JP6214279B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、平板型の固体酸化物形燃料電池(SOFC)に関し、その中でも特にセパレータ等の積層構造に関する。
燃料電池は、燃料を用いて電気を作ることができる装置である。燃料電池は、電解質の種類によって大別されており、例えば、樹脂等の高分子薄膜を電解質に用いた固体高分子形燃料電池(PEFC)や、固体酸化物を電解質に用いた固体酸化物形燃料電池(SOFC)などがある。その中でも特にSOFCは発電効率が高いことから近年注目を集めている。
SOFCには、一対の電極の間に電解質が挟まれた構造を有する平板状のセルが、セパレータ等とともに多数積層して構成されているタイプがある(平板型)。SOFCの燃料には、空気や酸素の酸化ガスと、水素や一酸化炭素の燃料ガスとが用いられる。
例えば、PEFCは特許文献1に開示されており、SOFCは特許文献2に開示されている。
特開2006−236612号公報 特開2002−343376号公報
SOFCでは、発電効率の向上や耐久性を高めるうえで、燃料ガスを各セルの電極面に均等に供給することが重要な課題となっている。
図1に、板状のセルやセパレータ等を積層してブロック状に構成されているSOFCの主要部(セルスタック100)を例示する。セルスタック100の中心部分には、各セルの電極面が交互に積層方向に並ぶ集電部101が存在しており、セルスタック100の周辺部分には、積層方向に延びる給気マニホールド102や排気マニホールド103が形成されている。酸化ガス(通常は空気が用いられる)や燃料ガスは、給気マニホールド102を通じて各セルの電極面に供給され、排気マニホールド103を通じて排気される。
集電部では、セルの両面のそれぞれに沿って給気マニホールド102から排気マニホールド103に向かって流れる櫛歯状のガス流路がセパレータに形成されており、これらガス流路を通じて各セルに燃料ガスや空気が分配供給される。
各ガス流路は、縦方向に延びる給気マニホールド102と直交し、しかも給気マニホールド102から横方向に拡がるように延びているため、全てのガス流路に燃料ガスを安定して均等に供給するのは容易でない。各ガス流路への燃料ガスの供給がばらつくと、発電効率の低下や局所的な過電流が発生する。そのため、SOFCの発電効率の向上や耐久性を高めるうえで、燃料ガスを電極面の全面に均等に分配供給することが重要な課題となっている。
特許文献2には、空気を対象としたものではあるが、各セルの電極面に均等に分配供給できるようにした流路が開示されている。
そこでは、図2の(a)に示すように、空気極側のセパレータを、平板105とスリット板106とを圧着して構成している。平板105には、空気用及び燃料用の各ヘッダー107,108が貫通形成され、スリット板106には、燃料用ヘッダー108と、櫛歯状の複数のスリット109とが貫通形成されている。各スリット109の端部は、図2の(b)に示すように、空気用ヘッダー107と重ねられており、空気用ヘッダー107から各スリット109に直接空気が取り込まれ、各セルの電極面に分配供給されるようになっている。
ところが、この構造の場合、空気供給用ヘッダー107の内部は、スリット板106ごとにスリット109間の細板部分によって遮られるため、空気供給用ヘッダー107に沿って流れる空気の円滑な流れが阻害されて圧損が生じる。特にSOFCでは多数積層されるのが一般的であるため、その影響を受け易い。
この点、空気であれば、原料コストが不要なため、多量の空気を供給することにより、圧損が生じても各セルに十分な量の空気を供給できる。しかし、燃料ガスは、原料コストが必要なため、空気と同じようには扱えない。ランニングコストの観点から、燃料ガスの場合は、供給量を抑えて効率的に供給する必要がある。
従って、この方法では、各セルの電極面に均等に燃料ガスを安定して供給するのは難しい。
そこで、本発明の目的は、各セルの電極面に燃料ガスを均等に安定して供給できる燃料電池を提供することにある。
開示する燃料電池は、発電要素を複数積層して構成される燃料電池である。前記発電要素は、一方の主面にアノード、他方の主面にカソードが接続された板状のセルと、前記アノードに電気的に接続するように積層されるアノードプレートと、前記カソードに電気的に接続するように積層されるカソードプレートと、を備える。
前記アノードプレートは、積層方向に貫通して燃料ガスの流路となるように、前記セルの外周囲に位置する燃料給気マニホールドと、前記燃料給気マニホールド側から前記セルを中心とした対向側の端部側に向けて延在する複数の第1ガス流路と、前記燃料給気マニホールドと前記セルの間にあって、前記複数の第1ガス流路を横断して連通するように形成される第2ガス流路と、を有している。
そして、前記燃料給気マニホールドからガス取入口を経由して前記第2ガス流路に流入した燃料ガスが、前記第1ガス流路に流入することを規制する規制部を、前記第2ガス流路の前記ガス取入口に対向する対向面に沿って設けたことを特徴とする。
前記第1ガス流路と前記規制部は、前記発電要素の積層方向に沿って異なる高さ位置にあってもよい。
また、前記ガス取入口と前記規制部は、前記発電要素の積層方向に沿って略同じ高さ位置にあってもよい。
