JP6205330B2 - 電界紡糸ノズル、ナノファイバ製造装置及び方法 - Google Patents

電界紡糸ノズル、ナノファイバ製造装置及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、電界紡糸ノズル、ナノファイバ製造装置及び方法に関する。
例えば数nm以上1000nm未満のナノオーダの径を有する繊維(ナノファイバ)は、バイオフィルタ、センサ、燃料電池電極材、精密フィルタ、電子ペーパ、あるいはヒートパイプのウィック等の製品の素材として利用されており、工学や医療等の各分野においての用途開発が盛んに行われている。
ナノファイバを製造する方法の一つに、電界紡糸法(エレクトロスピニング法)がある。電界紡糸法は、ノズルとコレクタと電源とを有する電界紡糸装置(エレクトロスピニング装置)を用いて行われる(特許文献1参照)。この電界紡糸装置では、電源によりノズルとコレクタとの間に電圧を印加し、例えば、ノズルをマイナス、コレクタをプラスに帯電させる。
電圧を印加した状態でノズルから原料である溶液を出すと、ノズルの先端の開口(以下、先端開口と称する)にテイラーコーンと呼ばれる溶液で構成される円錐状の突起が形成される。印加電圧を徐々に増加し、クーロン力が溶液の表面張力を上回ると、テイラーコーンの先端から溶液が飛び出し、紡糸ジェットが形成される。紡糸ジェットはクーロン力によってコレクタまで移動し、コレクタ上でナノファイバとして収集される。
ノズルから送られる溶液として、揮発性の高い溶媒を使用する場合には、先端開口で溶液が固化し、詰まることがある。また、ある程度固化した溶液が先端開口から離れると、コレクタ上に集積されたナノファイバの収集面に、固化した溶液が落ちてしまうことがある。このように溶液の詰まりや固化によって、製品の品質の低下や、製品としての使用が不可能になる。このため、特許文献2では、クリーニング手段を用いて、先端開口に柔軟部材を接触させて固化した溶液を除去したり、先端開口を吸引して固化した溶液を除去したりしている。
特開2005−330624号公報 特開2008−202169号公報
特許文献2に示されるように、ノズルをクリーニングステーションに移動させて先端開口に柔軟部材を接触させて固化した溶液を除去する方法では、先端開口に柔軟部材を接触させることにより、柔軟部材やノズルが撓む。そして、柔軟部材が先端開口から離れた際に撓んだ部材やノズルが元の姿勢に戻り、この戻る際の勢いで柔軟部材や先端開口に付着している固化した溶液を跳ね飛ばしてしまうことがあり、長時間の安定した製造が難しいことがある。
また、吸引による先端開口のクリーニングでは、蒸発しやすい溶媒の場合には固化した溶液がかなり硬くなるため、強い吸引が必要になる。そのために紡糸装置内部の風の流れに乱れが生じて、コレクタ上に収集されるナノファイバが均一ではなくなり、製品の品質が著しく低下することがある。
ところで、たとえばポリビニルアルコールの希薄水溶液のような原料を用いると、テイラーコーンが安定的に形成され、紡糸ジェット及びファイバの飛翔も安定する。しかし、溶媒が蒸発しやすい、例えば溶媒の蒸発速度が速い溶液では、テイラーコーンが形成できず、ノズルから押し出された溶液の表面の溶媒が早く蒸発することによって、カワバリが発生することがある。カワバリは、溶媒蒸発により粘度が上昇してテイラーコーンの表面に皮が形成される現象であり、内部は溶媒濃度の高い溶液のままになっている。カワバリが発生してしまうと、十分に電荷がかかっていても、表面からの紡糸ジェットの噴出が不能になったり、紡糸ジェットが噴出しても飛翔が不連続になったりして、均一な太さのナノファイバの形成が困難になる。
また、カワバリが発展してテイラーコーンが略球状になると、装置の振動などによって略球状のカワバリ部分が落下することがある。この場合には、集積したナノファイバが製品として使用できなくなったり、例えば不織布としての品質が低下したりする。
