JP6213444B2 - 画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿を読み取って原稿の画像データを生成する画像読取装置および画像形成装置に関する。
従来、原稿を搬送しながらその原稿を読み取る搬送読取の実行が可能な画像読取装置が知られている。このような画像読取装置には、原稿を搬送するための原稿搬送ユニットが備えられる(たとえば、特許文献1参照)。
たとえば、従来の画像読取装置は、搬送読取を実行するとき、図8に示すように、光源1001やミラー1002を含む移動ユニットを搬送読取用のコンタクトガラス1003の下方に移動させる。また、画像読取装置(原稿搬送ユニット)は、コンタクトガラス1003上の読取位置に原稿Dを搬送する。そして、画像読取装置は、読取位置に原稿Dの先端が到達すると、光源1001の光L1を原稿Dに照射し、反射光L2をイメージセンサーに結像する。これにより、原稿Dからの反射光L2が光電変換され、原稿Dの画像データが生成される。
特開平11−79512号公報
図8に示した従来の構成では、搬送読取時に、読取位置よりも原稿搬送方向下流側にのみ光源1001が配置される。そして、その状態で、読取位置を通過する原稿Dの読み取りが行われる。
この構成の場合、読取位置での原稿Dの読取終了タイミングが遅れると、光源1001からの光L1が原稿Dの後端で遮られることによって原稿Dの後端側に生じる影SHの読み取りが行われてしまうので、原稿Dの読み取りによって得られた読取画像データに主走査方向に延びる黒筋が出現する。その結果、黒筋に対応する黒筋画像(原稿Dの後端側に生じた影SHの画像)が出力される、という不都合が発生する。すなわち、黒筋画像が印刷されたり、黒筋画像が表示されたりする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、原稿の後端側に生じた影の読み取りが行われても、黒筋画像が出力されるのを抑制することが可能な画像読取装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像読取装置は、原稿を読み取る位置である読取位置に原稿を搬送する原稿搬送ユニットと、読取位置での原稿の読み取り時に読取位置よりも原稿搬送方向下流側に配置される光源を含み、読取位置に搬送される原稿に光源の光を照射し、原稿で反射された光を光電変換することによって原稿の画像データを生成する画像読取部と、画像読取部による原稿の読み取りによって得られた原稿の画像データである読取画像データを画像処理する画像処理部と、を備える。画像処理部は、読取画像データの副走査方向の最後端位置から予め定められた位置までの後端側範囲に含まれる複数の主走査ラインの中に、所定位置の画素の濃度値が第1閾値濃度よりも濃い値となっている主走査ラインがあれば、読取位置に搬送される原稿の後端側に生じた影を画像読取部が読み取った場合に読取画像データに出現する黒筋があると判断する。また、画像処理部は、読取画像データに黒筋があると判断すると、所定位置の画素の濃度値が第1閾値濃度よりも濃い値となっている後端側範囲内の主走査ラインのうち、最後端位置に対して最も離れた主走査ラインを基準ラインに設定し、基準ラインの副走査方向の位置から最後端位置までの範囲に含まれる全画素の濃度値を白に対応する濃度値に置き換える処理である黒筋除去処理を実行する。
本発明の構成では、上記のように、原稿の後端側に生じた影を読み取った場合に読取画像データに出現する黒筋があると、黒筋除去処理を実行する。この黒筋除去処理が実行されると、黒筋を成す画素の濃度値が白に対応する濃度値に置き換えられる。すなわち、読取画像データから黒筋が無くなる。これにより、黒筋に対応する黒筋画像(原稿の後端側に生じた影の画像)が出力されるのを抑制することができる。
以上のように、本発明では、原稿の後端側に生じた影の読み取りが行われても、黒筋に対応する黒筋画像(原稿の後端側に生じた影の画像)が出力されるのを抑制することができる。
本発明の一実施形態による複合機の概略図 本発明の一実施形態による複合機の画像読取部の概略図 本発明の一実施形態による複合機のハードウェア構成を示すブロック図 本発明の一実施形態による複合機の画像読取部のハードウェア構成を示すブロック図 本発明の一実施形態による複合機にて生成される読取画像データ(黒筋が出現した画像データ)の一例を示した図 本発明の一実施形態による複合機にて生成される先端側濃度ヒストグラムの一例を示した図 本発明の一実施形態による複合機にて黒筋除去処理を実行するときの制御の流れを説明するためのフローチャート 原稿の読み取りによって得られる原稿の画像データに黒筋が出現する原因を説明するための図
以下に、本発明の一実施形態について、プリンター機能やコピー機能などを搭載する複合機を例にとって説明する。
