JPH084602B2 - 胚の移植方法及び移植器具 - Google Patents
胚の移植方法及び移植器具Info
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- JPH084602B2 JPH084602B2 JP26376392A JP26376392A JPH084602B2 JP H084602 B2 JPH084602 B2 JP H084602B2 JP 26376392 A JP26376392 A JP 26376392A JP 26376392 A JP26376392 A JP 26376392A JP H084602 B2 JPH084602 B2 JP H084602B2
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61D—VETERINARY INSTRUMENTS, IMPLEMENTS, TOOLS, OR METHODS
- A61D19/00—Instruments or methods for reproduction or fertilisation
- A61D19/02—Instruments or methods for reproduction or fertilisation for artificial insemination
- A61D19/027—Devices for injecting semen into animals, e.g. syringes, guns, probes
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- A—HUMAN NECESSITIES
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- A61D—VETERINARY INSTRUMENTS, IMPLEMENTS, TOOLS, OR METHODS
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- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
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- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
- Surgical Instruments (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、動物の胚(受精卵)を移
植するための方法及び器具に関するものである。
植するための方法及び器具に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】胚移植技術とは、例えば最も胚移植技術
が普及している牛について述べると、ホルモン剤を用い
て供胚雌牛の卵巣に一度に多数の卵胞を誘起し、これを
排卵させて人工授精することにより、遺伝的に優れた受
精卵を多数採取し、これを受胚雌牛に移植して妊娠さ
せ、産子を得る技術であり、牛などの単胎動物の改良お
よび繁殖の効率を著しく高めることができる。
が普及している牛について述べると、ホルモン剤を用い
て供胚雌牛の卵巣に一度に多数の卵胞を誘起し、これを
排卵させて人工授精することにより、遺伝的に優れた受
精卵を多数採取し、これを受胚雌牛に移植して妊娠さ
せ、産子を得る技術であり、牛などの単胎動物の改良お
よび繁殖の効率を著しく高めることができる。
【０００３】この胚を受胚雌牛に移植するための器具
は、一般に図５〜図８に示すような、移植胚を収容する
ストロー31と、移植器具27,29、シース管32、及びシー
ス管カバー33とからなるものが一般的である。
は、一般に図５〜図８に示すような、移植胚を収容する
ストロー31と、移植器具27,29、シース管32、及びシー
ス管カバー33とからなるものが一般的である。
【０００４】ストロー31は、図５に示すような移植胚５
を空気層４で区分して保存液６とともに充填するための
プラスチック管本体31aに、胚を注入するための綿栓２
の間にポリビニルアルコール等の糊３を挟んだ容器であ
る。
を空気層４で区分して保存液６とともに充填するための
プラスチック管本体31aに、胚を注入するための綿栓２
の間にポリビニルアルコール等の糊３を挟んだ容器であ
る。
【０００５】移植器具は、図６に示すように、前記スト
