JP6206152B2 - 含硫黄有機ケイ素化合物及びその製造方法、ゴム用配合剤、並びにゴム組成物 - Google Patents
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Description
なお、本発明に関連する背景技術文献を挙げると下記の通りである。
〔1〕
下式(1)
(R1O)3Si−R3−Sn−R3−Si(OR1)3 (1)
(式中、R1はメチル基又はエチル基、R3はメチレン基、エチレン基、又はトリメチレン基、nは平均値として2≦n≦4の数を表す。)
で表されるスルフィド基含有有機ケイ素化合物と、下式(2)
R4R5R6N (2)
〔式中、R4はフェニル基、ナフチル基、トリル基、キシリル基、又はエチルフェニル基、R5及びR6は下式で表されるいずれかの基を示す。
*−CH 2 −OH、*−C 2 H 4 −OH、及び*−C 3 H 6 −OH(*は結合部位を示す。)〕
で表されるアミン化合物とのエステル交換反応物である含硫黄有機ケイ素化合物の混合物。
〔2〕
上式(2)で表されるアミン化合物が、N−フェニルジエタノールアミン、m−トリルジエタノールアミン、o−トリルジエタノールアミン、p−トリルジエタノールアミンから選ばれるものであることを特徴とする〔1〕記載の含硫黄有機ケイ素化合物の混合物。
〔3〕
上式(2)で表されるアミン化合物の使用量が、上式(1)で表されるスルフィド基含有有機ケイ素化合物100質量部に対して1〜200質量部であることを特徴とする〔1〕又は〔2〕記載の含硫黄有機ケイ素化合物の混合物。
〔4〕
下式(1)
(R1O)3Si−R3−Sn−R3−Si(OR1)3 (1)
(式中、R1は炭素数1〜4のアルキル基、R3は炭素数1〜10のアルキレン基、nは平均値として2≦n≦6の数を表す。)
で表されるスルフィド基含有有機ケイ素化合物と、下式(2)
R4R5R6N (2)
〔式中、R4は炭素数6〜12のアリール基、R5及びR6は下式(3)で表される基を示す。
*−R7−OH (3)
(式中、R7は炭素数1〜12のアルキレン基を示す。*は結合部位を示す。)〕
で表されるアミン化合物を触媒存在下、エステル交換反応を行うことを特徴とする含硫黄有機ケイ素化合物の混合物の製造方法。
〔5〕
上式(2)で表されるアミン化合物が、N−フェニルジエタノールアミン、m−トリルジエタノールアミン、o−トリルジエタノールアミン、p−トリルジエタノールアミンから選ばれるものであることを特徴とする〔4〕記載の製造方法。
〔6〕
上式(2)で表されるアミン化合物の使用量が、上式(1)で表されるスルフィド基含有有機ケイ素化合物100質量部に対して1〜200質量部であることを特徴とする〔4〕又は〔5〕記載の製造方法。
〔7〕
前記触媒が、酸触媒、アルカリ金属アルコラート、又は有機金属系触媒であることを特徴とする〔4〕〜〔6〕のいずれかに記載の製造方法。
〔8〕
〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の含硫黄有機ケイ素化合物の混合物を含んでなるゴム用配合剤。
〔9〕
更に少なくとも1種の粉体を含有してなり、前記含硫黄有機ケイ素化合物の混合物(A)と少なくとも1種の粉体(B)の質量比が、(A)/(B)=70/30〜5/95の割合である〔8〕記載のゴム用配合剤。
〔10〕
〔8〕又は〔9〕記載のゴム用配合剤を配合してなるゴム組成物。
〔11〕
〔10〕記載のゴム組成物を用いて形成したタイヤ。
本発明の含硫黄有機ケイ素化合物は、下式(1)
(R1O)(3-p)(R2)pSi−R3−Sn−R3−Si(OR1)(3-p)(R2)p (1)
(式中、R1及びR2はそれぞれ炭素数1〜4の1価の炭化水素基、R3は炭素数1〜10の2価の炭化水素基、nは平均値として2≦n≦6の数を表し、pは0〜2を示す。)
で表されるスルフィド基含有有機ケイ素化合物と、下式(2)
R4R5R6N (2)
〔式中、R4は炭素数6〜12のアリール基、R5は下式(3)で表される基、R6は炭素数1〜12のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、又は下式(3)で表される基を示す。
*−(CH2)s−R7−OH (3)
(式中、R7は炭素数1〜12のアルキレン基、又は*−O−(Y−O)m−Y−*であり、Yは炭素数1〜10のアルキレン基であり、mは1〜40であり、sは0〜12を示す。*は結合部位を示す。)〕
で表されるアミン化合物を触媒存在下、エステル交換反応させることにより得られる含硫黄有機ケイ素化合物である。
(CH3O)3Si−(CH2)3−S4−(CH2)3−Si(OCH3)3
(CH3O)3Si−(CH2)3−S3−(CH2)3−Si(OCH3)3
(CH3O)3Si−(CH2)3−S2−(CH2)3−Si(OCH3)3
(CH3CH2O)3Si−(CH2)3−S4−(CH2)3−Si(OCH2CH3)3
(CH3CH2O)3Si−(CH2)3−S3−(CH2)3−Si(OCH2CH3)3
(CH3CH2O)3Si−(CH2)3−S2−(CH2)3−Si(OCH2CH3)3
