JP6203442B2 - 面状照明装置、液晶表示装置及びその組立方法 - Google Patents

面状照明装置、液晶表示装置及びその組立方法 Download PDF

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Description

本発明は、面状照明装置、面状照明装置を用いた液晶表示装置及びその組立方法に関するものである。
今日、パーソナルコンピュータや携帯電話等の電子装置の表示デバイスとして、液晶表示装置が一般的に使用されている。液晶は自発光型の表示素子ではないため、照明手段としての面状照明装置が、液晶表示装置と組合せて広く使用されている。
このような面状照明装置を備える液晶表示装置100の概略的な構造は、図5(b)を参酌して説明すると、液晶表示パネル(LCD)110と、LCD110の裏面側に配置された、合成樹脂材料からなり対向する一対の主面の一方(表面)を光の出射面とする、平面視で矩形の導光板12と、導光板12の裏面側に配置された反射シート118と、LCD110及び導光板12の間に配置された複数層(図5の例では3層)の光学シート18といった、複数の板状(又はシート状)部材を構成要素として含んでいる。そして、これらの構成要素が、導光板12の入光面に対向して配置される白色LED等の光源と共に、従来は、合成樹脂材料からなる有底枠状のフレーム124(図6参照)の内部に格納され、一体の表示装置100として構成されたものである。又、導光板12の出射面12aの有効エリアを規定する遮光シート20を含んでいる。遮光シート20によって規定される出射面12aの「有効エリア」は、導光板12の側端面での光の反射等の影響を受けて出射光の均一性が低下する等、導光板12の出射面12aの端縁部近傍に、不可避的に生じてしまう「非有効エリア」を除いたエリアである。
この表示装置100において、従来は、光学シート18の位置決めを確実にするために、光学シート18の端辺に、図6(a)に示されるようなタブ180aが形成され、フレーム124の対応する位置には、タブ180aを受け入れるための相補的な形状を有する凹部124cが形成されている。よって、光学シート18は、フレーム124に対して、図6(a)に示されるように、互いに直交する矢印A、B方向の位置決めがなされるものとなる(例えば、特許文献2、3参照)。
上述の如く、表示装置100は、LCD110を額縁状に囲むように配置されるフレーム124によって、必要な構成部品が一体に保持され、かつ、必要な強度が確保される構造を有している。ところで、表示装置100の小型化といった機能性の観点のみならず、デザイン上の観点からも、表示装置100に対する狭額縁化は常に要請されている。この狭額縁化を促進するために、フレーム124の厚み(図6(a)の矢印B方向の厚み)を薄くしていくと、光学シート18のタブ180aを受け入れるための凹部124cを確保することが困難となる。そして、光学シート18の位置決めが不十分となるおそれがあることから、表示装置100の狭額縁化の要請を満たす上での障害となっている。
このような課題に対して、フレーム124に対する光学シート18の位置決めを、タブ180a及び凹部124cを用いることなく行う構造を採用することで、フレーム124の厚みを薄くし狭額縁化を可能とする発明がなされている。又、フレーム124を金属フレームに置換する構造も開発されている(例えば、特許文献4参照)。
特開2010−224000号公報 特開2009−265237号公報 特開2006−154320号公報 特開2013−171723号公報
ところで、樹脂製フレームの狭額縁化に伴い、樹脂フレーム自体の強度の低下を来すことになる。又、樹脂製フレームは、生産性の観点から射出成形法によることが一般的であるが、フレーム幅の狭小化は、射出成形金型のキャビティに溶融樹脂を確実に充填する上では障害となり、限界がある。一方、金属フレームを用いた場合には、樹脂フレームよりも強度の確保が容易で、折り曲げ加工によることで、狭額縁化に有利な形状を取り易い。