このように、特許文献2の電界紡糸方法では、ノズル先端での溶液の固化が原因でカワバリが発生しているのに、ノズル先端で固化した溶液を対症療法的に洗浄して取り除くだけであり、根本的な解決には至っていない。
以上のように、従来の電界紡糸装置においては、テイラーコーンのカワバリに関して十分な検討がなされていないのが現状である。本発明は、上記問題点に鑑み、テイラーコーンを安定的に維持して製造効率を向上させることができる電界紡糸ノズル、ナノファイバ製造装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明の電界紡糸ノズルは、ポリマーが溶媒に溶解している溶液とコレクタとの間に、電圧をかけて溶液からコレクタにファイバを噴出する電界紡糸ノズルであって、先端開口を有するノズル本体と、ノズル本体の先端に形成され、ノズル本体の中心線に直交し、且つノズル本体の開口縁に連続し、ノズル本体の中心線に直交する方向の長さが0.05mm以下の先端平坦面と、先端平坦面とノズル本体の外面とに連続し、先端平坦面に対する交差角度が150°以下である傾斜面とを有し、少なくとも傾斜面は樹脂材料から構成されている。
なお、ノズル本体は金属製であり、傾斜面に、又は傾斜面及び先端平坦面に、樹脂材料が被覆されていることが好ましい。また、ノズル本体は樹脂製であり、ノズル本体の内壁面に金属膜が被覆されていることが好ましい。
本発明のナノファイバ製造装置は、上記の電界紡糸ノズルと、電界紡糸ノズルからの溶液をナノファイバとして収集するコレクタと、電界紡糸ノズルとコレクタとの間に電圧を印加する電源とを備えるものである。
本発明のナノファイバ製造方法は、上記の電界紡糸ノズルと、ポリマーが溶媒に溶解している溶液とを用いて、電界紡糸法によりナノファイバを製造するものである。なお、ポリマーはセルロース系ポリマーであることが好ましい。
本発明によれば、ノズル先端の平坦面上に接液面を位置させることができ、溶液のノズル先端部への濡れ広がりが抑えられる。テイラーコーンの表面に皮ができるカワバリの発生が抑えられるため、蒸発速度の速い溶液であっても安定して電界紡糸することができる。
本発明のナノファイバ製造装置の概略を示す側面図である。 本発明の電界紡糸ノズルの先端部を示し、一部断面を有する側面図である。 ノズル孔内に金属膜を形成した他の実施形態のノズルの先端部を示し、一部断面を有する側面図である。
図1に示すように、本発明のナノファイバ製造装置10は、セルロース系ポリマーが溶媒に溶解した溶液25からナノファイバ46を製造するためのものである。ナノファイバ製造装置10は、紡糸室11と、溶液供給部12と、電界紡糸ノズル(以下、単にノズルと称する)16と、集積部15と、電源62とを備える。紡糸室11は、例えば、ノズル16、溶液供給部12の配管32、集積部15の一部などを収容して、密閉可能に構成されており、溶媒ガスが外部に洩れることを防止している。溶媒ガスは、溶液25の溶媒が気化したものである。
紡糸室11内の上部には、ノズル16が配される。ノズル16は、後述のように電源62により例えばプラス(+)に帯電された状態で溶液25を出すためのものである。図2に示すように、ノズル16は、ノズル本体16a及び樹脂層26を有する。ノズル本体16aは、例えば外径が0.55mmで内径が0.35mmのステンレス製円筒であり、先端開口16bの周りの先端開口縁部が筒心(中心線)に直交する先端平坦面16cになっている。ノズル本体16aの材質はステンレスの他に、例えばアルミニウム合金、銅合金、チタン合金等の他の導電性材料から構成してもよい。また、ノズル形状は円筒型に限らずスリット型でも良い。
先端平坦面16cの筒心に直交する方向の長さ(平坦長)L3は、0.05mm以下にしている。このため、ノズル16の外周面(外面)16dは、先端に向かうに従い次第に縮径するテーパー状の傾斜面16eを有する。先端平坦面16cと傾斜面16eとの交差角度θ1は150°以下である。このように交差角度θ1を150°以下とした傾斜面16eを形成し、ノズル16の先端を平坦に研磨していくことにより、先端平坦面16cの平坦長L3を所望の長さ、例えば0.05mm以下に精度良く加工することができる。
