JP2015204604A - 通信回路および電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】周波数分割複信および時分割複信で通信可能な通信回路を、より少ない部品数で実現する。【解決手段】FDD通信およびTDD通信のいずれか一方で外部と信号の送受信を行うRFIC(20)と、FDD通信の場合は周波数f3の信号を透過し、TDD通信の場合は周波数f5の信号を透過する送信フィルタ(30)と、FDD通信の場合は周波数f4の信号を透過し、TDD通信の場合は周波数f5の信号を透過する受信フィルタ(40)とを備える。【選択図】図3
Description
本発明は周波数分割複信および時分割複信で通信可能な通信回路、および当該通信回路を搭載した電子機器に関する。
従来、携帯電話やスマートフォンなどの携帯端末間の無線通信方式としてFDD(周波数分割複信:Frequency Division Duplex)方式およびTDD(時分割複信:Time Division Duplex)方式が広く採用されている。さらに、近年、FDD方式の通信と、TDD方式の通信との両方の通信方式に対応可能な回路が開発されている。例えば、特許文献1には、FDD通信とTDD通信との両方の通信方式が混在する回路において、通信システムおよび信号の送受信の切替えが可能な高周波回路が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、通信方式に応じて回路の数が増加するので、部品数が増えるという問題があった。より具体的には、特許文献1に記載の技術を用いてTDD通信とFDD通信との両方の通信方式で通信可能な回路を実現する場合、当該回路は少なくともTDD送受信用の回路(モジュール)と、FDD送受信の回路とを備える必要があった。
本発明は上記問題点に鑑みたものであり、その目的は、周波数分割複信および時分割複信で通信可能な通信回路を、より少ない部品数で実現することが可能な技術を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る通信回路は、周波数分割複信および時分割複信で通信可能な通信回路であって、周波数分割複信と時分割複信とのいずれかの通信方式にて外部と信号の送受信を行う送受信部と、上記送受信部からの送信信号を透過する送信フィルタと、上記外部からの受信信号を透過する受信フィルタと、を備え、上記送信フィルタは、上記周波数分割複信を行う場合、上記周波数分割複信における上記送信信号の周波数を含む第1周波数帯域の周波数成分を透過し、上記時分割複信で信号を送信する場合、上記時分割複信における上記信号の周波数を含む第3周波数帯域の周波数成分を透過し、上記受信フィルタは、上記周波数分割複信を行う場合は、上記周波数分割複信における上記受信信号の周波数を含む第2周波数帯域の周波数成分を透過し、上記時分割複信で信号の受信を行う場合、上記第3周波数帯域の周波数成分を透過することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、周波数分割複信および時分割複信で通信可能な通信回路を、より少ない部品数で実現することができる。
〔実施形態1〕
以下、本発明の第1の実施形態について、図1〜4を参照して説明する。まず始めに、本発明に係る通信回路にて行われる通信の方式について説明する。本発明に係る通信回路は、無線通信を行うための回路である。上記通信回路は、FDD(周波数分割複信:Frequency Division Duplex)方式での通信、および、TDD(時分割複信:Time Division Duplex)方式での通信の両方に対応可能な通信回路である。本発明に係る通信回路は、TDD方式での通信と、FDD方式での通信とを適宜切り替えて通信を行う。
以下、本発明の第1の実施形態について、図1〜4を参照して説明する。まず始めに、本発明に係る通信回路にて行われる通信の方式について説明する。本発明に係る通信回路は、無線通信を行うための回路である。上記通信回路は、FDD(周波数分割複信:Frequency Division Duplex)方式での通信、および、TDD(時分割複信:Time Division Duplex)方式での通信の両方に対応可能な通信回路である。本発明に係る通信回路は、TDD方式での通信と、FDD方式での通信とを適宜切り替えて通信を行う。
≪通信方式の概要≫
ここで、FDD方式およびTDD方式について説明する。FDD方式は、送信(上りリンク)と受信(下りリンク)とで異なる周波数帯域を使用する通信方式である。FDD方式での通信は、一般的に全二重通信で行われるが、通信回路を搭載する機器、または通信相手の機器の性能(通信速度や対応する通信方式)等により半二重通信で行われてもよい。なお、以降の説明では、全二重通信でFDD方式での通信を行う例を説明する。
ここで、FDD方式およびTDD方式について説明する。FDD方式は、送信(上りリンク)と受信(下りリンク)とで異なる周波数帯域を使用する通信方式である。FDD方式での通信は、一般的に全二重通信で行われるが、通信回路を搭載する機器、または通信相手の機器の性能(通信速度や対応する通信方式)等により半二重通信で行われてもよい。なお、以降の説明では、全二重通信でFDD方式での通信を行う例を説明する。
