JP2014017764A - 無線通信装置、無線通信方法及びプログラム - Google Patents

無線通信装置、無線通信方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】FDD及びTDDの両方で無線通信するための回路のサイズを縮小し、当該回路のコストを低減すること。
【解決手段】第1の周波数帯域の信号を入出力するための第1の端子、第2の周波数帯域の信号を入出力するための第2の端子、及びアンテナに接続される第3の端子を有する共用器と、受信信号を処理する受信系回路と、送信信号を生成する送信系回路と、第1のモードでは、上記第1の端子及び上記第2の端子の一方を上記受信系回路に接続し、上記第1の端子及び上記第2の端子の他方を上記送信系回路に接続し、第2のモードでは、上記第1の端子及び上記第2の端子の一方を上記受信系回路及び上記送信系回路に交互に接続するスイッチと、を備える無線通信装置が提供される。
【選択図】図4

Description

本開示は、無線通信装置、無線通信方法及びプログラムに関する。
従来、異なる2つの通信システムのデュアルモード端末では、典型的には、一方の通信システム用の回路と他方の通信システム用の回路とが並列に配置される。そして、これらの回路は、スイッチによりアンテナ共用器に接続される。
例えば、特許文献1には、W−DCMA(Wideband Code Division Multiple Access)システムとPHS(Personal Handy-phone System)とのデュアルモード端末の構成の例が開示されている。
特開2004−186713号公報
同様に、FDD(Frequency Division Duplex)及びTDD(Time Division Duplex)のデュアルモード端末では、FDD用の回路とTDD用の回路が並列に配置され、これらの回路はスイッチでアンテナ共用器に接続されると考えられる。しかし、FDDとTDDとでは、無線フレームの構成が大きく異なるものの、FDD用の回路とTDD用の回路とは多くの共通性を有する。よって、上述したような回路の並列では、回路のサイズが大きくなり、また回路のコストも高くなる。
そこで、FDD及びTDDの両方で無線通信するための回路のサイズを縮小し、当該回路のコストを低減することを可能にする仕組みが提供されることが望ましい。
本開示によれば、第1の周波数帯域の信号を入出力するための第1の端子、第2の周波数帯域の信号を入出力するための第2の端子、及びアンテナに接続される第3の端子を有する共用器と、受信信号を処理する受信系回路と、送信信号を生成する送信系回路と、第1のモードでは、上記第1の端子及び上記第2の端子の一方を上記受信系回路に接続し、上記第1の端子及び上記第2の端子の他方を上記送信系回路に接続し、第2のモードでは、上記第1の端子及び上記第2の端子の一方を上記受信系回路及び上記送信系回路に交互に接続するスイッチと、を備える無線通信装置が提供される。
また、本開示によれば、第1の周波数帯域の信号を入出力するための第1の端子、第2の周波数帯域の信号を入出力するための第2の端子、及びアンテナに接続される第3の端子を有する共用器と、受信信号を処理する受信系回路と、送信信号を生成する送信系回路とを備える無線通信装置において、第1のモードでは、上記第1の端子及び上記第2の端子の一方を上記受信系回路に接続し、上記第1の端子及び上記第2の端子の他方を上記送信系回路に接続することと、上記無線通信装置において、第2のモードでは、上記第1の端子及び上記第2の端子の一方を上記受信系回路及び上記送信系回路に交互に接続することと、を含む通信制御方法が提供される。
また、本開示によれば、コンピュータに、第1の周波数帯域の信号を入出力するための第1の端子、第2の周波数帯域の信号を入出力するための第2の端子、及びアンテナに接続される第3の端子を有する共用器と、受信信号を処理する受信系回路と、送信信号を生成する送信系回路とを備える無線通信装置において、第1のモードでは、上記第1の端子及び上記第2の端子の一方を上記受信系回路に接続し、上記第1の端子及び上記第2の端子の他方を上記送信系回路に接続するように、スイッチを制御することと、上記無線通信装置において、第2のモードでは、上記第1の端子及び上記第2の端子の一方を上記受信系回路及び上記送信系回路に交互に接続するように、上記スイッチを制御することと、を実行させるためのプログラムが提供される。
以上説明したように本開示によれば、FDD及びTDDの両方で無線通信するための回路のサイズを縮小し、当該回路のコストを低減することが可能となる。
想定されるFDD及びTDDのデュアルモード端末の構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る端末装置の構成の一例を示すブロック図である。 FDDモードで無線通信するための、第1の実施形態に係る高周波スイッチの動作を説明するための説明図である。 ダウンリンク周波数帯域においてTDDモードで無線通信するための、第1の実施形態に係る高周波スイッチの動作を説明するための説明図である。 アップリンク周波数帯域においてTDDモードで無線通信するための、第1の実施形態に係る高周波スイッチの動作を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る端末装置の構成の一例を示すブロック図である。 FDDモードで無線通信するための、第2の実施形態に係る高周波スイッチの動作を説明するための説明図である。 ダウンリンク周波数帯域においてTDDモードで無線通信するための、第2の実施形態に係る高周波スイッチの動作を説明するための説明図である。
以下に添付の図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.はじめに
1.1.LTEにおけるFDD及びTDD
1.2.想定されるヘテロジニアスネットワーク
1.3.想定される端末装置の構成
1.4.技術的課題
2.第1の実施形態
2.1.端末装置の構成
2.2.処理の流れ
3.第2の実施形態
3.1.端末装置の構成
3.2.処理の流れ
4.まとめ
<<1.はじめに>>
まず、LTEにおけるFDD及びTDD、想定されるヘテロジニアスネットワーク、想定される端末装置の構成、及び技術的課題を説明する。
<1.1.LTEにおけるFDD及びTDD>
まず、本実施形態の説明の前提となる、LTEにおけるFDD(Frequency Division Duplex)及びTDD(Time Division Duplex)を説明する。
今後世界的に普及が見込まれるLTE(Long Term Evolution)システムについて、3GPPによって、FDD方式及びTDD方式の両方式が仕様化されている。TDD方式では、単一の周波数が、時間分割でアップリンク及びダウンリンクの両方に用いられる。TDD方式では時間分割が採用されるので、TDD方式での最大の通信速度は、原理的にはFDD方式での最大の通信速度よりも小さい。しかし、TDD方式によれば、端末装置及び基地局のコストが小さい等、実装面で大きなメリットがある。
まず、第1に、TDD方式によれば、無線制御が簡略化され、また無線リソースの有効活用が促進されるので、無線通信システムの運用コストが低減され得る。
具体的には、例えば、TDD方式では、アップリンク及びダウンリンクに同一周波数を用いるので、アップリンクとダウンリンクとの間におけるチャンネルの双対性(Reciprocity)に基づく無線制御が実行可能である。そのため、基地局は、アップリンクの無線チャネルを用いてダウンリンクの無線チャンネルを容易に推定できる。よって、基地局と端末装置との間の無線制御を著しく簡略化できる。
