JP6217699B2 - 電線保持部材および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置内において離れた2つの部品間を接続するための電線をガイド溝に収容して保持する電線保持部材およびこれを備える画像形成装置に関する。
プリンター等の画像形成装置では、装置本体に配置された電源基板から電力を感光体ドラム、帯電器、現像器などを備えた作像ユニットに電線を介して供給する構成になっている。通常、電源基板は、装置の設計上、作像ユニットからある程度離れた位置に配置されることが多い。このため電源基板と作像ユニット間で電線が垂れ下がることがないように電線を電線保持部材で保持する構成がとられる。
電線としては、銅などからなる線材を樹脂などの絶縁体で被覆したワイヤーハーネスを用いることができるが、ワイヤーハーネスは一般的にコストが高い。特に、高電圧の帯電電圧などに用いる電線は、線径の太いものが必要になるのでコスト高が顕著になる。
そこで、ワイヤーハーネスよりも低コストの電線、例えば絶縁被覆していない金属製のステンレス鋼線などの裸線を用いて、電源基板の端子と作像ユニットの端子間を接続することが行われている。
特開2009−110996号公報
電源基板と各作像ユニット間を接続する複数本の裸線を電線保持部材で保持する構成では、電源基板と作像ユニットの配置位置によって各裸線を直線状に這わせることができず、その途中の何箇所かで屈曲させた状態で這わせることがほとんどである。
このため、樹脂などの絶縁性の電線保持部材に、それぞれの裸線ごとに、その裸線を屈曲させて這わせる場合の形状と同形状のガイド溝を予め形成しておき、製造段階において作業者が例えば直線状の裸線をその対応するガイド溝の屈曲部に沿った形状に合うように曲げながら嵌め込んで収容する組立作業を行うことが多い。
この組立作業後に、各裸線が電線保持部材のガイド溝に収容された状態のままになっていれば、各裸線が装置本体のフレームなどとショートすることが生じない。
ところが、装置稼働時の振動などにより、電線保持部材のガイド溝に収容されている裸線が徐々に浮き上がり、やがてガイド溝の外に出るようなことが生じると、その裸線が装置本体のフレームに接したり別の裸線と接したりして、ショートが発生してしまう。
この裸線の浮き上がりを防止する方法としては、例えば電線保持部材とは別の押さえ部材を裸線の長さ方向に間隔をあけて複数個、ガイド溝に嵌め込んで固定することにより裸線を上から押さえつけたり、裸線を電線保持部材に接着したりする方法などがあるが、製造段階で裸線をガイド溝に嵌め込む作業とは別の作業が必要になる。
このような問題は、電源基板と作像ユニットを裸線で接続する構成に限られず、画像形成装置に配される他の2つの部品間を電気的に接続する構成にも生じ得る。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、裸線からなる電線を電線保持部材のガイド溝に収容する構成においてその電線のガイド溝からの浮き上がりを防止しつつ組合作業性の向上を図ることが可能な電線保持部材およびこれを備える画像形成装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係る電線保持部材は、画像形成装置内において離れた2つの部品間を接続するための電線を絶縁性のガイド溝に収容して保持する電線保持部材であって、前記電線は、ばね性を有する金属製の裸線であり、外力を加えていない状態で前記ガイド溝に沿った形状とは異なる形状のものであり、前記ガイド溝の両側壁のうち、前記電線を前記ガイド溝に収容したならば前記ばね性の復元力により元の形状に戻ろうとする当該電線に押圧される側壁の内壁面に、前記ガイド溝の底面から離れる方向への当該電線の移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とする。
また、前記ガイド溝は、屈曲状の第1溝部と、当該第1溝部と連続する直線状の第2溝部とを有し、前記電線は、前記第1溝部と前記第2溝部に収容される部分が前記外力を加えていない状態で直線状であり、前記規制部は、前記屈曲状の第1溝部の両側壁のうち、当該屈曲の外側に位置する側壁に連続して設けられた前記第2溝部の側壁の内壁面に設けられているとしても良い。
ここで、前記規制部を第1規制部としたとき、前記屈曲状の第1溝部の両側壁のうち、当該屈曲の内側に位置する側壁に連続して設けられた前記第2溝部の側壁の内壁面に、前記電線の、前記ガイド溝の底面から離れる方向への移動を規制する、前記第1規制部とは別の第2規制部が、前記ガイド溝の長さ方向に前記第1規制部よりも前記第1溝部から離れた位置にさらに設けられているとしても良い。
また、前記屈曲状の第1溝部の両側壁のそれぞれの内壁面には、当該第1溝部に収容される前記電線の、前記ガイド溝の幅方向における収容位置を決めるための凸部が設けられているとしても良い。
さらに、前記規制部は、当該規制部が設けられている内壁面から突出している凸部であるとしても良い。
ここで、前記凸部は、第1の部分と、当該第1の部分と連続しており、当該第1の部分よりも前記ガイド溝の底面から離れた位置に設けられた第2の部分とを有し、前記第2の部分の、前記内壁面からの突出量が前記第1の部分の、前記内壁面からの突出量よりも大きいとしても良い。
ここで、前記第1の部分と前記第2の部分との境界に前記突出量の差による段差が形成されているとしても良い。
また、前記ガイド溝の両側壁のうち、前記規制部が設けられている側壁とは反対側の側壁の内壁面には、前記規制部との対向位置を挟んで前記ガイド溝の長さ方向両側のそれぞれの箇所に、前記電線の、前記ガイド溝の幅方向における収容位置を決めるための凸部が設けられているとしても良い。
ここで、前記規制部を、当該規制部が設けられている内壁面から突出している第1の凸部とし、前記反対側の側壁の内壁面に設けられている凸部を第2の凸部としたとき、前記ガイド溝の幅方向における、前記第1の凸部の先端と前記第2の凸部の先端との間隔が前記電線の径と等しいとしても良い。
本発明に係る画像形成装置は、画像形成に供される2つの部品と、上記の電線保持部材と、前記2つの部品を接続する、ばね性を有する金属製の裸線であり、外力を加えていない状態で前記電線保持部材のガイド溝に沿った形状とは異なる形状をしており、前記ガイド溝に収容される電線と、を備えることを特徴とする。
ここで、像担持体と、前記像担持体を帯電させる帯電器と、帯電された像担持体に光ビームを照射して静電潜像を形成する露光部と、前記像担持体に形成された静電潜像を現像剤により現像する現像器と、前記帯電器と前記現像器のそれぞれにバイアス電圧を供給する電源部と、を備え、前記2つの部品の一方が前記電源部であり、他方が前記帯電器または前記現像器であるとしても良い。
上記の構成をとれば、ガイド溝に収容された裸線からなる電線が、元の形状に戻ろうとする復元力によりガイド溝の側壁の内壁面を押圧して接した状態を維持しつつ、ガイド溝の底面から離れる方向に移動しようとしても、その内壁面に設けられた規制部によりその移動が規制される。
これにより、ガイド溝に収容された電線を別の押さえ部材で固定するなどの作業を行わなくても、ガイド溝からの浮き上がりを防止でき、そのような別の作業を行う必要のある構成に比べて組立作業性を向上することができる。
