JP6206210B2 - 液面検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体の液面を検出する液面検出装置に関する。
従来、液体の液面を検出する液面検出装置が知られている。特許文献1に記載の装置では、燃料タンクの天井部に開口が設けられ、蓋体がこの開口を塞いでいる。そして、リード線が、ホールIC等の検出部を備える液面検出器と外部の機器とを接続している。
特開2013−178141号公報
さて、近年、燃料タンクと蓋部とのシール性を高めるため、燃料タンクと蓋部との間にゴム製のガスケットを設けることが多い。しかしながら、このようなガスケットに含まれる液状の配合物質が析出するブリード現象が生じ、当該配合物質がリード線を伝って、液面検出器の検出部の金属と付着又は結合し、検出部を劣化させたり、検出結果に影響を及ぼすという問題があった。
本発明は、以上説明した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、ガスケットに含まれる配合物質が検出部の金属と付着又は結合し、検出部を劣化させたり、検出結果に影響を及ぼすことを抑制する液面検出装置を提供することにある。
本発明は、天井部に設けられた開口を塞ぐフランジと開口の周縁との間がエラストマーからなるガスケットによりシールされる容器内において、フランジと組み付けられる液面検出装置であって、フランジの下方に配置され、容器内の液体の液面を検出する検出部と、検出部をフランジを介して外部に接続するリード線と、フランジから斜め下方に延びるリード線を屈曲させて斜め上方に向ける谷部を形成するガイドを備えることを特徴とする。
このような発明によると、容器とフランジとをシールするエストラマーのガスケットから配合物質が析出し、フランジから斜め下方に延びるリード線を伝う場合でも、リード線を屈曲させて斜め上方に向ける谷部を形成するガイドにより、配合物質が谷部に滞留して、谷部よりも検出部側に伝わり難くなる。これによれば、配合物質が検出部の金属と付着又は結合し、検出部を劣化させたり、検出結果に影響を及ぼすことを抑制することができる。
第1実施形態における燃料タンク、組付ユニット、及び液面検出装置の配置を模式的に示す正面図である。 図1のIV部を示す拡大図である。 第1実施形態における組付ユニット及び液面検出装置の一部を示す斜視図である。 第1実施形態における組付ユニット及び液面検出装置の一部を示す側面図である。 第1実施形態における液面検出装置の一部を示す背面図である。 第1実施形態における検出部の一部を示す断面図である。 第2実施形態における液面検出装置の一部を示す模式図である。 変形例1,2における組付けユニット及び液面検出装置を示す模式図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
(第1実施形態)
第1実施形態の液面検出装置100は、図1,2に示すように、液体としての燃料を貯蔵する容器としての燃料タンク1内に設置され、組付ユニット2に組み付けられている。また、図示しないが、燃料タンク1は、車両に搭載されている。
ここで、本実施形態における下方とは、車両及び燃料タンク1が受ける重力の方向である。本実施形態における上方とは、下方の反対方向である。また、横方向は、燃料タンク1に燃料を貯蔵した場合の液面1cに沿った方向、すなわち、下方及び上方とは垂直な方向を示す。
組付ユニット2は、フランジ3、ガスケット4、及び保持板7を備えている。フランジ3は、鉄の表面にめっきを施すこと等により形成される円盤状の蓋であり、燃料タンク1の天井部1aに設けられる開口1bを、上方から塞いでいる。なお、フランジ3は、金属の他、ポリアセタール等の合成樹脂により形成されていてもよい。
ガスケット4は、エラストマーにより、円環状に形成される。そして、図2に拡大して示すように、ガスケット4は、燃料タンク1の開口1bの周縁とフランジ3との間に挟み込まれることで、燃料タンク1とフランジ3をシールする。具体的には、燃料タンク1の開口1bの外周において、ネジ穴が開けられた座金6が配置されており、座金6とネジ5の間にガスケット4及びフランジ3を上下方向に挟んでネジ止めすることにより、シールされる。第1実施形態では特に、エラストマーとして耐油性に優れるNBR(アクリルゴム)が採用されている。NBRには、ゴムに架橋を生じさせる配合剤としての加硫材ないしは加硫速度を増大させ、ゴムの物性を向上させる加硫促進剤等の配合物質が、材料の製造時に配合されている。
保持板7は、鉄の表面にめっきを施すこと等により、上下方向に長手の板状に形成されるブラケットプレートである。保持板7は、フランジ3によって保持されることにより、フランジ3から下方に延びている。
