JP6217028B2 - 内燃機関 - Google Patents

内燃機関 Download PDF

Info

Publication number
JP6217028B2
JP6217028B2 JP2014097360A JP2014097360A JP6217028B2 JP 6217028 B2 JP6217028 B2 JP 6217028B2 JP 2014097360 A JP2014097360 A JP 2014097360A JP 2014097360 A JP2014097360 A JP 2014097360A JP 6217028 B2 JP6217028 B2 JP 6217028B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
intake
valve
internal combustion
cylinder head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014097360A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015214910A (ja
Inventor
芳隆 額田
芳隆 額田
哲也 中安
哲也 中安
栄 中條
栄 中條
友和 野村
友和 野村
友範 前田
友範 前田
徳一 山崎
徳一 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2014097360A priority Critical patent/JP6217028B2/ja
Publication of JP2015214910A publication Critical patent/JP2015214910A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6217028B2 publication Critical patent/JP6217028B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、機関本体の一部を構成するシリンダヘッドに1気筒当たり1つだけ設けられる吸気ポートが、前記シリンダヘッドの側壁に外端が開口する単一の共通通路部と、該共通通路部の内端から分岐して燃焼室に開口する第1および第2個別通路部とから成り、前記第1個別通路部を開閉する第1吸気弁ならびに前記第2個別通路部を開閉する第2吸気弁が前記シリンダヘッドに開閉作動可能に配設され、前記第1吸気弁に対応した第1カムならびに前記第2吸気弁に対応した第2カムを有するカムシャフトが前記シリンダヘッドに回転自在に支持される内燃機関に関する。
1気筒当たり一つだけシリンダヘッドに設けられる吸気ポートが、シリンダヘッドの側壁に外端が開口する単一の共通通路部と、その共通通路部の内端から分岐して燃焼室に開口する一対の個別通路部とから成り、一対の個別通路部の開閉が個別の吸気弁でなされるようにした内燃機関が、特許文献1および特許文献2で知られている。
特開2012−263108号公報 特許第3631770号公報
ところが、上記特許文献1および特許文献2で開示されたものでは、一対の吸気弁による吸気のタイミングを異ならせて燃焼の改善を行うために、動弁装置が弁作動特性変更機構を備えるように構成されており、複雑な制御や構造が必要となってコストの増大を招いている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、複雑な制御や構造を不要としてコストの低減を可能としつつ、燃焼の改善を可能とした内燃機関を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、機関本体の一部を構成するシリンダヘッドに1気筒当たり1つだけ設けられる吸気ポートが、前記シリンダヘッドの側壁に外端が開口する単一の共通通路部と、該共通通路部の内端から分岐して燃焼室に開口する第1および第2個別通路部とから成り、前記第1個別通路部を開閉する第1吸気弁ならびに前記第2個別通路部を開閉する第2吸気弁が前記シリンダヘッドに開閉作動可能に配設され、前記第1吸気弁に対応した第1カムならびに前記第2吸気弁に対応した第2カムを有するカムシャフトが前記シリンダヘッドに回転自在に支持される内燃機関において、第1カムが、開弁リフト量および開き角を第2カムよりも大きくして形成され、第1カムに対応した第1吸気弁で開閉される前記第1個別通路部の通路面積が、第2カムに対応した第2吸気弁で開閉される前記第2個別通路部の通路面積よりも大きく設定され、燃料噴射弁が、第1および第2個別通路部のうち第1個別通路部に指向して燃料を噴射するように配置されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記第2カムによる第2吸気弁の開弁リフトカーブが、前記第1カムによる第1吸気弁の開弁リフトカーブ内に位置するように、前記第1および第2カムの前記開弁リフト量および前記開き角が設定されることを第2の特徴とする。