一方、TDD方式は、送信(上りリンク)と受信(下りリンク)とを異なるタイミング(タイムスロット)で行う通信方式である。TDD方式では、送信も受信も同じ周波数帯域を使用して通信を行うが、送信を行っている期間と受信を行っている期間は重複しない。なお、TDD方式の通信において、信号の送受信は交互に行われてもよいし、送信側と受信側とのどちらか一方に通信頻度が偏っていてもよい。例えば、送信1回(1区分)毎に受信を2回(2区分)行ってもよい。以降、FDD方式による通信を「FDD通信」、TDD方式による通信を「TDD通信」と称する。また、TDD通信による送信を「TDD送信」、TDD通信による受信を「TDD受信」と称する。
≪通信に使用する周波数帯域≫
次に、通信回路1が通信に使用する周波数帯域の具体例を図2を参照して説明する。図2は、通信回路1がFDD通信およびTDD通信を行う場合に利用する周波数帯域の一例を示す図である。なお、以降の説明は一例であり、通信回路1が通信に利用する周波数帯域は、FDD通信およびTDD通信が実現可能な周波数帯域であれば特に限定されない。
次に、通信回路1が通信に使用する周波数帯域の具体例を図2を参照して説明する。図2は、通信回路1がFDD通信およびTDD通信を行う場合に利用する周波数帯域の一例を示す図である。なお、以降の説明は一例であり、通信回路1が通信に利用する周波数帯域は、FDD通信およびTDD通信が実現可能な周波数帯域であれば特に限定されない。
本実施形態に係る通信回路は、FDD通信およびTDD通信において使用される周波数帯域を、LTE(ロング・ターム・エボリューション:Long-Term Evolution)システムのために3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)が規定するバンドから決定する。3GPP規格では、FDD通信用のペアバンド(送信に用いる周波数帯域と、受信に用いる周波数帯域との組み合わせ)が規定されている。
本実施形態において通信回路1は、FDD通信での送受信に使用する周波数帯域を、3GPP規格が規定する帯域1(band1)とする。すなわち、通信回路1は図示の通り、FDD通信での信号送信に利用する周波数帯域(FDD送信周波数帯域)を1920MHz〜1980MHzの帯域とし、FDD通信での信号受信に利用する周波数帯域(FDD受信周波数帯域)を2110MHz〜2170MHzの帯域とする。
また、3GPP規格では、TDD通信用のアンペアバンド(送受信に使用される周波数帯域)も規定されている。本実施形態において通信回路1は、TDDの送受信に使用する周波数帯域を、3GPP規格が規定する帯域36(band36)とする。すなわち、通信回路1は図示の通り、TDD通信での送受信に利用する周波数帯域(TDD周波数帯域)を1930MHz〜1990MHzの帯域とする。
以降の説明では便宜上、通信回路1がFDD通信で送信する信号(送信信号)の周波数をf3とし、FDD通信で受信する信号(受信信号)の周波数をf4とする。また、通信回路1がTDD通信にて送受信する信号の周波数をf5とする。なお、f3、f4、およびf5の周波数の高低は、必ずしも図2に示す関係でなくともよい。例えば、f3はf5と等しい、またはf5よりも高い周波数であっても構わない。
≪要部構成≫
次に、本実施形態に係る通信回路1の要部構成を、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る通信回路1の要部構成を示すブロック図である。なお、以降の説明では一例として、本発明に係る通信回路をスマートフォンに搭載した例について説明する。しかしながら、通信回路1を搭載する機器は特に限定されない。例えば、通信回路1は携帯電話、ノートパソコン、およびPDA等、スマートフォン以外の電子機器に搭載されていてもよい。
次に、本実施形態に係る通信回路1の要部構成を、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る通信回路1の要部構成を示すブロック図である。なお、以降の説明では一例として、本発明に係る通信回路をスマートフォンに搭載した例について説明する。しかしながら、通信回路1を搭載する機器は特に限定されない。例えば、通信回路1は携帯電話、ノートパソコン、およびPDA等、スマートフォン以外の電子機器に搭載されていてもよい。
通信回路1は、スマートフォン100(電子機器)に搭載された、スマートフォン100における無線通信機能を担う回路である。通信回路1は上述の通りFDD通信とTDD通信との両方に対応可能な通信回路であり、スマートフォン100からの指示制御等に応じて対応する通信方式を切替える。図示の通り、通信回路1は、アンテナ10、RFIC(Radio Frequency Integrated Circuit)20(送受信部)、送信フィルタ30、送信増幅器31、受信フィルタ40、および受信増幅器41を備える。
アンテナ10は、外部(例えば、無線通信の基地局)からの信号を受信し、受信した信号(受信信号)をRFIC20に供給するものである。また、アンテナ10は、後述するRFIC20から送信された信号(送信信号)を上記基地局等の、他の装置に向けて出力するものである。アンテナ10は、通信回路1においてFDD通信およびTDD通信に使用される周波数帯域の信号を送受信できればよく、その種類は特に限定されない。
送信フィルタ30および受信フィルタ40は、特定の周波数帯域以外の周波数成分を減衰させることにより、上記特定の周波数帯域の周波数成分を選択的に透過させる帯域通過型のフィルタ回路である。以降、信号が送信フィルタ30または受信フィルタ40を、所定値より小さい減衰率(フィルタで減衰される割合)で通過することを、「信号が(送信フィルタ30または受信フィルタ40を)透過する」と記載する。また、送信フィルタ30または受信フィルタ40が透過させる周波数成分の周波数帯域(フィルタでの減衰率が所定値より小さい周波数帯域)を、「透過周波数帯域」と称する。なお、送信フィルタ30において上記「所定値」は、例えば送信フィルタ30を透過した送信信号がアンテナ10から送信可能な強度になる値であればよい。また、受信フィルタ40において上記「所定値」は、例えば受信フィルタ40を透過した信号が、後述の受信増幅器41にて増幅可能な強度になる値であればよい。送信フィルタ30および受信フィルタ40は、後述するRFIC20によってインダクタンス、またはキャパシタンスなどを変更されることにより、透過周波数帯域が変化する可変フィルタである。
