JP6207371B2 - 液体充填装置 - Google Patents

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Description

本発明は、炭酸(HCO)を含む飲料を充填するのに好適な液体充填装置に関する。
例えば、ビールや発泡酒のように炭酸を含む飲料を缶容器へ充填する一連のプロセスにおいて、缶容器内の空気を除去するとともに、缶容器内を二酸化炭素ガスに置換するガッシング(gassing)処理、缶容器内部を二酸化炭素で加圧された状態にするカウンタ処理を行い、その後にビール(製品液)を充填する。必要な量だけビールを充填した後は、その状態を所定時間だけ維持(ホールド処理)し、さらに、缶容器内のヘッドスペースに残存する置換ガスを排出させるスニフト処理を経た後に、次工程において缶蓋の取り付け、缶蓋の巻き締め等の処理が行なわれる。以上の各処理からなる1サイクルの操作を、次々に搬送される缶容器に対して繰り返し行なうことで、缶容器に連続的にビールを充填することができる。
上記の一連のプロセスにおいて、製品液を缶容器に充填すると製品液から泡立ちが生ずる。この泡立ちを抑えるための提案が、特許文献1、特許文献2になされている。例えば特許文献1は、泡立ちが起こりやすい時期に、排気量調整手段により容器から排出されるガスの流量(排気量)を絞って容器内のガス圧を高め、製品液の充填速度(充填流量)を低下させるように構成した液体充填装置を提案している。
特許文献1の提案によれば、排出するガスの流量を絞ることにより容器内の圧力を高めて製品液の充填速度を減少させることにより、泡立ちが抑制され、しかも流量調整弁を絞る時に生じるような充填液の乱れが生じることがない、とされている。
特開2001−97488号公報 特開平6−144491号公報
特許文献1の容器から排出されるガスの排気量を絞るという提案は、泡立ち及び充填液の乱れを抑制する上で効果的なものである。一方で、前述したように、炭酸を含む飲料を缶容器へ充填するには種々の処理を伴い、この種々の処理を効率よく行う中で、泡立ち及び充填液の乱れを抑制することが望まれる。
そこで本発明は、製品液を供給する処理の前に行われるカウンタ処理を効率よく行ないながら、泡立ち及び充填液の乱れを抑制することが液体充填装置を提供することを目的とする。
かかる目的のもと、本発明の液体充填装置は、製品液とその上部に気体が貯留される貯液タンクと、貯液タンクに貯留される製品液を容器に向けて供給する液体供給路と、容器内に製品液を充填するのに先立って容器内に前記貯液タンクの気体を送り込む給気路と、容器内に製品液を充填する際に容器から排出される気体を貯液タンクに戻す排気路と、給気路に設けられ、貯液タンクの気体が容器内に向けて流れるのを選択的に許可するチェック弁と、排気路に設けられ、容器から排出される気体の流量を調整するオリフィスと、を備えることを特徴とする。
本発明の飲料充填装置によれば、給気路にチェック弁を設け、カウンタ処理時にはこのチェック弁を介して気体、例えば二酸化炭素を缶容器に向けて供給するので、カウンタ処理に要する時間が長くなるのを防止できる。加えて、本発明の飲料充填装置によれば、排気路にオリフィスを設けることで、製品液の充填の際に充填流量を絞り、泡立ち抑えることができる。したがって、本発明の飲料充填装置によると、カウンタ処理を効率よく行ないながら、泡立ち及び充填液の乱れを抑制できる。
本発明の液体充填装置において、チェック弁としては、気体の流れを一方向に保ち、逆流を防止する機能を持つものを広く適用することができるが、重力により弁体が弁座に着座するものであることが好ましい。
よく知られているようにチェック弁は、弁体を弁座に押し付けるのにコイルばねなどの弾性体を利用するのが一般的である。しかし、製品液が通過する部位に配置される部材の数を減らすことが、飲料充填装置を清潔に維持するうえで、また、洗浄の手間を省く上で好ましい。したがって、弾性体を用いる必要のない、重力により弁体が弁座に着座するチェック弁を用いることが好ましい。
このチェック弁としては、弁体が球状をなし、かつ、弁座がすり鉢状をなしていることが、弁体を安定して弁座に着座させることができるので好ましい。
