JP6205166B2 - シートベルト装置のバックル - Google Patents

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Description

本発明は、シートベルト装置のバックルに関する。
車両のシートに装備されるシートベルト装置として、三点式シートベルト装置や二点式シートベルト装置が知られている。この種のシートベルト装置は、ウェビングに取り付けられたタングを、シートの脇に装備されたバックルに係合させることで、乗員を保護するように構成されている。
シートベルト装置のバックルは、車両衝突時にウェビングに作用する引っ張り荷重を車体に伝えるものであり、バックル本体に含まれる金属製のバックルベースが、金属製のバックルステー(ストークとも呼ばれる)を介してシートまたは車体フロアに固定されている。
図7及び図8に示すように、バックルは、金属製のバックルステー101と、バックルステー101の上端に支持されたバックル本体102とからなり、バックル本体102に、タングの差込口やロック機構及びロック解除機構(いずれも図示略)などが備わっている。
バックルステー101の上端に支持されたバックル本体102は、一般に、図7(a)、図8(a)に示す原位置から、図7(b)、図8(b)に示す可動位置まで、バックルステー101に対してシートの幅方向に傾動自在(図8(b)参照)、且つ、シートの前後方向に回動自在(図7(b)参照)に設けられている。そして、バックル本体102に外力が作用しない時には、バックルステー101に対する相対位置が原位置に復帰するように、バックル本体102に内装された図示略の弾性部材により付勢されている。
図9は、特許文献1に記載された従来のバックルの主要部の構成を示す分解斜視図である。
このバックルは、バックルステー210と、バックルベース220と、支持軸(例えば、リベット)230と、ゴム製の弾性部材240と、固定キャップ250と、を備えている。
バックルステー210は、基端部に車体への固定部211を有すると共に、先端部に円形の貫通孔212が形成された連結板部213を有している。一方、バックルベース220は、底板部221と該底板部221の両側縁から上方に起立した一対の側板部222とからなるC字形断面を有しており、底板部221の長さ方向の一端部に円形の貫通孔223を有している。
バックルベース220は、底板部221の一端部の上面をバックルステー210の連結板部213に重ね合わせ、その重ね合わせた部分で、底板部221及び連結板部213の両貫通孔212、223に挿通した支持軸230により、バックルステー210に連結されている。この際、支持軸230は、バックルステー210の連結板部213の貫通孔212に対して遊びをもって挿通されており、支持軸230によるその連結部分を支点にして、バックルステー210に対してバックルベース220が、バックルベース220の底板部221の板面に垂直な第1の方向(矢印X方向)に所定角度傾動可能、且つ、バックルベース220の底板部221の板面に平行な第2の方向(矢印Y方向)に所定角度回動可能とされている。ここで、バックルベース220の底板部221は、車両の前後方向及び上下方向を含む略鉛直な平面上に位置するように配置される関係から、底板部221の板面に垂直な第1の方向Xがシートの幅方向、底板部221の板面に平行な第2の方向Yがシートの前後方向に相当する。
また、バックルステー210の連結板部213の上には、支持軸230の外側に嵌まった状態で弾性部材240が配置されている。弾性部材240に形成された固定溝241には、バックルステー210の連結板部213に形成された突起214が嵌めこまれ、弾性部材240は、バックルステー210の連結板部213を下に押している。弾性部材240に形成された捻り孔242には、固定キャップ250の底面に形成された突起251が挿入され、弾性部材240は、固定キャップ250を介してバックルベース220に固定されている。そして、バックルベース220がバックルステー210に対して第1の方向Xに傾動した際に、弾性部材240が圧縮変形することで、バックルベース220を原位置に復帰させ、バックルベース220がバックルステー210に対して第2の方向Yに回動した際に、弾性部材240が捩り変形することで、バックルベース220を原位置に復帰させるようになっている。
特開2002−178876号公報