なお、送信フィルタ30は、少なくともFDD送信周波数帯域およびTDD周波数帯域に含まれる信号を透過可能であればよい。また受信フィルタ40は、少なくともFDD受信周波数帯域およびTDD周波数帯域に含まれる信号を透過可能であればよい。送信フィルタ30および受信フィルタ40は、具体的にはバンドパスフィルタ、またはハイパスフィルタとローパスフィルタとの組み合わせ等により実現できる。しかしながら通信回路1は、上述したフィルタ以外のフィルタ回路を送信フィルタ30および受信フィルタ40として利用してもよい。
送信増幅器31および受信増幅器41は、所定の周波数帯域の周波数の信号を増幅させる増幅回路である。送信増幅器31は送信信号を増幅し、受信増幅器41は受信信号を増幅する。以降、送信増幅器31または受信増幅器41が信号を、所定の割合以上に増幅させることを、単に「(送信増幅器31または受信増幅器41が)信号を増幅する」と記載する。また、送信増幅器31または受信増幅器41が所定の割合以上に増幅させる信号の周波数帯域を、「増幅周波数帯域」と称する。なお、送信増幅器31において上記「所定の割合」は、例えば増幅後の信号が送信フィルタ30を透過した場合、アンテナ10から送信可能な強度になる値であればよい。また、受信増幅器41において上記「所定の割合」は、例えば増幅後の信号がRFIC20により受信および処理可能な強度になる値であればよい。送信増幅器31および受信増幅器41は、後述するRFIC20からの指示に従って特性(増幅可能な周波数帯域)を切り替える(変化させる)可変増幅器である。
なお、送信増幅器31は、少なくともFDD送信周波数帯域およびTDD周波数帯域に含まれる信号を増幅可能であればよい。また送信増幅器31は、少なくともFDD受信周波数帯域およびTDD周波数帯域に含まれる信号を増幅可能であればよい。送信増幅器31および受信増幅器41は、具体的にはオペアンプなどにより実現できる。しかしながら、通信回路1は上述したアンプ以外の増幅回路を送信増幅器31および受信増幅器41として利用してもよい。
RFIC20は、送信信号をアンテナ10を介して外部に送信するものである。また、RFIC20は、アンテナ10から出力された受信信号を受信し処理するものである。RFIC20はまた、スマートフォン100のCPU(Central Processing Unit)からの通信方式の切替え指示を受けて、通信回路1の対応する通信方式を切替えるものである。具体的には、RFIC20は送信フィルタ30および受信フィルタ40の透過周波数帯域、ならびに送信増幅器31および受信増幅器41の増幅周波数帯域を変化させることにより、通信回路1の対応する通信方式をFDD方式からTDD方式へ、もしくはTDD方式からFDD方式へと切替える。
さらに、RFIC20は通信回路1がTDD通信を行っている場合、送信フィルタ30および受信フィルタ40の透過周波数帯域、ならびに送信増幅器31および受信増幅器41の増幅周波数帯域を変化させる。これにより、TDD通信の送信と受信とを切替える。なお、本実施形態において、RFIC20は高周波通信を行う集積回路である。しかしながら上述の通り、本発明において通信に用いる周波数帯域(送信信号および受信信号の周波数)は特に限定されないので、RFIC20は低周波での通信を行う回路であってもよい。
≪各部材の接続関係≫
次に、再度図1を参照して、各部材の接続関係について説明する。図示の通り、通信回路1において、RFIC20の出力端子は送信増幅器31の入力端子に接続される。また、送信増幅器31の出力端子は送信フィルタ30の入力端子に接続される。そして、送信フィルタ30の出力端子は、アンテナ10の入力端子に接続される。RFIC20、送信増幅器31、送信フィルタ30、およびアンテナ10が上述のように接続されることにより、RFIC20が生成する送信信号は、送信増幅器31および送信フィルタ30を順に経由し、アンテナ10から送信される。換言すると、通信回路1において、RFIC20、送信増幅器31、送信フィルタ30、およびアンテナ10は上述のように接続されることにより、送信回路を形成する。
次に、再度図1を参照して、各部材の接続関係について説明する。図示の通り、通信回路1において、RFIC20の出力端子は送信増幅器31の入力端子に接続される。また、送信増幅器31の出力端子は送信フィルタ30の入力端子に接続される。そして、送信フィルタ30の出力端子は、アンテナ10の入力端子に接続される。RFIC20、送信増幅器31、送信フィルタ30、およびアンテナ10が上述のように接続されることにより、RFIC20が生成する送信信号は、送信増幅器31および送信フィルタ30を順に経由し、アンテナ10から送信される。換言すると、通信回路1において、RFIC20、送信増幅器31、送信フィルタ30、およびアンテナ10は上述のように接続されることにより、送信回路を形成する。
