JP6217466B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体カートリッジがキャリッジに搭載された液体吐出装置に関する。
従来より、記録ヘッド及びインクカートリッジがキャリッジに搭載された所謂オンキャリッジ式のインクジェット記録装置が知られている。例えば特許文献1には、カートリッジを移動体に装着する自動着脱機構と、カートリッジが移動体の正規の位置に装着されたか否かを判別する判別手段とを備えており、カートリッジが正規の位置に装着されていない場合にカートリッジが正規の位置に装着されるまで自動着脱機構によるカートリッジの装着動作を繰り返す記録装置が開示されている。
特開2007−69541号公報
しかしながら、特許文献1に記載された記録装置では、正規の位置であるか否かに拘わらず、一旦カートリッジが移動体に装着されるので、以下のような課題を生じる可能性がある。一例として、既に使用期限を経過したカートリッジが移動体に装着されることによって、品質の劣化したインクが記録ヘッドに流入する可能性がある。他の例として、異なる色のインクを貯留する複数のカートリッジが移動体に装着可能である場合において、記録ヘッド内でインクの混色が起こる可能性がある。また、正規の位置に装着されるまでカートリッジの装着動作が繰り返し行われるので、カートリッジの装着に要する時間が長くなる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、キャリッジの適切な位置にカートリッジを装着できる機構を備えた液体吐出装置を提供することにある。
本発明に係る液体吐出装置は、筐体と、上記筐体の内部において主走査方向に移動可能なキャリッジと、液体が貯留された貯留室及び情報を保持する情報保持部を有しており、上記キャリッジに着脱可能に装着されるカートリッジと、上記カートリッジが装着された状態の上記キャリッジに搭載されており、上記キャリッジに装着された上記カートリッジの上記貯留室に貯留された液体を吐出する吐出部と、着脱位置に位置する上記キャリッジと上記筐体に設けられた開口との間に設けられており、上記カートリッジを、上記貯留室内の液体が上記吐出部から吐出可能な状態で上記キャリッジに装着される装着位置、及び上記カートリッジの少なくとも一部が上記開口を通じて上記筐体の外部に露出される取出位置の間で搬送する搬送機構と、上記搬送機構によって上記装着位置と異なる位置に搬送された上記カートリッジの上記情報保持部に対面して設けられており、上記情報保持部にアクセス可能なアクセス部と、制御部とを備える。そして、上記制御部は、上記開口を通じて上記搬送機構に装着された上記カートリッジの上記情報保持部から上記アクセス部に情報を読み出させ、当該情報が予め定められた装着条件を満たすことを条件として、上記カートリッジを上記装着位置へ上記搬送機構に搬送させる装着処理を実行する。
上記構成によれば、カートリッジが装着位置に搬送される前に装着条件を満たすか否かが判断されるので、当該カートリッジをキャリッジの適切な位置に装着することができる液体吐出装置を得ることができる。
本発明によれば、カートリッジが装着位置に搬送される前に装着条件を満たすか否かが判断されるので、当該カートリッジをキャリッジの適切な位置に装着することができる液体吐出装置を得ることができる。
図1は、本実施形態に係るインクジェット記録装置100の斜視図であって、(A)は前方斜視図、(B)は後方斜視図である。 図2は、インクジェット記録装置100の縦断面図である。 図3は、インクジェット記録装置100の内部の平面図である。 図4は、キャリッジ30の斜視図であって、(A)はカートリッジ90A〜90Dが装着部32〜35に装着されていない状態の上方斜視図であり、(B)はカートリッジ90A〜90Dが装着部32〜35に装着された状態の下方斜視図である。 図5は、メンテナンス機構40の模式図である。 図6は、実施形態に係るキャリッジ30、搬送機構50、及びカートリッジ90Aの位置関係を示す断面図であって、(A)はカートリッジ90Aが取出位置に位置する状態、(B)はカートリッジ90Aがアクセス位置に位置する状態、(C)はカートリッジ90Aが搬送機構50によって最もキャリッジ30側に搬送された状態、(D)はカートリッジ90Aが装着位置に位置する状態を示す。 図7は、インクジェット記録装置100の機能ブロック図である。 図8は、カートリッジ装着処理の手順を示すフローチャートである。 図9は、(A)が排出処理の手順を示すフローチャート、(B)が装着処理の手順を示すフローチャートである。 図10は、変形例に係るキャリッジ30、搬送機構50、及びカートリッジ90Aの位置関係を示す断面図であって、(A)はカートリッジ90Aが取出位置に位置する状態、(B)はカートリッジ90Aがアクセス位置に位置する状態、(C)はカートリッジ90Aが装着位置に位置し且つピニオンギヤ51が噛合位置に位置する状態、(D)は、カートリッジ90Aが装着位置に位置し且つピニオンギヤ51が退避位置に位置する状態を示す。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明においては、インクジェット記録装置100が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、排出口13Aが設けられている側を手前側(正面)として前後方向8が定義され、インクジェット記録装置100を手前側(正面)から見て左右方向9が定義される。上向きは上下方向7の一成分である。下向きは上下方向7の一成分である。前向きは前後方向8の一成分である。後ろ向きは前後方向の一成分である。左向きは左右方向9の一成分である。右向きは左右方向9の一成分である。
[インクジェット記録装置100]
本実施形態におけるインクジェット記録装置100(液体吐出装置の一例)は、図1〜図3に示されるように、筐体10と、搬送ローラ対21と、排出ローラ対22と、プラテン23と、ガイドシャフト24と、ガイドレール25と、キャリッジ30と、メンテナンス機構40と、搬送機構50と、4つのカートリッジ90A〜90Dと、制御部130(図7参照)とを主に備える。インクジェット記録装置100は、カートリッジ90A〜90Dに貯留されたインクを吐出することによって、記録用紙5(図2参照)に画像を記録する。また、インクジェット記録装置100は、キャリッジ30にカートリッジ90A〜90Dが搭載されたオンキャリッジ式のインクジェットプリンタである。
[筐体10]
筐体10は、図1に示されるように、内部に空間が形成された箱形である。筐体10は、その内部空間において、搬送ローラ対21、排出ローラ対22、プラテン23、ガイドシャフト24、ガイドレール25、キャリッジ30、メンテナンス機構40、及び搬送機構50等を支持している。筐体10は、図1に示されるように、上下方向7において少なくとも一部が互いに対向する天壁11及び底壁12と、前後方向8において少なくとも一部が互いに対向する前壁13及び後壁14と、左右方向9において少なくとも一部が互いに対向する右壁15及び左壁16とを有する概ね直方体形状である。
後壁14には、画像が記録される記録用紙5が筐体10の内部へ挿入される挿入口14Aが形成されている。前壁13には、画像が記録された記録用紙5が筐体10の内部から排出される排出口13Aと、搬送機構50に対面する位置にカートリッジ90A〜90Dが通過可能な開口13Bとが形成されている。さらに、前壁13には、ユーザに対して情報を出力(すなわち、表示)する表示部28と、ユーザから情報(例えば、後述する交換指示等)が入力される操作部29とが設けられている。表示部28及び操作部29は、ユーザとの間で情報を入出力するユーザインタフェースの一例である。また、前壁13は、インタフェース面の一例である。
[搬送ローラ対21、排出ローラ対22]
