JP6211772B2 - Lsiのesd保護回路および半導体装置 - Google Patents

Lsiのesd保護回路および半導体装置 Download PDF

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本発明は、LSIのESD保護回路および半導体装置に係り、特に素子数を削減またはWCSPの再配線に素子を構成したESD保護回路により小型化可能な半導体装置に関する。
半導体装置および半導体集積回路(以下、LSIと称する)にダメージを与える現象として静電気放電(Electro Static Discharge、以下、ESDと称する)がある。半導体装置およびLSIに対するESDは、静電気を帯びた導電体や人間等が、半導体装置の外部端子に接近・接触した場合に発生することが多く、ESDによる電流がLSI内部に流れることにより、LSI内部のトランジスタの特性変動や配線の破壊等を引き起こす。
このようなESDによる電流から半導体装置を保護するために、半導体装置内に、保護回路(以下、ESD保護回路と称する)が用いられている(例えば、特許文献1)。
特開平11−68038号公報
そして、従来は、半田バンプで構成されるひとつの外部端子から、複数のLSI内部のトランジスタ(以下、被保護回路と称する)へ配線を介して接続される場合、ESDによる電流が、どの被保護回路に到達しても破壊を免れるように、被保護回路毎に、ESD保護回路を設ける必要があった。
そのため、比較的大きな面積のMOSトランジスタ等で構成されるESD保護回路が、複数設置され、LSIのサイズがそのまま半導体装置のサイズになるWCSP型の半導体装置において、半導体装置が大型化するという問題があった。
本発明の目的は、素子数を削減またはWCSPの再配線に素子を構成したESD保護回路により小型化可能な半導体装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の一態様によれば、被保護回路を有するLSIの一方の面の上に配置された保護層上に格子状に備えられる外部端子としての複数の半田バンプと、前記保護層に覆われるとともに前記LSIと前記半田バンプとを電気的に接続する再配線部と、前記被保護回路を静電破壊から保護する保護素子とを備え、前記再配線部は、前記LSIの一辺に垂直な方向に延在する第1の延在部と、前記第1の延在部に対して垂直な方向に延在する第2の延在部とを交互に有し、前記第1の延在部または前記第2の延在部のうち少なくとも一方は、前記保護層内の同一層上に一対の同じ長さを有し、かつ前記長さは前記半田バンプ間の距離と等しいか短い平行配置部を含み、前記平行配置部は、前記LSIと前記半田バンプとの間を結ぶ直線に沿って前記直線の左右いずれか片側のみに形成されるLSIのESD保護回路が提供される。
また、本発明の他の態様によれば、上記のLSIのESD保護回路を備える半導体装置が提供される。
本発明によれば、素子数を削減またはWCSPの再配線に素子を構成したESD保護回路により小型化可能な半導体装置を提供することができる。
WCSP(ウエハ・レベル・チップ・サイズ・パッケージ)型の半導体装置の半田バンプが形成された側の面を示す平面図。 図1に示すWCSP型の半導体装置のI−I線断面図。 比較例に係るWCSP型の半導体装置の半田バンプが形成された側の面を示す一部透視図。 比較例に係るESD保護回路を示す模式的回路図。 第1の実施形態に係るWCSP型の半導体装置におけるESD保護回路を示す模式的回路図。 第1の実施形態に係りBMPからLSIの保護素子を通過した後、再び再配線に接続されるまでを示す平面図。 図6に示すESD保護回路のII−II線断面図。 (a)第1の実施形態に係るESD保護回路においてNMOSトランジスタを用いた保護回路図、(b)CMOSトランジスタを用いた保護回路図、(c)ダイオードを用いた保護回路図。 WCSP型の半導体装置の半田バンプBMPが形成された面を示した概観図。 第2の実施形態に係る高周波フィルタを有するESD保護回路の形成例であって、(a)模式的構成図、(b)電流方向を示す説明図。 第2の実施形態に係るWCSP型の半導体装置の半田バンプBMPが形成された面を示した概観図。 フィルタ回路の概念を示す回路図。 第4の実施形態に係るESD保護回路の他の構成例を示す模式的構成図。 第5の実施形態に係るESD保護回路であって、配線を分岐させた構成例を示す模式的構成図。 第5の実施形態に係るESD保護回路であって、配線を分岐させると共に保護素子を設けた構成例を示す模式的構成図。 第5の実施形態に係るQFNパッケージ型の半導体デバイスにおけるESD保護回路の形成例を示す平面図。