また、図示の通り、通信回路1において、アンテナ10の出力端子は受信フィルタ40の入力端子に接続される。また、受信フィルタ40の出力端子は受信増幅器41の入力端子に接続される。そして、受信増幅器41の出力端子はRFIC20の入力端子に接続される。RFIC20、受信増幅器41、受信フィルタ40、およびアンテナ10が上述のように接続されることにより、アンテナ10が受信した受信信号は、受信フィルタ40および受信増幅器41を順に経由し、RFIC20に供給(受信)される。換言すると、通信回路1において、アンテナ10、受信フィルタ40、受信増幅器41、およびRFIC20は上述のように接続されることにより、受信回路を形成する。なお、送信フィルタ30と送信増幅器31、受信フィルタ40と受信増幅器41は接続順序が逆でもよい。
≪通信方式の切替えと特性変化≫
次に、図3を参照して、通信回路1において通信方式を切替えた場合の、送信フィルタ30および受信フィルタ40の透過周波数帯域、ならびに送信増幅器31および受信増幅器41の増加周波数帯域の変化について説明する。図3は、FDD通信、TDD送信、およびTDD受信を行う場合の、通信回路1を示す図である。図3の(a)はFDD通信時の上記通信回路を示し、図3の(b)はTDD送信時の上記通信回路を示し、図3の(c)はTDD受信時の上記通信回路を示す。なお、図の実線は回路の接続関係を示し、太線の矢印は信号の流れる方向を示している。また、点線の矢印は、RFIC20が各部材に対し行う制御の内容を示している。
次に、図3を参照して、通信回路1において通信方式を切替えた場合の、送信フィルタ30および受信フィルタ40の透過周波数帯域、ならびに送信増幅器31および受信増幅器41の増加周波数帯域の変化について説明する。図3は、FDD通信、TDD送信、およびTDD受信を行う場合の、通信回路1を示す図である。図3の(a)はFDD通信時の上記通信回路を示し、図3の(b)はTDD送信時の上記通信回路を示し、図3の(c)はTDD受信時の上記通信回路を示す。なお、図の実線は回路の接続関係を示し、太線の矢印は信号の流れる方向を示している。また、点線の矢印は、RFIC20が各部材に対し行う制御の内容を示している。
FDD通信を行う場合(図3の(a))、RFIC20は送信増幅器31の増幅周波数帯域と、送信フィルタ30の透過周波数帯域とを、送信信号の周波数f5を含む周波数帯域(第1周波数帯域)に設定する。RFIC20はまた、受信増幅器41の増幅周波数帯域と、受信フィルタ40の透過周波数帯域とを、受信信号の周波数f4を含む周波数帯域(第2周波数帯域)に設定する。このように設定を行うことで、通信回路1はFDD通信に対応する。ここで、RFIC20から送信信号(周波数f3)が出力されると、当該送信信号はまず送信増幅器31にて増幅される。増幅された送信信号は、次に送信フィルタ30にてノイズ(周波数f3以外の信号)がカットされ、アンテナ10へ入力される。そして、アンテナ10は、入力された送信信号を外部に向けて送信する。また、アンテナ10が受信した受信信号(周波数f4)は、受信フィルタ40を透過し受信増幅器41にて増幅される。そして、RFIC20は、増幅された受信信号を受信する。
一方、TDD通信を行う場合(図3の(b)〜(c))、RFIC20は、TDD送信の設定と、TDD受信の設定とを所定の時間間隔で繰り返す。TDD送信を行う場合(図3の(b))、RFIC20は、送信増幅器31の増幅周波数帯域と、送信フィルタ30の透過周波数帯域とを、送受信信号の周波数f5を含む周波数帯域(第3周波数帯域)に設定する。このように設定を行うことで、通信回路1はTDD送信に対応する。ここで、RFIC20から送信信号(周波数f5)が出力されると、当該送信信号は送信増幅器31にて増幅され、送信フィルタ30を透過し、そしてアンテナ10を介し外部に送信される。
なお、通信回路1においてTDD送信を行う場合、RFIC20は、受信フィルタ40の透過周波数帯域を、周波数f5を含まない周波数帯域とすることにより、受信フィルタ40にて周波数f5の信号を遮断してもよい。さらに、RFIC20は、受信増幅器41を省電力モードとしてもよい。ここで、「省電力モード」とは、受信増幅器41がいずれの周波数帯域の信号も増幅しない状態(増幅器として機能しない状態)を示す。なお、RFIC20は受信増幅器41を省電力モードとする代わりに、受信増幅器41の増幅周波数帯域が少なくとも周波数f5を含まない帯域になるように、受信増幅器41を制御してもよい。このように、受信フィルタ40にて送信信号を遮断することにより、送信信号が受信回路に流れ込むことを防ぐことができる。換言すると、通信回路1は送信回路と受信回路とを電気的に分離し信号品質を向上させることができる。また、受信増幅器41を省電力モードとすることによっても、送信回路と受信回路とを電気的に分離し信号品質の低下を防ぐことができる。さらに、上記省電力モードでは送信増幅器31または受信増幅器41の消費電力を抑制することができる。
TDD受信を行う場合(図3の(c))、RFIC20は、受信増幅器41の増幅周波数帯域と、受信フィルタ40の透過周波数帯域とを、送受信信号の周波数f5を含む周波数帯域に設定する。このように設定を行うことで、通信回路1はTDD受信に対応する。ここで、アンテナ10が受信信号(周波数f5)を受信すると、当該受信信号は受信増幅器41にて増幅され、受信フィルタ40を透過し、そしてRFIC20に受信される。なお、TDD送信時と同様に、RFIC20はTDD受信時において、送信フィルタ30の透過周波数帯域を、周波数f5を含まない周波数帯域とすることにより、送信フィルタ30にて周波数f5の信号を遮断してもよい。また、RFIC20は、送信増幅器31を省電力モードとしてもよい。これにより、TDD送信時と同様に、通信回路1は送信回路と受信回路とを電気的に分離し信号品質の低下を防ぐことができる。
