JP6210773B2 - フラットケーブル用コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、可撓性を有する絶縁フィルムに複数の導体パターンを挟んで形成されたケーブル、又は可撓性を有する平板型の導体を複数本並べて被覆したリボン状のケーブル(以下、フラットケーブルと総称する。)を、電子部品に接続するために用いられるフラットケーブル用コネクタに関する。
例えば、特許文献1にはこのようなフラットケーブル用コネクタの一構成例が開示されている。かかるコネクタは、電子部品の配線基板に接続される複数のコンタクトが長手方向に配列されたハウジングを有しており、該ハウジングに形成された差込部を通してフラットケーブルがハウジング内に差し込まれ、コンタクトと接触するようになっている。ハウジングに差し込まれたフラットケーブルには係止孔が形成されており、該係止孔をハウジングに設けられたロック部(係止突起)と係止させることで、フラットケーブルがコネクタから意図せずに離脱することを防止している。
一方、フラットケーブルを意図的にコネクタから離脱させる場合、ロック部に対応してハウジングに設けられたロック解除部を押圧する。具体的には、ロック解除部の一端部にハウジング内に向かう方向の押圧力を加えることにより、ロック解除部の他端部と係合するロック部が押圧されてロック部が弾性変形し、フラットケーブルの係止孔に対する係止が解除されるようになっている。
特開2011−119162号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたコネクタでは、コンタクトの配列方向の両端部にコンタクトを配線基板に取り付けるための取付金具が一つずつ備えられており、ロック部及びロック解除部はかかる取付金具にそれぞれ設けられている。すなわち、ロック部及びロック解除部がコネクタ両端部でそれぞれ独立しているから、両端のロック解除部を同時に押圧して両端のロック部と係止孔との係止を解除しなければフラットケーブルをコネクタから離脱させることができない。このためフラットケーブルをコネクタから離脱させる作業が煩雑となっており、その作業性(離脱性)の向上を図ることが求められている。
本発明はこれを踏まえてなされたものであり、その解決しようとする課題は、簡易な構造でコネクタからのフラットケーブルの離脱作業性の向上を図ることにある。
上記課題を解決するため、本発明に係るフラットケーブル用コネクタは、フラットケーブルの複数の導体がそれぞれ接触導通される複数の端子が装着されたハウジングと、前記ハウジングに組み付けられ、前記ハウジングに差し込まれる前記フラットケーブルの先端部を位置決め保持するロック部材と、前記ハウジングの前記端子の配列方向の両端部に固定され、前記ロック部材を前記ハウジングに組み付けるとともに、前記ロック部材を前記フラットケーブルの先端部の上面に押圧するばね部を有する押え部材を備え、前記ハウジングは、前記フラットケーブルの先端部が差し込まれる差込み部を有し、前記ロック部材は、前記フラットケーブルの先端部の両側に形成された係止孔に対向させて、前記押え部材のばね力で前記係止孔に落ち込み可能に突設された係止部と、該係止部の突設基部の位置よりも前記差込み部の差込み口側へ庇状に延在する突出部を有していることを特徴とする。
これによれば、ハウジングの差込み部から離脱させるべくフラットケーブルが上方へ持ち上げられた場合、持ち上げられたフラットケーブルに突出部が当接し、その持ち上げ力によって突出部にともなってロック部材が押し上げられる。一方、フラットケーブルの先端部はハウジングの差込み部に差し込まれていることから、フラットケーブルを持ち上げても持ち上がらない。そのため、ロック部材が押し上げられるとフラットケーブルの係止孔に係合された係止部が持ち上げられ、それらの係合を外すことが可能となる。したがって、別途の治具を用いることなくフラットケーブルを持ち上げるだけで、ロック部材とフラットケーブルとの係止を解除してフラットケーブルを容易にコネクタから離脱可能な状態とすることができる。