搬送ローラ対21は、図2に示されるように、挿入口14Aを通じて筐体10の内部に挿入された記録用紙5を挟持して搬送向き6(本実施形態では、後方側から前方側)に搬送することにより、当該記録用紙5をキャリッジ30に対面させる。排出ローラ対22は、搬送ローラ対21によって搬送された記録用紙5を挟持して搬送向き6に搬送することにより、当該記録用紙5を排出口13Aを通じて筐体10の外部へ排出する。搬送ローラ対21はキャリッジ30より搬送向き6の上流側に配置されており、排出ローラ対22はキャリッジ30より搬送向き6の下流側に配置されている。搬送ローラ対21及び排出ローラ対22は、搬送モータ101(図7参照)の駆動力が伝達されることによって、回転する。
[プラテン23]
プラテン23は、図2に示されるように、上下方向7においてキャリッジ30と対面し、且つ前後方向8において搬送ローラ対21及び排出ローラ対22の間に配置されている。プラテン23は、搬送ローラ対21及び排出ローラ対22によって搬送される記録用紙5を下側から支持する。
[ガイドシャフト24、ガイドレール25]
ガイドシャフト24及びガイドレール25は、図2及び図3に示されるように、前後方向8に離間した位置において、各々が左右方向9に延設されている。ガイドシャフト24は、ガイドレール25より搬送向き6の上流側において、キャリッジ30の挿通孔37に挿通されている。ガイドレール25は、ガイドシャフト24より搬送向き6の下流側において、キャリッジ30の一部を下側から支持している。ガイドレール25の上面には、キャリッジ30の凹溝38に嵌まり込む凸リブ25Aと、左右方向9に延びる帯状のエンコーダストリップ25Bとが形成されている。
[キャリッジ30]
キャリッジ30は、図2に示されるように、上下方向7においてプラテン23と対面し、且つ前後方向8において搬送ローラ対21及び排出ローラ対22の間に配置されている。キャリッジ30は、図2〜図4に示されるように、記録ヘッド31(吐出部の一例)と、装着部32、33、34、35と、キャリッジセンサ36と、挿通孔37と、凹溝38とを備える。キャリッジ30は、図2に示されるように、挿通孔37にガイドシャフト24が挿通され、且つ凹溝38に凸リブ25Aが嵌め入れられることによって、上下方向7及び前後方向8に位置決めされる。
キャリッジ30は、キャリッジモータ102(図7参照)の駆動力が伝達されることによって、左右方向9(主走査方向の一例)に移動する。例えば、キャリッジ30は、前後方向8において搬送機構50に対面する着脱位置(図1(A)参照)と、上下方向7においてメンテナンス機構40に対面するキャップ位置(図1(B)参照)とに移動することができる。なお、着脱位置は、装着部32に装着されたカートリッジ90Aが搬送機構50に対面する第1着脱位置(図1(A)参照)と、装着部33に装着されたカートリッジ90Bが搬送機構50に対面する第2着脱位置と、装着部34に装着されたカートリッジ90Cが搬送機構50に対面する第3着脱位置と、装着部35に装着されたカートリッジ90Dが搬送機構50に対面する第4着脱位置とを含む。
[記録ヘッド31]
記録ヘッド31は、図4(B)に示されるように、キャリッジ30に搭載されている。記録ヘッド31は、キャリッジ30が用紙通過領域上を移動する過程において、搬送ローラ対21及び排出ローラ対22によって搬送された記録用紙5にインクを吐出する。これにより、当該記録用紙5に画像が記録される。記録ヘッド31は、装着部32〜34に装着されたカートリッジ90A〜90Dに貯留されたインク(液体の一例)を吐出する複数のノズル31Aを有する。複数のノズル31Aの先端は、キャリッジ30の下面に露出されている。なお、複数のノズル31Aの先端が露出された面は、ノズル面31Bと表記される。本実施形態におけるノズル面31Bは、概ね水平面である。
[装着部32〜35]
装着部32〜35は、図4(A)に示されるように、左右方向9に隣接して設けられている。装着部32〜35それぞれには、対応するカートリッジ90A〜90Dが前後方向8に着脱される。装着部32〜35の構成は共通するので、以下、装着部32について詳しく説明する。装着部32の奥面には、インクニードル32B(液体抽出部の一例)と、着脱センサ32C(着脱検出部の一例)と、電磁石32D(着脱機構の一例)とが設けられている。
インクニードル32Bは、装着部32の奥面から前方へ突設されている。インクニードル32Bは、装着部32に装着されたカートリッジ90Aのインク供給部92Aに進入することによって、当該カートリッジ90Aと記録ヘッド31とを連通させる。着脱センサ32Cは、接触式のセンサであって、装着部32に対するカートリッジ90Aの着脱状態に対応する着脱信号を出力する。電磁石32Dは、後述する制御部130(図7参照)から第1電流が供給されることによって、カートリッジ90Aの磁石94A(図6参照)との間に引力を生じさせる。また、電磁石32Dは、制御部130から第1電流と逆向きの第2電流が供給されることによって、カートリッジ90Aの磁石94Aとの間に斥力を生じさせる。
[カートリッジ90A〜90D]
カートリッジ90A〜90Dは、図1に示されるように、外形が概ね直方体であり、内部にインクを貯留するための空間が形成された箱形状である。本実施形態において、カートリッジ90A〜90Dには、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー等の異なる色のインクが貯留されている。カートリッジ90A〜90Dの構成は共通するので、以下、カートリッジ90Aについて詳しく説明する。カートリッジ90Aは、図4(A)及び図6に示されるように、貯留室91Aと、インク供給部92Aと、ICチップ93A(情報保持部の一例)と、磁石94Aと、ラックギヤ95Aとを有する。
貯留室91Aには、インクが貯留されている。インク供給部92Aは、貯留室91Aに貯留されたインクを、当該インク供給部92Aに進入したインクニードル32Bに流出させる。ICチップ93Aは、カートリッジ90Aに関する様々な情報を保持する。また、ICチップ93Aは、情報の追記が可能である。制御部130は、搬送機構50の接点52を通じて、ICチップ93Aに情報を書き込み、ICチップ93Aから情報を読み出す。磁石94Aは、カートリッジ90Aが装着部32に装着された状態において、電磁石32Dに対面する位置に設けられている。ラックギヤ95Aは、搬送機構50のピニオンギヤ51に噛合される。
[キャリッジセンサ36]
キャリッジセンサ36は、図2に示されるように、上下方向7においてエンコーダストリップ25Bに対面する位置において、キャリッジ30の下面に搭載されている。キャリッジ30が左右方向9に移動する過程において、キャリッジセンサ36は、エンコーダストリップ25Bを読み取ってパルス信号を生成し、生成したパルス信号を制御部130に出力する。キャリッジセンサ36は、キャリッジ30の位置を特定するための位置信号(すなわち、パルス信号)を出力する位置検出部の一例である。
[メンテナンス機構40]
メンテナンス機構40は、図3に示されるように、左右方向9において記録用紙5が通過する領域(図3において「用紙通過領域」と表記する。)から外れた位置に設けられている。具体的には、メンテナンス機構40は、上下方向7においてキャップ位置のキャリッジ30と対面する位置に配置される。メンテナンス機構40は、記録ヘッド31に形成されたノズル31Aからインクと共に気泡や異物を吸引除去する処理(所謂、パージ処理)を実行する。メンテナンス機構40は、図5に示されるように、キャップ41と、チューブ42(管体の一例)と、ポンプ43と、排液タンク44とを備える。
キャップ41は、昇降モータ103(図7参照)の駆動力が伝達されることによって、キャップ位置のキャリッジ30に対して上下方向7に移動(すなわち、昇降)する。具体的には、キャップ41は、記録ヘッド31のノズル面31Bを液密的に覆う被覆位置と、ノズル面31Bから離間する離間位置との間を移動可能に構成されている。キャップ41は、例えばゴムにより構成されている。被覆位置のキャップ41は、ノズル面31Bの周縁部に密着して、当該ノズル面31Bとの間に密閉空間を形成する。離間位置のキャップ41は、記録ヘッド31から離間しており、キャップ41と記録ヘッド31との間に上下方向7の隙間が形成される。