ところで、ゴム製の弾性部材240を用いる場合には、左右シートに対し共通部品化することができるが、弾性部材240を固定する固定キャップ250の材料は、突起251を設けることができる、プラスチックなどの材料である必要がある。このため、固定キャップ250の強度でバックルステー210に対する保持強度が決定されてしまい、バックルステー210の保持強度が低くなりやすい等の問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ゴム製の弾性部材を用いて左右シートに対し共通部品化することができ、また、バックルステーに対する保持強度を高くすることができるシートベルト装置のバックルを提供することにある。
本発明の目的は、下記の構成により達成される。
(1) 基端部に車体への固定部が設けられるとともに、先端部に貫通孔を有する連結板部が設けられるバックルステーと、
底板部と該底板部の両側縁から上方に起立した一対の側板部とを有し、前記底板部の長さ方向の一端部に貫通孔が設けられるバックルベースと、
前記バックルベースが、前記バックルステーに対し、前記底板部の板面に垂直な第1の方向に所定角度傾動可能、且つ、前記底板部の板面に平行な第2の方向に所定角度回動可能に、前記バックルステーに連結されるように、前記連結板部の貫通孔に対して遊びをもって、前記バックルステーの連結板部及び前記底板部の一端部の両貫通孔に挿通される支持軸と、
前記第1の方向に傾動及び第2の方向に回動したとき、前記バックルステーに押されて弾性変形することで、前記バックルベースを原位置に復帰させるゴム製の弾性部材と、
を有するシートベルト装置のバックルにおいて、
前記弾性部材は、
前記バックルベースの一対の側板部に接触する一対の側壁部と、
前記一対の側壁部を上方で連結する上壁部と、
前記一対の側壁部を下方で連結し、前記バックルステーの上面と接触する下壁部と、
を有し、
前記下壁部は、前記バックルステーの先端部に設けられるステー係止部が嵌合される嵌合部を有し、
前記下壁部は、前記バックルベースがバックルステーに対して前記第2の方向に回動したとき、前記ステー係止部及び前記嵌合部の前記バックルベースに対する相対変位を許容する肉抜き部を有し、且つ、
前記バックルベースの一対の側板部には、前記弾性部材の上方への移動を規制する上板部が固定されていることを特徴とするシートベルト装置のバックル。
(2) 前記弾性部材は、前記一対の側壁部、前記上壁部、及び前記下壁部の各後端部を連結する後面壁部をさらに備えることを特徴とする(1)に記載のシートベルト装置のバックル。
(3) 前記上板部は、前記支持軸と一体に形成されることを特徴とする(1)に記載のシートベルト装置のバックル。
(4) 前記上壁部及び下壁部には、前記支持軸が貫通する貫通孔がそれぞれ設けられ、 前記肉抜き部は、前記下壁部の貫通孔の中心よりも前方寄りで、左右対称に形成される左右の肉抜き部を有し、
前記嵌合部は、前記左右の肉抜き部を画成する左右のリブによって形成されることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のシートベルト装置のバックル。
(5) 前記弾性部材は、前記下壁部から連続して設けられ、前記下壁部と協働して前記バックルステーを挟み込むことで、前記バックルベースと前記バックルステーとの間に介在する挟み込み部を有することを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載のシートベルト装置のバックル。
) (1)〜()のいずれかに記載のバックルを備えたことを特徴とするシートベルト装置。
本発明のシートベルト装置のバックルによれば、ゴム製の弾性部材の下壁部にステー係止部が嵌合される嵌合部を設け、弾性部材の側壁部をバックルベースの側板部に直接接触させるようにしたので、バックルベースを第2の方向に回動させる際に、バックルベース自体を弾性部材の復帰反力の起点とすることができる。したがって、従来のように、固定キャップに突起を設ける必要がなく、上板部の材料を任意に選定することができ、バックルステーに対する保持強度を高めることができる。
また、下壁部には、ステー係止部及び嵌合部のバックルベースに対する相対変位を許容する肉抜き部が設けられるので、バックルベースを第2の方向に回動させるとき、下壁部を容易に変形させることができる。