なお、上述したように、FDD通信の送信信号の周波数f3と、FDD通信の受信信号の周波数f4と、TDD通信の送受信信号の周波数f5との高低の関係は特に限定されない。そのため、f3またはf4と、f5とが一致していてもよい。この場合、通信回路1は、FDD通信とTDD通信とを切替える際に、送信フィルタ30および受信フィルタ40の透過周波数帯域の変更、ならびに送信増幅器31および受信増幅器41の増幅周波数帯域の変更をより少なくすることができる。例えば、f3とf5とが一致する場合、通信回路1は、TDD送信時の設定からFDD通信の設定に切替わるときに、送信フィルタ30の透過周波数帯域の変更と、送信増幅器31の増幅周波数帯域の変更とを省略することができる。同様に、f4とf5とが一致する場合、通信回路1は、TDD受信時の設定からFDD通信の設定に切替わるときに、受信フィルタ40の透過周波数帯域の変更と、受信増幅器41の増幅周波数帯域の変更とを省略することができる。
≪通信回路における信号の流れ≫
続いて、図4を参照して、通信回路1を搭載したスマートフォン100が他の装置とFDD通信およびTDD通信を行う場合について説明する。図4は、スマートフォン100が他の電子機器と通信する場合の信号の流れを示す図である。図4の(a)はFDD通信の場合の信号の流れを示し、図4の(b)はTDD送信の場合の信号の流れを示し、図4の(c)はTDD受信の場合の信号の流れを示す。なお、以降の説明において、図3における通信回路1の説明と重複する部分の説明は省略する。図4の(a)〜(c)に示す通り、スマートフォン100は、FDD通信およびTDD通信において基地局300を介しスマートフォン200と通信を行う。なお、スマートフォン200はスマートフォン100と同様の通信回路を持つ。また、アンテナ10とアンテナ210は同様の構成である。
続いて、図4を参照して、通信回路1を搭載したスマートフォン100が他の装置とFDD通信およびTDD通信を行う場合について説明する。図4は、スマートフォン100が他の電子機器と通信する場合の信号の流れを示す図である。図4の(a)はFDD通信の場合の信号の流れを示し、図4の(b)はTDD送信の場合の信号の流れを示し、図4の(c)はTDD受信の場合の信号の流れを示す。なお、以降の説明において、図3における通信回路1の説明と重複する部分の説明は省略する。図4の(a)〜(c)に示す通り、スマートフォン100は、FDD通信およびTDD通信において基地局300を介しスマートフォン200と通信を行う。なお、スマートフォン200はスマートフォン100と同様の通信回路を持つ。また、アンテナ10とアンテナ210は同様の構成である。
スマートフォン100とスマートフォン200とでFDD通信を行う場合(図4の(a))、スマートフォン100の通信回路1では、送信フィルタ30の透過周波数帯域および送信増幅器31の増幅周波数帯域は、FDD通信に対応する周波数帯域(f3を含む周波数帯域)に設定されている。また、通信回路1において、受信フィルタ40の透過周波数帯域および受信増幅器41の増幅周波数帯域は、FDD通信に対応する周波数帯域(f4を含む周波数帯域)に設定されている。スマートフォン200の通信回路でも、透過周波数帯域および増幅周波数帯域は上述のように設定されている。
このような状態で、スマートフォン100において処理された情報を含む信号(周波数f3)がRFIC20から出力されると、送信信号は送信増幅器31および送信フィルタ30を経由し、アンテナ10から基地局300へと出力される。基地局300は送信信号を受信すると、当該送信信号を周波数f3から、FDD通信における受信信号の周波数f4へと変換する。そして、基地局300は周波数f4の受信信号をスマートフォン200に向けて送信する。スマートフォン200はアンテナ210にて受信した上記受信信号を、自機に備えた通信回路の受信回路を介して透過および増幅させ、増幅させた受信信号をRFICにて受け取り処理する。一方、スマートフォン200にて処理された情報を含む送信信号(周波数f3)も同様に、通信回路からアンテナ210を介し基地局300へと送信される。基地局300はスマートフォン200からの送信信号を周波数f4の受信信号へと変換し、スマートフォン100へと送信する。そして、スマートフォン100は上記受信信号(スマートフォン200からの信号)をアンテナ10および受信回路を介してRFIC20で受け取り処理する。
また、スマートフォン100がスマートフォン200に対しTDD通信を行う場合(図4の(b)および(c))は、スマートフォン100の通信回路1は、透過周波数帯域と増幅周波数帯域は、図3の(b)および(c)にて説明した設定(TDD送信の設定およびTDD受信の設定)を所定の時間間隔で繰り返す。同様に、スマートフォン200においても、上記2つの設定が繰り返される。ここで、スマートフォン200において処理された情報を含む信号(周波数f5)がRFIC20から出力されると、当該信号は通信回路1の送信回路を経由し、アンテナ10から基地局300へと送信される。基地局300は、TDDのタイミングに合わせてスマートフォン200に当該信号を送信する。スマートフォン200はTDD受信時に上記信号をアンテナ210にて受信し、当該信号を、受信回路を経由しRFIC20にて受け取り処理する。
以上のように、本実施形態に係る通信回路1は、FDD通信とTDD通信とを共通の回路を用いて行うことができる。したがって、通信回路1は、より少ない部品数でFDD通信とTDD通信との両方を実現できるという効果を奏する。
〔実施形態2〕
