JP6212985B2 - 受光装置、及び、ハイブリッド型イメージセンサ - Google Patents

受光装置、及び、ハイブリッド型イメージセンサ Download PDF

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Description

本発明は、受光装置と、ハイブリッド型イメージセンサとに関する。
特許文献1は、ハイブリッド素子と、ハイブリッド素子の製造方法とを開示する。ハイブリッド素子は、パンプ結合電極を有する。パンプ結合電極は、対向させた一対の半導体チップを電気的に接続する。パンプ結合電極は、基部と、中間部と、周辺部とを備える。基部は、インジウムからなり、一対の半導体チップに接する。中間部は、インジウムとガリウムとの合金からなる。一対の半導体チップの周辺部は、接着剤で機械的に結合される。具体的には、特許文献1には、HgCdTeを用いたハイブリッド型の赤外イメージセンサの構造が記載されている。
特許文献2は、電子装置と、電子装置の製造方法とを開示する。電子装置は、バンプ電極と、保護層とを備える。バンプ電極は、低融点の金属単体によって形成される。バンプ電極は、In金属単体で形成される。バンプ電極は、第1の部品と第2の部品とを接合する。第1の部品と第2の部品との間隙には、アンダーフィル材が充填されている。保護層は、バンプ電極の特性を劣化させる物質の透過を防止する。保護層は、高融点の金属、例えば、貴金属で形成される。保護層は、バンプ電極の少なくとも側面に形成される。保護層は、バンプ電極が露出しないように、バンプ電極の側面、パッド電極の一部に形成されている。
非特許文献1は、InGaAs/GaAsSbのタイプII型の多重量子井戸構造を用いたフォトダイオードアレイを開示する。非特許文献1の構成は、信号読み出し回路に接合されたハイブリッド型のイメージセンサを用いて、画像取得する。
特許第2546407号明細書 特許第4182996号明細書
"UncooledSWIR InGaAs/GaAsSb type II quantum wells focal plane array"、H.Inada,K.Miura, H.Mori, Y.Nagai, Y.Iguchi, and Y.Kawamura、Proceedings of SPIE Vol.7660
従来のハイブリッド型のイメージセンサにおいて、イメージセンサを稼働させ画像取得を行った場合に、画像の欠けが発生する場合がある。また、ハイパースペクトルデータを取得した場合に、一部の波長において、スペクトルの欠落が発生する場合がある。
このような不具合の発生する原因としては、以下のものが考えられる。受光部と回路基板とが接合された従来のハイブリッド型のイメージセンサは、Inバンプを用いて受光部と回路基板とを接合した後に、受光部と回路基板との間をアンダーフィルによって充填する、という構造が採用されているが、アンダーフィルは、イメージセンサの外部に露出されるので、アンダーフィルの端部にフィレットが形成される。また、通常、イメージセンサの温度と室温との温度差は、低くても100度近くに及ぶので、ハイブリッド型のイメージセンサを使用する場合、ノイズを低減するために、ペルチェ素や小型スターリングクーラーなどを用いて、イメージセンサを冷却する。この結果、イメージセンサに対し稼働とオフとを繰り返した場合、アンダーフィルの端部のフィレットの一部が、熱収縮の繰り返しによって剥がれ、この剥がれたフィレットの一部が、イメージセンサの光入射面に異物として付着し、結果として入射光を遮蔽し、画素の反応を妨げ、よって、画像に欠陥が生じることとなる。
そこで、本発明の目的は、上記の事項を鑑みてなされたものであり、画素の欠陥が低減された受光装置、ハイブリッド型イメージセンサ、及び、撮像システムを提供することである。
