JP4193862B2 - インクジェット式記録装置におけるインク種情報の設定方法 - Google Patents

インクジェット式記録装置におけるインク種情報の設定方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば初めて記録装置に装着されたインクカートリッジにおけるインク種が使用できるように設定されるインクジェット式の記録装置に関し、特に同装置におけるインク種情報の設定方法、並びに同装置にインク種情報を提供することができるインクカートリッジに関する。
インクジェット式の記録装置は、印刷時の騒音が比較的少なく、しかも小さなドットを高い密度で形成できるため、カラー印刷を含めた多くの印刷に使用されている。このようなインクジェット式の記録装置は、一般にキャリッジ上に搭載されて記録用紙の幅方向に移動するインクジェット式記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドの移動方向に対して直交する方向に相対的に移動させる紙送り手段が備えられ、印刷データに基づいて記録ヘッドよりインク滴を吐出させることにより、記録用紙に対して印刷記録が行われる。
そして、キャリッジ上に例えばブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各インクの吐出が可能な記録ヘッドを搭載させることで、ブラックインクによるテキスト印刷だけでなく、各インクの吐出割合を変えることにより、フルカラー印刷を可能にしている。
現状における多くの記録装置においては、染料インクが用いられている。しかしながら昨今においては、印刷の多様化が進み、顔料分散系のインク(以下顔料インクと言う)も用いられる趨勢にある。また、記録装置の制御方法を適切に行うことにより、装置は同一のものを用いることができる場合があるが、これら、染料インクおよび顔料インクは、専ら性質が異なるために、両者が混合された場合にはインク物性が変化するなどして、印刷の信頼性を損ねるという問題が発生し得る。また、最悪な場合においては、混合によりインクが固化するなどして、記録装置に重大な欠陥を残す等の問題も発生し得る。
このような、インク種が異なるインクが収容されているインクカートリッジを記録装置に挿入することを阻止する方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開平10−323995号公報
そこで、この種の記録装置においては、染料インクまたは顔料インクを交互に使い分けるような運用は避ける必要がある。それ故、最初に染料インクを用いた記録装置においては、インクカートリッジの交換に際して染料インクのインクカートリッジを用いるように、また、最初に顔料インクを用いた記録装置においては、インクカートリッジの交換に際して顔料インクのインクカートリッジを用いるように管理することができる手段を記録装置に備えていることが望ましい。
本発明は、前記したような技術的な課題に応えるためになされたものであり、記録装置が特定のインク種を使用できるように、記録装置にインク種情報を設定するための設定方法を提供することを目的とする。
本発明に係わるインクジェット式記録装置におけるインク種情報の設定方法は、インクカートリッジを着脱可能に装着することができるカートリッジホルダと、前記インクカートリッジからのインクの供給を受ける記録ヘッドとを備えたインクジェット式記録装置におけるインク種情報の設定方法であって、前記インクカートリッジがカートリッジホルダに装着された場合において、前記記録装置に染料インクか顔料インクかを示すインク種情報が設定されているか否かを確認するステップと、前記既設定確認ステップにおいて、インク種情報が設定されていないと判定され、かつ装着されたインクカートリッジより、記録装置がインク種を設定する動作を許可するインク種設定許可情報を取得した場合においてのみ、取得したインク種情報に対応するインク種を記録装置において用いることができるように設定するインク種情報設定ステップと、を有することを特徴とするものである。
本発明のインクジェット式記録装置におけるインク種情報の設定方法によれば、初めて記録装置に装着された、インク種とインク種設定許可情報を備えたインクカートリッジにおいてのみ、記録装置へのインク種の設定をすることができる。従って、誤ってインク種の異なったインクカートリッジが利用されるのを確実に防止することができ、この種の記録装置の健全な運用を保証することができる。