ノズル16の先端平坦面16c、外周面16dを含む先端部の表面には、ポリテトラフルオロエチレン (polytetrafluoroethylene:PTFE)により、樹脂層26が被覆(コーティング)されている。用いる樹脂はPTFEに限定されることなく、他のポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ナイロン等の樹脂を用いることができる。被覆方法も特に限定されない。被覆厚みも特に限定されないが、5μm以上30μm以下が好ましい。
樹脂層26の形成は、先端平坦面16cを形成する前であっても、後であってもよい。先端平坦面16cを形成する前に樹脂層26が被覆される場合には、先端平坦面16cを研磨により形成するため、先端平坦面16cには樹脂層26は形成されない。先端平坦面16cを形成した後に樹脂層26を形成する場合には、先端平坦面16cにも樹脂層26が形成される。
図1に示すように、ノズル16の基端には、溶液供給部12の配管32が接続されている。溶液供給部12は、紡糸室11のノズル16に溶液25を供給するためのものである。溶液供給部12は、貯留容器30とポンプ31と配管32とを備える。貯留容器30は溶液25を5℃以上溶媒の沸点未満の範囲内の一定温度として貯留する。これにより、ノズル16から出る溶液25の温度を、5℃以上溶媒の沸点未満の範囲内にしている。ノズル16から出る溶液25の温度が5℃以上である場合には、5℃未満の場合に比べてファイバ径を細くすることができる。
ポンプ31は、配管32を介して溶液25をノズル16に送る。ポンプ31の回転数を変えることにより、ノズル16から送り出す溶液25の流量を調節することができる。本実施形態においては、溶液25の流量を4cm/時としているが、流量はこれに限定されない。ポンプ31によってノズル16に溶液25が送られると、図2に示すように、ノズル16の先端開口16bには溶液25によって略円錐状のテイラーコーン44が形成される。なお、貯留容器30やポンプ31からなる溶液供給部12を用いているが、ノズル16に供給する溶液25が少量である場合には、図示省略のシリンジを用いてもよい。
図1に示すように、ノズル16の下方には集積部15が配される。集積部15は、コレクタ50、コレクタ回転部51、支持体供給部52、及び支持体巻取り部53を有する。コレクタ50はノズル16から出た溶液25をナノファイバ46として収集するためのものである。コレクタ50は、帯状の金属製、例えばステンレス製の無端ベルトから構成されている。コレクタ50はステンレス製に限定されず、電源62による電圧の印加により帯電する素材から形成されていればよい。コレクタ回転部51は、1対のローラ55,56、モータ57などから構成されている。コレクタ50は、1対のローラ55,56に水平に掛け渡されている。一方のローラ55の軸には紡糸室11の外に配されたモータ57が接続されており、ローラ55を所定速度で回転させる。この回転によりコレクタ50は1対のローラ55,56間で循環し移動する。本実施形態においては、コレクタ50の移動速度は、10cm/時としているが、これに限定されない。
コレクタ50には支持体供給部52によって帯状のアルミニウムシートからなる支持体60が供給される。本実施形態における支持体60は、厚みが概ね25μmである。支持体60は、ナノファイバ46を収集させてナノファイバ層(不織布)47として得るためのものである。コレクタ50上の支持体60は、支持体巻取り部53によって巻き取られる。支持体供給部52は送出軸52aを有する。送出軸52aには支持体ロール54が装着される。支持体ロール54は支持体60が巻き取られて構成されている。支持体巻取り部53は巻取り軸58を有する。巻取り軸58は図示省略のモータにより回転され、セットされる巻芯61に、ナノファイバ層47が形成された支持体60を巻き取る。このように、このナノファイバ製造装置10は、ナノファイバ46を製造する機能に加え、ナノファイバ層47からなる不織布を製造する機能を持ち、電界紡糸法によるナノファイバ製造方法が実施される。コレクタ50の移動速度と支持体60の移動速度は両者の間に摩擦が生じることがないように同じにすることが好ましい。また、支持体60は、コレクタ50上に載せて、コレクタ50の移動によって移動させてもよい。
