JP6212539B2 - 金属−ハロゲンフロー電池用流体構築物 - Google Patents

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Description

本発明は、電気化学システムおよびその使用方法を対象とする。
関連出願の相互参照
本願は、その全体が本願明細書において参照により援用されている、2012年4月6日に出願された「Fluidic Architecture for Metal-Halogen Flow Battery 」という米国仮特許出願第61/621,257号(特許文献1)の優先権の利益を主張する2012年9月28日に出願された「Fluidic Architecture for Metal-Halogen Flow Battery 」という米国特許出願第13/630,572号(特許文献2)の利益を主張するものである
再生可能エネルギー源の開発によって、オフピーク時のエネルギー貯蔵用大規模電池の必要性が再認識された。かかる用途の要件は、鉛蓄電池などの別のタイプの充電式電池の要件とは異なる。電力網におけるオフピーク時のエネルギー貯蔵用電池は、一般に、低資本費、長サイクル寿命、高効率であり、保守整備の少ないことが要求される。
かかるエネルギー貯蔵に適切な電気化学エネルギーシステムの一タイプは、いわゆる「フロー電池」である。これは、放電モードにおいて通常は正極における還元のためのハロゲン成分と、電気化学システムの通常動作中に通常は負極において酸化されるように成された酸化可能な金属とを使用する。ハロゲン成分が正極で還元されると、金属ハロゲン化物電解質水溶液を使用してハロゲン成分を補給する。電解質は、電極領域と貯蔵領域の間を循環する。かかるシステムの一例では、金属として亜鉛を、ハロゲンとして塩素を使用する。
かかる電気化学エネルギーシステムは、例えば、その全体が本願明細書において参照により援用されている、米国特許第3,713,888号(特許文献3)、第3,993,502号(特許文献4)、第4,001,036号(特許文献5)、第4,072,540号(特許文献6)、第4,146,680号(特許文献7)および第4,414,292号(特許文献8)、並びにElectric Power Research Institute によって刊行された1979年4月のEPRI Report EM-I051 (Parts 1-3) (非特許文献1)に記載されている。
米国仮特許出願第61/621,257号 米国特許出願第13/630,572号 米国特許第3,713,888号 米国特許第3,993,502号 米国特許第4,001,036号 米国特許第4,072,540号 米国特許第4,146,680号 米国特許第4,414,292号
Electric Power Research Institute によって刊行された1979年4月のEPRI Report EM-I051 (Parts 1-3)
一実施形態は、フローセルの積層体、電解質貯蔵器、および積層体を貯蔵器に流体的に接続する濃縮ハロゲン戻りライン、ベンチュリ、混合機、濃縮ハロゲンポンプ、または濃縮ハロゲンラインヒータの1個以上を備える、金属−ハロゲンフロー電池システムに関する。
別の一実施形態は、前述したフロー電池システムの使用方法に関する。
別の一実施形態は、濃縮ハロゲン中への積層体出口流を積層体の外側で金属ハロゲン化物電解質水溶液から分離し、濃縮ハロゲンを濃縮ハロゲン戻りラインを介して貯蔵器の下部に供給する方法に関する。
別の一実施形態は、フローセルの積層体を含むフロー電池を動作させる方法であって、積層体の各フローセルが、流体透過性電極、流体不透過性電極、および流体透過性電極と流体不透過性電極との間の反応域を含む方法に関する。この方法は、(a)充電モードにおいて、(i)金属ハロゲン化物電解質の大部分が、最初にフローセル中の流体透過性電極や積層体中の隣接フローセル電極間に位置する流れチャネルを通過せずに、入口導管から反応域に入るように、金属ハロゲン化物電解質を貯蔵器から入口導管を通して積層体中の各フローセルの反応域へと第1の方向に流し、かつ(ii)金属ハロゲン化物電解質の大部分が、第1の出口導管に達する前に各フローセル中の流体透過性電極を通過しないように、金属ハロゲン化物電解質を積層体中の各フローセルの反応域から第1の出口導管を通して貯蔵器に流すことによって、反応域における各フローセルの流体不透過性電極に金属層をめっきするステップと、
(b)放電モードにおいて、(i)金属ハロゲン化物電解質と濃縮ハロゲン反応物の混合物の大部分が、最初にフローセル中の透過性電極や流れチャネルを通過せずに、入口導管から反応域に入るように、混合物を貯蔵器から入口導管を通して積層体中の各フローセルの反応域へと第1の方向に流し、かつ(ii)金属ハロゲン化物電解質と濃縮ハロゲン反応物の混合物の大部分が、第2の出口導管に達する前に各フローセル中の透過性電極を通過するように、混合物を積層体中の各フローセルの反応域から第2の出口導管を通して貯蔵器に流すことによって、反応域における各フローセルの不透過性電極上の金属層を脱めっきするステップと、を含む。
電気化学セルの積層体を含む密封コンテナを有する電気化学システムの一実施形態の側断面図である。 一実施形態の電気化学システムにおける流路の模式的側断面図である。 図2Aのシステムのフロー電池セルにおける流路の模式的側断面図である。 図2Aのシステムのフロー電池セルにおける流路の模式的側断面図である。 図2A〜2Cに示した水平配置セルを保持するセル枠の上側の平面図である。 図3Aに示したセル枠の下側の平面図である。 図2Aのシステムのフロー電池セルの積層体の詳細を示す3次元上面図である。 図2Aのシステムのフロー電池セルの積層体の詳細を示す3次元底面図である。 図3Aの線A’−A’を通る枠積層体中の電気化学セル積層体の一実施形態の側断面図を模式的に示す。 一実施形態によるフロー電池システムのプラント部分の貯蔵器および付帯設備の略図である。 一実施形態によるフロー電池システムのプラント配管構成の付帯設備の略図である。 セル積層体のバイパス流出口が電解質貯蔵器の濃縮ハロゲン戻りに直接連結された、一実施形態によるシステムのプラント配管構成の付帯設備の略図である。 精密フィルタが電池セル積層体充電入口に配置された、一実施形態によるシステムのプラント配管構成の付帯設備の略図である。 バイパス流出口と充電入口精密フィルタの出力口の両方が貯蔵器の濃縮ハロゲン戻りに連結された、一実施形態によるシステムのプラント配管構成の付帯設備の略図である。 精密フィルタがバイパス流出口に配置された、一実施形態によるシステムのプラント配管構成の付帯設備の略図である。 精密フィルタがフロー電池セル積層体の連結共通流出口およびバイパス流出口に配置された、一実施形態によるシステムのプラント配管構成の付帯設備の略図である。 主システムポンプによる直接吸引の代わりに、濃縮ハロゲンをセル積層体に導入する追加のポンプが追加された、一実施形態によるシステムのプラント配管構成の付帯設備の略図である。 濃縮ハロゲンが水系電解質戻りにポンプ輸送されて、貯蔵器内で濃縮ハロゲン反応物と水系電解質の混合物を生成する、一実施形態によるシステムのプラント配管構成の付帯設備の略図である。 ベンチュリ注入器を使用して、流体を濃縮ハロゲン吸引から水系電解質戻りに移動させる、一実施形態によるシステムのプラント配管構成の付帯設備の略図である。 濃縮ハロゲン注入点が放電入口に移動した、一実施形態によるシステムのプラント配管構成の付帯設備の略図である。 混合機が電池セル積層体の連結流出口に配置された、一実施形態によるシステムのプラント配管構成の付帯設備の略図である。 インラインヒータ素子が濃縮ハロゲン注入ライン上に位置する、一実施形態によるシステムのプラント配管構成の付帯設備の略図である。 別の実施形態の電気化学システムにおける流路の模式的側断面図である。 別の実施形態の電気化学システムにおける流路の模式的側断面図である。 別の実施形態の電気化学システムにおける流路の模式的側断面図である。 別の実施形態の電気化学システムにおける流路の模式的側断面図である。 別の実施形態の電気化学システムにおける流路の模式的側断面図である。 別の実施形態の電気化学システムにおける流路の模式的側断面図である。 別の実施形態の電気化学システムにおける流路の模式的側断面図である。 別の実施形態の電気化学システムにおける流路の模式的側断面図である。 別の実施形態の電気化学システムにおける流路の模式的側断面図である。