実施の形態に係るプリンターの構成を示す図である。 プリンターに設けられる制御部の構成を示すブロック図である。 作像ユニットと高圧電源基板と複数本の給電線が取り付けられた電線保持部材とを装置上方から見たときのこれらの位置関係を示す平面模式図である。 図3の矢印Eで示す方向から電線保持部材を見たときの斜視図である。 図4の矢印Fで示す方向から電線保持部材を見たときの背面図である。 電線を電線保持部材から取り外した状態を示す斜視図である。 電線が電線保持部材に取り付けられたと仮定した場合の当該電線の姿勢を示す斜視図である。 図5に示す電線保持部材の角隅部に存する一つのガイド溝を装置背面側から見たときの拡大図である。 (a)は、図8に示す実施例に係る位置決め部のA−A線における凸部とB−B線における凸部の矢視断面図であり、(b)は、比較例に係る断面図である。 電線と各凸部との位置関係を示す模式図である。 (a)と(b)は、変形例に係る突起部の構成を示す断面図である。 (a)と(b)は、変形例に係るガイド溝と電線の構成を示す図である。
以下、本発明に係る電線保持部材および画像形成装置の実施の形態を、カラープリンター(以下、単に「プリンター」という。)に適用した場合を例にして説明する。
(1)プリンターの構成
図1は、本実施の形態に係るプリンター1の構成を示す概略正面図である。
同図に示すように、プリンター1は、画像形成部3、中間転写部4、給送部5、定着部6、制御部7および高圧電源基板8などを備えている。
プリンター1は、ネットワーク(例えば、LAN)に接続され、外部の端末装置(不図示)からプリントジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいてイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色のトナー像を形成し、これらを記録用のシートへ多重転写してカラー画像を形成する。以下、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各再現色をY,M,C,Kと表し、各再現色に関連する構成要素の番号にこのY,M,C,Kを添字として付加する。
画像形成部3は、装置正面側から見て装置本体2の上下左右の略中央部に配置され、作像ユニット3Y,3M,3C,3K、露光部15などを有する。
作像ユニット3Yは、矢印Aで示す方向に回転する感光体ドラム31と、その周囲に配設された帯電器32、現像器33、および感光体ドラム31を清掃するためのクリーナー34などを有しており、感光体ドラム31上にY色のトナー像を作像する。ここでは、感光体ドラム31を像担持体として用いる構成としたが、これに限られず、例えば感光体ベルトなどを用いることもできる。
他の作像ユニット3M〜3Kについても作像ユニット3Yと基本的に同様の構成になっており、感光体ドラム31上に対応する色のトナー像を作像する。なお、作像ユニット3M〜3Kについては、各部材の符号を省略している。
中間転写部4は、作像ユニット3Y〜3Kよりも上に配置され、中間転写ベルト41、駆動ローラー42、従動ローラー43、一次転写ローラー44、二次転写ローラー45などを有している。
中間転写ベルト41は、駆動ローラー42と従動ローラー43と4本の一次転写ローラー44に張架されて矢印Bで示す方向に周回駆動される。
4本の一次転写ローラー44のそれぞれは、中間転写ベルト41を介して作像ユニット3Y〜3Kの感光体ドラム31に対向配置されている。二次転写ローラー45は、中間転写ベルト41を介して駆動ローラー42に対向配置されている。
露光部15は、作像ユニット3Y〜3Kよりも下に配置され、制御部7からの駆動信号によりY,M,C,K色の画像形成のための光ビームLy,Lm,Lc,Lkを発光素子から発し、作像ユニット3Y,3M,3C,3Kごとに、その帯電器32により帯電された感光体ドラム31を照射して露光走査する。この露光走査により、作像ユニット3Y〜3Kの各感光体ドラム31上に静電潜像が形成される。
作像ユニット3Y〜3Kごとに、感光体ドラム31上に形成された静電潜像は、現像器33の現像剤、例えばトナーにより現像されることにより、対応する色のトナー像が感光体ドラム31上に形成される。
それぞれの感光体ドラム31上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト41を挟んでその感光体ドラム31と対向する一次転写ローラー44により、中間転写ベルト41上に一次転写される。この一次転写の際に、各色のトナー像が中間転写ベルト41上の同じ位置で重ね合わされるように、作像ユニット3Yを基準に他の作像ユニット3M〜3Kにおけるトナー像の作像タイミングを所定時間だけずらす制御が実行される。これにより、中間転写ベルト41上にカラーのトナー像が形成される。
給送部5は、記録用のシートSを収容する給紙カセット51と、給紙カセット51内のシートSを搬送路53上に1枚ずつ繰り出す繰り出しローラー52と、繰り出されたシートを二次転写ローラー45が中間転写ベルト41に接している二次転写位置46に送り出すタイミングをとってシートSを搬送するタイミングローラー54などを備えている。
タイミングローラー54は、中間転写ベルト41上に多重転写された各色トナー像が二次転写位置46に搬送されるタイミングに合わせて、シートSを二次転写位置46に搬送する。そして、シートSが二次転写位置46を通過する際に、二次転写ローラー45により中間転写ベルト41上の各色トナー像が一括してシートS上に二次転写される。各色トナー像が二次転写されたシートSは、定着部6に搬送される。
定着部6は、中間転写部4よりも上に配置され、二次転写ローラー45により搬送されて来るシートS上の各色トナー像(未定着画像)を加熱、加圧により熱定着する。定着部6を通過したシートSは、排出ローラー55により排紙トレイ56に排出される。
高圧電源基板8は、装置正面側から見たとき装置本体2の左側部に配置され、商用電源からの電力を直流(DC)または交流(AC)の所定の高電圧に変換して、変換後の電圧を作像ユニット3Y〜3Kのそれぞれの帯電器32と現像器33に出力する。
本実施の形態では、帯電器32に対しては、帯電に必要な例えばDC−1kV〜−2kVの帯電バイアス電圧が出力され、現像器33に対しては、現像に必要な例えばDC−300V〜−500Vの現像バイアス電圧が出力される。
プリンター1には、作像ユニット3Y〜3Kの帯電器32と現像器33が4個ずつ存在し、高圧電源基板8には、帯電器32と現像器33のそれぞれに対応する出力端子が合計8個設けられ、帯電器32と現像器33のそれぞれごとに、対応する一つの出力端子から出力されるバイアス電圧が1本の給電線を介して供給される構成になっている。
1本の給電線は、絶縁被覆されていない3つの金属線(裸線)が直列に電気的に接続されてなる。4個ずつの帯電器32と現像器33に対応して合計8本の給電線が設けられる。各給電線の構成については、後述する。
作像ユニット3Y〜3Kよりも装置背面側には、複数本の給電線を保持するための電線保持部材9(破線で示す)が配置されている。電線保持部材9は、電気絶縁性の素材、ここでは樹脂で板状に形成されている。
電線保持部材9には、それぞれの給電線ごとに、その給電線を保持するためのガイド溝(後述)が設けられており、1本の給電線が一つのガイド溝の中に嵌め込まれるようにして収容される構成になっている。これにより全ての給電線について、その給電線を構成する裸線が装置本体2のフレームなどに接してショートすることが防止される。
(2)制御部の構成