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記カムシャフトが、前記第1カムを前記第2カムとの間に挟む第1ジャーナル部と、前記第2カムを前記第1カムとの間に挟む第2ジャーナル部とを有するように形成され、前記第1ジャーナル部の外径が、前記第2ジャーナル部の外径よりも大きく設定されることを第3の特徴とする。
本発明は、第3の特徴の構成に加えて、前記第1および第2吸気弁を前記第1および第2カムで押すようにして前記第1および第2吸気弁の配列方向に延びる前記カムシャフトの中心軸線が、前記第1および第2吸気弁の作動軸線の延長線上に配置され、前記第1および第2吸気弁の開弁リフト量が同位相で最大となるように前記第1および第2カムが形成されることを第4の特徴とする。
さらに本発明は、第4の特徴の構成に加えて、前記機関本体が単気筒に構成され、前記第1カムに関して前記第2カムとは反対側で前記カムシャフトの端部に、クランクシャフトからの動力を前記カムシャフトに伝達する調時伝動機構の一部を構成する被動輪が固定されることを第5の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、開弁リフト量および開き角が大きい第1吸気弁で開閉される第1個別通路部の通路面積が、開弁リフト量および開き角が小さい第2吸気弁で開閉される前記第2個別通路部の通路面積よりも大きく、燃料噴射弁からの燃料が第1個別通路部に指向して噴射されるので、弁作動特性変更機構を用いることなく、筒内吸気の乱れによって燃焼効率の向上を図ることができる。特に、第1および第2個別通路部の通路面積の相違によって吸気の偏流効果を維持しながら吸気ポート内の吸気の滞留時間を短くしつつ噴射燃料のポート壁への付着を減らして最適な混合比を得ることを可能とし、燃焼改善に寄与することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、通路面積が小さい方の第2個別通路部への吸気の流れを抑制し、吸気効率の向上を図ることができる。
本発明の第3の特徴によれば、第1カムを第2カムとの間に挟む第1ジャーナル部の外径が、第2カムを第1カムとの間に挟む第2ジャーナル部の外径よりも大きいので、第1および第2カムが第1および第2吸気弁側から受ける反力に適切に対応した応力緩和を可能としつつカムシャフトおよびその周辺の小型化が可能となる。
本発明の第4の特徴によれば、第1および第2吸気弁を第1および第2カムで押すようにしてカムシャフトが配置され、第1および第2吸気弁の開弁リフト量が同位相で最大となるように第1および第2カムが形成されるので、第1および第2カムが第1および第2吸気弁側から受ける反力差に対応して第1および第2ジャーナル部を適切に対応させることができ、より効果的な応力緩和を可能とするとともにカムシャフトおよびその周辺をより小型化することが可能となる。
さらに本発明の第5の特徴によれば、カムシャフトにおいて第2ジャーナル部側の端部に調時伝動機構からの動力が伝達されることを回避することで、第2ジャーナル部の大径化を回避して、シリンダヘッドの大型化を防止することができる。
自動二輪車の要部左側面図である。 図1の2−2線断面図である。 図2の3−3線断面図である。 図1の4矢視図である。 図2の5−5線矢視図である。 開弁リフトカーブを示す図である。
以下、本発明の実施の形態を添付の図1〜図6を参照しながら説明する。なお以下の説明で、前後、左右および上下は、自動二輪車に乗車した乗員から見た方向を言うものとする。
先ず図1および図2において、自動二輪車の車体フレームFに搭載される内燃機関Eの機関本体11は、前輪WFおよび後輪WR間に配置されており、車幅方向に延びる軸線を有するクランクシャフト12を回転自在に支承するクランクケース13と、前上がりに傾斜したシリンダ軸線Cを有して前記クランクケース13に結合されるシリンダブロック14と、該シリンダブロック14に結合されるシリンダヘッド15と、該シリンダヘッド15に結合されるヘッドカバー16とを有して単気筒に構成される。
図3および図4を併せて参照して、前記機関本体11は、車体フレームFにその車幅方向の中央部に配置されるようにして搭載されており、前記シリンダブロック14に摺動可能に嵌合されるピストン17の頂部を臨ませる燃焼室18が前記シリンダブロック14および前記シリンダヘッド15間に形成され、前記シリンダヘッド15には、前記燃焼室18に通じ得る吸気ポート20が該シリンダヘッド15の後部側壁に開口するようにして設けられるとともに、前記燃焼室18に通じ得る排気ポート21が前記シリンダヘッド15の前部側壁に開口するようにして設けられる。
前記吸気ポート20は、前記シリンダヘッド15の後部側壁に外端が開口する単一の共通通路部20aと、該共通通路部20aの内端から分岐して前記燃焼室18に開口する第1および第2個別通路部20b,20cとから成り、第1個別通路部20bの通路面積が第2個別通路部20cの通路面積よりも大きく設定される。また前記排気ポート21は、前記シリンダヘッド15の前部側壁に外端が開口する単一の共通通路部21aと、該共通通路部21aの内端から分岐して前記燃焼室18に開口する第1および第2個別通路部21b,21cとから成り、第1および第2個別通路部21b,21cの通路面積は同一に設定される。
