JP6214512B2 - パーキングロック機構 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の停止時に駆動輪の回転をロックするパーキングロック機構に関し、詳細には、シフトレバーなど操作子の操作信号をパーキングロック用の駆動機構に対して電気的に伝達するように構成したいわゆるバイワイヤ式のパーキングロック機構に関する。
従来、乗用車等の車両を停止させた後に駆動輪の回転をロックすることで、坂道での停車時における後退など車両の不用意な移動を防止するためのパーキングロック機構がある。一般的なパーキングロック機構は、機械的な構造により駆動輪を固定するものである。すなわち、このパーキングロック機構は、車両の停止中に運転者がシフトレバーをパーキングレンジ(Pレンジ)に操作すると、シフトレバーと機械的に連動するパーキングポールが駆動輪に繋がる回転軸上のパーキングギアに噛み合うことで駆動輪をロックする機構である。
一方、近年は、パーキングポールを駆動する手段に対してシフトレバーの操作信号を電気的に伝達するように構成したいわゆるバイワイヤ(シフトバイワイヤ)式のパーキングロック機構がある。このバイワイヤ式のパーキングロック機構では、シフトレバーのレンジ(ポジション)を電気信号として検出し、検出した電気信号を信号線(ワイヤ)によって制御部に伝達し、制御部がパーキングポールを駆動するモータ等の駆動手段を制御することでパーキングロックを行う。特許文献1に記載のパーキングロック機構では、運転者がパーキングレンジを選択すると、制御部は、パーキング解除側に付勢されていたパーキングポールをパーキングロック側に付勢する指示を出す。
また、パーキングレンジのない変速機に適用するシフトバイワイヤ式のパーキングロック機構として、特許文献2に記載のパーキングロック機構がある。このパーキングロック機構は、油圧で動作するパーキングポールを有する構成で、車速が0に近づくと、制御部が油室に所定油圧を供給する指示を出す。すると、パーキング解除側に付勢されていたパーキングポールがパーキングロック側に付勢される。これにより、坂道等での車両の後退を防止している。
特許5120332号公報 特開2010−101460号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2のようなバイワイヤ式のパーキングロック機構では、何らかの不測の障害により、万一、電気回路の不具合やバッテリ上がりなどによる電気的な失陥が生じた場合、パーキングポールに上述の所定の動作を行わせることができず、パーキングギアをロック状態にすることができなくなるおそれがある。このため、万一の電気的な失陥などの障害発生時においても、車両の駆動輪を確実にロックすることができる構造を備えたパーキングロック機構が必要であった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、バイワイヤ式のパーキングロック機構において、電気回路の不具合や電源の失陥などの不具合が発生した場合においてもパーキングロックの動作を確実かつ適切に行うことができるパーキングロック機構を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明にかかるパーキングロック機構(1)は、車両(50)の駆動輪(W)に駆動力を伝達する回転軸(54A)上に設けたパーキングギア(24)と、前記パーキングギア(24)に対して噛合う噛合状態(P)と前記パーキングギア(24)から離間する非噛合状態(notP)とをとり得る噛合部材(26)と、前記噛合部材(26)を前記噛合状態(P)となる側に付勢する付勢部材(27)と、前記噛合部材(26)を操作するために進退移動するアクチュエータ部(40)と、原動機(52)を制御し且つ前記アクチュエータ部(40)を通電制御により制御する制御部(51)と、を有し、噛合部材(26)は、制御部(51)がアクチュエータ部(40)に通電することにより、非噛合状態(notP)となる
本発明にかかるパーキングロック機構(1)によれば、噛合部材(26)を噛合状態(P)となる側に付勢する付勢部材(27)を具備したことで、アクチュエータ部(40)を制御しない場合には、噛合部材(26)が非噛合状態(notP)となる。すなわち、バイワイヤ式のパーキングロック機構において、電気回路の故障や電源の失陥などの不具合が発生してアクチュエータ部(40)が正常に働かない場合に、付勢部材(27)が噛合部材(26)を噛合状態(P)とするため、車両(50)をパーキングロック状態にすることができる。よって、電気回路の不具合や電源の失陥などの不具合が発生した場合においても、パーキングロックの動作を確実かつ適切に行うことができる。