また、前記フラットケーブルは、前記突出部に対応する前記係止孔を含む位置の先端部の上側被覆部に固着された薄板状の補強部が設けられてなるものが好ましい。つまり、前記ハウジングから前記フラットケーブルを離脱する時に、前記補強部が前記突出部に当接して前記ロック部材を持ち上げるように構成することが好ましい。これにより、ハウジングの差込み部から意図的に離脱させるべくフラットケーブルが上方へ持ち上げられた時に、補強部をロック部材の突出部と当接させることができるため、フラットケーブルを突出部と直接接触させることなく、ロック部材の持ち上げ時にフラットケーブルに生じる負荷を低減させることができ、フラットケーブルの保護を図ることが可能となる。

本発明によれば、簡易な構造でコネクタからのフラットケーブルの離脱作業性の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係るフラットケーブル用コネクタの構成を示す斜視図である。 図1に示すコネクタを構成部材ごとに分解して示す斜視図である。 ロック部材の構成を示す斜視図である。 押え部材の構成を示す斜視図である。 図1の矢印A11部分におけるコネクタの縦断面を矢印方向から示す図であって、(a)はフラットケーブルをハウジングに挿入する前の状態(挿入前状態)を示す図、(b)はフラットケーブルをハウジングに挿入している状態(挿入中状態)を示す図、(c)はフラットケーブルをハウジングに挿入した後の状態(挿入後状態)を示す図である。 図1の矢印A12部分におけるコネクタの縦断面を矢印方向から示す図であって、(a)は挿入前状態、(b)は挿入中状態、(c)は挿入後状態をそれぞれ示す図である。 フラットケーブルが配索された状態で通常外力が作用された場合におけるフラットケーブルの撓み態様を図1の矢印A11部分における縦断面で示す図であって、(a)は通常外力が上方へ作用された場合の撓み態様を示す図、(b)は通常外力が下方へ作用された場合の撓み態様を示す図である。 図1の矢印A11部分におけるコネクタの縦断面を矢印方向から示す図であって、(a)はフラットケーブルを持ち上げた状態(持上状態)を示す図、(b)はフラットケーブルとロック部材との係止を解除させた状態(係止解除状態)を示す図、(c)はフラットケーブルをハウジングから離脱させている状態(離脱中状態)を示す図である。 図1の矢印A12部分におけるコネクタの縦断面を矢印方向から示す図であって、(a)は持上状態、(b)は係止解除状態、(c)は離脱中状態をそれぞれ示す図である。
以下、本発明のフラットケーブル用コネクタ(以下適宜、単にコネクタという。)について、添付図面を参照して説明する。本発明に係るコネクタは、フラットケーブルをコネクタに装着された端子と着脱可能に接触導通させて外部端子(例えば、電子部品の回路基板上の接点など)に電気的に接続するための部品である。
図1には本発明の一実施形態に係るフラットケーブル用コネクタ1の構成を示しており、図2には図1のコネクタ1を構成部材ごとに分解して示している。以下の説明においては、図1に示す矢印X方向(フラットケーブル2の幅方向に相当)を左右方向、矢印Y方向(フラットケーブル2の伸長方向に相当)を前後方向、矢印Z方向(フラットケーブル2の肉厚方向に相当)を上下方向という。なお、上下方向については、図1における矢印Z1方向を上向き(上側)、矢印Z2方向を下向き(下側)として特定する。ただし、これらの左右方向、前後方向、上下方向は、実際にフラットケーブル2がコネクタ1を介して外部端子に接続された状態における各方向と必ずしも一致していなくともよい。
図1及び図2に示すように、コネクタ1は、フラットケーブル2の複数の導体がそれぞれ接触導通される複数の端子3が装着されたハウジング4と、ハウジング4に組み付けられ、ハウジング4に差し込まれるフラットケーブル2の先端部21を位置決め保持するロック部材5と、ハウジング4の端子3の配列方向の両端部に固定され、ロック部材5をハウジング4側に組み付ける一対の押え部材6を備えて構成されている。