図2は、制御部7の構成を示すブロック図である。
同図に示すように制御部7は、通信インターフェース(I/F)部71、CPU72、ROM73、RAM74などを備え、それぞれが相互に通信を行うことができる。
通信I/F部71は、ネットワーク、例えばLANと接続するためのLANカード、LANボードといったインターフェースであり、ネットワークを介して接続される外部の端末装置と通信を行う。
CPU72は、ROM73から必要なプログラムを読み出し、画像形成部3、中間転写部4、給送部5、定着部6を制御して、プリントジョブを円滑に実行させる。RAM74は、CPU72のワークエリアとして用いられる。
作像ユニット3Y〜3Kには、高圧電源基板8から出力される帯電バイアス電圧と現像バイアス電圧が入力されており、帯電器32が帯電バイアス電圧の受電により感光体ドラム31表面を所定の電位で帯電させ、現像器33が現像バイアス電圧の受電により感光体ドラム31上の静電潜像をトナーで現像して顕像化させる。
(3)作像ユニットと高圧電源基板と電線の位置関係
図3は、プリンターを装置上方から見たときの作像ユニット3Y,3Kと、高圧電源基板8と、電線保持部材9と、給電線10の位置関係を示す平面模式図であり、作像ユニット3M,3Kについては省略されている。同図では、装置前後方向をX軸、装置左右方向をY軸で示している。
同図に示すように電線保持部材9は、装置本体の背面側のフレーム2aに取り付けられており、装置左右方向(Y軸方向)に沿って長尺の第1保持板9aと、第1保持板9aの装置左側端部から装置正面側にX軸方向に延伸された第2保持板9bを有する。
それぞれの給電線10(破線)は、電線保持部材9の第1保持板9aと第2保持板9bに亘って保持されている。
作像ユニット3Yの装置背面側には、帯電器32の受電端子21と現像器33の受電端子22が露出しており、1本の給電線10の一端の接点部102が帯電器32の受電端子21と電気的に接続され、これとは別の給電線10の一端の接点部102が現像器33の受電端子22と電気的に接続される。それぞれの接点部102は、コイルばねになっているので、その弾発付勢力により受電端子21または22に常時、接した状態になる。
他の作像ユニット3M〜3Kのそれぞれについても同様に、帯電器32の受電端子21または現像器33の受電端子22と、これに対応する給電線10の一端の接点部102が電気的に接続される。
なお、作像ユニット3Y〜3Kのそれぞれは、装置本体2に設けられたスロット(不図示)に、同図に示すX軸に沿って装置前後方向Dに挿抜自在に支持されている。ユーザーは、例えばスロット内の作像ユニット3Yを装置正面側に引き抜くことにより装置本体2から取り外すことができ、また新たな作像ユニット3Yをスロット内に装置背面側に押し込むことにより装置本体2に装着することができる。この装着により、新たな作像ユニット3Yの受電端子21,22がそれぞれ対応する給電線10の接点部102に接続される。このことは、他の作像ユニット3M〜3Kについても同様である。
それぞれの給電線10の他端の接点部101は、高圧電源基板8の出力端子81と電気的に接続される。接点部102と同様に、接点部101を構成するコイルばねの弾発付勢力により出力端子81に常時、接点部101が接した状態になる。なお、高圧電源基板8には出力端子81が合計8個設けられているが、それぞれが上下に間隔をおいて配列されているので、同図では一番上の出力端子81だけが見えている状態になっている。
(4)電線保持部材の構成
図4は、図3の矢印Eで示す方向から電線保持部材9を見たときの斜視図であり、図5は、図4の矢印Fで示す方向から電線保持部材9を見たときの背面図であり、各図において、電線保持部材9に8本の給電線10が取り付けられた状態を示している。
なお、図4と図5では、8本の給電線10をそれぞれ区別するために10a〜10hの符号を付しており、作像ユニット3Y〜3Kと高圧電源基板8とフレーム2aについては図示を省略している。また、上下方向をZ軸で示している。
図4と図5に示すように電線保持部材9の第1保持板9aは、Y−Z軸に平行な板状の部材であり、第2保持板9bは、X−Z軸に平行な板状の部材であり、第1保持板9aの装置背面側の面9dと第2保持板9bの装置左側の面9eに、8本のガイド溝90a〜90hが並ぶようにして形成されている。
ガイド溝90a〜90hのそれぞれに、給電線10a〜10hのうち、同じアルファベットの符号を有する一つの給電線が嵌め込まれて収容される。
(5)給電線の構造
図6は、給電線10cを電線保持部材9から取り外した状態を示す斜視図であり、取り外された給電線10cを何も外力を加えていない自然状態の様子を示している。
同図に示すように給電線10cは、金属製の導電性の線材からなる電線110と120と130を含む。各電線110〜130は、ここではSUS301等のステンレス鋼線に曲げ加工などが施されてなる絶縁被覆されていない1本の裸電線であり、太さが例えば0.1〜1.0mmのものが用いられる。なお、電線の材料がSUSに限られないことはいうまでもなく、例えば硬鋼線、ピアノ線、オイルテンパー線などを用いることができる。
電線110には、長さ方向一端と他端のそれぞれにフック状の接続端子113、114が設けられ、長さ方向一端から他端までの途中に、直線状部111と屈曲予定部112と屈曲部115がそれぞれ設けられている。
直線状部111は、直線状のステンレス鋼線なる裸線に何も加工が施されていない裸線部分である。この直線状部111の一部116(図4、図7)は、後述のようにガイド溝90cに収容されたときに屈曲状に弾性変形されるようになっている。
屈曲予定部112は、直線状のステンレス鋼線からなる裸線を長さ方向に沿って螺旋状に巻き回す加工(コイリング)を施して所定の平均コイル径およびピッチの引っ張りコイルばねを形成してなる裸線部分である。
屈曲予定部112を挟んで電線110の長さ方向の両側のそれぞれに直線状部111が連続して設けられ、これらの各部が何も外力が加えない状態で屈曲予定部112が直線状部111に沿った直線状になる。すなわち、屈曲予定部112を構成するコイルばねの軸心が両側の直線状部111を構成する裸線部分と一直線に並ぶように、屈曲予定部112の加工が施される。
屈曲部115は、直線状のステンレス鋼線からなる裸線を略直角に折り曲げる曲げ加工を施してなる裸線部分である。屈曲予定部112と屈曲部115のそれぞれは、上記直線状部111の一部116と同様に、電線保持部材9の屈曲状の溝92(図4)に収容される曲げ部分に相当する。
電線120には、長さ方向一端にフック状の接続端子123が設けられ、長さ方向他端に接点部102が設けられ、長さ方向一端から他端までの途中に、直線状部121と屈曲部122がそれぞれ交互に設けられている。
直線状部121は、直線状のステンレス鋼線なる裸線に何も加工が施されていない裸線部分であり、屈曲部122は、直線状のステンレス鋼線からなる裸線を略直角に折り曲げる曲げ加工を施してなる裸線部分である。
接点部102は、作像ユニット3Mの現像器33の現像バイアス電圧の受電端子と接続される部分であり、上記の屈曲予定部112と同様の加工が施されている。
接続端子123は、電線110の一端の接続端子114と重なった状態で、固定ネジ125により、電線保持部材9のガイド溝90cの途中に設けられたネジ穴9cにネジ止め固定される。このネジ止め固定により、電線110と電線120とが電気的に接続状態になる。
