JP6212629B2 - 通信回路、及び、通信基地局 - Google Patents

通信回路、及び、通信基地局 Download PDF

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Description

本発明は、全二重通信を行う通信回路、及び、そのような通信回路と全二重通信を行う通信基地局に関する。
従来、携帯電話やスマートフォンなどの携帯端末間の無線通信方式として全二重通信(Full Duplex)が広く採用されている。また、全二重通信の方式としては、例えば、FDD(周波数分割複信:Frequency Division Duplex)方式、及び、TDD(時間分割複信:Time Division Duplex)方式などを挙げることができる。
下掲の特許文献1には、TDD方式とFDD方式とに共用するデュアルモードの無線装置のモード切替に関する技術が開示されている。
日本国公開特許公報「特開2002−152079号公報(2002年5月24日公開)」
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、無線装置の備えるアンテナ共用器及び通過フィルタにおいて通過させる周波数帯域が固定されているため、送受信されるデータ量が多い場合には、チャンネル(周波数帯域)の仕様頻度が高くなってしまう(換言すれば、通信に使用する周波数帯域における帯域占有率が高くなってしまう)。このため、特許文献1に記載の技術では、通信効率の低下を招いてしまうという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、複数の異なる通信方式で通信可能な通信回路において、通信効率の低下を抑えるための技術を提供することにある。
本発明の一態様に係る通信回路は、上記の課題を解決するために、通信基地局と全二重通信を行う通信回路であって、上記通信基地局へ送信する送信信号を生成する送信部と、上記通信基地局から受信する受信信号を処理する受信部と、上記通信基地局との全二重通信の通信方式を切り替える切替部と、上記通信基地局における、上記送信信号および上記受信信号の周波数帯域が異なる第1通信方式による通信状況、及び、上記送信信号および上記受信信号の周波数帯域が一致する第2通信方式による通信状況の少なくとも一方を判定する判定部と、を備え、上記切替部は、上記判定部による判定結果に応じて、上記全二重通信の通信方式を、上記第1通信方式と上記第2通信方式との間で切り替える、ことを特徴としている。
本発明の一態様に係る通信基地局は、上記の課題を解決するために、複数の通信端末と複数の通信方式により全二重通信を行う通信基地局であって、上記通信端末へ送信信号を送信すると共に上記通信端末から受信信号を受信する回路部と、当該通信基地局における、上記送信信号および上記受信信号の周波数帯域が異なる第1通信方式による通信状況、及び、上記送信信号および上記受信信号の周波数帯域が一致する第2通信方式による通信状況を判定する判定部と、上記判定部による判定結果に応じて、上記第1通信方式により全二重通信を行っている複数の通信端末のうち一部の通信端末との通信方法を上記第2通信方式に切り替える、又は、上記第2通信方式により全二重通信を行っている複数の通信端末のうち一部の通信端末との通信方式を上記第1通信方式に切り替える制御部と、を備えている、ことを特徴としている。
本発明の一態様に係る通信基地局は、上記の課題を解決するために、複数の通信端末と複数の通信方式により全二重通信を行う通信基地局であって、上記通信端末へ送信信号を送信すると共に上記通信端末から受信信号を受信する回路部と、当該通信基地局における、上記送信信号および上記受信信号の周波数帯域が異なる第1通信方式による通信状況、及び、上記送信信号および上記受信信号の周波数帯域が一致する第2通信方式による通信状況を判定する判定部と、上記判定部による判定結果に応じて、上記第1通信方式において使用される周波数帯域を拡張すると共に上記第2通信方式において使用される周波数帯域を減縮する、又は、上記第1通信方式において使用される周波数帯域を減縮すると共に上記第2通信方式において使用される周波数帯域を拡張する制御部と、を備えている、ことを特徴としている。
本発明の一態様によれば、通信効率の低下を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る通信回路の要部構成を示す回路図である。 本発明の一実施形態に係る通信システムの概要を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る通信回路においてFDD方式およびTDD方式の無線通信を行う場合の、送信周波数帯域及び受信周波数帯域の一例を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る通信回路における回線確認処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る基地局の要部構成を示すブロック図である。 本発明の他の実施形態に係る基地局においてFDD方式およびTDD方式の無線通信を行う場合の、送信周波数帯域及び受信周波数帯域の一例を模式的に示す図である。 本発明の他の実施形態に係る基地局における通信帯域変更処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の更に他の実施形態に係る基地局における通信方式切替処理の流れを示すフローチャートである。
<実施形態1>
本発明に係る通信回路の一実施形態について、図1から図4を参照して説明する。但し、この実施形態に記載されている構成は、特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