ローを装填するストロー収容部27bとそれに続く内芯を
納める部分27aからなる本体27と、ストロー中からの胚
の押出し部29aを先端部にもつ内芯29からなる部品と
で、受胚雌牛の子宮角部に胚を注入する機能を持つ。
ローを装填するストロー収容部27bとそれに続く内芯を
納める部分27aからなる本体27と、ストロー中からの胚
の押出し部29aを先端部にもつ内芯29からなる部品と
で、受胚雌牛の子宮角部に胚を注入する機能を持つ。
【０００６】また、シース管32は、図７に示すように、
前記移植器具を覆い子宮深部への挿入を容易にする部分
32aと、移植器具の先端による子宮内膜への傷害を防止
するとともに胚の注入孔を有する部分32bとからなる。
前記移植器具を覆い子宮深部への挿入を容易にする部分
32aと、移植器具の先端による子宮内膜への傷害を防止
するとともに胚の注入孔を有する部分32bとからなる。
【０００７】更に、シース管カバー33は、図８に示すよ
うに、子宮頸管を通す際のシース管の胚注入孔への粘液
の付着を防止するためのもので、プラスチックを素材と
するものが一般的である。
うに、子宮頸管を通す際のシース管の胚注入孔への粘液
の付着を防止するためのもので、プラスチックを素材と
するものが一般的である。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この移植器具
では雌牛の子宮位置及び構造からして子宮深部への挿入
には高度の技術が必要であり、緊縮した子宮頸管部を通
過させるには移植器具を細くする程度で、子宮深部へ移
植器具を挿入しようとするあまり、子宮内膜を傷つけ出
血させたり、時には子宮壁を移植器具が貫通するといっ
た事故を引き起こすことがある。
では雌牛の子宮位置及び構造からして子宮深部への挿入
には高度の技術が必要であり、緊縮した子宮頸管部を通
過させるには移植器具を細くする程度で、子宮深部へ移
植器具を挿入しようとするあまり、子宮内膜を傷つけ出
血させたり、時には子宮壁を移植器具が貫通するといっ
た事故を引き起こすことがある。
【０００９】また、受胚雌牛の胚移植による受胎率は40
％程度で、人工授精による受胎率の６０％程度に比較し
て若干劣っているのが現状であり、その原因のひとつと
して子宮深部への胚の注入の難しさがあげられる。
％程度で、人工授精による受胎率の６０％程度に比較し
て若干劣っているのが現状であり、その原因のひとつと
して子宮深部への胚の注入の難しさがあげられる。
【００１０】しかし、従来の装置によると、初めからス
トローを移植器の先端へセットし、シース管で覆ってこ
れを子宮深部へ挿入する方法をとっていたが、近年、耐
凍剤として毒性が強いが耐凍効果の大きいものを使って
凍結することが多くなっていることから、融解後の胚を
短時間に移植しなければならないようになっており、従
来のように挿入が困難な状態では受胎効率に悪影響が生
じる。この点を解決して移植器具の先端をフレキシブル
構造にしたものが実公昭64-4341号にみられる。しか
し、移植方法の変更はみられなかった。
トローを移植器の先端へセットし、シース管で覆ってこ
れを子宮深部へ挿入する方法をとっていたが、近年、耐
凍剤として毒性が強いが耐凍効果の大きいものを使って
凍結することが多くなっていることから、融解後の胚を
短時間に移植しなければならないようになっており、従
来のように挿入が困難な状態では受胎効率に悪影響が生
じる。この点を解決して移植器具の先端をフレキシブル
構造にしたものが実公昭64-4341号にみられる。しか
し、移植方法の変更はみられなかった。
【００１１】
【問題を解決するための手段】上記の課題を検討した結
果、移植器を子宮内に挿入した後に、内芯部を抜き、そ
の後移植器の後方よりストローを装填し、内芯でストロ
ー中の綿栓を押し出して、胚を子宮内に注入する方法を
見出したのである。すなわち、シース管カバー内に収め
たシース管で覆われた移植器具ｎを膣内に挿入し、子宮
外口部ｏに移植器具の先端を誘導し、シース管カバーご
と移植器具を子宮外口部から子宮頸管内を通過させ、シ
ース管カバーの先端部を子宮内口部ｐからさらに押し進
めて子宮角部ｒ1に到達させ、シース管カバーごと移植
器具を子宮体から子宮角に誘導した後に、シース管カバ
ーからシース管で覆った移植器具の先端部を引き出し、
シース管で覆った移植器具のフレシキブル機能を利用し
て移植器具をさらに子宮深部に誘導した後、移植器具の
内芯を引き抜き、受精卵収容ストローを後方よりストロ