また、TDD方式では、アップリンク及びダウンリンクのチャネル・コンフィギュレーション、即ち無線フレームに含まれるサブフレームごとのリンク方向の組合せを、変更することが可能である。そのため、実際のトラフィックの状況に応じてアップリンクの無線リソースの量とダウンリンクの無線リソースの量とを柔軟に調整することが可能になる。
以上のような無線制御の簡略化及び無線リソースの有効活用の促進により、TDD方式では無線通信システムの運用コストが低減され得る。
さらに、第2に、TDD方式によれば、端末装置の製造コストが低減され得る。
具体的には、例えば、TDD方式の端末装置は、FDD方式の端末装置のアンテナ共用器のような高価で実装面積の大きいアンテナ共用器を必要としない。
また、TDD方式の端末装置では、アップリンクの通信とダウンリンクの通信とが同時には行われない。そのため、送信信号の受信回路への妨害による感度劣化という高周波回路設計上の大きな問題は、原理的に引き起こされない。当該問題は、FDDの端末装置の回路設計では大きな懸念として存在する。よって、TDD方式の端末装置の高周波増幅回路は、FDD方式の端末装置の高周波増幅回路よりも、低コストで実装され得る。
以上のように、アンテナ共用器、高周波増幅回路等の観点から、TDD方式では端末装置の製造コストが低減され得る。
現在のところ、3GPPによって策定されているLTE方式用の各周波数帯域の仕様では、FDD方式及びTDD方式のうちのいずれか一方が採用されることが想定されている。よって、LTEシステムを運用する事業者は、当該使用に基づいて、FDD方式及びTDD方式のうちのいずれか一方を採用する。その結果、現状では、FDD方式が採用されることが多かった。しかし、上述した理由により、今後、TDD方式のLTEシステムも相当に普及する可能性がある。
<1.2.想定されるヘテロジニアスネットワーク>
次に、想定されるヘテロジニアスネットワークを説明する。
現在、スマートフォンの普及により、セルラーシステムのデータトラフィックの増大が懸念されている。そのため、各セルラー事業者にとって、セルラーシステムの通信容量を増加させることが増々重要になっている。このような状況下で、将来にわたっては周波数リソースの枯渇することも考えられる。よって、セルラーシステムは、より効率的に周波数リソースを活用することが求められる。例えば、ITU−Rの無線標準化会議である、世界無線通信会議(WRC)等の決議においても、いわゆるコグニティブ無線のような新しい無線通信技術の検討の必要性が指摘されている。
通信容量の増加のための、周波数リソースの有効活用の手法として、例えば、事業者は、ピコセル、フェムトセル等のスモールセルをマクロセル内に配置する。即ち、事業者は、ヘテロジニアスネットワーク(以下、「HetNet」と呼ぶ)を採用する。これにより、事業者は、セル分割利得によるさらなる通信容量を得ることができる。
上述したように、現在、LTEシステムでは、FDD方式及びTDD方式のうちのいずれか一方が採用されているが、上記HetNetにおいて、例えば、一定の技術要件の下で、同一周波数帯域についてFDD方式及びTDD方式の両方が採用されることも考えられる。例えば、事業者は、マクロセルにおいてFDD方式を採用し、スモールセル(例えば、フェムトセル)においてTDD方式を採用し得る。
以上のようなHetNetにより、当該事業者は、低コストでシステム容量を増加できる可能性がある。このような周波数利用効率の向上及びコストの低減を通じて、ユーザの利便性が向上することが、長期的には望ましい。
<1.3.想定される端末装置の構成>
次に、図1を参照して、FDD及びTDDの両方で無線通信する端末装置の想定される構成を説明する。
従来、異なる2つの通信システムのデュアルモード端末では、典型的には、一方の通信システム用の回路と他方の通信システム用の回路とが並列に配置される。そして、これらの回路は、スイッチでアンテナ共用器に接続される。
例えば、特開2004−186713号公報には、W−DCMAシステムとPHSとのデュアルモード端末の構成の例が開示されている。
同様に、FDD及びTDDのデュアルモード端末では、FDD用の回路とTDD用の回路とが並列に配置され、これらの回路はスイッチでアンテナ共用器に接続されると考えられる。以下、この点について図1を参照してより具体的に説明する。
図1は、想定されるFDD及びTDDのデュアルモード端末900の構成の一例を示すブロック図である。デュアルモード端末900は、FDDのアップリンク周波数帯域及びダウンリンク周波数帯域の両方でTDDでの無線通信を可能にする。図1を参照すると、デュアルモード端末900は、ダウンリンク周波数帯域についての受信系回路920(FDD/TDD−RX)及び送信系回路930(TDD−TX)を備える。また、デュアルモード端末900は、アップリンク周波数帯域についての受信系回路940(TDD−RX)及び送信系回路950(FDD−/TDD−TX)を備える。また、デュアルモード端末900は、アンテナ901、アンテナ共用器903、高周波スイッチ910、スイッチ960、アナログ/デジタル(A/D)変換器971、デジタル/アナログ(D/A)変換器973、及びベースバンド信号処理デジタル回路980を備える。
デュアルモード端末900では、ベースバンド信号処理デジタル回路980は、FDD及びTDDで共通の回路である。一方、高周波部分については、FDDの受信系回路920及び送信系回路950に加えて、ダウンリンク帯域用のTDDの送信系回路930及びアップリンク帯域用のTDDの受信系回路940が備えられる。これらの回路は、高周波スイッチ910により切り替えられて、アンテナ共用器903に接続される。また、これらの回路は、スイッチ960により切り替えられて、A/D変換器971又はD/A変換器973に接続される。
ダウンリンク周波数帯域についての受信系回路920は、例えば、低雑音増幅器921、バンドパスフィルタ923、ミキサ925、AGC(Automatic Gain Control)927、及びローパスフィルタ929を含む。ミキサ925、AGC927及びローパスフィルタ929は、直交復調器を形成する。このような受信系回路の構成は、一般的な受信系回路の構成の一例である。また、アップリンク周波数帯域についての受信系回路940も、例えば、受信系回路920と同様にこれらの要素を含む。
ダウンリンク周波数帯域についての送信系回路930は、アイソレータ931、増幅器932、バンドパスフィルタ933、AGC934、加算器935、ミキサ937及びローパスフィルタ939を含む。加算器935、ミキサ937及びローパスフィルタ939は、直交変調器を形成する。このような送信系回路の構成も、一般的な送信系回路の構成の一例である。また、アップリンク周波数帯域についての送信系回路950も、例えば、送信系回路930と同様にこれらの要素を含む。
このようなデュアルモード端末900では、FDDとTDDとで別々のアンテナ及びアンテナ共用器が用いられず、FDDとTDDとで共通のアンテナ及びアンテナ共用器が用いられる。よって、デュアルモード端末900のコストを低減できる。
アンテナ共用器903に接続する高周波スイッチ910の実装の手法として、いくつかの選択肢が考えられる。しかし、使用される周波数帯域が数ギガヘルツに及ぶ場合には、化合物半導体スイッチ、MEMSスイッチ等の比較的高価なスイッチが望ましいこともある。このように、高周波スイッチ910はデュアルモード端末900の性能及びコストに大きく影響するので、高周波スイッチ910の実装の手法には十分な注意が必要である。