しかしながら、金属フレームを採用した場合には、導光板を組付ける際に、金属フレームに対して導光板を位置決めすべく両者を接触させると、合成樹脂材料からなる導光板から微細な樹脂の粉(コンタミ)が発生し、照明光の均一性を低下させる等、面状照明装置としての信頼性を損なう恐れがある。又、金属フレームと点状光源の配線基板との絶縁性を確保するための対策が、別途必要となる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、面状照明装置の必要な強度を確保しつつ、更なる狭額縁化を促進することにある。又、面状照明装置の、導光板の出射面の平面視での、有効エリアからの出射光を最大限有効活用することにある。
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
(1)対向する一対の主面の一方を光の出射面とする導光板と、該導光板の入光面に対向して配置される光源と、前記導光板の前記出射面側に配置される光学シートと、これらの構成要素を収納するためのフレームとを含む面状照明装置であって、
前記フレームには、板金からなる底部と、前記導光板の前記入光面に対向する樹脂部とが含まれ、前記導光板の入光面側辺及び入光面に対向する辺の端部間を結ぶ一対の辺の各々と対向する部分には樹脂部を備えておらず、前記フレームの底部の、前記導光板の入光面側及び入光面に対向する辺の端部間を結ぶ一対の辺の各々に沿って、前記底部から一体に立ち上がる第1の側壁が設けられ、前記導光板の入光面及び入光面に対向する端面の端部同士を結ぶ一対の側端面と、前記第1の側壁とは、これらの間に空間が生じるように間隔を空けて配置されている面状照明装置(請求項1)。
本項に記載の面状照明装置は、フレームを構成する底部と樹脂部とによって、導光板、光源及び光学シートといった面状照明装置の構成要素の保持及び位置決めを行うものである。底部は板金からなることによりフレームに必要な強度を確保する。又、樹脂部を導光板の入光面に対向するように配置し、フレームに導光板を組付ける際に、入光面に対向する樹脂部が導光板と接触して位置決めされることで、コンタミの発生が抑制されるものである。又、金属部分と光源の配線基板との絶縁性を確保するものとなる。更に、本面状照明装置がLCDと組合せて用いられる場合の、LCDの固定面積を、樹脂部によって広く確保するものとなる。そして、フレームの、導光板の入光面側辺及び入光面に対向する辺の端部間を結ぶ一対の辺の各々には、樹脂部を備えないことで、この一対の辺における狭額縁化が図られるものである。
又、本項に記載の面状照明装置は、第1の側壁が、フレームの底部の、導光板の入光面側辺及び入光面に対向する辺の端部間を結ぶ一対の辺の各々に沿って、底部から一体に立ち上がるようにして設けられることで、この一対の辺の各々に対応する導光板の端面からの漏れ光を、第1の側壁によって導光板へと反射し、導光板の主面からの光の出射効率を高めることに寄与するものとなる。又、第1の側壁によって、フレームの強度の更なる向上が図られる。
更に、本項に記載の面状照明装置は、導光板の入光面及び入光面に対向する端面の端部間を結ぶ一対の側端面と、板金からなる第1の側壁とが、これらの間に空間が生じるように間隔を空けて配置された状態で、必要な構成部品が一体に保持される構成を有するものである。
(2)前記導光板の出射面と対向する主面側の、前記導光板と前記フレームの底部との間には平板状の反射シートが配置され、前記導光板の入光面及び入光面に対向する端面の端部同士を結ぶ一対の側端面と前記第1の側壁との間には反射シートが配置されないことを特徴とする請求項1記載の面状照明装置。(請求項2)。
本項に記載の面状照明装置は、導光板の対向する一対の主面の一方(表面)が光の出射面として機能するように、導光板に入射した光が、導光板の出射面と対向する主面側の、導光板とフレームの底部との間に配置された平板状の反射シートにより反射される構成を有するものである。一方、導光板の入光面及び入光面に対向する端面の端部同士を結ぶ一対の側端面と第1の側壁との間には、反射シートが配置されないことから、当該一対の側端面からの漏れ光は、反射シートではなく第1の側壁によって反射されて、当該一対の側端面より導光板へと入光するものである。
