JP6210979B2 - 細胞含有物用容器及び細胞含有物収容済み容器 - Google Patents

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Description

本発明は、細胞含有物用容器及び細胞含有物収容済み容器に関する。
従来より、組織片や細胞懸濁液などの細胞含有物を収容するのに用いられる細胞含有物用容器が知られている。例えば、特許文献1には、袋状のチャンバーと、このチャンバー内への組織片の搬入出のために開閉する開閉部と、組織片をチャンバー内で挟持する組織片挟持部とを備えた細胞含有物用容器が開示されている。
特開2005−87029号公報
ところで、医療機器の滅菌等においては、滅菌後の医療機器に微生物が存在する確率を示す指標として無菌性保証水準(Sterility Assurance level:SAL)を用い、10-6以下を達成することで無菌性を保証している。また、医療機関では、滅菌されているものは清潔なものとして取り扱われ、滅菌されていないものは不潔なものとして取り扱われる。
ここで、特許文献1の細胞含有物用容器は、チャンバー内に細胞含有物が収容されたあとは、細胞含有物収容済み容器となる。最終製品である細胞含有物は滅菌処理できないため、製造するプロセスや出荷検査などで無菌性を担保することになるが、細胞含有物収容済み容器の外面は、外部に暴露されるため、このままでは無菌性を担保できない。医薬品や医療機器が収容される場合、一般的には、最終製品と一緒に収容済み容器に対しても照射滅菌やガス滅菌などの滅菌処理を施すことができるため、無菌性を保証できる。しかしながら、これらの医薬品や医療機器と異なり、最終滅菌が行えない細胞含有物を収容している細胞含有物収容済み容器については、容器外面のみの滅菌処理が必要とされるが、細胞含有物にダメージを与える可能性を考慮する必要があり、たとえ、容器外面のみに滅菌処理が施せたとしても条件設定までに手間が掛かり、負担が大きい。また、細胞含有物にダメージを与えない条件を設定できたとしても、十分に滅菌されないおそれがある。このため、細胞含有物収容済み容器は、外面の無菌性を十分に担保することができず、医療機関では不潔なものとして取り扱われる。しかし、清潔物として取り扱いたいという要望がある。また、細胞含有物を収容した状態での滅菌処理は、処理条件の微妙な変化が細胞含有物に影響を与える可能性があるため、その条件設定が複雑であり、かつ困難である。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、細胞含有物を収容するための袋の外面を滅菌状態のまま維持することを目的とする。また、袋の外面を滅菌状態とするための滅菌処理の条件設定を容易にすることを目的とする。
本発明の細胞含有物用容器は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の細胞含有物用容器は、
細胞含有物を収容するために用いられる容器であって、
前記細胞含有物を内部へ導入するための導入部を有する内袋と、
前記導入部が外を向くようにして前記内袋を内包し、前記内袋と接触する部分を残し周縁が封鎖された外袋と、
前記内袋の前記導入部の外面と該外面と接触する前記外袋の内面とを接着する袋間シール部と、
前記内袋の外面と前記外袋の内面とによって囲まれた滅菌状態の閉空間と、
を備えたものである。
この細胞含有物用容器では、内袋は、導入部が外を向いた状態で外袋に内包されている。また、内袋の外面と外袋の内面とによって囲まれた空間は、滅菌状態の閉空間となっている。したがって、細胞含有物を収容する前の状態で滅菌処理をすることができ、しかもこの滅菌状態が維持されるため、細胞含有物を収容するための袋である内袋の外面を滅菌状態のまま維持することができる。また、細胞含有物を収容する前の状態で滅菌処理をすることができるため、滅菌処理の条件設定を細胞含有物への影響を考慮することなく比較的容易に行うことができる。