前記アノードプレートと前記カソードプレートの間に配置されて互いを電気的に絶縁するとともに、前記セルを内包するように開口が設けられた絶縁プレートをさらに備え、前記開口の内縁に前記セルの端面が接することにより、前記セルが前記発電要素内で位置決めされるようにすることができる。
前記規制部は、前記セルの端面を含むものであってもよく、前記第2ガス流路の前記ガス取入口に対向する対向面は、前記セルの端面により構成されていてもよい。
前記アノードプレートは、前記燃料給気マニホールドを構成する燃料通過口、を備える平板状の第1プレートと、前記燃料通過口と、複数の前記第1ガス流路を構成する第1スリットと、を備える第2プレートと、前記燃料通過口と、前記セルを内包するように設けられた開口と、前記燃料通過口と前記開口を連通する前記ガス取入口を構成する切欠と、を備える第3プレートと、を有し、前記第2プレート面内において、前記燃料通過口は前記第1スリットに連通せず、各々の前記燃料通過口が積層方向に連通するように、前記第1プレート、前記第2プレート及び前記第3プレートがこの順に積層されることによって前記アノードプレートが構成されているようにしてもよい。
また、前記アノードプレートは、前記燃料給気マニホールドを構成する燃料通過口、を備える平板状の第1プレートと、前記燃料通過口と、複数の前記第1ガス流路を構成する第1スリットと、を備える第2プレートと、前記燃料通過口と、前記セルを内包するように設けられた開口と、前記燃料通過口と前記開口の間に位置して前記第2ガス流路を構成する第2スリットと、前記燃料通過口と前記第2スリットを連通する前記ガス取入口を構成する切欠と、を備える第3プレートと、を有し、前記第2プレート面内において、前記燃料通過口は前記第1スリットに連通せず、前記第3プレート面内において、前記第2スリットは前記開口に連通せず、各々の前記燃料通過口が積層方向に連通するように、前記第1プレート、前記第2プレート及び前記第3プレートがこの順に積層されることによって前記アノードプレートが構成されているようにしてもよい。
更にまた、前記アノードプレートは、前記燃料給気マニホールドを構成する燃料通過口、を備える平板状の第1プレートと、前記燃料通過口と、前記燃料通過口に連通して前記ガス取入口を構成する切欠と、複数の前記第1ガス流路を構成する第1スリットと、を備える第2プレートと、前記燃料通過口と、前記セルを内包するように設けられた開口と、前記燃料通過口と前記開口の間に位置して前記第2ガス流路を構成する第2スリットと、を備える第3プレートと、を有し、前記第2プレート面内において、前記第1スリットは前記燃料通過口および前記切欠の何れにも連通せず、前記第3プレート面内において、前記燃料通過口、第2スリット、前記開口は何れも連通せず、各々の前記燃料通過口が積層方向に連通するように、前記第1プレート、前記第2プレート及び前記第3プレートがこの順に積層されることによって前記アノードプレートが構成されているようにしてもよい。
更にまた、前記アノードプレートは、前記燃料給気マニホールドを構成する燃料通過口、を備える平板状の第1プレートと、前記燃料通過口と、前記燃料通過口に連通して前記ガス取入口を構成する切欠と、複数の前記第1ガス流路を構成する第1スリットと、を備える第2プレートと、前記燃料通過口と、前記セルを内包するように設けられた開口と、を備える第3プレートと、を有し、前記第2プレート面内において、前記第1スリットは前記燃料通過口および前記切欠の何れにも連通せず、前記第3プレート面内において、前記燃料通過口は前記開口に連通せず、各々の前記燃料通過口が積層方向に連通するように、前記第1プレート、前記第2プレート及び前記第3プレートがこの順に積層されることによって前記アノードプレートが構成されているしてもよい。
本発明によれば、積層数が多くても、各セルの電極面に燃料ガスを均等に安定して供給できる燃料電池が得られる。
従来の燃料電池の一例を示す概略斜視図である。 (a),(b)は、従来の燃料電池の空気流路の一例を示す概略斜視図である。 実施形態の燃料電池を示す概略斜視図である。 図3におけるW−W線から見た発電要素を示す概略断面図である。 発電要素を示す概略分解斜視図である。 カソードプレートを示す概略分解斜視図である。 アノードプレートを示す概略分解斜視図である。 セルの位置決めを説明するための図である。 図4の矢印Xの方向から見た概略図である。 図9におけるY−Y線での断面を見た概略図である。 図9におけるZ−Z線での断面を見た概略図である。 ガス流路の変形例を示す概略図である。 第1変形例の燃料電池における図4相当図である。ただし、ガス流路は分か易いように表してある。 第2変形例の燃料電池における図4相当図である。ただし、ガス流路は分か易いように表してある。 第3変形例の燃料電池における図4相当図である。ただし、ガス流路は分か易いように表してある。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限するものではない。
(燃料電池)
図3に、本実施形態の燃料電池を示す。この燃料電池は、平板型の固体酸化物形燃料電池(SOFCともいう)であり、その主要部(セルスタック1)は、それぞれが発電機能を有する複数の発電要素2を繰り返し積層して柱状に構成されている。
このSOFCの場合、積層方向から見た平面視での輪郭は、矩形の四つの辺部のそれぞれから張出部3が小さく張り出した略十字形に形成されている。なお、SOFCの輪郭形状はこれに限るものではなく、矩形や円形等、仕様に合わせて適宜変更できる。