液面検出装置100は、図1,3,4に示すように、燃料タンク1内において、保持板7に保持されることにより、フランジ3と組み付けられている。液面検出装置100は、保持壁10、フロート20、フロートアーム30、検出部40、2本のリード線60a,b、2つの側面壁70a,b、及びガイド80等を備えている。
保持壁10は、ポリアセタール樹脂又はポリフェニレンサルファイド樹脂等の合成樹脂により、保持板7より上下方向に短い板状に形成されている。保持壁10は、保持板7とスナップフィットにより嵌合されることで、保持板7と面接触した状態でフランジ3の下方に配置されている。保持壁10は、後述するフロートアーム30の回転軸32が貫通するための貫通孔12を有している。また、図5に示すように、保持壁10は、保持板7と面接触する面において、検出部40よりも上方、すなわち貫通孔12の上方において、排出溝14を有している。排出溝14は、保持壁10の横方向における中央部を頂点14aとし、当該頂点14aから斜め下方に延びており、保持壁10の横方向の両縁まで貫通している。そして、保持壁10は、保持板7とは反対側の面において、検出部40を保持している。
フロート20は、図1に示すように、例えば発泡させたエボナイト等の燃料よりも比重の小さい材料によって形成されていることにより、燃料の液面1cに浮揚可能となっている。
フロートアーム30は、ステンレス鋼等の金属材料により丸棒状の芯材によって形成されている。フロートアーム30の両端部のうち、一方の端部には、フロート20が保持されている。またフロートアーム30の他方の端部は、回転軸32を形成しており、検出部40のアームホルダ42によって保持されると共に、保持壁10の貫通孔12を貫通している。
検出部40は、図1,3に示すように、保持壁10を介して保持板7に保持されることにより、フランジ3の下方に配置され、液体の液面1cを検出する。検出部40は、アームホルダ42、可変抵抗器44、電源端子49、及び接地端子51を有している。
アームホルダ42は、耐油性、耐溶剤性、及び機械的性質に優れる、例えばポリアセタール樹脂又はポリフェニレンサルファイド樹脂等の合成樹脂によって形成されている。アームホルダ42は、フロートアーム30の回転軸32を固定するボス部42aを有しており、当該ボス部42aによって保持壁10及び可変抵抗器44に対し回転自在に支持されている。
可変抵抗器44は、保持壁10によって保持される基板45、一対の抵抗パターン46、並びにアームホルダ42によって保持される摺動部材47等によって構成されている。基板45は、保持壁10の保持板7とは反対側の面において保持され、セラミックス等によって板状に形成されている。抵抗パターン46は、基板45においてアームホルダ42と対向する面に、一対形成されている。抵抗パターン46は、銀とパラジウムとガラスフリットとを混合したペーストを基板45に印刷・焼付けして厚膜状に形成され、回転軸周りに円弧状に並べられた抵抗素子である。一対の抵抗パターン46のうち一方は、電源端子49と電気的に接続されており、他方は接地端子51と電気的に接続されている。
摺動部材47は、図6に示すように、アームホルダ42において基板45と対向する面に保持されており、一対の抵抗パターン46に対応する一対の摺動接点47aと、一対の摺動接点47a間を電気的に接続する接続部材47bにより形成されている。接続部材47bは、導通性に優れた銅を含む銅合金等の金属材料からなる帯板状に形成され、アームホルダ42に固定された状態で配置される。一対の摺動接点47aは、接続部材47bの両端に、それそれ1つずつ配置されている。各摺動接点47aの先端は、金を95%以上、好ましくは99%以上含有する金属材料を、熱によって溶融し、接続部材47bの銅合金に接合させることにより、形成されている。各摺動接点47aの表面は、抵抗パターンに向かって凸状に湾曲している。各摺動接点47aは、対応する抵抗パターン46と接触した状態で、アームホルダ42の回転によって、抵抗パターン46上を摺動する。このようにして、摺動部材47は、一対の抵抗パターン46との間を導通させる。
電源端子49及び接地端子51は、図1,3に示すように、それぞれ導電性の金属材料からなる板状に形成されており、可変抵抗器44の上方において横方向に並んで配置されている。電源端子49は一対の抵抗パターン46のうち一方と電気的に接続されており、接地端子51は一対の抵抗パターン46のうち他方と電気的に接続されている。