以下、本発明にかかるインク種情報の設定方法を採用したインクジェット式の記録装置およびこれに用いられるインクカートリッジについて、図に示す好ましい実施の形態に基づいて説明する。
(実施の形態)
まず、図1は、インクジェット式の記録装置100の全体構成を上面図によって示したものである。図1において、キャリッジ1はキャリッジモータ2によって駆動されるタイミングベルト3を介し、走査ガイド部材4に案内されて紙送り部材5の長手方向、すなわち記録用紙の幅方向である主走査方向に往復移動されるように構成されている。そして、図1には示されていないが、キャリッジ1の紙送り部材5に対向する面には、インクジェット式の記録ヘッド6(図2参照)が搭載されている。
また、キャリッジ1には記録ヘッド6にインクを供給するためのサブタンク7(7a〜7d)が搭載されている。このサブタンク7(7a〜7d)は、この実施の形態においては、その内部において各インクを一時的に貯留するために、それぞれのインク(例えばブラックインク、イエロー、シアン、マゼンタの各カラーインク)に対応して4個具備されている。
そして、このサブタンク7(7a〜7d)に対して、記録装置100の本体側に配置されたカートリッジホルダ8に装填された複数のインクカートリッジ9(9a〜9d)から、インク補給路を構成する可撓性のインク補給チューブ10をそれぞれ介して、ブラックインクおよび各カラーインクが補給されるように構成されている。また、各インクカートリッジ9(9a〜9d)と各インク補給チューブ10との間にはインク補給バルブ26がそれぞれに配設されている。
一方、キャリッジ1の移動経路上における非印字領域(ホームポジョン)には、記録ヘッド6のノズル形成面を封止することができるキャッピング部11が配置されており、さらにこのキャッピング部11の上面には、記録ヘッド6のノズル形成面に密着して封止し得るゴム等の弾性素材により形成されたキャップ部材11aが配置されている。そして、キャリッジ1がホームポジョンに移動したときに、キャッピング部11が記録ヘッド6側に移動して、キャップ部材11aによって記録ヘッド6のノズル形成面が封止することができるように構成されている。
このキャップ部材11aは、記録装置100の休止期間中において記録ヘッド6のノズル形成面を封止し、ノズル開口6aの乾燥を防止する蓋体として機能する。また、このキャップ部材11aには、吸引ポンプ38(図2参照)におけるチューブ37(図2参照)の一端が接続され、吸引ポンプ38による負圧を記録ヘッド6に作用させて、記録ヘッド6からインクを吸引排出させるクリーニング動作を実行する機能も果たすようになされている。
一方、キャッピング部11の印字領域側に隣接して、ゴム等の弾性素材を短冊状に形成したワイピング部12が配置されており、必要に応じて記録ヘッド6のノズル形成面を払拭して清掃することができるようにも構成されている。
次に図2は、図1に示した記録装置100に搭載されたインク補給システムの構成を模式的に示したものであり、このインク補給システムについて、同一符号で示した図1と共に説明する。図1および図2において、空気加圧ポンプ21により加圧された空気は、圧力調整弁22に供給され、さらに圧力検出器23を介して各インクカートリッジ9(9a〜9d)(図2においては代表してインクカートリッジ9として示しており、以下において代表して単にインクカートリッジ9として説明する場合もある)にそれぞれ供給されるように構成されている。
この場合、圧力検出器23から各インクカートリッジ9に対して空気流路が分岐され、カートリッジホルダ8に装填された状態の各インクカートリッジ9に対して、それぞれ加圧空気が印加されるように構成されている。圧力調整弁22は、空気加圧ポンプ21によって加圧された空気圧が、何らかの障害により過度の状態に達した時に、圧力を開放して各インクカートリッジ9(9a〜9d)に加わる空気圧が所定の範囲に維持できる機能を有している。
さらに、圧力検出器23は、空気加圧ポンプ21によって加圧された空気圧を検知し、空気加圧ポンプ21の駆動を制御するように機能する。すなわち、空気加圧ポンプ21によって加圧された空気圧が所定の圧力に達したことを検出した場合には、これに基づいて空気加圧ポンプ21の駆動を停止させると共に、圧力検出器23によって空気圧が定められた圧力以下となったことを検出した場合には、空気加圧ポンプ21を駆動させるように制御し、この繰り返しによって各インクカートリッジ9(9a〜9d)に加わる空気圧が所定の範囲に維持されるように機能する。