電線130には、直線状部131の長さ方向一端にフック状の接続端子132が設けられ、長さ方向他端に接点部101が設けられている。
接点部101は、高圧電源基板8のM色用の現像バイアス電圧の出力端子と接続される部分であり、上記の屈曲予定部112と同様の加工が施されている。
接続端子132は、電線110の一端の接続端子113と重なった状態で、固定ネジ133により、電線保持部材9のガイド溝90cの途中に設けられたネジ穴(不図示)にネジ止め固定される。このネジ止め固定により、電線110と電線130とが電気的に接続状態になる。これにより、電線110、120、130が直列に接続されてなる一本の給電線10cが形成される。
図7は、電線110が電線保持部材9に取り付けられたと仮定した場合の当該電線110の姿勢を示す斜視図であり、図6に示す取り付け前の姿勢に対して、直線状部111の一部116と屈曲予定部112(コイルばねの形成部分)とがそれぞれ略直角に屈曲する姿勢に弾性変形した状態で電線保持部材9に保持されるようになっている。この意味で、電線110の部分116も、屈曲予定部ということができる。
他の給電線10a、10b、10d〜10hのそれぞれについても、給電線10cと屈曲予定部112の形成位置が異なるものがあるが、基本的に給電線10cと同様の構成になっている。以下、給電線10a〜10hを特に区別する必要がない場合には、総称して給電線10といい、ガイド溝90a〜90hを特に区別する必要がない場合には、総称してガイド溝90という。
図4に戻って、最上位のガイド溝90aには、その長さ方向一端から他端までの間の経路途中に、直線状の溝91と屈曲した溝92が交互に設けられている。このことは、他のガイド溝90b〜90hのそれぞれについても同様である。以下、直線状のガイド溝91を直線溝91、屈曲したガイド溝92を屈曲溝92という。
ガイド溝90ごとに、経路途中における各屈曲溝92の位置と曲率および各直線溝91の長さが異なっているので、ガイド溝90の各直線溝91と各屈曲溝92の形成位置に応じて、そのガイド溝90に収容される予定の給電線10を構成する電線110,120、130のそれぞれの直線状部と屈曲部等の長さ、形状、形成位置が予め設計され、その設計に基づき各電線が製造される。
ここで、図7に示す電線110を例えば給電線10cの電線110とすれば、図4に示すように、電線110の直線状部111の一部116がガイド溝90cの角隅部9fの溝部分に屈曲した姿勢で収容され、コイルバネからなる屈曲予定部112がガイド溝90cの上部の屈曲溝90zに屈曲姿勢で収容される。他の電線についても同様である。
各給電線10の一方端である接点部101のそれぞれは、対応するガイド溝90に収容された状態で、上下方向に間隔をあけて列状に配置された位置関係になる。一方、図示していないが高圧電源基板8の各出力端子81も上下方向に間隔をあけて列状に配置されている。上下方向の並び順が同じ接点部101と出力端子81とが一対一で接続されるように、各接点部101と各出力端子81の上下方向の位置が予め決められる。
各給電線10の他方端である接点部102のそれぞれは、電線保持部材9の第1保持板9aに設けられた透孔(不図示)を通って接点部102の先端側が装置正面側に突出されている。これにより、電線保持部材9よりも装置正面側に位置する作像ユニット3Y〜3Kの各受電端子21,22とこれに対応する給電線10の接点部102とが接続される。
なお、この接続状態で、接点部102を構成するコイルバネの弾発力により接点部102自身が第1保持板9aの透孔を介してガイド溝90から装置背面側に浮き上がることがないように、接点部102と第1保持板9aとが接着などにより固定される。
給電線10ごとに、一方端の接点部101が電圧入力端子であり、他方端の接点部102が電圧出力端子になる。ここでは、給電線10ごとに接点部101のコイルばねの総巻数と平均コイル径が同じになっている。このことは各接点部102について同様である。
プリンター1の製造工程の組立時に作業者は、電線保持部材9のガイド溝90ごとに、給電線10を構成する電線110、120、130のそれぞれをそのガイド溝90に嵌め込んで収容させる作業を行う。この作業には、図6に示す固定ネジ125、133による電線110〜130のネジ止め固定の作業と上記電線120の接点部102の電線保持部材9への固定作業が含まれる。
電線120は、接続端子123と接点部102とが電線保持部材9に固定され、電線130は、接続端子132が電線保持部材9に固定される。これにより、製造段階でガイド溝90への収容作業が行われた後の電線120、130については、その後に例えばユーザーへの納品後のプリンター1で実行されるプリントジョブにおいて感光体ドラム31や中間転写ベルト41などの回転体の駆動により生じる機械的振動などが伝播されたとしても、その浮き上がりによりガイド溝90から外に飛び出るおそれはない。
一方で、電線110については、電線120、130よりも極めて長尺であり、両端の接続端子113、114がネジ止め固定されていてもその長さ方向の中間部分については、単にガイド溝90に収容する作業だけでは、上記の機械的振動の影響を受けて浮き上がりが起こるおそれがある。この浮き上がりを防止すべく、電線保持部材9とは別の押さえ部材などを取り付ける構成をとれば、上記のように製造時の組立作業性の低下を招く。
そこで、本実施の形態では、電線保持部材9のガイド溝90の側壁の形状を工夫することによって、別の押さえ部材などを取り付けることなく、電線110の浮き上がりを防止する構成をとっている。以下、ガイド溝90の側壁の構成を具体的に図8〜図10を用いて説明する。
(6)電線の浮き上がり防止機構
図8は、図5に示す電線保持部材9の角隅部9fを装置背面側から見たときのガイド溝90cの拡大図であり、他のガイド溝90a、90b、90d〜90hについては図示を省略している。以下、ガイド溝90cの長さ方向を「ガイド溝長さ方向」といい、ガイド溝90cの幅方向を「ガイド溝幅方向」という。
図8に示すようにガイド溝90cは、その底面153のガイド溝幅方向両側のそれぞれから立設している側壁151、152を有する。側壁151の、側壁152と対向する面を内壁面158、側壁152の、側壁151と対向する面を内壁面159という。内壁面158,159は、それぞれが底面153から垂直に立ち上がっている。
ガイド溝90cの角隅部9fの部分は、所定の曲率で屈曲している屈曲溝171(第1の溝部)であり、屈曲溝171を挟んでガイド溝長さ方向両側のそれぞれに、直線状の直線溝172(第2の溝部)が屈曲溝171に連続して設けられている。
屈曲溝171と直線溝172のそれぞれには、ガイド溝90cに収容される電線110のガイド溝幅方向における収容位置を決めるための位置決め部140、141、142が設けられている。
屈曲溝171に設けられている位置決め部140は、屈曲溝171を構成する一方の側壁151の内壁面158に設けられた一つの凸部160と他方の側壁152の内壁面159に設けられた2つの凸部161とを有する。
凸部160は、屈曲溝171のガイド溝長さ方向略中央の位置に設けられており、2つの凸部161は、内壁面159の、凸部160との対向位置167を挟んでガイド溝長さ方向に等距離の位置に設けられている。凸部160と凸部161は、同じ形状のものであり、それぞれのガイド溝幅方向先端(電線110と対向する側の面)は、底面153から垂直に立ち上がる形状になっている。