本発明の実施形態は、金属−ハロゲンフロー電池システムおよびこのようなシステムの使用方法に向けたものである。このシステムは、単一のフロー回路を有するフロー構築物を含む。従来の金属−ハロゲンフロー電池は、各フローセルの正極と負極の間のセパレータ、および電解質とハロゲン反応物の別々の貯蔵器を使用することによって、2つの異なる流れループに含まれる反応物の流れを保持することによって電気化学的効率を維持する。以下の構成は、単一の流れループシステムの単純性および信頼性を反応物分離プラント付帯設備(BOP)部品と組み合わせた、反応物を取り扱うシステムおよび方法を記述する。好ましくは、単一の流れループシステムは、各フローセルの正極と負極との間のセパレータがない(すなわち、反応域が分割されていない)フロー電池セルの積層体、および電解質と濃縮ハロゲン反応物の共通貯蔵器を備える。
電気化学的(例えば、フロー電池)システムは、1個以上の電気化学セル(例えば、フロー電池セルの積層体)をその内部に含む容器、金属ハロゲン化物電解質、および金属ハロゲン化物電解質を電気化学セル(単数または複数)に送るように構成されたフロー回路を含むことができる。フロー回路は、電解質をセル(単数または複数)に送り、またセル(単数または複数)から送るように構成された閉ループ回路とすることができる。多くの実施形態において、ループ回路を密閉ループ回路とすることができる。
電気化学セル(単数または複数)の各々は、正極として役立ち得る第1の流体透過性電極、負極として役立ち得る第2の流体不透過性電極、および電極間の反応域を含むことができる。第1の電極は、多孔質電極とするか、または少なくとも1個の多孔質要素を含むことができる。第1の電極は、多孔質または透過性の炭素、金属または金属酸化物電極を含むことができる。例えば、第1の電極は、多孔質炭素発泡体電極、金網電極、または酸化ルテニウム(すなわち、ルテニウム化チタン)で被覆された多孔質チタン電極などの多孔質混合金属酸化物被覆電極を含むことができる。放電および充電モードにおいて、第1の電極は、ハロゲンをハロゲンイオンに還元することができる正極として働き得る。第2の電極は、主要な堆積および酸化可能な金属、すなわち、放電モード中に酸化されて陽イオンを形成することができる金属を含むことができる。例えば、第2の電極は、金属ハロゲン化物電解質の成分の一つにおける金属イオンと同じタイプである金属を含むことができる。例えば、金属ハロゲン化物電解質が塩化亜鉛、臭化亜鉛などのハロゲン化亜鉛を含むときには、第2の電極は、金属亜鉛を含むことができる。あるいは、第2の電極は、亜鉛めっきされたチタンなどの別の材料を含むことができる。
好ましくは、反応域にはセパレータがなく、電解質は、各セルにおいて電極間の分離なしに同じ流路(例えば、単一のループ)を通って循環する。換言すれば、反応域は、電解質中のハロゲンイオンに対して不透過性である膜またはセパレータを同一セルの正極と負極との間に含まないようなものとすることができる。さらに、セルは、レドックスフロー電池セルではなく、ハイブリッドフロー電池セルとすることができる。したがって、ハイブリッドフロー電池セルにおいて、亜鉛などの金属が電極の一方にめっきされ、反応域はイオンを通過させるイオン交換膜を持たず(すなわち、カソード電極とアノード電極の間にイオン交換膜がない)、電解質はイオン交換膜によってカソード液とアノード液に分離されない。電解質は、カソード液とアノード液の別々の貯蔵器ではなく、1個の貯蔵器に貯蔵される。
好ましくは、電気化学システムは、可逆的とすることができ、すなわち、充電と放電の両方の動作モードで運転することができる。可逆的電気化学システムは、通常、電解質中の少なくとも1種類の金属ハロゲン化物を利用し、金属ハロゲン化物の金属は、その還元形態で十分に強く安定であり、電極を形成することができる。可逆システムに使用することができる金属ハロゲン化物として、ハロゲン化亜鉛が挙げられる。元素亜鉛は十分に安定的であり、電極を形成することができるからである。好ましくは、電解質は、ZnBr2 および/またはZnCl2 などの少なくとも1種類の金属ハロゲン化物電解質化合物の水溶液である。例えば、溶液は、25%溶液などのZnBr2 および/またはZnCl2 の15〜50%水溶液とすることができる。ある実施形態において、電解質は、電解液の導電率を高めることができる1種類以上の添加剤を含むことができる。例えば、電解質がZnCl2 を含むときには、かかる添加剤は、NaCl、KClなどのナトリウムまたはカリウムの1種類以上の塩とすることができる。電解質がZnBr2 を含むときには、電解質は、臭化N−エチル−N−メチル−モルホリニウム(MEM)、臭化N−エチル−N−メチル−ピロリジニウム(MEP)、臭化テトラブチルアンモニウム(TBA))などの臭化第四級アンモニウム(QBr)などの錯化臭素剤も含むことができる。
図1は、フロー電池セルの積層体を密封コンテナ(容器)105に含む電気化学システム100を示す。密封コンテナ(容器)105内のフロー電池セルは、好ましくは、間隙によって分離された水平正極と水平負極を備えることができる水平配置セルである。例えば、図1の要素103は、電気的に直列に接続された水平配置電気化学セル(すなわち、フローセル)の垂直積層体である。
図1に示すように、供給(例えば、入口)導管(例えば、管または多岐管115は、金属ハロゲン化物電解質を積層体103の水平配置セルに送るように構成される。戻り(例えば、出口)導管(例えば、管または多岐管)120は、電気化学反応の生成物を積層体のセルから収集するように構成される。導管120は、上昇流戻り管または多岐管とすることができる。導管120は、上向流域121および下向流域122を含む。金属ハロゲン化物電解質および濃縮ハロゲン反応物の流れは、積層体103のセルから上向流域121を通って上方に向かい、次いで下向流域122を通って下方の貯蔵器119に向かう。後でより詳細に考察するように、一部の実施形態において、供給管もしくは多岐管および/または戻り管もしくは多岐管は、水平配置セルの積層体のための積層体組立品の一部とすることができる。一部の実施形態において、積層体103は、密封コンテナ(容器)105の壁によって直接支持することができる。さらに一部の実施形態において、積層体103は、密封コンテナ(容器)105および/または貯蔵器119の壁に接続された1本以上の管、支柱またはひもによって支持することができる。
フロー電池システムは、金属ハロゲン化物電解質をポンプ輸送する1台以上のポンプを備えることができる。かかるポンプは、密封容器の内部にあっても、なくてもよい。例えば、図1は、貯蔵器119と導管115を流体的に接続する放電ポンプ123を示す。放電ポンプ123は、金属ハロゲン化物電解質を導管115を通してフロー電池セル(単数または複数)の積層体103に送るように構成される。一部の実施形態において、フロー電池システムは、任意に選択できる追加のポンプ124を備えることができる。ポンプ124は、導管120を貯蔵器119に流体的に接続し、充電および/または放電モードにおいて金属ハロゲン化物電解質を管または多岐管を通してセル(単数または複数)の積層体に送るのに使用することができる。あるいは、ポンプ124を省略することができ、システムは、単一の流れループ/単一のポンプフロー電池システムを含むことができる。求心および/または遠心ポンプなどの任意の適切なポンプをシステムに使用することができる。