本発明の液体充填装置において、チェック弁とオリフィスを、それぞれ独立した二つの流路(給気路と排気路)に設けることもできるが、一つの共通の流路に並行流路を設けて、チェック弁とオリフィスを、並行流路の各々に設けることが好ましい。そうすれば部材の種類、数を減らせるので、液体充填装置の低コスト化に有効である。
本発明は、以上の液体充填装置に用いられる流量調整機構を単独で提案するものである。すなわち本発明の流量調整機構は、流体が一方から他方へ、または、他方から一方へ流れる主流路と、主流路に一端及び他端が繋がるバイパス路と、バイパス路の一端及び他端が繋がる、主流路の範囲に設けられるチェック弁と、バイパス路に設けられるオリフィスと、を備える。
本発明における流量調整機構は、チェック弁が、主流路に連なる弁室と、弁室の内部に収容される弁体と、弁体が着座する弁座と、を備え、重力により弁体が弁座に着座する、ことを特徴とする。
本発明における流量調整機構は、チェック弁が、流体が一方から他方に向けて主流路を流れると、弁体が流体から上向きの外力を受けることで、弁体が弁座から浮上して開く。また、チェック弁は、流体が他方から一方に向けて主流路を流れると、弁体が流体から下向きの外力を受けることで、弁体が弁座に着座して閉じる。
本発明によれば、飲料の充填の際に、排気路にオリフィスを設けることで、充填流量を絞り、フォーミングの発生を抑えることができる。また、本発明によると、給気路にチェック弁を設け、カウンタ処理時にはこのチェック弁を介して二酸化炭素を缶容器に向けて供給するので、カウンタ処理に要する時間が長くなるのを防止できる。
本実施形態に係る飲料充填装置の配管系統を示すブロック図である。 本実施形態に係る飲料充填装置のフィリングバルブを示す断面図である。 本実施形態に係る飲料充填装置のレイアウトを示す平面図である。 本実施形態に係る流量調整機構の構成例を示す断面図である。 本実施形態に係る飲料充填装置の処理手順を示すフローチャートである。 本実施形態に係る飲料充填装置の処理手順毎の配管の使用状態を示し、(a)はノンシールガッシング処理、(b)はシールガッシング処理、(c)はカウンタ処理、(d)は液供給処理を示している。 本実施形態に係る飲料充填装置の処理手順毎の配管の使用状態を示し、(a)はホールド処理、(b)はスニフト処理、(c)は排缶処理を示している。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
本実施形態は、図3に示すように、ロータリー式の飲料充填装置1に適用される。
飲料充填装置1は、搬送コンベア100により連続的に搬送される缶容器Cを転送スターホイール101から受け取る(給缶処理)。飲料充填装置1には、スターホイール2の周囲に複数のフィリングバルブ10(図3には省略)が配置されており、転送スターホイール101から受け取った缶容器Cが給缶地点Sから排缶地点Eまで円周上を移動する間に、一連の手順で飲料の充填が行なわれる。飲料充填が完了した缶容器Cは、缶蓋の取り付け、缶蓋の巻き締めを行う次工程に向けて排出される。なお、図3のS101〜S115は、図5に示す各処理に対応している。
飲料充填装置1は、図1に示すように、フィリングバルブ10を介して缶容器Cに供給する製品液(例えば、ビール)が蓄えられている液領域3と、ガッシング処理(ノンシールガッシング処理、シールガッシング処理)およびカウンタ処理の際に、フィリングバルブ10を介して缶容器Cに供給する高圧の二酸化炭素(CO)ガスが蓄えられているガス領域4とを有する貯液タンクTと、を備えている。なお、図1は、1つのフィリングバルブ10についての配管系統を示している。
液領域3とフィリングバルブ10は、液供給路5により接続されている。液供給路5には、フィリングバルブ10に供給される製品液の流量を計測する流量計6が設けられている。流量計6の計測結果は後述する制御部50で検知され、制御部50はこの検知結果に基づいて液領域3から供給するする製品液の量を制御する。
ガス領域4とフィリングバルブ10の間には、給・排気路7が設けられている。
給・排気路7は、フィリングバルブ10に接続され、ガッシング処理およびカウンタ処理の際に、フィリングバルブ10に向けて二酸化炭素を供給するのに用いられる。また、給・排気路7は、液供給処理の際に、缶容器Cから排出される二酸化炭素をガス領域4に戻すのに用いられる。給・排気路7には、この二酸化炭素の給・排気を制御する流量調整機構40が設けられている。また、給・排気路7には、流量調整機構40と貯液タンクTの間に第3バルブV3が設けられている。