<複合機の全体構成>
図1に示すように、本実施形態の複合機100は、原稿搬送ユニット1が装着された画像読取部2と、印刷部3(給紙部4、用紙搬送部5、画像形成部6および定着部7)と、操作パネル8と、を備える。なお、複合機100は「画像形成装置」に相当し、画像読取部2は「画像読取装置」に相当する。
原稿搬送ユニット1が装着された画像読取部2は、図2に示すように、搬送読取用のコンタクトガラス20aおよび載置読取用のコンタクトガラス20bが嵌め込まれたフレーム(読取台)を有する。そして、画像読取部2は、コンタクトガラス20a上を通過する原稿Dを読み取る搬送読取を行ったり、コンタクトガラス20b上に載置された原稿Dを読み取る載置読取を行ったりする。
原稿搬送ユニット1は、画像読取部2のフレームに開閉可能(回動可能)に取り付けられる。そして、コンタクトガラス20a上への原稿Dの搬送は、原稿搬送ユニット1が行う。具体的には、原稿搬送ユニット1は、原稿セットトレイ11、原稿排出トレイ12、給紙ローラー13、搬送ローラー対14および白基準板15(「白色板」に相当)を含む。また、原稿搬送ユニット1には、原稿セットトレイ11から搬送読取時の読取位置であるコンタクトガラス20a上の位置(以下、読取位置RPと称する)を経由して原稿排出トレイ12に至る原稿搬送路10が設けられる。
原稿セットトレイ11は、読み取り前の原稿Dがセットされるトレイであり、原稿排出トレイ12は、読み取り後の原稿Dが排出されるトレイである。給紙ローラー13は、原稿搬送路10の最上流側に配置され、原稿セットトレイ11にセットされた原稿Dを原稿搬送路10に供給する。搬送ローラー対14は、原稿Dの搬送経路に複数配置され、原稿搬送路10に沿って原稿Dを搬送する。搬送ローラー対14により原稿搬送路10に沿って搬送される原稿Dは、読取位置RPを通過し、最終的に原稿排出トレイ12に排出される。
白基準板15は、シェーディング補正で用いる白基準データを取得するためのものである。この白基準板15は、原稿Dの搬送経路の途中の位置に設けられ、原稿搬送ユニット1が閉じられることによってコンタクトガラス20aと対面する(読取位置RPに配置される)。そして、白基準データを取得するときには、原稿Dが搬送されていない状態で、画像読取部2による白基準板15の読み取りが行われる。また、搬送読取時には、白基準板15により、読取位置RPにて搬送中の原稿Dがガイドされる。
また、原稿搬送ユニット1には、原稿搬送路10での原稿Dの搬送状態を検知するための原稿検知センサーDSが設けられる。なお、原稿検知センサーDSの設置数は特に限定されず、また、原稿検知センサーDSの設置位置も特に限定されない。たとえば、原稿検知センサーDSは、給紙ローラー13の原稿搬送方向下流側に配置される。
原稿検知センサーDSは、たとえば、発光部および受光部を有する透過型の光センサーであり、原稿搬送路10の内側に突出するアクチュエーターを検知対象とする。検知対象としてのアクチュエーターは、検知位置(アクチュエータが突出する位置)に原稿Dの先端が到達すると、原稿Dに押されて回動する。そして、アクチュエーターは、検知位置を原稿Dの後端が通過しきると、原稿Dとの当接が解除されることで逆方向に回動し、元の位置に戻る。したがって、原稿検知センサーDSは、検知位置に原稿Dが有るときと無いときとで出力値を変化させる。
画像読取部2は、光源21、イメージセンサー22、ミラー23およびレンズ24を含み、原稿Dを光学的に読み取る。これら画像読取部2の各部材は、画像読取部2のフレーム内に配置される。
光源21は、複数のLED素子を有し、原稿Dに照射する光を生成する。複数のLED素子は、図示しないが、主走査方向にライン状に配列される。そして、光源21は、搬送読取時には、コンタクトガラス20aに向けて光を照射する(コンタクトガラス20aを透過した光が原稿Dを照射する)。一方で、光源21は、載置読取時には、コンタクトガラス20bに向けて光を照射する(コンタクトガラス20bを透過した光が原稿Dを照射する)。原稿Dで反射された反射光は、ミラー23で反射され、レンズ24に導かれる。レンズ24は、反射光を集光する。
イメージセンサー22は、原稿Dで反射された反射光(レンズ24で集光された光)を受光することにより原稿Dをライン単位で読み取る。このイメージセンサー22は、主走査方向にライン状に並ぶ複数の光電変換素子を有するCCDからなり、反射光を受光すると、ライン単位で画素毎に光電変換して電荷を蓄積する。そして、イメージセンサー22は、蓄積電荷に応じたアナログ信号を出力する。すなわち、イメージセンサー22の画素毎のアナログ出力は、反射光の光量に応じて変化する。
また、光源21およびミラー23は、主走査方向と直交する副走査方向に移動可能な移動枠25に取り付けられる。移動枠25は、ワイヤー26の一端に連結される。このワイヤー26の他端は、巻取ドラム27に連結される。これにより、巻取ドラム27が回転することによって移動枠25が副走査方向に移動する。すなわち、光源21が副走査方向に移動する。
