JP2013143313A - ホルダ、平型導体付ホルダおよび該平型導体付ホルダと電気コネクタとの組立体 - Google Patents

ホルダ、平型導体付ホルダおよび該平型導体付ホルダと電気コネクタとの組立体 Download PDF

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Abstract

【課題】平型導体を電気コネクタに対して上方から接続させる場合に、補強板を厚くすることなくあるいは補強板自体を設けることなく平型導体の回路部の損傷を確実に防止して、該平型導体と電気コネクタとの良好な接続状態を実現できるホルダ、平型導体付ホルダおよび該平型導体付ホルダと電気コネクタとの組立体とを提供する。
【解決手段】ホルダ10は、平型導体Cの前端部分の上面を支持可能な上支持部11と、該前端部分の下面の一部の領域を支持可能な下支持部12と、該前端部分の縁部に対応する位置で該上支持部11と下支持部12を連結する連結部13とを有しており、上記平型導体Cの前端部分の下面の上記下支持部12に対応する領域外で露呈した回路部が上記電気コネクタ2の端子30と接触するように該電気コネクタ2に対して上方から接続されるようになっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、平型導体に取り付けられるホルダ、該ホルダに平型導体が取り付けられた平型導体付ホルダおよび該平型導体付ホルダと電気コネクタとの組立体に関する。
平型導体と電気コネクタとの接続形態として、例えば、特許文献1に記載の接続形態が知られている。特許文献1は、前後方向に延びる平型導体の前端部分が、電気コネクタに対して上方から接続される形態が開示されている。該平型導体の前端部分は、その下面で回路部が露出しているとともに、その上面には補強板が貼付されている。また、平型導体の幅方向の両側縁に対応した位置での該補強板の両方の側端縁には、該平型導体の幅方向外側へ突出し電気コネクタの対応する係合孔と係合するための係合突起部としての耳部が形成されている。
一方、上記電気コネクタは、上記幅方向でのハウジングの両側端に、一対の金属製のロック部材がハウジングの上面から立ち上がりそして該幅方向で互いに対向するように保持されていて、該ロック部材同士間の空間が上記平型導体の前端部分を上方から受け入れるための受入空間として形成されている。該電気コネクタのハウジングの上面には端子の接触部が受入空間へ向けて突出して配されている。また、上記ロック部材には、平型導体と電気コネクタとの接続状態にて上記耳部を受け入れるための上記係合孔が形成されている。
上記平型導体の前端部分が上記電気コネクタの受入空間内へ上方から押し込まれると、該平型導体の回路部が該電気コネクタの端子の接触部に対して接圧をもって接触するとともに、上記ロック部材の係合孔へ補強板の耳部がスナップ状に進入して該係合孔と係合することにより、上記平型導体の回路部と端子の接触部との接続状態が維持される。
特許2622528号
特許文献1では、平型導体の前端部分を電気コネクタの受入空間へ押込操作を行う際、補強板に対して上方からの操作力が加えられる。したがって、平型導体の回路部の損傷を防止するためには、該補強板を厚くして十分な強度を確保する必要がある。
補強板は、電気コネクタの低背化等の要求に応じて薄く作られるのが一般的であるので、補強板付平型導体の製造装置は、通常、補強板が薄いことを前提にして設計されている。かかる製造装置は、耳部が形成される前の補強板素材が貼付された平型導体を、該補強板素材とともに打抜加工することにより、耳部をもつ補強板付平型導体を製造するようになっている。
上述したように、上記製造装置は、補強板が薄いことを前提として設計されているので、補強板が過剰に厚い場合には、該製造装置を使用して補強板素材を打ち抜くことができない。さりとて、厚い補強板が貼付された補強板付平型導体を、上記製造装置を使用することなく製造するためには、まず、補強板の貼付に先立って、該製造装置とは異なる打抜加工装置により補強板素材だけを打ち抜いて耳部をもつ補強板を作った後、該補強板を平型導体に貼付する工程に依る必要がある。しかし、補強板を平型導体に対して正確に位置を合わせて貼付するには高い精度が要求されるので、上述の工程で補強板付平型導体を製造することは非常に困難である。
このような事情に鑑みて、本発明は、平型導体を電気コネクタに対して上方から接続させる場合に、補強板を特別に厚くすることなくあるいは補強板自体を設けることなく平型導体の回路部の損傷を確実に防止して、該平型導体と電気コネクタとの良好な接続状態を実現できるホルダ、平型導体付ホルダおよび該平型導体付ホルダと電気コネクタとの組立体とを提供することを目的とする。
本発明によれば、上述の課題は、次の第一発明のホルダ、第二発明の平型導体付ホルダそして第三発明の平型導体付ホルダと電気コネクタとの組立体のいずれによっても解決される。
<第一発明>
本発明に係るホルダは、平型導体の前端部分が取り付けられるとともに、回路基板上に配された電気コネクタに該平型導体の前端部分を接続させる。
かかるホルダにおいて、本発明では、該平型導体の前端部分の上面を支持可能な上支持部と、該前端部分の下面の一部の領域を支持可能な下支持部と、該前端部分の縁部に対応する位置で該上支持部と下支持部を連結する連結部とを有しており、上記平型導体の前端部分の下面の上記下支持部に対応する領域外で露呈した回路部が上記電気コネクタの端子と接触するように該電気コネクタに対して上方から接続されるようになっていることを特徴としている。