また、A/D変換器971又はD/A変換器973に接続されるスイッチ960を通過する信号は、ベースバンドの信号であるので、スイッチ960は、高周波スイッチ910程の高い性能は要求されない。即ち、スイッチ960は、性能及びコストの観点から大きなインパクトをもたない。スイッチ960は、例えば、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)チップの一部に含められことにより実装され得る。
<1.4.技術的課題>
次に、本実施形態における技術的課題を説明する。
図1を参照して上述したとおり、従来のような回路の構成の手法によれば、FDD及びTDDのデュアルモード端末では、高周波部分についてFDD用の回路とTDD用の回路が並列に配置される。しかし、FDDとTDDとでは、無線フレームの構成が大きく異なるものの、FDD用の回路とTDD用の回路とは多くの共通性を有する。
より具体的には、例えば、ダウンリンク周波数帯域についてのFDD用及びTDD用の受信系回路920と、アップリンク周波数帯域についてのTDD用の受信系回路940とは、同様の構成を有する。即ち、両方の回路の各々は、低雑音増幅器921、バンドパスフィルタ923、ミキサ925、AGC927及びローパスフィルタ929を含む。
また、例えば、アップリンク周波数帯域についてのFDD用及びTDD用の送信系回路950と、ダウンリンク周波数帯域についてのTDD用の送信系回路930とは、同様の構成を有する。即ち、両方の回路の各々は、アイソレータ931、増幅器932、バンドパスフィルタ933、AGC934、加算器935、ミキサ937及びローパスフィルタ939を含む。
上述したように、従来のように回路を並列に配置する手法では、回路間に多くの共通性が存在する。即ち、回路の構成が冗長である。よって、回路のサイズが大きくなり、また回路のコストも高くなる。
そこで、本開示に係る実施形態では、FDD及びTDDの両方で無線通信するための回路のサイズを縮小し、当該回路のコストを低減することを可能にする。以降、<<2.第1の実施形態>>及び<<3.第2の実施形態>>において、その具体的な内容を説明する。
<<2.第1の実施形態>>
まず、本開示の第1の実施形態を説明する。本開示の第1の実施形態によれば、FDD用の回路とTDD用の回路とが共通化される。そして、高周波スイッチによる切り替えにより、FDDモード及びTDDモードがそれぞれ実現される。
<2.1.端末装置の構成>
図2〜図5を参照して、第1の実施形態に係る端末装置100−1の構成の一例について説明する。図2は、第1の実施形態に係る端末装置100−1の構成の一例を示すブロック図である。図2を参照すると、端末装置100−1は、アンテナ101、アンテナ共用器103、負荷回路105、高周波スイッチ110、受信系回路120、送信系回路130、A/D変換器171、D/A変換器173、及びベースバンド信号処理デジタル回路180を備える。
(アンテナ101)
アンテナ101は、無線信号を受信し、当該無線信号を電気的な受信信号に変換する。そして、アンテナ101は、当該受信信号をアンテナ共用器103に供給する。また、アンテナ101は、アンテナ共用器103から送信信号を供給される。そして、アンテナ101は、当該送信信号を無線信号として送信する。
(アンテナ共用器103)
アンテナ共用器103は、第1の周波数帯域の信号を入出力するための第1の端子、第2の帯域の信号を入出力するための第2の端子、及びアンテナ101に接続される第3の端子を有する。より具体的には、例えば、上記第1の周波数帯域及び上記第2の周波数帯域の一方は、FDDにおけるダウンリンク用の周波数帯域(以下、「ダウンリンク周波数帯域」と呼ぶ)である。また、例えば、上記第1の周波数帯域及び上記第2の周波数帯域の他方は、FDDにおけるアップリンク用の周波数帯域(以下、「アップリンク周波数帯域」と呼ぶ)である。そして、アンテナ共用器103は、ダウンリンク周波数帯域の信号を入出力するためのDL帯域用端子、アップリンク周波数帯域の信号を入出力するためのUL帯域用端子、及びアンテナ101に接続されるアンテナ用端子を有する。
また、アンテナ共用器103は、アンテナ101からの受信信号のうちのダウンリンク周波数帯域の受信信号を、DL帯域用端子を介して高周波スイッチ110aに出力する。また、アンテナ共用器103は、アンテナ101からの受信信号のうちのアップリンク周波数帯域の受信信号を、UL帯域用端子を介して高周波スイッチ110bに出力する。
また、アンテナ共用器103は、高周波スイッチ110aからDL帯域用端子を介して入力されるダウンリンク周波数帯域の送信信号を、アンテナ101に出力する。また、アンテナ共用器103は、高周波スイッチ110bからUL帯域用端子を介して入力されるアップリンク周波数帯域の送信信号を、アンテナ101に出力する。
なお、アンテナ共用器103は、ダウンリンク周波数帯域側において、受信信号のみではなく送信信号も入力されることを適宜考慮して設計される。例えば、アンテナ共用器103の設計では、送信高周波に対する減衰特性のようなフィルタ特性、送信電力を入力するに足りる入力許容レベル等が考慮され得る。また、アンテナ共用器103は、アップリンク周波数帯域側において、送信信号のみではなく受信信号も入力されることを適宜考慮して設計される。例えば、近傍の妨害波の減衰特性のようなフィルタ特性等が考慮され得る。
(負荷回路105)
負荷回路105は、第1のインピーダンスを伴う回路である。例えば、当該第1のインピーダンスは、受信系回路120の低雑音増幅器121の入力インピーダンス又は送信系回路130のアイソレータ131の出力インピーダンスに対応するインピーダンスである。設計及び生産の簡略化のために、負荷回路105の上記第1のインピーダンスは、例えば、50Ωの純抵抗である。なお、より厳密に、負荷回路105aの上記第1のインピーダンスは、アイソレータ131の出力インピーダンスと同等のインピーダンスであり、負荷回路105bの上記第1のインピーダンスは、低雑音増幅器121の入力インピーダンスと同等のインピーダンスであってもよい。
また、負荷回路105は、例えば、抵抗器、コンデンサ及びインダクタのうちの1つ以上により構成される。
(高周波スイッチ110)
高周波スイッチ110は、アンテナ共用器103と受信系回路120及び送信系回路130とを接続する。
より具体的には、高周波スイッチ110は、第1のモードでは、上記第1の端子及び上記第2の端子の一方を受信系回路120に接続し、上記第1の端子及び上記第2の端子の他方を送信系回路130に接続する。さらに具体的には、例えば、上記第1のモードは、FDDモードである。そして、高周波スイッチ110は、FDDモードでは、DL帯域用端子を受信系回路120に接続し、UL帯域用端子を送信系回路130に接続する。以下、この点について図3を参照してより具体的に説明する。
図3は、FDDモードで無線通信するための、第1の実施形態に係る高周波スイッチ110の動作を説明するための説明図である。図3を参照すると、高周波スイッチ110aは、FDDモードでは、アンテナ共用器103のDL帯域用端子を受信系回路120に接続し、高周波スイッチ110bは、アンテナ共用器103のUL帯域用端子を送信系回路130に接続する。このような接続により、端末装置100−1は、ダウンリンク周波数帯域の受信信号を受信系回路120で処理し、アップリンク周波数帯域の送信信号を送信系回路130で生成することが可能になる。即ち、端末装置100−1は、FDDモードで無線通信することが可能になる。