本発明に係る受光装置は、半導体部と、枠部と、を備えており、ハイブリッド型イメージセンサに用いられ、前記半導体部は、支持基体と、受光素子アレイとを備えており、前記受光素子アレイは、前記支持基体の上に設けられており、複数の受光素子を備えており、前記複数の受光素子のそれぞれは、受光層と、キャップ層とを備えており、前記受光層、前記キャップ層は、前記支持基体の主面の上において、前記支持基体の主面の法線方向に向けて、順に設けられており、前記枠部は、前記受光素子アレイを囲むように設けられており、前記支持基体又は前記半導体部の上において、前記枠部によって囲まれた領域は、アンダーフィルによって充填されている、ことを特徴とする。従って、画素欠陥のないイメージングができる。
本発明に係る受光装置では、前記半導体部は、半導体積層を備えており、前記半導体積層は、前記支持基体の主面に設けられており、複数のp型領域を備えており、前記複数の受光素子のそれぞれは、前記複数のp型領域のそれぞれを備えており、前記半導体積層に埋め込まれており、前記半導体積層のうち前記p型領域を除いた領域によって、互いに隔てられており、前記p型領域は、p型不純物が、前記半導体積層の主面から前記支持基体の側に、選択拡散している領域である、ことが好ましい。選択拡散型の受光素子により、暗電流の小さくSN比に優れまた画素欠陥のないイメージを得ることができる。
本発明に係る受光装置では、前記半導体部は、複数の半導体メサ部を備えており、前記複数の半導体メサ部のそれぞれは、前記支持基体の主面に設けられており、前記複数の受光素子のそれぞれに対応している、ことが好ましい。半導体メサ部を有する受光素子アレイはドライエッチングプロセスを用いて作製されるので、画素感度、暗電流の均一性に優れる。従って、均一性に優れ画素欠陥の少ないイメージを得ることができる。
本発明に係る受光装置では、前記受光層は、タイプII型の多重量子井戸構造を備えている、ことが好ましい。カットオフ波長が2[μm]から10[μm]まで及ぶ光を受光し、画素欠陥の少ないイメージを得ることができる。
本発明に係る受光装置では、前記受光層の多重量子井戸構造は、GaAsSb/InGaAs、GaAsSb/InGaAsN、GaAsSb/InGaAsNP、及び、GaAsSb/InGaAsNSbの何れか一つによって構成される、ことが好ましい。
カットオフ波長が2[μm]から10[μm]まで及ぶ光を受光し、画素欠陥の少ないイメージを得ることができる。
本発明に係る受光装置では、前記枠部の材料は、ポリイミド樹脂である、ことが好ましい。従って、加工性および耐久性に優れた枠部を有する受光素子アレイにより、画素欠陥の少ないイメージを得ることができる。
本発明に係るハイブリッド型イメージセンサは、上記の何れかの受光装置と、回路基板と、を備えており、前記回路基板は、前記複数の受光素子のそれぞれから出力される電気信号を処理するための電気回路が設けられており、前記回路基板と前記複数の受光素子のそれぞれとは、バンプを介して電気的に接続されている、ことを特徴とする。従って、信号が飽和した画素欠陥のないイメージを得ることができる。
本発明に係るハイブリッド型イメージセンサでは、前記枠部は、前記半導体部と前記回路基板とに接合しており、前記半導体部と前記回路基板との間に設けられており、前記半導体部と、前記枠部と、前記回路基板とによって囲まれた領域は、前記アンダーフィルによって充填されている、ことが好ましい。従って、半導体部と回路基板の剥離が抑制される。
本発明に係る撮像システムは、上記のハイブリッド型イメージセンサと、信号処理部と、を備えており、前記信号処理部は、前記ハイブリッド型イメージセンサを用いたハイパー・スペクトル・イメージングを行う、ことを特徴とする。
従って、画素欠陥が抑制され、ハイパースペクトルにイメージングで波長分解能を損なわない。
本発明によれば、画素の欠陥が低減された受光装置、ハイブリッド型イメージセンサ、及び、撮像システムを提供できる。