(3)対向する一対の主面の一方を光の出射面とする導光板と、該導光板の入光面に対向して配置される光源と、前記導光板の前記出射面側に配置される光学シートと、これらの構成要素を収納するためのフレームとを含む面状照明装置であって、前記フレームには、板金からなる底部と、前記導光板の前記入光面に対向する樹脂部とが含まれ、前記導光板の入光面側辺及び入光面に対向する辺の端部間を結ぶ一対の辺の各々と対向する部分には樹脂部を備えておらず、前記フレームの底部の、前記導光板の入光面側及び入光面に対向する辺の端部間を結ぶ一対の辺の各々に沿って、前記底部から一体に立ち上がる第1の側壁が設けられ、前記導光板の出射面と対向する主面側の、前記導光板と前記フレームの底部との間には平板状の反射シートが配置され、前記導光板の入光面及び入光面に対向する端面の端部同士を結ぶ一対の側端面と前記第1の側壁との間には反射シートが配置されない面状照明装置。
本項に記載の面状照明装置は、フレームを構成する底部と樹脂部とによって、導光板、光源及び光学シートといった面状照明装置の構成要素の保持及び位置決めを行うものである。底部は板金からなることによりフレームに必要な強度を確保する。又、樹脂部を導光板の入光面に対向するように配置し、フレームに導光板を組付ける際に、入光面に対向する樹脂部が導光板と接触して位置決めされることで、コンタミの発生が抑制されるものである。又、金属部分と光源の配線基板との絶縁性を確保するものとなる。更に、本面状照明装置がLCDと組合せて用いられる場合の、LCDの固定面積を、樹脂部によって広く確保するものとなる。そして、フレームの、導光板の入光面側辺及び入光面に対向する辺の端部間を結ぶ一対の辺の各々には、樹脂部を備えないことで、この一対の辺における狭額縁化が図られるものである。
又、本項に記載の面状照明装置は、第1の側壁が、フレームの底部の、導光板の入光面側辺及び入光面に対向する辺の端部間を結ぶ一対の辺の各々に沿って、底部から一体に立ち上がるようにして設けられることで、この一対の辺の各々に対応する導光板の端面からの漏れ光を、第1の側壁によって導光板へと反射し、導光板の主面からの光の出射効率を高めることに寄与するものとなる。又、第1の側壁によって、フレームの強度の更なる向上が図られる。
加えて、導光板の対向する一対の主面の一方(表面)が光の出射面として機能するように、導光板に入射した光が、導光板の出射面と対向する主面側の、導光板とフレームの底部との間に配置された平板状の反射シートにより反射される構成を有するものである。一方、導光板の入光面及び入光面に対向する端面の端部同士を結ぶ一対の側端面と第1の側壁との間には、反射シートが配置されないことから、当該一対の側端面からの漏れ光は、反射シートではなく第1の側壁によって導光板へと反射されて、当該一対の側端面より導光板へと入光するものである。
(4)上記(1)(2)項において、第1の側壁の端面が前記導光板の出射面の有効エリアを規定する遮光シートを介して前記導光板の出射面側に積層される液晶パネルの載置面となる面状照明装置(請求項)。
本項に記載の面状照明装置は、第1の側壁の端面が導光板の出射面の有効エリアを規定する遮光シートを介して導光板の出射面側に積層される液晶パネルの載置面となることから、液晶パネルが、第1の側壁によって面状照明装置に支持固定されるものである。
(5)上記(1)(2)(4)項において、前記フレームの、前記導光板の前記入光面に対向する樹脂部が含まれる辺よりも、前記樹脂部を備えない部分に係る、導光板の入光面側辺及び入光面に対向する辺の端部間を結ぶ一対の辺の方が長い面状照明装置(請求項)。
本項に記載の面状照明装置は、導光板の入光面に対向する樹脂部が含まれる辺よりも長く構成された、樹脂部を備えない部分に係る、導光板の入光面側辺及び入光面に対向する辺の端部間を結ぶ一対の辺において、狭額縁化が図られるものである。
(6)上記(1)(2)(4)(5)項において、前記フレームには、前記入光面と対向する端面に対向する樹脂部が含まれる面状照明装置(請求項)。
本項に記載の面状照明装置は、樹脂部を導光板の入光面及び入光面と対向する端面の各々に対向するように配置し、フレームに導光板を組付ける際に、導光板の入光面及び入光面と対向する端面の各々が、樹脂部と接触して位置決めされるものである。又、特に導光板の入光面と対向する端面からの漏れ光を、この端面と対向する樹脂部により導光板へと反射させることで、導光板の主面からの光の出射効率を高めることに寄与するものとなる。
(7)上記(1)(2)(4)から(6)項において、前記フレームの底部を構成する板金の板厚が0.1mm〜0.2mmである面状照明装置(請求項)。
本項に記載の面状照明装置は、フレームの底部を構成する板金の板厚が0.1mm〜0.2mmであることにより、必要な構成部品が一体に保持され、かつ、必要な強度が確保される構成を有するものである。