このようにして、検出部40は、電源端子49と接地端子51との間を抵抗パターン46及び摺動部材47を介して通電可能となっている。そして、フロート20が液面1cの高さに応じて上下すると、前述の通り摺動部材47が抵抗パターン46上を摺動するため、電源端子49と接地端子51との間の電気抵抗が変動する。かかる原理により、検出部40は、電気抵抗を測定して液面1cを検出可能となっている。
2本のリード線60a,bは、図1,3,4に示すように、例えば銅により形成される導線を、ビニル等の絶縁体で被覆することにより形成される。2本のリード線60a,bは、検出部40をフランジ3を介して外部に接続する。具体的には、2本のリード線60a,bのうち一方のリード線60aにおいて、両端部のうち一方の端部は、電源端子49と電気的に接続されている。また他方の端部は、フランジ3の貫通孔3aを貫通して外部の機器と接続されている。また、他方のリード線60bにおいて、両端部のうち一方の端部は、接地端子51と電気的に接続されている。また他方の端部は、一方のリード線60aと同じく、フランジ3の貫通孔3aを貫通して外部の機器と接続されている。
2つの側面壁70a,bは、ポリアセタール樹脂又はポリフェニレンサルファイド樹脂等の合成樹脂により、検出部40を挟む横方向の両縁において、それぞれ上下方向に沿って形成されている。
以下の説明では、本実施形態における横方向のうち、保持壁10の面に沿った方向であって、保持壁10を保持板7とは反対側から見た場合(すなわち図1の場合)において、左となる方向を左方、また、右となる方向を右方とする。そして、検出部40に対して左方に配置されている側面壁を左側面壁70aとし、検出部40に対して右方に配置されている側面壁を右側面壁70bとする。
ガイド80は、ポリアセタール樹脂又はポリフェニレンサルファイド樹脂等の合成樹脂により形成され、検出部40の上方に重なる箇所に配置されている。そしてガイド80は、保持壁10から保持板7とは反対方向へと突出する第1突起82及び第2突起89、並びに第1突起82と第2突起89との間に設けられる通路91を有している。
第1突起82は、保持壁10の上端から保持板7とは反対方向へと突出する、山型の板状に形成され、検出部40の上方を覆っている。より詳細には、第1突起82は、山型の頂点82aから左斜め下方に延びる左尾根部83、及び当該頂点82aから右斜め下方に延びる右尾根部84の2つの尾根部83,84を有している。左尾根部83は、左斜め下方に延びた先端が、左側面壁70aと連続的に接続されている。一方の右尾根部84は、頂点82a側において保持壁10と接続される接続部84aと、右斜め下方に延びた先端側において保持壁10との間に隙間が設けられている分離部84bを有している。さらに第1突起82は、分離部84bの先端から下方に延びる側面部85を有している。側面部85は、右側面壁70bの上方に位置し、保持壁10及び右側面壁70bとは隙間を介している。これら隙間により、第1突起82は、接続部84aと分離部84bの間において、リード線60a,bを引っ掛ける引っ掛け部86を有している。
また、第1突起82は、横方向の縁部において、上方に突出する上方突出壁87を有している。上方突出壁87は、左尾根部83及び右尾根部84から途切れることなく設けられている。なお、図1の模式図においては、上方突出壁87が省略されている。
第2突起89は、右尾根部84と通路91を隔てた下方において、保持壁10から保持板7とは反対方向へと突出する板状に形成されている。第2突起89は、右側面壁70bと連続的に接続される根元から、右尾根部84と実質平行に左斜め上方に延びており、当該根元から先端89aまで保持壁10と接続されている。換言すれば、第2突起89は、検出部40から遠くなる程下方に向かって傾斜している。ここで、第2突起89の先端89aは、第1突起82の引っ掛け部86に対して、左斜め上方に位置している。
ここで、リード線60a,bとガイド80の関係について詳細に説明する。リード線60a,bは、フランジ3の貫通孔3aから右斜め下方に延びている。そして、リード線60a,bは、第1突起82と保持壁10及び右側面壁70bとの隙間を介して、第1突起82と第2突起89との間の通路91へと挿通される。このとき、リード線60a,bは、第1突起82の引っ掛け部86に引っ掛けられることにより、屈曲される。屈曲されたリード線60a,bは、通路91において、第2突起89により下方からガイドされて、左斜め上方に向く。そして、左斜め上方に向いたリード線60a,bは、第2突起89の先端89aにおいてさらに屈曲し、通路91から外れると共に、下方に向く。下方に向いたリード線60a,bは、各端子49,51と接続される。