また、高周波スイッチ110は、第2のモードでは、上記第1の端子及び上記第2の端子の一方を受信系回路120及び送信系回路130に交互に接続する。さらに具体的には、例えば、上記第2のモードは、TDDモードである。そして、高周波スイッチ110は、TDDモードでは、DL帯域用端子及びUL帯域用端子の一方を受信系回路120及び送信系回路130に交互に接続する。以下、この点について図4及び図5を参照してより具体的に説明する。
図4は、ダウンリンク周波数帯域においてTDDモードで無線通信するための、第1の実施形態に係る高周波スイッチ110の動作を説明するための説明図である。図4を参照すると、高周波スイッチ110aは、ダウンリンク周波数帯域でのTDDモードでは、アンテナ共用器103のDL帯域用端子を、受信系回路120及び送信系回路130に交互に接続する。即ち、高周波スイッチ110aは、ダウンリンク周波数帯域において無線信号が受信される期間に、DL帯域用端子を受信系回路120に接続し、ダウンリンク周波数帯域において無線信号が送信される期間に、DL帯域用端子を送信系回路130に接続する。このような接続により、端末装置100−1は、ダウンリンク周波数帯域の受信信号を受信系回路120で処理し、ダウンリンク周波数帯域の送信信号を送信系回路130で生成することが可能になる。即ち、端末装置100−1は、ダウンリンク周波数においてTDDモードで無線通信することが可能になる。
図5は、アップリンク周波数帯域においてTDDモードで無線通信するための、第1の実施形態に係る高周波スイッチ110の動作を説明するための説明図である。図5を参照すると、高周波スイッチ110bは、アップリンク周波数帯域でのTDDモードでは、アンテナ共用器103のUL帯域用端子を、受信系回路120及び送信系回路130に交互に接続する。即ち、高周波スイッチ110bは、アップリンク周波数帯域において無線信号が受信される期間に、UL帯域用端子を受信系回路120に接続し、アップリンク周波数帯域において無線信号が送信される期間に、UL帯域用端子を送信系回路130に接続する。このような接続により、端末装置100−1は、アップリンク周波数帯域の受信信号を受信系回路120で処理し、アップリンク周波数帯域の送信信号を送信系回路130で生成することが可能になる。即ち、端末装置100−1は、アップリンク周波数においてTDDモードで無線通信することが可能になる。
また、例えば、高周波スイッチ110は、上記第2のモードでは、上記第1の端子及び上記第2の端子の他方を負荷回路105に接続する。より具体的には、例えば、高周波スイッチ110は、TDDモードでは、DL帯域用端子及びUL帯域用端子のうちの、受信系回路120及び送信系回路130に接続されない方の端子を、負荷回路105に接続する。このように、TDDモードで受信系回路120及び送信系回路130をアンテナ共用器103に接続しない高周波スイッチ110について、その終端として負荷回路105を用いることで、アンテナ共用器103におけるインサーションロスを抑制することができる。即ち、このような終端がない場合には、アンテナ共用器103では、通過帯域が狭くなる、カットされるべき周波数帯域がカットされない、等の問題が生じ得るが、負荷回路105による終端により、このような問題を抑制することができる。
なお、高周波スイッチ110は、いずれかの適した形式で実装され得る。例えば、高周波スイッチ110は、化合物半導体スイッチであってもよく、又はMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)スイッチであってもよい。高周波スイッチ110は、受信信号及び送信信号の両方のロスをなるべく小さくするスイッチであることが望ましい。
(受信系回路120)
受信系回路120は、受信信号を処理する。より具体的には、受信系回路120は、高周波の受信信号の増幅及び復調を行い、アナログのベースバンド信号を出力する。受信系回路120は、上述した受信系回路920及び受信系回路940の構成と同様に、例えば、低雑音増幅器121、バンドパスフィルタ123、ミキサ125、AGC127、及びローパスフィルタ129を含む。ミキサ125、AGC127及びローパスフィルタ129は、直交復調器を形成する。
ここで、バンドパスフィルタ123は、例えば、ダウンリンク周波数帯域の受信信号を処理する場合と、アップリンク周波数帯域の受信信号を処理する場合とで、通過帯域を切り替える。より具体的には、例えば、バンドパスフィルタ123は、ダウンリンク周波数帯域の受信信号のための、第1の通過帯域を伴う第1のバンドパスフィルタと、アップリンク周波数帯域の受信信号のための、第2の通過帯域を伴う第2のバンドパスフィルタとを含む。そして、受信系回路120が高周波スイッチ110aに接続される場合に、上記第1のバンドパスフィルタが用いられ、受信系回路120が高周波スイッチ110bに接続される場合に、上記第2のバンドパスフィルタが用いられる。
また、ローパスフィルタ129も、例えば、ダウンリンク周波数帯域の受信信号を処理する場合と、アップリンク周波数帯域の受信信号を処理する場合とで、カットオフ周波数を切り替える。より具体的には、例えば、ローパスフィルタ129は、ダウンリンク周波数帯域の受信信号のための、第1のカットオフ周波数を伴う第1のローパスフィルタと、アップリンク周波数帯域の受信信号のための、第2のカットオフ周波数を伴う第2のローパスフィルタとを含む。そして、受信系回路120が高周波スイッチ110aに接続される場合に、上記第1のローパスフィルタが用いられ、受信系回路120が高周波スイッチ110bに接続される場合に、上記第2のローパスフィルタが用いられる。
以上のようなバンドパスフィルタ123及びローパスフィルタ129は、例えば、半導体集積回路の中で切り替え可能なように実装され得る。または、バンドパスフィルタ123及びローパスフィルタ129は、切り替え可能なように半導体集積回路に外部接続されて、用いられてもよい。
また、ミキサ125は、例えば、ダウンリンク周波数帯域の受信信号及びアップリンク周波数帯域の受信信号の各々に適したローカル周波数を入力し得る。より具体的には、例えば、ミキサ125は、ダウンリンク周波数帯域及びアップリンク周波数帯域の両方を含む広帯域に対応可能なローカル発振器を含む。または、ミキサ125は、ダウンリンク周波数帯域用の第1のローカル発振器と、アップリンク周波数帯域用の第2のローカル発振器を含んでもよい。そして、受信系回路120が高周波スイッチ110aに接続される場合に、第1のローカル発振器が用いられ、受信系回路120が高周波スイッチ110bに接続される場合に、第2のローカル発振器が用いられてもよい。
例えば以上のように、バンドパスフィルタ123、ローパスフィルタ129及びミキサ125は、ダウンリンク周波数帯域の受信信号及びアップリンク周波数帯域の受信信号を処理することができる。なお、バンドパスフィルタ123、ローパスフィルタ129及びミキサ125は、従来のバンドパスフィルタ923、ローパスフィルタ929及びミキサ925と比べて、回路のサイズを大きくし、回路のコストを増加させ得る。しかし、図1に示されるように、受信系回路が並列に配置される場合と比べて、本実施形態の場合には、受信系回路全体のサイズは縮小され、受信系回路全体のコストは低減され得る。
(送信系回路130)