フラットケーブル2は、複数の導体が一対の被覆部で挟まれて構成されている。導体は例えば平角状や箔状の導電材からなり、かかる導電材が平行をなして左右方向に複数配列されて1つのフラットケーブル2を構成している。被覆部は絶縁材(樹脂製の絶縁フィルム等)が帯状に形成されてなり、複数の導体を前後方向に亘って上側及び下側から挟み付けるように一体化されている。そして、フラットケーブル2はコネクタ1の端子3を介して外部端子(図示しない)と先端部21で接続されており、かかる先端部21は被覆部(一例として、下側の被覆部)を一部剥離して導体の先端部分を外部へ露出させている。また、フラットケーブル2には、先端部21(導体の露出部分の反対側(一例として上側))の全幅に亘って可撓性(弾性撓み変形力)を持つ薄板状の補強部22が設けられている。例えば、絶縁性を有する樹脂板を先端部21の上側被覆部に接合等により固着させる(一例として貼り付ける)ことによりフラットケーブル2に対して補強部22を設けることができる。これにより、先端部21を補強して耐久性の向上と保護を図っている。特に本実施形態においては、ハウジング4の差込み部7から意図的に離脱させるべくフラットケーブル2が上方へ持ち上げられ、後述するロック部材5の突出部54と接触した際の先端部21の保護を補強部22が担っている。なお補強部22の前後方向の長さは、フラットケーブル2がコネクタ1の端子3と接触導通された状態において、後述する差込み部7の間口71よりも一端部22aが前後方向に対してコネクタ外方に露出されて位置付けられるとともに、中間部22bが間口71よりも前後方向に対してコネクタ内方に位置付けられるように設定すればよい。
また、フラットケーブル2は導体部分の全幅(左右方向の寸法)よりも被覆部の全幅の方が大寸に設定されており、導体部分の左右方向の両側に被覆部のみで構成される部分(以下、被覆端部23という。)を有している。フラットケーブル2には、左右方向の両端かつ先端部21の近傍に一対の開口(以下、係止孔という。)24が形成されている。これらの係止孔24は、後述するコネクタ1のロック部材5(係止部52)と係合可能に、補強部22及び被覆端部23を上下方向に貫通して穿孔されている。図1には、左右方向に対して前後方向が長手の矩形状をなす係止孔24の構成を一例として示すが、係止孔24の構成(形状や大きさ、配置、数等)はロック部材5(係止部52)と係合可能であれば任意に設定して構わない。
端子(以下、コネクタ端子という。)3は、導電性を有する棒状の導体を屈曲させ、屈曲部分を対向して延在させてなる複数の棒状接点3aが所定間隔(一例として等間隔)で左右方向に並んで連結されて構成されている。各棒状接点3aの一対の屈曲部分は、フラットケーブル2の先端部21を挿入可能な(先端部21の肉厚よりも僅かに大きな)間隔をあけて対向している。これにより、対向する屈曲部分の間に挿入された先端部21を各棒状接点3aと接触導通させることで、フラットケーブル2と外部端子がコネクタ端子3を介して電気的に接続されるようになっている。
ハウジング4は、コネクタ端子3の端子配列方向(左右方向)に沿う長手方向を有して形成され、底部壁4aの長手方向の両端で支持された上部壁4bによりコネクタ端子3を収容する空間が形成されている。上部壁4bは、長手方向に沿って張り出して形成された薄肉の張出壁4cを有し、張出壁4cは長手方向の両端が自由端とされている。これらの底部壁4a及び上部壁4b、張出壁4cによってコネクタ端子3が圧入等により装着される収容空間が形成され、コネクタ端子3がハウジング4の背面側(フラットケーブル差し込み方向の奥側)から収容空間に装着されるようになっている。なお、コネクタ端子3には背面側(棒状接点3aの屈曲側)に外部接続端3bが備えられ、外部接続端3bがはんだ付け等により外部端子(例えば、電子部品の回路基板上の接点など)に電気的に接続されるようになっている。