図1は、実施形態に係るハイブリッド型イメージセンサの構成を説明するための図である。 図2は、実施形態に係る撮像システムの構成を、模式的に示す図である。 図3は、実施形態に係る枠部の形状の具体例を示す図である。 図4は、実施形態に係る枠部の形状の具体例を示す図である。 図5は、実施形態に係るハイブリッド型イメージセンサの製造方法を説明するための図である。 図6は、実施形態に係るハイブリッド型イメージセンサの製造方法を説明するための図である。 図7は、変形例に係るハイブリッド型イメージセンサの構成を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において、可能な場合には、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、実施形態に係るハイブリッド型イメージセンサ1の構成を説明するための図である。図1の(A)部は、ハイブリッド型イメージセンサ1の外観を示す図である。図1の(B)部は、図1の(A)部のI−I線に沿ってとられた面から見たハイブリッド型イメージセンサ1の内部の構成を示す図である。図5〜図7は、何れも、図1の(A)部のI−I線に沿ってとられた面から見た図である。また、図1、図3、図4、図7には、共通のxyz座標が記載されている。z−x平面は、I−I線に沿ってとられる面に対応している。z軸は、法線方向Nxに平行である。x−y面は、図1の(A)部に示す裏面21、図1の(B)部に示す支持基体2aの主面2a1と、半導体積層L1の主面L1dと、半導体部3の表面3aとに、平行である。
ハイブリッド型イメージセンサ1は、カットオフ波長が2[μm]から10[μm]まで及ぶ光を受光する。ハイブリッド型イメージセンサ1は、受光装置2と、回路基板5とを備える。受光装置2は、半導体部3と、枠部4とを備える。半導体部3は、支持基体2aと、受光素子アレイ2bとを備える。半導体部3は、更に、絶縁膜2e1と、n側電極2d2とを備える。枠部4は、半導体部3と回路基板5との間に設けられている。枠部4は、半導体部3と回路基板5とに接合している。枠部4は、特に、半導体部3の表面3aに接合している。半導体部3の表面3aは、後述の絶縁膜2e1の表面である。枠部4は、受光素子アレイ2bを囲むように設けられている。半導体部3と、枠部4と、回路基板5とによって囲まれた領域は、アンダーフィル6によって充填されている。具体的には、支持基体2a又は半導体部3の上(より具体的には、表面3a(絶縁膜2e1の表面)上)において、枠部4によって囲まれた領域は、アンダーフィル6によって充填されている。n側電極2d2は、受光装置2の裏面21(支持基体2aの裏面に対応)に、設けられている。n側電極2d2は、開口2d2aを形成し、開口2d2aによって、裏面21が露出される。
受光素子アレイ2bは、支持基体2aの上に設けられている。受光素子アレイ2bは、複数の受光素子2cを備える。複数の受光素子2cのそれぞれは、選択拡散型の受光素子であり、受光層2c1と、p型のキャップ層2c2とを備える。複数の受光素子2cのそれぞれは、更に、p側電極2d1を備える。受光層2c1、p型のキャップ層2c2は、支持基体2aの主面2a1の上において、支持基体2aの主面2a1の法線方向Nxに向けて、順に設けられている。
回路基板5は、受光素子アレイ2bの複数の受光素子2cのそれぞれから出力される電気信号を処理するための電気回路が、設けられている。回路基板と複数の受光素子2cのそれぞれとは、バンプ7を介して電気的に接続されている。
半導体部3は、半導体積層L1を備える。半導体積層L1は、支持基体2aの主面2a1に設けられている。半導体積層L1は、量子井戸層L1aと、半導体層L1bと、キャップ層L1cとを備える。量子井戸層L1a、半導体層L1b、キャップ層L1cは、支持基体2aの主面2a1から、法線方向Nxの逆向きに、順に、設けられている。量子井戸層L1aは、主面2a1を介して支持基体2aに接触する。半導体層L1bは、量子井戸層L1aに接触する。キャップ層L1cは、半導体層L1bに接触する。半導体積層L1の主面L1dには、絶縁膜2e1が設けられている。キャップ層L1cは、絶縁膜2e1に接触する。絶縁膜2e1の上には、p側電極2d1が設けられている。p側電極2d1は、絶縁膜2e1の開口を介して、p型のキャップ層2c2に接触する。