まず、図2を参照して本実施形態に係る通信システム1について説明する。図2は、本実施形態に係る通信システム1の概要を示す模式図である。本実施形態に係る通信システム1は、図2に示すように、通信回路100を備える携帯端末10、及び、基地局(通信基地局)20を含んで構成されている。また、基地局20は、図2に示すように、携帯端末10を含む複数の通信端末と同時に、複数の通信方式により無線通信を行うことができる。なお、本実施形態に係る通信端末としては、例えば、携帯電話(携帯端末10)、スマートフォン、PHSなどの移動体通信装置を挙げることができるが、特に限定されるものではない。
〔通信方式の概要〕
ここで、本実施形態に係る携帯端末10の備える通信回路100の通信方式の概要について説明する。本実施形態に係る通信回路100は、基地局20との間で無線通信を行う。通信回路100は、全二重通信(Full Duplex)による無線通信(以降、単に「無線通信」とも記載する)を行うことができる。また、全二重通信の方式として、FDD(周波数分割複信:Frequency Division Duplex)方式(第1通信方式)、及び、TDD(時間分割複信:Time Division Duplex)方式(第2通信方式)を採用している。そして、通信回路100は、TDD方式とFDD方式とを適宜切り替えて通信を行うことができる。
ここで、FDD方式とは、送信信号および受信信号の有する周波数の属する周波数帯域を異ならせることにより、全二重通信を実現する方式である。また、TDD方式とは、送信信号および受信信号の有する周波数の属する周波数帯域は同じであって、送信と受信とを時間ごとに切り替えて全二重通信を実現する方式である。また、以降では、無線通信において利用される周波数帯域のうち、送信に利用される周波数帯域を「送信周波数帯域」とも記載し、受信に利用される周波数帯域を「受信周波数帯域」とも記載する。
〔通信回路の構成〕
次に、本実施形態に係る通信回路100の構成の概要について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る通信回路100の要部構成を示す回路図である。図1に示すように、本実施形態に係る通信回路100は、アンテナ101、サーキュレータ102、送信フィルタ(第1フィルタ)103、受信フィルタ(第2フィルタ)104、送信信号増幅器105、受信信号増幅器106、送信部107、受信部108、及び、ホスト部120を備えている。本実施形態に係る通信回路100は、これらの構成を備えることにより、基地局20の通信状況に応じて基地局20との間の通信方式を切り替えることができる。
図1に示すように、通信回路100において、サーキュレータ102の端子Bはアンテナ101に接続され、端子Aは送信フィルタ103の出力端子aに接続され、端子Cは受信フィルタ104の第1入力端子cに接続されている。また、送信信号増幅器105の出力端子は送信フィルタ103の入力端子bに接続されている。送信信号増幅器105の入力端子は送信部107に接続されている。受信信号増幅器106の入力端子は受信フィルタ104の出力端子dに接続されている。受信信号増幅器106の出力端子は受信部108に接続されている。また、受信フィルタ104の第2入力端子eはホスト部120に接続されている。なお、受信フィルタ104の第2入力端子には、ホスト部120から制御信号が入力される。
通信回路100を備えた通信装置は、TDD方式又はFDD方式により、外部(他の通信装置)と無線通信を行う。本明細書では、外部から受信した信号を「受信信号」とも記載し、外部に送信する信号を「送信信号」とも記載する。
サーキュレータ102は、各端子に入力された信号を一方向(本実施形態では、図1に示す矢印方向(反時計回り方向))にのみ通過させる素子である。具体的には、サーキュレータ102の端子Aに入力される信号は端子Bから出力され、端子Bに入力される信号は端子Cから出力され、端子Cに入力される信号は端子Aから出力される。この構成により、サーキュレータ102は、送信フィルタ103から端子Aを介して入力された送信信号を、端子Bを介してアンテナ101へ出力する。そして、サーキュレータ102は、アンテナ101から端子Bを介して入力された受信信号を、端子Cを介して受信フィルタ104へ出力する。
送信フィルタ103及び受信フィルタ104は、所定の周波数帯域以外の周波数成分を減衰させ、所定の周波数帯域の周波数成分のみを選択的に通過させる(本明細書において、「濾波」とも記載する)いわゆる帯域通過型フィルタである。送信フィルタ103及び受信フィルタ104は、例えば、バンドパスフィルタ、又は、ハイパスフィルタとローパスフィルタとの組み合わせなどによって構成することができるが、本発明では特に限定されない。送信フィルタ103は送信周波数帯域の周波数成分を濾波し、受信フィルタ104は受信周波数帯域の周波数成分を濾波する。なお、本実施形態では、受信フィルタ104は可変であり、当該受信フィルタ104において濾波する周波数帯域の変更(切り替え)は、ホスト部120の備える制御部111(後述する)から入力される制御信号により制御される。
なお、本明細書において、可変フィルタとは、濾波する周波数帯域を変更可能なフィルタを意味する。周波数帯域の変更の様式としては、例えば、(i)濾波する周波数帯域(通過帯域)の帯域幅を変えずに、通過帯域の中心周波数を変化させるものであってもよいし、(ii)通過帯域の帯域幅を変化させるものであってもよいし、(iii)通過帯域の中心周波数および帯域幅の両方を変化させるものであってもよい。なお、本実施形態においては、送信フィルタ103も可変フィルタであってもよい。