インクカートリッジ9は、その概略構成が図2に示されたように、その外郭を構成するケース30が気密状態に形成されており、その内部にはインクを収容した可撓性素材により形成されたインクパック24が収納されている。そして、インクカートリッジ9とインクパック24とで形成される空間が圧力室25を構成しており、この圧力室25内に、圧力検出器23を介した加圧空気が供給されるように構成されている。
この構成により、各インクカートリッジ9(9a〜9d)に収納された各インクパック24は、それぞれ加圧空気による加圧を受け、各インクカートリッジ9(9a〜9d)から各サブタンク7(7a〜7d)に対して所定の圧力によるインク流が発生されるようになされる。
なお、インクカートリッジ9には、図2に示されたように、そのケース30の一部に例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)による半導体記憶手段としての半導体記憶部27が搭載されている。この半導体記憶手段としての半導体記憶部27には、少なくともインクカートリッジ9に貯留されたインクのインク種を示す情報(例えば、染料インクか顔料インクかを示すインク種情報)、また記録装置100がインク種を設定する動作を許可するインク種設定許可情報が格納されている。そして図2に示されたように、この半導体記憶手段としての半導体記憶部27から情報を読み出しまたは書き込みすることができる端子28がインクカートリッジ9の一部に配置されており、インクカートリッジ9を記録装置100に装填した場合において、記録装置100側と電気的に接続することができるように構成されている。
一方、各インクカートリッジ9(9a〜9d)において加圧されたインクは、それぞれ各インク補給バルブ26および各インク補給チューブ10をそれぞれ介して、キャリッジ1に搭載された各サブタンク7(7a〜7d)(図2においては代表してサブタンク7として示しており、以下において代表して単にサブタンク7として説明する場合もある)に供給されるように構成されている。
このサブタンク7の基本構成は、内部にフロート部材31が配置されており、そのフロート部材31の一部には永久磁石32が取り付けられている。そして、ホール素子に代表される磁電変換素子33a,33bが基板34に装着されて、サブタンク7の側壁に添接されている。
この構成により、フロート部材31に配置された永久磁石32と、フロート部材31の浮上位置にしたがった永久磁石32による磁力線量に応じて、磁電変換素子33a,33bにより電気的出力が発生される出力発生手段が構成されており、フロート部材31を含めてサブタンク7内のインク量検出手段を構成している。
この実施の形態においては、前記したインク量検出手段は各インクカートリッジ9から各サブタンク7に対してインクが補給されて、サブタンク7内のインク量が所定の容量(インクフル状態)に達したことを検知するように利用されており、この場合において前記した磁電変換素子33a,33bの電気的出力に基づいてインク補給バルブ26が閉弁されるように構成されている。
また、印刷動作等の実行によりサブタンク7内のインク量が所定の容量以下(インクロー状態)に達したことが、前記した磁電変換素子33a,33bの電気的出力により判明した場合には、インク補給バルブ26を開弁されるように作用する。これにより、インクカートリッジ9内で加圧されているインクは、インクの消費が進んだそれぞれのサブタンク7内に個別に補給される。したがって、前記したような繰り返しにより、インクカートリッジ9からサブタンク7に対して断続的にインクが補給されるように作用し、各サブタンク7には常に一定の範囲のインクが貯留されるようになされる。
また、図2に示されたように各サブタンク7からは、バルブ35およびこれに接続されたチューブ36を介して記録ヘッド6に対してインクが供給されるように構成されており、記録ヘッド6の図示せぬアクチェータに供給される印刷データに基づいて、記録ヘッド6のノズル形成面に形成されたノズル開口6aより、インク滴が吐出されるように作用する。なお、図2において、キャッピング部11に接続されたチューブ37は、チューブポンプ式の吸引ポンプ38に接続されている。
次に図3は、カートリッジホルダ8(図1参照)の前面側の構成を示したものである。このカートリッジホルダ8には、インクカートリッジ9を着脱操作する場合に開放されるカバー部材41が配備されている。すなわち、このカバー部材41はカートリッジホルダ8の開口前面に配置されて、回動軸41aが図示せぬ記録装置100の本体側に形成された支持孔によって支持されており、回動軸41aを回動中心としてカートリッジホルダ8の開口前面が開放(実線で示す状態)または閉塞(鎖線で示す状態)できるように構成されている。