セルスタック1の各辺部には、各発電要素2に燃料ガスと空気(酸化ガスの一例)とを供給するために、これらの流路を構成するマニホールド4,5,6,7が、積層方向に延びるように形成されている。具体的には、燃料ガス用の給気マニホールド4(燃料給気マニホールド)及び排気マニホールド6が、互いに対向している一対の張出部3,3のそれぞれに分かれて設けられており、空気用の給気マニホールド5及び排気マニホールド7が、他方の一対の張出部3,3のそれぞれに分かれて設けられている。
このSOFCの場合、空気用の給気マニホールド5及び排気マニホールド7は、辺部に沿って並ぶ3つの縦孔で構成され、燃料ガス用の給気マニホールド4及び排気マニホールド6は、辺部に沿って並ぶ4つの縦孔で構成されている。なお、マニホールドの構成はこれに限るものではなく、その数や形状は仕様に合わせて適宜変更できる。
各発電要素2を流れる空気は、白抜きの実線矢印が示すように、給気マニホールド5から排気マニホールド7に向かって流れ、各発電要素2を流れる燃料ガスは、白抜きの破線矢印が示すように、空気と交差して流れる。
各発電要素2では、これら空気及び燃料ガスを利用して発電が行われる。SOFCでは、これら発電要素2を多数積層することによって高出力が得られるようになっている。
(発電要素)
図4及び図5に、その発電要素2を詳細に示す。
発電要素2は、セル10やカソードプレート20、アノードプレート30、絶縁プレート40、シール材50などで構成されている。アノードプレート30とカソードプレート20とは、絶縁プレート40を介して互いに重ね合わされている。重ね合わされたアノードプレート30及びカソードプレート20の内部には、平面視矩形の電池収容空間60が形成されている。
セル10は、この電池収容空間60に嵌め込まれる矩形板状の部材である。セル10は、カソード11(空気極)及びアノード12(燃料極)と、これらの間に配置されるイットリア安定化ジルコニア等からなる固体の電解質13とで構成されている。セル10の板厚は、概ね0.5mm〜1mmである。
セル10の一方の表面(主面)に、セル10よりもひとまわり小さい矩形の薄膜層からなるカソード11が配置されている。アノード12は、セル10とほぼ同じ大きさの矩形に形成され、セル10の他方の表面(主面)に配置されている。セル10が電池収容空間60に嵌め込まれた時には、カソード11は、カソードプレート20に密着し、アノード12は、アノードプレート30に密着する。
それにより、カソードプレート20は、カソード11に電気的に接続され、アノードプレート30は、アノード12に電気的に接続されている。
図6に詳しく示すように、カソードプレート20は、電極側プレート21及びセパレータプレート22の2枚のプレートを重ね合わせて構成されている。具体的には、電極側プレート21及びセパレータプレート22は、いずれも高度な板厚精度を有するフェライト系のステンレス圧延材をプレス加工することにより、張出部3を構成するフランジ部23が四方に張り出した同寸法の略十字形に輪郭形状が形成されている。
セパレータプレート22は、平板状の部材であり、その各フランジ部23に、給気マニホールド5及び排気マニホールド7を構成する空気給気口24及び空気排気口25と、給気マニホールド4及び排気マニホールド6を構成する燃料給気口26(燃料通過口)及び燃料排気口27とだけが形成されている。
電極側プレート21は、空気給気口24及び空気排気口25は無く、燃料給気口26及び燃料排気口27と、複数のスリット28とが形成されている。各スリット28は、互いに近接した状態で燃料給気口26及び燃料排気口27の有る辺部と平行に延びており、燃料給気口26と燃料排気口27との間の部分全体にわたって配置されている。各スリット28の端部は、電極側プレート21とセパレータプレート22とを重ね合わせたときに、空気給気口24及び空気排気口25と重なるように形成されている。
電極側プレート21がセパレータプレート22に重ね合わされ、各スリット28の一方の開口が塞がれることにより、カソードプレート20には、一群の細溝で構成された空気流路29が形成される。そして、これら空気流路29が形成されている電極側プレート21の表面部分が、セル10のカソード11に密着する。
図7に詳しく示すように、アノードプレート30は、セパレータプレート22(第1プレート)、セパレータ側プレート32(第2プレート)及び電極側プレート33(第3プレート)の3枚のプレートをこの順に重ね合わせて構成されている。いずれのプレートも、カソードプレート20と同様に、高度な板厚精度を有するフェライト系のステンレス圧延材を用いて、フランジ部23が四方に張り出した略十字形に輪郭形状が形成されている。
セパレータプレート22は、同じ符号を用いたように、アノードプレート30のセパレータプレート22と同じ部材である。このSOFCでは、カソードプレート20及びアノードプレート30の双方で1枚のセパレータプレート22が共用されている。すなわち、図6のセパレータプレート22は、その上に位置する発電要素2におけるアノードプレート30のセパレータプレート22でもあり、また、図7のセパレータプレート22は、その下に位置する発電要素2におけるカソードプレート20のセパレータプレート22でもある。