送信信号増幅器105は、送信信号を増幅する増幅回路であり、受信信号増幅器106は、受信信号を増幅する増幅回路である。送信信号増幅器105及び受信信号増幅器106は、例えば、オペアンプなどによって構成できるが、本発明はこれに限定されない。送信部107は、通信回路100の外部に送信する送信信号を生成する送信回路である。受信部108は、通信回路100の外部から受信した受信信号を処理する受信回路である。
ホスト部120は、通信回路100における通信に関する処理を統合的に制御する制御手段である。また、ホスト部120は、図1に示すように、検知部109、判定部110、及び、制御部(切替部)111を備えている。
検知部109は、通信回路100から基地局20への発呼に対する応答を受け付けたことを検知する。判定部110は、検知部109による検知結果に応じて、基地局20における通信状況を判定する。本実施形態では、基地局20における通信状況とは、当該携帯端末10と基地局20との間で無線通信を行うための無線通信用回線(以降、単に回線とも記載する)が混雑しているか否かを指す。判定部110は、具体的には、通信回路100から基地局20へ発呼した際に、検知部109により発呼に対する応答が検知された場合に回線が混雑していない(通信がビジーでない)と判定し、応答が検知されない場合に回線が混雑している(通信がビジーである)と判定する。なお、検知部109は、本実施形態においては、基地局20からの応答として、例えば、リングバック・トーン(いわゆる、呼出音)を検知する。
制御部111は、判定部110による判定結果に応じて、通信回路100と基地局20との間で行う通信の通信方式を切り替える。このとき、制御部111は、受信フィルタ104において濾波される周波数帯域を制御する制御信号により、受信フィルタ104を制御する。具体的には、制御部111は、判定部110による判定結果が「回線が混雑していない」ことを示す場合、通信方式を切り替えずに現在の通信方式を維持する。また、制御部111は、判定部110による判定結果が「回線が混雑している」ことを示す場合、通信方式を切り替える。なお、制御部111は、通信方式を切り替える場合、受信フィルタ104において濾波する周波数帯域を変更する制御信号を受信フィルタ104に出力する。
具体的には、制御部111は、通信方式をTDD方式からFDD方式に切り替える場合に、送信フィルタ103および受信フィルタ104の濾波する周波数帯域を異ならせるよう、受信フィルタ104の濾波する周波数帯域を制御する。また、制御部111は、通信方式をFDD方式からTDD方式に切り替える場合に、送信フィルタ103および受信フィルタ104の濾波する周波数帯域の少なくとも一部を重複させるように、受信フィルタ104の濾波する周波数帯域を制御する。
なお、送信部107、受信部108、及び、ホスト部120の備える各部は、例えば、集積回路(IC:Integrated Circuit)、又は、CPU(Central Processing Unit)などにより実現されていてもよいが、本発明では特に限定されない。
〔通信回路の動作〕
次に、各々の通信方式(TDD方式およびFDD方式)における通信回路100の動作について、図3を参照して簡単に説明する。図3は、本実施形態に係る通信回路100においてFDD方式およびTDD方式の無線通信を行う場合の、送信周波数帯域及び受信周波数帯域の一例を模式的に示す図である。
図3(a)に示すように、本実施形態に係る通信回路100においては、送信フィルタ103が濾波する送信周波数帯域はf1(例えば、1920MHz)〜f6(例えば、2025MHz)であり、FDD方式の無線通信を行う場合に使用される送信周波数帯域f1〜f2(例えば、1980MHz)(FDD TX)と、TDD方式の無線通信を行う場合に使用される送信周波数帯域f5(例えば、2010MHz)〜f6(TDD TRX)とを含んでいる。つまり、送信フィルタ103の濾波する周波数帯域には、FDD方式の無線通信を行う場合に送信信号に使用される送信周波数帯域と、TDD方式の無線通信を行う場合に送信信号に使用される送信周波数帯域とが含まれている。また、通信回路100がFDD方式の無線通信を行う場合に受信フィルタ104が濾波する受信周波数帯域は、f3(例えば、2110MHz)〜f4(例えば、2170MHz)(FDD RX)である。なお、本明細書に記載の周波数帯域の具体的な数値は、説明の明確化のための一例であって、これらに限定されるものではない。
そして、通信回路100においてTDD方式の無線通信が行われる場合、制御部111は、受信フィルタ104の濾波する受信周波数帯域が図3(b)に示すようにf5〜f6となるよう、受信フィルタ104を制御する。換言すれば、制御部111は、TDD方式の無線通信を行う場合に、受信フィルタ104の濾波する受信周波数帯域を、TDD方式の無線通信を行う場合に送信フィルタ103の濾波する送信周波数帯域に重複(一致)させる。
つまり、通信回路100における無線通信方式がFDD方式からTDD方式に切り替えられる場合、受信フィルタ104の濾波する受信周波数帯域は、制御部111により図3(b)に示すようにf5〜f6に変更される(切り替えられる)。そして、TDD方式からFDD方式に切り替えられる場合には、受信フィルタ104の濾波する受信周波数帯域は、制御部111により図3(a)に示すようにf3〜f4に変更されることになる。
(回線確認処理)
次に、本実施形態に係る通信回路100における回線確認処理について、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態に係る通信回路100における回線確認処理の流れを示すフローチャートである。ここで、回線確認処理とは、通信回路100において、基地局20と通信を行う回線の状態に応じて通信方式を切り替える処理である。なお、本実施形態では、回線確認処理は、実際に他の端末装置と通信を行う際の処理とは独立したものとして実行される場合を例に挙げて説明するが、これに限定されるものではなく、他の端末装置と通信を行うための発呼に先駆けて実行されてもよい。