チューブ42は、一端がキャップ41に接続され、他端が排液タンク44に接続されている。さらに、チューブ42の途中にはポンプ43が設けられている。ポンプ43は、例えば、ロータリ式のチューブポンプである。ポンプ43は、搬送モータ101の駆動力が伝達されることによって、チューブ42の一端から他端に向かうインクの流れを生じさせる。すなわち、キャップ41を被覆位置にした状態でポンプ43を駆動させることにより、ノズル31A内のインクがチューブ42を通じて排液タンク44に排出される。
[搬送機構50]
搬送機構50は、図1〜図3に示されるように、前後方向8において開口13B及び着脱位置のキャリッジ30の間に設けられている。換言すれば、搬送機構50は、前後方向8において開口13B及び着脱位置のキャリッジ30に対面する。搬送機構50には、カートリッジ90A〜90Dを前後方向8に通過させる通路が設けられている。搬送機構50は、カートリッジ90A〜90Dを前後方向8に搬送することによって、着脱位置のキャリッジ30に対してカートリッジ90A〜90Dを着脱する。搬送機構50は、図6に示されるように、ピニオンギヤ51と、接点52(アクセス部の一例)と、着脱センサ53(着脱検出部の一例、図7参照)とを備える。搬送機構50とカートリッジ90A〜90Dとの関係は共通するので、以下、搬送機構50とカートリッジ90Aとの関係を詳しく説明する。
ピニオンギヤ51は、搬送モータ101の駆動力が伝達されることによって回転する。具体的には、ラックギヤ95Aに噛合されたピニオンギヤ51は、開口13B側からキャリッジ30側にカートリッジ90Aを搬送する第1向き(図6の例では、時計回り)と、キャリッジ30側から開口13B側にカートリッジ90Aを搬送する第2向き(図6の例では、反時計回り)に回転する。接点52は、カートリッジ90AのICチップ93Aに接触することによって、制御部130とICチップ93Aとを電気的に接続する。
着脱センサ53は、搬送機構50に対するカートリッジ90Aの着脱状態に対応する着脱信号を出力する。着脱センサ53は、例えば、カートリッジ90Aが通過する通路を画定する左右の壁面の一方に設けられた発光部(不図示)と、他方に設けられた受光部(不図示)とで構成される。そして、着脱センサ53は、発光部から出力された光が受光部で受光されたか否かに応じた着脱信号を出力する。発光部から出力される光は、カートリッジ90Aによって遮光される。そして、着脱センサ53は、受光部で光が受光されなかったことを条件として、ハイレベル信号(「信号レベルが閾値レベル以上の信号」を指す。)を出力する。また、着脱センサ53は、受光部で光が受光されたことを条件として、ローレベル信号(「信号レベルが閾値レベル未満の信号」を指す。)を出力する。
搬送機構50は、カートリッジ90Aを、図6(A)に示される取出位置と、図6(B)に示されるアクセス位置と、図6(D)に示される装着位置とに搬送する。具体的には、搬送機構50は、ピニオンギヤ51を第1向きに回転させることによって、取出位置からアクセス位置を経由して装着位置までカートリッジ90Aを搬送する。このとき、電磁石32Dに第1電流が供給されることにより、図6(C)に示される位置から図6(D)に示される装着位置までのカートリッジ90Aの移動がアシストされる。また、搬送機構50は、ピニオンギヤ51を第2向きに回転させることによって、装着位置からアクセス位置を経由して取出位置までカートリッジ90Aを搬送する。このとき、電磁石32Dに第2電流が供給されることにより、図6(D)に示される装着位置から図6(C)に示される位置までのカートリッジ90Aの移動がアシストされる。
取出位置は、カートリッジ90Aの少なくとも一部(具体的には、インク供給部92A設けられた側と反対側の一部)が開口13Bを通じて筐体10の外部に露出された位置である。このとき、ピニオンギヤ51は、ラックギヤ95Aの端部(具体的には、インク供給部92Aが設けられた側の端部)に噛合されている。アクセス位置は、カートリッジ90AのICチップ93Aと接点52とが接触する位置である。本実施形態に係るアクセス位置は、取出位置より後方側で且つ装着位置より前方側である。但し、アクセス位置は図6(B)の例に限定されず、装着位置と異なる位置(例えば、取出位置)であればよい。装着位置は、カートリッジ90Aが装着部32に装着された位置、インクニードル32Bがインク供給部92Aに進入した位置、或いはカートリッジ90A内のインクが記録ヘッド31から吐出可能な位置である。装着位置におけるカートリッジ90Aは、前後方向8において搬送機構50と離間している。
[制御部130]
制御部130は、図7に示されるように、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134(記憶部の一例)、及びASIC135を備えており、これらは内部バス137によって接続されている。ROM132には、CPU131が各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。EEPROM134には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。なお、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134、及びASIC135は、その一部又は全部が1つのICチップで構成されていてもよいし、複数のICチップに分かれて構成されていてもよい。
制御部130は、駆動回路を介して搬送モータ101を駆動させることによって、搬送ローラ対21、排出ローラ対22、及びピニオンギヤ51を回転させ、ポンプ43を駆動する。搬送モータ101の駆動力は、駆動力伝達機構(不図示)によって各部に分配される。また、制御部130は、駆動回路を介して昇降モータ103を駆動させることによって、キャップ41を昇降させる。また、制御部130は、駆動回路を介してキャリッジモータ102を駆動させることによって、キャリッジ30を左右方向9に移動させる。
また、制御部130は、駆動回路を介して記録ヘッド31を制御することによって、ノズル31Aにインクを吐出させる。また、制御部130は、駆動回路を介して電磁石32Dに電流を供給することによって、電磁石32Dと磁石94Aとの間に引力或いは斥力を生じさせる磁束を発生させる(磁束密度を増減させる)。他の装着部33〜35に設けられた電磁石(不図示)に対しても同様である。さらに、制御部130は、表示回路を介して表示部28に情報を表示させる。
また、制御部130は、着脱センサ32C、53から出力された着脱信号に基づいて、装着部32或いは搬送機構50に対するカートリッジ90Aの装着状態を判断する。例えば、制御部130は、着脱センサ32C、53からハイレベル信号が出力されていることを条件として、装着部32或いは搬送機構50にカートリッジ90Aが装着されていると判断する。一方、制御部130は、着脱センサ32C、53からローレベル信号が出力されていることを条件として、装着部32或いは搬送機構50にカートリッジ90Aが装着されていないと判断する。他の装着部33〜35に設けられた着脱センサ(不図示)についても同様である。
また、制御部130は、キャリッジセンサ36から出力されたパルス信号に基づいて、キャリッジ30の位置を特定する。例えば、制御部130は、キャリッジ30が基準位置(例えば、キャップ位置)に存在する時のカウント値を0とし、キャリッジ30が基準位置から遠ざかる際のパルス信号の数をカウント値に加算し、キャリッジ30が基準位置に近づく際のパルス信号の数をカウント値から減算する。すなわち、カウント値は、キャリッジ30の現在位置と基準位置との距離に対応する。