セパレータ側プレート32は、空気給気口24、空気排気口25、燃料給気口26及び燃料排気口27に加えて、更に、その中央部に、複数のスリット34(第1スリット)が形成されている。各スリット34は、互いに近接した状態で燃料給気口26から燃料排気口27に向かって平行に延びており、空気給気口24と空気排気口25との間の部分全体にわたって配置されている。各スリット34の端部は、カソードプレート20における電極側プレート21のスリット28とは異なり、燃料給気口26及び燃料排気口27の近傍に位置し、セパレータ側プレート32の面内において、燃料給気口26は各スリット34と連通していない。
セパレータ側プレート32がセパレータプレート22に重ね合わされ、各スリット34の一方の開口が塞がれることにより、アノードプレート30には、一群の細溝で構成されたガス流路35(第1ガス流路)が形成される。そして、これらガス流路35が形成されているセパレータ側プレート32の表面部分が、セル10のアノード12に密着する。燃料ガスは、このガス流路35を通じてアノード12の全面に沿って流れるように構成されている。
電極側プレート33には、空気給気口24、空気排気口25、燃料給気口26、燃料排気口27、セル開口36及び切欠37が形成されている。セル開口36は、電池収容空間60を構成する矩形の開口であり、電極側プレート33の中央部分に形成されている。切欠37は、燃料給気口26及び燃料排気口27の各々とセル開口36との間の部分を分断して形成されている。切欠37は、中央部分に括れたスロート部37aを有し、燃料給気口26側及びセル開口36側の各端部に向かうに従って次第に拡がった形状を有している(図10参照)。
このSOFCでは、互いに間隔を空けて切欠37が4箇所形成されている。切欠37は、セパレータ側プレート32と絶縁プレート40との間に電極側プレート33が重ね合わされることにより、電池収容空間60と給気マニホールド4とに連通する細孔状のガス取入口38を構成する。
このSOFCの場合、アノードプレート30やカソードプレート20が、ステンレス圧延材のプレス加工品どうしを重ね合わせて形成されているので、板厚精度に優れており、空気流路29やガス流路35、電池収容空間60、ガス取入口38等の深さは、高度な加工を行わずに、高度な寸法精度で形成されている。
絶縁プレート40は、マイカ等、絶縁性に優れた素材からなる板部材である。図5に示すように、絶縁プレート40は、カソードプレート20やアノードプレート30と同じ輪郭形状に形成されている。そして、絶縁プレート40には、空気給気口24、空気排気口25、燃料給気口26及び燃料排気口27と、その中央部にセル10を受け入れる矩形の開口部41とが形成されている。絶縁プレート40は、アノードプレート30の電極側プレート33と、カソードプレート20の電極側プレート21との間に配置される。
シール材50は、燃料ガスの流れと空気の流れを確実に遮断するために、カソードプレート20の電極側プレート21と絶縁プレート40との間に配置される。それにより、セル10と絶縁プレート40との間の隙間がシール材50によって封止されている。
電池収容空間60(セル開口36)の寸法は、セル10の寸法よりも大きく形成されている。
図8に示すように、空気用の給気マニホールド5と排気マニホールド7との間においては、電池収容空間60に隙間を生じることなくセル10が嵌め込まれるように、電池収容空間60の長さ寸法L1(内法)は、セル10の長さ寸法M1(外法)と略同一に形成されている。対して、燃料ガス用の給気マニホールド4と排気マニホールド6との間においては、電池収容空間60の長さ寸法L2は、セル10の長さ寸法M2よりも大きく形成されている。
従って、セル10が、アノードプレート30のセル開口36に嵌め込まれた時に、セル10の端面10aによって電池収容空間60が区画され、電池収容空間60の燃料ガス用の給気マニホールド4側に空間(緩衝空間61、第2ガス流路の一例)を設けることができる。
このSOFCでは、高精度な緩衝空間61を安定して設けるために、絶縁プレート40を利用して、セル10を電池収容空間60の所定位置に位置決めしている。詳しくは、絶縁プレート40の開口部41においては、燃料ガス用の給気マニホールド4と排気マニホールド6との間の長さ寸法は、セル10の長さ寸法と略同一の寸法M2に形成され、電池収容空間60の長さ寸法よりも小さく形成されている。
そのため、セル10がセル開口36に嵌め込まれているアノードプレート30に対し、開口部41にセル10を入れ込み、輪郭を合わせて絶縁プレート40をアノードプレート30に重ね合わせるだけで、開口部41の内縁がセル10の端面10aに接触してセル10を高精度に位置決めできる。
その結果、電池収容空間60の燃料ガス用の給気マニホールド4側に緩衝空間61を確実に設けながら、セル10の端面10aをセル開口36の内縁に極限まで近づけることができる。セル10の端面10aをセル開口36の内縁の際まで近づけることで、燃料電池のサイズを小型化でき、給気マニホールド4から導入される燃料ガスをガス流路35全体にわたって均一に分配供給させることができる。
このSOFCでは、セル10の燃料ガス用の給気マニホールド4側及び排気マニホールド6側の双方に同じ寸法の緩衝空間61が形成されるように、セル10が位置決めされている。