(8)上記(1)(2)(4)から(7)項において、前記フレームの底部の、前記導光板の入光面側辺及び入光面に対向する辺の各々に沿って、前記底部から一体に立ち上がる第2の側壁が形成されている面状照明装置(請求項)。
本項に記載の面状照明装置は、第2の側壁によって樹脂部の強度を補完することにより、フレームの強度の更なる向上が図られる。第2の壁部は、樹脂部の外側面を覆うように配置されていても良く、又、樹脂部の外側面と内側面との間に食い込むようにして配置されていても良い。いずれの場合であっても、フレームに導光板を組付ける際に、樹脂部が導光板と接触して位置決めされることで、コンタミの発生が抑制されるものである。
(9)上記(1)(2)(4)から(8)項において、前記フレームの前記樹脂部と前記底部とは、インサートモールド成形により一体化されている面状照明装置(請求項)。
本項に記載の面状照明装置は、フレームの樹脂部と底部とが、インサートモールド成形により一体化されることで、金属と樹脂との混成フレームが構成され、上述の作用が得られるものである。
(10)上記(1)(2)(4)から(9)項において、前記導光板の入光面に対向して配置される前記フレームの樹脂部には、前記導光板の入光面に向かって突出する、第1の突起が設けられている面状照明装置(請求項)。
本項に記載の面状照明装置は、樹脂部から導光板の入光面に向かって突出する第1の突起が、導光板の入光面に当接することで、樹脂部と導光板との間に光源を配置するための空間を確保し、かつ、樹脂部と導光板との位置決めを行うものである。従って、第1の突起は、光源を避け、かつ、樹脂部と導光板との位置決めが可能な位置に設けられるものであり、例えば、導光板の平面視で、入光面の一端部、両端部及び中間部等の適切な位置に対向するようにして配置される。
(11)上記(1)(2)(4)から(10)項において、前記導光板の入光面には、該入光面に対向して配置される前記フレームの樹脂部に向かって突出する、第2の突起部が設けられている面状照明装置(請求項10)。
本項に記載の面状照明装置は、導光板の入光面から、導光板の入光面に対向して配置されるフレームの、樹脂部に向かって突出する第2の突起が、樹脂部に当接することで、樹脂部と導光板との間に光源を配置するための空間を確保し、かつ、樹脂部と導光板との位置決めを行うものである。従って、第2の突起は、光源を避け、かつ、樹脂部と導光板との位置決めが可能な位置に設けられるものであり、例えば、導光板の平面視で、入光面の一端部又は両端部、中間部等の適切な位置に配置される。又、上記(10)項の第1の突起と組合わせて用いられることとしても良く、この場合、第1の突起部と第2の突起部とが対向しない位置に設けられていても良く、第1の突起部と第2の突起部とが対向する位置に設けられ、互いに突き合わされることとしても良い。
(12)上記(1)(2)(4)から(11)項において、前記導光板の出射面の有効エリアを規定する遮光シートを備え、該遮光シートは、前記フレームの第1の側壁に沿って、該第1の側壁の端面及び外側面を少なくとも覆うように一体に形成されている面状照明装置(請求項11)。
本項に記載の面状照明装置は、フレームの第1の側壁に沿って配置される遮光シートにより、導光板の出射面の有効エリアを規定するものである。この遮光シートは、第1の側壁の端面及び外側面を少なくとも覆うように一体に形成され、第1の側壁の外側面において必要な接触面積が確保されることで、第1の側壁に対する位置決め固定がなされる。かつ、第1の側壁の外側面を覆う部分と一体に形成された、第1の側壁の端面を覆う部分により、第1の側壁に沿った、導光板及び導光板の出射面側に配置される光学シートと第1の側壁との隙間からの、面状照明装置の外部への光漏れや内部へのコンタミ等異物の侵入を抑制するものである。又、第1の側壁の端面を覆う部分を、導光板の出射面側に配置される光学シートにまで伸ばして固定することとすれば、当該部分と光学シートとが固定されると共に、第1の側壁に沿った導光板の有効エリアを規定するものとなる。
(13)上記(12)項において、前記遮光シートの、少なくとも前記第1の側壁の外側面に配置される部分の外側表面を除いた表面に、粘着剤層が設けられている面状照明装置(請求項12)。