カバー部材41を閉塞状態とした内側には、カートリッジホルダ8に装填される各インクカートリッジ9に対応させて複数の操作レバー42が配置されている。この操作レバー42の基端部には係止孔42aが形成されていて、各操作レバー42におけるそれぞれの係止孔42aに挿通して支持する図示せぬ支持ロッドによって、回動可能に支持されている。
そして、操作レバー42はカバー部材41を開放した状態において、カバー部材41の開放方向と同方向に回動させることによって各インクカートリッジ9の装填または取り出しができるようになされている。すなわち、インクカートリッジ9をカートリッジホルダ8に装填させる場合においては、操作レバー42をカバー部材41の開放方向と同方向に回動させた状態でインクカートリッジ9をカートリッジホルダ8内に挿入し、操作レバー42を起立させることで、操作レバー42に形成された押当部42bがインクカートリッジ9の手前側端部に当接し、テコの原理によりインクカートリッジ9はカートリッジホルダ8側に装填される。
また、カートリッジホルダ8側に装填された状態のインクカートリッジ9を引き出す場合においては、操作レバー42を同じくカバー部材41の開放方向と同方向に回動させることによって、図には示されていないが、操作レバー42の一部に係合されたリンクロッドを介してインクカートリッジ9を奥側から押し出すように作用する。したがって、手前方向に押し出されたインクカートリッジ9を容易に引き出すことができる。
カートリッジホルダ8には、さらにカバー部材41の開放を検出するスイッチ43が配備されている。このスイッチ43はカバー部材41が閉じられた状態で、カバー部材41の裏面に接してオン状態になされ、カバー部材41が開放された状態で、オフ状態になされる例えばタクトスイッチが用いられている。このスイッチ43はオフ状態において、前記した圧力調整弁22を強制開放するようになされており、これにより、各インクカートリッジ9の交換作業に際してカバー部材41が開放された時に、各インクカートリッジ9に与えられている加圧空気を大気開放させるように作用する。
図4は、カートリッジホルダ8(図1参照)内に配置された接続機構55の構成と、インクカートリッジ9の端部の構成とを、それぞれ断面図で示したものである。インクカートリッジ9には、記録装置100へ装着する場合に利用される位置決め手段としての一対の位置決め開口穴51が形成されている。また、前記一対の位置決め開口穴51に挟まれたほぼ中間部に、インクパック24(図2参照)からのインク導出部50が、取り付けられている。そして、前記2箇所に配置された各位置決め開口穴51の両外側には、加圧空気の導入口52(図4では1箇所を図示してある)、および当該インクカートリッジ9に関する情報を読み出し書き込みすることができる回路基板29上に配設された半導体記憶手段としての半導体記憶部27がそれぞれ配置されている。
一方、カートリッジホルダ8(図1参照)側に配置された接続機構55には、柱状に形成された一対の位置決めピン56が配置されており、インクカートリッジ9側に形成された前記一対の位置決め開口穴51が、各位置決めピン56を包囲して装着されるように構成されている。
このように、インクカートリッジ9側に位置決め開口穴51がケース30の2箇所に配置された構成とされているので、記録装置100側に配置された2本の位置決めピン56の基端部への装着により、インクカートリッジ9の三次元方向の位置決めを達成することができる。位置決めピン56に対してインクカートリッジ9が装着されることによって、一対の位置決めピン56を挟むほぼ中央部に配置された中空状のインク導入管57が、インクパック24(図2参照)からのインク導出部50に差し込まれ、インクカートリッジ9からインクが導出できる態勢となされる。
また、インクカートリッジ9の装着により、加圧空気の導入口52がカートリッジホルダ8側に配置された加圧空気の送出口58に接続され、インクカートリッジ9側に加圧空気が導入することができる態勢になされる。さらに、インクカートリッジ9側に配置された回路基板29に対して複数の接触片を備えた端子機構59が接続され、半導体記憶手段としての回路基板29に備えられた半導体記憶手段としての半導体記憶部27との間で、データの授受が実現できる態勢になされる。