このような配線により、ガイド80は、フランジ3から斜め下方に延びるリード線60a,bを屈曲させて斜め上方に向ける谷部62a,bを形成する。また、谷部62a,bは、引っ掛け部86の近傍において形成されるため、検出部40の上方において横方向に外れている。
以上説明した液面検出装置100は、製造後、出荷され、その後、燃料タンク1に給油が行なわれると共に使用が開始される。ところが、製造後、給油が行なわれるまでの間を中心として、液状の配合物質が、ガスケット4の表面に析出するブリード現象が生じ得る。ガスケット4はフランジ3の下方の面と接触しているため、配合物質が当該下方の面に伝ってくる。さらに配合物質は、フランジ3から斜め下方に延びるリード線60a,bを伝ってくる。しかし、谷部62a,bまで達すると、谷部62a,bに対してフランジ3側も検出部40側も斜め上方に向いているため、配合物質が谷部62a,bに滞留することとなる。また、滞留した配合物質が下方の第2突起89に落下しても、第2突起89の傾斜により、右側面壁70bへと伝わり、そのまま検出部40より下方に到達することとなる。
(作用効果)
以上説明した第1実施形態の作用効果を以下に説明する。
第1実施形態によると、燃料タンク1とフランジ3をシールするエストラマーのガスケット4から配合物質が析出し、フランジ3から斜め下方に延びるリード線60a,bを伝う場合でも、リード線60a,bを屈曲させて斜め上方に向ける谷部62a,bを形成するガイド80により、配合物質が谷部62a,bに滞留して、谷部62a,bよりも検出部40側に伝わり難くなる。これによれば、配合物質が検出部40の金属と付着又は結合し、検出部40を劣化させたり、検出結果に影響を及ぼすことを抑制することができる。
また、第1実施形態によると、谷部62a,bは、検出部40とは横方向にずれて配置されるので、谷部62a,bに滞留した配合物質が、谷部62a,bから落下しても検出部40に到達し難い。
また、第1実施形態によると、第1突起82は、検出部40の上方を覆う。これによれば、配合物質がガスケット4からフランジ3の下方の面に滞留し、リード線60a,bを介さずに落下する場合でも、第1突起82が、検出部40に直接落下することを防止して、配合物質が検出部40の金属と付着又は結合し、検出部40を劣化させたり、検出結果に影響を及ぼすことを抑制することができる。
また、第1実施形態によると、第1突起82は、少なくとも検出部40の上方において、上方に突出する上方突出壁87を横方向の縁部に有する。これによれば、配合物質がガスケット4からフランジ3の下方の面に滞留し、リード線60a,bを介さずに落下する場合でも、第1突起82に落下した配合物質が、第1突起82の横方向の縁部を伝って検出部40に到達することを抑制できる。
また、第1実施形態によると、第2突起89は、リード線60a,bを下方からガイドするので、配合物質は谷部62a,bよりも検出部40側に確実に伝わり難くなる。
また、第1実施形態によると、第2突起89は、谷部62a,bの下方に配置され、検出部40から遠くなる程下方に向かって傾斜するので、谷部62a,bに滞留した配合物質が第2突起89に落下する場合でも、検出部40へ到達し難い。
また、第1実施形態によると、保持壁10は、検出部40よりも上方において、斜め下方に延びる排出溝14が設けられているので、配合物質が保持壁10を伝って流れ落ちる場合でも、当該排出溝14に溜まる。したがって、配合物質が検出部40に到達することを抑制できる。
また、第1実施形態によると、検出部40が電気抵抗を測定して液面1cを検出する方式である場合に、配合物質が検出部40の金属と付着又は結合すると、測定される電気抵抗に誤差が生じ、検出結果に大きな影響をもたらす。この点、本実施形態では、かかる付着又は結合を抑制できるので、高い相乗効果を得ることができる。
(第2実施形態)
図7に示すように、本発明の第2実施形態は第1実施形態の変形例である。第2実施形態について、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
第2実施形態における液面検出装置200の保持壁10は、検出部40よりも下方において、横方向に突出する横突出壁211を有している。より詳細には、横突出壁211は、保持壁10及び各側面壁70a,bの下端において接続されており、検出部40の下方を覆っている。
第2実施形態においても、ガイド80の形状、リード線60a,bの配線等は同様であるため、第1実施形態に準じた作用効果を奏することが可能となる。