搬送読取時には、移動枠25(光源21)は、コンタクトガラス20aの下方で静止する。このとき、光源21は、読取位置RPに対して原稿搬送方向下流側に配置される(図2に示す位置)。そして、光源21は、コンタクトガラス20a上を通過する原稿Dを照射する。また、イメージセンサー22は、原稿Dで反射された反射光の光電変換を連続して繰り返し行う。これにより、原稿Dの読み取りがライン単位で行われる。
載置読取時には、移動枠25(光源21)は、装置正面から見て左から右に向かう方向に移動する。そして、光源21は、副走査方向に移動している最中に、コンタクトガラス20b上に載置された原稿Dを照射する。このとき、イメージセンサー22は、原稿Dで反射された反射光の光電変換を連続して繰り返し行う。これにより、原稿Dの読み取りがライン単位で行われる。
図1に戻って、印刷部3は、給紙部4、用紙搬送部5、画像形成部6および定着部7によって構成される。そして、印刷部3は、用紙搬送路30に沿って用紙Pを搬送し、たとえば、画像読取部2による原稿Dの読み取りによって得られた原稿Dの画像データに基づく画像を用紙Pに印刷して出力する。
給紙部4は、用紙カセット41に収容された用紙Pを用紙搬送路30に供給する。この給紙部4は、ピックアップローラー42および給紙ローラー対43を含む。ピックアップローラー42は、用紙カセット41に収容された用紙Pを給紙ローラー対43の給紙ニップに送り、給紙ローラー対43は、給紙ニップに進入した用紙Pを用紙搬送路30に供給する。
用紙搬送部5は、用紙搬送路30に供給された用紙Pを転写ニップおよび定着ニップの順番で搬送し、排出トレイ51に排出する。この用紙搬送部5は、用紙搬送路30に沿って配置された搬送ローラー対52を複数含む。
画像形成部6は、画像データに基づきトナー像を形成し、そのトナー像を用紙Pに転写する。この画像形成部6は、感光体ドラム61、帯電装置62、露光装置63、現像装置64、転写ローラー65およびクリーニング装置66を含む。
画像形成時には、感光体ドラム61が回転し、その感光体ドラム61の表面を帯電装置62が所定電位に帯電させる。また、露光装置63は、感光体ドラム61の表面を走査露光し、感光体ドラム61の表面に静電潜像を形成する。現像装置64は、感光体ドラム61の表面に形成された静電潜像にトナーを供給して現像する。
転写ローラー65は、感光体ドラム61の表面に圧接し、感光体ドラム61との間で転写ニップを形成する。これにより、転写ニップに用紙Pが進入すると、感光体ドラム61の表面のトナー像が用紙Pに転写される。クリーニング装置66は、用紙Pへのトナー像の転写が終わると、感光体ドラム61の表面に残留するトナーなどを除去する。
定着部7は、用紙Pに転写されたトナー像を加熱および加圧して定着させる。定着部7は、加熱ローラー71および加圧ローラー72を含む。加熱ローラー71は、発熱源を内蔵する。加圧ローラー72は、加熱ローラー71に圧接し、加熱ローラー71との間で定着ニップを形成する。そして、トナー像が転写された用紙Pは、定着ニップを通過することにより、加熱および加圧される。
操作パネル8は、ジョブに関する設定値の入力を受け付けるとともに、ジョブを開始するための開始操作を受け付ける。この操作パネル8は、タッチパネル付きの液晶表示部81を含む。液晶表示部81は、ジョブに関する設定値の入力を受け付けるためのソフトキーやメッセージなどを表示する。また、操作パネル8には、スタートキーやテンキーなどのハードキー82も設けられる。
<複合機のハードウェア構成>
図3に示すように、複合機100は、主制御部110を備える。主制御部110は、メインCPU111およびメイン記憶部112を含む。メイン記憶部112は、制御用のプログラムおよびデータを記憶する。そして、主制御部110は、制御用のログラムおよびデータに基づき、複合機100の全体制御を行う。
また、主制御部110には、スキャン制御部120が接続される。スキャン制御部120は、図4に示すように、スキャンCPU121、スキャン記憶部122および画像処理部123を含む。このスキャン制御部120は、主制御部110から指示を受け、原稿搬送ユニット1の原稿搬送動作および画像読取部2の画像読取動作を制御する。
具体的には、スキャン制御部120は、給紙ローラー13および搬送ローラー対14を回転させるための搬送モーターM1と接続され、給紙ローラー13および搬送ローラー対14を適切に回転させる。また、スキャン制御部120は、巻取ドラム27を回転させるための巻取モーターM2と接続され、巻取ドラム27を適切に回転させる。すなわち、スキャン制御部120は、移動枠25(光源21)を副走査方向に適切に移動させる。さらに、スキャン制御部120には、光源21およびイメージセンサー22も接続される。そして、スキャン制御部120は、光源21およびイメージセンサー22の各動作を制御する。