また、上記構成のパーキングロック機構(1)において、回転軸(54A)の回転数を判断する回転数判断手段(70)を備え、制御部(51)は、回転数判断手段(70)で判断した回転数が所定以上である場合に、噛合部材(26)を非噛合状態(notP)となるように制御してもよい。これによれば、駆動輪(W)に駆動力を伝達する回転軸(54A)の回転数が所定以上であって車両(50)が走行していると判断される状態のときには、制御部(51)がアクチュエータ部(40)に通電することでパーキングロックの解除状態を維持することが可能となる。したがって、車両(50)の走行時にパーキングロック状態となることを確実に回避できる。また、運転者が車両の走行時にパーキングの指示を誤って行った場合であっても、パーキングロック状態となることを防止することができる。
また、上記構成のパーキングロック機構(1)において、アクチュエータ部(40)は、ソレノイドコイル部(41)と該ソレノイドコイル部(41)への通電により噛合部材(26)を押圧するロッド(42)とを有する構成としてもよい。このように、電磁的に駆動するソレノイドコイル部(41)によって動力をロッド(42)に伝達する構成であれば、電源失陥時にはソレノイドコイル部(41)は作動せず、このためロッド(42)も作動しないことになる。すると、付勢部材(27)の作用により噛合部材(26)は噛合状態(P)を維持することとなるため、車両(50)をパーキングロック状態にすることができる。よって、電気回路の不具合や電源の失陥などの不具合が発生した場合においても、パーキングロックの動作を確実かつ適切に行うことができる。
また、上記構成のパーキングロック機構(1)は、原動機(52)の出力軸(52A)の回転により発電する第一発電機(53)及び第二発電機(61)を車両(50)に搭載し、前記車両(50)に搭載した蓄電池(81)には前記第一発電機(53)によって発電された電気が供給され、前記制御部(51)には前記第二発電機(61)によって発電された電気が供給されることとし、制御部(51)は、車両(50)の走行中又は停車時に原動機(52)を停止する制御をする場合には、蓄電池(81)からアクチュエータ部(40)に電気を供給する構成としてもよい。アクチュエータ部(40)を動作させるために必要な電力は、原動機(52)の出力軸(52A)がアイドル回転をする程度で足りる。このため、第二発電機(61)を第一発電機(53)から独立したものとしてアクチュエータ部(40)を駆動するための専用の発電機とすれば、出力軸(52A)がアイドル回転をしている間は、アクチュエータ部(40)が動作し、噛合部材(26)を非噛合状態(notP)とすることができる。一方、出力軸(52A)が止まると、第二発電機(61)からアクチュエータ部(40)への通電がなくなることで噛合部材(26)が噛合状態(P)となる。このように、アクチュエータ部(40)を駆動するための第二発電機(61)を備えたことで、原動機(52)の停止時に確実にパーキングロックを行うことができる。また、第一発電機(53)と第二発電機(61)の両方を備えたことで、これらを併用してアクチュエータ部(40)を駆動することができる。したがって、原動機(52)の停止時にパーキングロックが行われるようにしながらも、走行中アイドルストップ時などパーキングロックを行うべきではない状況では、アクチュエータ部(40)への通電を維持することで噛合部材(26)が噛合状態(P)となることを回避できる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態の対応する構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。

本発明にかかるパーキングロック機構によれば、バイワイヤ式のパーキングロック機構において、電気回路の不具合や電源の失陥などの不具合が発生した場合においてもパーキングロックの動作を確実かつ適切に行うことができる。
本発明の一実施形態にかかるパーキングロック機構を備えた車両の全体概念図である。 パーキングロック機構の構成及び動作を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかるパーキングロック機構1を備えた車両50の全体概念図である。本実施形態の車両50は、図1に示すように、駆動源としてのエンジン(原動機)52を備えた自動車の車両である。エンジン52の出力軸52A上には、変速機(トランスミッション)54が設置されている。変速機54の出力軸(回転軸)54A上には、ディファレンシャル機構55が設けられている。ディファレンシャル機構55には、左右の車軸56(56R,56L)を介して左右の駆動輪W(WR,WL)が接続されている。この構成により、エンジン52の回転駆動力は、変速機54、ディファレンシャル機構55および車軸56を介して左右の駆動輪Wに伝達される。