貯蔵器119は、ハロゲン反応物をシステムの導管115に供給することができる濃縮ハロゲン反応物用供給ライン127を備えることができる。本願明細書では、「濃縮ハロゲン反応物」は、化学量論的ハロゲン含有量より高い水系電解質(例えば、亜鉛−ハロゲン化物電解質の場合、1:2亜鉛/ハロゲン比より高いハロゲン含有量)、純粋な液体ハロゲン(例えば、液体塩素および/または臭素)、または臭素−MEP、他の臭素−有機分子複合体などの化学的複合化ハロゲンを含む。供給ライン127と導管115は、放電ポンプ123の前で、放電ポンプ123において、または放電ポンプ123の後で、接続することができる。供給ライン127の入口は、錯化臭素反応物を貯蔵することができ
る貯蔵器119の下部液体部分126に位置する。供給ライン127の出口は、放電ポンプ123の入口に接続されている。管または導管132などの電解質取込供給ラインは、より軽い金属ハロゲン化物電解質(例えば、臭化亜鉛水溶液)が存在する貯蔵器119の上部液体部分125に位置する。
一部の実施形態において、電気化学システムは、例えば、ポンプ(単数または複数)の速度を制御するのに使用することができる、制御要素を備えることができる。かかる制御要素は、アナログ回路とすることができる。図1は、制御要素を要素128として示す。
流れ構成
図2Bおよび2Cは、図1および2Aの積層体103などの積層体の水平配置セルを通る金属ハロゲン化物電解質およびハロゲン反応物の流れのそれぞれの充電モードおよび放電モード経路を模式的に示す。図2A〜2Cにおける電解質流路を矢印で示す。貯蔵器119は、1個以上の内部液体部分、および1個以上の内部ガス状部分を含むことができる。この実施形態において、貯蔵器119は、2個の液体部分125および126、並びに1個のガス状部分208を含む。ハロゲン(例えば、Cl 2 またはBr 2 )、水素ガスなどのガス種は、貯蔵器119の上部208(例えば、上部空間)に貯蔵される。貯蔵器119は、内部構造体やフィルタを備えることもできる(理解しやすいように、図示せず)。液体ポンプ(例えば、遠心ポンプ123)を使用して、貯蔵器119の上部液体部分125から、貯蔵器の上部液体部分125に入口を有する導管132を介して、電解質をポンプ輸送することができる。供給ライン127は、濃縮ハロゲン反応物の大部分が存在する貯蔵器119の下部液体部分126に入口を有する。充電モードでは、供給ライン127は、バルブ202によって閉鎖され、濃縮ハロゲン反応物は、充電モード中に供給ライン127を介して積層体103に流入しない。放電モードでは、バルブ202が開かれ、ハロゲン反応物が供給ライン127を介して積層体103に流入することができる。
積層体103中の各フロー電池セル101は、多孔質(例えば、流体透過性)電極23および非多孔性(例えば、流体不透過性)電極25を備える。前述したように、透過性電極23は、チタンスポンジまたはメッシュなどの任意の適切な材料で作製することができる。不透過性電極25は、チタンなどの任意の適切な材料で作製することができる。亜鉛などの金属の層25Aは、図2Bおよび2Cに示すように、不透過性電極25(例えば、電極25の底面)にめっきされる。反応域32は、不透過性電極25/金属層25Aと透過性電極23との間に位置して、それらを分離する。
図2Bは、充電モード中に図2Aの積層体103を通る流れを示す。充電モードでは、ハロゲン電解質水溶液を放電ポンプ123によって貯蔵器119の上部液体部分125から導管132を通って導管115にポンプ輸送する。導管115は、比例三方バルブ204などの第1のフローバルブを備える。バルブ204は、コンピュータ制御バルブとすることができる。バルブは、電解質の大部分(例えば、70〜90%を含めて60〜95%などの51〜100%)を導管115Aに送り、(電解質なしを含めて)電解質の一部(例えば、10〜30%を含めて5〜40%などの0〜49%)を導管115Bに送る。以下でより詳細に記述するように、導管115Aは、第1の積層体の入口多岐管1に流体的に接続され、導管115Bは、第2の積層体の入口多岐管2に流体的に接続されている。
第1の積層体の入口多岐管1は、電解質の大部分を各積層体103の反応域32に供給し、第2の積層体の入口多岐管2は、電解質の一部(または電解質なし)を、積層体103中の第1のセル101の透過性電極23と第1のセルの下に位置する隣接する第2のセル101の不透過性電極25との間に位置するセル101の間の空間(例えば、1個以上の流れチャネル)19に供給する。隣接セルの電極23、25は、以下でより詳細に記述するように、互いに接続されて双極電極集合体50を形成することができる。亜鉛などの金属は、不透過性電極25の底部に付着して、反応域32に金属層25Aを形成する。水系電解質中の(塩素イオン、臭化イオンなどの)ハロゲンイオンは、酸化して、(Cl2 、Br2 などの)二原子ハロゲン分子を透過性電極23上に形成する。
電解質の大部分は、反応域32を通過して、第1の積層体の出口多岐管4に流出する。セル101間の流れチャネル(単数または複数)19を流れる電解質の一部(または電解質なし)は、第2の積層体の出口多岐管3に流出する。
出口多岐管3は電解質を導管120Aに供給し、出口多岐管4は電解質を導管120Bに供給する。導管120Aおよび120Bは、比例三方バルブ205などの第2のフローバルブに収束する。バルブ205は、コンピュータ制御バルブとすることができる。バルブ205は、導管120に接続され、導管120Aおよび120Bから導管120への電解質流量を制御する。導管120は、電解質を貯蔵器119の上部液体部分125に戻す。
すなわち、充電モードでは、金属ハロゲン化物電解質は、放電ポンプ123によって貯蔵器119から入口導管(例えば、流路132、115、115A、1の1個以上)を通って積層体103中の各フローセル101の反応域32へと一方向に(例えば、図2Bにおいては左から右に)ポンプ輸送される。金属ハロゲン化物電解質の大部分は、最初にフローセル101中の透過性電極23や積層体103中の隣接フローセル電極23、25間に位置する流れチャネル19を通過せずに、入口導管から(例えば、入口導管の入口多岐管1部分から)反応域32に入る。次いで、金属ハロゲン化物電解質は、積層体中の各フローセルの反応域32から出口導管(例えば、流路3、120A、120の1個以上)を通って貯蔵器119に流れ、金属ハロゲン化物電解質の大部分は、出口導管(例えば、出口導管ので出口多岐管3部分)に達する前に各フローセル101中の透過性電極23を通過しない。
図2Cは、放電モード中に図2Aの積層体103を通る流れを示す。放電モードでは、供給ライン127のバルブ202が開き、水系電解質および濃縮ハロゲン反応物(例えば、錯化臭素)が放電ポンプ123によって貯蔵器119のそれぞれの上部液体部分12
5および下部液体部分126からそれぞれの導管132および127にポンプ輸送される。
電解質および濃縮ハロゲン反応物は、貯蔵器119のそれぞれの上部液体部分125および下部液体部分126から導管132および127を介して供給される。混合物は、導管115からバルブ204および導管115Aおよび場合によっては導管115Bを介してそれぞれの入口多岐管1および2に流れる。充電モードと同様に、電解質と濃縮ハロゲン反応物の混合物の大部分は、入口多岐管1に流入し、混合物の一部(または混合物なし)は入口多岐管2に流入する。
電解質と濃縮ハロゲン反応物(例えば、錯化臭素錯体)の混合物は、入口多岐管1から反応域32に入る。換言すれば、混合物は、最初に透過性電極23を通過せずに多岐管から電極23、25の間の反応域32に入る。混合物の錯化臭素部分は電解質より重いので、錯化臭素は各セル101底部の透過性電極23を通過する。放電モードでは、透過性電極23を通過する錯化臭素は、電子によって還元されて、臭素イオンを形成する。同時に、不透過性電極25の金属層25Aが酸化されて、電解質に溶解する金属(例えば、亜鉛)イオンを生成する。放電ステップで形成された臭素イオンは、セル101間の流れチャネル(単数または複数)19に供給され、次いで流れチャネル(単数または複数)19から第2の積層体の出口多岐管4を通って導管120Bに供給される。亜鉛イオンの多い電解質は、反応域32から第1の積層体の出口多岐管3を通って導管120Aに供給される。導管120Bの臭素イオンと導管120Aの亜鉛の多い電解質は、バルブ205で混合され、次いで導管120を介して貯蔵器の上部液体部分125に戻される。