電源62は、ノズル16とコレクタ50との間に例えば30kVの電圧をかけてノズル16をプラス(+)に帯電させ、コレクタ50をマイナス(−)に帯電させる。この帯電により、先端開口16bに形成されるテイラーコーン44からは紡糸ジェット45がコレクタ50に向かって噴出される。なお、帯電の極性は逆にしてもよい。ノズル16先端とコレクタ50との距離L2は、ポリマーと溶媒の種類、溶液25における溶媒の質量割合等によって適切な値が異なるが、30mm以上300mm以下の範囲内が好ましく、本実施形態では180mmとしている。この距離L2が30mm以上であることにより、30mmよりも短い場合に比べて、噴出される紡糸ジェット45が、コレクタ50に到達するまでに、自身の電荷による反発でより確実に分裂するので、細いナノファイバ46がより確実に得られる。また、このように細く分裂することで溶媒がより確実に蒸発するからべたついた不織布となることがより確実に防がれる。また、距離L2が300mm以下であることにより、300mmを超えて長すぎる場合と比べて、印加する電圧を低く抑えることができる。従って、高電圧の印加により装置の絶縁が破れることがより確実に防止されるから、意図せぬ部分でのショートによる装置の破損が無い。
ノズル16とコレクタ50とに印加する電圧の大きさによって、得られるナノファイバ46の太さが変わる。ファイバを細く形成する観点では電圧はなるべく低いほうが好ましいが、下げすぎると繊維状にならず玉状になってコレクタ50上に付着する場合がある。逆に電圧を上げていくとファイバが太くなり、上げ過ぎると装置の絶縁が破れて思わぬところから漏電して、装置が損傷する場合がある。そこで、ノズル16とコレクタ50とにかける電圧は、2kV以上40kV以下が好ましい。
セルロース系ポリマーとしては、本実施形態ではセルローストリアセテート(TAC)を用いているが、これに限定されず、セルロースジアセテート(DAC)、セルロースプロピオネート、セルロースブチレート、セルロースアセテートプロピオネート、ニトロセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルエチルセルロースの少なくともいずれかひとつ、またはそれらの混合物であればよい。
セルロース系ポリマーを溶解する溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、ベンジルアルコール、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルアセテート、エチルアセテート、プロピルアセテート、ブチルアセテート、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ヘキサン、シクロヘキサン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン(NMP)、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1−メトキシ−2−プロパノールなどが挙げられる。これらは、セルロース系ポリマーの種類に応じて単独で使用しても混合して使用してもよい。なお、本実施形態では、溶媒として、ジクロロメタンとNMPとの混合物を用いている。
