JP3921812B2 - 洗濯機 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗濯機本体の内方に電装部品を収納する電装部品収納装置を備えた洗濯機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、洗濯機は図６に示すよう構成していた。以下、その構成について説明する。
【０００３】
図に示すように、外槽１は、底部にパルセータ２を回転自在に配設した洗濯兼脱水槽３を内包し、吊り棒４により洗濯機本体５に防振支持されている。洗濯機本体５の上部に上部外装体６を装着し、蓋７で覆っている。また、上部外装体６の前部には、電装部品収納部８を形成しており、この電装部品収納部８を上方より覆設し、ボタン９を有する操作板１０を設け、この操作板１０の裏面にはスイッチ等を有する制御基板１１を装着している。
【０００４】
補強板１２は、外槽１の底部に取り付け、この補強板１２に軸受け箱１３、モータ１４などを配設し、軸受け箱１３とモータ１４との間をベルト１５で連結している。軸受け箱１３は洗濯時にはパルセータ２を回転駆動し、脱水時には洗濯兼脱水槽３を回転駆動するようにモータ１４の駆動力を伝達する機構を有している。
【０００５】
リード線１６ａ〜１６ｄは、制御基板１１からの信号をモータ４、給水弁１７、排水弁１８などの電装部品に伝えるよう、洗濯機本体５の内部に引き回している。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
最近の洗濯機の省スペース化および高性能化に伴い、例えばインバータ回路等を洗濯機に搭載する場合、従来より大きな制御基板が必要となり、従来の電装部品収納部に収納できなくなる。
【０００７】
また、インバータ回路から発信されるノイズの関係から、制御基板をスイッチを有する信号用制御基板とインバータ回路を搭載した電源用制御基板とに分け、それぞれの基板に距離を置いて設置する必要がある。
【０００８】
以上のような制約により、電装部品収納装置を例えば洗濯機本体の内方、コーナー部等に設置することが考えられる。
【０００９】
このような場合、制御基板への入出力用リード線を伝い、制御基板内への水の滴下を防ぐため、リード線は電装部品収納装置の下方より挿入する必要がある。しかしながら、上方よりリード線が引き回されている場合は、一度、電装部品収納装置の下方までリード線を引き伸ばしてから、挿入する必要があり、不経済・不安全となる。
【００１０】
さらに、インバータ回路等の場合、ノイズの関係により入力側リード線と出力側リード線に距離を置く必要があるが、電装部品収納装置の下部にて十分な距離を確保することは、洗濯機本体内の限られたスペース内では困難であった。
【００１１】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、洗濯機本体の内方に配置し、上方よりリード線が引き回されている場合に、下方までリード線を引き回さずに上方部にて挿入できるようにし、かつリード線からの水滴が電装部品収納装置内に侵入するのを防ぐとともに、インバータ回路を有する場合における耐ノイズ性を向上させることを目的としている。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、洗濯機本体と、洗濯機本体の上部に装着された上部外装体と、上部外装体の前部に形成された電装部品収納部と、電装部品収納部を上方より覆設しボタンを有する操作板と、操作板の裏面に装着されスイッチを有する信号用制御基板と、インバータ回路を搭載した電源用制御基板と、洗濯機本体の内方に取り付けられ電源用制御基板を収納する電装部品収納装置とを備え、電装部品収納装置は、電源用制御基板が収納されるケース本体と、ケース本体の上方側面部に設けた空洞部とが一体に形成され、この空洞部には、本体内部と連通するリード線挿入口と、下面に設けられ下方に開口するリード線導入孔とを形成し、ケース本体の下面には、下方に開口する導出孔を形成し、前記電源用制御基板に入力するための入力側リード線は、前記リード線挿入口および前記リード線導入孔を介して前記電源用制御基板に接続され、前記電源用制御基板から出力するための出力側リード線は、前記導出孔を介して前記電源用制御基板に接続されるようにしたものである。
【００１３】