図4に示すように、当該通信回路100を備える携帯端末10のユーザにより行われる発呼先(他の端末装置など)の指定を受け付けると(ステップS101)、判定部110は、発呼から検知部109による応答の検知の有無を判定するまでの判定期間を設定する(ステップS102)。なお、判定部110は、判定期間を予め設定されている期間に設定してもよいし、携帯端末10が発呼する都度適宜設定してもよい。判定期間が設定されると、携帯端末10は、発呼処理を実行する(ステップS103)。ここで、指定を受け付ける発呼先は通常の電話をかける相手(例えば、友人など)ではなく、回線の混雑状況を確認するための発呼先である。例えば、後述するようなコールセンターや自宅など、発呼に対してすぐに応答しない(換言すれば、発呼に応じてすぐに通話が開始されず、呼出の状態の期間(以降、呼出期間とも記載する)がある程度継続される)発呼先が好ましい。
発呼処理が実行されると、判定部110は、設定した判定期間が経過したか否かを判定し(ステップS104)、判定期間が経過していない場合には(ステップS104においてNO)、検知部109により応答が検知されたか否かを判定する(ステップS105)。検知部109により応答が検知されない場合には(ステップS105においてNO)、判定部110は、検知部109により応答が検知されるまで、又は判定期間が経過するまで、ステップS104〜S105の処理を繰り返す。
判定期間が経過した場合(ステップS104においてYES)、携帯端末10は、発呼処理を停止する(ステップS106)。また、ホスト部120は、ステップS102〜S106の処理による回線の確認が2回実行されているかを判定する(ステップS107)。回線の確認が2回実行されていない場合には(ステップS107においてNO)、通信回路100は、ステップS102〜S106の処理を再び繰り返す。
2回の回線の確認において基地局20からの応答が検知されない場合(ステップS107においてYES)、制御部111は通信方式を(FDD方式からTDD方式に、又は、TDD方式からFDD方式に)切り替える(ステップS108)。通信回路100は、これにより回線確認処理を終了する。
1回目又は2回目の回線の確認において検知部109により応答が検知された場合には(ステップS105においてYES)、携帯端末10は発呼処理を停止し(ステップS109)する。そして、通信回路100は、制御部111による通信方式の切り替えを行うことなく回線確認処理を終了する。
なお、本実施形態に係る通信回路100は、回線確認処理により通信方式を切り替えた場合には、切り替えた後の通信方式により、同様に回線確認処理(回線の確認)を行ってもよい。通信回路100は、これにより、TDD方式及びFDD方式の双方の方式で回線の確認を行うことができる。また、この場合には、一方の通信方式での回線の確認を行った後、ある程度の期間をおいてから切り替えられた通信方式での回線の確認を行うことが好ましい。なお、ステップS101において、ユーザから発呼先の指定を受け付ける代わりに、回線を確認するための発呼先を予め登録しておいてもよい。予め登録しておく発呼先としては、上述のように、発呼に応じて通話が開始される前にリングバック・トーンによる呼出期間がある程度継続される発呼先が好ましく、例えば、コールセンターなどの自動応答される電話番号、並びに、自宅の留守番電話などを挙げることができる。
また、本実施形態では、通信回路100が、携帯端末10において音声通話を行う際に回線確認処理が実行される構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、通信回路100は、携帯端末10においてメール及びブラウジングなどの非音声通信が行われる際に回線確認処理を行うことにより、IP接続通信網の回線の確認を行ってもよい。このような場合であっても、通信回路100は、上述した回線確認処理と同様にしてIP接続通信網の回線の確認が可能である。たとえば、IP接続の場合には、回線確認処理におけるステップS1101の発呼先(接続先)として例えば所望のポータルサイトを設定し、定期的に接続可能で有るかを判別すればよい。なお、所望のポータルサイトは、適宜変更可能であってもよい。
<実施形態2>
次に、本実施形態に係る基地局20について図5から図7を参照して説明する。まず、図5を参照して本実施形態に係る基地局20の構成の概要について説明する。図5は、本実施形態に係る基地局20の要部構成を示すブロック図である。
〔基地局の構成〕
図5に示すように、本実施形態に係る基地局20は、通信回路部(回路部)210、制御部(通知部)220、及び、記憶部230を備えている。また、通信回路部210は、フィルタ部211を備え、制御部220は、端末数登録部221、混雑判定部(判定部)222及び通信制御部(制御部)223を備え、記憶部230は、通信可能端末数記憶部231及び登録端末数記憶部232を各々備えている。
通信回路部210は、複数の通信端末(携帯端末10を含む)の各々とTDD方式及びFDD方式の何れかにより無線通信を行うための通信回路である。また、フィルタ部211は、TDD方式及びFDD方式において使用される送信信号及び受信信号を濾波するいわゆる帯域通過型フィルタを備えるフィルタ回路である。本実施形態では、フィルタ部の備えるフィルタのうち、送信信号の濾波に使用されるフィルタを送信フィルタ、受信信号の濾波に使用されるフィルタを受信フィルタとも記載する。