次に、図面を参照して、実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
又、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の実施の形態は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の実施の形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
なお、本実施の形態において、シリコンウェハに形成された半導体集積回路をLSI(Large Scale Integration)と称し、パッケージ封入後の形態(WCSP(WL−CSP(Wafer Level-Chip Size Package)と表記されることもある)その他)を半導体装置と称するものとする。
(WCSP型の半導体装置の基本構造)
図1および図2を参照して、本発明に係るWCSP型の半導体装置200の基本構造について説明する。
WCSP型の半導体装置200とは、多数のLSIが搭載されたシリコンウェハから、個々のLSIを切り出す前に、端子の形成と配線(LSIの配線と区別し、以下、再配線と称する)を行い、その後ウェハから切り出された半導体装置である。
WCSP型を用いる最大の理由は、半導体装置の外形サイズの最小化(他に、薄型化、軽量化、LSIの端子配置の自由度の高さなど)であり、LSIの外形サイズが、そのまま半導体装置の外形サイズになるという特徴を有する。
図1は、WCSP型の半導体装置200の半田バンプBMPが形成された側の面を示す平面図、図2は、そのI−I線断面図である。
図1に示すように、WCSP型の半導体装置200は、平面視で略矩形状とされ外部端子として複数の半田バンプBMPが所定間隔で設けられている。
図2に示すように、WCSP型の半導体装置200は、LSI10と、LSI10の表面に形成されるパッケージ部100とから構成されている。
パッケージ部100は、層間膜12と、この層間膜12上に形成される再配線部MRDと、半田バンプBMPと、再配線部MRDと半田バンプBMPとの間を接続する金属層からなるポスト電極MPとが設けられている。
また、再配線部MRDとポスト電極MPとを覆うようにエポキシ樹脂等による保護層14が設けられている。
(比較例)
ここで、本実施の形態に係るESD保護回路300を説明する前に、比較例に係るESD保護回路300Aについて説明する。
図3は、比較例に係るWCSP型の半導体装置200Aの半田バンプBMPが形成された側の面を示す一部透視図、図4は、比較例に係るESD保護回路300Aを示す模式的回路図である。
図3において半田バンプBMPは、LSI10のGND端子に接続されるGND電位の電極であり、仮にLSI10が3箇所のGND端子を持つ時、MRD01、MRD02、MRD03とコンタクトホールCH01、CH02、CH03を介して、LSI10のGND端子GND01、GND02、GND03に接続される。
より詳細には、図4に示すように、コンタクトホールCH01、CH02、CH03を介したLSI10のGND端子GND01、GND02、GND03には、LSI10の配線GWL01、GWL02、GWL03が接続されており、該配線には各々、保護素子PRT01、PRT02、PRT03が接続されている。
また、LSI10の配線GWL01、GWL02、GWL03は、保護素子PRT01、PRT02、PRT03を通過した後、被保護回路に接続されている。
図4における保護素子はNMOSトランジスタで標記しているが、もちろん他の種類の保護素子であっても構わない。
なお、図3および図4において、LSI10のGND端子GND01、GND02、GND03は、コンタクトホールと重なるため、CH01(GND01)のように表現する。
前記比較例に拠れば、半田バンプBMPからESDによる電流が侵入した場合、各保護素子PRT01、PRT02、PRT03が、ブレークダウンやダイオード応答し、ESDによる電流が被保護回路へ到達しないため、被保護回路の特性変動や破壊を防止すること可能である。
(比較例の問題点)
しかし、上述のように、比較例に係るESD保護回路300Aにおいては、LSI10の配線GWL01、GWL02、GWL03の各々に保護素子PRT01、PRT02、PRT03を設ける必要があり、大きな面積の保護素子を複数配置して、LSIの外形サイズが大型化することで、すなわち半導体装置200Aが大型化する要因となっていた。