飲料充填装置1は、排気路8を備えている。排気路8は、一端がフィリングバルブ10に接続され、ガッシング処理の中でシールガッシング処理、カウンタ処理およびスニフト処理の際に、フィリングバルブ10を介して缶容器Cから排出される二酸化炭素を系外に排気するのに用いられる。排気路8には、副排気路8Aと副排気路8Bが接続されており、各々の排気路に第1バルブV1、第2バルブV2が設けられている。シールガッシング処理の際には、第1バルブV1が開き、第2バルブV2が閉じることで、副排気路8Aを介して二酸化炭素を系外に排出する。スニフト処理の際には、第1バルブV1が閉じ、第2バルブV2が開くことで、副排気路8Bを介して二酸化炭素を系外に排出する。なお、カウンタ処理の際には、第1バルブV2、第2バルブV2の両者は閉じられている。
図2を参照して、フィリングバルブ10のより具体的な構成例を示す。フィリングバルブ10は先端(図中、下端)を開放し得るバルブ筐体20と、このバルブ筐体20の内部を軸方向に昇降可能なバルブ軸体37と、を備えている。そして、バルブ筐体20には軸方向に連なる空隙であるキャビティ21が設けられるとともに、バルブ筐体20の下端には、キャビティ21に向けて突出するリング状の弁座39が形成される。一方、バルブ軸体37の下端外周には、弁座39に対応する弁体38が形成されている。
バルブ軸体37は、図示を省略するエアーシリンダに連結されており、エアーシリンダの動作に応じて、軸方向に昇降できるようになっている。この昇降運動に伴って、弁体38と弁座39の接触・離間によるフィリングバルブ10の開・閉がなされ、バルブ軸体37を上昇させるとフィリングバルブ10は開となり、缶容器Cに製品液が充填される。
バルブ筐体20には、液供給路5が接続される液供給ポート25が形成されている。液供給ポート25は、一端がバルブ筐体20の外部に連通し、他端がキャビティ21に連通する。液供給路5を通ってきた製品液は、液供給ポート25、キャビティ21を順に通過して、離間する弁体38と弁座39との間を通って缶容器Cに供給される。
バルブ筐体20には、給・排気路7が接続されるガス供給ポート27が形成されている。ガス供給ポート27は、一端がバルブ筐体20の外部に連通し、他端がガス流路29に連通する。ガス流路29は、一端がバルブ筐体20の先端に開口している。ガス流路29は、ガス供給ポート27と接続される他端側から先端に向けた途中までは円環状の空隙をなしているが、当該途中から先端までは直線状の空隙をなしている。ガッシング処理時、カウンタ処理時には、給・排気路7を通ってきた二酸化炭素が、ガス供給ポート27、ガス流路29を順に通って、缶容器Cに供給される。
バルブ筐体20には、排気路8が接続される排気ポート31が形成されている。排気ポート31は、一端がバルブ筐体20の外部に連通し、他端が排気流路33に連通する。排気流路33は、一端がバルブ筐体20の先端に開口している。排気流路33は、排気ポート31と接続される他端側から当該先端までは円環状の空隙をなしている。しかも、排気流路33は、ガス流路29よりも、径方向の外側に形成されている。シールガッシング処理時、スニフト処理時には、缶容器Cで余剰となった二酸化炭素、酸素が、排気流路33、排気ポート31を順に通ってから排気路8に送られる。
次に、給・排気路7に設けられる流量調整機構40について説明をする。
給・排気路7は、図1に示すように、チェック弁41を備えており、また、このチェック弁41に並行にオリフィス45が設けられるように一部にバイパス路9が設けられており、バイパス路9、チェック弁41及びオリフィス45により、流量調整機構40が構成される。
チェック弁41は、ガス領域4からフィリングバルブ10に向けた二酸化炭素の流れを許容するが、その逆向き流れを阻止する。チェック弁41は、ガッシング処理時及びカウンタ処理時にガス領域4からフィリングバルブ10に向けて二酸化炭素が供給されるのを許容する。
オリフィス45は、缶容器Cに製品液を供給される過程で、カウンタ処理によってそれまで缶容器Cを満たしていた二酸化炭素が缶容器Cから排出され、給・排気路7を通ってガス領域4に戻される流量を絞る。この二酸化炭素の流量調整により、缶容器Cに供給される製品液の流量を絞ることで、泡立ちの発生を抑制する。
図4を参照して、流量調整機構40の具体的な構成例を説明する。