本実施形態では、フィルタ部211は、TDD方式の無線通信において使用される送信フィルタ及び受信フィルタ、並びに、FDD方式の無線通信において使用される送信フィルタ及び受信フィルタを各々備えている構成を例に挙げて説明するが、送信フィルタ及び受信フィルタは各方式の無線通信において共通のフィルタが使用される構成であってもよく、特に限定されるものではない。なお、本実施形態では、フィルタ部211の備える送信フィルタ及び受信フィルタは、可変フィルタである。また、通信回路部210には、TDD方式において使用される通信回路とFDD方式において使用される通信回路とが個別に含まれていてもよいし、共通に使用される通信回路が含まれていてもよいし、特に限定されるものではない。
制御部220は、基地局20における通信端末との間の通信を総括的に制御する。また、制御部220は、後述する回線確認処理において通信制御部223により全二重通信の通信方法が制御された場合に、その制御内容を当該基地局20と無線通信を行っている通信端末のうちの少なくとも一部の通信端末に対して通知する。
制御部220の備える端末数登録部221は、通信を行っている(通信中の)通信端末の総数を、後述する記憶部230の登録端末数記憶部232に登録して管理する。具体的には、当該基地局20と或る1台の通信端末との通信が開始されると、端末数登録部221は、登録端末数記憶部232において管理されている通信中の端末装置の数を「1」増加させ、或る通信端末との通信が終了すると、登録端末数記憶部232において管理されている通信中の端末装置の数を「1」減少させる。なお、通信中の通信端末の数の管理は、特に限定されるものではなく、例えば、通信中の通信端末を示す端末IDなどを登録端末数記憶部232に登録することによって管理することもできる。また、1台の通信端末が複数の回線(周波数帯域)を使用するような場合には、端末数登録部221は、当該1台の通信端末が使用する回線の数を通信中の端末装置の数とみなすことにより、当該1台の通信端末が使用する回線の数に応じて通信中の端末装置の数を増減すればよい。
混雑判定部222は、基地局20における通信状況(つまり、回線が混雑しているか否か)を判定する。具体的には、混雑判定部222は、基地局20が同時に通信可能な通信端末の数(通信可能端末数)と、通信中の通信端末の数とを比較して、回線が混雑しているかを判定する。例えば、混雑判定部222は、通信可能端末数に対する通信中の端末の数の割合が所定の割合以上である場合に回線が混雑していると判定し、所定の割合未満である場合に回線が混雑していないと判定する。なお、混雑判定部222における通信状況の判定方法は、これに限定されるものではない。また、混雑判定部222は、TDD方式の通信を行う回線、及び、FDD方式の無線通信を行う回線の双方の回線の通信状況を各々判定する。
通信制御部223は、混雑判定部222の判定結果に応じて通信回路部210及びフィルタ部211を制御することにより、通信端末との間で行われる無線通信の各通信方式において使用される周波数帯域の帯域幅を変更(拡張及び縮減)する。なお、通信制御部223によるフィルタ部211の制御については、図6を参照して後述する。
〔基地局の動作〕
次に、各通信方式(TDD方式およびFDD方式)における基地局20の動作(より具体的には、基地局20の備える通信制御部223及びフィルタ部211の動作)について、図6を参照して簡単に説明する。図6は、本実施形態に係る基地局20においてFDD方式およびTDD方式の無線通信を行う場合の、送信周波数帯域及び受信周波数帯域の一例を模式的に示す図である。
図6(a)に示すように、本実施形態に係る基地局20の備える通信回路部210においては、送信フィルタが濾波する送信周波数帯域はf1〜f6であり、FDD方式の無線通信を行う場合に使用される送信周波数帯域f1〜f2(FDD TX)と、TDD方式の無線通信を行う場合に使用される送信周波数帯域f5〜f6(TDD TRX)とを含んでいる。つまり、送信フィルタの濾波する周波数帯域には、FDD方式の無線通信を行う場合に送信信号に使用される送信周波数帯域と、TDD方式の無線通信を行う場合に送信信号に使用される送信周波数帯域とが含まれる。また、FDD方式の無線通信を行う場合に受信フィルタが濾波する受信周波数帯域はf3〜f4(FDD RX)であり、TDD方式の無線通信を行う場合に使用される受信周波数帯域は送信周波数帯域と同様にf5〜f6(TDD TRX)である。
通信制御部223は、TDD方式の回線が混雑している場合、図6(b)に示すように、TDD方式の無線通信において使用される送信フィルタ及び受信フィルタの濾波する周波数帯域を、f5〜f6からf5’〜f6に拡張する。一方、通信制御部223は、FDD方式の無線通信において使用される送信フィルタの濾波する周波数帯域をf1〜f2からf1〜f2’に縮減すると共に、受信フィルタの濾波する周波数帯域をf3〜f4からf3〜f4’に縮減する。
通信制御部223は、また、FDD方式の回線が混雑している場合、図6(c)に示すように、TDD方式の無線通信において使用される送信フィルタ及び受信フィルタの濾波する周波数帯域を、f5〜f6からf5”〜f6に縮減する。一方、通信制御部223は、FDD方式の無線通信において使用される送信フィルタの濾波する周波数帯域をf1〜f2からf1〜f2”に拡張すると共に、受信フィルタの濾波する周波数帯域をf3〜f4からf3〜f4”に拡張する。
さらに、通信制御部223は、TDD方式及びFDD方式の双方の通信方式の回線が混雑しており、周波数帯域の拡張及び縮減の余裕が無い場合には、双方の通信方式の全周波数帯域において通信制限を行う。
(通信帯域変更処理)
次に、本実施形態に係る基地局20における通信周波数帯域の減縮および拡張(変更)処理(通信帯域変更処理とも記載する)について、図7を参照して説明する。図7は、本実施形態に係る基地局20における通信帯域変更処理の流れを示すフローチャートである。