ー装填可能な径の内芯により移植器具内へ装填し、その
後ストロー中へ挿入可能な径の内芯でストロー中の綿栓
を押し出して、胚を子宮内に注入することを特徴とする
胚の移植方法である。
果、移植器を子宮内に挿入した後に、内芯部を抜き、そ
の後移植器の後方よりストローを装填し、内芯でストロ
ー中の綿栓を押し出して、胚を子宮内に注入する方法を
見出したのである。すなわち、シース管カバー内に収め
たシース管で覆われた移植器具ｎを膣内に挿入し、子宮
外口部ｏに移植器具の先端を誘導し、シース管カバーご
と移植器具を子宮外口部から子宮頸管内を通過させ、シ
ース管カバーの先端部を子宮内口部ｐからさらに押し進
めて子宮角部ｒ1に到達させ、シース管カバーごと移植
器具を子宮体から子宮角に誘導した後に、シース管カバ
ーからシース管で覆った移植器具の先端部を引き出し、
シース管で覆った移植器具のフレシキブル機能を利用し
て移植器具をさらに子宮深部に誘導した後、移植器具の
内芯を引き抜き、受精卵収容ストローを後方よりストロ
ー装填可能な径の内芯により移植器具内へ装填し、その
後ストロー中へ挿入可能な径の内芯でストロー中の綿栓
を押し出して、胚を子宮内に注入することを特徴とする
胚の移植方法である。
【００１２】この移植方法に使用する移植器具は受胚用
雌牛の子宮の構造に適したもの、即ち、挿入する際に子
宮内壁に沿って移植器具を子宮深部へ誘導し得る構造の
ものにすることを見い出し本発明に至ったのである。
雌牛の子宮の構造に適したもの、即ち、挿入する際に子
宮内壁に沿って移植器具を子宮深部へ誘導し得る構造の
ものにすることを見い出し本発明に至ったのである。
【００１３】その移植器具の特徴は、移植器具本体７の
胚を充填したストローを収容するストロー収容部7aと、
その内芯９のストロー中綿栓の押出し部9aをフレキシブ
ル構造とした。具体的にはコイルバネを接続して、移植
器具先端部に自在性を与え、フレキシブル機能により移
植器具の子宮深部への挿入を可能とするとともに、その
挿入操作の簡略化を可能にしたことにある。
胚を充填したストローを収容するストロー収容部7aと、
その内芯９のストロー中綿栓の押出し部9aをフレキシブ
ル構造とした。具体的にはコイルバネを接続して、移植
器具先端部に自在性を与え、フレキシブル機能により移
植器具の子宮深部への挿入を可能とするとともに、その
挿入操作の簡略化を可能にしたことにある。
【００１４】ここにいう内芯は、移植器具本体７中へス
トローを挿入する場合と、ストロー中の綿栓を押す場合
ではその先端径が異なるが、これはそれぞれ先端径の異
なる別体のものでもよいし、一本で先端部のみを取替え
可能としたもの、更には径の異なるものを二重構造にし
て、目的によって使い分けるようにしてもよい。
トローを挿入する場合と、ストロー中の綿栓を押す場合
ではその先端径が異なるが、これはそれぞれ先端径の異
なる別体のものでもよいし、一本で先端部のみを取替え
可能としたもの、更には径の異なるものを二重構造にし
て、目的によって使い分けるようにしてもよい。
【００１５】また、移植の際に胚を充填するためのスト
ロー１の管本体部分1aの素材に塩化ビニルやウレタン等
の軟質材を用いて自在性を損なわないようにするととも
に、移植器具本体７を覆うシース管12の素材にも、胚の
注入孔を有する先端部12b及び管本体部分12aにも硬質プ
ラスチックに替えて軟質塩化ビニルあるいは軟質ウレタ
ン等の軟質材料を用いて自在性を与え、移植器具のフレ
キシブル機能を助長したことも特徴である。
ロー１の管本体部分1aの素材に塩化ビニルやウレタン等
の軟質材を用いて自在性を損なわないようにするととも
に、移植器具本体７を覆うシース管12の素材にも、胚の
注入孔を有する先端部12b及び管本体部分12aにも硬質プ
ラスチックに替えて軟質塩化ビニルあるいは軟質ウレタ
ン等の軟質材料を用いて自在性を与え、移植器具のフレ
キシブル機能を助長したことも特徴である。
【００１６】更に、移植器具の子宮頸管通過の際には強
く押し入れる必要があることから、シース管を覆うシー
ス管カバー13のカバー部13aの素材をステンレス鋼等の
硬材として、移植器具のフレキシブル(コイルバネ)部分
を補強できるようにしたことも特徴である。
く押し入れる必要があることから、シース管を覆うシー
ス管カバー13のカバー部13aの素材をステンレス鋼等の
硬材として、移植器具のフレキシブル(コイルバネ)部分
を補強できるようにしたことも特徴である。
【００１７】
【作用】本発明は、以上のように、移植器具を子宮深部
に誘導した後に、受精卵収容ストローを後方より移植器