一方、それぞれの直線溝172ごとに、屈曲溝171の位置決め部140から近い順に位置決め部141、142が設けられている。
位置決め部141は、直線溝172を構成する一方の側壁151の内壁面158に設けられた一つの凸部162と他方の側壁152の内壁面159に設けられた2つの凸部163とを有する。一つの凸部162に対して2つの凸部163は、内壁面159の、凸部162との対向位置168を挟んでガイド溝長さ方向に等距離の位置に設けられている。
位置決め部142は、直線溝172を構成する一方の側壁151の内壁面158に設けられた2つの凸部163と他方の側壁152の内壁面159に設けられた一つの凸部162とを有する。一つの凸部162に対して2つの凸部163は、内壁面158の、凸部162との対向位置169を挟んでガイド溝長さ方向に等距離の位置に設けられている。
ここで、位置決め部141と142のそれぞれの凸部162は、同じ形状のものであり、位置決め部141と142のそれぞれの凸部163は、同じ形状のものであり、凸部162と凸部163のそれぞれの形状は、後述のように異なっている。
このように位置決め部140、141、142のそれぞれごとに、一方の側壁の内壁面に一つの凸部を設け、他方の側壁の内壁面に2つの凸部を設け、ガイド溝長さ方向に沿って2つの凸部の間に一つの凸部が位置するように3つの凸部が配置される。
これにより、電線110がガイド溝90cに収容された場合に、各位置決め部において電線110がガイド溝幅方向の両側から各凸部に挟まれるようになり、ガイド溝90cの中で電線110がガイド溝幅方向に大きくずれることが防止され、ガイド溝幅方向の略中央の位置に安定して収容することができる。
そして、位置決め部141、142の凸部162が、ガイド溝90cに収容された電線110の浮き上がりを規制する規制部として機能する。
図9(a)は、図8に示す位置決め部141のA−A線における凸部162とB−B線における凸部163のそれぞれの矢視断面図である。図9(a)において、矢印Mで示す方向がガイド溝幅方向に相当し、矢印Hで示す方向が底面153に向かう方向に相当し、矢印Iで示す方向が底面153から離れる方向に相当する。また、側壁151のガイド溝幅方向長さ(厚み)がJ、側壁152の厚みがUになっている。
図9(a)のA−A断面に示すように凸部162は、底面153から離れる方向Iに沿って基底部16a(第1の部分)と突起部16b(第2の部分)がこの順に並んでなる。
基底部16aは、底面153に連続する部分であり、側壁151の内壁面158の位置を基準に内壁面158からの突出量が一定のαになっている。
突起部16bは、内壁面158からの突出量が底面153に向かう方向Hに沿って漸次大きくなる断面三角形状であり、第1の部分16aとの接続位置で高さβの段差16cが設けられており、この段差16cが設けられている部分で内壁面158からの突出量が最大の距離P(=α+β)になっている。
一方、B−B断面に示すように凸部163は、側壁152の内壁面159の位置を基準に内壁面159から距離Qだけガイド溝幅方向Mに突出しており、底面153から離れる方向Iにおけるどの位置でも、内壁面159からの突出量が一定のQになっている。
ガイド溝90cに電線110が収容されると、位置決め部141において凸部162の基底部16aがその電線110に押圧された状態になる。この押圧は、屈曲溝171に収容された電線110が有するばね性の復元力に起因するものである。
すなわち、電線110は、何も外力が加えられていない状態で直線状の部分116(図7)を有し、その直線状の部分116がガイド溝90cの屈曲溝171に収容されると、そのばね性の復元力により元の形状に戻ろうとする。この元の形状に戻ろうとする復元力により、電線110が凸部162を押圧する状態になる。
図10は、電線110と凸部160〜163との位置関係を示す模式図であり、実線で示す屈曲姿勢の電線110がその復元力により、位置決め部140により位置決めされた位置を中心に、元の直線状の姿勢に戻ろうとする方向を矢印Gで示し、元の直線状の姿勢を破線110aで示している。
このように屈曲姿勢の電線110は、その復元力により各位置決め部141において、凸部162、163のうち、矢印Gで示す方向に位置する凸部162を押圧する状態になる。つまり、図8において、各位置決め部141では、ガイド溝90cの両側壁151、152のうち、屈曲溝171に収容された屈曲姿勢の電線100がその復元力により元の直線状の姿勢に戻ろうとするときのその戻る方向に位置する側壁は、曲率の小さい方の側壁(屈曲の外側に位置する側壁)151になる。
従って、屈曲溝171の長さ方向中央に位置する位置決め部140に最も近い位置決め部141では、側壁151の内壁面158に設けられた凸部162が、元の姿勢に戻ろうとしている電線110にその復元力に応じた押圧力で押圧されることになる。
図9(a)に戻って、電線110は、自己の復元力が持続する限り、元に戻ろうとする方向(矢印Gで示す方向)に凸部162の基底部16aに接して基底部16aを押圧した状態を維持する。つまり、凸部162の基底部16aが電線110の矢印Gで示す方向への移動を規制する規制部として機能する。
一方、ガイド溝90cに収容された電線110に、外部から電線保持部材9に伝播された振動などにより、底面153から浮き上がる方向Iへの力が作用した場合、そのI方向への力が電線110と凸部162の基底部16aとの間に生じる摩擦力を上回ると、電線110が基底部16aに接しながらI方向に移動することになる。
このような電線110のI方向への移動が生じても、電線110が凸部162の基底部16aと突起部16bとの間に存する段差16cまで移動すると、その段差16cを乗り越えられず、それ以上の移動が制止される。つまり、凸部162の突起部16bが電線110の矢印Iで示す方向への移動(浮き上がり)を規制する規制部として機能する。
図9(b)は、比較例のガイド溝の断面図であり、両側壁191、192の間にさらに細い溝193を設け、その溝193に電線110を嵌め込んだ様子を示している。
この比較例の構成では、実施例の突起部16bに相当する構成が設けられていないので、溝193に一度、収容された電線110が外部からの振動などにより浮き上がることが防止できず、浮き上がりを防止するには、別の押さえ部材などが必要になる。
これに対し、図9(a)に示す実施例では、基底部16aと突起部16bを有する凸部162を設けているので、ガイド溝90cに収容後の電線110の浮き上がりを、別の押さえ部材などを配置しなくても防止することができる。
製造段階では、電線110の直線状の部分116をガイド溝90cに収容する作業を行う際、作業者は、その直線状の部分116を屈曲溝171の屈曲形状に沿って曲げた状態にして屈曲溝171に収容しつつ、直線溝172の位置決め部141では、電線110を突起部16bの斜面16d(図9(a))に沿うように底面153に向かう方向Hに押し込む操作を行えば良い。
その押し込み操作により電線110が突起部16bの斜面16dの終端16e(図9(a))を越えると、電線110が自己の復元力により元の形状に戻ろうとする方向Gに開くようになり、その電線110が自動的に基底部16aに接して押圧するようになる(図9(a)に示す状態)。
従って、作業者は、電線110を突起部16bの斜面16dの終端16eを越えるまで押し込む操作を行うだけで済む。この押し込み作業以降、電線110のばね性による復元力の作用と側壁151の内壁面158に設けられた凸部162の基底部16aと突起部16bにより、電線110のガイド溝幅方向Mへの移動と底面153から離れる方向Iへの移動がそれぞれ規制される。