給気マニホールド4側の緩衝空間61は、セル10の端面10aによって一方の側面が区画され、ガス取入口38の存在するセル開口36の内縁によってその対向面が区画されている。そして、その緩衝空間61の上面は絶縁プレート40によって区画され、その下面はアノードプレート30のセパレータ側プレート32の表面によって区画されている。緩衝空間61は、セパレータ側プレート32の表面に形成されているガス流路35全体を横断するように形成されるため、これらの端部は、緩衝空間61に露出している。
なお、組み立て作業性の観点から、ガス取出口39等、排気マニホールド6側の構造は、給気マニホールド4側の構造と対称状に形成されている。
(各発電要素への燃料ガスの取り込み)
図9に、図4の矢印Xの方向からガス取入口38の付近を見た概略図を示す。また、図10に、図9におけるY−Y線での断面を見た概略図を、そして、図11に、図9におけるZ−Z線での断面を見た概略図を示す。
図9に示すように、ガス取入口38は、給気マニホールド4の側面に開口しており、給気マニホールド4を流れる燃料ガスは、圧力差の作用により、ガス取入口38に流入する。給気マニホールド4は、空気用の給気マニホールド5とは異なり、燃料ガスの流れに対して障害となり得るものが無いため、給気マニホールド4の内部で圧損を生じ得るおそれはない。従って、各発電要素2のガス取入口38に均等に燃料ガスを導くことができる。
図10に示すように、ガス取入口38を経由して緩衝空間61に流入する燃料ガスは、ガス取入口38に対向する対向面に沿って設けられた規制部80により、ガス流路35に流入するのが規制される。規制部80は、燃料ガスがガス流路35に流入するのを規制する機能を有する。
具体的には、ガス取入口38はセル10の端面10aに対向しているため、本実施形態では、セル10の端面10aが対向面を構成し、セル10の端面10aのうち、ガス取入口38と対向している部分が規制部80を構成している。ガス取入口38と規制部80とは、積層方向に沿って略同じ高さに位置している。
ガス取入口38に流入する燃料ガスは、対向するセル10の端面10aに突き当たって緩衝空間61の内部で横方に分散する。従って、緩衝空間61が横方に拡がっていても、その全体に燃料ガスを行き渡らせることができ、緩衝空間61の内部での燃料ガスの分布のばらつきを抑制することができる。
図11に示すように、ガス流路35と規制部80とは、積層方向に沿って異なる高さに位置し、緩衝空間61の下面に露出するガス流路35の端部は、緩衝空間61への燃料ガスの流入方向と直交する方向に開口しているため、燃料ガスの流れの影響を大きく受けることがない。そのため、拡がって位置しているガス流路35の各細溝に、偏ることなく、緩衝空間61に分散した燃料ガスが流れ込む。従って、アノード12の全面に均一に燃料ガスを分配供給することができる。
(実施形態のまとめ)
すなわち、本実施形態の燃料電池は、いわゆる平板型の固体酸化物形燃料電池(SOFC)であり、複数の発電要素を積層して構成されている。
前記発電要素は、矩形板状のセルと、互いに重ね合わせることにより、内部に前記セルが嵌め込まれる電池収容空間が形成されるアノードプレート及びカソードプレートと、前記アノードプレートと前記カソードプレートとの間に配置され、これらを絶縁する絶縁プレートとを備える。
積層方向に貫通して燃料ガスの流れる給気マニホールド及び排気マニホールドが、積層された前記アノードプレート及び前記カソードプレートの互いに対向する辺部に分かれて形成されている。前記給気マニホールドと前記排気マニホールドとの間における、前記電池収容空間の長さ寸法は、前記セルの長さ寸法よりも大きく形成されている。前記セルの端面によって前記電池収容空間が区画されることにより、前記発電要素の前記給気マニホールド側に緩衝空間が設けられている。
前記セルの前記端面に対向して、前記緩衝空間と前記給気マニホールドとに連通するガス取入口が設けられている。前記アノードプレートに、前記セルの表面に沿って前記燃料ガスの流れるガス流路が形成されている。そして、前記ガス流路の端部が、前記緩衝空間に露出している。
要するに、この燃料電池では、絶縁プレートを介して互いに重ね合わせられたアノードプレートとカソードプレートとの間に電池収容空間が形成されるようになっており、この電池収容空間に、矩形板状のセルが嵌め込まれている。対向する辺部に分かれて形成され、燃料ガスの流れる給気マニホールド及び排気マニホールドの間における電池収容空間の長さ寸法は、セルよりも大きく形成されており、その寸法差を利用して、発電要素の給気マニホールド側に緩衝空間が設けられている。
そして、その緩衝空間を区画するセルの端面に対向してガス取入口が設けられ、アノードプレートに形成されたガス流路の端部が緩衝空間に露出している。
この燃料電池では、給気マニホールドから各発電要素に、ガス取入口を通じて燃料ガスが供給される。給気マニホールド内に余計な障害物を設けなくてもよいため、給気マニホールドに沿った燃料ガスの円滑な流れが確保され、圧損はほとんど生じない。従って、多数積層しても、各発電要素に均等に燃料ガスが供給できる。
そして、各発電要素では、給気マニホールドから直接ガス流路に燃料ガスを取り込むのではなく、いったんセルと同じ幅に拡がる緩衝空間を介してガス流路に燃料ガスが取り込まれる。燃料ガスは、緩衝空間で拡散した後、ガス流路に流れ込む。従って、各発電要素に供給された燃料ガスを、ガス流路の全体に均等に分配供給でき、セルの電極面全体に均等に作用させることができる。