また、制御部130は、操作部29を通じてユーザから情報を取得する。さらに、制御部130は、接点52を通じて、ICチップ93Aから情報を読み出し、ICチップ93Aに情報を書き込む。制御部130は、例えば、ICチップ93Aに記憶された種別情報、期限情報、粘度情報、吐出量情報或いはインク残量情報、使用済情報等を読み出し、吐出量情報或いはインク残量情報、使用済情報等をICチップ93Aに書き込む。制御部130は、装着部32に装着されているカートリッジ90AのICチップ93Aから読み出した各種情報を、EEPROM134に記憶させる。なお、カートリッジ90B〜90DのICチップ(不図示)に対しても同様である。
種別情報は、カートリッジ90Aに貯留されたインクの種別(例えば、色)を示す情報である。期限情報は、カートリッジ90Aの使用期限を特定する情報である。粘度情報は、カートリッジ90Aに貯留されたインクの粘度を示す情報である。なお、粘度情報は、粘度の値を示す具体的な情報に限られず、例えば、インクの色材が顔料か染料かの情報等であってもよい。吐出量情報は、カートリッジ90Aから記録ヘッド31を通じて吐出されたインクの量(以下、「吐出量」と表記する。)を示す情報である。インク残量情報は、吐出量から推定されるカートリッジ90A内のインク残量を示す情報である。なお、インク残量はインクの初期量から吐出量を差し引いて得られる量であるので、吐出量とインク残量は表裏一体の関係にある。使用済情報は、カートリッジ90A内のインク残量が閾値残量未満になったことを示す情報、或いはカートリッジ90Aに係る吐出量が閾値量に達したことを示す情報である。
[カートリッジ装着処理]
図8及び図9を参照して、カートリッジ装着処理を説明する。以下、カートリッジ90A、90Bを装着部32、33から抜去し、カートリッジ90A、90Bを装着部32、33に装着する例を説明する。なお、カートリッジ90Aには色材が顔料のブラックインクが貯留され、カートリッジ90Bには色材が染料のシアンインクが貯留されているものとする。また、顔料のブラックインクは、染料のシアンインクより粘度が高いものとする。
制御部130は、例えば、カートリッジ90A、90Bを交換する交換指示を操作部29を通じてユーザから受け付けたことを条件として、カートリッジ装着処理を開始する。なお、図8及び図9に示される各処理は、CPU131がROM132からプログラムを読み出すことによって実行されてもよいし、ASIC135やFPGA等のハードウエア回路によって実行されてもよい。
まず、制御部130は、排出すべきカートリッジが存在するか否かを判断する(S1)。すなわち、制御部130は、装着部32、33にカートリッジ90A、90Bが装着されているか否かを判断すればよい。そして、制御部130は、着脱センサ32Cからハイレベル信号が出力されていることを条件として(S1:Yes)、排出処理を実行する(S2)。図9(A)を参照して、排出処理を詳しく説明する。
まず、制御部130は、キャリッジモータ102を駆動することによって、キャリッジ30を着脱位置に移動させる(S21)。より具体的には、制御部130は、装着部32に装着されたカートリッジ90Aが搬送機構50に対面する第1着脱位置に、キャリッジ30を移動させる。このとき、制御部130は、キャリッジセンサ36から出力されるパルス信号をカウントすることによって、キャリッジ30が着脱位置に到達したことを認識することができる。
次に、制御部130は、装着部32に装着されたカートリッジ90Aをアクセス位置に搬送する(S22)。具体的には、制御部130は、電磁石32Dに第2電流を供給することによって、カートリッジ90Aを図6(D)に示される装着位置から図6(C)に示される位置へ移動させる。次に、制御部130は、ピニオンギヤ51を第2向きに回転させることによって、カートリッジ90Aを図6(B)に示されるアクセス位置に移動させる。
次に、制御部130は、カートリッジ90Aに係る吐出量情報或いはインク残量情報を接点52を通じてICチップ93Aに書き込む(S23)。さらに制御部130は、ステップS23において、カートリッジ90Aに係る吐出量が閾値量に達している場合、或いはカートリッジ90A内のインク残量が閾値残量未満である場合に、接点52を通じてICチップ93Aに使用済情報を書き込む。
使用済情報は、インクの吐出量が閾値量に達したことを示すフラグであってもよいし、吐出量情報自体であってもよい。後者の場合において、制御部130は、例えば後述のステップS33において、閾値量以上の吐出量を示す吐出量情報を使用済情報と認識すればよい。或いは、使用済情報は、カートリッジ90A内のインク残量が閾値残量未満になったことを示すフラグであってもよいし、インク残量情報自体であってもよい。後者の場合において、制御部130は、例えば後述のステップS33において、閾値残量未満のインク残量を示すインク残量情報を使用済情報と認識すればよい。
なお、制御部130は、記録ヘッド31にインクを吐出させる際に、当該インクの吐出量(或いは、吐出回数)をカートリッジ90A〜90D毎にカウントして、吐出量情報としてEEPROM134等に記憶させておけばよい。或いは、制御部130は、吐出量から推定されるカートリッジ90A〜90D内のインク残量をインク残量情報としてEEPROM134等に記憶させておけばよい。当該処理は、カウント処理の一例である。また、制御部130は、ステップS23において、EEPROM134等に記憶されたカートリッジ90Aの吐出量情報或いはインク残量情報をリセットする。一方、制御部130は、少なくともカートリッジ90Aの粘度情報を引き続きEEPROM134に記憶させておく。
次に、制御部130は、ピニオンギヤ51を第2向きに回転させることによって、カートリッジ90Aを図6(A)に示される取出位置に搬送(S24)し、排出処理を終了する。また、制御部130は、ステップS24において、取出位置のカートリッジ90Aを開口13Bを通じて搬送機構50から取り外すことをユーザに促す報知を行ってもよい。報知の具体的な方法は特に限定されないが、例えば、表示部28にメッセージ或いはアニメーションを表示してもよいし、スピーカ(不図示)からガイド音声を出力してもよい。
図8に戻って、制御部130は、着脱センサ53から出力される着脱信号に基づいて、カートリッジ90Aを取出位置に移動させてから予め定められた抜去時間が経過するまでに(S3)、カートリッジ90Aが搬送機構50から抜去されたか否かを監視する(S4)。そして、制御部130は、カートリッジ90Aが搬送機構から抜去された、すなわち、着脱センサ53から出力される着脱信号が抜去時間内にハイレベル信号(図中「High」と表記する。)からローレベル信号(図中、「Low」と表記する。)に変化したことを条件として(S3:No&S4:Yes)、他に排出するカートリッジが存在するか否かを判断する(S5)。
この例においては、他に排出するカートリッジとしてカートリッジ90Bが存在するので(S5:Yes)、制御部130は、カートリッジ90Bを排出する処理(S2〜S4)を実行する。すなわち、制御部130は、キャリッジ30を第2着脱位置に移動させ、装着位置のカートリッジ90Bをアクセス位置を経由して取出位置に搬送する。
次に、制御部130は、排出すべきカートリッジ90A、90Bを全て排出したことを条件として(S5:No)、開口13Bを通じてカートリッジ90A、90Bを搬送機構50に装着することを案内する(S6)。制御部130は、例えば、新たなカートリッジ90A、90Bの装着を促すメッセージを表示部28に表示させればよい。ステップS6の処理は、案内処理の一例である。なお、制御部130は、本実施形態のステップS6において、装着すべき複数のカートリッジ90A、90Bのうち、EEPROM134に記憶された粘度情報で示される粘度が高いカートリッジ90Aを先に装着することを案内する。
次に、制御部130は、着脱センサ53から出力される着脱信号に基づいて、カートリッジ90Aの装着を促してから予め定められた装着時間が経過するまでに(S7)、カートリッジ90Aが搬送機構50に装着されたか否かを監視する(S8)。そして、制御部130は、カートリッジ90Aがユーザによって搬送機構50に装着された、すなわち、着脱センサ53から出力される着脱信号が装着時間内にローレベル信号からハイレベル信号に変化したことを条件として(S7:No&S8:Yes)、装着処理を実行する(S9)。図9(B)を参照して、装着処理を詳しく説明する。