本発明の細胞含有物用容器において、前記導入部は、前記内袋へ細胞含有物を搬入可能な開口部であり、前記内袋は、前記開口部を熱溶着したときの接着力が前記袋間シール部の接着力よりも強い材料で形成されていてもよい。こうすれば、開口部を介して細胞含有物を内袋の中に入れることができる。また、細胞含有物を内袋の内部に入れたあと、開口部を熱溶着して内袋をシールすると、細胞含有物収容済み容器となる。つまり、細胞含有物収容済み容器は、こうした細胞含有物用容器と、前記内袋の内部に入れられた細胞含有物と、前記内袋の内部が閉空間となるように前記開口部が熱溶着された内袋シール部と、を備えたものとなる。この細胞含有物収容済み容器は、輸送中に外面が不潔になったとしても、輸送後に無菌室で外袋を取り外して内袋をむき出しにすれば、内袋を清潔なものとして取り扱うことができる。その際、袋間シール部の接着力つまり内袋と外袋との接着力は、内袋シール部の接着力よりも弱いため、内袋の密閉状態を維持したまま、外袋を内袋から取り外すことができる。
本発明の細胞含有物用容器において、前記導入部は、シリンジを抜き刺し可能なゴム栓部を有する開口部であり、前記開口部は、前記内袋の内部が閉空間となるように前記ゴム栓部ごと熱溶着された内袋シール部を有し、前記内袋シール部は、前記袋間シール部よりも強い接着力でシールされていてもよい。こうすれば、ゴム栓部を介してシリンジを用いて細胞含有物を内袋の中に入れることができる。また、細胞含有物を内袋の内部に入れると、細胞含有物収容済み容器となる。つまり、細胞含有物収容済み容器は、こうした細胞含有物用容器と、前記内袋の内部に入れられた細胞含有物と、を備えたものとなる。この細胞含有物収容済み容器は、輸送中に外袋の外面が不潔になったとしても、輸送後に無菌室で外袋を取り外して内袋をむき出しにすれば、内袋を清潔なものとして取り扱うことができる。その際、袋間シール部の接着力つまり内袋と外袋との接着力は、内袋シール部の接着力よりも弱いため、内袋の密閉状態を維持したまま、外袋を内袋から容易に取り外すことができる。
細胞含有物用容器10の斜視図である。 細胞含有物用容器10の製造工程図である。 細胞含有物用容器10を使用して組織片Tを収容する場合の説明図である。 細胞含有物収容済み容器34から内袋12を取り出す場合の説明図である。 細胞含有物用容器50の斜視図である。 細胞含有物収容済み容器56の斜視図である。 内袋12と外袋16とのシール構造を示す断面図である。 細胞含有物用容器10の内袋12に組織片Tを収容して細胞含有物収容済み容器134とする際の説明図である。
本発明の好適な一実施形態を図面を用いて以下に説明する。 図1は細胞含有物用容器10の斜視図である。
細胞含有物用容器10は、組織片や細胞懸濁液などの細胞含有物を収容するために用いられる容器であり、図1に示すように、内袋12と外袋16とを備えている。
内袋12は、開口部14を残し周縁が封鎖された袋である。開口部14は、内袋12の内部へ細胞含有物を搬入するために用いられる。
外袋16は、開口部24を残し周縁が封鎖された袋である。この外袋16は、開口部14が外を向くようにして内袋12を内包している。開口部24のうち内袋12が存在していない箇所は、外袋シール部28によってシールされている。また、開口部24のうち内袋12が存在している箇所は、袋間シール部18によってシールされている。つまり、内袋12の開口部14の外面とその外面と接触する外袋16の開口部24の内面とは、袋間シール部18によって接着されている。そのため、内袋12の外面と外袋16の内面とによって囲まれた空間は、閉空間20となっている。この閉空間20は、滅菌処理が施され、滅菌状態が維持されている。
ここで、内袋12の材料と外袋16の材料は、内袋12の開口部14の内面同士を熱溶着したときの接着力の方が内袋12の外面と外袋16の内面とを熱溶着したときの接着力や外袋16の開口部24の内面同士を熱溶着したときの接着力よりも強くなるように選定されている。このような内袋12や外袋16に使用できる樹脂素材としては、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、エチレンプロピレン(EP)、エチレン−酢酸ビニル(E/VAC)、エチレン−ビニルアルコール(E/VAL)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリスチレン(PS)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリメチルアクリレート(PMA)、ポリアミド(PA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等が挙げられる。内袋12と外袋16とは少なくとも異なる材料であることが好ましく、その組合せとしては、例えば、内袋12の材料をエチレン−酢酸ビニル(E/VAC)とし、外袋16の材料をポリエチレン(PE)としてもよいし、内袋12の材料をポリ塩化ビニル(PVC)とし、外袋16の材料をポリプロピレン(PP)としてもよい。