複数の受光素子2cは、半導体積層L1に埋め込まれている。半導体積層L1は、複数のp型領域L2を備える。複数の受光素子2cのそれぞれは、複数のp型領域L2のそれぞれを備える。p型領域L2は、p型不純物が、半導体積層L1の主面L1dから支持基体2aの側に、選択拡散している領域である。複数の受光素子2cは、互いに、半導体部3のうちp型領域L2を除いた領域によって、隔てられている。
p型領域L2は、p型のキャップ層2c2と、p型の半導体層2c1bとを備える。p型のキャップ層2c2、p型の半導体層2c1bは、法線方向Nxに向かって、p側電極2d1から、順に、設けられている。p型のキャップ層2c2は、キャップ層L1cに埋め込まれている。p型の半導体層2c1bは、半導体層L1bに埋め込まれている。p型のキャップ層2c2は、p側電極2d1に接触する。p型の半導体層2c1bは、p型のキャップ層2c2に接触する。量子井戸層2c1aは、量子井戸層L1aに含まれている。量子井戸層2c1aは、量子井戸層L1aと同じタイプII型の多重量子井戸構造を備える。
図1に示すハイブリッド型イメージセンサ1は、図2に示す撮像システム100に用いられる。図2は、実施形態に係る撮像システム100の構成を、模式的に示す図である。撮像システム100は、光源D1と、信号処理部D2と、カメラD3と、レンズD4と、分光器D5と、ディスプレイD6とを備える。
光源D1は、例えば、ハロゲンランプ、LED、等である。信号処理部D2は、コンピュータであり、ハイブリッド型イメージセンサ1が用いられているカメラD3から送られるデジタル信号に基づいて、ハイパー・スペクトル・イメージングを行い、この結果を、ディスプレイD6を介して出力する。カメラD3は、ハイブリッド型イメージセンサ1と、アナログ信号処理部9aと、デジタル信号処理部9bとを備える。アナログ信号処理部9aは、ハイブリッド型イメージセンサ1から出力される電気信号をデジタル信号に変換して、デジタル信号処理部9bに渡す。デジタル信号処理部9bは、アナログ信号処理部9aからのデジタル信号を、信号処理部D2が処理可能なデジタル信号に更に変換する。
レンズD4は、光源D1から撮影対象面10に入射した入射光が撮影対象面10によって反射された反射光を受け、この受けた光を、コリメートして分光器D5に送る。分光器D5は、レンズD4からの光を波長の違いに応じて分光し、分光後の光を、分光器D5に送る。
枠部4には、複数の開口4aが設けられている。ハイブリッド型イメージセンサ1の製造時には、枠部4によって囲まれている領域に開口4aからアンダーフィル6が充填される。複数の開口4aが設けられているので、一の開口4aからアンダーフィル6が充填される場合、他の開口4aから、アンダーフィル6の充填に応じて空気が外部に抜けるので、アンダーフィル6の充填が効率よく行える。枠部4の形状の具体例を、図3及び図4に示す。図3及び図4に示す図は、法線方向Nx(z軸)の方向から半導体部3の表面3aを見た図である。
図3の(A)部に示す枠部4は、二つの開口4aを備える。二つの開口4aは、対向する位置に配置されている。図3の(B)部に示す枠部4は、六つの開口4aを備える。六つの開口4aは、対称的に配置されている。図4の(A)部に示す枠部4は、二つの開口4aを備える。一の開口4aは、半導体部3の表面3aの一の辺の略中央に配置されているが、もう一方の開口4aは、反対側の辺の端部に、配置されている。
図4の(B)部にしめす枠部4は、三つの開口4aを備える。一の開口4aは、半導体部3の表面3aの一の辺の略中央に配置されているが、他の二つの開口4aは、反対側の辺の両端に、それぞれ、配置されている。
支持基体2aの材料は、例えば、InPである。支持基体2aの厚みは、例えば、300[μm]の程度である。キャップ層L1cの厚みは、例えば、2.5[μm]の程度である。半導体層L1bの材料は、例えば、InGaAsである。
半導体層L1bの厚みは、例えば、1.0[μm]の程度である。キャップ層L1cの材料は、例えば、InPである。キャップ層L1cの厚みは、例えば、0.8[μm]の程度である。p型のキャップ層2c2の材料は、キャップ層L1cの材料にp型不純物が添加されたものであり、例えば、p型のInPである。