流量調整機構40は、その主たる構成要素であるチェック弁41及びオリフィス45が、給・排気路7の途上に設けられるブロック47の内部に作り込まれている。ブロック47は、給・排気路7に連なる弁用通路48とバイパス路9に連なるオリフィス用通路49を備えており、チェック弁41は弁用通路48に設けられ、オリフィス45はオリフィス用通路49に設けられる。ブロック47は、耐食性に優れる金属材料、例えばステンレス鋼から形成される。
チェック弁41は、弁用通路48の途上に形成され、弁用通路48よりも開口径が広く形成された弁室42と、弁室42の内部に収容される球状の弁体43と、弁室42の鉛直方向の下方に設けられるすり鉢状の弁座44と、から構成される。弁用通路48は、弁室42の上方側と連なる第1通路48aと、弁座44の側と連なる第2通路48bとからなる。
チェック弁41は、弁体43が外力を受けないか、又は、下向きの外力を受けると、図4(a)に示すように、弁体43が弁座44に着座して閉じる。また、チェック弁41は、弁体43がその質量を超える大きさの上向きの外力を受けると、図4(b)に示すように、弁体43が弁座から浮上して開く。上記下向きの外力は、後述する液供給処理の際に受け、上記上向きの外力は、カウンタ処理時にガス領域4からフィリングバルブ10に向けて供給される二酸化炭素の流れによって受ける。
オリフィス45は、オリフィス用通路49の一部の開口径を絞ることで形成される。オリフィス45は、缶容器Cに供給される製品液の流量を絞る程度に応じて、その開口径が設定される。
オリフィス用通路49は、ブロック47の内部において弁用通路48と並行に配置される。
次に、以上説明したフィリングバルブ10を備える飲料充填装置1により製品液を缶容器Cに充填する工程を、図5〜図7をも参照して説明する。なお、図6、図7において、各経路、通路を対応する製品液、二酸化炭素が流れている場合には実線で示し、流れていない場合には破線で示し、バルブV1,V2が開いているときは白抜きで示し、閉じているときは黒く塗りつぶしている。また、以下は、スターホイール2が1回転する間に、特定のフィリングバルブ10についてなされる1サイクルの工程を示している。
[給缶処理(図5 S101)]
搬送コンベア100から転送された缶容器Cは、転送スターホイール101によりフィリングバルブ10の下の所定位置まで搬送される。
[ガッシング処理(図5 S103,S105,図6(a),(b)]
缶容器Cが所定位置まで搬送されると、ガッシング処理が行われる。
炭酸液(例えば、ビール)は、酸素と接触すると酸化してしまうため、製品液を充填する前に缶容器Cの内部の空気を二酸化炭素で置換するガッシング処理を行う。ガッシング処理を、前述したように、ノンシールガッシングと、シールガッシングと、の二段階で行うことで、缶容器C内の酸素を二酸化炭素に効率よく置換する。
[ノンシールガッシング処理(図5 S103,図6(a)]
ノンシールガッシングは、フィリングバルブ10と缶容器Cの間に隙間がある状態で、ガス領域4から給・排気路7、フィリングバルブ10(ガス供給ポート27、ガス流路29)を介して二酸化炭素を吹き込む。缶容器Cの内部に供給された二酸化炭素は、缶容器Cの容量に対して余剰となった分が空気とともに、フィリングバルブ10と缶容器Cの間の隙間から外部に排出される。このようにすることで、缶容器Cの内部の空気を溢出させるとともに、容器内を置換ガスで置換することで酸素濃度を低くする。ノンシールガッシング処理は、当初から存在している空気を短時間に二酸化炭素に置換するのに適しているが、缶容器C内の酸素濃度をある程度までしか低くすることができない。よって、さらにシールガッシングを行なう。
なお、フィリングバルブ10と缶容器Cの間の隙間、二酸化炭素の吹き込み時間などの条件は、缶容器Cの容量、吹き込む二酸化炭素の流量などに応じて調整することができる。
ノンシールガッシング処理時の第1バルブV1,第2バルブV2,第3バルブV3の開・閉状態は以下の通りである。
閉:第1バルブV1、第2バルブV2
開:第3バルブV3
[シールガッシング処理(図5 S105,図6(b)]
シールガッシング処理では、缶容器Cの製品液の挿入口をフィリングバルブ10に被着した状態で、ノンシールガッシング処理と同様に、二酸化炭素を吹き込む。