こうした細胞含有物用容器10の製造方法について、図2を参照しながら説明する。まず、開口部14を有する内袋12と、開口部24を有する外袋16とを用意し、開口部14が外を向くようにして内袋12を外袋16の中に内包し、両開口部14,24を一致させる(図2(a)参照)。このとき、内袋の開口部14には、口幅全体にわたって紙片Pを挿入する。この状態で、外袋16の開口部24の上下両面をヒートプレス機で挟み込む。すると、外袋16の開口部24のうち内袋12が存在している箇所では、内袋12の開口部14の外面とその外面と接触する外袋16の内面とが熱溶着されて袋間シール部18が形成され、外袋16の開口部24のうち内袋12が存在していない箇所では、外袋16の内面同士が熱溶着されて外袋シール部28が形成される(図2(b)参照)。内袋12の開口部14は、紙片Pが挿入されているため、熱溶着されず開口されたままである。その結果、二重袋30が得られる(図2(c)参照)。この二重袋30を大袋32に入れて密封し、大袋32の上方からガンマ線を照射して滅菌する(図2(d)参照)。こうすることにより、大袋32の内部のほか、内袋12の内外及び外袋16の内外は滅菌状態となる。つまり、滅菌処理を施したあとの二重袋30は、閉空間20が滅菌された状態となっていることから細胞含有物用容器10となる。
次に、細胞含有物用容器10を使用して組織片Tを収容する場合の一例を、図3を参照しながら説明する。まず、安全キャビネット内やクリーンベンチ内などのクリーンエリアで、大袋32を開封し、細胞含有物用容器10を取り出す(図3(a)参照)。次に、取り出した細胞含有物用容器10の内袋12の開口部14を広げ、細胞培養したあとの組織片Tを開口部14から内袋12の中に入れる(図3(b)参照)。この状態で、外袋16の開口部24の上下両面をヒートプレス機で挟み込む。すると、内袋12の開口部14は、内袋12の内面同士が熱溶着されて内袋シール部15となり、細胞含有物収容済み容器34が完成する(図3(c)参照)。なお、内袋12の開口部14の外面とその外面と接触する外袋16の内面とをシールする袋間シール部18や、外袋16の開口部24のうち内袋12が存在していない箇所をシールする外袋シール部28は、そのまま維持される。また、内袋シール部15は、袋間シール部18や外袋シール部28と比べて接着力が強くなっている。
次に、細胞含有物収容済み容器34から組織片Tの入った内袋12を取り出す場合の一例を、図4を参照しながら説明する。まず、医療現場で非清潔作業者が外袋16のうち内袋12と接触している部分を除く周縁をカット線CLに沿ってカットする(図4(a)参照)。次に、カットしたあとの外袋16の上下各面をつまみ、上面を上方へ、下面を下方へ引っ張り、それらを内袋12から引き剥がす(図4(b)参照)。袋間シール部18や外袋シール部28は内袋シール部15に比べて接着力が弱いため、内袋シール部15のシール状態を維持したまま、袋間シール部18や外袋シール部28を破壊して、外袋16の上下各面を内袋12から引き剥がすことができる。その結果、内袋12が取り出される(図4(c)参照)。内袋12の外面と外袋16の内面との閉空間20は滅菌状態であったため、取り出された内袋12の外面も滅菌状態が維持されている。そのため、このようにして取り出された内袋12は、医療現場において清潔作業者が清潔なものとして取り扱うことができる。こうした内袋12は、清潔作業者により開封され、滅菌済みバットなどの清潔エリアに移され、中から組織片Tが取り出され、移植などに使用される。
以上説明した細胞含有物用容器10によれば、内袋12は、開口部14が外を向いた状態で外袋16に内包され、内袋12の外面と外袋16の内面とによって囲まれた閉空間20は、滅菌状態となっているため、組織片Tを収容するための袋である内袋12の外面を滅菌状態のまま維持することができる。また、組織片Tを収容する前の状態で滅菌処理をすることができるため、滅菌処理の条件設定を組織片Tへの影響を考慮することなく比較的容易に行うことができる。