[第1の実施の形態]
図5〜図8を参照して第1の実施形態に係るESD保護回路300について説明する。
図5は、第1の実施形態に係るESD保護回路300を示す模式的回路図である。
第1の実施形態は、外部端子としての半田バンプBMPと、ポスト電極MPを介してBMPに接続される第1の再配線部MRD01と、コンタクトホールCH01を介してMRD01に接続されるLSIの配線GWL01と、GWL01に接続される保護素子PRT01を有し、また、前記GWL01は別途設けられたコンタクトホールCH11にも接続されている。コンタクトホールCH11は第2および第3の再配線部MRD12、MRD13に接続され、各々、コンタクトホールCH02を介してLSIの配線GWL02、コンタクトホールCH03を介してLSIの配線GWL03に接続されている。
この形態において、半田バンプBMPへESDによる電流が侵入した場合、PRT01がブレークダウンやダイオード応答し、PRT01より後段に位置するGWL02およびGWL03に接続される被保護回路へ、ESDによる電流が到達しないため、被保護回路の特性変動や破壊を防止すること可能である。
より詳細には、半田バンプBMPから再配線MRDのみで複数の端子へ接続した場合は、複数の端子全てにほぼ同時にESDによる電流が到達するのに対し、本実施形態では、コンタクトホール、LSIの配線、再びコンタクトホール、再び再配線、を介することで、インピーダンスを増加し、かつ、再配線の表皮を流れる電流が他の端子へ高速で進入する経路を遮断している。
そして、第1の実施形態によれば、前記比較例に係るESD保護回路に比して、保護素子PRT02、PRT03を削減することができ、保護素子を形成する面積を少なくして、半導体装置200の小型化に資することができる。
ここで図6は、第1の実施形態に係りBMPからLSIの保護素子を通過した後、再び再配線に接続されるまでを示す平面図、図7は、図6のII−II線断面図である。
図6および図7に示すように、外部端子としての半田バンプBMPはポスト電極MPを介して第1の再配線部MRD01に接続され、第1の再配線部MRD01はコンタクトホールCH01を介してLSIの端子GND01に接続され、LSI内のトップメタルTOP(M2)、電極TH、金属層M3、電極2C等を介して基板10Aに形成された保護素子PRT01のソース領域16(S)に接続されている。
一方、第2、第3の再配線部MRD12、MRD13は、コンタクトホールCH11を介してLSIの端子GND11に接続され、LSI内の電極TH、2C等を介して基板10Aに形成された保護素子PRT01のソース領域16(S)に接続されている。
また、保護素子PRT01のドレイン領域18(D)は、電極2C等を介してVDD電位の配線に接続されている。
以上説明した構成により、第1の実施の形態におけるESD保護回路300を実現することができる。
第1の実施形態に係るESD保護回路300の説明において、GNDを例に説明したため、保護素子は、図8(a)の模式的回路300AのようにNMOSトランジスタを用いて説明したが、GNDではなく信号線であった場合に、保護素子として図8(b)に示すCMOS回路300Bや、図8(c)に示すダイオード等を用いる回路300Cとすることもできる。ESDによる電流の被保護回路への進入を阻止する意味では、これらの保護回路は同様の役割を果たす。
[第2の実施の形態]
図9および図10を参照して、第2の実施形態に係る高周波フィルタ301を有するESD保護回路300Dについて説明する。
図9は、WCSP型の半導体装置200の半田バンプBMPが形成された面を示した概観図で、再配線MRDの蛇行によるインダクタ成分が高周波フィルタ301を構成している。
図10は、より詳細な本実施形態の説明図であって、図10(a)は構成図、図10(b)は磁束方向を示す説明図である。なお、第1の実施形態で説明した、LSIの配線に接続される保護素子は、本実施形態の説明では図示しない。
図10(a)において、コンタクトホールCH31には、特に高周波ノイズから保護したい被保護回路が接続されている。
さらに詳細に図10(b)を用いて高周波フィルタ301の動作を説明する。高周波フィルタ301を構成する蛇行した再配線部MRD21に高周波の電流Iが流れる時、図10(b)の左端のコの字型に囲まれた部分では、コイルの効果で矢羽で示すような磁束が発生し、発生した磁束が、隣接するコの字型を矢じりで示すように貫通すると、磁界を打ち消す向きに誘導電流IINDUCE発生するが、IINDUCEは流れ込んだ電流Iとは逆方向に流れる電流なので、電流同士が互いに打ち消し合う作用を生じる。