溶媒を単物質から構成する場合、すなわち一成分で構成する場合において、溶媒の沸点がおおよそ60℃以下であると、テイラーコーン44の周囲の雰囲気温度が室温のときに、カワバリの形成が顕著になる。また、沸点の低い物質は蒸発速度が大きいためにこれを溶媒として用いると溶液25はカワバリを形成しやすい。これを抑制するために、沸点が低い物質を溶媒の成分とする場合には、沸点がより高い物質と混合して溶媒とし、蒸発速度を調節するとよい。
次に、本実施形態の作用を説明する。図1において、ノズル16と、循環して移動するコレクタ50とには、電源62により電圧が印加される。ノズル16には、貯留容器30から溶液25が連続的に供給され、移動するコレクタ50上には、支持体60が連続的に供給される。電圧の印加によりマイナスに帯電しているコレクタ50は、プラスに帯電した状態で先端開口16bから出た溶液25を誘引し、紡糸ジェット45がコレクタ50に向けて噴出される。プラスに帯電している紡糸ジェット45は、コレクタ50に向かう間に、自身の電荷による反発でより細い径に分裂し、支持体60上にナノファイバ46として収集される。収集されたナノファイバ46はナノファイバ層47として支持体60と共に支持体巻取り部53に送られる。ナノファイバ層47は、支持体60と重なった状態で巻芯61に巻かれる。
巻芯61は巻取り軸58から取り外された後に、支持体60からナノファイバ層47が分離される。この後、ナノファイバ層47が所望のサイズに切断されて、ナノファイバ46からなる不織布が得られる。
本実施形態では、図2に示すように、ノズル16の先端部にPTFEからなる樹脂層26が形成されている。PTFEの臨界表面張力は18mN/mであり、溶液25の付着を低減する効果が大きい。また、他の樹脂を用いた場合でも概ね50mN/m以下であり、溶液25の付着を低減する効果が大きい。これに対して、金属部材そのままの表面とすると、臨界表面張力は500mN/m以上となる。ノズル本体16aの水平方向長さが0.05mm以下の先端平坦面16cと、先端平坦面16cとノズル本体16aの外周面16dとに連続し、先端平坦面16cに対する交差角度θ1が150°以下である傾斜面16eとを有し、傾斜面16eは樹脂材料から構成されている。このため、図2に破線K2で示すテイラーコーン44のように、溶液25が交差角部16fを超えて傾斜面16eまで濡れ広がることが抑えられる。溶液25が濡れ広がると、この濡れ広がり部分25aには溶液25が滞留するため、時間の経過と共に溶媒が蒸発してカワバリが発生しやすい。本実施形態では、溶液25の濡れ広がりが抑えられることにより、カワバリの発生が抑えられる。特に、本発明では、沸点が60℃以下の溶媒にセルロース系ポリマーを溶解した溶液25であって常温で蒸発し易い場合でも、樹脂層26、0.05mm以下の平坦長L3を有する先端平坦面16c、先端平坦面16cから交差角度θ1が150°以下で連続する傾斜面16eを備えているため、カワバリの発生が抑えられる。
先端平坦面16cの平坦長L3が0.05mmを超えると、溶液25の濡れ広がり抑制効果が低減し好ましくない。すなわち、0.05mmを超えて溶液25が濡れ広がると、この濡れ広がり部分25a内では溶液25の滞留が進み、溶媒が蒸発し易くなり、カワバリの発生につながる。また、先端平坦面16cに対する傾斜面16eの交差角度θ1が150°より大きいと濡れ広がり抑制効果が低減し好ましくない。すなわち、交差角度θ1が150°より大きいと、図2の破線K2で示すように溶液25がこの交差角部16fを超えて上方に濡れ広がり易くなるのに対して、150°以下では交差角部16fでの回り込みが抑えられる。したがって、平坦長L3を0.05mm以下、先端平坦面16cに対する傾斜面16eの交差角度θ1が150°以下、且つ傾斜面16eを樹脂層26にすることにより、溶液25の濡れ広がりを平坦長L3の範囲内に抑えることができる。すなわち、溶液25の濡れ広がり部分25aの容量を小さくすることにより、溶液25の滞留が少なくなり、カワバリの発生が抑えられる。