p型のキャップ層2c2の厚みは、キャップ層L1cの厚みと同じである。p型の半導体層2c1bの材料は、半導体層L1bの材料にp型不純物が添加されたものであり、例えば、p型のInGaAsである。p型の半導体層2c1bの厚みは、半導体層L1bの厚み以下である。p型領域L2に添加されるp型不純物は、例えば、Znである。量子井戸層L1a及び量子井戸層2c1aの多重量子井戸構造は、例えば、GaAsSb/InGaAs、GaAsSb/InGaAsN、GaAsSb/InGaAsNP、及び、GaAsSb/InGaAsNSbの何れか一つによって構成されている。p側電極2d1の材料は、例えば、AuZnまたはAu/Pt/Tiである。n側電極2d2の材料は、例えば、Au(500[nm])/Ti(100[nm])/AuGeNi(180[nm])である。
枠部4の材料は、例えば、ポリイミド樹脂である。枠部4の材料は、エポキシ樹脂であることもできる。枠部4の幅(枠部4を表面3aの上から見て、長手方向に垂直な枠部4の長さ)は、200[μm]程度である。開口4aの幅(枠部4を表面3aの上から見た開口4aの幅)は、500[μm]〜1000[μm]の程度である。なお、表面3aの上から見た半導体部3の形状は、例えば、10[mm]×9[mm]であることができる。枠部4の高さ(法線方向Nxにおける枠部4の長さ)は、4[μm]〜7[μm]である。
次に、図5及び図6を参照して、実施形態に係るハイブリッド型イメージセンサ1の製造方法を説明する。まず、図5の(A)部に示すように、半導体部3を用意し、半導体部3の表面3aに、感光性ポリイミド樹脂部P1をスピンコート(例えば、回転数;2000[rpm]〜4000[rpm]、処理時間;30秒〜60秒)によって形成する。これによって、例えば、4[μm]〜7[μm]の厚みのハイブリッド型イメージセンサ1Pが形成される。そして、感光性ポリイミド樹脂部P1を、キュア炉に格納し、例えば、200[ppm]以下の酸素濃度、摂氏200度〜摂氏300度のなかで、1時間程度の間、感光性ポリイミド樹脂部P1に対し、雰囲気の窒素を、置換する。
次に、図5の(B)部に示すように、感光性ポリイミド樹脂部P1から、フォトリソグラフィによって、枠部4を形成する。枠部4の幅は、例えば、200[μm]の程度である。
次に、図5の(C)部に示すように、受光素子2cを露出するように、半導体部3の表面3aに、厚膜レジスト部P2を、スピンコート(例えば、回転数;2000[rpm]〜4000[rpm]、処理時間;30秒〜60秒)及びフォトリソグラフィによって、形成する。厚膜レジスト部P2は、受光素子2cの上にバンプ金属部P3を形成するためのパターンである。厚膜レジスト部P2の厚みは、例えば、20[μm]〜25[μm]である。
次に、図6の(A)部に示すように、バンプ金属部P3を、厚膜レジスト部P2を用いて、Inの真空蒸着(抵抗加熱方式を用い、バックグラウンド真空度は2×10−4[Pa]未満、蒸着レートは100[A/秒])によって、受光素子2c上に形成する。バンプ金属部P3は、受光素子2cのp側電極2d1に接触する。バンプ金属部P3の厚みは、例えば、8[μm]の程度である。バンプ金属部P3の断面の直径は、10[μm]〜14[μm]の程度である。
次に、図6の(B)部に示すように、厚膜レジスト部P2をリフトオフする。このリフトオフは、30分程度の間にアセトン浸漬し、この後、アセトンを用いた超音波洗浄を10分程度行う。
次に、図6の(C)部に示すように、回路基板5を用意し、回路基板5と、半導体部3とを、ハイブリッド接合する。具体的には、回路基板5の各端子とバンプ金属部P3とを接合させるように、フリップチップ実装する。この実装時の周囲温度は、摂氏200度〜摂氏220度であり、荷重は、0.1[MPa]の程度である。このハイブリッド接合の後、半導体部3の表面3aと回路基板5との間の間隔は、4[μm]〜7[μm](枠部4の高さに対応)となり、バンプ金属部P3は、圧縮されて、バンプ7となる。そして、枠部4の開口4aから、アンダーフィル6を、表面3aと回路基板5との間に、注入する。この注入は、内径0.18[mm]キャピラリーを用いて、20[kPa]の程度の圧力で、0.03秒程度の間で、行われる。