これにより、洗濯機本体の内方に配置し、上方よりリード線が引き回されている場合に、電装部品収納装置の下方までリード線を引き回さずに、上方部にて挿入することができ、かつリード線からの水滴が電装部品収納装置内に侵入するのを防ぐとともに、インバータ回路を有する場合における耐ノイズ性を向上させることができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項１に記載の発明は、洗濯機本体と、前記洗濯機本体の上部に装着された上部外装体と、前記上部外装体の前部に形成された電装部品収納部と、前記電装部品収納部を上方より覆設しボタンを有する操作板と、前記操作板の裏面に装着されスイッチを有する信号用制御基板と、インバータ回路を搭載した電源用制御基板と、前記洗濯機本体の内方に取り付けられ前記電源用制御基板を収納する電装部品収納装置とを備え、前記電装部品収納装置は、前記電源用制御基板が収納されるケース本体と、前記ケース本体の上方側面部に設けた空洞部とが一体に形成され、前記空洞部には、前記本体内部と連通するリード線挿入口と、下面に設けられ下方に開口するリード線導入孔とを形成し、前記ケース本体の下面には、下方に開口する導出孔を形成し、前記電源用制御基板に入力するための入力側リード線は、前記リード線挿入口および前記リード線導入孔を介して前記電源用制御基板に接続され、前記電源用制御基板から出力するための出力側リード線は、前記導出孔を介して前記電源用制御基板に接続されるようにしたものであり、洗濯機本体の内方に配置し、上方よりリード線が引き回されている場合に、電装部品収納装置の下方までリード線を引き回さずに、上方部に設けたリード線導入孔より挿入しても、リード線導入孔より挿入されたリード線は空洞部を通ってケース本体内の電装部品に接続され、万一、水が 表面張力などにて、リード線を伝ってリード線導入孔より入り込んだとしても、空洞部でせきとめるため、リード線からケース本体内へ水滴が侵入するのを防ぐとともに、入力側リード線と出力側リード線との間に所定の距離をおくことができるので、インバータ回路を有する場合における耐ノイズ性を向上させることができる。
【００１５】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【００１６】
（実施例１）
図２に示すように、電装部品収納装置１９は、洗濯機本体５の内方に取り付け、この電装部品収納装置１９は、図１に示すように、ケース本体２０の内部に、インバータ回路等を実装した制御基板などの電装部品２１を収納し、このケース本体２０の上方側面部に空洞部２２を設け、この空洞部２２の下面にリード線導入孔２３を形成し、リード線２４をリード線導入孔２３を通して電装部品２１に接続している。他の構成は従来例と同じである。
【００１７】
上記構成において作用を説明すると、電装部品収納装置１９を洗濯機本体５の内方に配置し、上方よりリード線２４が引き回されている場合に、電装部品収納装置１９の下方までリード線２４を引き回さずに、上方部に設けたリード線導入孔２３より挿入しても、リード線導入孔２３より挿入されたリード線２４は空洞部２２を通ってケース本体２０内の電装部品２１に接続されるため、リード線２４からケース本体２０内へ水滴が侵入するのを防ぐことができる。これにより、リード線２４の無駄な引き回しがなくなり、安全でかつ経済的となる。
【００１８】
ここで、電装部品収納装置１９のケース本体２０の内部に収納する電装部品２１は、インバータ回路を実装した制御基板、ノイズ除去回路を実装した制御基板などである。
【００１９】
（実施例２）
図３に示すように、ケース本体２５および空洞部２６は、第１の分割体２７と第２の分割体２８とを結合して構成しており、これらの分割体の合わせ部で、第１の分割体２７の端面に溝部２９を設け、第２の分割体２８の端面に挿入部３０を設け、挿入部３０が溝部２９に入り込むように結合し、ケース本体２５および空洞部２６を構成している。他の構成は上記実施例１と同じである。
【００２０】
上記構成において作用を説明すると、ケース本体２５および空洞部２６は、第１の分割体２７と第２の分割体２８とを結合して構成しているため、簡易に構成することができ、また、これらの分割体の合わせ部で、第２の分割体２８の端面に設けた挿入部３０を、第１の分割体２７の端面に設けた溝部２９に入り込むように結合しているので、合わせ部に水がかかった場合でも、水滴は溝部に沿って流れだし、内部に水が侵入するのを防止することができる。
【００２１】
（実施例３）
図４に示すように、ケース本体３１および空洞部３２は、第１の分割体３３と第２の分割体３４とを結合して構成しており、ケース本体３１内と空洞部３２との間を第１の分割体３３と第２の分割体３４とにそれぞれ設けた合わせ部３５、３６で区画し、この合わせ部３５、３６に空洞部３２内とケース本体３１内とを連通するリード線挿入孔３７を形成している。他の構成は上記実施例１と同じである。
