JP6217580B2 - エンジンの燃料制御装置 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の一実施形態にかかるディーゼルエンジンシステムの全体構成を示す図である。本図に示されるディーゼルエンジンは、走行用の動力源として車両に搭載される4サイクルのディーゼルエンジンである。具体的に、このディーゼルエンジンは、複数の気筒2を有し軽油を主成分とする燃料の供給を受けて駆動されるエンジン本体1と、エンジン本体1に燃焼用の空気を導入するための吸気通路30と、エンジン本体1で生成された排ガス(燃焼ガス)を排出するための排気通路40と、排気通路40を通過する排ガスの一部を吸気通路30に還流するためのEGR装置50と、排気通路40を通過する排ガスにより駆動されるターボ過給機60とを備えている。
図2は、エンジン本体1の一部を拡大して示す断面図である。この図2および先の図1に示すように、エンジン本体1は、上下方向に延びるシリンダ(気筒)2が内部に形成されたシリンダブロック3と、シリンダ2に往復動(上下動)可能に収容されたピストン4と、ピストン4の冠面4aと対向する側からシリンダ2の端面(上面)を覆うように設けられたシリンダヘッド5と、潤滑油を貯溜するためにシリンダブロック3の下側に配設されたオイルパン6とを有している。
(3−1)システム構成
図5は、エンジンの制御系統を示すブロック図である。本図に示すように、当実施形態のディーゼルエンジンは、PCM(パワートレイン・コントロール・モジュール)70によって統括的に制御される。PCM70は、周知のとおり、CPU、ROM、RAM等から構成されるマイクロプロセッサである。
本実施形態におけるPCM70による吸気系の制御の流れを簡単に説明する。
本実施形態におけるPCM70による噴射系の制御について次に説明する。
図6は、エンジンの運転状態に応じた燃焼モードを示す図である。この図6に示すように、本実施形態では、運転領域(主としてエンジン回転数とエンジン負荷すなわち要求トータル噴射量とで決定される運転領域)に応じて、燃焼モードを拡散燃焼モードと予混合燃焼モードとの2つのモードとを切り替える。
次に、図8を用いながら、拡散燃焼モード実施時における噴射系の制御手順について説明する。以下では、第1領域A2_aにおける噴射系の制御手順、すなわち、前段噴射としてパイロット噴射Qpiとプレ噴射Qprとを実施する場合の噴射系の制御手順について説明する。なお、第2領域A2_bにおける制御手順は、以下に説明する手順(この(3−3−2)で説明する噴射系の制御手順および(3−3−3)で説明する噴射時期の補正手順)において、プレ噴射Qprに関するものを省略して、パイロット噴射Qpiをプレ噴射Qprと読みかえたものとなる。
上記ステップS7のパイロット噴射量の決定手順について、図9を参照しながら説明する。
以上のように、本実施形態によれば、前段噴射(パイロット噴射とプレ噴射が実施される場合はパイロット噴射、プレ噴射のみの場合はプレ噴射)の噴射量の一部が、キャビティ10外にこぼれて少なくともメイン燃焼に寄与しないことが考慮された上で、この噴射量が決定される。そのため、前段噴射による発熱量を適正量確保して、メイン燃焼の燃焼状態ひいてはエンジン性能をより確実に適正にすることができる。
ここで、上記実施形態では、パイロット噴射とプレ噴射とを実施する場合においてパイロット噴射のこぼれ量のみを推定する場合について説明したが、パイロット噴射に加えてプレ噴射についてもこぼれ量を推定し、この推定値に基づいてプレ噴射の噴射量を決定してもよい。すなわち、複数回に分けて前段噴射を実施する場合において、各噴射についてこぼれ量を推定し、この推定値に基づいて各噴射の噴射量を決定してもよい。
2 気筒