本発明では、平型導体の前端部分がホルダに取り付けられるので、平型導体の前端部分と電気コネクタとが接続される際には、該ホルダの上支持部を上方から押圧操作することとなる。したがって、該上支持部が平型導体の上面に接面して該平型導体を支持する。この結果、平型導体の回路部だけに押圧力が作用することなくなるので、該平型導体の補強板を厚くせずに薄いものを使用しあるいは該補強板自体を設けなくとも平型導体の回路部の損傷を防止できる。また、本発明では、上支持部、下支持部そして連結部が一体に作られていてホルダ全体として剛性が高くなっており、ホルダの強度が十分に確保されているので、押圧力が大きくても平型導体の回路部の損傷を確実に防止できる。
ホルダは、電気コネクタとの接続状態を維持するためのロック部が前縁位置と平型導体の幅方向での両方の側縁位置の少なくとも一方に形成されており、該ロック部は、ホルダと電気コネクタとの接続状態にて、該電気コネクタの対応ロック部に対してホルダの接続解除方向たる上方に係止可能となっていることが好ましい。
ホルダのロック部が電気コネクタの対応ロック部に対して該ホルダの抜出方向たる上方に係止することにより、平型導体の回路部と電気コネクタとの接続状態が維持される。本発明では、上記対応ロック部と係止するロック部がホルダに形成されているので、厚さに限度がある平型導体の補強板に該ロック部を形成する場合と比較して、該ロック部をより強固にすることができる。したがって、より確実に平型導体と電気コネクタとの接続状態を維持できる。
連結部は、少なくとも平型導体の前端部分の両側縁に対応する位置で上支持部と下支持部とを連結しており、該連結部は、ホルダからの上記平型導体の抜出方向たる後方への外力を該平型導体が受けたときに、該平型導体の両側縁に形成された抜出方向被係止部と係止する抜出方向第一係止部を有していることが好ましい。このように、連結部に抜出方向第一係止部を設けることにより、ホルダからの平型導体の後方への抜けを防止することできる。
上支持部は、ホルダと電気コネクタとの接続状態にて該電気コネクタの端子の一部が突出して形成された接続方向係止部を下方から受け入れる接続方向被係止部が、平型導体の幅方向での上記端子に対応する位置で、上下方向に貫通した孔部あるいは該上支持部の下面側で開口する凹部として形成されていることが好ましい。ホルダと電気コネクタとの接続状態にて、該電気コネクタの端子の接続方向係止部がホルダの上支持部の接続方向被係止部に下方から進入して該接続方向被係止部と係止することにより、ホルダが電気コネクタからさらに外れにくくなる。
ホルダは、電気コネクタとの接続状態にある該ホルダの接続解除時に上方へ向けた解除力を作用させるための操作部が、前縁位置と平型導体の幅方向での両方の側縁位置の少なくとも一方の位置に形成されていることが好ましい。電気コネクタとの接続状態にあるホルダの操作部に上方へ向けた解除力を加えて該ホルダを電気コネクタから外すことにより、平型導体と電気コネクタとの接続を容易に解除することができる。
ホルダは、電気コネクタの端子の前部に形成され回路基板に半田接続される接続部を該電気コネクタとの接続状態にて上方から覆うカバー部が、該ホルダの前部に形成されていることが好ましい。ホルダと電気コネクタとの接続状態にて、ホルダのカバー部が電気コネクタの端子の接続部を上方から覆うことにより、該接続部と回路基板の対応回路部との接続部分に塵や埃が付着することを防止できるので、該接続部と対応回路部との良好な接続状態を維持できる。
<第二発明>
本発明に係る平型導体付ホルダは、第一発明に係るホルダに平型導体の前端部分が取り付けられていることを特徴としている。こうすることにより、第一発明のホルダの特徴を備えた平型導体付ホルダが得られる。
<第三発明>
本発明に係る平型導体付ホルダと電気コネクタとの組立体は、第二発明に係る平型導体付ホルダと、ホルダが嵌合する電気コネクタとを備えることを特徴としている。
電気コネクタの端子は、上方へ向けて突出する突部を有しており、平型導体は、上記端子の突部と対応する位置で該突部を下方から受け入れる孔部が上下方向に貫通して形成されていることとが好ましい。このような構成にすると、平型導体付ホルダと電気コネクタとの接続状態にて、該電気コネクタの端子の突部が平型導体の孔部へ下方から進入する。したがって、平型導体が後方へ向けて引かれたときに、上記端子の突部が上記平型導体の孔部の内壁面と係止するので、平型導体の後方への移動が規制され、電気コネクタそしてホルダからの該平型導体の後方への抜けを防止できる。
平型導体は、両側縁に抜出方向被係止部が形成されており、電気コネクタは、平型導体付ホルダとの接続状態にて、上記平型導体が後方への外力を受けたときに、該平型導体の抜出方向被係止部と係止する抜出方向第二係止部を有していることが好ましい。このように、電気コネクタに抜出方向第二係止部を設けることにより、平型導体付ホルダとの接続状態にて、電気コネクタそしてホルダからの平型導体の不用意な抜けを防止することできる。
以上のように、本発明では、平型導体に前端部分にホルダが取り付けられていて、平型導体と電気コネクタとの接続の際、該ホルダの上支持部を上方から押圧操作することとなるので、平型導体の回路部だけに押圧力が作用することがなく、また、該ホルダの強度は十分に確保されている。したがって、平型導体の補強板を厚くせず薄いものを使用しあるいは該補強板自体を設けなくとも平型導体の回路部の損傷を防止して、該平型導体と電気コネクタとの良好な接続状態を実現できる。