また、開口部14を介して組織片Tを内袋12の中に入れたり中から出したりすることができる。
更に、細胞含有物用容器10の内袋12の内部に組織片Tを入れたあと、開口部14を熱溶着して内袋12をシールすると、細胞含有物収容済み容器34となる。この細胞含有物収容済み容器34は、輸送中に外面が不潔になったとしても、輸送後に医療現場で外袋16を取り外して内袋12をむき出しにすれば、内袋12を清潔なものとして取り扱うことができる。その際、袋間シール部18の接着力つまり内袋12と外袋16との接着力は、内袋シール部15の接着力よりも弱いため、内袋12の密閉状態を維持したまま、外袋16を内袋12から取り外すことができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、内袋12の開口部14を介して内袋12の内部へ組織片Tを入れるようにしたが、組織片Tではなく細胞懸濁液などの液状物を収容する場合には、図5に示す細胞含有物用容器50のように、開口部14は、シリンジ40を抜き刺し可能なゴム栓部54aと、内袋12の内部が閉空間となるようにゴム栓部54aごと熱溶着された内袋シール部54bとを有するようにしてもよい。こうしても、内袋12の外面を滅菌状態のまま維持することができる。この場合、内袋シール部54bは、袋間シール部18や外袋シール部28よりも強い接着力でシールされている。なお、細胞含有物用容器50について、細胞含有物用容器10と同じ構成要素については同じ符号を付し、その説明を省略する。この細胞含有物用容器50は、上述した実施形態と同様、大袋の中に入れてガンマ線を照射することにより、内袋12の外面と外袋16の内面とで囲まれた閉空間20を滅菌すると共に、内袋12の内部も滅菌する。また、細胞含有物用容器10を使用して細胞懸濁液を収容する場合には、上述した実施形態と同様にして収容すればよい。ただし、上述した実施形態では、組織片Tを開口部14から内袋12の中に入れたあと開口部14を熱溶着したが、その代わりに、細胞懸濁液を入れたシリンジ40の針先をゴム栓部54aに突き刺し、細胞懸濁液Cを内袋12の中に入れることになる。また、細胞懸濁液Cを入れた細胞含有物用容器50(つまり細胞含有物収容済み容器56、図6参照)から内袋12を取り出す場合も、上述した実施形態と同様にして外袋16をカットしたあと引き剥がし、内袋12を取り出せばよい。この場合も、袋間シール部18や外袋シール部28は内袋シール部54bに比べて接着力が弱いため、内袋シール部54bのシール状態を維持したまま、袋間シール部18や外袋シール部28を破壊して、内袋12を取り出すことができる。内袋12の外面と外袋16の内面との閉空間20は滅菌状態であったため、取り出された内袋12の外面も滅菌状態が維持されている。そのため、このようにして取り出された内袋12は、医療機関において清潔なものとして取り扱うことができる。
上述した実施形態では、組織片Tとして細胞培養したあとのものを用いたが、これから細胞培養を行うものを用いてもよい。その場合、内袋12内で培養してから開口部14をシールすればよい。図6の細胞含有物収容済み容器56も、細胞懸濁液Cを内袋12内で培養したあと所望の施設に搬送し、その施設のクリーンエリアで内袋12を取り出してもよい。また、図5の形態において、多孔質体等の足場材を予め内袋12内に封入して滅菌しておけば、充填された細胞懸濁液を無菌状態のまま足場材上で培養できる。
上述した実施形態では、内袋12の材料と外袋16の材料とを選定することにより、内袋シール部15の接着力を袋間シール部18や外袋シール部28の接着力よりも強くなるようにしたが、図7に示すように、外袋16を異なる材料の複数層(ここでは2層)で構成し、内側の層61は内袋12と強固に溶着する材料(内袋シール部15と同等の接着力で溶着する材料)とし、外側の層62は内袋シール部15よりも弱い接着力で内側の層61と接着させた構造とすればよい。この場合、外袋16をカットしたあと内袋12から引き剥がす際には、内袋シール部15はシール状態が維持され、内袋12に外袋16の内側の層61が残り、その内側の層61と外側の層62とが剥離する。こうしたシール構造では、外袋16の内側の層61と外側の層62との接着部68が本発明の袋間シール部に相当する。このように、外袋16の最外皮を引き剥がすことができれば、外袋16のうち最外皮以外の部分が内袋12に付着していたとしても、取り出された内袋12の外面は滅菌状態が維持される。