図5は、前記した構成の記録装置100に搭載され、装着されたインクカートリッジ9からの情報によって、記録装置100に対してインク種情報の設定がなされる制御手段の一例をブロック図によって示したものである。
図5における、判定制御手段としての判定制御部61には、カートリッジホルダ8にインクカートリッジ9a〜9dが装着されているか否かの情報が供給されるように構成されている。また判定制御手段としての判定制御部61には、双方向に情報信号の授受がなされるように読み出し書き込み部62が接続されており、判定制御手段としての判定制御部61からの指令信号を受けた読み出し書き込み部62は、カートリッジホルダ8に装着された各インクカートリッジ9a〜9dに搭載された半導体記憶手段としての半導体記憶部27より、インク種情報およびインク種設定許可情報を読み出す、情報読み出し手段として作用する。
また、判定制御手段としての判定制御部61からの指令信号を受けた読み出し書き込み部62は、各インクカートリッジ9a〜9dに搭載された半導体記憶手段としての半導体記憶部27に対して、インク種設定許可情報の再度の読み出しを不可能にするか、もしくはインク種設定許可情報を消去する操作がなされるように作用する。
判定制御手段としての判定制御部61には、双方向に情報信号の授受がなされるようにインク種記憶部63が接続されている。そして、判定制御手段としての判定制御部61が、インク種記憶部63においてインク種情報が設定されていないと判定した場合には、後述するような条件のもとで、読み出し書き込み部62によって得られたインク種情報を、インク種記憶部63に書き込むように作用する。なお、この実施の形態においては、インク種として染料インクまたは顔料インクのいずれかを扱うように構成されている。
そして、判定制御手段としての判定制御部61によって、染料インクまたは顔料インクのどちらのインク種であるかを判定してそのインク種の情報をインク種情報として、インク種記憶部63に書き込むと同時に、判定制御手段としての判定制御部61より、動作シーケンス設定部64、ヘッド駆動条件設定部65、および画像処理条件設定部66に対して、前記したインク種に応じて適するそれぞれのパラメータを設定させる指令がなされる。
ここで、動作シーケンス設定部64においては、染料インクまたは顔料インクに応じて、例えば定期フラッシングの間隔、インク滴の吐出量、クリーニング動作時における吸引量等のパラメータが、それぞれのインクで最適化した状態で設定される。また、ヘッド駆動条件設定部65においては、染料インクまたは顔料インクに応じて、例えば駆動電圧、駆動周波数等のパラメータが、それに適した状態で設定される。さらに、画像処理条件設定部66においては、染料インクまたは顔料インクに応じて、例えばルックアップテーブル等のパラメータが、それに適した状態で設定される。
さらに、判定制御手段としての判定制御部61には、双方向に情報信号の授受がなされるように整合情報テーブル67が接続されている。この整合情報テーブル67は、既にインク種記憶部63にインク種情報が設定され、インクカートリッジ9の交換によって新たに装着されたインクカートリッジ9のインク種が一致していると判定された時に参照されるようになされる。
すなわち、整合情報テーブル67は、インク種が一致している間におけるインクの互換性を記述したものであり、例えば、前記した動作シーケンス設定部64、ヘッド駆動条件設定部65、画像処理条件設定部66における各パラメータを変更することなく印刷動作が可能であるか否かの整合性が記述されている。そして、整合判定手段を構成する判定制御手段としての判定制御部61が、互換性があると判定した場合においては、印刷動作が可能であるとの判定結果を出力する。
ここで、新たに装着されたインクカートリッジ9より読み出されたインク種が、インク種記憶部63に既に設定されているインク種情報と一致しないと判定制御手段としての判定制御部61において判定された場合、また、インク種情報が一致していても、互換性がないと判定制御手段としての判定制御部61において判定された場合には、判定制御手段としての判定制御部61より、記録装置100に対して動作禁止指令が出力されるように構成されている。これにより、記録装置100は一切の動作が停止される。
また、これと同時に判定制御手段としての判定制御部61より、表示部68に対してエラー情報を表示させるように構成されている。この時、同時に警告手段としてのブザー69を駆動し、聴覚的に警告を発するように構成されていることが望ましい。