本発明に係る通信回路1は、送信フィルタ30と送信増幅器31との間と、受信フィルタ40と受信増幅器41との間とに、終端負荷を備えていてもよい。以下、本発明の第2の実施形態について、図5を参照して説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。図5は、本実施形態に係るスマートフォン100が他の電子機器と通信する場合の信号の流れを示す図である。図5の(a)はFDD通信の場合の信号の流れを示し、図5の(b)はTDD送信の場合の信号の流れを示し、図5の(c)はTDD受信の場合の信号の流れを示す。
本発明に係る通信回路1は、送信フィルタ30と送信増幅器31との間と、受信フィルタ40と受信増幅器41との間とに、終端負荷を備えていてもよい。以下、本発明の第2の実施形態について、図5を参照して説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。図5は、本実施形態に係るスマートフォン100が他の電子機器と通信する場合の信号の流れを示す図である。図5の(a)はFDD通信の場合の信号の流れを示し、図5の(b)はTDD送信の場合の信号の流れを示し、図5の(c)はTDD受信の場合の信号の流れを示す。
本実施形態に係る通信回路1は、送信終端負荷32および受信終端負荷42を備える点において、実施形態1に係る通信回路1と異なる。送信終端負荷32は、送信回路に流れる信号を終端させる終端負荷である。また、受信終端負荷42は、受信回路に流れる信号を終端させる終端負荷である。送信終端負荷32は送信フィルタ30と送信増幅器31との間に接続され、受信終端負荷42は送信フィルタ30と送信増幅器31との間に接続される。なお、送信終端負荷32および受信終端負荷42は、それぞれ通信回路1と接続するか否かを切替えるスイッチを内蔵している。また、送信終端負荷32および受信終端負荷42の抵抗値は、送信信号または受信信号を終端させることが可能な値であればよい。具体的には、送信終端負荷32および受信終端負荷42は、0ohm/50ohmのような抵抗器、インダクタ、コンデンサ等で実現可能である。
スマートフォン100がFDD通信を行う場合(図6の(a))、送信終端負荷32および受信終端負荷42は、RFIC20により、それぞれ送信回路および受信回路との接続を解除される。これにより、スマートフォン100は、送信回路および受信回路のいずれの回路でも信号を終端させず、全二重通信を行うことができる。一方、スマートフォン100がTDD通信を行う場合、(図6の(b)および(c))RFIC20は、TDD送信時は受信終端負荷42と受信回路とを接続させる。これにより、送信信号が受信回路に流れた場合でも、受信終端負荷42により送信信号を終端させることができる。また、RFIC20は、TDD受信時は送信終端負荷32と送信回路とを接続させる。これにより、受信信号が送信回路に流れた場合でも、送信終端負荷32により受信信号を終端させることができる。換言すると、通信回路1は送信回路と受信回路とを電気的により分離することができる。したがって、通信回路1は、TDD通信での信号の送受信において、送信信号および受信信号の信号品質の低下を防ぐことができる。
〔実施形態3〕
また、本発明に係る通信回路1は、TDD通信を行う場合、信号の送信時は送信回路(送信フィルタ30)とアンテナを接続し、信号の受信時は受信回路(受信フィルタ40)とアンテナとを接続するようにしてもよい。以下、本発明の第3の実施形態について、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態に係るスマートフォン100が他の電子機器と通信する場合の信号の流れを示す図である。図6の(a)はFDD通信の場合の信号の流れを示し、図6の(b)はTDD送信の場合の信号の流れを示し、図6の(c)はTDD受信の場合の信号の流れを示す。
また、本発明に係る通信回路1は、TDD通信を行う場合、信号の送信時は送信回路(送信フィルタ30)とアンテナを接続し、信号の受信時は受信回路(受信フィルタ40)とアンテナとを接続するようにしてもよい。以下、本発明の第3の実施形態について、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態に係るスマートフォン100が他の電子機器と通信する場合の信号の流れを示す図である。図6の(a)はFDD通信の場合の信号の流れを示し、図6の(b)はTDD送信の場合の信号の流れを示し、図6の(c)はTDD受信の場合の信号の流れを示す。
本実施形態に係る通信回路1は、スイッチ50を備える点で実施形態1に係る通信回路1と異なる。スイッチ50は、アンテナ10の接続先を切替えるスイッチである。スイッチ50は、アンテナ10と送信フィルタ30とを接続するか否かの切替えを行うスイッチ(送信側スイッチ)と、アンテナ10と受信フィルタ40とを接続するか否かの切替えを行うスイッチ(受信側スイッチ)とで構成される。スマートフォン100がFDD通信を行う場合(図6の(a))、RFIC20は、スイッチ50においてアンテナ10を送信フィルタ30および受信フィルタ40の両方と接続させる。これにより、スマートフォン100はFDD通信による全二重通信を行うことができる。一方、スマートフォン100がTDD通信を行う場合(図6の(b)および(c))、RFIC20は、TDD送信時はスイッチ50においてアンテナ10と送信フィルタ30とを接続させるが、アンテナ10と受信フィルタ40とは接続させない(図6の(b))。また、RFIC20は、TDD受信時は、スイッチ50においてアンテナ10と受信フィルタ40とを接続するが、アンテナ10と送信フィルタ30とは接続しない(図6の(c))。