しかも、緩衝空間は、電池収容空間に嵌め込んだセルをずらすだけで、高度な寸法精度で形成できるので、生産性にも優れる。
特に、前記絶縁プレートが、前記セルを受け入れる開口部を有し、前記開口部の内縁が前記セルの前記端面に接することより、前記セルが前記電池収容空間内に位置決めされるようになっている。
その結果、絶縁プレートでセルを高精度に位置決めできるので、緩衝空間を確実に設けながら、セルの端面を電池収容空間の内縁に極限まで近づけることができる。
セルの端面が電池収容空間の内縁に近づけば、それだけ燃料電池のサイズを小型化できる。更に、ガス取入口はセルの端面に対向しているため、ガス取入口に流入する燃料ガスは、セルの端面が電池収容空間の内縁に近づくほど、セルの端面に突き当たるようになる。その結果、緩衝空間内での燃料ガスの分散性が向上する。
更に、前記アノードプレートは、前記給気マニホールド及び前記排気マニホールドを構成する燃料通過口が形成されている平板状の第1プレートと、前記燃料通過口とともに、前記ガス流路を構成するスリットが形成されている第2プレートと、前記燃料通過口とともに、前記電池収容空間を構成する開口及び前記ガス取入口を構成する切欠が形成されている第3プレートとを有し、前記第1プレート、前記第2プレート及び前記第3プレートがこの順に積層されることによって前記アノードプレートが構成されている。
その結果、エッチングやプレス加工等でも高度で複雑な加工を行わずに、寸法精度の高いガス流路や電池収容空間、ガス取入口を形成することができる。従って、各セルの電極面に均等に分配供給できる燃料ガスの流路を、低コストで安定して得ることができる。
(第1変形例)
図13に、燃料電池の第1変形例を示す。
上述した実施形態では、電池収容空間60の寸法をセル10の寸法よりも大きく形成し、そうすることによって、電池収容空間60の燃料ガス用の給気マニホールド4側に、第2ガス流路を形成した。
それに対し、本変形例では、電池収容空間60の寸法はセル10の寸法と略同一に形成し、電極側プレート33の形状を変えることによって第2ガス流路を形成した。
なお、本変形例も基本的な構造は、上述した実施形態と同じである。従って、異なる点について説明し、同じ部材や構成の説明は、同じ符号を用いて省略する(後述する第2変形例、第3変形例も同様)。
図13に示すように、本変形例の燃料電池では、電極側プレート33のセル開口36は、絶縁プレート40の開口部41と同じ寸法に形成され、内縁に段差を生じることなく開口部41とセル開口36とが重なり合うように設計されている。従って、本変形例では、セル10は、絶縁プレート40の開口部41及び電池収容空間60(セル開口36)に隙間無く嵌め込まれて、開口部41とともにセル開口36の内縁もセル10の端面10aに接触し、セル10は高精度に位置決される。
電極側プレート33における燃料給気口26(給気マニホールド4)とセル開口36との間の部分に、側縁に沿って延びる長孔81(第2スリット)が形成されている。長孔81と、各燃料給気口26との間には、これらを連通する切欠37が形成されている。
電極側プレート33等が重ね合わされることにより、長孔81は第2ガス流路を構成し、切欠37はガス取入口38を構成する。長孔81(第2ガス流路)は、ガス流路35全体を横断するように形成されていて、各ガス流路35の端部は、長孔81の下面に露出している。
この場合、セパレータ側プレート32の面内において、燃料給気口26は各スリット34(ガス流路35)と連通しておらず、また、電極側プレート33の面内において、長孔81は、セル開口36と連通していない。
従って、ガス取入口38を経由して長孔81に流入する燃料ガスは、図13に矢印で示すように、ガス取入口38に対向する長孔81の側面の部分(規制部80)により、ガス流路35に流入するのが規制され、長孔81の内部で横方に分散した後、各ガス流路35に流入する。
(第2変形例)
図14に、燃料電池の第2変形例を示す。
第1変形例では、ガス取入口38を電極側プレート33の面内に形成したが、本変形例では、ガス取入口38をセパレータ側プレート32の面内に形成した。
本変形例のセパレータ側プレート32では、燃料給気口26におけるガス流路35側の側縁にガス取入口38を構成する切欠37’(切欠37に相当)が形成されている。この切欠37’は、ガス流路35側の側縁の一部が、ガス流路35側に向かって凹むようにして形成されている。
燃料給気口26、つまりは燃料ガス用の給気マニホールド4は、ガス取入口38、長孔81を通じて各ガス流路35と連通している。この場合、セパレータ側プレート32の面内においては、各スリット34(ガス流路35)は、燃料給気口26及び切欠37’(ガス取入口38)と連通しておらず、また、電極側プレート33の面内においては、燃料給気口26、長孔81、及びセル開口36は何れも連通していない。
本変形例の燃料ガスは、図14に矢印で示すように、ガス取入口38を経由して下側から長孔81に流入する。長孔81に流入した燃料ガスは、長孔81の側面の部分(規制部80)により、ガス流路35に流入するのが規制され、長孔81の内部で横方に分散した後、各ガス流路35に流入する。
(第3変形例)
図15に、燃料電池の第3変形例を示す。本変形例では、上述した第2変形例の電極側プレート33の構造の一部を変更した。