送信系回路130は、送信信号を生成する。より具体的には、送信系回路130は、アナログのベースバンド信号の変調及び増幅を行い、高周波の送信信号を出力する。送信系回路130は、上述した送信系回路930及び送信系回路950の構成と同様に、例えば、アイソレータ131、増幅器132、バンドパスフィルタ133、AGC134、加算器135、ミキサ137及びローパスフィルタ139を含む。加算器135、ミキサ137及びローパスフィルタ139は、直交変調器を形成する。
バンドパスフィルタ133は、受信系回路120のバンドパスフィルタ123と同様に、例えば、ダウンリンク周波数帯域の送信信号を処理する場合と、アップリンク周波数帯域の送信信号を処理する場合とで、通過帯域を切り替える。
また、ローパスフィルタ139は、受信系回路120のローパスフィルタ129と同様に、例えば、ダウンリンク周波数帯域の送信信号を処理する場合と、アップリンク周波数帯域の送信信号を処理する場合とで、カットオフ周波数を切り替える。
また、ミキサ137は、受信系回路120のミキサ125と同様に、例えば、ダウンリンク周波数帯域の送信信号及びアップリンク周波数帯域の送信信号の各々に適したローカル周波数を入力し得る。
なお、送信系回路についても、図1に示されるように送信系回路が並列に配置される場合と比べて、本実施形態の場合には、送信系回路全体のサイズは縮小され、送信系回路全体のコストは低減され得る。
(A/D変換器171)
A/D変換器171は、受信系回路120により出力されるアナログのベースバンド信号のA/D変換を行う。例えば、A/D変換器171aは、アナログのベースバンド信号のうちのI成分のA/D変換を行う。また、A/D変換器171bは、アナログのベースバンド信号のうちのQ成分のA/D変換を行う。A/D変換器171は、A/D変換により、デジタルのベースバンド信号を出力する。
(D/A変換器173)
D/A変換器173は、ベースバンド信号処理デジタル回路により出力されるデジタルのベースバンド信号のD/A変換を行う。例えば、D/A変換器173aは、デジタルのベースバンド信号のうちのI成分のD/A変換を行う。また、D/A変換器173bは、デジタルのベースバンド信号のうちのQ成分のD/A変換を行う。D/A変換器173は、D/A変換により、アナログのベースバンド信号を出力する。
(ベースバンド信号処理デジタル回路180)
ベースバンド信号処理デジタル回路180は、受信されるデジタルのベースバンド信号を処理し、送信されるデジタルのベースバンド信号を生成する。
<2.2.処理の流れ>
次に、図6を参照して、第1の実施形態に係る通信制御処理の一例について説明する。図6は、第1の実施形態に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。当該通信制御処理は、通信モード(複信方式)の切り替えにより開始される。
まず、ステップS301で、FDDモードへの切り替えがあったかが判定される。当該切り替えがあれば、処理はステップS311へ進む。そうでなければ、処理はステップS321へ進む。
ステップS311で、高周波スイッチ110aは、アンテナ共用器103のDL帯域用端子を受信系回路120に接続する。また、ステップS313で、高周波スイッチ110bは、アンテナ共用器103のUL帯域用端子を送信系回路130に接続する。そして、処理は終了する。
ステップS321で、ダウンリンク周波数帯域におけるTDDモードへの切り替えがあったかが判定される。当該切り替えがあれば、処理はステップS331へ進む。そうでなければ、処理はステップS341へ進む。
ステップS331で、高周波スイッチ110aは、アンテナ共用器103のDL帯域用端子を受信系回路120及び送信系回路130に交互に接続するように設定される。また、ステップS333で、高周波スイッチ110bは、アンテナ共用器103のUL帯域用端子を負荷回路105bに接続する。そして、処理は終了する。
ステップS341で、高周波スイッチ110bは、アンテナ共用器103のUL帯域用端子を受信系回路120及び送信系回路130に交互に接続するように設定される。また、ステップS343で、高周波スイッチ110aは、アンテナ共用器103のDL帯域用端子を負荷回路105aに接続する。そして、処理は終了する。
以上、第1の実施形態について説明したが、当該第1の実施形態によれば、FDD用の回路とTDD用の回路とが共通化され、高周波スイッチ110による切り替えにより、FDDモード及びTDDモードがそれぞれ実現される。よって、FDD及びTDDの両方で無線通信するための回路のサイズを縮小し、当該回路のコストを低減することができる。また、回路のサイズの縮小により、消費電力が小さくなる。
<<3.第2の実施形態>>
次に、本開示の第2の実施形態を説明する。上記第1の実施形態によれば、回路のサイズを縮小できるものの、高周波スイッチ110により受信系回路120と送信系回路130とのアイソレーションが劣化し、送信系回路130からの送信信号が高周波スイッチ110を経由して受信系回路120に漏れ得る。そして、送信系回路120と受信系回路130とが同時に動作するFDDモードでは、受信回路のダイナミックレンジが狭い場合に、漏れた送信信号(即ち、漏洩信号)により受信回路において飽和が引き起こされ得る。その結果、端末装置100−1において受信感度が劣化し得る。そこで、第2の実施形態では、高周波スイッチ110を経由して送信系回路130から受信系回路120に漏れる漏洩信号がキャンセルされる。
<3.1.端末装置の構成>
図7〜図9を参照して、第2の実施形態に係る端末装置100−2の構成の一例について説明する。図7は、第2の実施形態に係る端末装置100−2の構成の一例を示すブロック図である。図7を参照すると、端末装置100−2は、アンテナ101、アンテナ共用器103、負荷回路105、負荷回路107、高周波スイッチ110b、受信系回路140、送信系回路130、A/D変換器171、D/A変換器173、ベースバンド信号処理デジタル回路180及び高周波スイッチ190を備える。また、端末装置100−2は、レプリカ回路150を備える。レプリカ回路150は、負荷回路107と高周波スイッチ190の一部とを含む。
ここで、アンテナ101、アンテナ共用器103、負荷回路105、高周波スイッチ110b、送信系回路130、A/D変換器171、D/A変換器173及びベースバンド信号処理デジタル回路180については、第1の実施形態と第2の実施形態との間に差異はない。よって、ここでは、負荷回路107、受信系回路140、高周波スイッチ190、及びレプリカ回路150について説明する。
(負荷回路107)
負荷回路107は、第2のインピーダンスを伴う回路である。例えば、当該第2のインピーダンスは、アンテナ共用器103の出力インピーダンスに対応するインピーダンスである。当該出力インピーダンスは、アンテナ共用器103のダウンリンク周波数帯域側の出力インピーダンスである。漏洩信号を高い精度でキャンセルするために、負荷回路107の上記第2のインピーダンスは、例えば、アンテナ共用器103のダウンリンク周波数帯域側の出力インピーダンスと同等のインピーダンスである。なお、設計及び生産の簡略化を優先する場合に、負荷回路107の上記第2のインピーダンスは、例えば、50Ωの純抵抗であってもよい。
また、負荷回路107は、例えば、抵抗器、コンデンサ及びインダクタのうちの1つ以上により構成される。
また、負荷回路107は、レプリカ回路150に含まれる。
(受信系回路140)