第一実施形態に係る平型導体付ホルダおよび電気コネクタを示す斜視図であり、接続前の状態を示している。 図1の平型導体付ホルダおよび電気コネクタの断面斜視図であり、平型導体の幅方向における端子の位置での断面を示している。 図1の平型導体付ホルダの組立前の斜視図であり、平型導体の前端部分とホルダとを分離した組立前の状態を下方側から見て示している。 図1の平型導体付ホルダおよび電気コネクタの接続状態を示しており、(A)は斜視図、(B)は(A)のIVB−IVB断面斜視図であり、平型導体の幅方向における端子の位置での断面を示しており、(C)は、(B)の一部拡大図であり、電気コネクタの端子の係止突起とホルダの被係止孔部とが係止した状態を示している。 図4(A)のV−V断面図であり、上下方向における平型導体の上面の位置での断面を上方から見て示している。 第二実施形態に係る平型導体付ホルダの前端部分および電気コネクタの断面斜視図であり、平型導体の幅方向における端子の位置での断面を示している。
以下、添付図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。
<第一実施形態>
図1は、本実施形態に係る平型導体付ホルダおよび電気コネクタを示す斜視図であり、接続前の状態を示している。図2は、図1の平型導体付ホルダおよび電気コネクタの断面斜視図であり、平型導体の幅方向における端子の位置での断面を示している。図3は、図1の平型導体付ホルダの組立前の斜視図であり、平型導体の前端部分とホルダとを分離した組立前の状態を下方側から見て示している。また、この図3では、平型導体の前端部分がホルダに取り付けられたときの該前端部分の輪郭が二点鎖線で示されている。
図1に見られるように、本実施形態に係る平型導体付ホルダ1は、平型導体Cの前端部分がホルダ10に取り付けられて組み立てられている。該平型導体付ホルダ1は、回路基板(図示せず)上に配された電気コネクタ2(以下、単に「コネクタ2」という)に対して上方からホルダ10が嵌合されることにより、平型導体Cが該コネクタ2と接続されるようになっている。
図1に見られるように、本実施形態における平型導体Cは、該平型導体Cの挿抜方向たる前後方向(図1にて右方向が前方、左方向が後方)を長手方向として延び、図3に見られるように、前端部分の下面で露呈して平型導体Cの幅方向に配列形成された回路部C1を有している。該前端部分の上面には、例えば、樹脂等の電気絶縁材で作られた、平型導体Cの補強のための補強板C2が貼付されている。なお、本発明では、この補強板C2は必須ではない。
また、図3に見られるように、該平型導体Cの前端部分の両側縁には切欠部C3と、該切欠部C3の前方で該切欠部C3に隣接する抜出方向被係止部としての耳部C4が突出形成されている(図5をも参照)。該耳部C4は、前後方向での他部の側縁よりも上記幅方向に突出しており、その後縁が、後述のホルダ10の抜出方向第一係止部たる係止凹部19の係止面19Aそして後述のコネクタ2の抜出方向第二係止部たる係止突部21Aに対して後方に係止可能な被係止部として機能する。上記切欠部C3および耳部C4は、該切欠部C3および耳部C4が形成される前の補強板素材が貼付された平型導体Cの前端部分を該補強板素材とともに打抜加工することにより形成される。
ホルダ10は、樹脂等の電気絶縁材を成形して作られており、図1,2に見られるように、平型導体Cの前端部分が取り付けられ該前端部分を支持するようになっている。該ホルダ10は、上記平型導体Cの前端部分の上面を覆う上板をなし該上面を支持可能な上支持部11と、上記ホルダ10の後端位置で上記前端部分の下面の両側縁部の領域を支持可能な下支持部12と、該前端部分の両側縁に対応する位置で該上支持部11と下支持部12とを連結する連結部13とを有している。本実施形態では、上記上支持部11、下支持部12および連結部13によって、平型導体Cの前端部分を収容するための収容空間14が形成されている。上記上支持部11と下支持部12との間隔は平型導体Cの厚さ寸法よりも若干大きくなっている。また、上記連結部13の係止凹部19よりも後方位置にて、二つの該連結部13の内側面同士間の距離は、平型導体Cの耳部C4の側縁同士間の距離、換言すると、該耳部C4の位置での平型導体Cの幅寸法よりも若干小さくなっている(図5参照)。
図3に見られるように、上記上支持部11の前部には、平型導体Cの幅方向で後述のコネクタ2の端子30と対応する位置にて下方へ向けて突出する短い角状の柱部15が形成されている。該柱部15は、平型導体付ホルダ1とコネクタ2との接続時に上記端子30の後述の係止突起35を下方から受け入れるための接続方向被係止部としての角状の被係止孔部15Aが、上下方向に延び上支持部11をも貫通して形成されている(図1,2をも参照)。図2に見られるように、該被係止孔部15Aの内壁面のうち後方に位置する面(前後方向に対して直角な面)の下部には、上記端子30の係止突起35と係止するための被係止爪部15A−1(図4(C)参照)が前方へ突出して形成されている。本実施形態では、上記接続方向被係止部は、上下方向に貫通する孔部である被係止孔部15Aとして形成されたが、これに代えて、上側の開口が塞がれ下側にのみ開口する凹部として形成されていてもよい。
図1ないし図3に見られるように、上支持部11の前部からは板状の張出部16が前方へ向けて延出していて、該張出部16の前半部が、コネクタ2と接続状態にあるときのホルダ10の接続解除時に上方へ向けた接続解除力を作用させるための操作部16Aとして形成されている。本実施形態では、操作部16Aはホルダ10の前縁位置に形成されることとしたが、該操作部16Aに代えてあるいは該操作部16Aに加えて、該ホルダ10の側縁位置に形成されていてもよい。