すなわち、放電モードでは、金属ハロゲン化物電解質と濃縮ハロゲン反応物(例えば、錯化臭素)の混合物は、貯蔵器119から入口導管(例えば、流路132、115、115A、1の1個以上)を通って積層体103中の各フローセル101の反応域32へと充電モードと同じ方向に(例えば、図2Cにおいては左から右に)流れる。混合物の大部分は、最初にフローセル101中の透過性電極23や積層体103中の隣接フローセル101の電極23、25間に位置する流れチャネル19を通過せずに、入口導管から反応域32に入る。次いで、混合物は、積層体103中の各フローセル101の反応域32から出口導管(例えば、流路3、120A、120の1個以上)を通って貯蔵器119に流れ、混合物の大部分は、出口導管(例えば、出口導管の出口多岐管3部分)に達する前に、各フローセル101中の透過性電極23を通過する。
したがって、充電モードと放電モードにおける反応動力学の差に帰因して、充電モードにおいて、流れの大部分は「フローバイ」であり(例えば、液体の大部分は、透過性電極に沿って反応域を流れる)、放電モードにおいて、流れの大部分は「フロースルー」である(例えば、液体の大部分は、透過性電極を通って反応域から流れる)。
亜鉛−臭化物フロー電池の一例において、充電モード中に、電子は、各セルの負(例えば、非多孔性)電極において還元プロセス(例えば、Zn2++2e- →Zn)を受け、正(例えば、多孔質)電極において酸化プロセス(例えば、Br- →Br2 +2e- )を受ける。このプロセスは、放電モード中は逆転する。この例において、電解質を臭化亜鉛水溶液とすることができ、濃縮ハロゲンを液体臭素、錯化臭素(例えば、臭素−MEP複合体)、またはそれらの臭化亜鉛水溶液との混合物とすることができる。
バルブ204および/または205を使用して、2個の入口経路(例えば、115A/115B)および/または2個の出口経路(例えば、120A/120B)の液体流量の比を制御することができる。したがって、透過性電極23を通過する液体の正味の量を、充電および/または放電モードにおいて制御することができる。例えば、充電モードにおいて、バルブ205を調節して、出口多岐管3および導管120Aを通る液体流量を増加させ、出口多岐管4および導管120Bを通る液体流量を低下させて、「フローバイ」フロー構成に有利なものとすることができる。それに対して、放電モードにおいて、バルブ205を調節して、充電モードに比べて出口多岐管3および導管120Aを通る液体流量を低下させ、出口多岐管4および導管120Bを通る液体流量を増加させて、「フロースルー」フロー構成に有利なものとすることができる。
充電モードにおいて、流れの大部分は「フローバイ」である。というのは、これが、金属めっき反応に好ましく、ハロゲン酸化反応に十分であるからである。めっき反応では、金属層25Aがめっきされる不透過性電極25の表面近くの金属イオン(例えば、Zn2+)を十分な濃度に維持することが重要である。めっき領域の流出口端部における流速が不十分であると(これは、放電中に採用される「フロースルー」配置で生じ得る)、特に金属イオンのバルク濃度が最低であるときには高い積層体開放電流において、金属イオンが欠乏し、めっき形態が悪化し得る。充電モードにおいて透過性電極23上で起こるハロゲン酸化反応(例えば、臭素に酸化される臭化物イオン)は、「フローバイ」または「フロースルー」配置で反応物を十分に供給することができる。
それに対して、放電モードにおいて、流れの大部分は「フロースルー」である。というのは、これが、金属層25Aの脱めっき反応には十分であり、ハロゲン還元反応に好ましいからである。金属脱めっき反応の反応物(すなわち、亜鉛層25A)は、それを充電モード中にめっきした不透過性電極25の全表面に沿って既に利用可能である。その結果、「フローバイ」と「フロースルー」の両方が、この反応を支持するのに適切である。ハロゲン還元反応(例えば、臭化物イオンに還元される臭素)では、十分な濃度のハロゲンを透過性電極23の活性表面に供給することが重要である。分子ハロゲンは、そのイオン対応物ほど可動性ではない。特に、錯化剤を使用する場合、ハロゲン還元反応を支持するのにハロゲン酸化反応よりもはるかに大きい表面積および反応物流量が必要である。透過性電極23を通過することは、この反応物供給の要件を満たすものである。
したがって、充電入口の流れと放電入口の流れは、もはやセル枠の両側に流れたり、かつ/または反対方向に流れる必要がない。それどころか、同じ第1の積層体の入口多岐管1および同じ放電ポンプ123を使用して、充電モード中と放電モード中の両方で流れの大部分を反応域32に供給することができる。したがって、充電モードと放電モードの両方における液体の大部分は、両方のモードで反応域を通って同じ方向に流れ、充電モードと放電モードの両方における液体の大部分は、最初に透過性電極23やセル101間の流れチャネル(単数または複数)19を通過せずに、入口多岐管1から直接反応域32に入る。したがって、入口多岐管1を「主入口多岐管」と称することができる。
必要に応じて、第2の積層体の入口多岐管2を使用して、充電および/または放電モード中に隣接セル101の対向電極23、25間の流れチャネル(単数または複数)19を通って透過性電極23の底部側(すなわち、透過性電極23の流れチャネル(単数または複数)19に面した側)に流れの一部を供給することができる。これらの充電モード電解質パージ流および/または放電モード電解質−複合化臭素混合物パージ流は、気泡やより高密度の複合相液体が流れチャネル(単数または複数)内の透過性電極23の下に蓄積するのを防止するのに有用であり得る。したがって、第2の積層体の入口多岐管を「二次入口多岐管」または「パージ入口多岐管」と称することができる。パージ流は、流れチャネル(単数または複数)19から第2の積層体の出口多岐管4に流れる。あるいは、第2の積層体の入口多岐管2および導管115Bを省略して、全体のシステム設計を単純化することができる。
図2Aのフロー電池システムは、任意に選択できる再結合器200およびガスポンプ214を備えることもできる。再結合器200は、水素と臭素などのハロゲンの再結合を促進または触媒する触媒を含むチャンバである。ガスポンプ214は、貯蔵器119の上部208から導管220を介して再結合器200にハロゲンおよび水素ガスを供給する。水素とハロゲンガスは、再結合器200中で反応して、水素−ハロゲン化合物を形成する。次いで、水素−ハロゲン化合物は、ガスポンプ214の作用によって、再結合器200から導管222および120を介して貯蔵器119の中間部分(例えば、上部液体部分)125に戻される。
別の一実施形態において、ガスポンプ214は、図2Aに示すようにベンチュリ注入器216で置き換えられる。したがって、システムは、好ましくは、ガスポンプ214またはベンチュリ注入器216を含むが、一部の実施形態において、システムは、その両方を含むことができる。したがって、ベンチュリ注入器216を破線で示した。水素−ハロゲン化合物は、ベンチュリ注入器216に合流する導管222に再結合器200から吸引される。水素−ハロゲン化合物は、ベンチュリ注入器216において積層体103から貯蔵器119に戻る電解質流と混ざり、混合物は導管120を介して貯蔵器119に戻される。