受信系回路140は、受信信号を処理する。より具体的には、受信系回路140は、高周波の受信信号の増幅及び復調を行い、アナログのベースバンド信号を出力する。そして、第2の実施形態では、受信系回路140は、低雑音増幅器121の代わりに、第1の差動端子143及び第2の差動端子145を有する差動増幅器141を含む。例えば、差動増幅器141は、第1の差動端子143への入力信号から第2の差動端子145への入力情報を差し引くことにより得られる信号を増幅する。
また、差動増幅器141の第2の差動端子145は、レプリカ回路150に接続される。
なお、受信系回路140は、第1の実施形態に係る受信系回路120と同様に、バンドパスフィルタ123、ミキサ125、AGC127、及びローパスフィルタ129を含む。
(高周波スイッチ190)
高周波スイッチ190は、アンテナ共用器103と受信系回路140及び送信系回路130とを接続する。
より具体的には、高周波スイッチ190は、第1のモードでは、アンテナ共用器103の上記第1の端子及び上記第2の端子の一方を差動増幅器141の第1の差動端子143に接続する。さらに具体的には、例えば、上記第1のモードは、FDDモードである。そして、高周波スイッチ190は、FDDモードでは、DL帯域用端子を差動増幅器141の第1の差動端子143に接続する。以下、この点について図8を参照してより具体的に説明する。
図8は、FDDモードで無線通信するための、第2の実施形態に係る高周波スイッチ190の動作を説明するための説明図である。図8を参照すると、高周波スイッチ190は、FDDモードでは、アンテナ共用器103のDL帯域用端子を差動増幅器141の第1の差動端子143に接続する。なお、高周波スイッチ110bは、第1の実施形態と同様に、アンテナ共用器103のUL帯域用端子を送信系回路130に接続する。その結果、差動増幅器141の第1の差動端子143は、アンテナ共用器103に接続され、差動増幅器141の第2の差動端子145は、負荷回路107(又はレプリカ回路150)に接続される。
また、高周波スイッチ190は、ダウンリンク周波数帯域での第2のモードでは、上記第1の端子及び上記第2の端子の一方を差動増幅器141の第1の差動端子143及び送信系回路130に交互に接続する。さらに具体的には、例えば、上記第2のモードは、TDDモードである。そして、高周波スイッチ190は、ダウンリンク周波数帯域でのTDDモードでは、DL帯域用端子を差動増幅器141の第1の差動端子143及び送信系回路130に交互に接続する。以下、この点について図9を参照してより具体的に説明する。
図9は、ダウンリンク周波数帯域においてTDDモードで無線通信するための、第2の実施形態に係る高周波スイッチ190の動作を説明するための説明図である。図9を参照すると、高周波スイッチ190は、ダウンリンク周波数帯域でのTDDモードでは、アンテナ共用器103のDL帯域用端子を、差動増幅器141の第1の差動端子143及び送信系回路130に交互に接続する。即ち、高周波スイッチ190は、ダウンリンク周波数帯域において無線信号が受信される期間に、DL帯域用端子を差動増幅器141の第1の差動端子143に接続し、ダウンリンク周波数帯域において無線信号が送信される期間に、DL帯域用端子を送信系回路130に接続する。
また、高周波スイッチ190は、アップリンク周波数帯域での第2のモード(即ち、TDDモード)では、上記第1の端子及び上記第2の端子の一方(即ち、DL帯域用端子)を負荷回路105aに接続する。
また、例えば、高周波スイッチ190は、差動増幅器141の第2の差動端子145を負荷回路107に接続する。なお、高周波スイッチ190のうちの、差動増幅器141の第2の差動端子145を負荷回路107に接続するための部分は、レプリカ回路150に含まれる。
また、端末装置100−2では、高周波スイッチ190を介して送信系回路130から受信系回路140へ漏洩する漏洩信号(即ち、漏洩する送信信号)が存在し得る。例えば、当該漏洩信号は、高周波スイッチ190において、送信系回路130に接続可能な位置191から、受信系回路140に接続可能な位置193へ漏洩する。当該位置193は、差動増幅器141の第1の差動端子143に接続可能な位置とも言える。FDDモードでは、送信と受信とが同時に行われるので、上記漏洩信号が問題になる。一方、TDDモードでは、送信と受信とは別々の時間に行われるので、上記漏洩信号は問題にならない。
なお、高周波スイッチ190において、位置193と同程度に位置191から離れた位置195がある。高周波スイッチ190は、位置195で、位置191から漏洩する信号を受信する。高周波スイッチ190の位置195は、差動増幅器141の第2の差動端子145を負荷回路107に接続するための上記部分に含まれる。即ち、位置195は、レプリカ回路150に含まれる。
(レプリカ回路150)
レプリカ回路150は、高周波スイッチ190を介して送信系回路130から受信系回路140へ漏洩する漏洩信号を再現する。例えば、レプリカ回路150は、当該漏洩信号との差分が所定の範囲内に収まる信号を生成する。また、レプリカ回路150は、差動増幅器141の第2の差動端子145に接続される。そして、レプリカ回路150は、上記漏洩信号の再現により得られる再現信号を、差動増幅器141の第2の差動端子145へ出力する。
具体的には、上述したように、高周波スイッチ190を介した送信系回路130から受信系回路140への漏洩信号は、例えば、高周波スイッチ190において、送信系回路130に接続可能な位置191から、受信系回路140に接続可能な位置193へ漏洩する。そして、例えば、レプリカ回路150は、位置193から同程度に位置191から離れた位置195で、位置191から漏洩する信号を受信することにより、上記漏洩信号を再現する。受信された上記信号は、上記再現信号となる。このように、位置191と位置193との間の距離及び位置191と位置195との間の距離は同程度であるので、位置191から位置193へ信号が漏洩するのと同様に、位置191から位置195へ信号が漏洩する。一例として、以上のように、レプリカ回路150は漏洩信号を再現する。
このように、漏洩信号と同様の再現信号が、差動増幅器141の第2の差動端子145に入力される。また、FDDモードでは、アンテナ共用器103からの受信信号と、位置191から位置193に漏洩する漏洩信号とが、差動増幅器141の第1の差動端子143に入力される。その結果、差動増幅器141では、受信信号及び漏洩信号から、漏洩信号と同様の再現信号が差し引かれる。即ち、第1の差動端子143に入力される漏洩信号は、第2の差動端子143に入力される再現信号によりキャンセルされる。その結果、第1の差動端子143から、受信信号と同様の信号が出力される。よって、端末装置100−2において受信感度の劣化を抑制することができる。なお、TDDモードでは、受信信号が処理される時間に、送信信号が生成されないので、漏洩信号による受信感度の劣化は起こらない。
さらに、レプリカ回路150は、上記第2のインピーダンスを伴う負荷回路107を含む。そして、負荷回路107は、位置195を経由して、差動増幅器141の第2の差動端子145と接続される。また、上述したように、上記第2のインピーダンスは、アンテナ共用器103の出力インピーダンスに対応するインピーダンスである。
このような負荷回路107の配置により、位置193と位置195とがより近い条件を有するようになる。即ち、位置193では、第1の差動端子143の反対側にアンテナ共用器103が位置し、位置195では、第2の差動端子145の反対側に負荷回路107が位置する。そのため、位置191から位置195に漏洩する再現信号は、位置191から位置193に漏洩する漏洩信号により近くなる。その結果、差動増幅器141において、より厳密に漏洩信号がキャンセルされる。よって、受信感度の劣化をより良好に抑制することができる。