図1に示すように、本実施形態のパーキングロック機構1は、変速機54の出力軸54A上に配設される。この出力軸54Aは、駆動輪Wに駆動力を伝達する回転軸の一つである。ここで、パーキングロック機構1は、駆動輪Wの回転をロックすることができる位置であり、かつ過度のトルクのかからない位置であれば、上記以外の位置に配設することも可能である。したがって、例えば車軸56など、駆動輪Wに駆動力を伝達する他の回転軸上に配設することも可能である。
車両50は、エンジン52、変速機54、パーキングロック機構1などを制御するための電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)である制御部51を備える。制御部51は、1つのユニットとして構成されるだけでなく、例えば、エンジン52を制御するためのエンジンECUや変速機54を制御するためのAT−ECUなど複数のECUから構成されてもよい。
図1に示すように、制御部51には、運転者によるシフトレバー(操作子)60の操作に基づく変速信号(変速指令)が入力される。この変速指令に基づいて制御部51が不図示の電磁バルブの駆動を制御することで、変速機54による変速動作を制御する。また、変速指令に基づいて制御部51が後述するアクチュエータ部40への通電を制御することで、パーキングロック機構1によるパーキングロックの動作を制御する。すなわち、本実施形態の変速機54及びパーキングロック機構1は、車両50の運転者によるシフトレバー60の操作による指令を電気信号として検出し、検出した電気信号に基づいて制御部51が変速機54及びパーキングロック機構1の制御を行ういわゆるバイワイヤ(シフトバイワイヤ)式である。
次に、図2を用いてパーキングロック機構1の詳細な構成を説明する。図2は、パーキングロック機構1の構成及び動作を説明するための図である。なお、以下の説明では、上下、左右、水平方向というときは、図2に示す状態での上下、左右、水平方向を指すものとする。
パーキングロック機構1は、変速機54の出力軸54A上のパーキングギア24に噛合するパーキングアーム26(噛合部材)を備える。パーキングアーム26は、パーキングギア24に噛合可能な噛合部26Aと、噛合部26Aと一体的に設けられたアーム部26Bとを具備する。パーキングアーム26は、回動軸26Xを中心に回動する。回動軸26Xには、金属など弾性を有する線材を巻き回してなるコイルバネ(付勢部材)27が設置されている。コイルバネ27は、噛合部26Aがパーキングギア24に噛合うように、パーキングアーム26を図2中反時計回りに付勢する。
パーキングアーム26のアーム部26Bの長手方向の側部(図2の上部)には、アクチュエータ部40が配置される。アクチュエータ部40は、コイル部(ソレノイドコイル部)41と、コイル部41への通電切替によりパーキングアーム26に対して進退移動するロッド42とを有する。ロッド42は、コイル部41の通電時にパーキングアーム26のアーム部26Bに向かって突出し、該アーム部26Bを押圧操作することでパーキングアーム26を非噛合状態(notP)とする。すなわち、本実施形態では、コイル部41の通電時にロッド42がアーム部26Bを押し下げ、パーキングアーム26を図2中時計回りに回動させることで、噛合部26Aをパーキングギア24から離間させる。
アクチュエータ部40は、制御部51によって通電制御される。制御部51は、アクチュエータ部40を制御するための構成として、演算部51Aと、該演算部51Aの指令に応じてコイル部41の通電を制御するドライバ回路51Bとを備えている。また、本実施形態では、図1に示すように、エンジン52の出力軸52Aの回転により発電する発電機として、2つの発電機(第一発電機53、第二発電機61)が搭載される。
第一発電機53によって発電された電気は、車両50に搭載した蓄電池(12Vバッテリ)81に供給される。ここで、蓄電池81は、車両50に搭載した電気負荷(車載補機)82を駆動するための電力を貯めるバッテリである。また、第二発電機61によって発電された電気は、制御部51(ドライバ回路51B)に供給され、そこからアクチュエータ部40に供給される。第二発電機61は、アクチュエータ部40のみを駆動するに足りる電気を発電すればよいため、第二発電機61の発電量は、第一発電機53の発電量よりも少なくてよい。このように構成することで、第二発電機61の小型化を図ることができる。
既述のように、本実施形態のパーキングアーム26は、アクチュエータ部40のロッド42がアーム部26Bを押圧することによって、図2中時計回りに回動する。なお、パーキングアーム26の回動方向や、アクチュエータ部40のロッド42の押圧方向はこれに限るものではなく、アクチュエータ部40のロッド42がパーキングアーム26に作用した時にパーキングロックを解除する構成であれば、他の方向に動作してもよい。