具内へ装填し、その後に胚を子宮内に注入することとし
たので、融解後の胚を短時間で簡単に子宮内の奥まで導
くことができる。これにより耐凍剤の毒作用を軽減する
ことができ、受胎率が向上する。
に誘導した後に、受精卵収容ストローを後方より移植器
具内へ装填し、その後に胚を子宮内に注入することとし
たので、融解後の胚を短時間で簡単に子宮内の奥まで導
くことができる。これにより耐凍剤の毒作用を軽減する
ことができ、受胎率が向上する。
【００１８】移植器具のストローを装填するストロー収
容部7aとストロー中の綿栓を押し出す内芯の先端押出し
部、すなわち子宮へ侵入する部分をフレキシブル構造と
したことにより、その先端部がフレキシブルに動き、ま
た、子宮頸管通過の際のガイドとなるシース管カバーを
硬質としたことにより、子宮内深部への挿入操作が容易
となり、胚のより深部への注入を可能としている。
容部7aとストロー中の綿栓を押し出す内芯の先端押出し
部、すなわち子宮へ侵入する部分をフレキシブル構造と
したことにより、その先端部がフレキシブルに動き、ま
た、子宮頸管通過の際のガイドとなるシース管カバーを
硬質としたことにより、子宮内深部への挿入操作が容易
となり、胚のより深部への注入を可能としている。
【００１９】より具体的には、シース管本体の素材を軟
質塩化ビニルや軟質ウレタン等の軟質材としたことは、
移植器具のフレキシブル機能を助長する。また、胚を充
填するストローのプラスチック管本体部分に軟質塩化ビ
ニルや軟質ウレタン等の軟質材を用いたことも、移植器
具のフレキシブル機能を助長することができる。
質塩化ビニルや軟質ウレタン等の軟質材としたことは、
移植器具のフレキシブル機能を助長する。また、胚を充
填するストローのプラスチック管本体部分に軟質塩化ビ
ニルや軟質ウレタン等の軟質材を用いたことも、移植器
具のフレキシブル機能を助長することができる。
【００２０】シース管カバーをステンレス鋼等の硬質材
で形成したことにより、移植器具の子宮頸管通過の際に
シース管カバーが押力に耐えて曲がりを規制するので、
強く押し入れることができる。
で形成したことにより、移植器具の子宮頸管通過の際に
シース管カバーが押力に耐えて曲がりを規制するので、
強く押し入れることができる。
【００２１】これらにより、移植経験の少ない初心技術
者でも容易に胚の移植ができ、かつ子宮深部への胚の注
入が可能となるのでより高い受胎率が期待できる。ま
た、従来は移植時に尾椎硬膜外への局所麻酔を併用する
場合が多かったが、移植器具の先端部がフレキシブルに
動くので麻酔の必要もなく、移植に要する時間も短縮さ
れる。
者でも容易に胚の移植ができ、かつ子宮深部への胚の注
入が可能となるのでより高い受胎率が期待できる。ま
た、従来は移植時に尾椎硬膜外への局所麻酔を併用する
場合が多かったが、移植器具の先端部がフレキシブルに
動くので麻酔の必要もなく、移植に要する時間も短縮さ
れる。
【００２２】
【実施例】以下、実施例図面によって本発明を詳細に説
明する。本発明では、ストロー１は図２に示したが、移
植胚５を空気層４で区分して保存液６とともに充填する
ためのプラスチック管本体1a部分を軟質塩化ビニル製の
軟質材としている。
明する。本発明では、ストロー１は図２に示したが、移
植胚５を空気層４で区分して保存液６とともに充填する
ためのプラスチック管本体1a部分を軟質塩化ビニル製の
軟質材としている。
【００２３】移植器具は、図１に示すように、本体７は
前記ストローを装填する先端部のストロー収容部7aにコ
イルバネを装着し、更に、内芯９はストローから綿栓及
び胚を押し出す先端部の押出し部9aもコイルバネを装着
している。
前記ストローを装填する先端部のストロー収容部7aにコ
イルバネを装着し、更に、内芯９はストローから綿栓及
び胚を押し出す先端部の押出し部9aもコイルバネを装着
している。
【００２４】移植器具を覆うシース管12は、図３のよう
に移植器具を覆い子宮深部への挿入を容易にする部分12
aと、移植器具の先端による子宮内膜への傷害を防止す
るとともに胚の注入孔を有する部分12bとからなるが、
全体、特に挿入を容易にする部分12aを軟質塩化ビニー
ル製としている。従来型のものより10cm程度長くなって
いる。
に移植器具を覆い子宮深部への挿入を容易にする部分12
aと、移植器具の先端による子宮内膜への傷害を防止す
るとともに胚の注入孔を有する部分12bとからなるが、
全体、特に挿入を容易にする部分12aを軟質塩化ビニー
ル製としている。従来型のものより10cm程度長くなって