*−(CH2)s−R7−OH (3)
(式中、R7は炭素数1〜12のアルキレン基、又は*−O−(Y−O)m−Y−*であり、Yは炭素数1〜10のアルキレン基であり、mは1〜40であり、sは0〜12を示す。*は結合部位を示す(以下、同様)。)
で表される基を示し、具体的に炭素数1〜12のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ヘキシレン基、オクチレン基、デシレン基、ドデシレン基が挙げられ、炭素数1〜10のアルキレン基としてはメチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ヘキシレン基、オクチレン基、デシレン基が挙げられる。
本発明の含硫黄有機ケイ素化合物は、上述した通り、下式(1)
(R1O)(3-p)(R2)pSi−R3−Sn−R3−Si(OR1)(3-p)(R2)p (1)
(式中、R1及びR2はそれぞれ炭素数1〜4の1価の炭化水素基、R3は炭素数1〜10の2価の炭化水素基、nは平均値として2≦n≦6の数を表し、pは0〜2を示す。)
で表されるスルフィド基含有有機ケイ素化合物と、下式(2)
R4R5R6N (2)
〔式中、R4は炭素数6〜12のアリール基、R5は下式(3)で表される基、R6は炭素数1〜12のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、又は下式(3)で表される基を示す。
*−(CH2)s−R7−OH (3)
(式中、R7は炭素数1〜12のアルキレン基、又は*−O−(Y−O)m−Y−*であり、Yは炭素数1〜10のアルキレン基であり、mは1〜40であり、sは0〜12を示す。*は結合部位を示す。)〕
で表されるアミン化合物を触媒存在下、エステル交換反応させることにより得られるが、本発明の有機ケイ素化合物製造時には、必要に応じて溶媒を使用してもよい。溶媒は原料であるスルフィド基含有有機ケイ素化合物、アミン化合物と非反応性であれば特に限定されないが、具体的にはペンタン、ヘキサン、ヘプタン、デカンなどの脂肪族炭化水素系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどのエーテル系溶媒などが挙げられる。
この場合、上記ゴム用配合剤の添加量はゴム組成物に配合されるフィラー100質量部に対して本発明の有機ケイ素化合物を0.2〜30質量部、特に好ましくは1〜20質量部添加するのが望ましい。有機ケイ素化合物の添加量が少なすぎると所望のゴム物性が得られない。逆に多すぎると添加量に対して効果が飽和し、非経済的である。
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えた2Lセパラブルフラスコに、ビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド(信越化学工業(株)製KBE−846)539.0g(1.0mol)、N−フェニルジエタノールアミン90.6g(0.5mol)、キシレン500gを納め、オイルバスにて120℃に加熱した。その後、テトラブトキシチタン0.03gを投入し、120℃にて5時間加熱撹拌した。その後、ロータリーエバポレーターにて減圧濃縮することで得られた580.5gの反応生成物は、粘度73mm2/sの褐色透明液体であり、得られた含硫黄有機ケイ素化合物を有機ケイ素化合物(1)とする。
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えた2Lセパラブルフラスコに、ビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド(信越化学工業(株)製KBE−846)539.0g(1.0mol)、N−フェニルジエタノールアミン181.2g(1.0mol)、キシレン500gを納め、オイルバスにて120℃に加熱した。その後、テトラブトキシチタン0.05gを投入し、120℃にて5時間加熱撹拌した。その後、ロータリーエバポレーターにて減圧濃縮することで得られた625.9gの反応生成物は、粘度1080mm2/sの褐色透明液体であり、得られた含硫黄有機ケイ素化合物を有機ケイ素化合物(2)とする。
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えた2Lセパラブルフラスコに、ビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド(信越化学工業(株)製KBE−846)539.0g(1.0mol)、N−フェニルジエタノールアミン90.6g(0.5mol)、キシレン500gを納め、オイルバスにて120℃に加熱した。その後、トリフルオロメタンスルホン酸0.6gを投入し、120℃にて10時間加熱撹拌した。その後、キョーワード500(協和化学工業(株)製)6.0gを投入し、室温にて2時間撹拌した。ロータリーエバポレーターにて減圧濃縮、濾過することで得られた578.8gの反応生成物は、粘度70mm2/sの褐色透明液体であり、得られた含硫黄有機ケイ素化合物を有機ケイ素化合物(3)とする。