図6は、図5に示した構成によってなされるインク種情報設定方法の動作ルーチンを示したフローチャート図である。すなわち、ステップS11においては、全てのインクカートリッジ9がカートリッジホルダ8に装着されたか否かが判定される。これは、前記したとおり判定制御手段としての判定制御部61において判定することができ、全てのインクカートリッジ9が装着されていない場合(No)においては、エラー情報を表示部68に表示するようになされる。
ステップS11において、全てのインクカートリッジ9が装着された(Yes)と判定された場合においては、これに続くステップS12に示すように、各インクカートリッジ9から情報が読み込まれる。これは前記したとおり、判定制御手段としての判定制御部61から、読み出し書き込み部62に指令信号が送出され、これに基づいて読み出し書き込み部62によって、各インクカートリッジ9に搭載された半導体記憶手段としての半導体記憶部27よりインク種等の情報を読み出す。そして、読み出されたインク種等の情報は、判定制御手段としての判定制御部61に送られる。
続いて、ステップS13に示すように、判定制御手段としての判定制御部61においては、インク種は全て同じであるか否かを判定する。ここで、全て同じではない(No)と判定された場合においては、エラー情報を表示部68に表示するようになされる。また、全て同じである(Yes)と判定された場合においては、ステップS14に移り、記録装置100の適応インク種が確定しているか否かが判定される。これは、判定制御手段としての判定制御部61よりインク種記憶部63にアクセスすることにより判定することができる。
ここで、記録装置100の適応インク種が確定していない(No)と判定される場合においては、ステップS15においてカートリッジホルダ8に装着されたインクカートリッジ9がセットアップ用のインクカートリッジ9であるか否かの判定がなされる。この実施の形態においては、セットアップ用のインクカートリッジ9である場合においては、インク種設定許可情報がインクカートリッジ9に搭載された半導体記憶手段としての半導体記憶部27に書き込まれている。したがって、前記したインク種設定許可情報は、ステップS11の実行によって既に取り込まれている。
ここで、セットアップ用のインクカートリッジ9ではない(No)と判定される場合においては、これを利用することはできず、同じくエラー情報を表示部68に表示するようになされる。また、セットアップ用のインクカートリッジ9である(Yes)と判定される場合においては、ステップS16に移り、記録装置100の適用インク種を、現在装着されているインクカートリッジ9のインク種に設定する動作が実行される。すなわち、判定制御手段としての判定制御部61によってインク種記憶部63に対してインク種情報を送り、これを書き込む設定動作が実行される。
この設定動作の実行により、記録装置100は染料インクまたは顔料インクのいずれかのみを扱うことができるようになされる。なお、図6における動作シーケンスには示されていないが、この時同時に、既に説明した動作シーケンス設定部64、ヘッド駆動条件設定部65、画像処理条件設定部66における各パラメータも設定され、これにより染料インクまたは顔料インク専用の記録装置100になされる。
一方、前記したステップS14において、記録装置100の適応インク種が確定している(Yes)と判定される場合においては、インクカートリッジ9を新たに交換する場合であると認識することができる。そこで、ステップS17に移り、記録装置100の適用インク種と、現在装着されているインクカートリッジ9のインク種が一致しているか否かの判定がなされる。これは、判定制御手段としての判定制御部61がインク種記憶部63に格納されているインク種情報を参照することによって判定することができる。
ここで、一致している(Yes)と判定されれば、新たに装着されたインクカートリッジ9をそのまま使用するようになされる。また一致していない(No)と判定される場合においては、エラー情報を表示部68に表示するようになされる。
なお、前記したステップS17においては、インク種情報の一致または不一致により判定するように説明したが、同一のインク種であると判定されても、互換性がある場合とない場合も有り得る。したがって、ステップS17においては、前記したように整合情報テーブル67を参照して、互換性の有無を判定させる動作を実行させることが望ましい。