このように、通信回路1は、TDD送信時はアンテナ10と受信回路の接続を解除し、TDD受信時はアンテナ10と送信回路との接続を解除することにより、送信回路と受信回路とを電気的に分離することができる。これにより、通信回路1はTDD通信での信号の送受信において、より信号品質を高めることができる。さらにこの場合、TDD送信時は受信回路とアンテナ10が、TDD受信時は送信回路とRFIC20が接続されていないため、TDD送信とTDD受信とで送信フィルタ30および受信フィルタ40の透過周波数帯域、ならびに送信増幅器31および受信増幅器41の増幅周波数帯域を変更しなくともよい。具体的には、RFIC20は、TDD通信を行う間は、送信フィルタ30および受信フィルタ40の透過周波数帯域、ならびに送信増幅器31および受信増幅器41の増幅周波数帯域をf5を含む周波数帯域とすればよい。このように、本実施形態に係る通信回路1は、TDD通信の間の設定変更をより少なくすることができる。
〔変形例〕
上記各実施形態では、通信回路1は、1つのペアバンド(FDD送信周波数とFDD受信周波数の1セット)が示す周波数帯域をFDD通信に利用し、1つのアンペアバンド(TDD送受信周波数)が示す周波数帯域をTDD通信に利用することとした。しかしながら、通信回路1は、当該回路で複数のペアバンドの設定を持ち、当該設定を切替える(すなわち、RFIC20が上記ペアバンドに応じて各フィルタおよび増幅器の抵抗値および容量値を変更する)ことで、複数のFDD送信周波数帯域およびFDD受信周波数帯域に対応可能な構成としてもよい。例えば、通信回路1はband1でのFDD通信と、他のbandでのFDD通信とをさらに切替え可能な回路であってもよい。同様に、通信回路1はTDD周波数帯域を複数持ち、TDD周波数帯域の設定を切替ることにより、複数のTDD周波数帯域に対応可能な構成としてもよい。
上記各実施形態では、通信回路1は、1つのペアバンド(FDD送信周波数とFDD受信周波数の1セット)が示す周波数帯域をFDD通信に利用し、1つのアンペアバンド(TDD送受信周波数)が示す周波数帯域をTDD通信に利用することとした。しかしながら、通信回路1は、当該回路で複数のペアバンドの設定を持ち、当該設定を切替える(すなわち、RFIC20が上記ペアバンドに応じて各フィルタおよび増幅器の抵抗値および容量値を変更する)ことで、複数のFDD送信周波数帯域およびFDD受信周波数帯域に対応可能な構成としてもよい。例えば、通信回路1はband1でのFDD通信と、他のbandでのFDD通信とをさらに切替え可能な回路であってもよい。同様に、通信回路1はTDD周波数帯域を複数持ち、TDD周波数帯域の設定を切替ることにより、複数のTDD周波数帯域に対応可能な構成としてもよい。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る通信回路(通信回路1)は、周波数分割複信(FDD通信)および時分割複信(TDD通信)で通信可能な通信回路であって、上記周波数分割複信と上記時分割複信とのいずれかの通信方式にて外部と信号の送受信を行う送受信部(RFIC20)と、上記送受信部からの送信信号を透過する送信フィルタ(送信フィルタ30)と、上記外部からの受信信号を透過する受信フィルタ(受信フィルタ40)と、を備え、上記送信フィルタは、上記周波数分割複信を行う場合、上記周波数分割複信における上記送信信号の周波数(f3)を含む第1周波数帯域の周波数成分を透過し、上記時分割複信で信号を送信する場合、上記時分割複信における上記信号の周波数(f5)を含む第3周波数帯域の周波数成分を透過し、上記受信フィルタは、上記周波数分割複信を行う場合は、上記周波数分割複信における上記受信信号の周波数(f4)を含む第2周波数帯域の周波数成分を透過し、上記時分割複信で信号の受信を行う場合、上記第3周波数帯域の周波数成分を透過する。
本発明の態様1に係る通信回路(通信回路1)は、周波数分割複信(FDD通信)および時分割複信(TDD通信)で通信可能な通信回路であって、上記周波数分割複信と上記時分割複信とのいずれかの通信方式にて外部と信号の送受信を行う送受信部(RFIC20)と、上記送受信部からの送信信号を透過する送信フィルタ(送信フィルタ30)と、上記外部からの受信信号を透過する受信フィルタ(受信フィルタ40)と、を備え、上記送信フィルタは、上記周波数分割複信を行う場合、上記周波数分割複信における上記送信信号の周波数(f3)を含む第1周波数帯域の周波数成分を透過し、上記時分割複信で信号を送信する場合、上記時分割複信における上記信号の周波数(f5)を含む第3周波数帯域の周波数成分を透過し、上記受信フィルタは、上記周波数分割複信を行う場合は、上記周波数分割複信における上記受信信号の周波数(f4)を含む第2周波数帯域の周波数成分を透過し、上記時分割複信で信号の受信を行う場合、上記第3周波数帯域の周波数成分を透過する。
上記の構成によれば、通信回路は、周波数分割複信を行う場合は、送信フィルタに送信信号を透過させ、受信フィルタに受信信号を透過させる。また、通信回路は、時分割複信を行う場合で信号の送信を行う場合は送信フィルタに送信信号を透過させ、時分割複信を行う場合で信号の受信を行う場合は受信フィルタに受信信号を透過させる。送信フィルタおよび受信フィルタ自体は、周波数分割複信と時分割複信とで共通して用いられるものであるので、通信回路は、周波数分割複信と時分割複信とを共通の回路を用いて行うことができる。したがって、通信回路は、より少ない部品数で周波数分割複信と時分割複信との両方を実現できる。
本発明の態様2に係る通信回路は、上記態様1において、上記送信フィルタは、上記時分割複信で信号を送信する場合は上記第3周波数帯域の周波数成分を遮断し、上記受信フィルタは、上記時分割複信で信号を受信する場合は上記第3周波数帯域の周波数成分を遮断してもよい。