また、ハウジング4には、コネクタ端子3が収容された空間にフラットケーブル2の先端部21の導体が差し込まれる(挿入される)差込み部7が形成されている。差込み部7は間口71を介して前後方向の一方側が外部へ開放され、コネクタ端子3を間口71から外部へ臨ませるようになっている。間口71は、幅(左右方向の寸法)がフラットケーブル2の全幅と略同寸で、高さ(底部壁4aからロック部材5(突出部54)までの上下方向に対する間隔)がフラットケーブル2(補強部22が設けられた先端部21)の肉厚よりも十分に広くなっており、フラットケーブル2のハウジング4への挿入口(離脱口)として機能する。間口71の左右方向の両端には、底部壁4aから上方へ向けてガイド部41がそれぞれ一つずつ突設されている。これらのガイド部41は、コネクタ外方へ向かうに従って左右方向の間隔(間口71の幅に相当)を広げるようなテーパ状に形成されている。これにより、一対のガイド部41はフラットケーブル2を間口71へスムーズに挿入させるとともに、左右方向からガイドしてフラットケーブル2の挿入姿勢を安定させるようになっている。
図3は、ロック部材5の構成を示す斜視図である。図3に示すように、ロック部材5はハウジング4の長手方向に沿う長さの板材からなる架橋部5aと、両端の固定部5bを備えて形成され、ハウジング4の張出壁4cの上面に配置されてフラットケーブル2をハウジング4に位置決め固定する。ロック部材5は、張出壁4cの上面に配置された状態でハウジング4に組み付けるための組付部51を左右方向の両端下方に有しており、組付部51の組付ばね片51aをハウジング4に設けられた組付ばね片4d(図2参照)と係合させることでハウジング4に組み付けられる。
ロック部材5は、フラットケーブル2の先端部21の両側に形成された係止孔24にそれぞれ係合される一対の係止部52を有している。係止部52は、一対をなす係止孔24に対応して左右方向の両端に一つずつ下向きに突設されている。この場合、係止部52は前後方向の肉厚がフラットケーブル差し込み方向へ向かうに従って徐々に薄肉となるように形成されており、下側へ先細り状に傾斜したテーパ面52aを有している。そして、先端部21がコネクタ端子3と接触導通するまでフラットケーブル2がハウジング4の差込み部7に挿入された時に、係止部52は係止孔24と係合してフラットケーブル2をハウジング4に対して係止させる。
本実施形態においてロック部材5は、差込み部7へのフラットケーブル差し込み方向の手前側へ庇状に延在する突出部(以下、つば部という。)54を有している。つば部54は、一対の押え部材6の間に位置付けられ、間口71よりも狭い幅(左右方向の寸法)で間口71の上を覆うようにロック部材5の前後方向の一端側(フラットケーブル差し込み方向の手前側)から突出している。つば部54の突出端部54aは、間口71よりも前後方向に対してコネクタ内方に位置付けられている。またつば部54は、係止孔24に係止部52が係合するとともに撓みなくハウジング4の差込み部7に挿入されている状態(別の捉え方をすれば、先端部21がコネクタ端子3と接触導通されている状態)のフラットケーブル2と下面54bが所定間隔をあけて非接触状態を保つことが可能な肉厚(上下方向の寸法)に形成されている。一方、ハウジング4の差込み部7から意図的に離脱させるべくフラットケーブル2が上方へ持ち上げられた場合、つば部54は持ち上げられたフラットケーブル2(具体的には補強部22)と下面54bを接触させ、かかるフラットケーブル2に押し上げられてハウジング4から持ち上がる。その際、係止孔24に係合している係止部52もつば部54とともに持ち上がり、係止孔24との係合を外してロック部材5とフラットケーブル2との係止を解除させることが可能となる。なお、つば部54の下面54bは、基端部から突出端部54aへ向かうに従ってつば部54が上下方向に徐々に薄肉となる(別の捉え方をすれば間口71の高さを上げる)ように傾斜したテーパ状に形成されている。また、突出端部54aと下面54bは凸曲状(いわゆるR状)に連続している。これにより、下面54bと補強部22が接触した時にフラットケーブル2に生じる負荷を低減させることができる。