前記シリンダヘッド15の後部側壁には、前記吸気ポート20の前記共通通路部20aに連なるようにして吸気装置22が接続されるものであり、この吸気装置22は、前記後輪WRを上方から覆うようにして前記車体フレームFの後部に支持されるリヤフェンダ29の前部上方に配置されるエアクリーナ23と、該エアクリーナ23に上流端部が接続されるコネクティングチューブ24と、該コネクティングチューブ24の下流端部に上流端部が接続されるスロットルボディ25と、該スロットルボディ25および前記シリンダヘッド15間に介設されるインシュレータ26とを備える。
前記エアクリーナ23におけるクリーナケース27の下部には、該クリーナケース27内に外部から空気を吸入するための吸気ダクト28が接続されており、この吸気ダクト28は、車幅方向の中心を通って前後方向に延びる車体中心線LCから平面視で車幅方向右側に偏倚した位置で後方に延出される。
前記エアクリーナ23の後方で前記リヤフェンダ29上には、前記車体中心線LCに対して車幅方向左側に偏倚した矩形のバッテリ30がその長手方向を前後方向に沿わせて配設されており、前記吸気ダクト28は前記バッテリ30の前記車幅方向一側に沿って配置される。また前記コネクティングチューブ24の右側には、該コネクティングチューブ24に支持されるレゾネータ31が前記コネクティングチューブ24内に通じるようにして配置され、前記コネクティングチューブ24の上方には、前記エアクリーナ23の前記クリーナケース27に支持されるキャニスタ32が配置される。
前記スロットルボディ25には燃料噴射弁35が取付けられており、この燃料噴射弁35の燃料噴射方向36は、前記吸気ポート20が有する第1および第2個別通路部20b,20cのうち通路面積が大きな第1個別通路部20bに指向するように設定される。
図1で示すように、前記シリンダヘッド15の前部側壁には、前記排気ポート21の前記共通通路部21aに連なる排気管37を有する排気装置38が接続される。
前記シリンダヘッド15には、前記吸気ポート20における第1個別通路部20bを開閉する第1吸気弁39ならびに前記吸気ポート20における第2個別通路部20cを開閉する第2吸気弁40が、弁ばね41,42でそれぞれ閉弁側にばね付勢されつつ開閉作動可能に配設される。第1および第2吸気弁39,40は、弁軸部39a,40aの一端部に前記第1および第2個別通路部20b,20cの前記燃焼室18への開口端を閉じ得る傘状の弁体部39b,40bが一体に設けられて成る。前記弁軸部39a,40aは、前記シリンダヘッド15に設けられるガイド筒43,44に摺動可能に嵌合される。また前記第1個別通路部20bの通路面積が前記第2個別通路部20cの通路面積よりも大きいので、第1吸気弁39における前記弁体部39bの外径D1は第2吸気弁40における前記弁体部40bの外径D2よりも大きく(D1>D2)形成される。
第1吸気弁39の作動軸線すなわち弁軸部39aの軸線C1は、前記クランクシャフト12の軸線に直交する平面への投影図上で、図3で示すように、前記シリンダ軸線Cに斜めに交差して上下に延びるように配置されており、第2吸気弁40の作動軸線すなわち弁軸部40bの中心軸線C2は、前記投影図上で前記弁軸部39bの中心軸線C1と重なるようにして該中心軸線C1と平行に配置される。しかも前記吸気ポート20における第1および第2個別通路部20b,20cの前記燃焼室18への開口端部は前記中心軸線C1,C2と平行に延びており、前記吸気ポート20における共通通路部20aの外端開口部は、前記中心軸線C1,C2を含む平面に対してほぼ直交する方向に延びるように形成される。
前記吸気装置22における前記スロットルボディ25には、前記吸気ポート20における前記共通通路部20aの外端開口部にほぼ直線状に連なる中心軸線CSを有する通路25aが形成されており、前記クランクシャフト12の軸線に直交する平面への投影図上で、前記スロットルボディ25の前記軸線CSと前記吸気ポート20における第1および第2個別通路部20b,20cの前記燃焼室18への開口端部との間の距離L1は、第1および第2吸気弁39,40の作動軸線すなわち弁軸部39a,40aの軸線C1,C2と前記吸気ポート20における前記共通通路部20aの外部開口端との間の距離L2にほぼ等しく設定される。
第1および第2吸気弁39,40は、前記シリンダヘッド15および前記ヘッドカバー16間に配置される吸気側動弁装置45で開閉駆動されるものであり、この吸気側動弁装置45は、第1および第2吸気弁39,40における前記弁軸部39a,40aの他端部に個別に当接して前記シリンダヘッド15に摺動可能に嵌合されるキャップ46,47と、前記クランクシャフト12と平行な回転軸線を有して前記シリンダヘッド15に開閉作動可能に支承される吸気側カムシャフト48とを備え、前記吸気側カムシャフト48には、第1吸気弁39側の前記キャップ46に摺接する吸気側第1カム49と、第2吸気弁40側の前記キャップ47に摺接する吸気側第2カム50とが設けられる。