図3Aおよび3Bは、図1および2A〜2Cに示した水平配置フロー電池セルを保持するセル枠31のそれぞれ上面および底面の特徴を示す。セル枠31は、主入口多岐管1、二次入口多岐管2および出口多岐管3、4を備える。多岐管1〜4は、他の積層されたセル枠31の同様な開口と並んで多岐管を形成するセル枠31を通るそれぞれの開口である。したがって、入口多岐管1、2は、セル枠の積層体中の整列した入口多岐管開口によって形成され、出口多岐管は、セル枠31の積層体中の整列した出口多岐管開口によって形成される。セル枠31は、少なくとも1本の入口分配(例えば、流れ)チャネルおよび少なくとも1本の出口分配チャネルも備える。例えば、図3Aおよび3Bに示すように、セル枠31の上部および下部の表面は各々、1本の入口分配チャネル(例えば、上側の40および下側の46)および1本の出口分配チャネル(例えば、上側の42および下側の44)を含む。これらのチャネル40、42、44、46は、セル枠31のそれぞれの表面の溝を含む。分配(例えば、流れ)チャネル40、42、44、46は、有効領域41(例えば、電極23、25を含むセル枠31の中間の開口)、およびそれぞれの積層体の入口多岐管または出口多岐管1、3、4および2に接続される。入口分配チャネル40、46は、それぞれの積層体の入口多岐管1、2から反応域32または流れチャネル(単数または複数)19に電解質を導入するように構成され、出口分配チャネル42、44は、反応域32または流れチャネル(単数または複数)からそれぞれの出口多岐管3、4に電解質を導入するように構成される。分配/流れチャネル40、42、44、46は、電解質を各セルに送り、また各セルから送られるので、セル多岐管と称することもできる。
電解質は、主入口多岐管1からセル枠31の入口分配チャネル40および入口61を通ってセル101に流れる。図3Aに示すように、主入口多岐管1のみが、セル枠31の上の入口分配チャネル40に流体的に接続される。図3Aに示した実施形態において、入口多岐管1は、2本の入口分配チャネル40に接続される。2本の入口分配チャネル40は、サブチャネル(すなわち、各チャネルが2本のサブチャネルに2回以上分割される流れ分岐点)に連続的に分かれて、より均一な層状の電解質流を電極23、25に供給する。電極23、25を通過した後、電解質は、出口65からセルを出て、セル枠31の主入口多岐管1とは反対端部または反対側の出口分配チャネル42に入る。電解質は、出口分配チャネル42から第1の積層体の出口多岐管3に注ぐ。出口分配チャネル42は、図3Aに示すように、流れ分岐点/サブチャネルを含むこともできる。
図3Bに示すように、セル枠31の底部側では、二次入口多岐管2は底部パージ入口分配チャネル46に接続され、主入口多岐管1は入口分配チャネル46から流体的に分離される。二次入口多岐管2は、図3Aおよび3Bにおいては主入口多岐管1よりもセル枠31の縁部に近く位置するように示されているが、入口多岐管1と2の位置を逆にすることもできる。したがって、主入口多岐管1は、図2Aに示すように、二次入口多岐管2よりもセル枠31の縁部に近く位置することができるか、または入口多岐管1、2は、図4に示すように、並んで位置することもできる。第2の積層体の出口多岐管4は、出口66、およびセル枠31の底面の出口分配チャネル44を介して電気化学セルに接続される。
図3Cおよび3Dは、セル枠31の積層体中の多岐管を通る流れを示す。セル枠31の積層体は、セル101の積層体103を支持する。セル枠31の積層体は、好ましくは、隣接セル枠が垂直方向に分離している垂直積層体である。
図3Cに示すように、充電および放電モードにおける液流の大部分は、セル枠31中の主入口多岐管1を通って上向きに流れる。流れは、各枠の主入口多岐管1から2本の入口分配チャネル40に出る。2本の入口分配チャネル40は、サブチャネル(すなわち、各チャネルが2本のサブチャネルに2回以上分割される流れ分岐点)に連続的に分かれる。次いで、流れは、入口分配チャネル40のサブチャネルから入口61を通って各セルの反応域32に流入する。各セル101の電極23、25の間の反応域を通過した後、流れは、出口65からセルを出て、セル枠31の主入口多岐管1とは反対の端部または反対側の出口分配チャネル42に入る。流れは、出口分配チャネル42から第1の積層体の出口多岐管3に注ぐ。前述したように、放電モードにおいて、流れの一部は、透過性電極23を通過して流れチャネル(単数または複数)19に入る。流れチャネル(単数または複数)19を通過した後、流れは、出口66を通って出口分配チャネル44に供給される。流れは、出口分配チャネル44から第2の積層体の出口多岐管4に注ぐ。
図3Dに示すように、充電および放電モードの液流の一部(例えば、パージ流)は、セル枠31中の二次入口多岐管2を通って上向きに流れる。流れは、各枠の二次入口多岐管2から2本の入口分配チャネル46に出る。2本の入口分配チャネル46は、サブチャネル(すなわち、各チャネルが2本のサブチャネルに2回以上分割される流れ分岐点)に連続的に分かれる。次いで、流れは、入口分配チャネル46のサブチャネルから出口62を通って各セル101の間の流れチャネル(単数または複数)19に流入する。流れチャネル(単数または複数)19を通過した後、流れは、出口66を通って出口分配チャネル44に供給される。流れは、出口分配チャネル44から第2の積層体の出口多岐管4に注ぐ。
図2Bおよび2Cに関して前述したように、充電モードにおいて、パージ流は、出口66および出口分配チャネル44を通って出口多岐管4に流れる。放電モードにおいて、流れの大部分は、透過性電極23を通って流れチャネル(単数または複数)19に流入し、次いで出口66を通って出口分配チャネル44、次いで出口多岐管4に流入する。したがって、パージ流は、放電モードにおいて、バルブ204を調節して導管115Bを閉じることによって省略することができる。
図3Eは、図3Aの線A’−A’を通る枠積層体中の電気化学セル積層体の一実施形態の断面図を示す。断面A’−A’は、電気化学セルにおける入口多岐管1、2から出口多岐管3、4への電解質の流れを横切っている。この実施形態において、セル枠31は、不透過性(負)電極25がその上に設置された突起部33を備える。さらに、第1の電気化学セル101aの不透過性電極25は、隣接する、上に重なった電気化学セル101bの透過性(正)電極23から金属または炭素スペーサなどの1個以上の導電性スペーサ18によって分離され、透過性(正)電極23に接続されている。それによって、流れチャネル19が、第1の電気化学セル101aの不透過性電極25と上に重なった隣接電気化学セル101bの透過性電極23との間に形成される。さらに、複数の導電性スペーサ18が使用される場合、スペーサは、電解質流路を一連の流れチャネル19に分割する。
一実施形態において、隣接セル101の電極23、25は集合体50として備わている。この実施形態において、第1の電気化学セル101aの不透過性電極25、流チャネル19によって分離された導電性スペーサ18、および隣接電気化学セル101bの透過性電極23を単一ユニットとして組み立てる。個々の部品を接着、ボルト留め、クランプ留め、蝋付け、はんだ付けまたは連結することができる。電極集合体50の製作は、積層フローセル装置の組み立てを単純化し、高速化する。各電極集合体は、それぞれのセル枠31中に配置され、一方の電極(例えば、大きいほうの不透過性電極25)は突起部33によってセル枠31中に支持され、他方の電極(例えば、小さいほうの透過性電極23)は、突起部33間の空間41に、導電性スペーサ18によって、下にある不透過性電極25から支持される。言うまでもなく、電極の順序を逆にすることができ、多孔質電極を突起部33で支持することができる。枠へのボルト留め、クランプ留めなどの他の電極取付け構造を使用することができる。電極23、25を備えたセル枠31を積層してセルの積層体103を形成する。各枠が積層されると、各セルの底部電極23と上部電極25との間に反応域32を有する新しいセル101が形成される。図2A〜2Cに示したように、同じセル(例えば、101a)の電極23、25は、反応域32によって分離され、互いに物理的または電気的に接触せず、別々の電極集合体の一部を構成する。
前述したように、図1〜3Eに示したフロー電池システムは、2タイプの流れ多岐管、すなわち、個々のセル流路に供給する共通流路である積層多岐管1、2、3および4と、積層多岐管から(または積層多岐管に)個々のフローセルにおける有効領域の幅全体に(または有効領域の幅全体から)流れを分配する流路である多岐管40、42、44および46とを含む。好ましくは、前述し、図3Aおよび3Bに示したように、積層多岐管(例えば、セル枠31の積層体中の整列した穴)およびセル多岐管(例えば、セル枠31中の溝)は、積層体組立品において電極を収容、整列させるセル枠31に直接形成される。これによって、従来技術のフロー電池で見られた外部多岐配管(例えば、複数の小管に供給する大管)に付随したコストおよび複雑さが排除される。さらに、積層体とセル多岐管をセル枠に組み込むと、積層体とセル多岐管全体が、主要な積層体封止エンベロープ内に確実に含まれることになる。その結果、流れチャネル封止は、積層体と密封コンテナ(容器)105との間の封止に不可欠なものとならず、全体の漏洩リスクが低下する。