これにより、一度、ガイド溝90cに収容された電線110が浮き上がりにより、ガイド溝90cの外に出ていくことが防止される。
なお、実施例では、電線110を突起部16bの斜面16dに沿って押し込む操作を行い易いように、突起部16bの終端16e(凸部162のガイド溝幅方向先端に相当)と凸部163のガイド溝幅方向先端とのガイド溝幅方向の間隔R(図9(a))を電線110の径Dと等しいまたはこれよりも所定値(例えば、0.1〜1mm程度)だけ大きくする構成をとっている。
間隔Rを小さくするということは、位置決め部141の凸部162と凸部163とのガイド溝幅方向Mの間隔が狭くなることを意味するので、間隔Rを電線110の径Dよりも小さくしすぎると、凸部162と凸部163との隙間に電線110が入るように曲げながら電線110を凸部162と凸部163との間に押し込んで挿入させなければならず、作業性が低下し易い。
一方で、間隔Rを大きくしすぎると、位置決め部141の凸部162と凸部163がガイド溝幅方向Mに離れすぎて、電線110のガイド溝幅方向Mの位置決めを行い難くなる。また、一つのガイド溝90cの幅が大きくなるので、複数のガイド溝90a〜90hを並列して設ける場合、電線保持部材9が大型化してしまう。
従って、電線110のガイド溝90への収容作業を行い易い範囲で、できるだけ間隔Rを小さくする構成が望ましい。
上記では、直線溝172に設けられた2つの位置決め部141、142のうち、一方の位置決め部141の構成を説明したが、他方の位置決め部142についても、凸部161が側壁152の内壁面159に設けられている点を除いて、基本的に位置決め部141と同じ構成になっている。つまり、位置決め部142は、図9(a)のA−A断面とB−B断面のそれぞれについて左右を反転させた構成になっている。
このように屈曲溝171に近い方の位置決め部141では、電線110の移動を規制する規制部(第1規制部)としての凸部161を、両側壁151、152のうち、屈曲の外側に相当する側壁151の内壁面158に設け、遠い方の位置決め部142では、同じ機能を有する第2規制部としての凸部161を、曲率の大きい方の側壁(屈曲の内側に位置する側壁)152の内壁面159に設けているのは、次の理由による。
すなわち、図10に示すように屈曲後の電線110は、位置決め部141の凸部162への当接により、元の真っ直ぐな姿勢に戻ろうとすることを妨げられるが、自己のばね性の復元力の作用により、微視的にみると電線110のうち、位置決め部140と141の間の部分110cが一点鎖線110bで示すように屈曲の外側へやや膨らむようになる。
電線110の部分110cが外側に膨らむようになると、これに伴って、位置決め部141と142の間の部分110dが一点鎖線110bで示すように部分110cの外側への膨らみとは反対方向に屈曲の内側に膨らむようになる。
この場合、電線110は、位置決め部142では、自己の復元力により元の直線形状に戻ろうとする方向が矢印Wで示す方向、つまり位置決め部141での矢印Gとは反対方向になり、その復元力により凸部162を押圧する。
従って、位置決め部142では、図8に示すように屈曲溝171の内側の側壁152の内壁面159に凸部162を設ければ、位置決め部141の凸部162と同様に、位置決め部142の位置において、電線110が底面153から離れる方向Iに移動するのを規制することができる。
このように電線110が収容されるガイド溝90cには、屈曲溝171を挟んでガイド溝長さ方向両側に存する2つの直線溝172のそれぞれに、ガイド溝長さ方向に間隔をあけて2個の凸部162が設けられており、その合計4個の凸部162により電線110の、底面153から離れる方向Iへの移動が規制される。
上記のように電線110の長さ方向一端の接続端子113と他端の接続端子114は、電線保持部材9にネジ止め固定されるのでガイド溝90cから浮き上がることが生じないが、両端以外の部分、特に屈曲溝171に屈曲姿勢で収容される電線110の部分116などの長さ方向中央寄りの部分は、ネジ止め固定の位置から遠くなるので、ネジ止めによる電線保持部材9への固定力が及ばず、浮き上がりが生じ易い。
本実施例の構成では、電線110の両端以外の部分に対して4個の凸部162のそれぞれを相互に電線110の長さ方向に一定の間隔をあけて配置しているので、電線110の両端以外の中央寄りの部分についてもガイド溝90cからの浮き上がりが防止される。
また、実施例では図6に示すように1本の電線110にコイルばねからなる屈曲予定部112を設ける構成としており、これによりガイド溝90cへの電線110の嵌め込みの組立作業をより容易にすることができる。
なぜなら、電線110の屈曲予定部112は、ガイド溝90cの屈曲溝90z(図4)への収容時に、角隅部9fよりも大きな曲率で略直角に屈曲させられるので、コイルばねではなく直線形状のままにすると、嵌め込み作業時に作業者は、電線110にかなり大きな力を作用させて電線110を直角に近い角度まで曲げる必要が生じ、嵌め込み作業に手間がかかる。このことは、収容すべき電線110の本数が多くなるほど顕著になる。
また、例えば電線110の屈曲予定部112をコイルバネではなく予め曲げ加工により略直角の曲げ部を形成しておくこともできる。ところが、曲げ加工時の形成位置がその加工時のばらつきにより本来の位置からのずれが大きくなれば、その電線110の曲げ部を屈曲溝90zに嵌め込む作業を行う際に、そのずれにより嵌め込めなくなる場合が多くなり、組立作業をやり直すなど作業性が低下してしまう。
これに対し、実施例のように、電線110の屈曲予定部112をコイルばねで形成すれば、コイルばねは伸縮及び屈曲が可能な弾性を有するので、それほど大きな力を電線110に作用させなくても容易に略直角に屈曲させることができ、嵌め込み作業を簡単に行える。また、製造ばらつきにより、コイルばねの形成位置が本来の設計位置から多少ずれていても、作業者が少し引っ張る操作を行えば、その弾性により伸縮してコイルばね(屈曲予定部)112を屈曲溝90zに嵌め込んで収容する作業を行い易くなるからである。
このように、電線110の屈曲予定部112をコイルばねで形成することにより組立作業性の向上を図れるが、装置構成によっては、コイルばねで形成することに限られない。
例えば、屈曲溝90zが角隅部9fのように比較的曲率が小さい場合(曲率半径が大きい場合)や、電線110が比較的小さな力でも曲げることができるような素材で形成されている場合などでは、屈曲予定部112をコイルバネにしなくても、作業者にとって電線110を曲げる作業にあまり手間がかからない。このような場合、屈曲予定部112をコイルバネで形成せずに直線状のままのものを用いることもできる。
また、電線110は、図6に示すようにガイド溝90に収容される前に外力を加えない状態で、屈曲予定部112、116の形状が屈曲していない直線状になるように形成されており、全長に亘って略直線形状になっている。これにより、電線110を細長いビニール製などの簡易な低コストの包装袋に挿入して倉庫内で管理したり外部に運搬したりすることができる。電線110が直線状になるように形成されることにより、多数本の電線110を束ねて保管する場合でも、その保管に要するスペースを少なくすることができ、管理コストの低減に繋がる。