上述した実施形態では、組織片Tを細胞含有物用容器10に収容した後、外袋16の開口部24の上下両面をヒートプレスしたが、ヒートプレスする場所はこれに限定されない。例えば、図8に示すように、外袋16の開口部24と組織片Tとの間のヒートプレス領域H(図8のハッチング部分参照)でヒートプレスし、その後、ヒートプレス領域H上のカット線CL1でカットして、細胞含有物収容済み容器134としてもよい。この場合も、閉空間20は滅菌状態のままであり、組織片Tは内袋12に内包された状態となる。また、ヒートプレスされた箇所のうち、内袋12同士が接している部分や外袋16同士が接している部分は同じ材料同士の熱溶着であるため強く溶着され、内袋12の外面と外袋16の内面とが接している部分は異なる材料の熱溶着であるため弱く溶着される。このため、細胞含有物収容済み容器134も、内袋12の密閉状態を維持したまま、外袋16を内袋12から取り外すことができる。なお、カット線CL1でカットする代わりに、開口部24とヒートプレス領域Hとの間のカット線CL2でカットしてもよい。
上述した実施形態では、各シール部を熱溶着によって形成したが、本発明の効果が得られ得る範囲において、熱溶着以外の接着方法によって形成してもよい。例えば、接着剤を利用してもよい。
本出願は、2012年5月24日に出願された日本国特許出願第2012−118695号を優先権主張の基礎としており、引用によりその内容の全てが本明細書に含まれる。
本発明は、例えば再生医療の分野に利用可能である。
10 細胞含有物用容器、12 内袋、14 開口部、15 内袋シール部、16 外袋、18 袋間シール部、20 閉空間、24 開口部、28 外袋シール部、30 二重袋、32 大袋、34 細胞含有物収容済み容器、40 シリンジ、50 細胞含有物用容器、54a ゴム栓部、54b 内袋シール部、56 細胞含有物収容済み容器、61,62 層、68 接着部、134 細胞含有物収容済み容器、C 細胞懸濁液、CL,CL1,CL2 カット線、H ヒートプレス領域、P 紙片、T 組織片。

Claims (5)

  1. 細胞含有物を収容するために用いられる容器であって、
    前記細胞含有物を内部へ導入するための導入部を有する内袋と、
    前記導入部が外を向くようにして前記内袋を内包し、前記内袋と接触する部分を残し周縁が封鎖された外袋と、
    前記内袋の前記導入部の外面と該外面と接触する前記外袋の内面とを接着する袋間シール部と、
    前記内袋の外面と前記外袋の内面とによって囲まれた滅菌状態の閉空間と、
    を備え
    前記閉空間は、前記細胞含有物を前記導入部から前記内袋の中に入れる前に滅菌状態になっている、
    細胞含有物用容器。
  2. 前記導入部は、前記内袋へ細胞含有物を搬入可能な開口部であり、
    前記内袋は、前記開口部を熱溶着したときの接着力が前記袋間シール部の接着力よりも強い材料で形成されている、
    請求項1に記載の細胞含有物用容器。
  3. 請求項2に記載の細胞含有物用容器と、
    前記内袋の内部に入れられた細胞含有物と、
    前記内袋の内部が閉空間となるように前記開口部が熱溶着された内袋シール部と、
    を備えた細胞含有物収容済み容器。
  4. 前記導入部は、シリンジを抜き刺し可能なゴム栓部を有する開口部であり、
    前記開口部は、前記内袋の内部が閉空間となるように前記ゴム栓部ごと熱溶着された内袋シール部を有し、
    前記内袋シール部は、前記袋間シール部よりも強い接着力でシールされている、
    請求項1に記載の細胞含有物用容器。
  5. 請求項4に記載の細胞含有物用容器と、
    前記内袋の内部に入れられた細胞含有物と、
    を備えた細胞含有物収容済み容器。
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