上述の構成により、本実施形態では、制御部51による制御でロッド42がアーム部26Bを押圧すると、パーキングアーム26が図2中時計回りに回動し、パーキングアーム26は、噛合部26Aのパーキングギア24に対する噛合が解除される非噛合状態(notP)となる。一方、制御部51が、ロッド42によるアーム部26Bの押圧を解除する制御をすると、コイルバネ27の付勢力によりパーキングアーム26が図2中反時計回りに回動し、パーキングアーム26は、噛合部26Aがパーキングギア24に噛合する噛合状態Pとなる。
また、本実施形態では、制御部51のドライバ回路51B及びアクチュエータ部40のコイル部41には、第二発電機61からの電気が供給される。ここで、上述のように、第二発電機61はエンジン52の出力軸52Aの回転により発電を行う。したがって、アクチュエータ部40によりパーキングアーム26を非噛合状態(notP)とする動作は、原則として、エンジン52の出力軸52Aが回転しているときにのみ行われる。ただし、電源失陥時ではない通常状態における停車時のアイドルストップ時など、エンジン52が停止して出力軸52Aの回転はないものの、パーキングロック状態にしたくない場合がある。この場合にパーキングアーム26を非噛合状態(notP)にするために、制御部51の演算部51Aが、ドライバ回路51Bに対して通電を指示する構成としてもよい。この場合に必要な電力は、車両50に搭載した蓄電池(12Vバッテリ)81等から供給される。出力軸52Aの回転がなく、第二発電機61による発電がなされないため、他の電力供給手段が必要だからである。
なお、本実施形態の車両50では、上記構成に加えて、変速機54の出力軸54Aの回転数を検出する回転数センサ(回転数判断手段)70を備え、制御部51の演算部51Aは、この回転数センサ70で検出したエンジン52の出力軸52Aの回転数が所定以上である場合にドライバ回路51Bによるコイル部41の通電を許可することで、パーキングアーム26を非噛合状態(notP)となるように制御してもよい。これによれば、アイドルストップ状態などエンジン52が停止している状態のほか、エンジン52が停止していない状態でも車速が所定以上である場合にはパーキングアーム26を非噛合状態(notP)とすることができる。なお、図示は省略するが、上記の回転数センサ70に代えて、車軸56の回転数を検出する他の回転数センサを用いてもよいし、車速を検出する車速センサを用いてもよい。さらには、出力軸54Aや車軸56の回転数あるいは車速を演算により算出する手段などを用いてもよい。
以上の構成により、本実施形態のパーキングロック機構1によれば、パーキングアーム26を噛合状態Pとなる側に付勢するコイルバネ27を具備したことで、アクチュエータ部40に通電しない場合には、パーキングアーム26が非噛合状態(notP)となる。すなわち、バイワイヤ式のパーキングロック機構において、電気回路の故障や電源の失陥などの不具合が発生してアクチュエータ部40が正常に働かない場合に、コイルバネ27がパーキングアーム26を噛合状態Pとするため、車両50をパーキングロック状態にすることができる。よって、電気回路の不具合や電源の失陥などの不具合が発生した場合においても、パーキングロックの動作を確実かつ適切に行うことができる。
また、本実施形態のパーキングロック機構1において、出力軸54Aの回転数を判断する回転数センサ70を備え、制御部51は、回転数センサ70で判断した回転数が所定以上である場合に、パーキングアーム26を非噛合状態(notP)となるように制御してもよい。これによれば、エンジン52が停止して該エンジン52の出力軸52Aが回転していない状態であっても、駆動輪Wに駆動力を伝達する出力軸54Aの回転数が所定以上であって車両50が走行していると判断される状態のときには、制御部51がアクチュエータ部40に通電することでパーキングロックを解除することが可能となる。したがって、車両50の走行時にパーキングロック状態となることを確実に回避できる。また、運転者が車両の走行時にパーキングの指示を誤って行った場合であっても、パーキングロック状態となることを防止することができる。
また、上記構成のパーキングロック機構1では、アクチュエータ部40は、コイル部41と該コイル部41への通電によりパーキングアーム26を押圧するロッド42とを有する構成としている。このように、電磁的に駆動するコイル部41によって動力をロッド42に伝達する構成であれば、電源失陥時にはコイル部41は作動せず、このためロッド42も作動しないことになる。すると、コイルバネ27の作用によりパーキングアーム26は噛合状態Pを維持することとなるため、車両50をパーキングロック状態にすることができる。よって、電気回路の不具合や電源の失陥などの不具合が発生した場合においても、パーキングロックの動作を確実かつ適切に行うことができる。