図4は、押え部材6の構成を示す斜視図である。図4に示すように、押え部材6は、例えば金属材等の弾性を有する部材を屈曲加工した部材であり、水平な支持部62の一端から起立して設けられた鉛直部63と、鉛直部63の上端から水平方向に延在して設けられたばね性(可撓性)を持つばね部61を有して形成されている。ばね部61はいわゆる片持ちばねの形状をなし、鉛直部63との連続部分を起点として弾性撓み変形可能に構成され、張出壁4cの上面に配置されたロック部材5をハウジング側(下方)に押圧して該ロック部材5をハウジング4に対して組み付ける。支持部62はコネクタ1が接続される電子部品の回路基板と面接触する平坦状をなし、例えばはんだ付け等により該回路基板に接合固定されてコネクタ端子3を外部端子(回路基板上の接点など)と接続させる。
押え部材6は、鉛直部63をハウジング4の溝部43に圧入するとともに、ロック部材5の凹部53にばね部61を弾性撓み変形させて収容した状態で、支持部62が回路基板に固定される。これにより、ばね部61が弾性撓み復帰変形する力を凹部53の溝底に作用させることができるようになっている。そして、かかるばね部61から作用される力で凹部53の溝底(別の捉え方をすれば、組付部51及び係止部52)を下方へ押圧することで、押え部材6はロック部材5をハウジング4(張出壁4cの上面)に組み付けている。なお、溝部43は鉛直部63の形態に対応してハウジング4の左右方向の両端面を切り欠いて形成され、凹部53はばね部61の形態に対応してロック部材5の固定部5b(組付部51及び係止部52の上方)を下方へ窪ませて左右方向の両端に形成されている。
ここで、本実施形態においてフラットケーブル2と外部端子との接続及び接続解除を行う場合のフラットケーブル2のコネクタ1(具体的にはハウジング4の差込み部7)への挿入手順及びコネクタ1からの離脱手順についてそれぞれ説明する。
図5には図1の矢印A11部分におけるコネクタ1の縦断面を矢印方向から示しており、(a)はフラットケーブル2をハウジング4に挿入する前の状態(以下、挿入前状態という。)を示す図、(b)はフラットケーブル2をハウジング4に挿入している状態(以下、挿入中状態という。)を示す図、(c)はフラットケーブル2をハウジング4に挿入した後の状態(以下、挿入後状態という。)を示す図である。また、図6には図1の矢印A12部分におけるコネクタ1の縦断面を矢印方向から示しており、(a)は挿入前状態、(b)は挿入中状態、(c)は挿入後状態をそれぞれ示す図である。
フラットケーブル2をハウジング4に挿入させる場合、先端部21を間口71へ向けるとともに、補強部22を上方へ向けた状態でフラットケーブル2をハウジング4に対して位置付け、図5(a)及び図6(a)に示すように先端部21の先端近傍を底部壁4aの上に載置させる(挿入前状態)。
次いで、挿入前状態からフラットケーブル2をガイド部41でガイドさせつつ、底部壁4aの上をスライドさせて間口71から差込み部7へ差し込み(挿入し)、先端部21の先端部分を係止部52のテーパ面52aに当接させる。この状態からさらにフラットケーブル2を差込み部7へ差し込むと、係止部52を押圧するばね部61の押圧力に抗して先端部21がテーパ面52aに沿って係止部52を上方へ押し上げ、押し上げられた係止部52を介してばね部61を上方に弾性撓み変形させる。これにより、図5(b)及び図6(b)に示すようにフラットケーブル2は係止部52を上方へ押し上げ、押し上げられた係止部52を先端部21の上側(補強部22)に接触させつつ、差込み部7の奥へ進入していく(挿入中状態)。
そして、挿入中状態から先端部21がコネクタ端子3(棒状接点3a)と接触導通するまでフラットケーブル2をさらに差込み部7の奥へ差し込むと、上方へ押し上げられていた係止部52が係止孔24へ落ち込むとともに、ハウジング4に形成された係止部52の収容穴42へ落ち込む。その際、図5(c)及び図6(c)に示すようにばね部61は弾性撓み復帰変形して係止部52を下方へ押圧し、該係止部52と係止孔24との係合状態を維持する(挿入後状態)。
これにより、フラットケーブル2のコネクタ1(ハウジング4の差込み部7)からの離脱防止を図りながら、フラットケーブル2をコネクタ端子3と接触導通させて外部端子と電気的に接続することができる。なお、フラットケーブル2がハウジング4に装着された状態(挿入後状態)では、フラットケーブル2に貼り付けられた補強部22がロック部材5のつば部54の下方に位置付けられて、下面54bと対向した状態となっている。