フロー電池システムは、図4Aに示した貯蔵器119も含む。貯蔵器119の一実施形態、(積層体供給ラインとも称される)2個の出口202、204および(積層体からの貯蔵器戻りラインとも称される)2個の入口206、208を有する容器(例えば、槽または別の適切な流体コンテナ)とすることができる。出口202、204および入口206、208の各々を、それぞれ、貯蔵器119から積層体100に至る開口および/または導管(例えば、管または多岐管ライン)、および積層体100から貯蔵器に戻る開口および/または導管(例えば、管または多岐管ライン)とすることができる。流体組成が変化する貯蔵器内の領域(例えば、上部のより軽い電解質領域および下部のより重い濃縮ハロゲン領域)に通じる別々の水系電解質および濃縮ハロゲン吸引供給ライン202、204が存在する。貯蔵器内の異なる部分に別個の戻り流れを供給することができる別々の水系電解質および濃縮ハロゲン戻りライン206、208が存在する。
プラント付帯設備(BOP)配管構成の一実施形態を示す金属−ハロゲンフロー電池システム300の一実施形態を図4Bに示す。充電モードでは、水系電解質は、貯蔵器119から主システムポンプ304によって水系電解質供給ライン202を通してポンプ輸送される。作動バルブ302Aは、充電モードにおいて、電解質流を積層体100の充電入口102および/または放電入口104に分配することができる。好ましくは、電解質の大部分またはすべては、作動バルブ302Aを通り、充電入口102を通って積層体100に供給される。充電モードでは、濃縮ハロゲンが貯蔵器119から濃縮ハロゲン吸引供給ライン204を通って積層体100に供給されないように、濃縮ハロゲン吸引供給ライン204の作動バルブ302Bが閉じられる。積層体100の共通流出口およびバイパス流出口106、108は、貯蔵器119の水系電解質戻りライン206に接続された共通戻りライン306に連結されている。好ましくは、共通流出口およびバイパス流出口106、108は、積層体100の外側の共通戻りライン306に連結されている。例えば、共通流出口およびバイパス流出口106、108は、共通戻りライン306に合流する前に積層体100の囲いまたは枠の外側に別々に延在する導管とすることができる。貯蔵器119の濃縮ハロゲン戻りライン208は、この実施形態では省略されている。したがって、電解質はすべて、積層体100から共通戻りライン306を通って貯蔵器119に流れる。
放電モードでは、濃縮ハロゲン吸引供給ライン(すなわち、吸引経路)204上の作動バルブ302Bが開いて、主システムポンプ304が、貯蔵器119の上部から水系電解質供給ライン202を介した水系電解質の吸引と、貯蔵器119の下部から濃縮ハロゲン吸引供給ライン204を介した濃縮ハロゲン反応物の吸引を同時に行うことができる。この高ハロゲン含有量流体は、作動バルブ302Aおよび放電入口104を通って積層体100に供給される。放電モードにおける積層体100から貯蔵器119への電解質出口流は、この実施形態では充電モードと同じである。
図4C〜4Gは、単独でまたは任意の組み合わせで使用して循環電解質の濃縮ハロゲン含有量を低減することができる異なるBOP構成の特徴を有する金属−ハロゲンフロー電池システム400A〜400Eの実施形態を示す。図4Cは、積層体100のバイパス流出口108が貯蔵器119の濃縮ハロゲン戻りライン208に直接連結され、共通流出口106が水系電解質戻りライン206に接続された、BOPを示す。
図4Dは、液体サイクロン、コアレッサ、生理化学的差に基づいて懸濁液を分離する他の装置などの精密フィルタ406が、積層体100の充電入口102に配置された構成を示す。精密フィルタ406は、充電入口102に入る電解質の濃縮ハロゲン含有量を削減し、バイパスチャネル308を介して積層体100を迂回して貯蔵器119の濃縮ハロゲン戻りライン208に直接連結される濃縮ハロゲン流を供給する。
図4Eは、図4Cおよび4Dに示した実施形態の特徴の組み合わせを含む一実施形態を示す。この実施形態において、バイパス流出口108および精密フィルタ406の出力口はどちらも、貯蔵器119の濃縮ハロゲン戻りライン208に連結されている。
図4Fは、精密フィルタ406がバイパス流出口108に配置された一実施形態を示す。精密フィルタ406は、貯蔵器119の濃縮ハロゲン戻りライン208に連結することができる濃縮ハロゲン流、および貯蔵器119の水系電解質戻りライン206に連結することができる水系電解質流を供給する。
図4Gは、精密フィルタ406が、図4Bの積層体100の共通戻りライン306上に配置された一実施形態を示す。精密フィルタ406は、貯蔵器119の濃縮ハロゲン戻りライン208に連結することができる濃縮ハロゲン流、および貯蔵器119の水系電解質戻りライン206に連結することができる水系電解質流を供給する。
図5A〜5Fは、放電モード中に濃縮ハロゲン反応物を導入し、水系電解質と再混合することができる異なるBOP構成の特徴を有する金属−ハロゲンフロー電池システム500A〜500Fの実施形態を示す。図に示したように、これらの実施形態は、図4Bに基づくが、図4C〜4Gに示したBOP構成の特徴のいずれかと協調して使用することもできる。図5Aは、図3に類似した金属−ハロゲンフロー電池システム500Aであるが、主システムポンプ304による直接吸引の代わりに、放電モードにおいて、濃縮ハロゲンを積層体100に導入する第2のポンプ504を使用する。ポンプ504は、濃縮ハロゲン吸引供給ライン204上に位置する。したがって、この実施形態において、ポンプ504が放電モードで起動し、充電モードで停止することによってバルブ機能を果たすので、作動バルブ302Bを省略することができる。
図5Bに示した金属−ハロゲンフロー電池システム500Bにおいて、ポンプ504がやはり濃縮ハロゲン吸引供給ライン204上に位置する。しかし、この実施形態において、濃縮ハロゲン吸引供給ライン204は、主システムポンプ304および作動バルブ302Aの代わりに水系電解質戻りライン206に接続している。濃縮ハロゲンが水系電解質戻りライン206にポンプ輸送されて、貯蔵器119内で濃縮ハロゲン反応物と水系電解質の混合物を生成する。このハロゲン濃縮流体は、放電モードにおいて、主システムポンプ304が貯蔵器119の上部から水系電解質供給ライン202に流体を吸引するときに使用することができる。
図5Cに示した金属−ハロゲンフロー電池システム500Cは図5Bに示した金属−ハロゲンフロー電池システム500Bに類似しているが、濃縮ハロゲン吸引供給ライン204から水系電解質戻りライン206に流体を移すのにベンチュリ注入器502を使用する。作動バルブ302Bを濃縮ハロゲン吸引供給ライン204に配置して、濃縮ハロゲン流を充電時ではなく放電モード中にのみ可能にすることができる。
図5Dに示した金属−ハロゲンフロー電池システム500Dは、濃縮ハロゲン注入点を放電入口104に移動する。濃縮ハロゲンは、放電モードにおいて、ベンチュリ注入器を使用して作動バルブ302Bを通してポンプ輸送または吸引することができる。ノズル、スタティックミキサ、超音波乳化機などの物理的混合装置506を、濃縮ハロゲン注入点と積層体100との間に置いて、注入流体を放電入口104におけるバルク電解質流に分散させることができる。
図5Eは、ノズル、スタティックミキサ、超音波乳化機などの物理的混合装置506が積層体100共通戻りライン306に配置された金属−ハロゲンフロー電池システム500Eの一実施形態を示す。この混合機は、積層体100から共通流出口およびバイパス流出口106、108を介して流去する電解質と濃縮ハロゲン反応物の懸濁液を均質化して、貯蔵器119におけるより良好な放電流体を生成するのに役立つ。