図7に示すように、携帯端末10からの発呼を受け付けることにより通信帯域変更処理を開始すると、まず、混雑判定部222は、登録端末数記憶部232を参照して通信方式毎に登録端末数を確認する(ステップS201)。また、混雑判定部222は、通信可能端末数記憶部231を参照して、当該基地局20における回線が混雑しているか否かを判定する(ステップS202)。
回線が混雑していると判定した場合(ステップS202においてYES)、混雑判定部222は、さらに、何れの通信方式において回線が混雑しているかを判定し(ステップS203)、通信制御部223は、判定結果に応じて当該基地局20における通信を制御する。具体的には、TDD方式の回線が混雑している場合には、通信制御部223は、フィルタ部211を制御することにより、TDD方式に使用する周波数帯域を拡張すると共にFDD方式に使用する周波数帯域を減縮する(ステップS204)。FDD方式の回線が混雑している場合には、通信制御部223は、フィルタ部211を制御することにより、通信方式をFDD方式に使用する周波数帯域を拡張すると共にTDD方式に使用する周波数帯域を減縮する(ステップS205)。また、通信制御部223は、TDD方式及びFDD方式の双方の回線が混雑している場合には、TDD方式及びFDD方式の双方の全ての周波数帯域において通信を制限する(ステップS206)。
回線が混雑していないと判定した場合(ステップS202においてNO)、制御部220は、回線が混雑していない旨を携帯端末10へ通知する(ステップS207)。また、制御部220は、ステップS204〜S206の何れかの処理が行われた場合には、周波数帯域が拡張及び縮減された旨、又は、通信が制限される旨を通信中の通信端末(携帯端末10を含む)へ通知する(ステップS207)。基地局20は、これにより通信帯域変更処理を終了する。
なお、本実施形態では、説明の便宜上、ステップS202及びS203を個別の処理として記載したが、これに限定されるものではない。混雑判定部222は、(1)TDD方式の回線が混雑しているか、(2)FDD方式の回線が混雑しているか、(3)TDD方式及びFDD方式の双方の回線が混雑しているか、及び(4)TDD方式及びFDD方式の何れの回線も混雑していないかを、1度のステップにおいて判定してもよい。
回線確認処理において基地局20から周波数帯域が拡張及び縮減された旨の通知を受けた携帯端末10の備えるホスト部120の制御部111は、受信フィルタ104(又は、受信フィルタ104及び送信フィルタ103)の周波数帯域を制御する。これにより、基地局20は、拡張された周波数帯域を利用して携帯端末10との通信効率の低下を防ぎ高品質な通信を可能にすることができる。なお、基地局20における回線確認処理は、携帯端末10から発呼を受け付けた場合の他に、携帯端末10に対して発呼を行う場合、及び、携帯端末10からIP接続が行われた場合に実行してもよい。
<実施形態3>
実施形態2では、基地局20は、当該基地局20における通信状況に応じて全二重通信の各通信方式において使用される通信周波数帯域の帯域幅を変更する構成を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本実施形態では、基地局20は、例えば、通信状況に応じて全二重通信の通信方式を切り替える処理(通信方式切替処理とも記載する)を行う構成を採用することもできる。
(通信方式切替処理)
本実施形態に係る基地局20における通信方式切替処理について、図8を参照して説明する。図8は、本実施形態に係る基地局20における通信方式切替処理の流れを示すフローチャートである。なお、図8に示すステップS301〜S303の処理は、図7に示すステップS201〜S203の処理と同様であるため、ここではその説明は省略する。
通信制御部223は、ステップS203における、混雑判定部222による判定結果に応じて当該基地局20における通信を制御する。具体的には、通信制御部223は、TDD方式の回線が混雑している場合には、TDD方式により無線通信を行っている複数の通信端末の一部に対して通信方式をFDD方式に変更する旨の指示を通知する(ステップS304)。FDD方式の回線が混雑している場合には、通信制御部223は、FDD方式により通信を行っている複数の通信端末の一部に対して通信方式をTDD方式に変更する旨の指示を通知する(ステップS305)。
また、通信制御部223は、TDD方式及びFDD方式の双方の回線が混雑している場合には、TDD方式及びFDD方式の双方の全ての周波数帯域において通信を制限し(ステップS206)、通信が制限される旨を携帯端末10へ通知する(ステップS207)。基地局20は、ステップS304、S305及びS307の何れかの処理が実行された後、通信方式切替処理を終了する。
<ソフトウェアによる実現例>
携帯端末10の通信回路100(特に送信部107、受信部108、及び、ホスト部120)、並びに、基地局20の制御部220は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、通信回路100及び制御部220は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る通信回路(通信回路100)は、通信基地局(基地局20)と全二重通信を行う通信回路であって、上記通信基地局へ送信する送信信号を生成する送信部(送信部107)と、上記通信基地局から受信する受信信号を処理する受信部(受信部108)と、上記通信基地局との全二重通信の通信方式を切り替える切替部(制御部111)と、上記通信基地局における、上記送信信号および上記受信信号の周波数帯域が異なる第1通信方式(FDD方式)による通信状況、及び、上記送信信号および上記受信信号の周波数帯域が一致する第2通信方式(TDD方式)による通信状況の少なくとも一方を判定する判定部(110)と、を備え、上記切替部は、上記判定部による判定結果に応じて、上記全二重通信の通信方式を、上記第1通信方式と上記第2通信方式との間で切り替える、ことを特徴としている。