【００２２】
上記構成において作用を説明すると、ケース本体３１と空洞部３２との間は、第１の分割体３３と第２の分割体３４とにそれぞれ設けた合わせ部３５、３６で区画しているので、万一、水が表面張力などにて、リード線を伝ってリード線導入孔２３より入り込んだとしても、空洞部３２でせきとめ、ケース本体３１へ侵入するのを確実に、かつ経済的に防止することができる。
【００２３】
（実施例４）
図５に示すように、ケース本体３８の下面にリード線３９の導出孔４０を形成している。他の構成は上記実施例１と同じである。
【００２４】
上記構成において作用を説明すると、洗濯機本体５の内方、コーナー部などに電装部品収納装置を設置し、縦長のスペースしか確保できない場合に、ケース本体３８内にインバータ回路の制御基板などの電装部品（図示せず）を収納した場合、入力側のリード線２４と出力側のリード線３９との間に所定の距離をおくことができ、水滴の侵入を防止しながら、耐ノイズ性能を向上することができる。
【００２５】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項１に記載の発明によれば、洗濯機本体と、前記洗濯機本体の上部に装着された上部外装体と、前記上部外装体の前部に形成された電装部品収納部と、前記電装部品収納部を上方より覆設しボタンを有する操作板と、前記操作板の裏面に装着されスイッチを有する信号用制御基板と、インバータ回路を搭載した電源用制御基板と、前記洗濯機本体の内方に取り付けられ前記電源用制御基板を収納する電装部品収納装置とを備え、前記電装部品収納装置は、前記電源用制御基板が収納されるケース本体と、前記ケース本体の上方側面部に設けた空洞部とが一体に形成され、前記空洞部には、前記本体内部と連通するリード線挿入口と、下面に設けられ下方に開口するリード線導入孔とを形成し、前記ケース本体の下面には、下方に開口する導出孔を形成し、前記電源用制御基板に入力するための入力側リード線は、前記リード線挿入口および前記リード線導入孔を介して前記電源用制御基板に接続され、前記電源用制御基板から出力するための出力側リード線は、前記導出孔を介して前記電源用制御基板に接続されるようにしたから、上方よりリード線が引き回されている場合に、電装部品収納装置の下方までリード線を引き回さずに、上方部に設けたリード線導入孔より挿入しても、リード線導入孔より挿入されたリード線は空洞部を通るため、リード線からケース本体内へ水滴が侵入するのを防ぐとともに、入力側リード線と出力側リード線との間に所定の距離をおくことができるので、インバータ回路を有する場合における耐ノイズ性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の第１の実施例の洗濯機の電装部品収納装置の一部切欠した正面図
【図２】 同電装部品収納装置を備えた洗濯機の断面図
【図３】 本発明の第２の実施例の洗濯機の電装部品収納装置の一部切欠した側面図
【図４】 本発明の第３の実施例の洗濯機の電装部品収納装置の要部分解斜視図
【図５】 （ａ）本発明の第４の実施例の洗濯機の電装部品収納装置の側面図
（ｂ）同洗濯機の電装部品収納装置の下面図
【図６】 従来の電装部品収納装置を備えた洗濯機の断面図
【符号の説明】
５ 洗濯機本体
１９ 電装部品収納装置
２０ ケース本体
２１ 電装部品
２２ 空洞部
２３ リード線導入孔
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗濯機本体の内方に電装部品を収納する電装部品収納装置を備えた洗濯機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、洗濯機は図６に示すよう構成していた。以下、その構成について説明する。
【０００３】
図に示すように、外槽１は、底部にパルセータ２を回転自在に配設した洗濯兼脱水槽３を内包し、吊り棒４により洗濯機本体５に防振支持されている。洗濯機本体５の上部に上部外装体６を装着し、蓋７で覆っている。また、上部外装体６の前部には、電装部品収納部８を形成しており、この電装部品収納部８を上方より覆設し、ボタン９を有する操作板１０を設け、この操作板１０の裏面にはスイッチ等を有する制御基板１１を装着している。
【０００４】
