JP6207701B1 - 永久磁石モータおよびその製造方法 - Google Patents

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【課題】コギングトルクなどによるトルク脈動の小さな永久磁石モータおよびその製造方法を得る。【解決手段】コアバック部4aの内側に複数のティース部4bが形成されたステータ鉄心4、およびティース部4bのスロットに巻回された巻線5を有するステータ2と、永久磁石8を有しステータ2の内側に回転自在に配置されたロータ3とを備え、ステータ鉄心4は、コアバック部4aとティース部4bとが径方向で分割され、かつ、ティース部4bの内径側でティース先端部が連結されて一体に形成されており、ステータ鉄心4の内径は、治具11により、周方向において特定の次数で変形されているとともに、ステータ鉄心4の軸方向で変形に位相差を有し、軸方向の全長では変形量がキャンセルされるように構成されている。【選択図】図3

Description

この発明は、例えば、電動パワーステアリング装置に用いられる永久磁石モータおよびその製造方法に関するものである。
従来の永久磁石モータにおいて、ステータ鉄心の分割構造は種々提案されている。ステータ鉄心をヨークとティースに半径方向に2分割するような構造では、ステータ鉄心の内径の寸法精度の向上や機械的強度を得ることが難しい。内径の寸法精度の悪化によって、回転子の磁束密度の変化が大きく現れることになり、コギングトルクなどのトルク脈動を大きくして不安定なモータとなる。そこで、ステータ鉄心の内径の真円度を向上させるため、例えば、ステータ鉄心のヨークとティースを分割した構造において、ステータ鉄心の内径側を略円柱状の金型で拘束し、ステータ鉄心の外径側から内径側に向かって外力を与える方法により、ステータ鉄心の内径真円度を改善する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3678102号公報(第2−3頁、図1)
永久磁石モータにおいて、エアギャップを介してロータと対向するステータの内径真円度が悪化すると、エアギャップが周方向に不均一となり磁束の流れが均一でなくなることによるパーミアンス変化が生じ、これとロータ起磁力により、モータの極スロットの組み合わせで、特定のコギングなどのトルク脈動が発生する。
例えば、10極12スロットではステータ内径が2次に変形(楕円に変形)することで、コギング10次成分が発生する。14極18スロットでは、ステータ内径が14次に変形することで、コギング14次成分が発生する。8極48スロットでは、ステータ内径が8次に変形することで、コギング8次成分が発生する。このコギング成分は、モータの極スロットの組み合わせで必ず発生するコギング基本次数とは異なり、内径真円度の悪化といった工作の寸法ばらつき等で生じる成分である。
上記の特許文献1に示す技術では、ステータ鉄心の内径の真円度を改善する考慮がなされているが、そのために、内径側を拘束して外周方向から内周方向に応力を加える方法を採用しており、内径真円度を一律に改善することでトルク脈動を低減させている。この方法では、応力を加えるための大がかりな装置を必要とし、作業が困難であり高次のコギング成分を低減するのは難しかった。
この発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、ステータ鉄心の内径変形により生じるコギングなどのトルク脈動の発生を抑制し、トルク脈動の小さな永久磁石モータおよびその製造方法を提供することを目的とする。
この発明に係る永久磁石モータは、円筒状のコアバック部の内側に内方へ突出する複数のティース部が形成されたステータ鉄心、およびティース部のスロットに巻回された巻線を有するステータと、回転軸、回転軸に固定されたロータ鉄心、およびロータ鉄心に装着されて磁極を形成する複数の永久磁石を有するロータと、を備え、ステータ鉄心は、コア
バック部とティース部とが径方向で分割され、かつ、ティース部の内径側でティース先端部が連結されて一体に形成されており、ステータ鉄心の内径は、周方向において特定の次数で変形されているとともに、ステータ鉄心の軸方向で変形に位相差を有し、軸方向の全長では変形量がキャンセルされるように構成されているものである。