スキャン制御部120の画像処理部123は、増幅回路やA/D変換回路を含み、原稿Dの読み取りによって得られた画像データ(イメージセンサー22のアナログ出力)を増幅し、デジタルの画像データに変換する。また、画像処理部123は、シェーディング補正や、後述する黒筋除去処理などを行い、処理済みの画像データを主制御部110に出力する。そして、主制御部110は、スキャン制御部120から画像データを受けると、たとえば、露光用の画像データ(露光装置63による露光を制御するためのデータ)を生成する。
また、スキャン制御部120は、原稿検知センサーDSと接続される。そして、スキャン制御部120は、原稿検知センサーDSの出力値に基づき、ジャムが発生したか否かを検知したり、原稿Dの搬送タイミングや原稿Dの読取タイミングを計ったりする。
たとえば、スキャン制御部120は、原稿検知センサーDSの検知位置にて原稿Dの先端到達を検知してから、所定時間が経過したとき、画像読取部2による原稿Dの読み取りを開始させる。なお、所定時間というのは、原稿Dの先端が原稿検知センサーDSの検知位置に到達してから読取位置RPに到達するまでの予定時間であり、原稿検知センサーDSの検知位置から読取位置RPまでの搬送距離と搬送速度とに基づき求められる。
また、スキャン制御部120は、原稿検知センサーDSの検知位置での原稿Dの先端検知から後端検知までの時間(原稿検知センサーDSの出力値が原稿Dの有りを示すレベルになっている時間)に基づき、原稿Dの搬送方向の長さを検知する。そして、スキャン制御部120は、原稿Dの後端が読取位置RPを通過するタイミングで、画像読取部2による原稿Dの読み取りを終了させる。
図3に戻って、主制御部110には、通信部130が接続される。通信部130は、たとえば、パーソナルコンピューターやファクシミリなどの外部機器200と通信可能に接続される。そして、通信部130は、主制御部110から指示を受け、外部機器200との間でデータを送受信する。
また、主制御部110は、操作パネル8と接続される。そして、主制御部110は、操作パネル8の表示動作を制御したり、操作パネル8に対して行われた操作を検知したりする。
<黒筋除去処理>
画像読取部2により搬送読取が行われるときには、図2に示したように、読取位置RPよりも原稿搬送方向下流側に光源21が配置される(読取位置RPよりも原稿搬送方向上流側には光源21は配置されない)。このため、読取終了タイミングが遅れると、図8に示した従来の構成と同様、光源21からの光が原稿Dの後端で遮られることによって原稿Dの後端側に生じる影を画像読取部2が読み取ってしまう。結果として、図5に示すように、画像読取部2による原稿Dの読み取りによって得られた画像データ(以下、単に読取画像データと称する)の中に、主走査方向に延びる黒筋BLが出現してしまう。
たとえば、原稿検知センサーDSの応答性が悪ければ、原稿Dの搬送方向の長さを正確に検知することができない。このため、読取位置RPを原稿Dの後端が実際に通過するタイミングよりも読取終了タイミングが遅くなることがある。また、このようなタイミングのずれは、搬送ローラー対14のローラー径や搬送モーターM1の回転速度が設計値に対して大きくなっている場合(搬送速度が設計値よりも速くなっている場合)などにも発生する。
このため、本実施形態では、黒筋BLを除去するための処理である黒筋除去処理の実行が可能となっている。なお、黒筋除去処理は、画像処理部123によって1ページごとに行われる。
具体的には、画像処理部123は、1ページ分の読み取りが終わると、読取画像データの中に黒筋BLが有るか否かを判断する。この判断を行うため、画像処理部123は、黒筋BLの有無を判断するための第1閾値濃度を設定する。
画像処理部123は、第1閾値濃度を設定するとき、読取画像データの副走査方向の最先端位置FP1から予め定められた位置FP2までの範囲を先端側範囲20F(図5参照)として設定する。特に限定されないが、たとえば、副走査方向の最先端位置FP1から後端側に向かって2mmまでの範囲が先端側範囲20Fとされる。なお、原稿Dの先端側範囲20Fに対応する部分は、通常は余白となる場合が多い。したがって、先端側範囲20Fは、原稿Dの先端側の余白に対応する部分であるとも言える。
先端側範囲20Fを設定すると、画像処理部123は、先端側範囲20Fの画像データに基づき、濃度値ごとの画素数を示す先端側濃度ヒストグラム(図6参照)を生成する。その後、画像処理部123は、先端側濃度ヒストグラムのピーク位置の濃度値よりも所定値以上濃い濃度値を第1閾値濃度に設定する。具体的には、画像処理部123は、先端側範囲20F内の全画素数に対する第1閾値濃度よりも濃度値が濃い画素数の割合が予め定められた割合(たとえば、5%以下)となるように、第1閾値濃度を設定する。図6では、ピーク位置の濃度を「DPEAK」で示し、第1閾値濃度を「DTH」で示す。