なお、ユーザによって搬送機構50に装着されたカートリッジ90Aの位置は、ピニオンギヤ51とラックギヤ95Aとが噛合されていれば、取出位置と一致していなくてもよい。また、本実施形態では、ステップS8において装着が検出されたカートリッジ90Aの使用状態によらず、図9(B)の装着処理が実行される。すなわち、図9(B)に示される装着処理は、ステップS8において装着されたカートリッジ90Aが、未使用(新品)であっても、既使用(貯留室91A内のインクの一部が既に吐出された)であっても、ステップS4で抜去されたカートリッジ90Aであっても、実行される。
まず、制御部130は、ピニオンギヤ51を第1向きに回転させることによって、ユーザによって搬送機構50に装着されたカートリッジ90Aを図6(B)に示されるアクセス位置に搬送する(S31)。次に、制御部130は、種別情報、期限情報、吐出量情報或いはインク残量情報、使用済情報等を接点52を通じてICチップ93Aから読み出す(S32)。そして、制御部130は、当該カートリッジ90Aが装着条件を満たすか否かを判断する(S33)。装着条件の具体例は特に限定されないが、例えば、以下のような条件であってもよい。
第1の例として、制御部130は、カートリッジ90Aの種別情報と、現時点で装着部34、35に装着されているカートリッジ90C、90Dの種別情報とが異なる場合に、装着条件を満たすと判断してもよい。この場合、制御部130は、ステップS32で読み出した種別情報と、EEPROM134に記憶されている種別情報とを比較すればよい。
この例においては、現時点でアクセス位置に位置するカートリッジ90Aの種別情報は、カートリッジ90C、90Dの種別情報と異なるので、装着条件が満たされる(S33:Yes)。一方、仮に、カートリッジ90Aではなく、カートリッジ90Cが搬送機構50に装着された場合には、現時点でアクセス位置に位置するカートリッジ90Cの種別情報と現時点で装着部34に装着されているカートリッジ90Cの種別情報が同じとなり、装着条件が満たされない(S33:No)。
第2の例として、制御部130は、ステップS32で読み出した期限情報で特定される使用期限が到来していないことを条件として、装着条件を満たすと判断してもよい。なお、期限情報が当該カートリッジ90Aの製造日時を示す情報である場合、制御部130は、製造日時に予め定められた使用期間を加算した使用期限日時と、内部時計から取得した現在日時とを比較すればよい。また、期限情報が当該カートリッジ90Aの使用期限日時を示す情報である場合、制御部130は、当該使用期限日時と現在日時とを比較すればよい。
第3の例として、制御部130は、ICチップ93Aに使用済情報が含まれていない場合に、装着条件を満たすと判断してもよい。なお、使用済情報がフラグである場合、制御部130は、ICチップ93Aに当該フラグが記憶されているか否かを判断すればよい。また、使用済情報が吐出量情報或いはインク残量情報である場合、制御部130は、当該吐出量情報或いはインク残量情報で特定される吐出量或いはインク残量と、対応する閾値とを比較すればよい。
また、制御部130は、ステップS33において装着条件が満たされた場合に、ステップS32において読み出した吐出量情報或いはインク残量情報を、EEPROM134等に記憶させる。カートリッジ90Aが新品である場合、吐出量情報で特定される吐出量はゼロである。また、カートリッジ90Aが新品である場合には、インク残量情報で特定されるインク残量は、カートリッジ90Aに貯留されているインクの初期量である。その後、制御部130は、カートリッジ90Aから記録ヘッド31を通じてインクを吐出させる際に、吐出量をカウントしてEEPROM134等に記憶されている吐出量情報或いはインク残量情報を更新する。
そして、制御部130は、カートリッジ90Aが装着条件を満たすことを条件として(S33:Yes)、キャリッジモータ102を駆動することによってキャリッジ30を第1装着位置に移動させ、且つ当該カートリッジ90Aを図6(D)に示される装着位置に搬送(S34)し、装着処理を終了する。具体的には、制御部130は、ピニオンギヤ51を第1向きに回転させることによって、カートリッジ90Aを図6(C)に示される位置に移動させる。次に、制御部130は、電磁石32Dに第1電流を供給することによって、カートリッジ90Aを図6(D)に示される装着位置に移動させる。
一方、制御部130は、カートリッジ90Aが装着条件を満たさないことを条件として(S33:No)、当該カートリッジ90Aの装着不可を報知する(S35)。そして、制御部130は、カートリッジ90Aを取出位置に搬送(S36)し、当該カートリッジ90Aが搬送機構50から取り外された、すなわち、着脱センサ53から出力される着脱信号がハイレベル信号からローレベル信号に変化したことを条件として(S37:Yes)、装着処理を終了する。
なお、ステップS6の案内処理におけるカートリッジ90Aを先に装着すべきとの案内の内容に反して、カートリッジ90Bが搬送機構50に装着されたとしても、上記の装着条件が満たされる場合(S33:Yes)、制御部130は、キャリッジ30を第2装着位置に移動させ、且つ当該カートリッジ90Bを装着位置に搬送してもよい(S34)。すなわち、カートリッジ90Aを先に装着すべきとの案内の内容に従ってカートリッジ90Aが装着されたか否かは、ステップS33で判断される装着条件とは関係がなくてもよい。
再び図8に戻って、制御部130は、他に装着すべきカートリッジが存在するか否かを判断する(S10)。この例においては、他に装着すべきカートリッジとしてカートリッジ90Bが存在するので(S10:Yes)、制御部130は、カートリッジ90Bを装着する処理(S6〜S9)を実行する。すなわち、制御部130は、装着条件が満たされたことを条件として、キャリッジ30を第2装着位置に移動させ、且つ当該カートリッジ90Bを装着位置に搬送する。そして、制御部130は、全てのカートリッジ90A、90Bを装着したことを条件として(S10:No)、キャリッジモータ102及び昇降モータ103を駆動することによって、キャリッジ30をキャップ位置に移動させ、且つキャップ41を被覆位置に移動させる(S11)。ステップS11の処理は、キャップ処理の一例である。
また、制御部130は、ステップS7において着脱センサ53から出力される装着信号が装着時間内にローレベル信号からハイレベル信号に変化しない(すなわち、カートリッジ90Aが搬送機構50に装着されない)ことを条件として(S7:Yes)、ステップS11のキャップ処理を実行する。また、制御部130は、ステップS3において着脱センサ53から出力される着脱信号が抜去時間内にハイレベル信号からローレベル信号に変化しない(すなわち、カートリッジ90Aが搬送機構50から抜去されない)ことを条件として(S3:Yes)、当該カートリッジ90Aを装着位置へ搬送(S12)し、ステップS11のキャップ処理を実行する。
さらに、制御部130は、ステップS1において装着部32、33にカートリッジ90A、90Bが装着されていないことを条件として(S1:No)、ステップS2〜S5の処理をスキップする。なお、ステップ1において装着部32、33にカートリッジ90A、90Bが装着されていない場合とは、例えば、装着時間内にカートリッジ90A、90Bが装着部32、33に装着されずにキャップ処理が実行された(S7:Yes→S11)後に、再びカートリッジ装着処理が実行される場合が該当する。或いは、キャリッジ30にカートリッジ90A〜90Dが装着されていない状態でインクジェット記録装置100が出荷され、当該インクジェット記録装置100の出荷後に初めてカートリッジ90A〜90Dの装着処理が実行される場合等が該当する。
[実施形態の作用効果]