また、フラットケーブル2が外部端子と電気的に接続された挿入後状態(つまりフラットケーブル配索状態)において、フラットケーブル2を上下方向に撓ませる力、換言すれば通常時にコネクタ1からフラットケーブル2を意図せずに離脱させようとする力(以下、通常外力F1という。)がフラットケーブル2に作用される場合がある。図7には、かかるフラットケーブル配索状態で通常外力F1が作用された場合におけるフラットケーブル2の撓み態様を示している。図7(a)に示すように通常外力F1が上方へ作用された場合、フラットケーブル2は補強部22の前後方向の一端部22a(フラットケーブル差し込み方向の手前側端部)を支点として上方へ撓んだ状態となる。これに対し、図7(b)に示すように通常外力F1が下方へ作用された場合、フラットケーブル2は補強部22の一端部22aを支点として下方へ撓んだ状態となる。本実施形態において、補強部22の一端部22aは差込み部7の間口71よりも前後方向に対してコネクタ外方に露出されて位置付けられているため、通常外力F1が上方及び下方のいずれに作用された場合であっても、撓んだフラットケーブル2がつば部54と接触することを抑制できる。したがって、撓んだフラットケーブル2に押し上げられるようにつば部54がハウジング4から持ち上がることが抑止され、係止部52と係止孔24との係合が外れてロック部材5とフラットケーブル2との係止が解除されることを有効に回避できる。この結果、通常外力F1が作用された場合であっても、ハウジング4からフラットケーブル2が意図せずに離脱することを防止できる。
一方、ハウジング4からフラットケーブル2を意図的に離脱させる時は、フラットケーブル2に付与される作用力(通常外力F1よりも大きな上方への力)により、補強部22がつば部54に当接して、ロック部材5を持ち上げる。これにより、係止部52と係止孔24との係合が外れてロック部材5とフラットケーブル2との係止が解除される。かかる離脱手順の詳細について図8を参照して説明する。図8には図1の矢印A11部分におけるコネクタ1の縦断面を矢印方向から示しており、(a)はフラットケーブル2を持ち上げた状態(以下、持上状態という。)を示す図、(b)はフラットケーブル2とロック部材5との係止を解除させた状態(以下、係止解除状態という。)を示す図、(c)はフラットケーブル2をハウジング4から離脱させている状態(以下、離脱中状態という。)を示す図である。また、図9には図1の矢印A12部分におけるコネクタ1の縦断面を矢印方向から示しており、(a)は持上状態、(b)は係止解除状態、(c)は離脱中状態をそれぞれ示す図である。
フラットケーブル2をハウジング4から離脱させる場合、フラットケーブル2に対して通常外力F1よりも大きな力(以下、補強部屈曲力F2という。)を上方へ作用させて、フラットケーブル2を通常外力作用時よりも大きく撓ませて上方へ持ち上げる。フラットケーブル2に対して補強部屈曲力F2を上方へ作用させると、かかる補強部屈曲力F2が下方から補強部22に作用し、図8(a)及び図9(a)に示すようにフラットケーブル2は補強部22の中間部22bを支点として上方へ屈曲して持ち上げられた状態となる(持上状態)。このような持上状態では、補強部22の中間部22bが間口71よりも前後方向に対してコネクタ内方、具体的にはつば部54の突出端部54aよりもフラットケーブル差し込み方向の奥側に位置付けられているため、屈曲したフラットケーブル2(具体的には補強部22)がつば部54の下面54bと接触可能な状態となる。