また、図6に示した動作ルーチンには示されていないが、ステップS16において、インク種の設定動作を実行した場合には、記録装置100からの指令により、インクカートリッジ9の半導体記憶手段としての半導体記憶部27に格納された前記したインク種設定許可情報の再度の読み出しを不可能にするか、もしくはインク種設定許可情報を消去する操作がなされることが望ましい。このような操作を実行することにより、インク種設定許可情報を保持し、既に使用したインクカートリッジ9を他の未使用機種に対して装着することで、誤ったインク種情報の設定動作が実行されるのを阻止することができる。
インクカートリッジ9においては、前記したように半導体記憶手段としての半導体記憶部27に、少なくともインク種を示すインク種情報並びにインク種設定許可情報を格納させることにより、前記した構成の記録装置100に対して誤りなくインク種の設定動作を実行させることができる。この場合、インク種設定許可情報を備えるインクカートリッジ9は、記録装置100と共に梱包されて出荷される形態になされていることが望ましく、これにより、未使用の記録装置100に対して、これが対応し得るインク種を確実に設定されることが保証される。
また、インク種情報並びにインク種設定許可情報は、以上説明した実施の形態のように、インクカートリッジ9に搭載された半導体記憶手段としての半導体記憶部27に格納しておくことが好ましいが、前記したようにインクカートリッジ9の外郭を成すケース30の一部に複数個の凹凸を配列し、その配列形態から、記録装置100においてインク種を示す情報を取得できるようにしてもよい。また、インクカートリッジ9の外郭を成すケース30の所定箇所にバーコードを配設し、記録装置100において当該バーコードを読み取り、インク種を示す情報を取得できるようにしてもよい。
以上の説明で明らかなように、本発明にかかるインク種情報の設定方法を採用したインクジェット式の記録装置100によると、同じく本発明にかかるインクカートリッジ9を利用することにより、例えば初めて記録装置100に装着されたインクカートリッジ9におけるインク種が利用できるように設定することができる。したがって、誤ってインク種の異なったインクカートリッジ9が利用されるのを確実に防止することができ、この種の記録装置100の健全な運用を保証することができる。
本発明を適用したインクジェット式の記録装置の全体構成を示した平面図。 インクカートリッジから記録ヘッドに至るインク供給システムを示した模式図。 カートリッジホルダの前面側の構成を示した斜視図。 カートリッジホルダ内に配置された接続機構と、インクカートリッジの一部の構成をそれぞれの対向する部分について示した断面図。 図1に示されたインクジェット式の記録装置に搭載された制御回路の構成を示したブロック図。 図5に示す制御回路によってなされる制御ルーチンを示したフローチャート図。
符号の説明
1…キャリッジ、6…記録ヘッド、7,7a〜7d…サブタンク、8…カートリッジホルダ、9,9a〜9d…インクカートリッジ、11…キャッピング部、12…ワイピング部、21…空気加圧ポンプ、22…圧力調整弁、23…圧力検出器、24…インクパック、25…圧力室、26…インク補給バルブ、27…半導体記憶手段としての半導体記憶部、29…半導体記憶手段としての回路基板、30…ケース、31…フロート部材、32…永久磁石、33a,33b…磁電変換素子、41…カバー部材、55…接続機構、61…判定制御手段としての判定制御部、62…読み出し書き込み部、63…インク種記憶部、64…動作シーケンス設定部、65…ヘッド駆動条件設定部、66…画像処理条件設定部、67…整合情報テーブル、68…表示部、69…警告手段としてのブザー、100…記録装置。

Claims (1)

  1. インクカートリッジを着脱可能に装着することができるカートリッジホルダと、前記インクカートリッジからのインクの供給を受ける記録ヘッドとを備えたインクジェット式記録装置におけるインク種情報の設定方法であって、
    前記インクカートリッジがカートリッジホルダに装着された場合において、前記記録装置に染料インクか顔料インクかを示すインク種情報が設定されているか否かを確認するステップと、
    前記既設定確認ステップにおいて、インク種情報が設定されていないと判定され、かつ装着されたインクカートリッジより、記録装置がインク種を設定する動作を許可するインク種設定許可情報を取得した場合においてのみ、取得したインク種情報に対応するインク種を記録装置において用いることができるように設定するインク種情報設定ステップと、
    を有するインクジェット式記録装置におけるインク種情報の設定方法。
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