また、ゴム製の弾性部材は左右対称形状に形成できることから、弾性部材を左右シートのバックルに共通に使用することができ、左右シートでの共通部品化によりコスト低減に寄与することができる。
また、本発明のシートベルト装置のバックルによれば、弾性部材は、下部から連続して設けられ、下部と協働してバックルステーの先端部を挟み込むことで、バックルベースとバックルステーとの間に介在する挟み込み部を有する。これにより、バックルステーとバックルベースとの金属材料同士の接触を回避して原位置に復帰の際の異音の発生を防止しつつ、バックルステーの構成を簡素化することができる。
本発明の一実施形態に係るシートベルト装置のバックルの要部構成を示す斜視図である。 (a)は図1のバックルの正面図、(b)はその側面図、(c)はその後面図である。 本実施形態のバックルに用いる弾性部材の構成図で、(a)は左前方斜視図、(b)は右後方斜視図である。 (a)は図3の弾性部材の側面図、(b)は(a)のA−A矢視線の位置で切った場合の断面図、(c)は(a)のB−B矢視線の位置で切った場合の断面図、(d)は(b)、(c)のC−C矢視線の位置で切った場合の断面図である。 本実施形態のバックルに用いるバックルステーの構成を示す斜視図である。 (a)は本実施形態のバックルを図1のD−D矢視線の位置で切った場合の断面図、(b)はバックルをバックルベースの幅方向中央で切った場合の断面図である。 一般的なバックルのバックル本体の可動方向をシートの側方から見て示す図で、(a)はバックル本体が原位置にあるときの状態を示す図、(b)はバックル本体がシート前後方向に回動したときの状態を示す図である。 一般的なバックルのバックル本体の可動方向をシートの前方から見て示す図で、(a)はバックル本体が原位置にあるときの状態を示す図、(b)はバックル本体がシート幅方向に傾動したときの状態を示す図である。 従来のバックルの一例を示す分解斜視図である。
以下、本発明の一実施形態に係るシートベルト装置のバックルを図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、このバックルは、チャンネル形状のバックルベース10と、平板形状のバックルステー20と、リベット等からなる支持軸30と、ゴム製の弾性部材50と、を備える。
図1に示すように、バックルベース10は、図7及び図8に示したバックル本体102に内装されるベース部材であり、底板部11と、該底板部11の両側縁から上方に起立した一対の側板部12と、からなるC字形断面を有している。底板部11の長さ方向の一端部14には、貫通孔13が設けられている(図6(b)参照)。また、貫通孔13が設けられた前後方向位置における側板部12の上縁部は、上板部固定部15とされ、その上板部固定部15には、支持軸30の上板部31に設けられた係合部32を固定するための係合溝16が設けられている。
ここで、底板部11の板面に垂直な方向を上下方向、底板部11の幅方向を左右方向、底板部11の長手方向を前後方向として、以下の説明を行う。また、本実施形態のバックルをシートの脇に装備した場合、上下方向がシート幅方向、左右方向がシート前後方向、前後方向がタングの挿脱方向にそれぞれ相当する。
図5にも示すように、バックルステー20は、基端部に車体への固定部22が設けられ、先端部にバックルベース10との連結板部24が設けられた略帯板状の部材である。車体への固定部22には、車体に固定するための取付孔21が設けられている。また、連結板部24には、バックルベース10と連結するための貫通孔23が設けられている。貫通孔23内には、後述する弾性部材50の筒状部64が嵌まり込んでおり、バックルステー20がバックルベース10に対して相対的に傾動するときに、支持軸30の無理のない傾動を可能にする。
さらに、このバックルステー20は、金属プレート製で、その先端部にステー係止部26が上方に折り曲げ形成されている。
また、バックルステー20の先端部には、バックルステー20がバックルベース10に対して一方側に相対回動でき他方側には相対回動できないように規制するストッパ25が設けられている。このストッパ25は、バックルベース10の側板部12の一部に当たることで、バックルステー20の他方側への相対回動を阻止する。