缶容器Cに残存していた空気および二酸化炭素は、フィリングバルブ10(排気ポート31、排気流路33)、排気路8および副排気路8Aを順に通って系外に排出される。この処理により、缶容器C内の酸素濃度をさらに低くすることができる。
シールガッシング処理時の第1バルブV1,第2バルブV2,第3バルブV3の開・閉状態は以下の通りである。
開:第3バルブV3
開:第1バルブV1 閉:第2バルブV2
[カウンタ処理(図5 S107,図6(c)]
次いで行われるカウンタ処理では、開いていた第1バルブV1を閉じて缶容器Cを密閉した状態で、二酸化炭素を吹き込む。これにより、缶容器Cの内部は二酸化炭素で加圧された状態となる。
カウンタ処理時には、二酸化炭素Gは、給・排気路7を通じて供給される。その際には、図4(b)に示すように、二酸化炭素Gは、第2通路48bを通り、重力に抗して弁体43を押し上げてから弁室42に流入し、さらに第1通路48aを通ってから、給・排気路7に達する。二酸化炭素Gは、チェック弁41を通るのに比べると微量であるが、オリフィス45を通って給・排気路7に達する。
カウンタ処理時の第1バルブV1,第2バルブV2,第3バルブV3の開・閉状態は以下の通りである。
開:第3バルブV3
閉:第1バルブV1、第2バルブV2
[液供給処理(図5 S109,図6(d)]
次いで行われる液供給処理では、液供給路5を介して、加圧状態の缶容器C内に製品液を供給、充填する。このとき、フィリングバルブ10のバルブ軸体37は、弁体38がバルブ筐体20の弁座39から離れるように操作される。
缶容器C内に充填されていた大部分の二酸化炭素(置換ガス)は、製品液で置換される。この際、二酸化炭素(置換ガス)は給・排気路7を通りガス領域4に戻るが、図4(a)に示すように、二酸化炭素Gは、弁用通路48の第1通路48a、オリフィス45を順に通ってから、バイパス路9を介して、給・排気路7に達する。チェック弁41の弁室42にも二酸化炭素Gは流入するが、弁体43に下向きの外力を与え、弁体43を弁座44に押し付けるので、二酸化炭素Gはチェック弁41を通過できない。
製品液の充填量は、流量計6を介して制御部50が検知し、適切な量の製品液が充填されたならば、制御部50は、バルブ軸体37を降下させて弁体38を弁座39に接触させることで、充填が終了する。
液供給処理時の第1バルブV1,第2バルブV2,第3バルブV3の開・閉状態は以下の通りである。
開:第3バルブV3
閉:第1バルブV1、第2バルブV2
[ホールド処理(図5 S111,図7(a)]
充填終了後、次のスニフト処理にすぐに移行することなく、所定時間だけ保持(ホールド)する。つまり、充填が終了した時点で製品液の上面に泡および液中に気泡核が発生するが、ホールドすることにより、気泡核を製品液中に溶解させることで、泡を低減または消滅させる。
ホールド処理時の第1バルブV1,第2バルブV2,第3バルブV3の開・閉状態は以下の通りである。
閉:第1バルブV1、第2バルブV2,第3バルブV3
[スニフト処理(図5 S113,図7(b)]
所定時間のホールドが済んだならば、スニフト処理を行う。
スニフト処理では、製品液より上方の缶容器C内の空隙(ヘッドスペース)の圧力を大気圧まで減圧させる。缶容器Cをいきなりフィリングバルブ10から離脱させると、泡が発生してしまうためである。したがって、スニフト処理においても、ヘッドスペースの圧力を漸減させる。
スニフト処理時は、第2バルブV2を開けることで、フィリングバルブ10(排気ポート31,排気流路33)、排気路8、副排気路8Bを介して、ヘッドスペースの二酸化炭素ガスの1部を系外に排出させる。ただし、第2バルブV2の下流側に設置したオリフィス15により圧力が漸減される。
スニフト処理時の第1バルブV1,第2バルブV2,第3バルブV3の開・閉状態は以下の通りである。
開:第2バルブV2
閉:第1バルブV1,第3バルブV3
[排缶処理(図5 S115,図7(c)]
スニフト処理が済んだならば、製品液が充填された缶容器Cは、フィリングバルブ10から離脱されてから、排缶地点Eにおいて搬送コンベア102に移送される。移送された缶容器Cは、缶蓋の取り付け、缶蓋の巻き締めを行う次工程に搬送される。
排缶処理時の第1バルブV1,第2バルブV2,第3バルブV3の開・閉状態は以下の通りである。
閉:第1バルブV1、第2バルブV2,第3バルブV3