本項に記載の面状照明装置は、遮光シートの表面に粘着剤層が設けられていることで、第1の側壁や、光学シートに対して接着固定されるものである。しかも、少なくとも第1の側壁の外側面に配置される部分の外側表面には、粘着剤層が設けられていないことから、遮光シートを第1の側壁の外側表面に固定した状態で、遮光シートの第1の側壁の外側面に配置される部分の外側表面が、面状照明装置のハンドリング(持ち運び)を阻害する粘着性を備えず、ハンドリング性が損なわれることはない。
(14)上記(12)項において、前記遮光シートの表面に粘着層が設けられ、前記第1の側壁の外側面に配置される部分の外側表面の粘着層が、フィルムによって覆い隠されている面状照明装置(請求項13)。
本項に記載の面状照明装置は、遮光シートの表面に粘着剤層が設けられていることで、第1の側壁や、光学シートに対して接着固定されるものである。しかも、第1の側壁の外側面に配置される部分の外側表面の粘着層が、フィルムによって覆い隠されていることで、遮光シートを第1の側壁の外側表面に固定した状態で、遮光シートの第1の側壁の外側面に配置される部分の外側表面が、面状照明装置のハンドリング(持ち運び)を阻害する粘着機能を発揮せず、ハンドリング性が損なわれることはない。
(15)上記(1)(2)(4)から(11)のいずれか1項記載の面状照明装置と、前記導光板の出射面側に積層される液晶パネルと、前記導光板の出射面の有効エリアを規定する遮光シートとを備え、該遮光シートは、前記液晶パネルに対向する第1面と前記導光板に対向する第2面との双方に粘着剤層が設けられ、前記液晶パネルの、前記面状照明装置と対向する面における前記面状照明装置のフレームの前記第1の側壁の端面と対向する部分に、前記遮光シートの第1面が貼付されている液晶表示装置(請求項14)。
本項に記載の液晶表示装置は、上記(1)(2)(4)から(11)のいずれか1項記載の面状照明装置の、導光板の出射面側に積層される液晶パネルが、面状照明装置によって照らされることで、いわゆるバックライト型の液晶表示装置が構成されるものである。
そして、導光板の出射面の有効エリアを規定する遮光シートが用いられており、この遮光シートは、液晶パネルに対向する第1面と導光板に対向する第2面との双方に粘着剤層が設けられているため、遮光シートを介して、液晶パネルと面状照明装置が固定されるものである。この遮光シートの第1面は、液晶パネルの、面状照明装置と対向する面における面状照明装置のフレームの第1の側壁の端面と対向する部分に貼付されていることで、平坦な液晶パネルに対して遮光シートが確実に位置決めされる。この状態で、面状照明装置に液晶パネルが積層されることで、遮光シートの接着不良による位置ずれが生じ難く、組立時の作業性も良好となる。
(16)上記(15)項において、前記面状照明装置のフレームの、前記底部から一体に立ち上がる前記第1の側壁間の幅寸法よりも、これに対応する前記液晶パネルの幅寸法の方が大きく、前記液晶パネルの、前記面状照明装置と対向する面における前記面状照明装置のフレームの前記第1の側壁の端面と対向する部分に、前記遮光シートが、前記一対の第1の側壁の外面よりも外側から前記導光板の出射面の前記有効エリアの外縁部に至る範囲に、貼付されている液晶表示装置(請求項15)。
本項に記載の液晶表示装置は、面状照明装置のフレームの、底部から一体に立ち上がる前記第1の側壁間の幅寸法よりも、これに対応する液晶パネルの幅寸法の方が大きいことで、液晶パネルに対する遮光シートの貼付可能な範囲が拡大し、この拡大に応じて遮光シートの幅寸法も拡大するものである。すなわち、液晶パネルの、面状照明装置と対向する面における面状照明装置のフレームの第1の側壁の端面と対向する部分に、遮光シートが、一対の第1の側壁の外面よりも外側から導光板の出射面の有効エリアの外縁部に至る範囲に、貼付されるものである。このように、遮光シートの幅寸法が拡大することで、液晶表示装置の組立時の作業性が良好となる。又、遮光シート自体の取り扱い性が向上し、粘着強度も向上するものとなる。
(17)上記(1)(2)(4)から(11)のいずれか1項記載の面状照明装置と、前記導光板の出射面側に配置される液晶パネルとを用意し、該液晶パネルの前記面状照明装置と対向する面の、前記面状照明装置のフレームにおける前記第1の側壁の端面と対向する部分に、前記導光板の出射面の有効エリアを規定する遮光シートを貼付し、その後に、前記液晶パネルと前記面状照明装置とを、前記遮光シートにより固定する液晶表示装置の組立方法(請求項16)。