上記の実施形態によれば、カートリッジ90A〜90Dを装着位置に移動させる前に装着条件が判断されるので、装着条件を満たさないカートリッジ90A〜90Dが装着部32〜35に装着されるのを抑制することができる。その結果、装着に適したカートリッジ90A〜90Dのみがキャリッジ30の適切な位置に装着される。
例えば、異なる色のインクを貯留したカートリッジ90B〜90Dにインクニードル32Bが挿入されることによって、インクニードル32B内或いは記録ヘッド31内で混色が生じるのを抑制することができる。また、既に使用期限を経過したカートリッジ90A〜90Dが装着部32〜35に装着されることによって、品質の劣化したインクが記録ヘッド31から吐出されることを抑制することができる。さらに、インク残量が少なくなった(或いは、無くなった)カートリッジ90A〜90Dが装着部32〜35に再び装着されることによって、インクジェット記録装置100に動作不良が発生するのを抑制することができる。
また、上記の実施形態によれば、搬送機構50に装着されたカートリッジ90A〜90Dが装着条件を満たさない場合に、当該カートリッジ90A〜90Dの装着位置への搬送が行われない。これにより、装着に適さないカートリッジ90A〜90Dが搬送機構50に装着された際のエラー処理(例えば、図9(B)のステップS35〜S37)に要する時間を短縮することができる。さらに、全てのカートリッジ90A〜90Dが共通の搬送機構50によって搬送されるので、部品点数(例えば、ピニオンギヤ51や接点52等)を削減することができる。
また、上記の実施形態によれば、長期間に亘ってキャリッジ30が着脱位置に放置されることによるインクの乾燥を抑制することができる。一例として、抜去時間内にカートリッジ90Aが装着部32から抜去されない場合(S3:Yes)、キャップ処理が実行される(S11)。これにより、ノズル面31Bに露出されたノズル31A内のインクが乾燥することによる吐出不良を抑制することができる。他の例として、装着時間内にカートリッジ90Aが装着部32に装着されない場合(S7:Yes)、キャップ処理が実行される(S11)。これにより、装着部32内で露出されたインクニードル32B内のインクが乾燥することによる吐出不良を抑制することができる。
また、上記の実施形態によれば、粘度の高いインクが貯留されたカートリッジ90A〜90Dから順に装着が案内されるので(S6)、記録ヘッド31或いはインクニードル32B内のインクの乾燥をさらに有効に抑制することができる。なお、装着すべきカートリッジ90A〜90Dそれぞれに貯留されたインクの粘度が同一の場合、例えば、抜去された順に装着を案内してもよい。さらに、上記の実施形態によれば、カートリッジ90A〜90Dの装着不可が報知されるので(S35)、当該カートリッジ90A〜90Dが使用不可であることを、ユーザに認識させることができる。
また、上記の実施形態に係るカートリッジ装着処理では、複数のカートリッジ90A、90Bを抜去し、複数のカートリッジ90A、90Bを装着する場合において、全てのカートリッジ90A、90Bを抜去してから、カートリッジ90A、90Bを装着する例を説明したが、これに限定されない。例えば、カートリッジ90Aの抜去、カートリッジ90Aの装着、カートリッジ90Bの抜去、及びカートリッジ90Bの装着の順に各処理を実行してもよい。
また、カートリッジ装着処理が実行されるのは、交換指示をユーザから受け付けた場合に限定されない。一例として、制御部130は、カートリッジ90A〜90Dに貯留されたインク残量が閾値残量未満となったことを条件として、カートリッジ装着処理を実行してもよい。これにより、インク残量が少なくなった(或いは、無くなった)カートリッジ90A〜90Dの交換が促されるので、インクジェット記録装置100の稼働率が向上する。他の例として、制御部130は、インクジェット記録装置100の電源が投入されてタイミングで装着部32〜35にカートリッジ90A〜90Dが装着されていないことを条件として、カートリッジ装着処理を実行してもよい。
なお、キャリッジ30に搭載されるカートリッジ90A〜90Dの数は4個に限定されず、1個であってもよいし、複数であってもよい。また、カートリッジ90A〜90Dに貯留されるのはインクに限定されず、印刷時にインクに先立って記録用紙5に吐出される前処理液を液体等であってもよい。
また、搬送機構50及び開口13Bは、左右方向9に並んで複数設けられていてもよい。例えば、カートリッジ90Aはブラックインクを貯留する大容量のカートリッジであり、カートリッジ90B〜90Dは、それぞれ、イエローインク、マゼンタインク、シアンインクを貯留する小容量(すなわち、貯留室の容積がカートリッジ90Aより小さい)のカートリッジであってよい。そして、カートリッジ90Aは第1の搬送機構50によって第1の開口13Bを通じて交換され、カートリッジ90B〜90Dは第2の搬送機構50によって第2の開口13Bを通じて交換されてもよい。
また、カートリッジ90Aのサイズとカートリッジ90B〜90Dのサイズとが異なる場合、第1の開口13B及び第2の開口13Bの大きさを、対応するカートリッジ90Aのサイズ及びカートリッジ90B〜90Dのサイズに相応した大きさとしてもよい。さらに、第1の搬送機構50及び第1の開口13Bが筐体10の左右方向9の一方側(例えば、筐体10の中央よりも左側)に配置され、第2の搬送機構50及び第2の開口13Bが筐体10の左右方向9の他方側(例えば、筐体10の中央よりも右側)に配置されてもよい。
また、記録ヘッド31はキャリッジ30に固定されている必要はなく、カートリッジ90A〜90Dそれぞれに一体に設けられていてもよい。そして、カートリッジ90A〜90Dそれぞれに設けられた記録ヘッドは、当該カートリッジ90A〜90Dがキャリッジ30に搭載されることによって、キャリッジ30の下面の開口から露出されてもよい。すなわち、記録ヘッドは、カートリッジ90A〜90Dが装着されたキャリッジ30に搭載されていればよい。
また、開口13Bの位置は前壁13に限定されない。例えば、開口13Bは、天壁11と前壁13との間において傾斜する壁面に設けられていてもよい。すなわち、本発明に係る開口は、インタフェース面(すなわち、前壁13)、或いはノズル面31Bと交差し且つインタフェース面と隣接する壁面に設けられていればよい。これにより、開口13Bを通じて搬送機構50に対してカートリッジ90A〜90Dを着脱する操作を容易に行うことができる。
また、アクセス部及び情報保持部の具体例は、接点52及びICチップ93Aの組み合わせに限定されない。一例として、アクセス部と情報保持部とは、NFC(Near field communicationの略)等によって情報を無線通信してもよい。他の例として、アクセス部と情報保持部とは、サーマルヘッドと感熱紙との組み合わせであってもよい。さらに他の例として、アクセス部と情報保持部とは、光学センサと当該光学センサから出力される光を透過或いは遮光するパターンとの組み合わせであってもよい。すなわち、情報保持部は、必ずしも追記可能でなくてもよい。
さらに、図6(C)に示される位置と図6(D)に示される装着位置との間でカートリッジ90Aを移動させる構成は、電磁石32Dと磁石94Aとの組み合わせに限定されない。例えば、搬送機構50は、カートリッジ90Aを保持した状態でキャリッジ30に対して出退することによって、図6(C)に示される位置と図6(D)に示される装着位置との間でカートリッジ90Aを移動させる着脱機構をさらに有していてもよい。または、図10(A)〜10(D)に示される搬送機構50の変形例を採用してもよい。なお、上記の実施形態と共通する構成要素には同一の参照番号を付して詳しい説明を省略し、相違点を中心に説明する。