補強板１２は、外槽１の底部に取り付け、この補強板１２に軸受け箱１３、モータ１４などを配設し、軸受け箱１３とモータ１４との間をベルト１５で連結している。軸受け箱１３は洗濯時にはパルセータ２を回転駆動し、脱水時には洗濯兼脱水槽３を回転駆動するようにモータ１４の駆動力を伝達する機構を有している。
【０００５】
リード線１６ａ〜１６ｄは、制御基板１１からの信号をモータ４、給水弁１７、排水弁１８などの電装部品に伝えるよう、洗濯機本体５の内部に引き回している。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
最近の洗濯機の省スペース化および高性能化に伴い、例えばインバータ回路等を洗濯機に搭載する場合、従来より大きな制御基板が必要となり、従来の電装部品収納部に収納できなくなる。
【０００７】
また、インバータ回路から発信されるノイズの関係から、制御基板をスイッチを有する信号用制御基板とインバータ回路を搭載した電源用制御基板とに分け、それぞれの基板に距離を置いて設置する必要がある。
【０００８】
以上のような制約により、電装部品収納装置を例えば洗濯機本体の内方、コーナー部等に設置することが考えられる。
【０００９】
このような場合、制御基板への入出力用リード線を伝い、制御基板内への水の滴下を防ぐため、リード線は電装部品収納装置の下方より挿入する必要がある。しかしながら、上方よりリード線が引き回されている場合は、一度、電装部品収納装置の下方までリード線を引き伸ばしてから、挿入する必要があり、不経済・不安全となる。
【００１０】
さらに、インバータ回路等の場合、ノイズの関係により入力側リード線と出力側リード線に距離を置く必要があるが、電装部品収納装置の下部にて十分な距離を確保することは、洗濯機本体内の限られたスペース内では困難であった。
【００１１】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、洗濯機本体の内方に配置し、上方よりリード線が引き回されている場合に、下方までリード線を引き回さずに上方部にて挿入できるようにし、かつリード線からの水滴が電装部品収納装置内に侵入するのを防ぐとともに、インバータ回路を有する場合における耐ノイズ性を向上させることを目的としている。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、洗濯機本体と、洗濯機本体の上部に装着された上部外装体と、上部外装体の前部に形成された電装部品収納部と、電装部品収納部を上方より覆設しボタンを有する操作板と、操作板の裏面に装着されスイッチを有する信号用制御基板と、インバータ回路を搭載した電源用制御基板と、洗濯機本体の内方に取り付けられ電源用制御基板を収納する電装部品収納装置とを備え、電装部品収納装置は、電源用制御基板が収納されるケース本体と、ケース本体の上方側面部に設けた空洞部とが一体に形成され、この空洞部には、本体内部と連通するリード線挿入口と、下面に設けられ下方に開口するリード線導入孔とを形成し、ケース本体の下面には、下方に開口する導出孔を形成し、前記電源用制御基板に入力するための入力側リード線は、前記リード線挿入口および前記リード線導入孔を介して前記電源用制御基板に接続され、前記電源用制御基板から出力するための出力側リード線は、前記導出孔を介して前記電源用制御基板に接続されるようにしたものである。
【００１３】
これにより、洗濯機本体の内方に配置し、上方よりリード線が引き回されている場合に、電装部品収納装置の下方までリード線を引き回さずに、上方部にて挿入することができ、かつリード線からの水滴が電装部品収納装置内に侵入するのを防ぐとともに、インバータ回路を有する場合における耐ノイズ性を向上させることができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項１に記載の発明は、洗濯機本体と、前記洗濯機本体の上部に装着された上部外装体と、前記上部外装体の前部に形成された電装部品収納部と、前記電装部品収納部を上方より覆設しボタンを有する操作板と、前記操作板の裏面に装着されスイッチを有する信号用制御基板と、インバータ回路を搭載した電源用制御基板と、前記洗濯機本体の内方に取り付けられ前記電源用制御基板を収納する電装部品収納装置とを備え、前記電装部品収納装置は、前記電源用制御基板が収納されるケース本体と、前記ケース本体の上方側面部に設けた空洞部とが一体に形成され、前記空洞部には、前記本体内部と連通するリード線挿入口と、下面に設けられ下方に開口するリード線導入孔とを形成し、前記ケース本体の下面には、下方に開口する導出孔を形成し、前記電源用制御基板に入力するための入力側リード線は、前記リード線挿入口および前記リード線導入孔を介して前記電源用制御基板に接続され、前記電源用制御基板から出力するための出力側リード線は、前記導出孔を介して前記電源用制御基板に接続されるようにしたものであり、洗濯機本体の内方に配置し、上方よりリード線が引き回されている場合に、電装部品収納装置の下方までリード線を引き回さずに、上方部に設けたリード線導入孔より挿入しても、リード線導入孔より挿入されたリード線は空洞部を通ってケース本体内の電装部品に接続され、万一、水が 