上記の構成によれば、上記判定部は、上記通信基地局の通信状況(すなわち、回線が混雑しているか否か)を判定する。そして、上記切替部は、上記判定部による判定結果に応じて当該通信回路が上記通信基地局と行う全二重通信の通信方式を切り替える。例えば上記切替部は、上記第1通信方式及び第2通信方式の何れか一方の回線が混雑していると判定された場合には、上記通信基地局との通信方式を回線が混雑していない通信方式に切り替える。
これにより、上記通信回路は、上記通信基地局との間の通信効率の低下を抑え、通信効率のよい無線通信を実現することができる(換言すれば、スループットを向上させることができる)。
本発明の態様2に係る通信回路は、上記態様1において、上記送信部から供給される上記送信信号を濾波する第1フィルタ(送信フィルタ103)と、上記受信信号を濾波する可変フィルタであって濾波した上記受信信号を上記受信部に供給する第2フィルタ(受信フィルタ104)と、を更に備えており、上記切替部は、上記第2フィルタの濾波する周波数帯域を上記第1フィルタの濾波する周波数帯域と異ならせることにより上記通信方式を上記第1通信方式に切り替え、上記第2フィルタの濾波する周波数帯域の少なくとも一部を、上記第1フィルタの濾波する周波数帯域の少なくとも一部に重複させることにより上記通信方式を上記第2通信方式に切り替えてもよい。
上記の構成によれば、複数の異なる通信方式で通信可能な通信回路であって通信効率の低下を抑える(スループットを改善する)ことのできる通信回路を好適に実現することができる。
本発明の態様3に係る通信回路は、上記態様2において、上記第1フィルタから供給される上記送信信号をアンテナに供給すると共に、上記アンテナを介して上記通信基地局から受信する上記受信信号を上記第2フィルタに供給するサーキュレータ(サーキュレータ102)を更に備えていてもよい。
上記の構成によれば、複数の異なる通信方式で通信可能な通信回路であって通信効率の低下を抑える(スループットを改善する)ことのできる通信回路を好適に実現することができる。
本発明の態様4に係る通信回路における上記判定部は、上記態様1から3において、当該通信回路から上記通信基地局に対して行う発呼に対する応答が検知されるか否かに応じて通信状況を判定する、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記判定部は、発呼に対する上記通信基地局からの応答が検知されるか否かによって上記通信状況を判定する。これにより、上記判定部は、例えば、上記通信基地局からの応答がある時間内に検知されない場合に回線が混雑していると判定し、応答がある時間内に検知される場合には回線が混雑していないと判定することができる。
本発明の態様5に係る通信装置(携帯端末10)は、上記態様1から4に記載の通信回路を備えていてもよい。
上記の構成によれば、上記通信装置は、上記通信回路と同様の効果を奏することができる。
本発明の態様6に係る通信基地局(基地局20)は、複数の通信端末(携帯端末10を含む)と複数の通信方式により全二重通信を行う通信基地局であって、上記通信端末へ送信信号を送信すると共に上記通信端末から受信信号を受信する回路部(通信回路部210)と、当該通信基地局における、上記送信信号および上記受信信号の周波数帯域が異なる第1通信方式による通信状況、及び、上記送信信号および上記受信信号の周波数帯域が一致する第2通信方式による通信状況を判定する判定部(混雑判定部222)と、上記判定部による判定結果に応じて、上記第1通信方式により全二重通信を行っている複数の通信端末のうち一部の通信端末との通信方法を上記第2通信方式に切り替える、又は、上記第2通信方式により全二重通信を行っている複数の通信端末のうち一部の通信端末との通信方式を上記第1通信方式に切り替える制御部(通信制御部223)と、を備えている、ことを特徴としている。
上記の構成によれば、上記制御部は、当該通信基地局における通信状況に応じて、上記全二重通信の通信方式を切り替える。例えば、上記制御部は、上記第1通信方式の回線が混雑しているとの判定結果に応じて、当該通信基地局と通信を行っている複数の通信端末のうちの一部の通信端末の通信方式を上記第1通信方式から第2通信方式に切り替えることができる。また、上記制御部は、上記第2通信方式の回線が混雑しているとの判定結果に応じて、一部の通信端末の通信方式を上記第2通信方式から上記第1通信方式に切り替えることができる。これにより、上記通信基地局は、上記複数の通信端末との通信効率の低下を抑え、通信効率のよい無線通信を実現することができる。
本発明の態様7に係る通信基地局(基地局20)は、複数の通信端末(携帯端末10を含む)と複数の通信方式により全二重通信を行う通信基地局であって、上記通信端末へ送信信号を送信すると共に上記通信端末から受信信号を受信する回路部(通信回路部210)と、当該通信基地局における、上記送信信号および上記受信信号の周波数帯域が異なる第1通信方式による通信状況、及び、上記送信信号および上記受信信号の周波数帯域が一致する第2通信方式による通信状況を判定する判定部(混雑判定部222)と、上記判定部による判定結果に応じて、上記第1通信方式において使用される周波数帯域を拡張すると共に上記第2通信方式において使用される周波数帯域を減縮する、又は、上記第1通信方式において使用される周波数帯域を減縮すると共に上記第2通信方式において使用される周波数帯域を拡張する制御部(通信制御部223)と、を備えている、ことを特徴としている。