第3変形例では、長孔81を形成せず、上述した実施形態と同様に、電池収容空間60の寸法をセル10の寸法よりも大きく形成して、電池収容空間60の燃料ガス用の給気マニホールド4側に緩衝空間61(第2ガス流路)を形成した。ガス取入口38がセパレータ側プレート32の面内に形成されている点は、第2変形例と同様である。
従って、本変形例でガス取入口38を構成しているのは、電極側プレート33に形成される切欠37ではなく、セパレータ側プレート32に形成される切欠37’である。この場合、セパレータ側プレート32の面内においては、各スリット34(ガス流路35)は、燃料給気口26及び切欠37’(ガス取入口38)と連通しておらず、また、電極側プレート33の面内においては、燃料給気口26とセル開口36は連通していない。
本変形例の燃料ガスは、図15に矢印で示すように、ガス取入口38を経由して下側から緩衝隙間61に流入する。緩衝空間61に流入した燃料ガスは、セル10の端面10a(規制部80)により、ガス流路35に流入するのが規制されて横方に分散した後、各ガス流路35に流入する。
なお、本発明にかかる燃料電池は、上述した実施形態に限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。
ガス流路35は必ずしも一群の細溝で構成する必要はなく、例えば、図12に示すように、矩形の凹部71の底面に複数のドット状の凸部72を設け、これら凸部72の間の空間を、燃料ガスが流れるガス流路としてもよい。
ガス取入口38の形態は一例であり、その数や形状は仕様に応じて適宜変更可能である。燃料ガスの流路の排気側の構造は、給気側の構造と異なっていてもよい。
1 セルスタック(燃料電池)
2 発電要素
4 給気マニホールド(燃料給気マニホールド)
6 排気マニホールド
10 セル
10a 端面
20 カソードプレート
22 セパレータプレート(第1プレート)
30 アノードプレート
32 セパレータ側プレート(第2プレート)
33 電極側プレート(第3プレート)
35 ガス流路(第1ガス流路)
38 ガス取入口
40 絶縁プレート
60 電池収容空間
61 緩衝空間(第2ガス流路)
80 規制部

Claims (13)

  1. 発電要素を複数積層して構成される燃料電池であって、
    前記発電要素は、
    一方の主面にアノード、他方の主面にカソードが配置された板状のセルと、
    前記アノードに電気的に接続するように積層されるアノードプレートと、
    前記カソードに電気的に接続するように積層されるカソードプレートと、
    を備え、
    前記アノードプレートは、
    積層方向に貫通して燃料ガスの流路となるように、前記セルの外周囲に位置する燃料給気マニホールドと、
    前記燃料給気マニホールド側の辺部から、当該燃料給気マニホールドが対向する辺部に向けて延在する複数の第1ガス流路と、
    前記燃料給気マニホールドと前記セルの間にあって、前記複数の第1ガス流路の前記発電要素の積層方向に開口する端部と積層方向で連通するように、前記辺部が位置する側の前記セルの幅と同じ幅にわたって前記第1ガス流路全体を横断して形成される第2ガス流路と、
    前記燃料吸気マニホールドの側面に開口して燃料ガスを前記第2ガス流路に流入させるガス取入口と、
    を有し、
    前記燃料給気マニホールドから前記ガス取入口を経由して前記第2ガス流路に流入した燃料ガスを当該第2ガス流路の長手方向に分散させるとともに、燃料ガスが、前記第1ガス流路に流入することを規制する規制部を、前記第2ガス流路の前記ガス取入口に対向する対向面に沿って設けたことを特徴とする燃料電池。
  2. 前記第1ガス流路と前記規制部は、前記発電要素の積層方向に沿って異なる高さ位置にあることを特徴とする、請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記ガス取入口と前記規制部は、前記発電要素の積層方向に沿って略同じ高さ位置にあることを特徴とする、請求項2に記載の燃料電池。
  4. 前記アノードプレートと前記カソードプレートの間に配置されて互いを電気的に絶縁す
    るとともに、前記セルを内包するように開口が設けられた絶縁プレートをさらに備え、
    前記開口の内縁に前記セルの端面が接することにより、前記セルが前記発電要素内で位置決めされることを特徴とする、請求項1ないし3の何れか1つに記載の燃料電池。
  5. 前記規制部は、前記セルの端面を含むことを特徴とする、請求項1ないし4の何れか1つに記載の燃料電池。
  6. 前記第2ガス流路の前記ガス取入口に対向する対向面は、前記セルの端面により構成されていることを特徴とする、請求項1ないし5の何れか1つに記載の燃料電池。
  7. 前記アノードプレートは、
    前記燃料給気マニホールドを構成する燃料通過口、を備える平板状の第1プレートと、
    前記燃料通過口と、複数の前記第1ガス流路を構成する第1スリットと、を備える第2プレートと、
    前記燃料通過口と、前記セルを内包するように設けられた開口と、前記燃料通過口と前記開口を連通する前記ガス取入口を構成する切欠と、を備える第3プレートと、
    を有し、
    前記第2プレート面内において、前記燃料通過口は前記第1スリットに連通せず、
    各々の前記燃料通過口が積層方向に連通するように、前記第1プレート、前記第2プレート及び前記第3プレートがこの順に積層されることによって前記アノードプレートが構成されていることを特徴とする、請求項1ないし6の何れか1つに記載の燃料電池。