図5を併せて参照して、前記第1および第2吸気弁39,40を前記吸気側第1および第2カム49,50で押すようにして前記第1および第2吸気弁39,40の配列方向に延びる前記吸気側カムシャフト48の中心軸線CCは、第1および第2吸気弁39,40の作動軸線C1,C2すなわち弁軸部39a,40aの中心軸線の延長線上に配置される。
図2に注目して、前記吸気側カムシャフト48は、前記吸気側第1カム49を前記吸気側第2カム50との間に挟む第1ジャーナル部48aと、前記吸気側第2カム50を前記吸気側第1カム49との間に挟む第2ジャーナル部48bとを有するように形成され、前記第1ジャーナル部48aの外径Daが、前記第2ジャーナル部48bの外径Dbよりも大きく設定される。
前記第1ジャーナル部48aは、前記シリンダヘッド15に締結される吸気側第1カムホルダ51を貫通するようにして吸気側第1カムホルダ51で回転自在に支持され、前記第2ジャーナル部48bは、前記シリンダヘッド15に締結される吸気側第2カムホルダ52を貫通するようにして吸気側第2カムホルダ52で回転自在に支持される。
前記シリンダヘッド15には、前記排気ポート21における第1および第2個別通路部21b,21cを個別に開閉する一対の排気弁55が弁ばね56でそれぞれ閉弁側にばね付勢されつつ開閉作動可能に配設される。前記排気弁55は、弁軸部55aの一端部に傘状の弁体部55bが一体に設けられて成り、前記弁軸部55aは、前記シリンダヘッド15に設けられるガイド筒57に摺動可能に嵌合される。
一対の前記排気弁55は、前記シリンダヘッド15および前記ヘッドカバー16間に配置される排気側動弁装置58で開閉駆動されるものであり、この排気側動弁装置58は、前記排気弁55における前記弁軸部55aの他端部に個別に当接して前記シリンダヘッド15に摺動可能に嵌合される一対のキャップ59と、前記クランクシャフト12と平行な回転軸線を有して前記シリンダヘッド15に開閉作動可能に支承される排気側カムシャフト60とを備え、この排気側カムシャフト60には、一対の前記キャップ59に摺接する一対の排気側カム61が設けられる。
一対の前記排気弁55を前記排気側カム61で押すようにして前記排気弁55の配列方向に延びる前記排気側カムシャフト60の中心軸線は、一対の排気弁55の作動軸線すなわち弁軸部55aの中心軸線の延長線上に配置され、この排気側カムシャフト60の両端部は、前記シリンダヘッド15に締結される排気側第1および第2カムホルダ62,63で回転自在に支持される。
前記吸気側カムシャフト48および前記排気側カムシャフト60には、前記クランクシャフト12から調時伝動機構65を介して回転動力が伝達されるものであり、吸気側カムシャフト48の回転に応じて吸気側第1および第2カム49,50により第1および第2吸気弁39,40が開閉駆動され、排気側カムシャフト60の回転に応じて一対の排気側カム61により一対の排気弁55が開閉駆動される。
前記調時伝動機構65は、前記クランクシャフト12に設けられる駆動スプロケット(図示せず)と、前記吸気側カムシャフト48に固定される被動輪としての吸気側被動スプロケット66と、前記排気側カムシャフト60に固定される排気側被動スプロケット67とに無端状のカムチェーン68が巻き掛けられて成る。
前記吸気側被動スプロケット66は、前記吸気側第1カム49に関して前記吸気側第2カム50とは反対側で前記吸気側カムシャフト48の一端部に固定され、前記排気側被動スプロケット67は前記排気側カムシャフト60の一端部に固定される。しかも前記機関本体11における前記クランクケース13、前記シリンダブロック14および前記シリンダヘッド15には、前記カムチェーン68を走行させるカムチェーン通路69が形成される。
本発明に従えば、前記第1吸気弁39に対応して前記吸気側カムシャフト48に設けられる吸気側第1カム49は、前記第2吸気弁40に対応して前記吸気側カムシャフト46に設けられる吸気側第2カム50よりも開弁リフト量および開き角を大きくするように形成されており、吸気側第1カム49で開閉駆動される第1吸気弁39が図6の実線で示す開弁リフトカーブAを描くように開閉作動するのに対して、吸気側第2カム50で開閉駆動される第2吸気弁40は、図6の実線で示す開弁リフトカーブBを描くように開閉作動するものであり、前記吸気側第2カム50による第2吸気弁40の開弁リフトカーブBが、前記吸気側第1カム49による第1吸気弁39の開弁リフトカーブA内に位置するように、前記吸気側第1および第2カム49,50の前記開弁リフト量および前記開き角が設定される。
特に、この実施の形態では、第1および第2吸気弁39,40の開弁リフト量が同位相で最大となるように前記吸気側第1および第2カム49,50が形成されるが、第2吸気弁40の開弁リフトカーブが、図6の鎖線および破線で示すものであってもよい。