(18)上記(17)の液晶表示装置の組立方法において、前記面状照明装置のフレームの、前記底部から一体に立ち上がる前記第1の側壁間の幅寸法よりも、これに対応する前記液晶パネルの幅寸法の方を大きく設定し、前記液晶パネルの、前記面状照明装置と対向する面における前記面状照明装置のフレームの前記第1の側壁の端面と対向する部分に、前記遮光シートを、前記一対の第1の側壁の外面よりも外側から前記導光板の出射面の前記有効エリアの外縁部に至る範囲まで貼付する液晶表示装置の組立方法(請求項17)。
そして、上記(17)(18)項に記載の、液晶表示装置の組立方法によれば、各々、上記(15)(16)項の液晶表示装置に対応する作用を奏するものである。
(19)対向する一対の主面の一方を光の出射面とする導光板と、該導光板の入光面に対向して配置される光源と、前記導光板の前記出射面側に配置される光学シートと、前記導光板の出射面の有効エリアを規定する遮光シートと、これらの構成要素を収納するためのフレームとを含む面状照明装置と、
前記導光板の出射面側に積層される液晶パネルとを備え、
前記遮光シートは、前記液晶パネルに対向する第1面と前記導光板に対向する第2面との双方に粘着剤層が設けられ、前記液晶パネルの、前記面状照明装置と対向する面における前記面状照明装置のフレームの前記第1の側壁の端面と対向する部分に、前記遮光シートの第1面が貼付されている液晶表示装置。
(20)対向する一対の主面の一方を光の出射面とする導光板と、該導光板の入光面に対向して配置される光源と、前記導光板の前記出射面側に配置される光学シートと、前記導光板の出射面の有効エリアを規定する遮光シートと、これらの構成要素を収納するためのフレームとを含む面状照明装置と、
前記導光板の出射面側に配置される液晶パネルとを用意し、
該液晶パネルの前記面状照明装置と対向する面の、前記面状照明装置のフレームにおける前記第1の側壁の端面と対向する部分に、前記遮光シートを貼付し、その後に、前記液晶パネルと前記面状照明装置とを、前記遮光シートにより固定する液晶表示装置の組立方法。
本発明はこのように構成したので、面状照明装置の必要な強度を確保しつつ、更なる狭額縁化を促進することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る面状照明装置を示すものであり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線における拡大断面図、(c)は(a)のB−B線における拡大断面図である。 図1(a)の光学シートその他の構成要素の一部を除いた状態における要部拡大図である。 図1(a)の部分拡大図である。 図1(c)の部分拡大図であり、(a)(b)共に、遮光シートの態様を例示したものである。 (a)(b)は、図1に示される面状照明装置と液晶パネルとの組み付け手順を例示するものである。 (a)は従来のタブを有する光学シートを用いた面状照明装置を、(b)は従来のタブを有さない光学シートを用いた面状照明装置を、部分的に示すものである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、従来技術と同一部分若しくは相当する部分については、適宜同一の符号を付して、詳しい説明を省略する。又、以下の説明における「上」、「下」の方向は、本説明における面状照明装置を平置きした状態での、上下方向を意味するものである。又、各部における「内側」は、本説明における面状照明装置を平置きした状態での、中心部と対面する側を意味し、「外側」は「内側」とは反対側を意味する。
図1(a)〜(c)には、本発明の実施の形態に係る面状照明装置10が示されている。この面状照明装置10は、対向する一対の主面12a、12bのうちの一方12aを光の出射面とする導光板12と、出射面12aに積層配置される複数の光学シート18と、出射面12aの有効エリアを規定する遮光シート20と、導光板12の入光面12cに対向して配置される光源14としての(点状光源である)LEDと、これらの構成要素を収納するための、フレーム16とを含むものである。
なお、導光板12の出射面12aと対向する主面12b側には、反射シート118が固定されている。