また、この発明に係る永久磁石モータの製造方法は、円筒状のコアバック部の内側に内方へ突出する複数のティース部が形成されたステータ鉄心、およびティース部のスロットに巻回された巻線を有するステータと、回転軸、回転軸に固定されたロータ鉄心、およびロータ鉄心に装着されて磁極を形成する複数の永久磁石を有するロータと、ステータを固定するモータハウジングと、を備え、ステータ鉄心は、コアバック部とティース部とを径方向で分割し、かつ、ティース部の内径側でティース先端部を連結して一体に形成し、ステータ鉄心の内径は、周方向において特定の次数で変形させるとともに、ステータ鉄心の軸方向で変形に位相差を設け、軸方向の全長では変形量をキャンセルするよう形成したものである。
この発明の永久磁石モータによれば、ステータを構成するステータ鉄心は、コアバック部とティース部とが径方向で分割され、かつ、ティース部の内径側でティース先端部が連結されて一体に形成されており、ステータ鉄心の内径は、周方向において特定の次数で変形されているとともに、ステータ鉄心の軸方向で変形に位相差を有し、軸方向の全長では変形量がキャンセルされるように構成されているので、内径変形を許容しながら軸方向に部分的に位相差を付けることで、軸方向全体では特定次数の変形量をキャンセルできるため、内径真円度の許容値を大きくでき、設備の調整を容易にして、トルク脈動の小さな永久磁石モータを得ることができる。しがって、製品コストの低減や、生産性の向上を図ることができる。
この発明の永久磁石モータの製造方法によれば、ステータを構成するステータ鉄心は、コアバック部とティース部とを径方向で分割し、かつ、ティース部の内径側でティース先端部を連結して一体に形成し、ステータ鉄心の内径は、周方向において特定の次数で変形させるとともに、ステータ鉄心の軸方向で変形に位相差を設け、軸方向の全長では変形量をキャンセルするよう形成したので、上記と同様の効果を得ることができる。
この発明の実施の形態1による永久磁石モータの軸線に沿う断面図である。 図1の永久磁石モータの軸線に直交方向の断面図である。 図1の永久磁石モータのステータの内径を治具により矯正する場合の説明図である。 図3の治具により矯正されたステータの内径の変形形状の説明図である。 実施の形態2のよる永久磁石モータに使用されるステータの軸線に直交方向の断面図である。
実施の形態1.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、この発明の実施の形態1による永久磁石モータの軸線に沿う断面図であり、図2は、図1の永久磁石モータの軸線に直交方向の断面図である。
図1および図2において、円筒状のモータハウジング1の内周面には、電機子であるステータ2が固定されている。ステータ2の内側には、ロータ3が配置されている。ステータ2とロータ3との間には、磁気的空隙を有している。
ステータ2は、磁性体からなる円筒状のステータ鉄心4と、ステータ鉄心4に装着されている複数の巻線5とを有している。さらに詳しく説明すれば、ステータ鉄心4は、電磁鋼板を積層して構成され、ヨークである円環状のコアバック部4aと、コアバック部4aから径方向内側に突出している複数のティース部4bとからなっている。図2に示すように、コアバック部4aとティース部4bとは半径方向で2分割されており、かつ、ティース部4bは内径側でティース先端部が互いに連結されて一体に形成されている。またこのティース部4bは、ステータ鉄心4の周方向に互いに等間隔に配置されており、隣り合うティース部4bの間に形成されるスロットに、巻線5が納められている。ステータ2の軸方向両端には、巻線5のコイルエンド5aが突出している。
ロータ3は、回転軸6と、回転軸6に固定されている円筒状のロータ鉄心7と、ロータ鉄心7に埋設されている複数の板状の永久磁石8とを有しており、回転軸6を中心に回転する。回転軸6は、第1の軸受9および第2の軸受10を介してモータハウジング1に回転自在に支持されている。ロータ鉄心7は、例えば軟磁性体材料から成る複数の電磁鋼板を積層して構成されている。
ロータ鉄心7には、複数の磁石挿入穴7aが、ロータ鉄心7の周方向に互いに等間隔をおいて設けられており、それぞれの磁石挿入穴7aに永久磁石8が挿入されている。これにより、ステータ鉄心4に対向するロータ3の外周面に、複数のロータ磁極7bが形成されている。
図2の場合では、一例としてスロット数が48、ロータ磁極7bの極数が8の場合を示しているが、スロット数および極数は図に限定するものではない。また、永久磁石8の配置も一例を示すものであり、図に限定するものではない。さらに、図1の断面図では、永久磁石8の図示は省略している。