上記実施形態では、ノズル16を1本のみとして説明しているが、これらノズル16は複数用いてもよい。複数用いる場合には、支持体60の送り方向、又は送り方向に直交する方向にノズル16を離間して複数設けることが好ましい。また、支持体60の送り方向、及び送り方向に直交する方向でノズル16をマトリックスに配置してもよい。ノズル16を複数化することで、得られるナノファイバ層47の面積を増やすことができ、製造効率を上げることができる。また、ノズル16の本数が増加してノズル16からの総溶液吐出量が増加する場合には、紡糸室11内に図示省略の溶媒回収部を設けることが好ましい。
上記各実施形態では、コレクタ50として循環移動するベルトを用いたが、コレクタはベルトに限定されない。例えば、コレクタは固定式の平板であってもよく、更には、円筒状の回転体としてもよい。平板や円筒体からなるコレクタの場合にも、不織布をコレクタから容易に分離することができるようにコレクタ上にアルミニウムシートなどの支持体を用いることが好ましい。なお、回転体を用いる場合には、回転体の周面に筒状のナノファイバ不織布が形成されるため、紡糸後に回転体から筒状のナノファイバを抜き取り、所望の大きさ及び形状にカットしてナノファイバ不織布製品とすることができる。円筒状の回転体を用いる場合、ナノファイバ不織布を連続的には製造することができないが、均質な製品が作りやすく、細胞培養用足場や医療用途などへの応用が容易である。また円筒の回転数を高くすることによって、ナノファイバの配向度を高めることができ、異方性のある製品を作ることができる。
上記実施形態では、金属製のノズル本体16aに樹脂層26を被覆したが、図3に示すように、ノズル本体64aを例えばPTFPなどの樹脂製としたノズル64を用いてもよい。なお、ノズル本体64aの各部の寸法は図2と同様に形成してある。この場合には、ノズル孔(ノズル内壁面)64b内に金属膜65を形成したり、ノズル孔64bに連続する溶液貯留部分に金属材料(図示省略)を配したりして、これら金属膜65や、金属材料によって、溶液25とコレクタとの間に電位を付与する。電界紡糸のためには、溶液25はいずれかの場所で金属部材に接し、電圧が印加されていればよいので、ノズル本体64a内に金属膜65や金属材料を配する必要はない。
次に、本発明の効果を確認するための実施例を説明する。実施例1は、セルローストリアセテートを混合溶媒に溶解した溶液25を用いた。混合溶媒は、ジクロロメタンとNMPとの混合比(質量)を、ジクロロメタン:NMP=8:2とし、セルローストリアセテート溶液の濃度は4質量%とした。
使用したノズル16は1本で内径が0.35mmで外径が0.55mmのステンレス製円筒管を用い、先端平坦面16cの平坦長L3を0.05mm、先端平坦面16cに対する傾斜面16eの交差角度θ1が150°、傾斜面16eをPTFEにより被覆して厚みが10μmの樹脂層26を形成した。
コレクタ50上に支持体60として厚さ約25μmのアルミニウムシートをセットし、ノズル16からコレクタ50までの距離L2を180mmとした。コレクタ50を100mm/時の速度で移動させた。コレクタ50上の支持体60もコレクタ50の移動に伴い同速度で移動させた。ノズル16とコレクタ50との間に30kVの電圧を印加し、ノズル16をプラスに帯電させ、コレクタ50をマイナスに帯電させた。溶液25を4cm/時の速度でノズル16に供給し、A4サイズのサンプルを採取した。
実施例2は実施例1のノズル16に代えて、ノズル本体16aの先端平坦面16cの長さを0.03mm、先端平坦面16cに対する傾斜面16eの交差角度θ1が130°を用いた以外は実施例1と同一条件とした。
実施例3は図3に示すように、ノズル本体64aをPTFEから構成し、ノズル64内に金属膜65を形成して溶液25を帯電させた以外は、実施例1と同じノズル先端形状など同一条件とした。
実施例4は、先端平坦面と傾斜面とにPTFEの樹脂層を形成した以外は実施例1と同一条件とした。