上記では、ガイド溝90cに収容される給電線10cの電線110の浮き上がりを防止するためにガイド溝90cの側壁151、152の内壁面158、159に凸部162を設ける構成例を説明したが、他のガイド溝90a、90b、90d〜90hのそれぞれについても同様に、その側壁151、152の内壁面158、159にガイド溝長さ方向に間隔をあけて複数個の凸部162が設けられる。
例えば、図5において、給電線10hを収容するガイド溝90hを見ると、角隅部9fの屈曲溝171を挟んでガイド溝長さ方向両側の各直線溝172のうち、一方の直線溝172には、合計5個の凸部162a〜162eが設けられている。これら5個の各凸部162は、同じ大きさ、同じ形状のものである。
凸部162a、162c、163eは、屈曲の外側の側壁151の内壁面158にガイド溝長さ方向に間隔をあけて設けられ、凸部162aが屈曲溝171に最も近い凸部であり、凸部162eが屈曲溝171から最も遠い凸部になる。
一方、凸部162b、162dは、屈曲の内側の側壁152の内壁面159にガイド溝長さ方向に間隔をあけて設けられ、ガイド溝長さ方向に凸部162bが凸部162aと162cの間に位置し、凸部162dが凸部162cと162eの間に位置する位置関係になっている。
つまり、屈曲溝171からガイド溝長さ方向に遠ざかるに連れて、各凸部162が設けられる内壁面が158、159、158、159、158の順に交互に切り換わる構成になっている。これにより、図10の一点鎖線110bで示す状態と同様に、それぞれの凸部162ごとに、その凸部162が元の直線状の姿勢に戻ろうとする電線110により押圧される状態になり、電線110の、底面153から離れる方向Iへの移動が規制され、電線110の浮き上がりが防止される。
図5に示すガイド溝90hの他方の直線溝172には、屈曲の外側の側壁151の内壁面158に凸部162が設けられており、この凸部162により、電線110の、底面153から離れる方向Iへの移動が規制され、電線110の浮き上がりが防止される。
上記では、ガイド溝90ごとに、そのガイド溝90の両側壁151、152の内壁面158、159のそれぞれに、2個以上の凸部162をガイド溝長さ方向に間隔をあけて設ける構成例を説明したが、これに限られない。凸部162により電線110の浮き上がりを防止できれば良い。
例えば、図8において2つの直線溝172のそれぞれに設けられている2つの凸部162のうち、屈曲溝171に近い方の凸部162だけを設け、遠い方の凸部162を設けない構成をとることもできる。この場合、例えばガイド溝90cのうち、ガイド溝長さ方向に位置99a〜99bまでの間の部分を凸部162による電線110の浮き上がり防止機能を有するガイド溝と捉えることができる。
また、凸部162を直線溝172だけではなく、屈曲溝171における外側の側壁151の内壁面158のガイド溝長さ方向両端または一端にも設ける構成をとることもできる。さらに、凸部162を直線溝172に設けずに屈曲溝171の側壁151だけに設ける構成とすることもできる。電線110の浮き上がりを防止可能な範囲で、凸部162の個数、配置位置などを予め実験などにより決めることができる。
<変形例>
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、電線110の屈曲予定部である部分116がガイド溝90cの屈曲溝171に収容される前に外力が加えられていない状態で直線状になるように構成されている場合の例を説明したが、これに限られない。
電線110がガイド溝90cの屈曲溝171に屈曲姿勢で収容された場合に、電線110が自己の弾性による復元力により元の形状に戻ろうとして、ガイド溝90cの両側壁151、152のうち、少なくとも一方の側壁の内壁面を押圧する状態になれば良い。その押圧される内壁面に凸部162を設けることができる。
(2)上記実施の形態では、凸部162が基底部16aと突起部16bを有する構成例を説明したが、これに限られない。自己の復元力によりガイド溝の側壁の内壁面に接してその内壁面を押圧している電線110がガイド溝の底面から離れる方向に移動するのを規制する規制部がその内壁面に設けられる構成であれば良い。
例えば、図11(a)に示すように厚みJの側壁151の内壁面158に、底面153から一定距離γだけ離れた位置に、内壁面158からの突出量Pが一定になる断面矩形状の突起部16fとの段差が設けられる構成としたり、図11(b)に示すように側壁151の内壁面158に、底面153から一定距離γだけ離れた位置を起点に、内壁面158からの突出量Pが底面153から離れる方向Iに沿って漸次大きくなる断面三角形状の突起部16gを設ける構成としたりすることができる。これら突起部16f、16gが規制部として機能する。
(3)上記実施の形態では、ばね性を有する金属製の裸線からなる電線110のうち、外力が加えられていない状態(自然状態)での直線状の部分116を、ガイド溝90の屈曲溝171と直線溝172に収容する場合の例を説明したが、ガイド溝90と自然状態の電線110とを平面視したときの形状が上記の直線状や屈曲状に限られることはない。
電線がガイド溝に沿った形状とは自然状態で異なる形状のものであり、その電線を強制的にガイド溝に収容したならば、自己の復元力により元の形状に戻ろうとする当該電線がガイド溝の両側壁のうち少なくとも一方の側壁の内壁面を押圧して接した状態になるような電線およびガイド溝の関係を有していれば良い。
具体的には、図12に示すような構成をとることも可能である。
すなわち、図12(a)に示すように直線状のガイド溝201に、外力が加えられていない自然状態でガイド溝に沿った直線形状と異なる形状、例えば図12(b)に示すような湾曲形状または屈曲形状の裸線からなる電線202を収容する場合である。この自然状態で湾曲または屈曲姿勢の電線202を強制的に直線状のガイド溝201に収容した場合、その収容後に自己の復元力により元の形状に戻ろうとする電線202aの部分210が側壁251の内壁面258を押圧して接した状態になる。
この電線202aの部分210が接する内壁面258に、上記突起部16fと同様の形状の突起部261を設ける構成をとることができる。
また、内壁面258だけに限られず、ガイド溝201に収容後の電線202aの部分211、212により押圧される側壁252の内壁面259に、突起部261と同じ形状の突起部262、263を設けることもできる。電線202aの浮き上がりを防止できれば、突起部261〜263のうち、例えば一つの突起部だけを設けることもできる。
電線202の自然状態における平面視の形状は、上記の湾曲または屈曲形状に限られず、ガイド溝が直線形状の場合、例えば蛇行形状などのものを用いることもできる。
(4)上記実施の形態では、高圧電源基板8から出力される帯電バイアス電圧と現像バイアス電圧を作像ユニット3Y〜3Kに供給するための配線として給電線10を用いる例を説明したが、これに限られない。例えば、高圧電源基板8から定着部6のヒーターに電力が供給される構成において、その電力を供給するための配線に適用することもできる。
また、電力供給側の部品が高圧電源基板8である必要はなく、他の電源基板などの電源部でも良く、受電側の部品についても作像ユニット3Y〜3Kや定着部6である必要はなく、他のモーターなどの部品でも良い。また、高圧電源基板8に複数の出力端子81が設けられている構成において、出力端子81の一つずつを一つの電源部(部品)と捉えることができる。