このような高周波フィルタ301としての動作と効果により、ESDを含めた高周波ノイズが、被保護回路へ到達するのを妨げ、被保護回路の特性変動や破壊を防止すること可能である。
そして、第2の実施形態によれば、高周波フィルタ301を再配線部に設けたので、半導体装置の面積を拡大することなく、ESDを含めた高周波ノイズから被保護回路を保護することができる。
[第3の実施の形態]
図11および図12を参照して、第3の実施形態に係るRCローパスフィルタ302を有するESD保護回路300Eについて説明する。
図11は、WCSP型の半導体装置200の半田バンプBMPが形成された面を示した概観図で、再配線MRDの引き回しによる抵抗および容量がローパスフィルタ302を構成している。
図12は、フィルタ回路の概念を示す回路図であり、抵抗と容量を示す。
第3の実施形態に係る構成は、第2の実施形態に係る高周波フィルタ301をローパスフィルタ302に置き換えたものである。
図11に示す例では、LSI10の周縁に沿って、フィルタを構成する再配線部MRDが延設されている。
これにより、半田バンプBMPを介してESDを含めたノイズが侵入した場合であっても、再配線部MRDで構成されるフィルタ302により、半田バンプBMPに接続されるLSI等の被保護回路を保護することができる。
[第4の実施の形態]
図13〜15を参照して、第4の実施形態に係るESD保護回路300F〜300Hについて説明する。
図13は、本実施形態に係るESD保護回路の他の構成例を示す模式的構成図である。
この構成例では、半田バンプBMPに接続される第1の再配線MRD01はコンタクトホールCH01およびトップメタルTOPを介してコンタクトホールCH02に接続されている。
また、コンタクトホールCH01とCH02との間には、保護素子PRTとしてMOSトランジスタが形成されている。
また、コンタクトホールCH02、CH03を介して、フィルタを構成する第2の再配線MRD02、MRD03が延設されている。再配線MRD03はコンタクトホールCHを介して図示しないLSI等の被保護回路に接続されている。
また、同様に、コンタクトホールCH02、CH03を介してLSI等の被保護回路が接続される。
このような構成のESD保護回路300Fによれば、例えば、半田バンプBMPを介してサージ電流等が侵入した場合には、保護素子PRTの働きにより、サージ電流は、再配線MRD02、MRD03側に流入せず、被保護回路としての各種集積回路(LSI)がサージ電流によって破壊される事態を回避することができる。
さらに、半田バンプBMPを介してESDを含めたノイズが侵入した場合であっても、再配線MRD01〜MRD03で構成されるローパスフィルタ303により、ノイズをカットして、コンタクトホールCH03やCH04を介して接続されるLSI等の被保護回路を保護することができる。
図14は、本実施形態に係るESD保護回路300Gであって、配線を分岐させた構成例を示す模式的構成図である。
図14に示すESD保護回路300Gでは、半田バンプBMPに接続される再配線MRD01はコンタクトホールCH01およびトップメタルTOPを介してコンタクトホールCH02に接続されている。
また、コンタクトホールCH01とCH02との間には、保護素子PRTとしてMOSトランジスタが形成されている。
また、コンタクトホールCH02を分岐点として、再配線MRD03、MRD07、MRD08が分岐して延設されている。なお、各接続先のコンタクトホールCH07、CH08、CH03には、被保護回路としての各種集積回路(LSI)が接続される。
また、再配線MRD03が接続されるコンタクトホールCH03からは再配線MRD04が延設され、接続先のコンタクトホールCH04を分岐点として、再配線MRD05、MRD06が分岐して延設されている。なお、各接続先のコンタクトホールCH03、CH04、CH05、CH06には、それぞれ被保護回路としての各種集積回路(LSI)が接続される。
このような構成のESD保護回路300Gによれば、1つの保護素子PRTの働きにより、この保護素子PRTより下流において分岐される再配線MRD03〜MRD06に接続される被保護回路としての各種集積回路(LSI)の全てをサージ電流等から保護することができる。