表面張力などにて、リード線を伝ってリード線導入孔より入り込んだとしても、空洞部でせきとめるため、リード線からケース本体内へ水滴が侵入するのを防ぐとともに、入力側リード線と出力側リード線との間に所定の距離をおくことができるので、インバータ回路を有する場合における耐ノイズ性を向上させることができる。
【００１５】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【００１６】
（実施例１）
図２に示すように、電装部品収納装置１９は、洗濯機本体５の内方に取り付け、この電装部品収納装置１９は、図１に示すように、ケース本体２０の内部に、インバータ回路等を実装した制御基板などの電装部品２１を収納し、このケース本体２０の上方側面部に空洞部２２を設け、この空洞部２２の下面にリード線導入孔２３を形成し、リード線２４をリード線導入孔２３を通して電装部品２１に接続している。他の構成は従来例と同じである。
【００１７】
上記構成において作用を説明すると、電装部品収納装置１９を洗濯機本体５の内方に配置し、上方よりリード線２４が引き回されている場合に、電装部品収納装置１９の下方までリード線２４を引き回さずに、上方部に設けたリード線導入孔２３より挿入しても、リード線導入孔２３より挿入されたリード線２４は空洞部２２を通ってケース本体２０内の電装部品２１に接続されるため、リード線２４からケース本体２０内へ水滴が侵入するのを防ぐことができる。これにより、リード線２４の無駄な引き回しがなくなり、安全でかつ経済的となる。
【００１８】
ここで、電装部品収納装置１９のケース本体２０の内部に収納する電装部品２１は、インバータ回路を実装した制御基板、ノイズ除去回路を実装した制御基板などである。
【００１９】
（実施例２）
図３に示すように、ケース本体２５および空洞部２６は、第１の分割体２７と第２の分割体２８とを結合して構成しており、これらの分割体の合わせ部で、第１の分割体２７の端面に溝部２９を設け、第２の分割体２８の端面に挿入部３０を設け、挿入部３０が溝部２９に入り込むように結合し、ケース本体２５および空洞部２６を構成している。他の構成は上記実施例１と同じである。
【００２０】
上記構成において作用を説明すると、ケース本体２５および空洞部２６は、第１の分割体２７と第２の分割体２８とを結合して構成しているため、簡易に構成することができ、また、これらの分割体の合わせ部で、第２の分割体２８の端面に設けた挿入部３０を、第１の分割体２７の端面に設けた溝部２９に入り込むように結合しているので、合わせ部に水がかかった場合でも、水滴は溝部に沿って流れだし、内部に水が侵入するのを防止することができる。
【００２１】
（実施例３）
図４に示すように、ケース本体３１および空洞部３２は、第１の分割体３３と第２の分割体３４とを結合して構成しており、ケース本体３１内と空洞部３２との間を第１の分割体３３と第２の分割体３４とにそれぞれ設けた合わせ部３５、３６で区画し、この合わせ部３５、３６に空洞部３２内とケース本体３１内とを連通するリード線挿入孔３７を形成している。他の構成は上記実施例１と同じである。
【００２２】
上記構成において作用を説明すると、ケース本体３１と空洞部３２との間は、第１の分割体３３と第２の分割体３４とにそれぞれ設けた合わせ部３５、３６で区画しているので、万一、水が表面張力などにて、リード線を伝ってリード線導入孔２３より入り込んだとしても、空洞部３２でせきとめ、ケース本体３１へ侵入するのを確実に、かつ経済的に防止することができる。
【００２３】
（実施例４）
図５に示すように、ケース本体３８の下面にリード線３９の導出孔４０を形成している。他の構成は上記実施例１と同じである。
【００２４】