ところで前記シリンダヘッド15には、先端部を前記燃焼室18に臨ませる点火プラグ70を挿入して取付けるためのプラグ挿入孔71が設けられるのであるが、このプラグ挿入孔71は、図5で示すように、シリンダ軸線Cに直交する平面への投影図上で、前記吸気側カムシャフト48における前記吸気側第1および第2カム49,50間の中央部よりも吸気側第2カム50側にオフセットしつつ前記吸気側カムシャフト48および前記排気側カムシャフト60間の中央部に配置されるようにして前記シリンダヘッド15に設けられる。このような点火プラグ70およびプラグ挿入孔71の配置によれば、前記吸気側カムシャフト48の中心軸線CCからの吸気側第1カム49の最大突出量が比較的大きくなるにもかかわらず、機関本体11の大型化を回避しながら吸気側第1カム49およびプラグ挿入孔71間の距離を確保することができる。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、吸気側第1カム49が、開弁リフト量および開き角を吸気側第2カム50よりも大きくして形成され、吸気側第1カム49に対応した第1吸気弁39で開閉される第1個別通路部20bの通路面積が、吸気側第2カム50に対応した第2吸気弁40で開閉される第2個別通路部20cの通路面積よりも大きく設定され、燃料噴射弁35が、第1および第2個別通路部20b、20cのうち第1個別通路部20bに指向して燃料を噴射するように配置されるので、弁作動特性変更機構を用いることなく、筒内吸気の乱れによって燃焼効率の向上を図ることができる。特に、第1および第2個別通路部20b,20cの通路面積の相違によって吸気の偏流効果を維持しながら吸気ポート20内の吸気の滞留時間を短くしつつ噴射燃料のポート壁への付着を減らして最適な混合比を得ることを可能とし、燃焼改善に寄与することができる。
また前記吸気側第2カム50による第2吸気弁40の開弁リフトカーブBが、前記吸気側第1カム49による第1吸気弁39の開弁リフトカーブA内に位置するように、前記吸気側第1および第2カム49,50の前記開弁リフト量および前記開き角が設定されるので、通路面積が小さい方の第2個別通路部20cへの吸気の流れを抑制し、吸気効率の向上を図ることができる。
また吸気側カムシャフト48が、前記吸気側第1カム49を前記吸気側第2カム50との間に挟む第1ジャーナル部48aと、前記吸気側第2カム50を前記吸気側第1カム49との間に挟む第2ジャーナル部48bとを有するように形成され、前記第1ジャーナル部48aの外径Daが、前記第2ジャーナル部48bの外径Dbよりも大きく設定されるので、吸気側第1および第2カム49,50が第1および第2吸気弁39,40側から受ける反力に適切に対応した応力緩和を可能としつつ吸気側カムシャフト48およびその周辺の小型化が可能となる。
また前記第1および第2吸気弁39,40を前記吸気側第1および第2カム49,50で押すようにして前記第1および第2吸気弁39,40の配列方向に延びる前記吸気側カムシャフト48の中心軸線CCが、前記第1および第2吸気弁39,40の作動軸線C1,C2の延長線上に配置され、前記吸気側第1および第2カム49,50による第1および第2吸気弁39,40の開弁リフト量が同位相で最大となるように前記吸気側第1および第2カム49,50が形成されるので、前記吸気側第1および第2カム49,50が第1および第2吸気弁39,40側から受ける反力差に対応して第1および第2ジャーナル部48a,45bを適切に対応させることができ、より効果的な応力緩和が可能となるとともに、吸気側カムシャフト48およびその周辺をより小型化することが可能となる。
さらに機関本体11が単気筒に構成され、前記吸気側第1カム49に関して前記吸気側第2カム50とは反対側で前記吸気側カムシャフト48の端部に、クランクシャフト12からの動力を前記吸気側カムシャフト48に伝達する調時伝動機構65の一部を構成する吸気側被動スプロケット66が固定されるので、吸気側カムシャフト48において第2ジャーナル部48b側の端部に調時伝動機構からの動力が伝達されることを回避することで、第2ジャーナル部48bの大径化を回避して、シリンダヘッド15の大型化を防止することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上述の実施の形態では、自動二輪車に搭載される単気筒の内燃機関Eについて説明したが、自動二輪車以外の三輪車等の他の車両に搭載される内燃機関Eにも本発明を適用することができる。また多気筒の内燃機関に関連して本発明を実施することも可能であり、その場合、各気筒毎に本発明の構成を適用すればよい。
11・・・機関本体
12・・・クランクシャフト
15・・・シリンダヘッド
20・・・吸気ポート
20a・・・共通通路部
20b・・・第1個別通路部
20c・・・第2個別通路部
35・・・燃料噴射弁
39・・・第1吸気弁
40・・・第2吸気弁
48・・・カムシャフトである吸気側カムシャフト
48a・・・第1ジャーナル部
48b・・・第2ジャーナル部
49・・・第1カムである吸気側第1カム
50・・・第2カムである吸気側第2カム
65・・・調時伝動機構
66・・・被動輪である吸気側被動スプロケット
A・・・第1吸気弁の開弁リフトカーブ
B・・・第2吸気弁の開弁リフトカーブ
C1・・・第1吸気弁の作動軸線
C2・・・第2吸気弁の作動軸線
CC・・・吸気側カムシャフトの中心軸線
Da・・・第1ジャーナル部の外径
Db・・・第2ジャーナル部の外径