また、該張出部16の前後方向での中間位置、すなわち上記操作部16Aより後方位置には、コネクタ2との接続状態にてコネクタ2の端子30の接続部33Aを覆うためのカバー部17が下方へ向けて突出形成されている。該カバー部17は、図3によく見られるように、平型導体の幅方向に延びるフロントカバー部17Aと該フロントカバー部17Aの両端から後方へ向けて延びるサイドカバー部17Bとを有している。上記フロントカバー部17Aは、図2にて上記幅方向に対して直角な断面で示されているように、上下方向での中間位置で前方そして下方へクランク状に屈曲している。
図3によく見られるように、下支持部12は、平型導体Cの幅方向で回路部C1の配列範囲外に位置しており、該平型導体Cの下面の側縁部領域の一部を支持している。
図1に見られるように、上記幅方向でのホルダ10の側縁位置、換言すると、連結部13の外側面には、コネクタ2に形成された後述の対応ロック部22Aに対して上方に係止するためのロック部18が、前後方向での略中央位置にて該外側面から突出して形成されている。また、図3に見られるように、該連結部13の内側面には、平型導体Cの耳部C4を収容するための係止凹部19が該連結部13の前端寄り位置にて没入形成されている。該係止凹部19の内壁面のうち後方に位置する内壁面(前後方向に対して直角な面)は、平型導体Cが後方へ引かれたときに該平型導体Cの上記耳部C4の後縁と係止する係止面19Aとして機能する(図5をも参照)。また、図5に見られるように、該係止凹部19の内壁面のうち前方に位置する内壁面(前後方向に対して直角な面)は、前後方向で柱部15の後端面と同位置に形成されており、該柱部15の後端面と相俟って、平型導体Cの収容空間の前端面を規定している。
平型導体付ホルダ1は、図3に示されるように、平型導体Cの前端部分を該ホルダ10の上支持部11と下支持部12との間に形成された収容空間14へ後方から挿入することにより組み立てられる(図3の矢印)。上記収容空間14内への平型導体Cの挿入過程にて、該平型導体Cの耳部C4がホルダ10の係止凹部19の位置に達するまでの間は、該平型導体Cは耳部C4の側縁が連結部13の内側面と当接することにより厚さ方向(上下方向)に弾性撓み変形している。そして、上記耳部C4が上記係止凹部19の位置に達すると、平型導体Cが弾性撓み変形から開放されるとともに、該耳部C4が係止凹部19内へ収容されて、平型導体付ホルダ1の組立てが完了する。
平型導体付ホルダ1は、耳部C4の後縁が係止凹部19の係止面19Aと対向して位置しているので(図5参照)、平型導体Cが不用意に後方への外力を受けたとしても、該耳部C4の後縁が上記係止面19Aと係止して、該平型導体Cがホルダから抜けることがない。また、上支持部11および下支持部12によって平型導体Cの上面および下面を支持可能な状態となっているので、平型導体Cは、その厚さ方向(上下方向)で上支持部11および下支持部12との隙間以上の移動が規制されている。
図3に見られるように、下支持部12は、平型導体Cの下面の側縁部領域、換言すると、該平型導体Cの幅方向での回路部C1の範囲外で該下面を支持するので、平型導体付ホルダ1の組立後においても該回路部C1が露呈している。また、平型導体Cの切欠部C3は、図3に見られるように、前後方向にてホルダ10の上記係止凹部19と下支持部12との間に位置している。
次に、図1および図2にもとづいて、コネクタ2の構成について説明する。コネクタ2は、回路基板(図示せず)に配され上方から平型導体付ホルダ1が接続されるコネクタであって、ハウジング20と、該ハウジング20に保持される複数の端子30および固定金具40とを有している。上記ハウジング20は、樹脂等の電気絶縁材を成形して作られており、回路基板に対面する底壁21と、端子配列方向(平型導体Cの幅方向と同じ方向)での該底壁21の両縁位置で上方へ向けて起立する二つの側壁22と、該底壁21の前縁位置で上方へ向けて起立し二つの側壁22同士を連結する前壁23とを有している。
該底壁21、側壁22および前壁23によって囲まれた空間は、平型導体付ホルダ1を上方から受け入れるための主受入部24として形成されている。該主受入部24は、上記側壁22と端子配列方向にて配列形成された後述の複数の隔壁27のうち該側壁22に近接する隔壁27との間に位置し該側壁22の内側面に沿って前後方向に延びる側方空間で、ホルダ10の連結部13を受け入れるようになっている。また、二つの側壁22は前壁23よりも前方まで延びており、該前壁23の前方位置にて側壁22同士間で前方に開口する凹部が、後述の端子30の延出部33を収容するとともに、ホルダ10のカバー部17を上方から受け入れる副受入部25として形成されている。
ハウジング20は、端子30を保持するための端子保持部26がハウジング20の前後方向全域にわたって延びて形成されている。該端子保持部26は、図2によく見られるように、底壁21の上面で没し前後方向に延びる溝部26Aと、該溝部26Aに連通し前壁23を前後方向に貫通するスリット孔26Bとで形成されている。
また、底壁21の上面には、端子配列方向での両端寄り位置の後端部に、抜出方向第二係止部としての係止突部21Aが上方へ向けて突出して形成されている。該係止突部21Aは、平型導体付ホルダ1とコネクタ2との接続状態にて、平型導体Cの切欠部C3内で耳部C4の後縁と係止可能に位置し、平型導体Cの後方への抜けを防止するための係止部として機能する(図5参照)。
側壁22は、該側壁22の後部の上縁で上方かつ端子配列方向内方へ向けて突出し該端子配列方向で外方へ向けて弾性変位可能な上向きの爪状をなす対応ロック部22Aが形成されている。該対応ロック部22Aは、後述するように、平型導体付ホルダ1とコネクタ2との接続状態にてホルダ10のロック部18と係止する。また、側壁22は、後述の固定金具40を圧入保持するための固定金具保持孔部22Bが前後方向に延び後方に開口して形成されている。