上記の構成によれば、上記制御部は、当該通信基地局における通信状況に応じて、各通信方式において使用される周波数帯域の帯域幅を変更する。例えば、上記制御部は、上記第1通信方式の回線が混雑しているとの判定結果に応じて、上記第1通信方式の周波数帯域を拡張すると共に上記第2通信方式の周波数帯域を減縮することができる。また、上記制御部は、上記第2通信方式の回線が混雑しているとの判定結果に応じて、上記第2通信方式の周波数帯域を拡張すると共に上記第1通信方式の周波数帯域を減縮することができる。これにより、上記通信基地局は、上記複数の通信端末との通信効率の低下を抑え、通信効率のよい無線通信を実現することができる。
本発明の態様8に係る通信基地局は、上記態様6及び7において、上記制御部による制御内容を上記複数の通信端末のうち少なくとも一部の通信端末に通知する通知部を更に備えていてもよい。
上記の構成によれば、上記通信基地局は、上記制御部による制御内容(通信方式の切替、又は、周波数帯域の変更)を上記一部の通信端末に通知することができるため、上記一部の通信端末に対して、上記制御内容に対応した処理を容易に実行させることができる。従って、上記通信基地局は、上記複数の通信端末との間の通信効率の低下をより効果的に抑えることができる。
本発明の態様9に係る通信基地局における上記判定部は、上記態様6から8において、上記判定部は、上記第1通信方式により通信している通信端末の数と当該通信基地局が上記第1通信方式により同時に通信可能な通信端末の総数とを比較することにより、当該通信基地局における上記第1通信方式による通信状況を判定すると共に、上記第2通信方式により通信している通信端末の数と当該通信基地局が上記第2通信方式により同時に通信可能な通信端末の総数とを比較することにより、当該通信基地局における上記第2通信方式による通信状況を判定してもよい。
上記の構成によれば、上記判定部は、上記第1通信方式及び上記第2通信方式において、通信をしている通信端末の数(登録端末数)と上記同時に通信可能な通信端末の総数(通信可能端末数)との比較結果に応じて通信状況を判定する。これにより、上記制御部は、実際に通信を行っている通信端末の数と通信可能端末数とに基づく判定結果に応じて上述の制御を行うことができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、全二重通信を行う通信回路、全二重通信を行う携帯電話、スマートフォン及びPHSなどの通信装置、及び、全二重通信を行う基地局などに好適に利用することができる。
10:通信装置、20、基地局(通信基地局)、100:通信回路、101:アンテナ、102:サーキュレータ、103:送信フィルタ(第1フィルタ)、104:受信フィルタ(第2フィルタ)、107:送信部、108:受信部、109:検知部、110:判定部(判定部)、111:制御部(切替部)、120:ホスト部、210:通信回路部(回路部)、211:フィルタ部、220:制御部(通知部)、221:端末数登録部、222:混雑判定部(判定部)、223:通信制御部(制御部)、230:記憶部、231:通信可能端末数記憶部、232:登録端末数記憶部

Claims (3)

  1. 通信基地局と全二重通信を行う通信回路であって、
    上記通信基地局へ送信する送信信号を生成する送信部と、
    上記通信基地局から受信する受信信号を処理する受信部と、
    上記通信基地局との全二重通信の通信方式を切り替える切替部と、
    上記通信基地局における、上記送信信号および上記受信信号の周波数帯域が異なる第1通信方式による通信状況、及び、上記送信信号および上記受信信号の周波数帯域が一致する第2通信方式による通信状況の少なくとも一方を判定する判定部と、
    上記受信信号を濾波し、濾波した上記受信信号を上記受信部に供給する、通過帯域の中心周波数および帯域幅の両方が可変な受信フィルタと、を備え、
    上記切替部は、
    (i)上記判定部による判定結果に応じて、上記全二重通信の通信方式を、上記第1通信方式と上記第2通信方式との間で切り替えると共に、上記受信フィルタの通過帯域を制御し、
    (ii)上記通信基地局から、上記第1通信方式において使用される周波数帯域を拡張すると共に上記第2通信方式において使用される周波数帯域を減縮する旨の通知、又は、上記第1通信方式において使用される周波数帯域を減縮すると共に上記第2通信方式において使用される周波数帯域を拡張する旨の通知を受けたことに応じて、上記受信フィルタの通過帯域を制御する、
    ことを特徴とする通信回路。
  2. 上記送信部から供給される上記送信信号を濾波する送信フィルタをさらに備え、
    上記切替部は、上記通信方式を上記第1通信方式に切り替える場合に、上記受信フィルタの濾波する周波数帯域を上記送信フィルタの濾波する周波数帯域と異ならせ、上記通信方式を上記第2通信方式に切り替える場合に、上記受信フィルタの濾波する周波数帯域の少なくとも一部を、上記送信フィルタの濾波する周波数帯域の少なくとも一部に重複させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信回路。
  3. 上記送信フィルタから入力された上記送信信号をアンテナに出力すると共に、当該アンテナから入力された上記受信信号を上記受信フィルタに出力するサーキュレータを更に備えている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信回路。
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