バックルベース10は、支持軸30によって、バックルステー20の連結板部24に連結されている。具体的には、図6(b)に示すように、バックルベース10の底板部11の一端部14の上面が、バックルステー20の連結板部24に重ねられており、その重ねられた部分で、連結板部24の貫通孔23に対して遊びをもって、底板部11及び連結板部24の両貫通孔13、23に支持軸30を挿通することで、バックルベース10とバックルステー20とが連結されている。
これにより、その支持軸30による連結部分を支点にして、バックルベース10がバックルステー20に対し、底板部11の板面に垂直な第1の方向Xに所定角度傾動可能、且つ、底板部11の板面に平行な第2の方向Yに所定角度回動可能とされている(図1参照)。
なお、図示されたバックルは、左シート用であるが、右シート用のバックルでは、バックルベース10のバックルステー20に対する第2の方向Yへの回動方向は逆方向となる。従って、右シート用のバックルでは、バックルステー20のストッパ25は、左シート用のものとバックルステー20の幅方向中心に対して反対側の位置に設けられる。
そして、第1の方向Xに傾動したバックルベース10及び第2の方向Yに回動したバックルベース10を原位置に復帰させるために、ゴム製の弾性部材50が使用されている。
弾性部材50は、図3(a)、(b)及び図4に示すように、前方に開口した略四角筒形状に形成された部分を備え、左右対称形状に形成されている。具体的に、弾性部材50は、バックルベース10の一対の側板部12に沿ってそれぞれ延び、一対の側板部12とそれぞれ接触する一対の側壁部51と、一対の側壁部51を上方で連結する上壁部52と、一対の側壁部51を下方で連結し、バックルステー20の上面と接触する下壁部53と、一対の側壁部51、上壁部52、及び下壁部53の各後端部を連結する後面壁部54と、を有する。
上壁部52及び下壁部53は、互いに上下に離間して設けられており、支持軸30が貫通する貫通孔55、56をそれぞれ有する。また、下壁部53には、貫通孔55の中心Oよりも前方寄りの位置に、左右の肉抜き部57が左右対称に形成される。各肉抜き部57は、前方に円弧状部分58が形成され、且つ、その円弧状部分58から側壁部51に向けて側方に延びる基部59と、この基部59の前方で、側壁部51から幅方向中央に向かうにつれて徐々に前方に傾斜する前方リブ60と、この前方リブ60の中央側端部60aから後方に延び、幅方向外側に屈曲した後に、基部59の円弧状部分58と接続する屈曲リブ61と、によってそれぞれ形成されている。また、各肉抜き部57は、屈曲リブ61が接続する位置より幅方向外側の基部59と、前方リブ60の幅方向中間部との間を接続する連結リブ62によって、複数に分割されている。
また、左右の前方リブ60の中央側端部60a間には、バックルステー20の先端部に設けられるステー係止部26が嵌合される嵌合部としての嵌合溝63が形成される。
このように形成された肉抜き部57は、バックルベース10がバックルステー20に対して第2の方向Yに回動したとき、ステー係止部26及び嵌合溝63のバックルベース10に対する相対変位を許容する。
さらに、下壁部53の貫通孔55の周囲には、底面から下方に突出する筒状部64が設けられており、バックルステー20の貫通孔23内に嵌まり込む。また、下壁部53の底面から前方に延び、筒状部64の外周面に嵌まり込む貫通孔65を有する折り返し部66が設けられている。従って、筒状部64の周囲にバックルステー20の貫通孔23をはめ込んだ後に、折り返し部66を折り返して、筒状部64の周囲に、折り返し部66の貫通孔65をはめ込むことで、折り返し部66は、下壁部53と協働してバックルステーの先端部を挟み込む挟み込み部を構成する。これにより、折り返し部66は、バックルベース10とバックルステー20との間に介在し、バックルステー20とバックルベース10との金属材料同士の接触を回避している。
また、一対の側壁部51の外側面には、前後方向中間部から後端部に向かって下方に傾斜する傾斜部67が形成されており、バックルベース10の一対の側板部12を切り欠いて形成された傾斜面17と当接する。
支持軸30には、上板部31が一体に形成されており、上板部31は、バックルベース10の一対の側板部12に形成された上板部固定部15の係合溝16に係合する一対の係合部32が設けられている。これにより、上板部31がバックルベース10に固定され、弾性部材50の上方への移動を規制する。