変形例に係る搬送機構50は、図10(A)〜図10(C)に示されるように、ラックギヤ95Aと噛み合った状態のピニオンギヤ51を第1向き或いは第2向きに回転させることにより、取出位置と装着位置との間でカートリッジ90Aを搬送することができる。また、変形例に係る搬送機構50のピニオンギヤ51は、昇降モータ103の駆動力が伝達されることによって、ラックギヤ95Aと噛合する噛合位置(図10(A)〜図10(C)参照)と、ラックギヤ95Aから離間する退避位置(図10(D)参照)との間を移動(すなわち、昇降)することができる。なお、図10の例における噛合位置と退避位置とは、上下方向7(すなわち、搬送方向である前後方向8と交差する向き)に離間している。さらに、変形例に係る搬送機構50は、装着位置に位置するカートリッジ90Aの左右方向9が開放されている。
カートリッジ90Aがキャリッジ30に装着される場合、搬送機構50は、ピニオンギヤ51を第1向きに回転させることによって、ユーザによって搬送部50に装着されたカートリッジ90Aをアクセス位置を経由して装着位置まで搬送する(図10(A)〜図10(C)参照)。次に、搬送機構50は、ピニオンギヤ51を噛合位置から退避位置に移動させる(図10(C)及び図10(D)参照)。これにより、キャリッジ30は、ピニオンギヤ51と干渉することなく、着脱位置から移動可能となる。
一方、カートリッジ90Aがキャリッジ30から抜去される場合、搬送機構50は、ピニオンギヤ51を退避位置から噛合位置に移動させる(図10(D)及び図10(C)参照)。次に、搬送機構50は、ピニオンギヤ51を第2向きに回転させることによって、装着位置のカートリッジ90Aをアクセス位置を経由して取出位置まで搬送する(図10(C)〜図10(A)参照)。
10・・・筐体
13・・・前壁
13B・・・開口
28・・・表示部
29・・・操作部
30・・・キャリッジ
31・・・記録ヘッド
31A・・・ノズル
31B・・・ノズル面
32B・・・インクニードル
40・・・メンテナンス機構
41・・・キャップ
50・・・搬送機構
51・・・ピニオンギヤ
52・・・接点
53・・・着脱センサ
90A,90B,90C,90D・・・カートリッジ
91A・・・インク供給部
92A・・・ICチップ
100・・・インクジェット記録装置
130・・・制御部
134・・・EEPROM

Claims (15)

  1. 筐体と、
    異なる色の液体が貯留された貯留室及び情報を保持する情報保持部を有する複数のカートリッジそれぞれが着脱される複数の装着部が主走査方向に配列されており、上記筐体の内部において上記主走査方向に移動可能なキャリッジと、
    上記カートリッジが上記装着部に装着された状態の上記キャリッジに搭載されており、上記装着部に装着された上記カートリッジの上記貯留室に貯留された液体を吐出する吐出部と、
    上記主走査方向に離間した複数の着脱位置それぞれに位置する上記キャリッジと上記筐体に設けられた開口との間に設けられており、上記カートリッジを、上記貯留室内の液体が上記吐出部から吐出可能な状態で上記装着部に装着される装着位置、及び上記カートリッジの少なくとも一部が上記開口を通じて上記筐体の外部に露出される取出位置の間で搬送する搬送機構と、
    上記搬送機構によって上記装着位置と異なる位置に搬送された上記カートリッジの上記情報保持部に対面して設けられており、上記情報保持部にアクセス可能なアクセス部と、
    制御部と、を備えており、
    上記制御部は、
    上記開口を通じて上記搬送機構に装着された上記カートリッジの上記情報保持部から上記アクセス部に情報を読み出させ、
    読み出させた上記情報が予め定められた装着条件を満たすか否かを判断し、
    複数の上記着脱位置のうち、上記搬送機構に装着された上記カートリッジの上記貯留室に貯留された液体の色に対応する上記装着部が上記搬送機構に対面する上記着脱位置に上記キャリッジを移動させ、
    上記装着条件を満たすと判断し且つ上記キャリッジを上記着脱位置に移動させたことを条件として、上記カートリッジを上記装着位置へ上記搬送機構に搬送させる装着処理を実行する液体吐出装置。
  2. 上記制御部は、上記装着処理において、
    上記情報が予め定められた装着条件を満たすと判断した後に、上記搬送機構に装着された上記カートリッジの上記貯留室に貯留された液体の色に対応する上記装着部が上記搬送機構に対面する上記着脱位置に上記キャリッジを移動させ、
    上記装着条件を満たすと判断し且つ上記キャリッジを上記着脱位置に移動させた後に、上記カートリッジを上記装着位置へ上記搬送機構に搬送させる請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 上記カートリッジは、上記貯留室に貯留された液体を当該カートリッジの外部へ流出させる液体供給部を有しており、
    上記キャリッジは、上記吐出部、及び上記装着位置の上記カートリッジの上記液体供給部と上記吐出部とを連通させる液体抽出部を有しており、且つ複数の上記カートリッジが装着可能であり、
    上記情報保持部は、上記貯留室に貯留された液体の種別を示す種別情報を保持しており、
    該液体吐出装置は、上記キャリッジに装着されている上記カートリッジそれぞれの上記情報保持部に保持された上記種別情報を記憶する記憶部を備えており、
    上記制御部は、上記装着処理において、上記アクセス部に読み出させた上記種別情報と、上記記憶部に記憶された上記種別情報とが異なる場合に、上記装着条件を満たすと判断する請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 上記情報保持部は、当該カートリッジの使用期限を特定する期限情報を保持しており、
    上記制御部は、上記装着処理において、現在日時が上記期限情報で示される使用期限内である場合に、上記装着条件を満たすと判断する請求項1から3のいずれかに記載の液体吐出装置。
  5. 上記制御部は、上記アクセス部に読み出させた情報が上記装着条件を満たさないことを条件として、当該カートリッジが上記キャリッジに装着できないことを報知する請求項1からのいずれかに記載の液体吐出装置。
  6. 上記制御部は、
    上記着脱位置に上記キャリッジを移動させ且つ当該カートリッジを上記装着位置から上記取出位置へ上記搬送機構に搬送させる排出処理と、
    新たな上記カートリッジを上記搬送機構に装着することを促す案内処理と、
    上記案内処理の後に上記搬送機構に装着された上記カートリッジに対する上記装着処理と、を実行する請求項1からのいずれかに記載の液体吐出装置。
  7. 上記制御部は、
    上記吐出部から吐出された液体の吐出量を、上記キャリッジに装着された上記カートリッジ毎にカウントするカウント処理と、
    上記カウント処理でカウントされた上記吐出量が閾値量に達したことを条件として、上記排出処理と、を実行する請求項に記載の液体吐出装置。
  8. 上記情報保持部は、情報を追記可能であって、
    上記制御部は、
    上記排出処理において、上記吐出量が上記閾値量に達したことを示す使用済情報を上記情報保持部に対して上記アクセス部に書き込ませ、
    上記装着処理において、上記アクセス部に読み出させた情報に上記使用済情報が含まれていない場合に、上記装着条件を満たすと判断する請求項に記載の液体吐出装置。
  9. 上記キャリッジには、複数の上記カートリッジが装着可能であり、
    上記情報保持部は、上記貯留室に貯留された液体の粘度を示す粘度情報を保持しており、
    上記制御部は、複数の上記カートリッジが上記排出処理で排出された場合の上記案内処理において、排出された複数の上記カートリッジそれぞれに対応する上記新たなカートリッジのうち、上記粘度情報で示される粘度が高い上記新たなカートリッジを先に装着することを促す請求項からのいずれかに記載の液体吐出装置。
  10. 上記吐出部は、液体を吐出するための複数のノズルの先端が上記キャリッジから露出されたノズル面を有しており、
    該液体吐出装置は、
    上記着脱位置と異なるキャップ位置に位置する上記キャリッジに対面して設けられており、上記ノズル面を覆う被覆位置と、上記ノズル面から離間する離間位置との間を移動可能なキャップと、