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えた2Lセパラブルフラスコに、ビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド(信越化学工業(株)製KBE−846)539.0g(1.0mol)、N−フェニルジエタノールアミン181.2g(1.0mol)、キシレン500gを納め、オイルバスにて120℃に加熱した。その後、トリフルオロメタンスルホン酸0.6gを投入し、120℃にて10時間加熱撹拌した。その後、キョーワード500(協和化学工業(株)製)6.0gを投入し、室温にて2時間撹拌した。ロータリーエバポレーターにて減圧濃縮、濾過することで得られた620.9gの反応生成物は、粘度990mm2/sの褐色透明液体であり、得られた含硫黄有機ケイ素化合物を有機ケイ素化合物(4)とする。
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えた2Lセパラブルフラスコに、ビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド(信越化学工業(株)製KBE−846)539.0g(1.0mol)、p−トリルジエタノールアミン97.7g(0.5mol)、キシレン500gを納め、オイルバスにて120℃に加熱した。その後、テトラブトキシチタン0.03gを投入し、120℃にて5時間加熱撹拌した。その後ロータリーエバポレーターにて減圧濃縮することで得られた588.8gの反応生成物は、粘度89mm2/sの褐色透明液体であり、得られた含硫黄有機ケイ素化合物を有機ケイ素化合物(5)とする。
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えた2Lセパラブルフラスコに、ビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド(信越化学工業(株)製KBE−846)539.0g(1.0mol)、2−(N−メチルアニリノ)エタノール75.6g(0.5mol)、キシレン500gを納め、オイルバスにて120℃に加熱した。その後、テトラブトキシチタン0.03gを投入し、120℃にて5時間加熱撹拌した。その後ロータリーエバポレーターにて減圧濃縮することで得られた587.5gの反応生成物は、粘度58mm2/sの褐色透明液体であり、得られた含硫黄有機ケイ素化合物を有機ケイ素化合物(6)とする。
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えた2Lセパラブルフラスコに、ビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド(信越化学工業(株)製KBE−846)539.0g(1.0mol)、2−(N−エチルアニリノ)エタノール82.6g(0.5mol)、キシレン500gを納め、オイルバスにて120℃に加熱した。その後、テトラブトキシチタン0.03gを投入し、120℃にて5時間加熱撹拌した。その後ロータリーエバポレーターにて減圧濃縮することで得られた591.6gの反応生成物は、粘度58mm2/sの褐色透明液体であり、得られた含硫黄有機ケイ素化合物を有機ケイ素化合物(7)とする。
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えた2Lセパラブルフラスコに、ビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド(信越化学工業(株)製KBE−846)539.0g(1.0mol)、N−メチルジエタノールアミン59.6g(0.5mol)、キシレン500gを納め、オイルバスにて120℃に加熱した。その後、テトラブトキシチタン0.03gを投入し、120℃にて5時間加熱撹拌した。その後ロータリーエバポレーターにて減圧濃縮することで得られた545.1gの反応生成物は、粘度42mm2/sの褐色透明液体であり、得られた含硫黄有機ケイ素化合物を有機ケイ素化合物(8)とする。
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えた2Lセパラブルフラスコに、ビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド(信越化学工業(株)製KBE−846)539.0g(1.0mol)、トリエタノールアミン74.6g(0.5mol)、キシレン500gを納め、オイルバスにて120℃に加熱した。その後、テトラブトキシチタン0.03gを投入し、120℃にて5時間加熱撹拌した。その後ロータリーエバポレーターにて減圧濃縮することで得られた538.5gの反応生成物は、粘度122mm2/sの褐色透明液体であり、得られた含硫黄有機ケイ素化合物を有機ケイ素化合物(9)とする。
実施例1〜7、比較例1,2で合成した含硫黄有機ケイ素化合物の保存安定性を下記の方法で測定した。結果を表1に示す。
[測定条件]
50gのガラス容器に含硫黄有機ケイ素化合物20gを納め、開放系にて40℃、50RH%の恒温恒湿室で保管し、1週間後、1ヶ月後の状態を評価した。