<3.2.処理の流れ>
第2の実施形態に係る通信制御処理は、第1の実施形態に係る通信制御処理と同様である。上述した端末装置100−2の構成の結果として、漏洩信号がキャンセルされ、受信感度の劣化が抑制される。よって、第2の実施形態に係る通信制御処理として、上述した第1の実施形態に係る通信制御処理を参照する。
<<4.まとめ>>
ここまで、図1〜図9を用いて、本開示の実施形態に係る端末装置及び通信制御処理を説明した。本実施形態によれば、FDDモードでは、高周波スイッチ110は、アンテナ共用器103のDL帯域用端子を受信系回路120(又は受信系回路140)に接続し、アンテナ共用器103のUL帯域用端子を送信系回路130に接続する。また、TDDモードでは、高周波スイッチ110は、アンテナ共用器103のDL帯域用端子又はUL帯域用端子の一方を、受信系回路120(又は受信系回路140)及び送信系回路130に交互に接続する。
このように、FDD用の回路とTDD用の回路とが共通化され、高周波スイッチ110による切り替えにより、FDDモード及びTDDモードがそれぞれ実現される。よって、FDD及びTDDの両方で無線通信するための回路のサイズを縮小し、当該回路のコストを低減することができる。また、回路のサイズの縮小により、消費電力が小さくなる。
また、例えば、TDDモードでは、高周波スイッチ110は、アンテナ共用器103のDL帯域用端子又はUL帯域用端子の他方を負荷回路105に接続する。
このように、TDDモードで受信系回路120及び送信系回路130をアンテナ共用器103に接続しない高周波スイッチ110について、その終端として負荷回路105を用いることで、アンテナ共用器103におけるインサーションロスを抑制することができる。即ち、このような終端がない場合には、アンテナ共用器103では、通過帯域が狭くなる、カットされるべき周波数帯域がカットされない、等の問題が生じ得るが、負荷回路105による終端により、このような問題を抑制することができる。
また、例えば、受信系回路140は、第1の差動端子143及び第2の差動端子145を有する差動増幅器143を含む。また、高周波スイッチ190は、FDDモードでは、アンテナ共用器103のDL帯域用端子及びUL帯域用端子の一方を、差動増幅器141の第1の差動端子143に接続する。端末装置100は、高周波スイッチ110を介して送信系回路130から受信系回路140へ漏洩する漏洩信号を再現するレプリカ回路150を備える。また、差動増幅器141の第2の差動端子145は、レプリカ回路150に接続される。また、レプリカ回路150は、漏洩信号の再現により得られる再現信号を、差動増幅器141の第2の差動端子145へ出力する。
このように、漏洩信号と同様の再現信号が、差動増幅器141の第2の差動端子145に入力される。また、FDDモードでは、アンテナ共用器103からの受信信号と漏洩信号とが、差動増幅器141の第1の差動端子143に入力される。その結果、差動増幅器141では、受信信号及び漏洩信号から、漏洩信号と同様の再現信号が差し引かれる。即ち、第1の差動端子143に入力される漏洩信号は、第2の差動端子143に入力される再現信号によりキャンセルされる。その結果、第1の差動端子143から、受信信号と同様の信号が出力される。よって、端末装置100−2において受信感度の劣化を抑制することができる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について説明したが、本開示は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、第1のインピーダンスを伴う負荷回路がアンテナ共用器の第1の端子及び第2の端子のそれぞれに対して設けられる例を説明したが、本開示の技術はかかる例に限定されない。例えば、アンテナ共用器の第1の端子及び第2の端子に共通の1つの負荷回路が設けられてもよい。
また、アンテナ共用器、受信系回路、送信系回路、及び高周波スイッチを備える通信制御装置として、一例として端末装置を説明したが、本開示の技術はかかる例に限定されない。例えば、上記通信制御装置は、端末装置に備えられるいずれかの回路であってもよく、又は端末装置に無線通信機能を提供する外部接続装置であってもよい。無線通信装置は、無線通信機能を有するいずれかの装置である。
また、本明細書の通信制御処理における処理ステップは、必ずしもフローチャートに記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、通信制御処理における処理ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。
また、無線通信装置に内蔵されるCPU、ROM及びRAM等のハードウェアに、上記無線通信装置の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、当該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
第1の周波数帯域の信号を入出力するための第1の端子、第2の周波数帯域の信号を入出力するための第2の端子、及びアンテナに接続される第3の端子を有する共用器と、
受信信号を処理する受信系回路と、
送信信号を生成する送信系回路と、
第1のモードでは、前記第1の端子及び前記第2の端子の一方を前記受信系回路に接続し、前記第1の端子及び前記第2の端子の他方を前記送信系回路に接続し、第2のモードでは、前記第1の端子及び前記第2の端子の一方を前記受信系回路及び前記送信系回路に交互に接続するスイッチと、
を備える無線通信装置。
(2)
前記無線通信装置は、第1のインピーダンスを伴う負荷回路をさらに備え、
前記スイッチは、前記第2のモードでは、前記第1の端子及び前記第2の端子の他方を前記負荷回路に接続する、
前記(1)に記載の無線通信装置。
(3)
前記第1のインピーダンスは、前記受信系回路の低雑音増幅器の入力インピーダンス又は前記送信系回路のアイソレータの出力インピーダンスに対応するインピーダンスである、前記(2)に記載の無線通信装置。
(4)
前記受信系回路は、第1の差動端子及び第2の差動端子を有する差動増幅器を含み、
前記スイッチは、前記第1のモードでは、前記第1の端子及び前記第2の端子の一方を前記差動増幅器の前記第1の差動端子に接続し、前記第1の端子及び前記第2の端子の他方を前記送信系回路に接続し、
前記無線通信装置は、前記スイッチを介して前記送信系回路から前記受信系回路へ漏洩する漏洩信号を再現するレプリカ回路を備え、
前記差動増幅器の前記第2の差動端子は、前記レプリカ回路に接続され、
前記レプリカ回路は、前記漏洩信号の再現により得られる再現信号を、前記差動増幅器の前記第2の差動端子へ出力する、
前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(5)
前記漏洩信号は、前記スイッチにおいて、前記送信系回路に接続可能な第1の位置から、前記受信系回路に接続可能な第2の位置へ漏洩し、
前記レプリカ回路は、前記第2の位置と同程度に前記第1の位置から離れた第3の位置で、前記第1の位置から漏洩する信号を受信することにより、前記漏洩信号を再現する、
前記(4)に記載の無線通信装置。
(6)