通常、ステータ鉄心4の内径は、変形次数の低い成分ほど内径変形量が大きく、変形次数が高くなるほど内径変形量も小さくなっていくのが普通である。すなわち、コギング等のトルク脈動を低減するために内径真円度を改善しようとすると、脈動成分の原因となる変形次数は高いため、内径真円度の主成分である内径変形の次数の低い2次や3次をまず低減していかなくてはならず、過度に内径真円度を改善する必要がある。
そこで、次に、本実施の形態の特徴部について説明する。
図3は、コギングトルクの脈動を低減するために、ステータ2の内周側を、例えば治具11により外力を加え、加圧矯正する場合の説明図であり、図3(a)は、ステータ2に治具11を挿入した状態のステータ2の軸線に直交方向の断面図を示し、図3(b)は、治具11のみを取り出して軸線に沿う方向に見た側面図である。
治具11は、コギングの8次成分を低減するため、図3(a)に示すように、周方向に均等に8分割されている。さらに、図3(b)に示すように、側面から見ると、A,B,Cのように軸方向に3分割されており、3分割された治具11は、軸方向において、軸方向の1分割あたり15度の位相差となるように周方向にずらせて配置されている。
なお、A,B,Cは軸方向で完全に3分割しても良いが、例えば、周方向には8分割し、軸方向では図3(b)のア,イ,ウを繋げて一体にしたものでも良い。
ステータ鉄心4のティース部4bのスロットに巻線5を巻回した状態で、コアバック部4aに嵌合して組み合わせる。次に、ステータ2をモータハウジング1に挿入して組み合わせた状態で、ステータ鉄心4の内径側に治具11を装着し、治具11の中心側から矢印のように径方向外側に向かって外圧を加える。具体的には、例えば、治具11の内径側にテーパ状の円柱治具を差し込み、内径を広げて矢印のような力を発生させれば良い。
治具11は周方向に8分割されているので、治具11の加圧により、ステータ鉄心4の内径は、周方向に見た場合、分割した個々の治具11により加圧の差が発生し、わずかに
波打つように変形する。さらに、軸方向に見た場合、治具11は、A,B,Cで周方向にずれているので、A,B,Cのそれぞれで変形に位相差が発生する。
図4は、変形させたステータ2の内径の変形形状の説明図である。縦軸は、ステータ2の内径の変形量を表している。目盛は理解を助けるために付したもので具体的な数値ではない。横軸は内径1周分の内周角度を機械角で示している。図中のAは治具11のA部分により成形されたステータ2の内径変形を示し、同様に、Bは治具11のB部分により成形されたステータ2の内径変形を示し、Cは治具11のC部分により成形されたステータ2の内径変形を示している。Dは、A、B、Cを軸方向に足し合わせたものである。すなわち、各形状A、B、Cを軸方向に足し合わせると、合計はDのように変形量がゼロとなる。
図4のA,B,Cの波形を数式で示せば下記の式(1)から(3)のようになる。
=αcos{8(θ−15)} ・・・・(1)
=αcos{8(θ−0)} ・・・・(2)
=αcos{8(θ+15)} ・・・・(3)
ここで、αは変形の振幅を示し、θは図4の内周角度を示す。合計したDの波形である波形yallは、下記式(4)のようになる。
all=(y+y+y
=α{cos(8θ−120)+cos(8θ)+cos(8θ+120)}
=α(2cos8θ・cos120+cos8θ)
=α(−cos8θ+cos8θ)
=0 ・・・・(4)
すなわち、コギングによるトルク脈動の原因となる内径変形の特定次数、例えば、図2のような8極の場合、コギングの8次成分の原因となる内径変形の8次成分を、内径真円度で改善するのではなく、軸方向に分割して位相差を付けてキャンセルすることで、見かけ上、内径変形の8次成分をゼロとするものである。
これにより、高次で小さい内径変形量自身をさらに低減するといった高い工作精度が要求されない利点がある。
このように、軸方向全体で積分すると変形次数をキャンセルできるので、内径真円度が規格値からはずれて不良となることや、設備を精密に調整することが不必要となる。このため、製品コストを低減できることや、設備の段取り替えの際の時間短縮による生産高の改善、といった効果が得られる。特に電動パワーステアリング用モータでは、車格に応じた出力の異なる仕様違いのモータを年間数百万台と生産するため、不良率の改善や段取り替えの容易さは非常に効果的である。
上記の内径変形の特定次数の選定は、ロータ磁極7bの極数の整数倍、または、極数とスロット数の公約数のいずれかにすれば良い。そうすることで、コギングトルクなどによるトルク脈動を有効に低減することができる。