前壁23は、端子配列方向にて、隣接する端子30同士間、そして端子配列範囲の両端に位置する端子30と側壁22との間で、該前壁23から後方へ向けて延出する隔壁27が形成されている。互いに隣接する隔壁27同士間の空間は、ホルダ10の柱部15を受け入れるようになっている。
端子30は、図2によく見られるように、金属板の平坦な板面を維持したまま打抜加工により作られており、全体的に前後方向に延びた形状をなしている。該端子30は、端子保持部26の溝底に支持される基部31と、該基部31から後方へ向けて延びる弾性腕部32と、基部31から前方へ向けて前壁23より前方へ延出する延出部33と、基部31の前半部から上方へ向けて突出していて前方からスリット孔26Bへ圧入される圧入部34と、該基部31の後半部で上方へ向けて突出する接続方向係止突部としての係止突起35とを有している。
上記弾性腕部32は、端子保持部26の溝部26A内で後方へ向かうにつれて該溝部26Aの溝底から上方へ持ち上がるように延びていて、下方へ向けて弾性変位可能となっている。該弾性腕部32の後端には、上方へ突出する接触部32Aが形成されており、該接触部32Aは、上記端子保持部26から、すなわち底壁21の上面から突出して位置していて、平型導体Cの回路部C1に対して下方から接圧をもって接触するようになっている。
上記延出部33は、ハウジング20の副受入部25内で下方へ向けた突状の接続部33Aが形成されていて、該接続部33Aが回路基板の対応回路部と半田接続されるようになっている。
上記係止突起35は、前後方向で隣接し上方へ向けて並行して突出する前方突起35Aと後方突起35Bとを有しており、平型導体付ホルダ1との接続時にホルダ10の被係止孔部15Aに対して下方から進入する。上記後方突起35Bは、前後方向で弾性変位可能となっているとともに、該後方突起35Bの弾性変位によりホルダ10の被係止孔部15Aの被係止爪部15A−1(図4(C)参照)と係止する係止爪部35B−1(図4(C)参照)が上端で後方へ向けて突出して形成されている。
一方、前方突起35Aは、爪部が形成されておらず直状をなしており、前後方向での幅寸法が後方突起35Bよりも大きくなっている。平型導体付ホルダ1とコネクタ2との接続時に、上記前方突起35Aおよび後方突起35Bがホルダ10の被係止孔部15A内へ下方から進入した際に、該前方突起35Aは、上記被係止孔部15A内に位置することにより、上記後方突起35Bの係止爪部35B−1と上記被係止孔部15Aの被係止爪部15A−1との係止状態を維持する機能を有している。
端子30は、ハウジング20の端子保持部26へ前方から圧入され、該ハウジング20に取り付けられる。ハウジング20に取り付けられた端子30は、圧入部34の上縁が前壁23のスリット孔26Bの上側内壁面に支持されるとともに、基部31の下縁が該端子保持部26の溝底に支持される。
固定金具40は、金属板の平坦な板面を維持したまま打抜加工により作られており、全体的に前後方向に延びた形状をなしている。該固定金具40の前端には、ハウジング20の固定金具保持孔部22Bに圧入される圧入突部(図示せず)が形成されているとともに、後端の下部には、図1および図2に見られるように、下方へ向けて延び回路基板に半田で固定される固定部41が形成されている。また、該固定部41の上方には、上記固定金具保持孔部22Bへの取付けのための嵌着部が、前方へ向けて開口する凹部として形成されている。該固定金具は、上記固定金具保持孔部22Bへ後方から圧入されるとともに、該固定金具保持孔部22Bの底壁の後端に上記嵌着部が嵌着されて、ハウジング20に取り付けられる。
次に、図1,4,5にもとづいて、平型導体付ホルダ1とコネクタ2との接続動作を説明する。図4は、図1の平型導体付ホルダ1およびコネクタ2の接続状態を示しており、(A)は斜視図、(B)は(A)のIVB−IVB断面斜視図であり、平型導体Cの幅方向における端子30の位置での断面を示しており、(C)は、(B)の一部拡大図であり、コネクタの端子の係止突起とホルダの被係止孔部とが係止した状態を示している。また、図5は、図4(A)のV−V断面図であり、上下方向における平型導体Cの上面の位置での断面を上方から見て示している。
まず、コネクタ2の端子30の接続部33Aおよび該コネクタ2の固定金具40の固定部41を、それぞれ回路基板の対応部(図示せず)に半田接続する。そして、図1に示されるように、平型導体付ホルダ1を、平型導体Cの下面がコネクタ2の端子30と対向するような姿勢で、コネクタ2の上方に位置させる。
次に、ホルダ10の上支持部11を下方へ向けて押圧することにより、図1にて矢印で示されるように、平型導体付ホルダ1を下方へ移動させてホルダ10をコネクタ2に嵌合させる。この結果、図4(A)に見られるように、該ホルダ10は、下支持部12よりも前方かつ張出部16よりも後方に位置する部分が主受入部24内に収められるとともに、カバー部17がコネクタ2の副受入部25内に収められる。
本実施形態では、平型導体Cの前端部分がホルダ10に取り付けられているので、平型導体Cとコネクタ2と接続動作においては、上述したように、該ホルダ10の上支持部11を上方から押圧操作することとなる。したがって、該上支持部11が平型導体Cの上面に接面して該平型導体Cを支持し、平型導体Cの回路部C1だけに押圧力が作用することない。この結果、平型導体Cの補強板C2を厚くせずに薄いものを使用しあるいは該補強板自体を設けなくとも平型導体Cの回路部C1の損傷を防止できる。