また、第2実施形態によると、保持壁10は、検出部40よりも下方において、横方向に突出する横突出壁211を有しているので、保持壁10の下端に到達した配合物質が、表面張力によって上昇し、検出部40に到達することを抑制できる。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
具体的に、第1〜第2実施形態に関する変形例1としては、図8に示すように、サブタンク8と保持壁10が一体に形成されていてもよい。なお、図8では、サブタンク8の内部構造が省略されている。
また、第1〜第2実施形態に関する変形例2としては、図8に示すように、フランジ3の下方の面に、下方に突出する下方突出壁3bがあってもよい。図8に示す構成では、下方突出壁3bがあるが、ガスケット4の下方をリード線60a,bが跨ぐため、ガスケット4からリード線60a,bに直接落下する配合物質を、谷部62a,bによって滞留させることが可能となる。
第1〜第2実施形態に関する変形例3としては、検出部40は、リード線60a,bと端子を介して電気的に接続される磁電変換素子によって磁石の方向を測定して液面1cを検出するものであってもよい。
第1〜第2実施形態に関する変形例4としては、ガイド80は、第1突起82及び第2突起89を有していなくてもよい。溝や穴によっても、リード線60a,bをガイドすることが可能である。
第1〜第2実施形態に関する変形例5としては、谷部62a,bは、検出部40の上方において配置されていてもよい。
第1〜第2実施形態に関する変形例6としては、本発明は、車両に搭載される他の液体、例えばブレーキフルード、エンジン冷却水、エンジンオイル等の容器内の液面検出装置であってもよい。さらに、車両用に限らず、各種民生用機器、各種輸送機器が備える液体容器内に設けられる液面検出装置に、本発明は適用可能である。
100,200 液面検出装置、1 燃料タンク(容器)、1a 天井部、1b 開口、1c 液面、3 フランジ、4 ガスケット、10 保持壁、211 横突出壁、14 排出溝、40 検出部、60a,b リード線、62a,b 谷部、80 ガイド、82 第1突起、87 上方突出壁、89 第2突起

Claims (9)

  1. 天井部(1a)に設けられた開口(1b)を塞ぐフランジ(3)と前記開口の周縁との間がエラストマーからなるガスケット(4)によりシールされる容器(1)内において、前記フランジと組み付けられる液面検出装置であって、
    前記フランジの下方に配置され、前記容器内の液体の液面(1c)を検出する検出部(40)と、
    前記検出部を前記フランジを介して外部に接続するリード線(60a,b)と、
    前記フランジから斜め下方に延びる前記リード線を屈曲させて斜め上方に向ける谷部(62a,b)を形成するガイド(80)を備えることを特徴とする液面検出装置。
  2. 前記谷部は、前記検出部の上方において横方向に外れて配置されることを特徴とする請求項1に記載の液面検出装置。
  3. 前記ガイドは、前記フランジから斜め下方に延びる前記リード線を屈曲させる第1突起(82)を有し、
    前記第1突起は、前記検出部の上方を覆うことを特徴とする請求項1又は2に記載の液面検出装置。
  4. 前記第1突起は、少なくとも前記検出部の上方において、上方に突出する上方突出壁(87)を横方向の縁部に有することを特徴とする請求項3に記載の液面検出装置。
  5. 前記ガイドは、前記リード線を下方からガイドすることで、斜め上方に向ける第2突起(89)を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の液面検出装置。
  6. 前記第2突起は、前記谷部の下方に配置され、前記検出部から遠くなる程下方に向かって傾斜することを特徴とする請求項5に記載の液面検出装置。
  7. 前記検出部を保持する保持壁(10)を備え、
    前記保持壁は、前記検出部よりも上方において、斜め下方に延びる排出溝(14)を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の液面検出装置。
  8. 前記検出部を保持する保持壁(10)を備え、
    前記保持壁は、前記検出部よりも下方において、横方向に突出する横突出壁(211)を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の液面検出装置。
  9. 前記検出部は、電気抵抗を測定して前記液面を検出することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の液面検出装置。
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