイント部
40・・チューブとノズル体との連結部
41、42・・連結用筒部
44・・テーパ面
420・・凸部
422・・凹部
661〜663・・段部

Claims (9)

  1. 子宮体内に受精卵や人工授精用の精子を注入する受精卵・精子注入器であって、
    子宮体内挿入用の剛性のガイド管と、
    該ガイド管より長い寸法をもって前記ガイド管に通された可撓性のチューブと、該チューブの先端側を露出させた状態で当該チューブの後端側の外側に被せられ、当該チューブより剛性が大の剛性スリーブと、を備える、注入管と、
    該注入管の先端部に連結されたノズル体と、
    を有し、
    前記注入管は、該注入管の先端側を構成する可撓性の第1管部と、該第1管部より剛性が大で、当該注入管の基端側を構成する第2管部と、を備え、前記第1管部は、前記チューブにおいて前記剛性スリーブから先端側で突出する部分によって構成され、前記第2管部は、前記剛性スリーブと、前記チューブにおいて前記剛性スリーブの内側に位置する部分と、によって構成され、
    前記ノズル体は、前記ガイド管の内径寸法より大きな外径寸法のストッパ部と、該ストッパ部より基端側で前記注入管の先端部と連結された連結用筒部と、を備え、前記連結部では、前記連結用筒部が前記注入管の内側に嵌められており、前記連結用筒部の外面には、前記注入管の内面に食い込む凸部が形成されていることを特徴とする受精卵・精子注入器。
  2. 前記第2管部の基端部には、筒状コネクタが接続されていることを特徴とする請求項1に記載の受精卵・精子注入器。
  3. 前記筒状コネクタは、内径寸法を軸線方向の中央部分より両端側で拡径させる複数の段部が内周面に形成された樹脂製またはゴム製の一体成形品であることを特徴とする請求項2に記載の受精卵・精子注入器。
  4. 前記筒状コネクタの外周面は、当該筒状コネクタの軸線周りの転動を防止する形状を有していることを特徴とする請求項2に記載の受精卵・精子注入器。
  5. 前記剛性スリーブの少なくとも先端部は、前記チューブに接着固定されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の受精卵・精子注入器。
  6. 前記注入管は、前記第1管部と前記第2管部との境界部分に被覆された補強層を有していることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の受精卵・精子注入器。
  7. 前記ストッパ部は、前記ノズル体において基端側から先端側に向けて外径寸法が連続的に拡大している部分により形成され、
    前記注入管と前記連結用筒部との連結部から前記ストッパ部に至る部分は、前記第1管部の外径寸法より大なる外径寸法をもって前記注入管の側に向く段部を有さずに延在していることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の受精卵・精子注入器。
  8. 前記注入管と前記ガイド管との間には、前記ガイド管内で前記注入管を進退させる際に負荷を変動させるクリック機構が設けられていることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の受精卵・精子注入器。
  9. 連結用筒部の外面に形成された凸部は、周方向で繋がった環状であり、螺旋状ではない、請求項1乃至8の何れか一項に記載の受精卵・精子注入器。
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