即ち、例えば、半田バンプBMPを介してサージ電流が侵入した場合には、保護素子(MOSトランジスタ)PRTの働きにより、サージ電流は、再配線MRD03〜MRD06側の何れにも流入せず、被保護回路としての各種集積回路(LSI)がサージ電流によって破壊される事態を回避することができる。
このように、一つの保護素子PRTで、複数の被保護回路(LSI)を保護することができるので、再配線MRD03〜MRD06側に別途保護素子を設ける必要がなく、保護素子を形成する面積を少なくして、半導体デバイスを小型化することができる。
図15は、本実施形態に係るESD保護回路300Hであって、配線を分岐させると共に保護素子を設けた構成例を示す模式的構成図である。
図15に示すESD保護回路300Hでは、複数の配線部MRD02〜MRD04は、被保護回路(LSI)の耐圧に応じた保護素子PTS1、PTS2、PTL1を介して接続されるようになっている。
より詳細には、図15に示すように、半田バンプBMPに接続される配線部MRD01〜MRD03は保護素子PTS1、PTS2、PTL1およびコンタクトホールCH01〜CH03を介して被保護回路(LSI)に接続される。
そして、保護素子PTS1、PTS2、PTL1は、コンタクトホールCH01〜CH03を介して接続される被保護回路(LSI)の耐圧に応じた大きさのMOSトランジスタ等とされる。
即ち、図15に示す例では、保護素子PTS1、PTS2は、保護素子PTL1に比して小さなMOSトランジスタ等とされ、保護素子PTS1、PTS2側には比較的耐圧の高い被保護回路(LSI)が、保護素子PTL1側には比較的耐圧の低い被保護回路(LSI)が接続される。
これにより、無駄に大きな保護素子(MOSトランジスタ等)を設ける必要がなくなり、半導体デバイスを小型化することができる。
また、半田バンプBMPに接続される第1の再配線部MRD04はコンタクトホールCH04を介して比較的大きな保護素子(MOSトランジスタ)PTL2に接続されている。
また、保護素子(MOSトランジスタ)PTL2はコンタクトホールCH05に接続され、このコンタクトホールCH05を分岐点として第2の再配線部MRD05〜MRD07が分岐して延設されている。
第2の再配線部MRD05〜MRD07には、被保護素子としてトランジスタTL3、TL4、TS3が接続されている。ここで、被保護素子としてトランジスタTS3の耐圧は、トランジスタTL3、TL4よりも低いものとする。
そして、保護素子(MOSトランジスタ)PTL2の大きさは、被保護素子としてトランジスタTS3の耐圧に応じたものとされる。
これにより、保護素子(MOSトランジスタ)PTL2を無駄に大きな保護素子(MOSトランジスタ等)とする必要がなくなり、半導体デバイスを小型化することができる。
なお、以上説明した図13〜図15において、MRD01〜MRD08のうち任意の再配線部に、第2の実施の形態で説明した高周波フィルタを適用することもできる。
[第5の実施の形態]
図16を参照して、第5の実施形態に係るQFNパッケージ型の半導体装置200BにおけるESD保護回路300Iについて説明する。
なお、QFN=クアッド・フラット・ノーリードは、QFP=クアッド・フラット・パッケージの一種であり、リード線省略(No−Lead)が特徴である。
図16は、本実施形態に係るQFNパッケージ型の半導体装置200BにおけるESD保護回路300Iの形成例を示す平面図である。
まず、QFNパッケージ型の半導体装置200Bとは、QFP=クアッド・フラット・パッケージの一種であって、リードを省略して電極パッドを形成した樹脂封止のパッケージと、該パッケージに封入されたLSIである。リードが省略されているため、実装面積の削減と軽量化が得られる。
図16に示すように、本実施形態に係るQFNパッケージ型の半導体装置200Bは、LSI51と、LSI51を囲繞して封止する樹脂製のパッケージ部100とから構成されており、パッケージ部100の周縁には、外部端子PLが形成され、外部端子PL51とLSI51の端子TE51はAu線等のボンディングワイヤWL51で接続され、また端子TE51は保護素子PRT51が接続されている。
また、PRT51には、端子TE52も接続され、端子TE52とTE53、TE54は、各々ボンディングワイヤWL53、ボンディングワイヤWL54で接続されている。
また、端子TE52、TE53、TE54には、各々被保護回路が接続されている。