また、画像処理部123は、読取画像データの副走査方向の最後端位置RP1(すなわち、1ページ分の主走査ラインのうち最終の主走査ラインの位置)から予め定められた位置RP2までの範囲を後端側範囲20R(図5参照)として設定する。特に限定されないが、たとえば、副走査方向の最後端位置RP1から先端側に向かって5mmまでの範囲が後端側範囲20Rとされる。
そして、画像処理部123は、後端側範囲20Rに含まれる複数の後端側の主走査ラインの中に、所定位置の画素の濃度値が第1閾値濃度よりも濃い値となっている主走査ラインがあれば、読取画像データに黒筋BLがあると判断する。
画像処理部123は、読取画像データに黒筋BLがあると判断すると、所定位置の画素の濃度値が第1閾値濃度よりも濃い値となっている後端側範囲20R内の主走査ラインのうち、副走査方向の最後端位置RP1に対して最も離れた主走査ラインを基準ラインに設定する。そして、画像処理部123は、黒筋除去処理として、基準ラインの副走査方向の位置から最後端位置RP1までの範囲に含まれる全画素の濃度値を白に対応する濃度値に置き換える処理を実行する。
これにより、読取画像データからは黒筋BLが除去される。このため、当該読取画像データに基づき出力される画像(用紙Pに印刷される画像や外部機器200に表示される画像など)には、原稿Dの後端側に生じた影の画像(黒筋BLに対応する黒筋画像)は出現しない。
たとえば、画像処理部123は、読取画像データの後端側範囲20Rに含まれる複数の主走査ラインのうち、副走査方向の最後端位置RP1に対して最も離れた主走査ライン(すなわち、予め定められた位置RP2に存在する主走査ライン)から最後端位置RP1に向かう方向に1ラインずつ、所定位置の画素の濃度値が第1閾値濃度よりも濃い値であるか否かの濃度検知を行う。そして、画像処理部123は、所定位置の画素の濃度値が第1閾値濃度よりも濃い値であることを最初に検知したとき、その時点で濃度検知の対象となっていた主走査ラインを基準ラインに設定する。
なお、原稿Dの後端側に生じた影を画像読取部2が読み取った場合には、主走査方向の一端画素(最先端画素)から他端画素(最後端画素)にわたって延びるように黒筋BLが出現する。すなわち、主走査方向の一端画素および他端画素の各濃度値が第1閾値濃度よりも濃い値となる。そこで、画像処理部123は、後端側範囲20Rに含まれる複数の主走査ラインの濃度検知を順番に行うとき、主走査方向の両端画素の間に位置する画素は検知対象とせず、主走査方向の両端に位置する画素のみを検知対象とする。
また、画像処理部123は、基準ラインとすべき主走査ラインを検知したとき、その時点で濃度検知を終了する。すなわち、画像処理部123は、基準ラインとすべき主走査ラインを検知したとき、後端側範囲20R内に濃度検知を行っていない主走査ラインが残っていても、その残っている主走査ラインについては濃度検知を行わない。
ここで、原稿Dの下地濃度が薄い場合には、黒筋BLに対応する黒筋画像(原稿Dの後端側に生じた影の画像)が出力されると、黒筋画像が強調されるので、黒筋画像が目立ってしまう。しかし、原稿Dの下地濃度が濃い場合には、黒筋画像が出力されても、黒筋画像はそれほど目立たない。したがって、原稿Dの下地濃度が濃い場合には、黒筋除去処理を敢えて行う必要はない。このため、画像処理部123は、原稿Dの下地濃度に基づき、黒筋除去処理を実行するか否かを判断する。この判断は、特に限定されないが、後述の第1の方法または第2の方法によりなされる。
第1の方法では、画像処理部123は、1ページ分の読み取りが終わると、先端側濃度ヒストグラムのピーク位置の濃度値(図6参照)と予め定められた第2閾値濃度とを比較する。その結果、先端側濃度ヒストグラムのピーク位置の濃度値が第2閾値濃度よりも濃い値であるとき、画像処理部123は、黒筋除去処理を実行する条件(以下、処理実行条件と称する)が満たされていないと判断し、黒筋除去処理は実行しない。
なお、第2閾値濃度を設定するときには、たとえば、意図的に黒筋BLが出現するように原稿Dの読み取りを行って黒筋BLの濃度値を取得する。そして、黒筋BLの濃度値よりも薄い濃度値を第2閾値濃度とする。一例として、8ビット階調(256階調)の場合には、黒筋BLの濃度値よりも20階調分薄い濃度値が第2閾値濃度とされる。このようにして設定された第2閾値濃度は、スキャン記憶部122に記憶される。
第2の方法では、画像処理部123は、白基準板15の画像データに基づき、濃度値ごとの画素数を示す白色板濃度ヒストグラムを生成する。なお、白基準板15の画像データは、たとえば、電源投入時など予め定められた時点に、画像読取2による白基準板15の読み取りによって生成される。