次いで、持上状態からフラットケーブル2に補強部屈曲力F2よりも大きな力(以下、離脱力F3という。)を上方へ作用させると、フラットケーブル2はロック部材5を押圧するばね部61の押圧力に抗してつば部54を上方へ押し上げ、同時に係止部52も上方へ押し上げる。これにより、図8(b)及び図9(b)に示すように係止部52と係止孔24との係合が外れてロック部材5とフラットケーブル2との係止が解除される(係止解除状態)。本実施形態において、張出壁4cの下面は張り出し端(フラットケーブル2の離脱方向(挿入方向とは反対向き))へ向かうに従って底部壁4aとの間隔を広げるように傾斜されたテーパ面40cを有している。テーパ面40cは、離脱力F3により持ち上げられたフラットケーブル2の先端部21(補強部22)がつば部54と接触した時の傾斜角度(底部壁4aとの間になす角度)θ1よりも大きな角度θ2で傾斜して形成されている(θ1<θ2)。このため、係止解除状態におけるフラットケーブル2の先端部21(補強部22)は、つば部54と接触する一方で、ハウジング4の張出壁4cとは接触しない。したがって、フラットケーブル2に連れ立ってつば部54を容易に上方へ押し上げることができる。なお、フラットケーブル2に対して離脱力F3を上方へ作用させてつば部54を上方へ押し上げた場合には補強部22がつば部54と当接するため、フラットケーブル2はつば部54と直接接触することがない。したがって、つば部54の押し上げ時にフラットケーブル2に生じる負荷を低減させることができるため、フラットケーブル2の保護を図ることができる。
そして、係止解除状態からフラットケーブル2を引っ張ると、フラットケーブル2は上方へ押し上げられた係止部52を先端部21の上側(補強部22)に接触させつつ、差込み部7から後退していく。そのままフラットケーブル2をさらに引っ張ると、図8(c)及び図9(c)に示すように先端部21と係止部52が非接触状態となり、フラットケーブル2をハウジング4から容易に離脱させることが可能となる(離脱中状態)。なお離脱中状態となると、ばね部61が弾性撓み復帰変形して係止部52を下方へ押圧し、係止部52は係止孔24へ落ち込むとともに収容穴42へ落ち込んだ状態となる(図5(a)及び図6(a)に示す挿入前状態に相当)。また、離脱中状態では補強部22が弾性撓み復帰変形し、屈曲したフラットケーブル2は屈曲前の平坦な状態に戻る。
このように本実施形態に係るコネクタ1によれば、別途の治具を用いることなくフラットケーブル2を持ち上げるだけで、ロック部材5とフラットケーブル2との係止を解除してフラットケーブル2を容易にコネクタ1から離脱可能な状態とすることができる。すなわち、簡易な構造でコネクタ1からフラットケーブル2を離脱させることができるため、作業性の向上を図ることができる。
以上、本発明を図1〜図9に示すような一実施形態に基づいて説明したが、上述した実施形態は本発明の例示に過ぎないものであり、本発明は上述した実施形態の構成のみに限定されるものではない。したがって、本発明の要旨の範囲で変形又は変更された形態で本発明を実施可能であることは、当業者にあっては明白なことであり、そのような変形又は変更された形態が本願の特許請求の範囲に属することは当然のことである。
2 フラットケーブル
3 端子(コネクタ端子)
4 ハウジング
5 ロック部材
6 押え部材
7 差込み部
21 先端部
54 突出部(つば部)

Claims (2)

  1. フラットケーブルの複数の導体がそれぞれ接触導通される複数の端子が装着されたハウジングと、
    前記ハウジングに組み付けられ、前記ハウジングに差し込まれる前記フラットケーブルの先端部を位置決め保持するロック部材と、
    前記ハウジングの前記端子の配列方向の両端部に固定され、前記ロック部材を前記ハウジングに組み付けるとともに、前記ロック部材を前記フラットケーブルの先端部の上面に押圧するばね部を有する押え部材を備え、
    前記ハウジングは、前記フラットケーブルの先端部が差し込まれる差込み部を有し、
    前記ロック部材は、前記フラットケーブルの先端部の両側に形成された係止孔に対向させて、前記押え部材のばね力で前記係止孔に落ち込み可能に突設された係止部と、該係止部の突設基部の位置よりも前記差込み部の差込み口側へ庇状に延在する突出部を有していることを特徴とするフラットケーブル用コネクタ。
  2. 前記フラットケーブルは、前記突出部に対応する前記係止孔を含む位置の先端部の上側被覆部に固着された薄板状の補強部が設けられてなることを特徴とする請求項1に記載のフラットケーブル用コネクタ。
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