この弾性部材50を用いて、バックルベース10とバックルステー20とを組み立てる場合は、まず、弾性部材50の筒状部64の周囲にバックルステー20の貫通孔23をはめ込んだ後に、折り返し部66を折り返して、筒状部64の周囲に、折り返し部66の貫通孔65をはめ込む。そして、バックルベース10の底板部11の一端部14の上に折り返し部66を介してバックルステー20の連結板部24を載せ、バックルベース10の貫通孔13とバックルステー20の貫通孔23の位置を合わせる。従って、弾性部材50の下壁部53がバックルステー20の連結板部24の上面に押圧接触される。そして、支持軸30を弾性部材50の上壁部52及び下壁部53の貫通孔55、56に通すことで、バックルステー20の貫通孔23を通過し、さらに、バックルベース10の貫通孔13に通す。さらに、支持軸30の上板部31の係合部32をバックルベース10の係合溝16に係合させることで、上板部31をバックルベース10に固定し、また、支持軸30の下端をバックルベース10の底板部11の下面側に固定する。
次に本実施形態のバックルの作用について説明する。
バックルステー20に対しバックルベース10が第1の方向Xに傾動したとき、バックルステー20に押されて弾性部材50の上壁部52や傾斜部67等が第1の方向Xに曲げ変形する。従って、図6(b)の矢印X´に示す弾性部材50の弾性反力により、バックルステー20を押し戻して、バックルベース10を原位置に復帰させることができる。
また、バックルステー20に対しバックルベース10が第2の方向Yに回動したとき、弾性部材50の一対の側壁部51はバックルベース10とともに回動する一方、弾性部材50の肉抜き部57がバックルステー20に設けたステー係止部26に押されて第2の方向Yに曲げ変形する。従って、図6(a)の矢印Y´に示す弾性部材50の弾性反力により、バックルステー20を押し戻して、バックルベース10を原位置に復帰させることができる。
以上のように構成されたバックルによれば、ゴム製の弾性部材50の下壁部53にステー係止部26が嵌合される嵌合溝63を設け、弾性部材50の側壁部51をバックルベース10の側板部12に直接接触させるようにしたので、バックルベース10を第2の方向Yに回動させる際に、バックルベース10自体を弾性部材50の復帰反力の起点とすることができる。したがって、従来のように、固定キャップに突起を設ける必要がなく、上板部の材料を任意に選定することができ、バックルステー20に対する保持強度を高めることができる。
また、下壁部53には、ステー係止部26及び嵌合溝63のバックルベース10に対する相対変位を許容する肉抜き部57が設けられるので、バックルベース10を第2の方向Yに回動させるとき、下壁部53を容易に変形させることができる。
また、ゴム製の弾性部材50は左右対称形状に形成できることから、弾性部材50を左右シートのバックルに共通に使用することができ、左右シートでの共通部品化によりコスト低減に寄与することができる。
また、本実施形態のバックルでは、弾性部材50は、一対の側壁部51、上壁部52、及び下壁部53の各後端部を連結する後面壁部54をさらに備えるので、弾性部材50の後部の強度を確保することができ、弾性部材50を長手方向に短縮することができる。
さらに、上板部31は、支持軸30と一体に形成されるので、部品点数を削減することができると共に、バックルの高さを低くすることができる。
加えて、上壁部52及び下壁部53には、支持軸30が貫通する貫通孔55、56がそれぞれ設けられ、肉抜き部57は、下壁部53の貫通孔56の中心よりも前方寄りで、左右対称に形成され、嵌合溝63は、左右の肉抜き部57を画成する左右の前方リブ60によって形成される。これにより、嵌合溝63を別途形成する必要がなく、また、嵌合溝63の変位を肉抜き部57の弾性変形に直接作用させることができる。
さらに、弾性部材50は、下壁部53から連続して設けられ、下壁部53と協働してバックルステー20の先端部を挟み込むことで、バックルベース10とバックルステー20との間に介在する折り返し部66を有する。これにより、バックルステー20とバックルベース10との金属材料同士の接触を回避して原位置に復帰の際の異音の発生を防止しつつ、バックルステー20の構成を簡素化することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