なお、本実施の形態では、治具11の軸方向の分割数を3分割とし、位相差を15度とした。これは、図3の場合、周方向に8分割されているので、1個分が45度であり、これの1/3で15度としたものである。3分割に限定するものではなく、例えば2分割にした場合は、位相差を22.5度にすれば良い。また、一方のコア端から他方のコア端まで変形次数の1山分だけ連続スキューする方法でも良い。
以上のように、実施の形態1の永久磁石モータによれば、円筒状のコアバック部の内側に内方へ突出する複数のティース部が形成されたステータ鉄心、およびティース部のスロ
ットに巻回された巻線を有するステータと、回転軸、回転軸に固定されたロータ鉄心、およびロータ鉄心に装着されて磁極を形成する複数の永久磁石を有するロータと、を備え、ステータ鉄心は、コアバック部とティース部とが径方向で分割され、かつ、ティース部の内径側でティース先端部が連結されて一体に形成されており、ステータ鉄心の内径は、周方向において特定の次数で変形されているとともに、ステータ鉄心の軸方向で変形に位相差を有し、軸方向の全長では変形量がキャンセルされるように構成されているので、内径変形を許容しながら軸方向に部分的に位相差を付けることで、軸方向全体では特定次数の変形量をキャンセルできるため、内径真円度の許容値を大きくでき、設備の調整を容易にして、トルク脈動の小さな永久磁石モータを得ることができる。したがって、製品コストの低減や、生産性の向上を図ることが可能となる。
また、特定の次数は、ロータの極数の整数倍、または、極数とスロットの数との公約数のいずれかとしたので、各種の永久磁石モータにおいて、トルク脈動の小さな永久磁石モータを容易に得ることができる。
また、実施の形態1の永久磁石モータの製造方法によれば、ステータを構成するステータ鉄心は、コアバック部とティース部とを径方向で分割し、かつ、ティース部の内径側でティース先端部を連結して一体に形成し、ステータ鉄心の内径は、周方向において特定の次数で変形させるとともに、ステータ鉄心の軸方向で変形に位相差を設け、軸方向の全長では変形量をキャンセルするよう形成したので、上記と同様の効果を得ることができる。
さらに、ステータ鉄心の内径は、治具により内側から外径側に外力を加えることで変形させるようにしたので、治具を用いて容易にステータ鉄心の内径を軸方向に位相差を付けて変形させることができる。
実施の形態2.
図5は、実施の形態2による永久磁石モータに使用されるステータ2の軸線に直交方向の断面図である。実施の形態1の図2のステータ2に対応する部分であり、図2と同様に48スロット、8極の場合のステータ2の部分のみを示している。図2と同等部分は同一符号を付して説明は省略する。図2との相違点は、ティース部4bの内径側でティース先端部が連結されている連結部の半径方向の厚さを、48箇所のうち8箇所(図5(a)に破線丸印で示すエ部分)だけ、周方向に等間隔の位置で、肉厚を厚くした肉厚部12を設けている。図5(b)は、図5(a)のエ部分の拡大図である。
また、この8箇所の肉厚部12は、ステータ鉄心4を軸方向に見た場合、軸方向に3等分に区画した位置で位相が異なっており、軸方向の1区画あたり周方向に15度だけ位相差がつくように形成されている。
このため、コアバック部4aに巻線5を巻回したティース部4bを嵌合させて一体化すると、ステータ鉄心4の内径は圧縮応力を受け、このとき内径強度が周方向に不均一のため、1区画では図4のAのように変形する。この8箇所は軸方向の3区画で位相が異なり、軸方向の1区画あたり15度位相差がつくように形成されているので、他の2区画の内径変形はそれぞれ図4のB、Cのようになる。
このような構成により、実施の形態1の場合と同様に、コギングによるトルク脈動の原因となる内径変形の特定次数、例えば、8極の場合、コギングの8次成分の原因となる内径変形の8次成分を、軸方向に位相差を付けてキャンセルすることで、見かけ上、内径変形の8次成分をゼロとすることができる。
本実施の形態は、ティース先端部の連結部の8箇所において肉厚を厚くすることで内径強度の不均一部を形成したが、逆に肉厚を薄くしても良い。
また、本実施の形態では軸方向に3区画としたが、2区画としても良く、この場合の位
相差は22.5度となる。また、一方のコア端から他方のコア端まで変形次数の1山分だけ連続スキューされるように位相差を有する構造でも良い。
要は、実施の形態1と同様に、極数またはスロット数から決まる特定の次数で、周方向に等間隔の位置に強度が不均一な部分を設け、かつ、この不均一の部分を軸方向に位相差を付けるものである。