また、上記構成のパーキングロック機構1によれば、エンジン52の出力軸52Aの回転により発電する第一発電機53及び第二発電機61を車両50に搭載し、車両50に搭載した蓄電池81には第一発電機53によって発電された電気が供給され、制御部51には第二発電機61によって発電された電気が供給されることとした。アクチュエータ部40を動作させるために必要な電力は、エンジン52の出力軸52Aがアイドル回転をする程度で足りる。このため、第二発電機61を、第一発電機53から独立したものとし、制御部51を駆動する専用の発電機とすれば、出力軸52Aがアイドル回転をしている間は、アクチュエータ部40が動作し、パーキングアーム26を非噛合状態(notP)とすることができる。一方、出力軸52Aが止まると、第二発電機61から制御部51への通電がなくなるために、自然とパーキングアーム26が噛合状態Pとなる。これにより、パーキングロックの動作を確実かつ適切に行うことができる。
また、このように、アクチュエータ部40を駆動するための第二発電機61を備えたことで、エンジン52の停止時に確実にパーキングロックを行うことができる。また、第一発電機53と第二発電機61の両方を備えたことで、これらを併用してアクチュエータ部40を駆動することができる。したがって、エンジン52の停止時にパーキングロックが行われるようにしながらも、走行中アイドルストップ時などパーキングロックを行うべきではない状況では、アクチュエータ部40への通電を維持することでパーキングアーム26が噛合状態Pとなることを回避できる。
なお、上記パーキングロック機構1において、万一、アクチュエータ部40のコイル部41がオンのまま固着する故障が生じた場合でも、車両を安全な状態で固定することができるようにするための対策として、パーキングロック機構以外の他の安全手段を車両50に配設するとよい。このための具体的な対策として、例えば、パーキングブレーキ等を作動させるための操作を運転者に促すための表示をする表示部等を配設するとよい。これにより、車両の確実な固定が可能となる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。
1…パーキングロック機構
24…パーキングギア
26…パーキングアーム
26A…噛合部
26B…アーム部
26X…回動軸
27…コイルバネ(付勢手段)
40…アクチュエータ部
41…コイル部
42…ロッド
50…車両
51…制御部
51A…演算部
51B…ドライバ回路
52…エンジン(原動機)
52A…出力軸
53…第一発電機
54…変速機
54A…出力軸(回転軸)
55…ディファレンシャル機構
56…車軸
60…シフトレバー(操作子)
61…第二発電機
70…回転数センサ(回転数判断手段)
81…蓄電池
82…電気負荷
P…噛合状態
W…駆動輪

Claims (3)

  1. 車両の駆動輪に駆動力を伝達する回転軸上に設けたパーキングギアと、
    前記車両に搭載された原動機及び蓄電池と、
    前記パーキングギアに対して噛合う噛合状態と前記パーキングギアから離間する非噛合状態とをとり得る噛合部材と、
    前記噛合部材を前記噛合状態となる側に付勢する付勢部材と、
    前記噛合部材を操作するために進退移動するアクチュエータ部と、
    前記原動機を制御し且つ前記アクチュエータ部を通電制御により制御する制御部と、
    前記原動機の出力軸の回転により発電し前記蓄電池に電気を供給する第一発電機と、
    前記出力軸の回転により発電し前記アクチュエータ部に電気を供給する第二発電機と、を有し、
    前記噛合部材は、前記制御部が前記アクチュエータ部に通電することにより、前記非噛合状態となり、
    前記制御部は、前記車両の走行中又は停車時に前記原動機を停止する制御をする場合には、前記蓄電池から前記アクチュエータ部に電気を供給する
    ことを特徴とするパーキングロック機構。
  2. 前記回転軸の回転数を判断する回転数判断手段を備え、
    前記制御部は、前記回転数判断手段で判断した回転数が所定以上である場合に、前記噛合部材を前記非噛合状態を維持するように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載のパーキングロック機構。
  3. 前記アクチュエータ部は、ソレノイドコイル部と該ソレノイドコイル部への通電により前記噛合部材を押圧するロッドとを有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のパーキングロック機構。
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