以上説明した構成の受光装置2、ハイブリッド型イメージセンサ1、及び、撮像システム100では、アンダーフィル6が枠部4によって囲まれているので、アンダーフィル6のフィレットの形成が回避される。より具体的には、半導体部3と、枠部4と、回路基板5とによって囲まれた領域にアンダーフィル6が充填される場合において、アンダーフィル6のフィレットの形成が、回避できる。従って、フィレットの剥がれも、回避できる。よって、剥がれたフィレットによる画素の欠陥も、回避できる。また、受光装置2と回路基板5とを接合する場合に、受光装置2と回路基板5との間隔は枠部4の高さを下回ることがないので、画素間のショートを回避できる。このように、画素の欠陥を抑制できるので、ハイブリッド型イメージセンサ1を備えた撮像システム100において、ハイパー・スペクトル・イメージングが良好に行える。
このような構成の受光装置2は、画素欠陥のないイメージングができる。更に、選択拡散型の受光素子2cにより、暗電流の小さくSN比に優れまた画素欠陥のないイメージを得ることができる。更に、半導体メサ部L3を有する受光素子アレイ2bはドライエッチングプロセスを用いて作製されるので画素感度、暗電流の均一性に優れ、よって、均一性に優れ、画素欠陥の少ないイメージを得ることができる。更に、受光層2c1を用いるので、カットオフ波長が2[μm]から10[μm]まで及ぶ光を受光し、画素欠陥の少ないイメージを得ることができる。更に、枠部4の材料がポリイミド樹脂なので、加工性および耐久性に優れた枠部4を有する受光素子アレイ2bにより、画素欠陥の少ないイメージを得ることができる。更に、ハイブリッド型イメージセンサ1は回路基板5を備え、回路基板5は複数の受光素子2cのそれぞれから出力される電気信号を処理するための電気回路を有するので、信号が飽和した画素欠陥のないイメージを得ることができる。更に、半導体部3と枠部4と回路基板5とによって囲まれた領域はアンダーフィル6によって充填されているので、半導体部3と回路基板5の剥離が抑制される。
(変形例)
図7に、受光装置2の変形例を示す。図7に示す受光装置2の半導体部3は、半導体積層L1に替えて、複数の半導体メサ部L3を備える。複数の半導体メサ部L3は、支持基体2aの主面2a1に設けられている。複数の半導体メサ部L3のそれぞれは、複数の受光素子2cのそれぞれに対応している。複数の半導体メサ部L3は、複数の受光素子2cを残すように半導体積層L1をエッチングして得られたものに対応している。絶縁膜2e1は、支持基体2aの主面2a1と、半導体メサ部L3の側面とを覆う。p側電極2d1は、半導体メサ部L3の端面に設けられ、p型のキャップ層2c2の表面に接触する。このような図7に示す半導体部3及び枠部4を、図1、図3〜図6に示す半導体部3に替えて、用いることができる。
以上、好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
1…ハイブリッド型イメージセンサ、10…撮影対象面、100…撮像システム、2…受光装置、21…裏面、2a…支持基体、2a1…主面、2b…受光素子アレイ、2c…受光素子、2c1…受光層、2c1a…量子井戸層、2c1b…p型の半導体層、2c2…p型のキャップ層、2d1…p側電極、2d2…n側電極、2d2a…開口、2e1…絶縁膜、3…半導体部、3a…表面、4…枠部、4a…開口、5…回路基板、6…アンダーフィル、7…バンプ、9a…アナログ信号処理部、9b…デジタル信号処理部、D1…光源、D2…信号処理部、D3…カメラ、D4…レンズ、D5…分光器、D6…ディスプレイ、L1…半導体積層、L1a…量子井戸層、L1b…半導体層、L1c…キャップ層、L1d…主面、L2…p型領域、L3…半導体メサ部、Nx…法線方向、P1…感光性ポリイミド樹脂部、P2…厚膜レジスト部、P3…バンプ金属部。