    上記搬送機構に対する上記カートリッジの着脱状態に対応する着脱信号を出力する着脱検出部と、を備えており、
    上記制御部は、上記カートリッジの装着に対応する上記着脱信号が上記案内処理を実行してから予め定められた装着時間内に上記着脱検出部から出力されないことを条件として、上記キャリッジを上記キャップ位置に移動させ且つ上記キャップを上記被覆位置に移動させるキャップ処理を実行する請求項からのいずれかに記載の液体吐出装置。
  11. 該液体吐出装置は、上記搬送機構に対する上記カートリッジの着脱状態に対応する着脱信号を出力する着脱検出部を備えており、
    上記制御部は、上記排出処理において、上記カートリッジの脱抜に対応する上記着脱信号が予め定められた脱抜時間内に上記着脱検出部から出力されないことを条件として、当該カートリッジを上記取出位置から上記装着位置へ上記搬送機構に搬送させる請求項から10のいずれかに記載の液体吐出装置。
  12. 上記吐出部は、液体を吐出するための複数のノズルの先端が上記キャリッジから露出されたノズル面を有しており、
    上記筐体は、上記ノズル面と交差する壁面であって、ユーザとの間で情報を入出力するユーザインタフェースが設けられたインタフェース面を有しており、
    上記開口は、上記インタフェース面或いは上記ノズル面と交差し且つ上記インタフェース面と隣接する壁面に設けられている請求項1から11のいずれかに記載の液体吐出装置。
  13. 筐体と、
    上記筐体の内部において主走査方向に移動可能なキャリッジと、
    液体が貯留された貯留室及び情報を保持する情報保持部を有しており、上記キャリッジに着脱可能に装着されるカートリッジと、
    上記カートリッジが装着された状態の上記キャリッジに搭載されており、上記キャリッジに装着された上記カートリッジの上記貯留室に貯留された液体を吐出する吐出部と、
    着脱位置に位置する上記キャリッジと上記筐体に設けられた開口との間に設けられており、上記カートリッジを、上記貯留室内の液体が上記吐出部から吐出可能な状態で上記キャリッジに装着される装着位置、及び上記カートリッジの少なくとも一部が上記開口を通じて上記筐体の外部に露出される取出位置の間で搬送する搬送機構と、
    上記搬送機構によって上記装着位置と異なる位置に搬送された上記カートリッジの上記情報保持部に対面して設けられており、上記情報保持部にアクセス可能なアクセス部と、
    制御部と、を備えており、
    上記キャリッジには、複数の上記カートリッジが装着可能であり、
    上記情報保持部は、上記貯留室に貯留された液体の粘度を示す粘度情報を保持しており、
    上記制御部は、
    上記着脱位置に上記キャリッジを移動させ且つ当該カートリッジを上記装着位置から上記取出位置へ上記搬送機構に搬送させる排出処理と、
    新たな上記カートリッジを上記搬送機構に装着することを促す案内処理と、
    上記案内処理の後に上記開口を通じて上記搬送機構に装着された上記カートリッジの上記情報保持部から上記アクセス部に情報を読み出させ、当該情報が予め定められた装着条件を満たすことを条件として、上記カートリッジを上記装着位置へ上記搬送機構に搬送させる装着処理を実行し、
    複数の上記カートリッジが上記排出処理で排出された場合の上記案内処理において、排出された複数の上記カートリッジそれぞれに対応する上記新たなカートリッジのうち、上記粘度情報で示される粘度が高い上記新たなカートリッジを先に装着することを促す液体吐出装置。
  14. 筐体と、
    上記筐体の内部において主走査方向に移動可能なキャリッジと、
    液体が貯留された貯留室及び情報を保持する情報保持部を有しており、上記キャリッジに着脱可能に装着されるカートリッジと、
    上記カートリッジが装着された状態の上記キャリッジに搭載されており、上記キャリッジに装着された上記カートリッジの上記貯留室に貯留された液体を吐出する吐出部と、
    着脱位置に位置する上記キャリッジと上記筐体に設けられた開口との間に設けられており、上記カートリッジを、上記貯留室内の液体が上記吐出部から吐出可能な状態で上記キャリッジに装着される装着位置、及び上記カートリッジの少なくとも一部が上記開口を通じて上記筐体の外部に露出される取出位置の間で搬送する搬送機構と、
    上記搬送機構によって上記装着位置と異なる位置に搬送された上記カートリッジの上記情報保持部に対面して設けられており、上記情報保持部にアクセス可能なアクセス部と、
    制御部と、を備える液体吐出装置であって、
    上記吐出部は、液体を吐出するための複数のノズルの先端が上記キャリッジから露出されたノズル面を有しており、
    該液体吐出装置は、
    上記着脱位置と異なるキャップ位置に位置する上記キャリッジに対面して設けられており、上記ノズル面を覆う被覆位置と、上記ノズル面から離間する離間位置との間を移動可能なキャップと、
    上記搬送機構に対する上記カートリッジの着脱状態に対応する着脱信号を出力する着脱検出部と、をさらに備えており、
    上記制御部は、
    上記着脱位置に上記キャリッジを移動させ且つ当該カートリッジを上記装着位置から上記取出位置へ上記搬送機構に搬送させる排出処理と、
    新たな上記カートリッジを上記搬送機構に装着することを促す案内処理と、
    上記案内処理の後に上記開口を通じて上記搬送機構に装着された上記カートリッジの上記情報保持部から上記アクセス部に情報を読み出させ、当該情報が予め定められた装着条件を満たすことを条件として、上記カートリッジを上記装着位置へ上記搬送機構に搬送させる装着処理を実行し、
    上記カートリッジの装着に対応する上記着脱信号が上記案内処理を実行してから予め定められた装着時間内に上記着脱検出部から出力されないことを条件として、上記キャリッジを上記キャップ位置に移動させ且つ上記キャップを上記被覆位置に移動させるキャップ処理を実行する液体吐出装置。
  15. 筐体と、
    上記筐体の内部において主走査方向に移動可能なキャリッジと、
    液体が貯留された貯留室及び情報を保持する情報保持部を有しており、上記キャリッジに着脱可能に装着されるカートリッジと、
    上記カートリッジが装着された状態の上記キャリッジに搭載されており、上記キャリッジに装着された上記カートリッジの上記貯留室に貯留された液体を吐出する吐出部と、
    着脱位置に位置する上記キャリッジと上記筐体に設けられた開口との間に設けられており、上記カートリッジを、上記貯留室内の液体が上記吐出部から吐出可能な状態で上記キャリッジに装着される装着位置、及び上記カートリッジの少なくとも一部が上記開口を通じて上記筐体の外部に露出される取出位置の間で搬送する搬送機構と、
    上記搬送機構によって上記装着位置と異なる位置に搬送された上記カートリッジの上記情報保持部に対面して設けられており、上記情報保持部にアクセス可能なアクセス部と、
    上記搬送機構に対する上記カートリッジの着脱状態に対応する着脱信号を出力する着脱検出部と、
    制御部と、を備えており、
    上記制御部は、
    上記着脱位置に上記キャリッジを移動させ且つ当該カートリッジを上記装着位置から上記取出位置へ上記搬送機構に搬送させる排出処理と、
    新たな上記カートリッジを上記搬送機構に装着することを促す案内処理と、
    上記案内処理の後に上記開口を通じて上記搬送機構に装着された上記カートリッジの上記情報保持部から上記アクセス部に情報を読み出させ、当該情報が予め定められた装着条件を満たすことを条件として、上記カートリッジを上記装着位置へ上記搬送機構に搬送させる装着処理を実行し、
    上記排出処理において、上記カートリッジの脱抜に対応する上記着脱信号が予め定められた脱抜時間内に上記着脱検出部から出力されないことを条件として、当該カートリッジを上記取出位置から上記装着位置へ上記搬送機構に搬送させる液体吐出装置。
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