そして、画像処理部123は、1ページ分の読み取りが終わると、先端側濃度ヒストグラムのピーク位置の濃度値(図6参照)と白色板濃度ヒストグラムのピーク位置の濃度値とを比較する。その結果、先端側濃度ヒストグラムのピーク位置の濃度値が白色板濃度ヒストグラムのピーク位置の濃度値よりも予め定められた値以上濃い値であるとき、処理実行条件が満たされていないと判断し、黒筋除去処理は実行しない。一例として、8ビット階調(256階調)の場合には、画像処理部123は、先端側濃度ヒストグラムのピーク位置の濃度値が白色板濃度ヒストグラムの濃度値よりも濃い値であり、かつ、各ピーク位置の濃度値の階調差が170以上のとき、処理実行条件が満たされていないと判断する。
以下に、図7に示すフローチャートを参照して、黒筋除去処理を実行するときの制御の流れについて説明する。なお、図7に示すフローチャートは、1ページ分の読取画像データが生成されるとスタートする。
ステップS1において、画像処理部123は、読取画像データの副走査方向の最先端位置FP1から予め定められた位置FP2までの範囲を先端側範囲20Fとして設定する。また、ステップS2において、画像処理部123は、先端側範囲20Fの画像データに基づき、濃度値ごとの画素数を示す先端側濃度ヒストグラムを生成する。このとき、画像処理部123は、先端側濃度ヒストグラムのピーク位置の濃度値を判別する。
そして、ステップS3において、画像処理部123は、先端側濃度ヒストグラムのピーク位置の濃度値に基づき、処理実行条件(黒筋除去処理を実行する条件として予め定められた条件)が満たされているか否かを判断する。その結果、処理実行条件が満たされていれば、ステップS4に移行し、処理実行条件が満たされていなければ、本フローは終了する。
ステップS4に移行すると、画像処理部123は、先端側濃度ヒストグラムに基づき、第1閾値濃度を設定する。また、ステップS5において、画像処理部123は、読取画像データの副走査方向の最後端位置RP1から予め定められた位置RP2までの範囲を後端側範囲20Rとして設定する。続いて、ステップS6において、画像処理部123は、後端側範囲20Rに含まれる複数の主走査ラインの中から、濃度検知の検知対象とする主走査ラインを設定する。
そして、ステップS7において、画像処理部123は、検知対象として設定した主走査ラインについて、所定位置の画素の濃度値が第1閾値濃度よりも濃い値であるか否かを検知する。その結果、所定位置の画素の濃度値が第1閾値濃度よりも濃い値でなければ、ステップS8に移行する。
ステップS8に移行すると、画像処理部123は、後端側範囲20R内に濃度検知を行っていない未検知の主走査ラインが存在するか否かを判断する。その結果、未検知の主走査ラインが存在していなければ、本フローは終了する。
ステップS8において、未検知の主走査ラインが存在すると画像処理部123が判断した場合には、ステップS6に戻る。ステップS8からステップS6に戻ると、画像処理部123は、濃度検知の検知対象とする主走査ラインを新たに設定する。このとき、画像処理部123は、直近に検知対象としていた主走査ラインに対して副走査方向の最後端位置RP1に向かって1ライン分ずれた主走査ラインを新たな検知対象とする。
以降、ステップS8からステップS6に戻る度に、直近に検知対象となっていた主走査ラインに対して副走査方向の最後端位置RP1に向かって1ライン分ずれた主走査ラインが新たな検知対象とされ、ステップS7の濃度検知が繰り返される。そして、ステップS7において、所定位置の画素の濃度値が第1閾値濃度よりも濃い値であることを画像処理部123が検知すれば、ステップS9に移行する。
ステップS9に移行すると、画像処理部123は、ステップS7で検知対象となっていた主走査ラインを基準ラインに設定する。そして、ステップS10において、画像処理部123は、黒筋除去処理を実行する。すなわち、画像処理部123は、基準ラインの副走査方向の位置から最後端位置RP1までの範囲に含まれる全画素の濃度値を白に対応する濃度値に置き換える。
本実施形態の複合機100は、上記のように、原稿Dの後端側に生じた影を読み取った場合に読取画像データに出現する黒筋BLがあると、黒筋除去処理を実行する。この黒筋除去処理が実行されると、黒筋BLを成す画素の濃度値が白に対応する濃度値に置き換えられる。すなわち、読取画像データから黒筋BLが無くなる。これにより、黒筋BLに対応する黒筋画像(原稿Dの後端側に生じた影の画像)が出力されるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、画像処理部123は、読取画像データの後端側範囲20Rに含まれる複数の主走査ラインのうち、副走査方向の最後端位置RP1に対して最も離れた主走査ライン(予め定められた位置RP2に存在する主走査ライン)から最後端位置RP1に向かう方向に1ラインずつ、所定位置の画素の濃度値が第1閾値濃度よりも濃い値であるか否かの検知を行う。そして、画像処理部123は、所定位置の画素の濃度値が第1閾値濃度よりも濃い値であることを最初に検知した時点で検知対象となっていた主走査ラインを基準ラインに設定し、黒筋除去処理を実行する。このように構成すれば、所定位置の画素の濃度値が第1閾値濃度よりも濃い値となっている主走査ラインを最初に検知した時点で、未検知の主走査ラインが残っていても、その主走査ラインについては、所定位置の画素の濃度値が第1閾値濃度よりも濃い値であるか否かの検知を行わなくてもよくなる。