  8. 前記アノードプレートは、
    前記燃料給気マニホールドを構成する燃料通過口、を備える平板状の第1プレートと、
    前記燃料通過口と、複数の前記第1ガス流路を構成する第1スリットと、を備える第2プレートと、
    前記燃料通過口と、前記セルを内包するように設けられた開口と、前記燃料通過口と前記開口の間に位置して前記第2ガス流路を構成する第2スリットと、前記燃料通過口と前記第2スリットを連通する前記ガス取入口を構成する切欠と、を備える第3プレートと、を有し、
    前記第2プレート面内において、前記燃料通過口は前記第1スリットに連通せず、
    前記第3プレート面内において、前記第2スリットは前記開口に連通せず、
    各々の前記燃料通過口が積層方向に連通するように、前記第1プレート、前記第2プレート及び前記第3プレートがこの順に積層されることによって前記アノードプレートが構成されていることを特徴とする、請求項1ないし4の何れか1つに記載の燃料電池。
  9. 前記アノードプレートは、
    前記燃料給気マニホールドを構成する燃料通過口、を備える平板状の第1プレートと、
    前記燃料通過口と、前記燃料通過口に連通して前記ガス取入口を構成する切欠と、複数の前記第1ガス流路を構成する第1スリットと、を備える第2プレートと、
    前記燃料通過口と、前記セルを内包するように設けられた開口と、前記燃料通過口と前記開口の間に位置して前記第2ガス流路を構成する第2スリットと、を備える第3プレートと、
    を有し、
    前記第2プレート面内において、前記第1スリットは前記燃料通過口および前記切欠の何れにも連通せず、
    前記第3プレート面内において、前記燃料通過口、第2スリット、前記開口は何れも連通せず、
    各々の前記燃料通過口が積層方向に連通するように、前記第1プレート、前記第2プレート及び前記第3プレートがこの順に積層されることによって前記アノードプレートが構
    成されていることを特徴とする、請求項1ないし4の何れか1つに記載の燃料電池。
  10. 前記アノードプレートは、
    前記燃料給気マニホールドを構成する燃料通過口、を備える平板状の第1プレートと、
    前記燃料通過口と、前記燃料通過口に連通して前記ガス取入口を構成する切欠と、複数の前記第1ガス流路を構成する第1スリットと、を備える第2プレートと、
    前記燃料通過口と、前記セルを内包するように設けられた開口と、を備える第3プレートと、
    を有し、
    前記第2プレート面内において、前記第1スリットは前記燃料通過口および前記切欠の何れにも連通せず、
    前記第3プレート面内において、前記燃料通過口は前記開口に連通せず、
    各々の前記燃料通過口が積層方向に連通するように、前記第1プレート、前記第2プレート及び前記第3プレートがこの順に積層されることによって前記アノードプレートが構成されていることを特徴とする、請求項1ないし6の何れか1つに記載の燃料電池。
  11. 複数の発電要素を積層して構成されている燃料電池であって、
    前記発電要素は、
    矩形板状のセルと、
    互いに重ね合わせることにより、内部に前記セルが嵌め込まれる電池収容空間が形成されるアノードプレート及びカソードプレートと、
    前記アノードプレートと前記カソードプレートとの間に配置され、これらを絶縁する絶縁プレートと、
    を備え、
    積層方向に貫通して燃料ガスの流れる給気マニホールド及び排気マニホールドが、積層された前記アノードプレート及び前記カソードプレートの互いに対向する辺部に分かれて形成され、
    前記給気マニホールドと前記排気マニホールドとの間における、前記電池収容空間の長さ寸法は、前記セルの長さ寸法よりも大きく形成され、
    前記セルの端面によって前記電池収容空間が区画されることにより、前記発電要素の前記給気マニホールド側に緩衝空間が設けられ、
    前記セルの前記端面に対向して、前記緩衝空間と前記給気マニホールドとに連通するガス取入口が設けられ、
    前記アノードプレートに、前記セルの表面に沿って前記燃料ガスの流れるガス流路が形成され、
    前記ガス流路の端部が、前記緩衝空間に露出している燃料電池。
  12. 請求項11に記載の燃料電池において、
    前記絶縁プレートは、前記セルを受け入れる開口部を有し、
    前記開口部の内縁が前記セルの前記端面に接することより、前記セルが前記電池収容空間内に位置決めされている燃料電池。
  13. 請求項12に記載の燃料電池において、
    前記アノードプレートは、
    前記給気マニホールド及び前記排気マニホールドを構成する燃料通過口が形成されている平板状の第1プレートと、
    前記燃料通過口とともに、前記ガス流路を構成するスリットが形成されている第2プレートと、
    前記燃料通過口とともに、前記電池収容空間を構成する開口及び前記ガス取入口を構成する切欠が形成されている第3プレートと、
    を有し、
    前記第1プレート、前記第2プレート及び前記第3プレートがこの順に積層されることによって前記アノードプレートが構成されている燃料電池。
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