プリンター1などの画像形成装置内において離れた2つの部品間を電気的に接続するための裸線からなる電線をガイド溝に収容して保持する電線保持部材一般に適用することができる。また、電線保持部材は、ガイド溝が電気絶縁性を有するものであれば良く、例えば絶縁性の樹脂などで電線保持部材9の第1保持板9aと第2保持板9bに各ガイド溝90が一体成型により形成される構成でも良いし、電線保持部材の素材が導電性のものでも、ガイド溝の底面、内壁面、凸部などに絶縁性の膜を設けるなどの絶縁処理が施されている構成でも良い。いずれの構成も、電気絶縁性のガイド溝に含まれる。
(5)上記実施の形態では、画像形成装置としてタンデム型カラープリンターの構成例を説明したが、これに限られない。モノクロ画像だけを形成可能なプリンターでも良く、また電子写真方式によるものに限られず、例えばインクジェット方式によるものでも良い。さらに、プリンターに限られずに、例えば複写機、ファクシミリ装置、MFP(Multiple Function Peripheral)等の画像形成装置一般に適用できる。
また、給電線10の形状、長さ、電線(裸線)110の長さ、曲がり部116の形成部位と個数、電線保持部材9の形状、材料、ガイド溝90の形状、経路、長さ、本数、凸部160〜163の形状、個数などが上記のものに限られることはなく、装置構成に応じて適した形状などが予め決められる。
また、上記実施の形態及び上記変形例の内容をそれぞれ可能な限り組み合わせるとしてもよい。本発明の効果を得られる範囲で、各部の機構や各部材を別の機構や別の形状の部材に代えて適用することとしても良い。
本発明は、画像形成装置内において離れた2つの部品間を接続するための裸線からなる電線をガイド溝に収容して保持する電線保持部材に適用することができる。
1 プリンター
3Y,3M,3C,3K 作像ユニット
8 高圧電源基板
9 電線保持部材
10 給電線
16a 基底部
16b、16f、16g、261、262、263 突起部
32 帯電器
33 現像器
81 出力端子
90 ガイド溝
110 裸線からなる電線
111 直線状部
112、116 屈曲予定部
115 屈曲部
141、142 位置決め部
151,152 ガイド溝の側壁
153 底面
158、159 側壁の内壁面
160、161、162、163 凸部
167、168、169 凸部との対向位置
171 屈曲したガイド溝(屈曲溝)
172 直線状のガイド溝(直線溝)
R 凸部162のガイド溝幅方向先端と凸部163のガイド溝幅方向先端とのガイド溝幅方向の間隔

Claims (11)

  1. 画像形成装置内において離れた2つの部品間を接続するための電線を絶縁性のガイド溝に収容して保持する電線保持部材であって、
    前記電線は、ばね性を有する金属製の裸線であり、外力を加えていない状態で前記ガイド溝に沿った形状とは異なる形状のものであり、
    前記ガイド溝の両側壁のうち、前記電線を前記ガイド溝に収容したならば前記ばね性の復元力により元の形状に戻ろうとする当該電線に押圧される側壁の内壁面に、前記ガイド溝の底面から離れる方向への当該電線の移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とする電線保持部材。
  2. 前記ガイド溝は、
    屈曲状の第1溝部と、当該第1溝部と連続する直線状の第2溝部とを有し、
    前記電線は、
    前記第1溝部と前記第2溝部に収容される部分が前記外力を加えていない状態で直線状であり、
    前記規制部は、
    前記屈曲状の第1溝部の両側壁のうち、当該屈曲の外側に位置する側壁に連続して設けられた前記第2溝部の側壁の内壁面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電線保持部材。
  3. 前記規制部を第1規制部としたとき、
    前記屈曲状の第1溝部の両側壁のうち、当該屈曲の内側に位置する側壁に連続して設けられた前記第2溝部の側壁の内壁面に、前記電線の、前記ガイド溝の底面から離れる方向への移動を規制する、前記第1規制部とは別の第2規制部が、前記ガイド溝の長さ方向に前記第1規制部よりも前記第1溝部から離れた位置にさらに設けられていることを特徴とする請求項2に記載の電線保持部材。
  4. 前記屈曲状の第1溝部の両側壁のそれぞれの内壁面には、当該第1溝部に収容される前記電線の、前記ガイド溝の幅方向における収容位置を決めるための凸部が設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の電線保持部材。
  5. 前記規制部は、
    当該規制部が設けられている内壁面から突出している凸部であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電線保持部材。
  6. 前記凸部は、
    第1の部分と、当該第1の部分と連続しており、当該第1の部分よりも前記ガイド溝の底面から離れた位置に設けられた第2の部分とを有し、
    前記第2の部分の、前記内壁面からの突出量が前記第1の部分の、前記内壁面からの突出量よりも大きいことを特徴とする請求項5に記載の電線保持部材。
  7. 前記第1の部分と前記第2の部分との境界に前記突出量の差による段差が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の電線保持部材。
  8. 前記ガイド溝の両側壁のうち、前記規制部が設けられている側壁とは反対側の側壁の内壁面には、前記規制部との対向位置を挟んで前記ガイド溝の長さ方向両側のそれぞれの箇所に、前記電線の、前記ガイド溝の幅方向における収容位置を決めるための凸部が設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電線保持部材。
  9. 前記規制部を、当該規制部が設けられている内壁面から突出している第1の凸部とし、
    前記反対側の側壁の内壁面に設けられている凸部を第2の凸部としたとき、
    前記ガイド溝の幅方向における、前記第1の凸部の先端と前記第2の凸部の先端との間隔が前記電線の径と等しいことを特徴とする請求項8に記載の電線保持部材。
  10. 画像形成に供される2つの部品と、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の電線保持部材と、
    前記2つの部品を接続する、ばね性を有する金属製の裸線であり、外力を加えていない状態で前記電線保持部材のガイド溝に沿った形状とは異なる形状をしており、前記ガイド溝に収容される電線と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  11. 像担持体と、
    前記像担持体を帯電させる帯電器と、
    帯電された像担持体に光ビームを照射して静電潜像を形成する露光部と、
    前記像担持体に形成された静電潜像を現像剤により現像する現像器と、
    前記帯電器と前記現像器のそれぞれにバイアス電圧を供給する電源部と、
    を備え、
    前記2つの部品の一方が前記電源部であり、他方が前記帯電器または前記現像器であることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
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