いる。
【００２５】更に、子宮頸管を通す際のシース管の胚注
入孔への粘液の付着を防止するシース管カバー13はその
本体13aをステンレス管で製作した。
入孔への粘液の付着を防止するシース管カバー13はその
本体13aをステンレス管で製作した。
【００２６】図９〜11は、本発明の移植器具を用いて受
胚雌牛の子宮深部への胚の注入方法を順を追って示す。
図９は、シース管カバー内に収めたシース管で覆った移
植器具ｎを膣内に挿入して、直腸内からの手で子宮外口
部ｏに移植器具の先端を誘導したところである。
胚雌牛の子宮深部への胚の注入方法を順を追って示す。
図９は、シース管カバー内に収めたシース管で覆った移
植器具ｎを膣内に挿入して、直腸内からの手で子宮外口
部ｏに移植器具の先端を誘導したところである。
【００２７】図10は、直腸内からの手で子宮頸管を保持
しておき、シース管カバーごと移植器具を子宮外口部か
ら子宮頸管内を通過させて、シース管カバーの先端部を
子宮内口部ｐから更に押し進めて子宮角の浅い部位ｒ1
に到達させたところである。
しておき、シース管カバーごと移植器具を子宮外口部か
ら子宮頸管内を通過させて、シース管カバーの先端部を
子宮内口部ｐから更に押し進めて子宮角の浅い部位ｒ1
に到達させたところである。
【００２８】図11は、シース管カバーごと移植器具を子
宮体から子宮角に誘導した後に、シース管カバーからシ
ース管で覆った移植器具の先端部を引き出し、シース管
で覆った移植器具の先端部を直腸内からの手で確認しな
がら、フレシキブル機能を利用して移植器具を更に子宮
深部に誘導した後、移植器具の内芯を引き抜き、受精卵
収容ストローを後方よりほぼストロー径大の内芯ｑによ
って移植器具内へ装填した様子を示している。
宮体から子宮角に誘導した後に、シース管カバーからシ
ース管で覆った移植器具の先端部を引き出し、シース管
で覆った移植器具の先端部を直腸内からの手で確認しな
がら、フレシキブル機能を利用して移植器具を更に子宮
深部に誘導した後、移植器具の内芯を引き抜き、受精卵
収容ストローを後方よりほぼストロー径大の内芯ｑによ
って移植器具内へ装填した様子を示している。
【００２９】図12は移植器具の細い径の内芯ｓでストロ
ー中の綿栓を押し出し、移植液とともに胚を子宮内深部
位r2に注入したところである。
ー中の綿栓を押し出し、移植液とともに胚を子宮内深部
位r2に注入したところである。
【００３０】前記実施例に対し、従来の移植器具を用い
た場合の移植方法を比較例として図13に示した。比較例
では、図９から図10までの操作の後に胚を子宮に注入す
ることになるので、図11の本発明を用いた例に比較して
子宮角の浅い部位ｒ1に胚を注入することになる。
た場合の移植方法を比較例として図13に示した。比較例
では、図９から図10までの操作の後に胚を子宮に注入す
ることになるので、図11の本発明を用いた例に比較して
子宮角の浅い部位ｒ1に胚を注入することになる。
【００３１】
【発明の効果】本発明によって、受胚雌動物への胚移植
作業の労力が軽減されるとともに、移植操作が簡略化さ
れた。また、移植の際の麻酔等の補助処置の必要もな
く、胚移植技術の平準化が図られ、初心技術者でも子宮
深部移植が可能となり、受胎率の向上が期待される。ま
た、移植器を予め子宮頸管に通過させた後に凍結ストロ
ー中の受精卵を融解するので高価な胚を無駄にすること
もなくなった。
作業の労力が軽減されるとともに、移植操作が簡略化さ
れた。また、移植の際の麻酔等の補助処置の必要もな
く、胚移植技術の平準化が図られ、初心技術者でも子宮
深部移植が可能となり、受胎率の向上が期待される。ま
た、移植器を予め子宮頸管に通過させた後に凍結ストロ
ー中の受精卵を融解するので高価な胚を無駄にすること
もなくなった。
【図１】本発明の移植器具の側面図である。
【図２】本発明におけるストローの側面図である。
【図３】本発明の軟質素材を用いて自在性を持たせたシ
ース管の側面図である。
ース管の側面図である。
【図４】本発明のシース管カバーの側面図である。
【図５】胚を充填するための従来の移植用ストローの側
面図である。
面図である。
【図６】胚を子宮深部へ注入するための従来の移植器具
の側面図である。
の側面図である。
【図７】従来のシース管の側面図である。
【図８】従来のシース管カバーの側面図である。
【図９】本発明の移植器具を膣内に挿入して、直腸内か
らの手で子宮外口部に移植器具の先端を誘導した様子を
示す図である。
らの手で子宮外口部に移植器具の先端を誘導した様子を