Claims (9)

  1. 半導体部と、
    枠部と、
    を備えており、
    ハイブリッド型イメージセンサに用いられ、
    前記半導体部は、支持基体と、受光素子アレイとを備えており、
    前記受光素子アレイは、前記支持基体の上に設けられており、複数の受光素子を備えており、
    前記複数の受光素子のそれぞれは、受光層と、キャップ層と、前記受光層からの電気信号を出力するための電極とを備えており、
    前記受光層、前記キャップ層は、前記支持基体の主面の上において、前記支持基体の主面の法線方向に向けて、順に設けられており、
    前記枠部は、前記受光素子アレイを囲むように、前記受光素子アレイの全周設けられており、
    前記支持基体又は前記半導体部の上において、前記枠部によって囲まれており前記枠部と前記複数の受光素子の前記電極との間の領域は、アンダーフィルによって充填されており、
    前記枠部は、前記アンダーフィルを充填するための一の開口と、前記アンダーフィルの充填に応じて空気が外部に抜けるための他の開口とを有している、
    ことを特徴とする受光装置。
  2. 前記枠部は、前記一の開口と前記他の開口との間に延びている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の受光装置。
  3. 前記半導体部は、半導体積層を備えており、
    前記半導体積層は、前記支持基体の主面に設けられており、複数のp型領域を備えており、
    前記複数の受光素子のそれぞれは、前記複数のp型領域のそれぞれを備えており、前記半導体積層に埋め込まれており、前記半導体積層のうち前記p型領域を除いた領域によって、互いに隔てられており、
    前記p型領域は、p型不純物が、前記半導体積層の主面から前記支持基体の側に、選択拡散している領域である、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の受光装置。
  4. 前記半導体部は、複数の半導体メサ部を備えており、
    前記複数の半導体メサ部のそれぞれは、前記支持基体の主面に設けられており、前記複数の受光素子のそれぞれに対応している、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の受光装置。
  5. 前記受光層は、タイプII型の多重量子井戸構造を備えている、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の受光装置。
  6. 前記受光層の多重量子井戸構造は、GaAsSb/InGaAs、GaAsSb/InGaAsN、GaAsSb/InGaAsNP、及び、GaAsSb/InGaAsNSbの何れか一つによって構成される、
    ことを特徴とする請求項5に記載の受光装置。
  7. 前記枠部の材料は、ポリイミド樹脂である、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか一項に記載の受光装置。
  8. 請求項1〜請求項7の何れか一項に記載の受光装置と、
    回路基板と、
    を備えており、
    前記回路基板は、前記複数の受光素子のそれぞれから出力される電気信号を処理するための電気回路が設けられており、
    前記回路基板と前記複数の受光素子のそれぞれとは、バンプを介して電気的に接続されている、
    ことを特徴とするハイブリッド型イメージセンサ。
  9. 前記枠部は、前記半導体部と前記回路基板とに接合しており、前記半導体部と前記回路基板との間に設けられており、
    前記半導体部と、前記枠部と、前記回路基板とによって囲まれた領域は、前記アンダーフィルによって充填されている、
    ことを特徴とする請求項8に記載のハイブリッド型イメージセンサ。
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