上記の構成によれば、通信回路は時分割複信を行う場合に、送信フィルタにおいて受信信号を遮断し、受信フィルタにて送信信号を遮断する。ここで、「受信信号を遮断する」とは、透過周波数帯域を、受信信号を含まない周波数帯域とすることである。同様に、「送信信号を遮断する」とは、透過周波数帯域を、送信信号を含まない周波数帯域とすることである。このように送信信号または受信信号を遮断することにより、時分割複信を行う場合において、送信信号が受信フィルタを透過すること、および受信信号が送信フィルタを透過することを防ぐことができる。したがって、通信回路は時分割複信での通信において信号品質の低下を防ぐことができる。
本発明の態様3に係る通信回路は、上記態様1または2において、上記送受信部が送信する信号を増幅する送信増幅器(送信増幅器31)と、上記送受信部が受信する信号を増幅する受信増幅器(受信増幅器41)と、を備え、上記送信増幅器は、上記送受信部が上記周波数分割複信を行う場合は上記第1周波数帯域の周波数成分を増幅し、上記送受信部が上記時分割複信で信号の送信を行う場合は、上記第3周波数帯域の周波数成分を増幅させ、上記受信増幅器は、上記送受信部が上記周波数分割複信を行う場合は上記第2周波数帯域の周波数成分を増幅し、上記送受信部が上記時分割複信で信号の送信を行う場合は、上記第3周波数帯域の周波数成分を増幅させてもよい。
上記の構成によれば、通信回路は、通信方式に応じて送信増幅器および受信増幅器が増幅する周波数帯域を切替えることができるので、通信に使用する周波数帯域の周波数成分のみを増幅させることができる。したがって、通信回路は信号品質を向上させることができる。
本発明の態様4に係る通信回路は、上記態様3において、上記送信フィルタと上記送信増幅器との間に接続される送信終端負荷(送信終端負荷32)と、上記受信フィルタと上記受信増幅器との間に接続される受信終端負荷(受信終端負荷42)と、を備え、上記送信終端負荷は、上記時分割複信で信号を受信する場合に上記信号を終端させ、上記受信終端負荷は、上記時分割複信で信号を送信する場合に上記信号を終端させてもよい。
上記の構成によれば、通信回路は時分割複信を行う場合に、送信終端負荷において受信信号を終端させ、受信終端負荷にて送信信号を終端させる。したがって、通信回路は時分割複信での通信における信号品質の低下を防ぐことができる。
本発明の態様5に係る電子機器は、上記態様1から4のいずれか一態様に記載の通信回路を備えている。
上記の構成によれば、上記電子機器は、上述の通信回路と同様の効果を奏する。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、FDD方式およびTDD方式にて通信を行う通信回路、および当該通信回路を搭載可能な電子機器などに好適に利用することができる。
1 通信回路、20 RFIC(送受信部)、30 送信フィルタ、31 送信増幅器、32 送信終端負荷、40 受信フィルタ、41 受信増幅器、42 受信終端負荷、100 スマートフォン(電子機器)
Claims (5)
- 周波数分割複信および時分割複信で通信可能な通信回路であって、
上記周波数分割複信と上記時分割複信とのいずれかの通信方式にて外部と信号の送受信を行う送受信部と、
上記送受信部からの送信信号を透過する送信フィルタと、
上記外部からの受信信号を透過する受信フィルタと、を備え、
上記送信フィルタは、上記周波数分割複信を行う場合、上記周波数分割複信における上記送信信号の周波数を含む第1周波数帯域の周波数成分を透過し、上記時分割複信で信号を送信する場合、上記時分割複信における上記信号の周波数を含む第3周波数帯域の周波数成分を透過し、
上記受信フィルタは、上記周波数分割複信を行う場合は、上記周波数分割複信における上記受信信号の周波数を含む第2周波数帯域の周波数成分を透過し、上記時分割複信で信号の受信を行う場合、上記第3周波数帯域の周波数成分を透過することを特徴とする通信回路。 - 上記送信フィルタは、上記時分割複信で信号を送信する場合は上記第3周波数帯域の周波数成分を遮断し、
上記受信フィルタは、上記時分割複信で信号を受信する場合は上記第3周波数帯域の周波数成分を遮断することを特徴とする、請求項1に記載の通信回路。 - 上記送受信部が送信する信号を増幅する送信増幅器と、
上記送受信部が受信する信号を増幅する受信増幅器と、を備え、
上記送信増幅器は、上記送受信部が上記周波数分割複信を行う場合は上記第1周波数帯域の周波数成分を増幅し、上記送受信部が上記時分割複信で信号の送信を行う場合は、上記第3周波数帯域の周波数成分を増幅させ、
上記受信増幅器は、上記送受信部が上記周波数分割複信を行う場合は上記第2周波数帯域の周波数成分を増幅し、上記送受信部が上記時分割複信で信号の送信を行う場合は、上記第3周波数帯域の周波数成分を増幅させることを特徴とする、請求項1または2に記載の通信回路。 - 上記送信フィルタと上記送信増幅器との間に接続される送信終端負荷と、
上記受信フィルタと上記受信増幅器との間に接続される受信終端負荷と、を備え、
上記送信終端負荷は、上記時分割複信で信号を受信する場合に上記信号を終端させ、
上記受信終端負荷は、上記時分割複信で信号を送信する場合に上記信号を終端させることを特徴とする、請求項3に記載の通信回路。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の通信回路を備えていることを特徴とする電子機器。
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