上記構成において作用を説明すると、洗濯機本体５の内方、コーナー部などに電装部品収納装置を設置し、縦長のスペースしか確保できない場合に、ケース本体３８内にインバータ回路の制御基板などの電装部品（図示せず）を収納した場合、入力側のリード線２４と出力側のリード線３９との間に所定の距離をおくことができ、水滴の侵入を防止しながら、耐ノイズ性能を向上することができる。
【００２５】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項１に記載の発明によれば、洗濯機本体と、前記洗濯機本体の上部に装着された上部外装体と、前記上部外装体の前部に形成された電装部品収納部と、前記電装部品収納部を上方より覆設しボタンを有する操作板と、前記操作板の裏面に装着されスイッチを有する信号用制御基板と、インバータ回路を搭載した電源用制御基板と、前記洗濯機本体の内方に取り付けられ前記電源用制御基板を収納する電装部品収納装置とを備え、前記電装部品収納装置は、前記電源用制御基板が収納されるケース本体と、前記ケース本体の上方側面部に設けた空洞部とが一体に形成され、前記空洞部には、前記本体内部と連通するリード線挿入口と、下面に設けられ下方に開口するリード線導入孔とを形成し、前記ケース本体の下面には、下方に開口する導出孔を形成し、前記電源用制御基板に入力するための入力側リード線は、前記リード線挿入口および前記リード線導入孔を介して前記電源用制御基板に接続され、前記電源用制御基板から出力するための出力側リード線は、前記導出孔を介して前記電源用制御基板に接続されるようにしたから、上方よりリード線が引き回されている場合に、電装部品収納装置の下方までリード線を引き回さずに、上方部に設けたリード線導入孔より挿入しても、リード線導入孔より挿入されたリード線は空洞部を通るため、リード線からケース本体内へ水滴が侵入するのを防ぐとともに、入力側リード線と出力側リード線との間に所定の距離をおくことができるので、インバータ回路を有する場合における耐ノイズ性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の第１の実施例の洗濯機の電装部品収納装置の一部切欠した正面図
【図２】 同電装部品収納装置を備えた洗濯機の断面図
【図３】 本発明の第２の実施例の洗濯機の電装部品収納装置の一部切欠した側面図
【図４】 本発明の第３の実施例の洗濯機の電装部品収納装置の要部分解斜視図
【図５】 （ａ）本発明の第４の実施例の洗濯機の電装部品収納装置の側面図
（ｂ）同洗濯機の電装部品収納装置の下面図
【図６】 従来の電装部品収納装置を備えた洗濯機の断面図
【符号の説明】
５ 洗濯機本体
１９ 電装部品収納装置
２０ ケース本体
２１ 電装部品
２２ 空洞部
２３ リード線導入孔
Claims (1)
- 洗濯機本体と、前記洗濯機本体の上部に装着された上部外装体と、前記上部外装体の前部に形成された電装部品収納部と、前記電装部品収納部を上方より覆設しボタンを有する操作板と、前記操作板の裏面に装着されスイッチを有する信号用制御基板と、インバータ回路を搭載した電源用制御基板と、前記洗濯機本体の内方に取り付けられ前記電源用制御基板を収納する電装部品収納装置とを備え、前記電装部品収納装置は、前記電源用制御基板が収納されるケース本体と、前記ケース本体の上方側面部に設けた空洞部とが一体に形成され、前記空洞部には、前記本体内部と連通するリード線挿入口と、下面に設けられ下方に開口するリード線導入孔とを形成し、前記ケース本体の下面には、下方に開口する導出孔を形成し、前記電源用制御基板に入力するための入力側リード線は、前記リード線挿入口および前記リード線導入孔を介して前記電源用制御基板に接続され、前記電源用制御基板から出力するための出力側リード線は、前記導出孔を介して前記電源用制御基板に接続されるようにした洗濯機。
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| JP14713098A JP3921812B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 洗濯機 |
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| JPH11333190A JPH11333190A (ja) | 1999-12-07 |
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| JP (1) | JP3921812B2 (ja) |
Cited By (1)
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