たとえば、本発明の肉抜き部57の形状は、これに限定されず、肉抜き部を形成するリブが適度に弾性変形して、第2の方向Yにおける所望の復帰反力が得られるような構成であればよい。
また、嵌合部は、溝形状に限定されず、孔形状であってもよい。即ち、左右の肉抜き部を形成するリブ同士が中央で連結されることで、嵌合孔を形成してもよい。
さらに、本発明のバックルステー20は、金属板を樹脂モールドした部品が適用されてもよく、その場合には、弾性部材50は、挟み込み部を設けない構成であってもよい。
また、挟み込み部は、下壁部53から前方に延びる折り返し部66を折り返すことによって構成されているが、予め挟み込むような形状に成形されてもよい。
10 バックルベース
11 底板部
12 側板部
13 貫通孔
20 バックルステー
22 車体への固定部
23 貫通孔
24 連結板部
30 支持軸
50 ゴム製の弾性部材
51 側壁部
52 上壁部
53 下壁部(下部)
54 後面壁部
55、56 貫通孔
57 肉抜き部
60 前方リブ
61 屈曲リブ
66 折り返し部(挟み込み部)
X 第1の方向
Y 第2の方向

Claims (6)

  1. 基端部に車体への固定部が設けられるとともに、先端部に貫通孔を有する連結板部が設けられるバックルステーと、
    底板部と該底板部の両側縁から上方に起立した一対の側板部とを有し、前記底板部の長さ方向の一端部に貫通孔が設けられるバックルベースと、
    前記バックルベースが、前記バックルステーに対し、前記底板部の板面に垂直な第1の方向に所定角度傾動可能、且つ、前記底板部の板面に平行な第2の方向に所定角度回動可能に、前記バックルステーに連結されるように、前記連結板部の貫通孔に対して遊びをもって、前記バックルステーの連結板部及び前記底板部の一端部の両貫通孔に挿通される支持軸と、
    前記第1の方向に傾動及び第2の方向に回動したとき、前記バックルステーに押されて弾性変形することで、前記バックルベースを原位置に復帰させるゴム製の弾性部材と、
    を有するシートベルト装置のバックルにおいて、
    前記弾性部材は、
    前記バックルベースの一対の側板部に接触する一対の側壁部と、
    前記一対の側壁部を上方で連結する上壁部と、
    前記一対の側壁部を下方で連結し、前記バックルステーの上面と接触する下壁部と、
    を有し、
    前記下壁部は、前記バックルステーの先端部に設けられるステー係止部が嵌合される嵌合部を有し、
    前記下壁部は、前記バックルベースがバックルステーに対して前記第2の方向に回動したとき、前記ステー係止部及び前記嵌合部の前記バックルベースに対する相対変位を許容する肉抜き部を有し、且つ、
    前記バックルベースの一対の側板部には、前記弾性部材の上方への移動を規制する上板部が固定されていることを特徴とするシートベルト装置のバックル。
  2. 前記弾性部材は、前記一対の側壁部、前記上壁部、及び前記下壁部の各後端部を連結する後面壁部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置のバックル。
  3. 前記上板部は、前記支持軸と一体に形成されることを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置のバックル。
  4. 前記上壁部及び下壁部には、前記支持軸が貫通する貫通孔がそれぞれ設けられ、
    前記肉抜き部は、前記下壁部の貫通孔の中心よりも前方寄りで、左右対称に形成される左右の肉抜き部を有し、
    前記嵌合部は、前記左右の肉抜き部を画成する左右のリブによって形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のシートベルト装置のバックル。
  5. 前記弾性部材は、前記下壁部から連続して設けられ、前記下壁部と協働して前記バックルステーを挟み込むことで、前記バックルベースと前記バックルステーとの間に介在する挟み込み部を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のシートベルト装置のバックル。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載のバックルを備えたことを特徴とするシートベルト装置。
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