本実施形態では、上支持部11、該上支持部11の両側縁から下方へ延びる連結部13そして該連結部13の下縁から平型導体Cの幅方向での内方へ延びる下支持部12が一体に成形されていて、上記連結部13が上記上支持部11そして下支持部12に対して直角になっているので、ホルダ10全体として剛性が高くなっており、該ホルダ10自体の強度が十分に確保されている。また、ホルダ10に平型導体Cが取り付けられた状態では、該ホルダ10の上支持部11が上記押圧力を受けたとき、上支持部11の下方への過剰な撓み変形が平型導体Cの上面で規制される。このとき、撓み変形した上側支持部11が平型導体Cの上面に対して広い程度の面積をもって接面し、該平型導体Cが上記上支持部11から受ける力は分散されて伝達されて均等化されるので、平型導体Cに対して局所的な応力が生じることがない。この結果、該ホルダ10および平型導体Cの回路部C1の損傷を確実に防止できる。
この結果、図4(B)に見られるように、上記主受入部24では、コネクタ2との接続状態にある平型導体Cの回路部C1が端子30の弾性腕部32の接触部32Aを上方から押圧することにより該弾性腕部32を下方へ弾性変位させ、該回路部C1が上記接触部32Aに対して接圧をもって接触し、電気的に接続される。また、上記副受入部25では、図4(B)に見られるように、ホルダ10のカバー部17が張出部16と相俟って、上記端子30の延出部33を上方から覆う。したがって、該端子30の接続部33Aと回路基板の対応回路部との接続部分に塵や埃が付着することを防止できるので、該接続部33Aと対応回路部との良好な接続状態を維持できる。
接続過程にて、ロック部18は、対応ロック部22Aを端子配列方向外方へ向けて押し拡げながら下方へ移動する。そして、接続状態では、上記ロック部18は、図4(A)に見られるように対応ロック部22Aの下方に位置し、上記対応ロック部22Aに対してホルダ10の抜出方向たる上方に係止する。この結果、平型導体Cの回路部C1とコネクタ2の端子30の接触部32Aとの接圧をもった接続状態を良好に維持できる。また、本実施形態では、上記ロック部18はホルダ10に形成されているので、従来のように、厚さに限度がある平型導体の補強板にロック部を形成する場合と比較して、ロック部をより強固にすることができる。したがって、より確実に平型導体Cとコネクタ2との接続状態を維持できる。
また、接続過程にて、端子30の係止突起35の前方突起35Aおよび後方突起35Bは、ホルダ10の被係止孔部15A内へ下方から進入する。このとき、後方突起35Bは、係止爪部35B−1(図4(C)参照)が上記被係止孔部15Aの被係止爪部15A−1(図4(C)参照)と当接することにより、前方へ弾性変位する。そして、該係止爪部35B−1が被係止爪部15A−1よりも上方に達すると、後方突起35Bは、弾性変位状態から開放されて後方に戻り、図4(C)に見られるように、係止爪部35B−1が被係止爪部15A−1に対してホルダの抜出方向たる上方で係止可能に位置する。したがって、平型導体付ホルダ1は端子配列方向での端子30の位置でコネクタ2に対してしっかりと取り付けられるので、該平型導体付ホルダ1がコネクタ2から不用意に外れることを防止できる。
また、接続状態では、図5に見られるように、ホルダ10の係止面19Aと平型導体Cの耳部C4の後縁との係止に加え、コネクタ2のハウジング20の係止突部21Aが平型導体Cの切欠部C3内に位置していて、平型導体Cが後方(図5にて下方)へ不用意な外力を受けたときに、該平型導体Cの耳部C4の後縁が上記係止突部21Aに対して係止するようになっている。したがって、上記接続状態にて、コネクタ2そしてホルダ10からの平型導体Cの不用意な抜けを防止することできる。
本実施形態では、ホルダの下支持部は平型導体の側縁部領域を支持することとしたが、下支持部が平型導体を支持する領域はこれに限られず、平型導体の回路部におけるコネクタの端子との接触領域を除けば、いずれの領域で支持してもよい。例えば、下支持部は、上記平型導体の側縁部領域に代えてあるいは該側縁部領域とともに、該平型導体の下面の前縁部領域を支持可能な位置に形成されていてもよい。また、下支持部は、後述の第二実施形態のように、平型導体の幅方向全域にわたって延びて形成され、該全域で平型導体の下面を支持するようにしてもよい。
<第二実施形態>
第一実施形態では、コネクタ2の端子30は、平型導体Cに対して係止する部分を有していないこととしたが、図6に示される本実施形態では、端子が平型導体Cに対して後方に係止する突部76を有している点で第一実施形態と異なっている。
以下、図6にもとづいて本実施形態を説明する。図6は、本実施形態に係る平型導体付ホルダ3およびコネクタ4の断面斜視図であり、平型導体Cの幅方向における端子70の位置での断面を示している。本実施形態の平型導体Cの構成は、後述の孔部C5が形成されていることを除き、第一実施形態と同様である。図6では、平型導体Cについて、第一実施形態と対応する部分に同一符号を付している。また、本実施形態のホルダの構成は、下支持部が上記幅方向にてホルダの全域にわたって延びていることを除き、第一実施形態と同様である。図6では、ホルダについて、第一実施形態と対応する部分に「40」を加えた符号を付し、例えば、ホルダを「ホルダ50」としている。また、図6では、ハウジング60、端子70、固定金具80についても、第一実施形態と対応する部分に「40」を加えた符号を付している。