示す図である。
【図１０】シース管カバーからシース管で覆った移植器
具の先端部を引き出した様子を示す図である。
具の先端部を引き出した様子を示す図である。
【図１１】本発明におけるフレシキブル機能を利用して
移植器具をさらに子宮深部に誘導し、ストローを後部よ
り内芯で充填した様子を示す図である。
移植器具をさらに子宮深部に誘導し、ストローを後部よ
り内芯で充填した様子を示す図である。
【図１２】胚を子宮内に注入した様子を示す図である。
【図１３】従来から用いられている移植器具で、胚を子
宮内に注入した様子を示す図である。
宮内に注入した様子を示す図である。
１ ストロー ２ 綿栓 ３ 糊 ４ 空気層 ５ 移植胚 ６ 保存液 ７ 本体 7a ストロー収容部 ９ 内芯 9a 押出し部 12 シース管 12a 挿入を容易にする部分 13 シース管カバー
Claims (2)
- 【請求項１】 シース管カバー内に収めたシース管で
覆われた移植器具ｎを予め膣内に挿入し、シース管カバ
ーごと移植器具を子宮体から子宮角に誘導した後に、シ
ース管カバーからシース管で覆った移植器具の先端部を
引き出し、シース管で覆った移植器具のフレシキブル機
能を利用して移植器具をさらに子宮深部に誘導した後、
移植器具の内芯を引き抜き、受精卵収容ストローを後方
よりストロー装填可能な径の内芯ｑにより移植器具内へ
装填し、その後ストロー中へ挿入可能な径の内芯ｓでス
トロー中の綿栓を押し出して、胚を子宮内に注入するこ
とを特徴とする胚の移植方法。 - 【請求項２】 外方からシース管カバー,シース管,胚
を充填したストローの収容部をフレキシブル構造として
先端に有する移植器具本体及びストロー中の綿栓を押し
胚を膣内へ導入する先端フレキシブル構造の内芯とが順
次内挿された胚の移植器具において、内芯を移植器具本
体中へ収容するストローと同径の先端径を有する中空管
からなる内芯ｑと、該内芯ｑ中へ挿通し、先端径がスト
ロー中へ挿入可能なストロー中の綿栓押出部が内芯ｑ先
端より突出する長さで先端部をフレキシブル構造とした
内芯ｓとからなることを特徴とする胚の移植器具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26376392A JPH084602B2 (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | 胚の移植方法及び移植器具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26376392A JPH084602B2 (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | 胚の移植方法及び移植器具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06154254A JPH06154254A (ja) | 1994-06-03 |
| JPH084602B2 true JPH084602B2 (ja) | 1996-01-24 |
Family
ID=17393948
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26376392A Expired - Fee Related JPH084602B2 (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | 胚の移植方法及び移植器具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH084602B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP6734524B2 (ja) * | 2018-03-29 | 2020-08-05 | 山梨県 | ガラス化した哺乳動物胚の保存および融解、希釈、移植用ストローとその使用方法 |
Family Cites Families (2)
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-
1992
- 1992-10-01 JP JP26376392A patent/JPH084602B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
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