図5Fは、濃縮ハロゲン吸引供給ライン204上にインラインヒータ素子508を有する金属−ハロゲンフロー電池システム500Fの一実施形態を示す。濃縮ハロゲン流を加熱すると、濃縮ハロゲン流の物理的化学的性質を変え、混合を容易にすることができる。濃縮ハロゲン流を加熱すると、より多量のハロゲンを積層体100における放電反応に利用可能にすることもできる。インラインヒータ508は、図5A〜5Eに示した実施形態のいずれにも追加することができる。
図6A〜6Dは、図1および2Aの積層体103などの積層体の水平配置セルを通る金属ハロゲン化物電解質およびハロゲン反応物の流れの代替の流路を模式的に示す。図6A〜6Dにおける電解質流路を矢印で示す。簡略化のために、さらに、前に考察した電解質流路との比較を可能にするために、図2A〜2Cに関して前に説明し、考察した成分を図6A〜6Dでも同じ参照番号で示す。
図6Aに示した別の一実施形態において、出口多岐管3は電解質を導管120Aに供給し、出口多岐管4は電解質を導管120Bに供給する。導管120Aおよび120Bは、貯蔵器119への出口(すなわち、流出)流を別々に供給し、(図2Aの三方バルブ205の代わりに)それぞれ別々の流れ制御バルブ205aおよび205bを有する。このようにして、複合体ハロゲンが導管120Aの放電流出口経路に沈降して集まる傾向を回避することができる。すなわち、複合体ハロゲンの濃縮流を維持し、それを別の場所に戻すことによって、複合相の貯蔵および管理を容易にすることができる。さらに、主入口ラインとパージ入口ラインの流れ比を制御するために、導管115Aおよび115Bを、それぞれ制御フローバルブ117aおよび117bで構成することができる。流れの大部分がすべての動作モードで主入口導管115Aに入る場合、流れ制御バルブ117aを除去することができる。
図6Bに示した別の代替の実施形態において、導管120Aおよび120Bは、図6Aに関して前に考察した実施形態と同様に、流出流を貯蔵器119に別々に供給する。ただし、この実施形態において、導管120Aおよび120Bは、流出流の流れ比を制御するために、較正された管絞り602a、602bおよびオン/オフバルブ604a、604bで構成することができる。さらに、主入口ラインとパージ入口ラインの流れ比を制御するために、導管115Aおよび115Bを、較正された管絞り606a、606bおよびオン/オフバルブ608a、608bで構成することができる。管絞りは、幅または直径が導管120A、120Bよりも狭い細管またはオリフィスを含む。流れの大部分がすべての動作モードで主入口導管115Aに入る場合、流れ制御バルブ117a、117bおよび較正された管絞り606aを除去して、較正された管絞り606bのみを残すことができる。
図6Cに示した別の代替の実施形態において、導管120Aおよび120Bは、大出口流導管120cおよび小出口流導管120dに流体的に接続することができる。出口(すなわち、流出)流の大部分は、常に、充電モードと放電モードの両方で大出口流導管120cを通って流れ、出口流の一部は、充電モードと放電モードの両方で小出口流導管120dを通って流れる。較正された管絞り602は、小出口流導管120dにはあるが、大出口流導管120cにはない。オン/オフバルブ610a、610b、610cおよび610dを使用して、出口(すなわち、流出)流を出口多岐管3および4から種々の導管120A、120B、120c、120dを通って貯蔵器119に導くことができる。
この構成では、流出流戻り場所は、その始めの流路ではなく、流量によって変更される。例えば、充電モードでは、出口流の大部分は、反応域32から出口多岐管4を通って導管120Bに流入し、出口流の一部(または出口流なし)は流れチャネル19から出口多岐管3を通って導管120Aに流入する。充電モードでは、オン/オフバルブ610aおよび610cが開き、オン/オフバルブ610bおよび610dが閉じる。このバルブ構成によって、出口流の一部は流れチャネル19から出口多岐管3、導管120A、オン/オフバルブ610aを通り、小出口流導管120dの較正された管絞り602を通って貯蔵器119に送られ、出口流の大部分は反応域32から出口多岐管4、導管120B、オン/オフバルブ610cおよび大出口流導管120cを通って貯蔵器119に流れる。
放電モードでは、バルブ構成が逆になり、オン/オフバルブ610aおよび610cが閉じ、オン/オフバルブ610bおよび610dが開く。このバルブ構成によって、出口流の一部は反応域32から出口多岐管4、導管120B、オン/オフバルブ610d、バイパス導管120fを通り、小出口流導管120dの較正された管絞り602を通って貯蔵器119に送られ、出口流の大部分は流れチャネル19から出口多岐管3、導管120A、オン/オフバルブ610b、バイパス導管120eおよび大出口流導管120cを通って貯蔵器119に流れる。したがって、両方のモードで、流れの大部分が較正された管絞り602を迂回し、流れの一部が絞りを通って流れる。
4個のオン/オフバルブが図6Cに示されているが、導管120A、120Bと大出口流導管120cおよび小出口流導管120dの間の流れを導く多方バルブ(単数または複数)を代わりに使用することができる。積層体の下流に特定の流れ条件下で最適に作動する装置がある場合、図6Cのこの配置が好ましいこともある。
図6Dに示す別の代替の実施形態において、主入口が導管115によって提供され、それを通って電解質が貯蔵器119から入口多岐管1に流れることができる。本願明細書で考察した他の実施形態とは対照的に、この実施形態の構成ではパージ入口も入口流れ制御バルブもない。したがって、この実施形態では導管115Bおよび入口多岐管2が省略され、充電モードと放電モードの両方で唯一の共通入口導管115および入口多岐管1しか存在しない。図6Bに関して前述した実施形態と同様に、導管120Aおよび120Bは、流出流の流れ比を制御するために、較正された管絞り602a、602bおよびオン/オフバルブ604a、604bで構成することができる。充電モードでは、オン/オフバルブ604aが閉じ、オン/オフバルブ604bが開く。それに対して、放電モードでは、オン/オフバルブ604aが開き、オン/オフバルブ604bが閉じる。したがって、各出口経路への流入量を制御するには固定された絞りで十分なはずであり、より高価な流れ制御バルブではなく一対のより安価なオン/オフバルブを使用することができる。
図6E〜6Hは、それぞれ、図6A〜6Dに示した実施形態に対応する代替の実施形態を模式的に示す。図6E〜6Hの各々において、各セルの上部電極は透過性電極23であり、各セルの下部電極は不透過性電極25であるのに対して、図6A〜6Dは逆の電極構成を示す。図6A〜6Dにおいて不透過性電極25の底面で重力に逆らって発生するZnめっきとは対照的に、図6E〜6Hにおいて、Znめっきは不透過性電極25の上面で発生する。図6E〜6Hの他の特徴はすべて図6A〜6Dと同様である。図6E〜6Hに関して前述した代替の電極構成を図6Aに示したシステムにも使用できることは言うまでもない。
積層体の水平配置セルを通る金属ハロゲン化物電解質およびハロゲン反応物の流れの代替流路に戻って、図6Iは別の代替の実施形態を模式的に示す。図6Dと同様に、主入口は導管115によって提供され、それを通って電解質が貯蔵器119から入口多岐管1に流れることができる。したがって、図6Iのこの実施形態において、充電モードと放電モードの両方で共通入口導管115および入口多岐管1は1個である。図6Dに示した実施形態とは対照的に、この実施形態では導管120Aおよび120Bの出口オン/オフバルブはない。導管120Bは、導管120Aと120Bとの間の流れの流れ比を制御するために、較正された管絞り602bで構成することができる。好ましくは、導管120Aは絞りがない。較正された絞り602bを導管120Bに配置することによって、充電モードと放電モードの両方で、流体動力学によって、流体流れの大部分(例えば、80%)を反応域32から透過性電極23および流れチャネル19を通って出口多岐管3および導管120Aに送ることができる。同時に、流体流れの一部(例えば、20%)は、透過性電極23を流れずに、反応域32から出口多岐管4および導管120Bを通って流出することができる。固定絞りは、各出口経路への流入量を制御するのに十分なはずであり、したがってより少数のバルブを用い、一つの流れ条件に対して最適化されたセル形態とすることによって、より簡単でより信頼できるシステムが可能になる。