図6に見られるように、本実施形態の平型導体Cは、コネクタ4との接続状態にて該コネクタ4の後述の端子70の突部76と対応する位置で、該突部76を下方から受け入れる孔部C5が、平型導体Cを上下方向に貫通して形成されている。本実施形態では、平型導体Cの回路部C1(図示せず)は、孔部C5の周囲では該孔部C5を避けるようにして屈曲して形成されているので、該孔部C5が形成されていても該回路部C1の電気導通状態には何ら影響がない。
本実施形態では、ホルダ50の下支持部52は、該ホルダ50の後部にて、平型導体Cの幅方向で該ホルダ50の全域にわたって延びていて、二つの連結部53の下端同士を連結している。該下支持部52は、コネクタ4との接続状態にて該コネクタ4の後述の端子70の突部76と対応する位置で、換言すると、平型導体Cの孔部C5と対応する位置で、上下方向に貫通する孔部52Aが形成されている。
本実施形態のコネクタ4は、ハウジング60の端子保持部66の形状そして端子70の後半部の形状が第一実施形態のコネクタ2のハウジング20および端子30と異なっている。なお、固定金具80は、第一実施形態の固定金具40と全く同じ構成であるので説明を省略する。
本実施形態では、第一実施形態と異なり、端子70の基部71が前後方向で端子保持部66の全域にわたって延びていて、該端子保持部66の溝底全域で下縁が支持されている。また、弾性腕部72は、該基部71の後端寄り位置での上縁から前方へ向けて屈曲されて延びていて、該弾性腕部72の前端で上方へ向けて突出した接触部72Aで平型導体Cの回路部C1(図示せず)と接圧をもって接触する。上記弾性腕部72よりも後方位置には、基部71から上方へ向けて突出する突部76が形成されている。該突部76は、図6に見られるように、平型導体付ホルダ3とコネクタ4との接続状態にて、ホルダ50の孔部52Aに下方から貫通し平型導体Cの孔部C5に十分に達する程度の上下方向寸法で形成されている。また、該突部76の上部の後縁には後方へ若干突出する爪部が形成されており、後述するように、上記接続状態にて、該爪部がホルダ50の下支持部52の上面に係止するようになっている。本実施形態では、図6に見られるように、係止突起75および突部76が上記接触部72Aを前後方向で挟むように位置しているので、平型導体Cの回路部C1に対する上記接触部72Aの接触状態を安定させることができる。
また、端子70の基部71の後端部は、後述するハウジング60の後端部に形成された後端保持孔66Cに前方から圧入されて支持される後端圧入部77として形成されている。該後端圧入部77の上縁には、上記後端保持孔66Cへの圧入時の係止のための圧入突起が上方へ向けて突出して形成されている。該端子70は、第一実施形態と同様に、ハウジング60の前方から端子保持部66へ圧入されて該ハウジング60に取り付けられる。
このように後端圧入部77を圧入する上記後端保持孔66Cは、ハウジング60の底壁61の後端部に、端子配列方向での端子70と対応する位置で、上記底壁61の後端部を前後方向に貫通して形成されている。また、上記底壁61は、前後方向にて端子70の弾性腕部72の基部の位置と後端圧入部77の位置との間の部分に対応する範囲で、端子配列方向全域にわたって該底壁61の上面が没して空間が形成されていて、平型導体付ホルダ3とコネクタ4との接続状態にて、ホルダ50の下支持部52を上方から受け入れるようになっている。
平型導体付ホルダ3とコネクタ4との接続動作は、コネクタ4の端子70の突部76が、ホルダ50の下支持部52の孔部52Aそして平型導体Cの孔部C5内へ進入する点を除き、第一実施形態と同様である。本実施形態では、上記突部76が、上記ホルダ50の孔部52Aを貫通するとともに平型導体Cの孔部C5内へ下方から進入するとともに、該突部76の爪部が、上記下支持部52の上面における上記孔部52Aの後縁近傍の領域で該上面と係止する。
本実施形態では、上記接続状態にて、後方へ向けた外力が平型導体付ホルダCに不用意に作用したとき、上記端子70の突部76が、ホルダ50の孔部52Aのそして平型導体Cの孔部C5の内壁面のうちの前方内壁面と係止する。したがって、上記接続状態にて、コネクタ4そしてホルダ50からの平型導体Cの不用意な抜けを防止することできる。
また、本実施形態では、コネクタ4の前方側にて、端子70の係止突起75の後方突起75Bの係止爪部75B−1がホルダ50の被係止孔部55Aの被係止爪部55A−1に対して上方に係止しているのに加え、コネクタ4の後方側の位置でも、端子70の突部76の爪部がホルダ50の下支持部52と係止している。この結果、端子70とホルダ50との係止部分が、該端子の接触部72Aを前後方向に挟む位置に分散するように広範囲にわたって多数点在することとなるので、上記接続状態にて、コネクタ4からの平型導体付ホルダ3の上方への不用意な抜けをより確実に防止することできる。本実施形態では、突部76に爪部を設けて平型導体付ホルダ3の上方への抜けの防止に寄与させることしたが、上記係止突起75のみで平型導体付ホルダ3の抜けを十分に防止できるのでれば上記爪部は必須ではない。該突部76に爪部を設けない場合には、該突部76は平型導体Cの後方への抜けの防止にのみ寄与する。なお、本実施形態では、端子70は上記係止突起75および突部76でホルダ50や平型導体Cと係止することとしたが、係止のための形状はこれに限られず、上記ホルダ50や平型導体Cとの係止が可能であれば、例えば凹部として形成されていてもよい。
本実施形態では、端子の突部がホルダの下支持部および平型導体に対して後方に係止することとしたが、これに代えて、上記突部が、さらにホルダの上支持部に対しても後方係止することとしてもよい。例えば、端子の突部と対応する位置で、ホルダの上支持部の下面に凹部を形成しあるいは上支持部を上下方向に貫通する孔部を形成するとともに、端子の突部をさらに上方へ延ばして該凹部あるは孔部内へ進入させることができる。このような構成とすることにより、コネクタそしてホルダからの平型導体の後方への抜けをより確実に防止できる。