以上説明したように、本実施形態の飲料充填装置1は、飲料の充填の際に、給・排気路7にオリフィス45を設けて充填流量を絞ることで、泡立ちの発生を抑えることができる。
ここで、充填流量を絞るのであれば、液供給路5にオリフィスを設けることもできる。ところが、本発明者らは、同じ充填流量になるようにオリフィスを設定すると、本実施形態に従って給・排気路7にオリフィスを設ける方が、フォーミングの発生を顕著に抑えることができることを確認している。このことは、排気路8にオリフィス45を設ける方が、フォーミングを発生させることなく、より短時間で飲料を充填できることを示している。
また、給・排気路7にオリフィス45を設けるだけでは、カウンタ処理に要する時間が長くなってしまうが、本実施形態はチェック弁41を設け、カウンタ処理時にはこのチェック弁41を設けた流路を介して二酸化炭素を缶容器Cに向けて供給する。したがって、カウンタ処理に要する時間が長くなるのを防止できる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
本実施形態は、チェック弁(check valve)として、弁体43が重力によって弁座44に着座する構造のものを用いたが、弾性体としてのコイルばねを用いて弁体を弁座に着座させる構造のものを用いることができる。ただし、飲料充填装置に用いるチェックバルブとしては、汚れが付着する要素が少ないことが望まれるので、実質的に弁体43と弁座44だけで機能する本実施形態のチェック弁41を用いることが好ましい。流体の流れを常に一定方向に保ち、逆流を防止する機能を持つバルブ。
また、本実施形態は、給・排気路7の一部にバイパス路9を設け、そこにオリフィス45を配置する例を示したが、本発明は、チェック弁41だけを備える流路と、オリフィス45だけを備える流路と、を個別に設けることを許容する。このように二つの流路を個別に設けた場合でも、フォーミングの発生防止及びカウンタ処理に要する時間の延長防止という上記効果を奏することができる。ただし、本実施形態のように給・排気路7の一部をバイパス路とする方が、流路を構成する部材が少なくて済むので、材料コスト、製造コストを抑えることができる。
1 飲料充填装置
2 スターホイール
3 液領域
4 ガス領域
5 液供給路
6 流量計
7 給・排気路
8 排気路
8A 副排気路
8B 副排気路
9 バイパス路
10 フィリングバルブ
15 オリフィス
20 バルブ筐体
21 キャビティ
25 液供給ポート
27 ガス供給ポート
29 ガス流路
31 排気ポート
33 排気流路
37 バルブ軸体
38 弁体
39 弁座
40 流量調整機構
41 チェック弁
42 弁室
43 弁体
44 弁座
45 オリフィス
47 ブロック
48 弁用通路
48a 第1通路
48b 第2通路
49 オリフィス用通路
50 制御部
100 搬送コンベア
101 転送スターホイール
102 搬送コンベア
C 缶容器
T 貯液タンク

Claims (4)

  1. 製品液とその上部に気体が貯留される貯液タンクと、
    前記貯液タンクに貯留される前記製品液を容器に向けて供給する液体供給路と、
    前記容器内に前記製品液を充填するのに先立って前記容器内に前記貯液タンクの前記気体を送り込む給気路と、
    前記容器内に前記製品液を充填する際に前記容器から排出される前記気体を前記貯液タンクに戻す排気路と、
    前記給気路に設けられ、前記貯液タンクの前記気体が前記容器内に向けて流れるのを選択的に許可するチェック弁と、
    前記排気路に設けられ、前記容器から排出される前記気体の流量を調整するオリフィスと、
    を備えることを特徴とする液体充填装置。
  2. 前記チェック弁は、重力により弁体が弁座に着座する、
    請求項1に記載の液体充填装置。
  3. 前記弁体が球状をなし、
    前記弁座がすり鉢状をなす、
    請求項2に記載の液体充填装置。
  4. 前記給気路と前記排気路が、両者が兼用する主流路からなり、
    前記チェック弁と前記オリフィスは、前記主流路の一部に設けられる並行な流路の各々に配置される、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の液体充填装置。
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