前記レプリカ回路は、第2のインピーダンスを伴う負荷回路を含み、
前記第2のインピーダンスを伴う前記負荷回路は、前記第3の位置を経由して、前記差動増幅器の前記第2の差動端子と接続される、
前記(5)に記載の無線通信装置。
(7)
前記第2のインピーダンスは、前記共用器の出力インピーダンスに対応するインピーダンスである、前記(6)に記載の無線通信装置。
(8)
前記第1のモードは、FDDモードであり、
前記第2のモードは、TDDモードである、
前記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の無線通信装置。
(9)
前記第1の周波数帯域及び前記第2の周波数帯域の一方は、FDDにおけるダウンリンク用の周波数帯域であり、前記第1の周波数帯域及び前記第2の周波数帯域の他方は、FDDにおけるアップリンク用の周波数帯域である、前記(8)に記載の無線通信装置。
(10)
第1の周波数帯域の信号を入出力するための第1の端子、第2の周波数帯域の信号を入出力するための第2の端子、及びアンテナに接続される第3の端子を有する共用器と、受信信号を処理する受信系回路と、送信信号を生成する送信系回路とを備える無線通信装置において、第1のモードでは、前記第1の端子及び前記第2の端子の一方を前記受信系回路に接続し、前記第1の端子及び前記第2の端子の他方を前記送信系回路に接続することと、
前記無線通信装置において、第2のモードでは、前記第1の端子及び前記第2の端子の一方を前記受信系回路及び前記送信系回路に交互に接続することと、
を含む通信制御方法。
(11)
コンピュータに、
第1の周波数帯域の信号を入出力するための第1の端子、第2の周波数帯域の信号を入出力するための第2の端子、及びアンテナに接続される第3の端子を有する共用器と、受信信号を処理する受信系回路と、送信信号を生成する送信系回路とを備える無線通信装置において、第1のモードでは、前記第1の端子及び前記第2の端子の一方を前記受信系回路に接続し、前記第1の端子及び前記第2の端子の他方を前記送信系回路に接続するように、スイッチを制御することと、
前記無線通信装置において、第2のモードでは、前記第1の端子及び前記第2の端子の一方を前記受信系回路及び前記送信系回路に交互に接続するように、前記スイッチを制御することと、
を実行させるためのプログラム。
100 端末装置
101 アンテナ
103 アンテナ共用器
105、107 負荷回路
110、190 高周波スイッチ
120、140 受信系回路
130 送信系回路
150 レプリカ回路
171 A/D変換器
173 D/A変換器
180 ベースバンド信号処理デジタル回路

Claims (11)

  1. 第1の周波数帯域の信号を入出力するための第1の端子、第2の周波数帯域の信号を入出力するための第2の端子、及びアンテナに接続される第3の端子を有する共用器と、
    受信信号を処理する受信系回路と、
    送信信号を生成する送信系回路と、
    第1のモードでは、前記第1の端子及び前記第2の端子の一方を前記受信系回路に接続し、前記第1の端子及び前記第2の端子の他方を前記送信系回路に接続し、第2のモードでは、前記第1の端子及び前記第2の端子の一方を前記受信系回路及び前記送信系回路に交互に接続するスイッチと、
    を備える無線通信装置。
  2. 前記無線通信装置は、第1のインピーダンスを伴う負荷回路をさらに備え、
    前記スイッチは、前記第2のモードでは、前記第1の端子及び前記第2の端子の他方を前記負荷回路に接続する、
    請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記第1のインピーダンスは、前記受信系回路の低雑音増幅器の入力インピーダンス又は前記送信系回路のアイソレータの出力インピーダンスに対応するインピーダンスである、請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記受信系回路は、第1の差動端子及び第2の差動端子を有する差動増幅器を含み、
    前記スイッチは、前記第1のモードでは、前記第1の端子及び前記第2の端子の一方を前記差動増幅器の前記第1の差動端子に接続し、前記第1の端子及び前記第2の端子の他方を前記送信系回路に接続し、
    前記無線通信装置は、前記スイッチを介して前記送信系回路から前記受信系回路へ漏洩する漏洩信号を再現するレプリカ回路を備え、
    前記差動増幅器の前記第2の差動端子は、前記レプリカ回路に接続され、
    前記レプリカ回路は、前記漏洩信号の再現により得られる再現信号を、前記差動増幅器の前記第2の差動端子へ出力する、
    請求項1に記載の無線通信装置。
  5. 前記漏洩信号は、前記スイッチにおいて、前記送信系回路に接続可能な第1の位置から、前記受信系回路に接続可能な第2の位置へ漏洩し、
    前記レプリカ回路は、前記第2の位置と同程度に前記第1の位置から離れた第3の位置で、前記第1の位置から漏洩する信号を受信することにより、前記漏洩信号を再現する、
    請求項4に記載の無線通信装置。
  6. 前記レプリカ回路は、第2のインピーダンスを伴う負荷回路を含み、
    前記第2のインピーダンスを伴う前記負荷回路は、前記第3の位置を経由して、前記差動増幅器の前記第2の差動端子と接続される、
    請求項5に記載の無線通信装置。
  7. 前記第2のインピーダンスは、前記共用器の出力インピーダンスに対応するインピーダンスである、請求項6に記載の無線通信装置。
  8. 前記第1のモードは、FDDモードであり、
    前記第2のモードは、TDDモードである、
    請求項1に記載の無線通信装置。
  9. 前記第1の周波数帯域及び前記第2の周波数帯域の一方は、FDDにおけるダウンリンク用の周波数帯域であり、前記第1の周波数帯域及び前記第2の周波数帯域の他方は、FDDにおけるアップリンク用の周波数帯域である、請求項8に記載の無線通信装置。
  10. 第1の周波数帯域の信号を入出力するための第1の端子、第2の周波数帯域の信号を入出力するための第2の端子、及びアンテナに接続される第3の端子を有する共用器と、受信信号を処理する受信系回路と、送信信号を生成する送信系回路とを備える無線通信装置において、第1のモードでは、前記第1の端子及び前記第2の端子の一方を前記受信系回路に接続し、前記第1の端子及び前記第2の端子の他方を前記送信系回路に接続することと、
    前記無線通信装置において、第2のモードでは、前記第1の端子及び前記第2の端子の一方を前記受信系回路及び前記送信系回路に交互に接続することと、
    を含む通信制御方法。
  11. コンピュータに、
    第1の周波数帯域の信号を入出力するための第1の端子、第2の周波数帯域の信号を入出力するための第2の端子、及びアンテナに接続される第3の端子を有する共用器と、受信信号を処理する受信系回路と、送信信号を生成する送信系回路とを備える無線通信装置において、第1のモードでは、前記第1の端子及び前記第2の端子の一方を前記受信系回路に接続し、前記第1の端子及び前記第2の端子の他方を前記送信系回路に接続するように、スイッチを制御することと、
    前記無線通信装置において、第2のモードでは、前記第1の端子及び前記第2の端子の一方を前記受信系回路及び前記送信系回路に交互に接続するように、前記スイッチを制御することと、
    を実行させるためのプログラム。
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