また、本実施形態では、上記のように、所定位置の画素(濃度値が第1閾値濃度よりも濃い値であるか否かの検知を行う画像)が主走査方向の両端に位置する画素とされる。ここで、原稿Dの後端側に生じた影を読み取った場合には、主走査方向の一端画素(最先端画素)から他端画素(最後端画素)にわたって延びるように黒筋BLが出現する。また、通常では、原稿Dの主走査方向の両端部分は余白(画像が存在しない部分)となっている。このため、後端側範囲20R内の或る主走査ラインの主走査方向の両端に位置する画素の濃度値が第1閾値濃度よりも濃い値となっている場合には、当該主走査ラインは黒筋BLを成すラインであると言える。したがって、主走査方向の両端に位置する画素を検知対象とすれば、確実に、黒筋BLの有無を判断することができる。
また、本実施形態では、上記のように、画像処理部123は、読取画像データの副走査方向の最先端位置FP1から予め定められた位置FP2までの先端側範囲20Fの画像データに基づき、濃度値ごとの画素数を示す先端側濃度ヒストグラム(図6参照)を生成する。そして、画像処理部123は、第1閾値濃度が先端側濃度ヒストグラムのピーク位置の濃度値よりも濃い値となり、かつ、先端側範囲20F内の全画素数に対する第1閾値濃度よりも濃度値が濃い画素数の割合が予め定められた割合となるように、第1閾値濃度を設定する。
ここで、図6に示したように、先端側範囲20Fの濃度値(すなわち、原稿Dの下地濃度)はばらついており、先端側濃度ヒストグラムのピーク位置の濃度値よりも若干濃い濃度値(たとえば、1〜2段階濃い濃度値)の画素は多数存在する。したがって、たとえば、後端側範囲20R内の或る主走査ラインの所定位置の画素(濃度値が第1閾値濃度よりも濃い値であるか否かの検知を行う画像)の濃度値がピーク位置の濃度値に対して1〜2段階だけ濃い値となる場合がある。この場合、先端側濃度ヒストグラムのピーク位置の濃度値が第1閾値濃度に設定されていると、読取画像データに黒筋BLが出現していないにもかかわらず、当該主走査ラインの検知時点で黒筋BLがあると判断される、という不都合が発生する。このような不都合の発生を抑制するため、先端側濃度ヒストグラムのピーク位置の濃度値よりも所定値以上濃い濃度値を第1閾値濃度に設定するのが好ましい。
また、本実施形態では、上記のように、画像処理部123は、先端側濃度ヒストグラムのピーク位置の濃度値が第2閾値濃度よりも濃い値であるときには、黒筋除去処理を実行しない。あるいは、画像処理部123は、画像読取部2による白基準板15(白色板)の読み取りによって得られた白基準板15の画像データに基づき、濃度値ごとの画素数を示す白色板濃度ヒストグラムを生成する。そして、画像処理部123は、先端側濃度ヒストグラムのピーク位置の濃度値が白色板濃度ヒストグラムのピーク位置の濃度値よりも予め定められた値以上濃い値であるときには、黒筋除去処理を実行しない。すなわち、黒筋画像が出力されても、黒筋画像がそれほど目立たない場合には、黒筋除去処理を実行しない。これにより、黒筋除去処理を実行しない分、原稿Dの読み取り時に行う画像処理が減るので、画像処理の処理速度の低下を抑制することができる。なお、本実施形態では、読取位置RPを通過する原稿Dをガイドする白色板がシェーディング補正用の白基準板を兼ねているが、シェーディング補正用の白基準板を白色板とは別個に設けてもよい。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 原稿搬送ユニット
2 画像読取部(画像読取装置)
15 白基準板(白色板)
21 光源
100 複合機(画像形成装置)
122 スキャン記憶部(記憶部)
123 画像処理部
BL 黒筋
RP 読取位置

Claims (6)

  1. 原稿を読み取る位置である読取位置に原稿を搬送する原稿搬送ユニットと、
    光源を含み、前記読取位置での原稿の読み取り時に前記読取位置よりも原稿搬送方向下流側に配置される前記光源の光を前記読取位置に搬送される原稿に照射し、原稿で反射された光を光電変換することによって原稿の画像データを生成する画像読取部と、