これまで説明した実施の形態1および実施の形態2において、ステータ2のモータハウジング1への組み付け、圧入または焼嵌めにより固定するのが望ましい。
圧入または焼嵌めにより、ステータ鉄心4の内周側には圧縮応力が加わるので、実施の形態1、または、実施の形態2の方法で、特定の次数のステータ内径変形を大きくすることが容易となる。
以上のように、実施の形態2の永久磁石モータの製造方法によれば、ティース部の内径側において、ティース先端部を連結した連結部に厚さの異なる部位を周方向に等間隔に形成し、コアバック部にティース部を組み合わせたときに構造強度が不均一になることでステータ鉄心の内径を変形させるようにしたので、特別な装置を必要とせずに、コアバック部にティース部を組み合わせることで、軸方向に部分的に位相差を付けながらステータ鉄心の内径を変形できるので、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、ステータは、モータハウジングに圧入または焼嵌めにより固定するようにしたので、ステータ鉄心の内径側には圧縮応力が加わるため、ステータ鉄心の特定次数の内径変形を大きくすることが容易となる。
なお、本願発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変更、省略したりすることができる。
1 モータハウジング、2 ステータ、3 ロータ、4 ステータ鉄心、4a コアバック部、4b ティース部、5 巻線、5a コイルエンド、6 回転軸、7 ロータ鉄心、7a 磁石挿入穴、7b ロータ磁極、8 永久磁石、9 第1の軸受、10 第2の軸受、11 治具、12 肉厚部

Claims (6)

  1. 円筒状のコアバック部の内側に内方へ突出する複数のティース部が形成されたステータ鉄心、および前記ティース部のスロットに巻回された巻線を有するステータと、
    回転軸、前記回転軸に固定されたロータ鉄心、および前記ロータ鉄心に装着されて磁極を形成する複数の永久磁石を有するロータと、を備え、
    前記ステータ鉄心は、前記コアバック部と前記ティース部とが径方向で分割され、かつ、前記ティース部の内径側でティース先端部が連結されて一体に形成されており、
    前記ステータ鉄心の内径は、周方向において特定の次数で変形されているとともに、前記ステータ鉄心の軸方向で前記変形に位相差を有し、前記軸方向の全長では変形量がキャンセルされるように構成されていることを特徴とする永久磁石モータ。
  2. 前記特定の次数は、前記ロータの極数の整数倍、または、前記極数とスロット数との公約数のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の永久磁石モータ。
  3. 円筒状のコアバック部の内側に内方へ突出する複数のティース部が形成されたステータ鉄心、および前記ティース部のスロットに巻回された巻線を有するステータと、
    回転軸、前記回転軸に固定されたロータ鉄心、および前記ロータ鉄心に装着されて磁極を形成する複数の永久磁石を有するロータと、
    前記ステータを固定するモータハウジングと、を備え、
    前記ステータ鉄心は、前記コアバック部と前記ティース部とを径方向で分割し、かつ、前記ティース部の内径側でティース先端部を連結して一体に形成し、
    前記ステータ鉄心の内径は、周方向において特定の次数で変形させるとともに、前記ステータ鉄心の軸方向で前記変形に位相差を設け、前記軸方向の全長では変形量をキャンセルするよう形成したことを特徴とする永久磁石モータの製造方法。
  4. 前記ステータ鉄心の内径は、治具により内側から外径側に外力を加えることで変形させていることを特徴とする請求項3に記載の永久磁石モータの製造方法。
  5. 前記ティース部の内径側において、前記ティース先端部を連結した連結部に厚さの異なる部位を周方向に等間隔に形成し、前記コアバック部に前記ティース部を組み合わせたときに構造強度が不均一になることで前記ステータ鉄心の内径を変形させることを特徴とする請求項3に記載の永久磁石モータの製造方法。
  6. 前記ステータは、前記モータハウジングに圧入または焼嵌めにより固定することを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の永久磁石モータの製造方法。
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