Claims (5)

  1. 機関本体(11)の一部を構成するシリンダヘッド(15)に1気筒当たり1つだけ設けられる吸気ポート(20)が、前記シリンダヘッド(15)の側壁に外端が開口する単一の共通通路部(20a)と、該共通通路部(20a)の内端から分岐して燃焼室(18)に開口する第1および第2個別通路部(20b,20c)とから成り、前記第1個別通路部(20b)を開閉する第1吸気弁(39)ならびに前記第2個別通路部(20c)を開閉する第2吸気弁(40)が前記シリンダヘッド(15)に開閉作動可能に配設され、前記第1吸気弁(39)に対応した第1カム(49)ならびに前記第2吸気弁(40)に対応した第2カム(50)を有するカムシャフト(48)が前記シリンダヘッド(15)に回転自在に支持される内燃機関において、第1カム(49)が、開弁リフト量および開き角を第2カム(50)よりも大きくして形成され、第1カム(49)に対応した第1吸気弁(39)で開閉される前記第1個別通路部(20b)の通路面積が、第2カム(50)に対応した第2吸気弁(40)で開閉される前記第2個別通路部(20c)の通路面積よりも大きく設定され、燃料噴射弁(35)が、第1および第2個別通路部(20b、20c)のうち第1個別通路部(20b)に指向して燃料を噴射するように配置されることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記第2カム(50)による前記第2吸気弁(40)の開弁リフトカーブ(B)が、前記第1カム(49)による前記第1吸気弁(39)の開弁リフトカーブ(A)内に位置するように、前記第1および第2カム(49,50)の前記開弁リフト量および前記開き角が設定されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記カムシャフト(48)が、前記第1カム(49)を前記第2カム(50)との間に挟む第1ジャーナル部(48a)と、前記第2カム(50)を前記第1カム(49)との間に挟む第2ジャーナル部(48b)とを有するように形成され、前記第1ジャーナル部(48a)の外径(Da)が、前記第2ジャーナル部(48b)の外径(Db)よりも大きく設定されることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関。
  4. 前記第1および第2吸気弁(39,40)を前記第1および第2カム(49,50)で押すようにして前記第1および第2吸気弁(39,40)の配列方向に延びる前記カムシャフト(48)の中心軸線(CC)が、前記第1および第2吸気弁(39,40)の作動軸線(C1,C2)の延長線上に配置され、前記第1および第2吸気弁(39,40)の開弁リフト量が同位相で最大となるように前記第1および第2カム(49,50)が形成されることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関。
  5. 前記機関本体(11)が単気筒に構成され、前記第1カム(49)に関して前記第2カム(50)とは反対側で前記カムシャフト(48)の端部に、クランクシャフト(12)からの動力を前記カムシャフト(48)に伝達する調時伝動機構(65)の一部を構成する被動輪(66)が固定されることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関。
JP2014097360A 2014-05-09 2014-05-09 内燃機関 Active JP6217028B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014097360A JP6217028B2 (ja) 2014-05-09 2014-05-09 内燃機関