この形態において、外部端子PL51へESDによる電流が侵入した場合、保護素子PRT51がブレークダウンやダイオード応答し、保護素子PRT51より後段に位置する端子TE53、TE54に接続される被保護回路へ、ESDによる電流が到達しないため、被保護回路の特性変動や破壊を防止すること可能である。
そして、第5の実施形態によれば、端子TE53、TE54に別途保護素子を設ける必要がないので、保護素子を形成する面積を少なくして、LSIを小型化することができる。
また、第5の実施形態によれば、LSIの外部端子数の削減を図ることができる。
[その他の実施の形態]
上記のように、実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面は例示的なものであり、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態などを含む。
本発明のESD保護回路は、WCSP型の半導体装置や、QNFパッケージ型の半導体装置などに適用できる。
BMP、BMP、BMP…半田バンプ
M1〜M3…金属層
MP…ポスト電極
MRD01…第1の再配線(再配線部)
MRD02〜MRD13…第2の再配線(再配線部)
PL…外部端子
PRT、PTL1,2、PTS1,2…保護素子
TE51〜53…端子
TOP…トップメタル
CH01〜CH31…コンタクトホール
GND01〜GND03、GND11…GND端子
GWL01〜GWL03…配線
WL51〜WL53…ボンディングワイヤ
10…LSI
10A…基板
12…層間膜
14…保護層
2C、TH…電極
16(S)…ソース領域
18(D)…ドレイン領域
24、25…柱状電極
100…パッケージ部
200、200A、200B…半導体装置
300(300A〜300I)…ESD保護回路
301…高周波フィルタ
302…ローパスフィルタ

Claims (10)

  1. 被保護回路を有するLSIの一方の面の上に配置された保護層上に格子状に備えられる外部端子としての複数の半田バンプと、
    前記保護層に覆われるとともに前記LSIと前記半田バンプとを電気的に接続する再配線部と、
    前記被保護回路を静電破壊から保護する保護素子と
    を備え、
    前記再配線部は、前記LSIの一辺に垂直な方向に延在する第1の延在部と、前記第1の延在部に対して垂直な方向に延在する第2の延在部とを交互に有し、前記第1の延在部または前記第2の延在部のうち少なくとも一方は、前記保護層内の同一層上に一対の同じ長さを有し、かつ前記長さは前記半田バンプ間の距離と等しいか短い平行配置部を含み、前記平行配置部は、前記LSIと前記半田バンプとの間を結ぶ直線に沿って前記直線の左右いずれか片側のみに形成されることを特徴とするLSIのESD保護回路。
  2. 前記再配線部は、ウエハ・レベル・チップ・サイズ・パッケージに搭載される配線で構成されることを特徴とする請求項1に記載のLSIのESD保護回路。
  3. 前記再配線部は、ボンディングワイヤで構成されることを特徴とする請求項1または2に記載のLSIのESD保護回路。
  4. 前記再配線部の少なくとも一部は、高周波フィルタで構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のLSIのESD保護回路。
  5. 前記高周波フィルタは、前記再配線部の少なくとも一部を蛇行させて形成されるインダクタ成分で構成されることを特徴とする請求項4に記載のLSIのESD保護回路。
  6. 前記再配線部の少なくとも一部は、フィルタ部で構成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のLSIのESD保護回路。
  7. 前記フィルタ部は、前記再配線部の少なくとも一部を所定形状に延設して形成される抵抗成分および容量成分によって構成されることを特徴とする請求項6に記載のLSIのESD保護回路。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のLSIのESD保護回路を備えることを特徴とする半導体装置。
  9. ウエハ・レベル・チップ・サイズ・パッケージに搭載されることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  10. クワッド・フォア・ノンリードパッケージに搭載されることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
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