71 噴射制御部(噴射制御手段)
72 目標前段発熱量決定部(目標前段発熱量決定手段)
73 こぼれ量算出部(こぼれ量算出手段)
74 パイロット噴射量決定部(前段噴射量決定手段)
74a 燃焼効率算出部(燃焼効率算出手段)
74b 燃焼効率補正部(燃焼効率補正手段)
Claims (4)
- 気筒に形成された燃焼室内に燃料を噴射可能な噴射装置と、当該噴射装置を制御する噴射制御手段とを備えたエンジンの燃料制御装置において、
上記エンジンのピストン冠面には、シリンダヘッドの底面から離間する方向に凹むキャビティが形成されており、
上記噴射装置は、ピストンが上死点よりも下方に位置する状態で当該噴射装置から噴射された燃料が上記キャビティと当該キャビティよりも径方向外側の領域との境界部に向かうように配置されており、
上記噴射制御手段は、
少なくとも一部の運転領域において、主噴射と、当該主噴射よりも前に当該主噴射の噴射量よりも少ない量の燃料を気筒内に噴射する前段噴射とを、上記主噴射の少なくとも一部の燃料および上記前段噴射の少なくとも一部の燃料が上記境界部に向かって噴射されるように、上記噴射装置に、実施させるとともに、
運転条件に基づいて、上記前段噴射された燃料が燃焼することで上記燃焼室内に生じる発熱量の目標値である目標前段発熱量を決定する目標前段発熱量決定手段と、
運転条件に応じて、上記前段噴射の噴射量のうち上記キャビティの外側にこぼれるこぼれ量を算出するこぼれ量算出手段と、
上記算出されたこぼれ量に基づいて上記前段噴射により噴射された燃料の燃焼効率を算出するとともに、当該燃焼効率と上記算出された目標前段発熱量とに基づいて、上記前段噴射の噴射量を、上記こぼれ量分の燃料が上記キャビティの外側にこぼれても上記主噴射の燃焼が開始する前における当該前段噴射により噴射された燃料の発熱量が上記目標前段発熱量となるように、決定する前段噴射量決定手段とを含み、
上記前段噴射と上記主噴射とが実施される運転領域において、上記前段噴射では、上記キャビティの外側にこぼれるこぼれ量に基づいて上記前段噴射量決定手段によって決定された噴射量を上記噴射装置に噴射させ、上記主噴射では、当該主噴射の噴射量のうち上記キャビティの外側にこぼれる量によらずに決定された量の燃料を上記噴射装置に噴射させ、
上記前段噴射量決定手段は、上記前段噴射により噴射された燃料の燃焼効率を、上記こぼれ量が多い方が低い値となるように算出することを特徴とするエンジンの燃料制御装置。 - 請求項1に記載のエンジンの燃料制御装置において、
上記こぼれ量算出手段は、上記前段噴射の噴射圧が高く且つ上記前段噴射の噴射時期が進角側であるほど上記こぼれ量を多く算出することを特徴とするエンジンの燃料制御装置。 - 請求項1または2に記載のエンジンの燃料制御装置において、
上記前段噴射量決定手段は、
上記こぼれ量に基づいて算出された上記前段噴射により噴射された燃料の燃焼効率を、上記燃焼室の壁面温度と当該燃焼室内のガスの温度と当該燃焼室内の酸素濃度と当該燃焼室内の圧力との少なくとも一つに応じて補正することを特徴とするエンジンの燃料制御装置。 - 請求項1〜3のいずれかに記載のエンジンの燃料制御装置において、
上記噴射制御手段は、上記前段噴射を、2回以上の複数回にわけて実施し、
上記目標前段発熱量決定手段は、すべての前段噴射によって上記燃焼室内に生じる発熱量の目標値を上記目標前段発熱量として決定し、
上記こぼれ量算出手段は、最初に実施される前段噴射のこぼれ量を算出し、
上記前段噴射量決定手段は、上記目標前段発熱量と、2回目以降の前段噴射の噴射量と、上記こぼれ量とに基づいて、最初に実施される前段噴射の噴射量を決定することを特徴とするエンジンの燃料制御装置。
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