第一および第二実施形態では、ホルダはシールド部材が取り付けられない形態として示したが、これに代えて、ホルダに金属製のシールド部材を取り付けてもよい。この場合、平型導体付ホルダとコネクタとの接続状態にて、シールド部材をコネクタの固定金具と接触させるとともに、該固定金具を回路基板のグランド回路部と接続して、接地を図ることができる。また、上記シールド部材に代えて、ホルダの表面に金属めっきを施してもよい。また、ホルダを電気絶縁体ではなく、金属で作ってもよい。この場合には、コネクタとの端子とホルダとを接触させないような構成として、該端子とホルダとの不用意な電気的導通を回避する必要がある。
第一および第二実施形態では、全ての端子が同じ形状で作られることとしたが、これに代えて、形状の異なる複数種の端子を設け、端子の種類に応じて、ホルダに対して上方に係止する係止部を、前後方向で異なる位置に形成することとしてもよい。こうすることにより、端子とホルダとの係止部分を広範囲にわたって点在させることができるので、コネクタからの平型導体付ホルダの不用意な抜けをより確実に防止できる。
1 平型導体付ホルダ 30 端子
2 コネクタ 33A 接続部
3 平型導体付ホルダ 35 係止突起(接続方向係止部)
4 コネクタ 50 ホルダ
10 ホルダ 51 上支持部
11 上支持部 52 下支持部
13 連結部 53 連結部
12 下支持部 55A 被係止孔部(接続方向被係止部)
15A 被係止孔部(接続方向被係止部) 70 端子
16A 操作部 75 係止突起(接続方向係止部)
17 カバー部 76 突部
18 ロック部 C 平型導体
19 係止凹部(抜出方向第一係止部) C1 回路部
21A 係止突部(抜出方向第二係止部) C4 耳部(抜出方向被係止部)
22A 対応ロック部 C5 孔部

Claims (10)

  1. 平型導体の前端部分が取り付けられるとともに、回路基板上に配された電気コネクタに該平型導体の前端部分を接続させるためのホルダにおいて、
    該平型導体の前端部分の上面を支持可能な上支持部と、該前端部分の下面の一部の領域を支持可能な下支持部と、該前端部分の縁部に対応する位置で該上支持部と下支持部を連結する連結部とを有しており、上記平型導体の前端部分の下面の上記下支持部に対応する領域外で露呈した回路部が上記電気コネクタの端子と接触するように該電気コネクタに対して上方から接続されるようになっていることを特徴とするホルダ。
  2. ホルダは、電気コネクタとの接続状態を維持するためのロック部が前縁位置と平型導体の幅方向での両方の側縁位置の少なくとも一方に形成されており、該ロック部は、ホルダと電気コネクタとの接続状態にて、該電気コネクタの対応ロック部に対してホルダの接続解除方向たる上方に係止可能となっていることとする請求項1に記載のホルダ。
  3. 連結部は、少なくとも平型導体の前端部分の両側縁に対応する位置で上支持部と下支持部とを連結しており、該連結部は、ホルダからの上記平型導体の抜出方向たる後方への外力を該平型導体が受けたときに、該平型導体の両側縁に形成された抜出方向被係止部と係止する抜出方向第一係止部を有していることとする請求項1または請求項2に記載のホルダ。
  4. 上支持部は、ホルダと電気コネクタとの接続状態にて該電気コネクタの端子の一部が突出して形成された接続方向係止部を下方から受け入れる接続方向被係止部が、平型導体の幅方向での上記端子に対応する位置で、上下方向に貫通した孔部あるいは該上支持部の下面側で開口する凹部として形成されていることとする請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載のホルダ。
  5. ホルダは、電気コネクタとの接続状態にある該ホルダの接続解除時に上方へ向けた解除力を作用させるための操作部が、前縁位置と平型導体の幅方向での両方の側縁位置の少なくとも一方の位置に形成されていることとする請求項1ないし請求項4のいずれか一つに記載のホルダ。
  6. ホルダは、電気コネクタの端子の前部に形成され回路基板に半田接続される接続部を該電気コネクタとの接続状態にて上方から覆うカバー部が、該ホルダの前部に形成されていることとする請求項1ないし請求項4のいずれか一つに記載のホルダ。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか一つに記載のホルダに平型導体の前端部分が取り付けられていることを特徴とする平型導体付ホルダ。
  8. 請求項7に記載の平型導体付ホルダと、ホルダが嵌合する電気コネクタとを備えることを特徴とする平型導体付ホルダと電気コネクタとの組立体。
  9. 電気コネクタの端子は、上方へ向けて突出する突部を有しており、平型導体は、上記端子の突部と対応する位置で該突部を下方から受け入れる孔部が上下方向に貫通して形成されていることとする請求項8に記載の平型導体付ホルダと電気コネクタとの組立体。
  10. 平型導体は、両側縁に抜出方向被係止部が形成されており、電気コネクタは、平型導体付ホルダとの接続状態にて、上記平型導体が後方への外力を受けたときに、該平型導体の抜出方向被係止部と係止する抜出方向第二係止部を有していることとする請求項8または請求項9に記載の平型導体付ホルダと電気コネクタとの組立体。
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