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014097360A JP6217028B2 (ja) 2014-05-09 2014-05-09 内燃機関

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015214910A JP2015214910A (ja) 2015-12-03
JP6217028B2 true JP6217028B2 (ja) 2017-10-25

Family

ID=54752013

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014097360A Active JP6217028B2 (ja) 2014-05-09 2014-05-09 内燃機関

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6217028B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7482317B2 (ja) 2021-03-31 2024-05-13 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0621599B2 (ja) * 1985-05-14 1994-03-23 トヨタ自動車株式会社 複数の吸気弁を具えた燃料噴射式内燃機関
JP2632208B2 (ja) * 1989-04-10 1997-07-23 本田技研工業株式会社 内燃機関の吸気装置
JP3631770B2 (ja) * 1993-01-22 2005-03-23 本田技研工業株式会社 内燃機関の吸気装置
JP4063960B2 (ja) * 1998-07-16 2008-03-19 ヤマハ発動機株式会社 多気筒エンジンの動弁機構
JP3494284B2 (ja) * 1999-09-03 2004-02-09 本田技研工業株式会社 4ストロークサイクル内燃機関の吸気ポート構造
JP2010053748A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Suzuki Motor Corp 自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造
JP5321326B2 (ja) * 2009-07-30 2013-10-23 三菱自動車工業株式会社 内燃機関のカムシャフト構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015214910A (ja) 2015-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7802547B2 (en) Internal combustion engine having variable valve operating device
US8985072B2 (en) Piston structure for internal combustion engine
US10151238B2 (en) Internal combustion engine for saddle-ride type vehicle
JP6217028B2 (ja) 内燃機関
JP2020079597A (ja) 内燃機関
US9739210B2 (en) Engine including motorized throttle valve
JP6116107B2 (ja) 内燃機関の排気ガスセンサの取付け構造
US10330043B2 (en) Saddle-ride type vehicle
JP2015068282A (ja) 鞍乗り型車両
JP2010053748A (ja) 自動二輪車用エンジンのカムハウジング構造
US7690356B2 (en) Internal combustion engine
EP3757382A1 (en) Straddled vehicle
JP4371552B2 (ja) 火花点火4サイクルエンジン
US7503299B2 (en) Twincam engine and motorcycle comprising the same
JP6262168B2 (ja) 鞍乗型車両の筒内噴射式内燃機関
JP5916092B2 (ja) 車両用火花点火4サイクルエンジン
JP6637357B2 (ja) パワーユニット
JP6495060B2 (ja) 筒内噴射式内燃機関
TWI664349B (zh) 內燃機及跨坐型車輛
JP6307452B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP6714648B2 (ja) 鞍乗り型車両用内燃機関
CN111608817B (zh) 鞍乘型车辆用内燃机
JP6897212B2 (ja) エンジンの排気浄化装置及び車両
JP6824218B2 (ja) 内燃機関の副燃焼室
US10087880B2 (en) Engine and straddled vehicle

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170818

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170907

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6217028

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150