比較例1は、実施例1のノズルからPTFEの樹脂層26を無くした以外は実施例1と同一条件とした。
比較例2は、実施例2のノズルからPTFEの樹脂層26を無くした以外は実施例2と同一条件とした。
比較例3は、実施例1のノズルから先端平坦面16cの長さL3を0.06mm、先端平坦面16cに対する傾斜面16eの交差角度θ1が150°以外は実施例1と同一条件とした。
比較例4は、実施例1のノズルから先端平坦面16cの長さL3を0.05mm、先端平坦面16cに対する傾斜面16eの交差角度θ1が155°以外は実施例1と同一条件とした。
カワバリの有無と、紡糸持続性とに基づき実施例及び比較例を評価した。カワバリの有無は、目視により観察し、評価した。紡糸持続性は、紡糸が持続できたか否かで評価した。カワバリの有無は、A〜Dの4段階評価とした。カワバリの形成が認められない場合にAとし、カワバリの形成は認められたが、サンプルに影響ない製品レベルの場合にBとし、カワバリの形成が認められ、カワバリ形成が徐々に進行し、サンプルが製品レベルとして使用に堪えない場合にCとし、カワバリが形成されサンプルが製品レベルとして使用に堪えない場合にDとした。紡糸持続性は、紡糸が中断することなく連続的に行えた場合にAとし、紡糸が中断した場合にBとした。
実施例1では、カワバリ評価がB、紡糸持続性評価がAであり、実施例2,3,4では、カワバリ評価がA、紡糸持続性評価がAであり、各実施例1〜4ともに、ナノファイバとして製品レベルのものが紡糸の中断もなく得られた。比較例1,2では、カワバリ評価がD、紡糸持続性評価がBであり、比較例3,4では、カワバリ評価がC、紡糸持続性評価がBであり、比較例1〜4ともに、製品レベルのナノファイバが得られず、紡糸も中断することが判った。
10 ナノファイバ製造装置
11 紡糸室
12 溶液供給部
15 集積部
16,64 ノズル
16a,64a ノズル本体
16c 先端平坦面
16e 傾斜面
25 溶液
26 樹脂層
44 テイラーコーン
45 紡糸ジェット
46 ナノファイバ
47 ナノファイバ層
50 コレクタ
62 電源
65b ノズル孔
66 金属膜
L3 平坦長

Claims (7)

  1. ポリマーが溶媒に溶解している溶液とコレクタとの間に、電圧をかけて前記溶液から前記コレクタにファイバを噴出する電界紡糸ノズルにおいて、
    先端開口を有するノズル本体と、
    前記ノズル本体の先端に形成され、前記ノズル本体の中心線に直交し、且つ前記ノズル本体の開口縁に連続し、前記ノズル本体の中心線に直交する方向の長さが0.05mm以下の先端平坦面と、
    前記先端平坦面と前記ノズル本体の外面とに連続し、前記先端平坦面に対する交差角度が150°以下である傾斜面とを有し、
    少なくとも前記傾斜面は樹脂材料から構成されている電界紡糸ノズル。
  2. 前記ノズル本体は金属製であり、前記傾斜面に前記樹脂材料が被覆されている請求項1記載の電界紡糸ノズル。
  3. 前記ノズル本体は金属製であり、前記傾斜面及び前記先端平坦面に前記樹脂材料が被覆されている請求項1記載の電界紡糸ノズル。
  4. 前記ノズル本体は樹脂製であり、前記ノズル本体の内壁面に金属膜が被覆されている請求項1記載の電界紡糸ノズル。
  5. 請求項1から4いずれか1項記載の電界紡糸ノズルと、
    前記電界紡糸ノズルからの前記溶液をナノファイバとして収集する前記コレクタと、
    前記電界紡糸ノズルと前記コレクタとの間に電圧を印加する電源と
    を備えるナノファイバ製造装置。
  6. 請求項1から4いずれか1項記載の電界紡糸ノズルと、ポリマーが溶媒に溶解している溶液とを用いて、電界紡糸法によりナノファイバを製造するナノファイバ製造方法。
  7. 前記ポリマーは、セルロース系ポリマーである請求項6記載のナノファイバ製造方法。
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