[評価基準]
○:変化なし(液状を保っている)
△:部分的に固化
×:完全に固化(ゲル化)
油展エマルジョン重合SBR(JSR(株)製#1712)110部、NR(一般的なRSS#3グレード)20部、カーボンブラック(一般的なN234グレード)20部、シリカ(日本シリカ工業(株)製ニプシルAQ)50部、実施例1〜7の含硫黄有機ケイ素化合物又は下記に示す比較化合物A〜C6.5部、ステアリン酸1部、老化防止剤6C(大内新興化学工業(株)製ノクラック6C)1部を配合してマスターバッチを調製した。これに亜鉛華3部、加硫促進剤DM(ジベンゾチアジルジスルフィド)0.5部、加硫促進剤NS(N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)1部、硫黄1.5部を加えて混練し、ゴム組成物を得た。
次に、ゴム組成物の未加硫又は加硫物性を下記の方法で測定した。結果を表2,3に示す。
(1)ムーニー粘度
JIS K 6300に準拠し、余熱1分、測定4分、温度130℃にて測定し、比較例7を100として指数で表した。指数の値が小さいほど、ムーニー粘度が低く、加工性に優れている。
〔加硫物性〕
(2)動的粘弾性
粘弾性測定装置(レオメトリックス社製)を使用し、引張の動歪5%、周波数15Hz、60℃の条件にて測定した。なお、試験片は厚さ0.2cm、幅0.5cmのシートを用い、使用挟み間距離2cmとして初期荷重を160gとした。tanδの値は比較例7を100として指数で表した。指数値が小さいほどヒステリシスロスが小さく低発熱性である。
(3)耐磨耗性
JIS K 6264−2:2005に準拠し、ランボーン型磨耗試験機を用いて室温、スリップ率25%の条件で試験を行い、比較例7の磨耗量の逆数を100として指数表示した。指数値が大きいほど、磨耗量が少なく耐磨耗性に優れることを示す。
Claims (11)
- 下式(1)
(R1O)3Si−R3−Sn−R3−Si(OR1)3 (1)
(式中、R1はメチル基又はエチル基、R3はメチレン基、エチレン基、又はトリメチレン基、nは平均値として2≦n≦4の数を表す。)
で表されるスルフィド基含有有機ケイ素化合物と、下式(2)
R4R5R6N (2)
〔式中、R4はフェニル基、ナフチル基、トリル基、キシリル基、又はエチルフェニル基、R5及びR6は下式で表されるいずれかの基を示す。
*−CH 2 −OH、*−C 2 H 4 −OH、及び*−C 3 H 6 −OH(*は結合部位を示す。)〕
で表されるアミン化合物とのエステル交換反応物である含硫黄有機ケイ素化合物の混合物。 - 上式(2)で表されるアミン化合物が、N−フェニルジエタノールアミン、m−トリルジエタノールアミン、o−トリルジエタノールアミン、p−トリルジエタノールアミンから選ばれるものであることを特徴とする請求項1記載の含硫黄有機ケイ素化合物の混合物。
- 上式(2)で表されるアミン化合物の使用量が、上式(1)で表されるスルフィド基含有有機ケイ素化合物100質量部に対して1〜200質量部であることを特徴とする請求項1又は2記載の含硫黄有機ケイ素化合物の混合物。
- 下式(1)
(R1O)3Si−R3−Sn−R3−Si(OR1)3 (1)
(式中、R1は炭素数1〜4のアルキル基、R3は炭素数1〜10のアルキレン基、nは平均値として2≦n≦6の数を表す。)
で表されるスルフィド基含有有機ケイ素化合物と、下式(2)
R4R5R6N (2)
〔式中、R4は炭素数6〜12のアリール基、R5及びR6は下式(3)で表される基を示す。
*−R7−OH (3)
(式中、R7は炭素数1〜12のアルキレン基を示す。*は結合部位を示す。)〕
で表されるアミン化合物を触媒存在下、エステル交換反応を行うことを特徴とする含硫黄有機ケイ素化合物の混合物の製造方法。 - 上式(2)で表されるアミン化合物が、N−フェニルジエタノールアミン、m−トリルジエタノールアミン、o−トリルジエタノールアミン、p−トリルジエタノールアミンから選ばれるものであることを特徴とする請求項4記載の製造方法。
- 上式(2)で表されるアミン化合物の使用量が、上式(1)で表されるスルフィド基含有有機ケイ素化合物100質量部に対して1〜200質量部であることを特徴とする請求項4又は5記載の製造方法。
- 前記触媒が、酸触媒、アルカリ金属アルコラート、又は有機金属系触媒であることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の製造方法。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の含硫黄有機ケイ素化合物の混合物を含んでなるゴム用配合剤。
- 更に少なくとも1種の粉体を含有してなり、前記含硫黄有機ケイ素化合物の混合物(A)と少なくとも1種の粉体(B)の質量比が、(A)/(B)=70/30〜5/95の割合である請求項8記載のゴム用配合剤。
- 請求項8又は9記載のゴム用配合剤を配合してなるゴム組成物。
- 請求項10記載のゴム組成物を用いて形成したタイヤ。
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