    前記画像読取部による原稿の読み取りによって得られた原稿の画像データである読取画像データを画像処理する画像処理部と、を備え、
    前記読取位置での原稿の読み取り時には、前記読取位置よりも前記原稿搬送方向下流側にのみ前記光源が配置され、
    前記画像処理部は、前記読取画像データの副走査方向の最後端位置から予め定められた位置までの後端側範囲に含まれる複数の主走査ラインの中に、所定位置の画素の濃度値が第1閾値濃度よりも濃い値となっている主走査ラインがあれば、前記読取位置に搬送される原稿の後端側に生じた影を前記画像読取部が読み取った場合に前記読取画像データに出現する黒筋があると判断し、
    前記画像処理部は、前記読取画像データに前記黒筋があると判断すると、前記所定位置の画素の濃度値が前記第1閾値濃度よりも濃い値となっている前記後端側範囲内の主走査ラインのうち、前記最後端位置に対して最も離れた主走査ラインを基準ラインに設定し、前記基準ラインの副走査方向の位置から前記最後端位置までの範囲に含まれる全画素の濃度値を白に対応する濃度値に置き換える処理である黒筋除去処理を実行し、
    前記所定位置の画素は、主走査方向の両端に位置する画素であることを特徴とする画像読取装置。
  2. 原稿を読み取る位置である読取位置に原稿を搬送する原稿搬送ユニットと、
    光源を含み、前記読取位置での原稿の読み取り時に前記読取位置よりも原稿搬送方向下流側に配置される前記光源の光を前記読取位置に搬送される原稿に照射し、原稿で反射された光を光電変換することによって原稿の画像データを生成する画像読取部と、
    前記画像読取部による原稿の読み取りによって得られた原稿の画像データである読取画像データを画像処理する画像処理部と、を備え、
    前記読取位置での原稿の読み取り時には、前記読取位置よりも前記原稿搬送方向下流側にのみ前記光源が配置され、
    前記画像処理部は、前記読取画像データの副走査方向の最後端位置から予め定められた位置までの後端側範囲に含まれる複数の主走査ラインの中に、所定位置の画素の濃度値が第1閾値濃度よりも濃い値となっている主走査ラインがあれば、前記読取位置に搬送される原稿の後端側に生じた影を前記画像読取部が読み取った場合に前記読取画像データに出現する黒筋があると判断し、
    前記画像処理部は、前記読取画像データに前記黒筋があると判断すると、前記所定位置の画素の濃度値が前記第1閾値濃度よりも濃い値となっている前記後端側範囲内の主走査ラインのうち、前記最後端位置に対して最も離れた主走査ラインを基準ラインに設定し、前記基準ラインの副走査方向の位置から前記最後端位置までの範囲に含まれる全画素の濃度値を白に対応する濃度値に置き換える処理である黒筋除去処理を実行し、
    前記画像処理部は、前記読取画像データの副走査方向の最先端位置から予め定められた位置までの先端側範囲の画像データに基づき、濃度値ごとの画素数を示す先端側濃度ヒストグラムを生成し、前記第1閾値濃度が前記先端側濃度ヒストグラムのピーク位置の濃度値よりも濃い値となり、かつ、前記先端側範囲内の全画素数に対する前記第1閾値濃度よりも濃度値が濃い画素数の割合が予め定められた割合となるように、前記第1閾値濃度を設定することを特徴とする画像読取装置。
  3. 前記画像処理部は、前記先端側濃度ヒストグラムのピーク位置の濃度値が予め定められた第2閾値濃度よりも濃い値であるときには、前記黒筋除去処理を実行しないことを特徴とする請求項に記載の画像読取装置。
  4. 前記原稿搬送ユニットは、前記読取位置に配置される白色板を有し、
    前記画像処理部は、前記画像読取部による前記白色板の読み取りによって得られた前記白色板の画像データに基づき、濃度値ごとの画素数を示す白色板濃度ヒストグラムを生成し、
    前記画像処理部は、前記先端側濃度ヒストグラムのピーク位置の濃度値が前記白色板濃度ヒストグラムのピーク位置の濃度値よりも予め定められた値以上濃い値であるときには、前記黒筋除去処理を実行しないことを特徴とする請求項に記載の画像読取装置。
  5. 前記画像処理部は、前記後端側範囲に含まれる複数の主走査ラインのうち、前記最後端位置に対して最も離れた主走査ラインから前記最後端位置に向かう方向に1ラインずつ、前記所定位置の画素の濃度値が前記第1閾値濃度よりも濃い値であるか否かの検知を行い、前記所定位置の画素の濃度値が前記第1閾値濃度よりも濃い値であることを最初に検知した時点で検知対象となっていた主走査ラインを前記基準ラインに設定し、前記黒筋除去処理を実行することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の画像読取装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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