ここまで特定の好ましい実施形態について言及してきたが、本発明がそのように限定されないことを理解するべきである。当業者であれば、開示された実施形態に種々の改変を成すことができ、かかる改変が本発明の範囲内のものであることも認識できるはずである。本願明細書で引用する刊行物、特許出願および特許のすべては、その全体が本願明細書において参照により援用されている。

Claims (11)

  1. フローセルの積層体を含むフロー電池を動作させる方法であって、前記積層体の各フロ
    ーセルが、流体透過性電極、流体不透過性電極、および流体透過性電極と流体不透過性電
    極との間の反応域を含む方法において、
    (a)充電モードにおいて、
    (i)金属ハロゲン化物電解質の大部分が、最初に前記フローセル中の流体透過性電
    極や前記積層体中の隣接フローセル電極間に位置する流れチャネルを通過せずに、入口導
    管から前記反応域に入るように、金属ハロゲン化物電解質を貯蔵器から前記入口導管を通
    して前記積層体中の各フローセルの反応域へと第1の方向に流し、かつ
    (ii)金属ハロゲン化物電解質の大部分が、第1の出口導管に達する前に各フロー
    セル中の流体透過性電極を通過しないように、金属ハロゲン化物電解質を前記積層体中の
    各フローセルの反応域から前記第1の出口導管を通して貯蔵器に流すことによって、前記
    反応域における各フローセルの流体不透過性電極に金属層をめっきするステップと、
    (b)放電モードにおいて、
    (i)金属ハロゲン化物電解質と濃縮ハロゲン反応物の混合物の大部分が、最初に前
    記フローセル中の流体透過性電極や前記流れチャネルを通過せずに、前記入口導管から前
    記反応域に入るように、混合物を貯蔵器から前記入口導管を通して前記積層体中の各フロ
    ーセルの反応域へと第1の方向に流し、かつ
    (ii)金属ハロゲン化物電解質と濃縮ハロゲン反応物の混合物の大部分が、第2の
    出口導管に達する前に各フローセル中の流体透過性電極を通過するように、混合物を前記
    積層体中の各フローセルの反応域から前記第2の出口導管を通して貯蔵器に流すことによ
    って、前記反応域における各フローセルの流体不透過性電極上の金属層を脱めっきするス
    テップと、
    を含む方法。
  2. 請求項1記載の方法において、
    前記フローセルの積層体が、水平配置フローセルの垂直積層体を含み、
    前記フローセルの積層体が、セル枠の積層体によって支持され、
    前記入口導管の一部が、第1の入口多岐管を備え、
    前記第1の出口導管の一部が、第1の出口多岐管を備え、
    前記第2の出口導管の一部が、第2の出口多岐管を備え、
    前記セル枠の積層体の各セル枠が、第1の入口多岐管開口並びに第1および第2の出口
    多岐管開口を含み、
    前記第1の入口多岐管が、前記セル枠の積層体中の整列した第1の入口多岐管開口によ
    って形成され、
    前記第1および第2の出口多岐管が、前記セル枠の積層体中のそれぞれの整列した第1
    および第2の出口多岐管開口によって形成される方法。
  3. 請求項1記載の方法において、
    金属ハロゲン化物電解質が、臭化亜鉛を含み、
    濃縮ハロゲン反応物が、錯化臭素をを含み、
    金属層が、亜鉛を含み、
    前記流体透過性電極が、多孔質ルテニウム化チタンを含み、
    前記流体不透過性電極が、充電モード中に亜鉛金属層で被覆されたチタンを含む方法。
  4. 請求項2記載の方法において、
    充電モードにおいて、前記貯蔵器から供給された金属ハロゲン化物電解質の一部を含む
    第1のパージ流を、前記セル枠の積層体中の第2の入口多岐管を通して前記流れチャネル
    に、さらに、前記流れチャネルから前記第2の出口多岐管を通して前記貯蔵器に流すステ
    ップと、
    放電モードにおいて、前記貯蔵器から供給された前記混合物の一部を含む第2のパージ
    流を、前記第2の入口多岐管を通して前記流れチャネルに、さらに、前記流れチャネルか
    ら前記第2の出口多岐管を通して前記貯蔵器に流すステップと、
    をさらに含む方法。
  5. 請求項4記載の方法において、
    充電モードにおいて、金属ハロゲン化物電解質の大部分が、前記第1の出口導管に達す
    る前に各フローセル中の流体透過性電極を通過しないように、また、放電モードにおいて
    、前記混合物の大部分が、前記第2の出口導管に達する前に各フローセル中の流体透過性
    電極を通過するように、前記入口導管中に位置し、前記第1および第2の入口多岐管を通
    る流れの量を制御するように構成された第1の比例三方バルブと、前記第1および第2の出口導管に接続され、前記第1および第2の出口多岐管を通る流れの量を制御するように
    構成された第2の比例三方バルブの少なくとも一方を調節することによって各フローセル
    を通る流れの量を制御するステップをさらに含む方法。
  6. 請求項5記載の方法において、
    前記制御するステップが、充電モードにおいて、前記第2の比例三方バルブを調節して
    前記第2の出口多岐管よりも前記第1の出口多岐管を通る液体流量を増加させ、かつ放電
    モードにおいて、前記第2の比例三方バルブを調節して前記第2の出口多岐管よりも前記
    第1の出口多岐管を通る液体流量を減少させることを含む方法。
  7. 請求項4記載の方法において、
    充電モードにおいて、単一の流れループ中の単一のポンプを使用して金属ハロゲン化物
    電解質を前記貯蔵器から前記入口導管にポンプ輸送するステップと、
    放電モードにおいて、金属ハロゲン化物電解質および濃縮ハロゲン反応物を前記貯蔵器
    から前記入口導管にポンプ輸送するステップと、
    をさらに含む方法。
  8. 請求項4記載の方法において、
    充電モードと放電モードの両方で、前記第1の出口導管と前記第2の出口導管からの出
    口流を合流させるステップと、
    充電モードと放電モードの両方で、合流した出口流を前記貯蔵器に供給するステップと

    をさらに含む方法。
  9. 請求項4記載の方法において、
    前記第1および第2の出口導管におけるそれぞれの第1および第2の出口流の流量を制
    御するステップと、
    前記第1および第2の出口流を前記貯蔵器に別々に供給するステップと、
    をさらに含む方法。
  10. 請求項9記載の方法において、
    前記制御するステップが、前記第1および第2の出口導管を通る流れを制御するように
    構成された流れ制御バルブ、または前記第1および第2の出口導管を通る流れを制御する
    ように構成された流れ絞りとオン/オフバルブとの組み合わせを使用することを含む方法
  11. 請求項10記載の方法において、
    充電モードにおいて、電解質の一部を、前記第2の出口導管と前記流れ絞りを通って、
    前記貯蔵器に導くとともに、電解質の大部分を、前記流れ絞りを通過せずに、前記第1の出口導管を通って、前記貯蔵器に導くステップと、
    放電モードにおいて、前記混合物の一部を、前記第1の出口導管と前記流れ絞りを通っ
    て、前記貯蔵器に導くとともに、前記混合物の大部分を、前記流れ絞りを通過せずに、前
    記第2の出口導管を通って、前記貯蔵器に導くステップと、
    をさらに含む方法。
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