導光板12の出射面12aの、入光面12cから中央部寄りの所定幅の範囲には、対向する一対の主面間の厚みを導光板の中央部に向けて薄くする傾斜面12dが形成され、傾斜面12dよりも中央部寄りの範囲は一定の厚みとなっている。
フレーム16には、アルミ合金やステンレス等の金属製板材を板金成形してなる底部16Maと、導光板12の入光面12c、及び、入光面12cと対向する端面12eの各々に対向する一対の樹脂部16Ra、16Rbとが含まれている。底部16Maの厚みは、例えば、0.1mm〜0.2mmである。一方、樹脂部16Ra、16Rbは、例えば矩形断面の棒状部材であり、白色樹脂により成形されることで、樹脂部16Ra、16Rbと対向する導光板12の端面12c、12eからの漏れ光を効率的に導光板12へと反射し、導光板12の主面12aからの光の出射効率を高めることに寄与するものとなる。
更に、図1の例では、フレーム16の底部16Maの、導光板12の入光面12c側の辺、及び、入光面12cに対向する辺の、端部間を結ぶ一対の辺の各々に沿って、底部16Maから一体に立ち上がる、第1の側壁16Mb(図1(c)参照)が設けられている。又、フレーム16の底部16Maの、導光板12の入光面12c側の辺、及び、入光面12cに対向する辺の各々に沿って、底部16Maから一体に立ち上がる第2の側壁16Mc(図1(b)参照)が形成されている。これら第1の側壁16Mbと、第2の側壁16Mcとの突合せ部は、絞り成形による場合には連続し、抜き曲げ成形の場合には分離している。又、第1の側壁16Mbと、第2の側壁16Mcの厚みも、底部16Maと同一(例えば、0.1mm〜0.2mm)である。
そして、フレーム16の樹脂部16Ra、16Rbと、底部16Ma、第1の側壁16Ma及び第2の側壁16Mcとは、インサートモールド成形により一体化されている。
なお、図1(c)に示されるように、導光板12の、入光面12c及び入光面12cに対向する端面12eの端部同士を結ぶ一対の側端面12fと、第1の側壁16Mbとは、間隔を空けて配置されている(導光板12が、第1の側壁16Mbの一方に片寄って配置され、あるいはそのようなずれが生じたような場合には、一方側の第1の側壁16Mbと、これに対向する一方側の側端面12fとの間隔が狭まり、その分だけ、他方側の第1の側壁16Mbと、これに対向する他方側の側端面12fとの間隔が広がることは、理解されるであろう)。又、図1(b)に示されるように、導光板の端面12eと樹脂部16Rbとは、間隔を空けて配置されている。一方、導光板12の入光面12cは光源14に密着しており、光源14と、樹脂部16Raとは、間隔を空けて配置されている。
又、図1に示されるように、フレーム16の、導光板12の入光面12cに対向する樹脂部16Raが含まれる辺よりも、樹脂部を備えない部分に係る、導光板12の入光面12c側の辺、及び、入光面12cに対向する端面12e側の辺の、端部間を結ぶ一対の辺の方が、長く構成されている。
そして、図2に示されるように、導光板12の入光面12cに対向して配置されるフレーム16の樹脂部16Raには、導光板12の入光面12cに向かって突出する、第1の突起16F(16F1、16F2)が設けられている。又、導光板12の入光面12cには、入光面12cに対向して配置されるフレーム16の樹脂部16Raに向かって突出する、第2の突起部12Fが設けられている。図示の例では、第1の突起部16F1及び第2の突起部12Fが互いに突き当たる位置に配置されている。一方、第1の突起部16F2と対向する位置には、導光板12側の第2の突起部は設けられていない。これら突起部によって、導光板12の入光面12cとフレーム16の樹脂部16Raとの間には、平面視で、光源14(図1(b)参照)を配置するための空間Sが確保される。なお、必要な空間Sが確保されるものである限り、第1の突起部16Fや第2の突起部12Fの形状は、図示の例に限定されることなく設定可能である。
又、本実施の形態では、光学シート18は、導光板12の出射面12aから数えた積層段が一段目の第1シート181と、第1シート181上に積層される第2シート182と、第2シート182上に積層される第3シート183とを含むものである。一例として、第1シート181は拡散シート、第2シート182は下プリズムシート、第3シート183は上プリズムシートである。そして、これらの各光学シート181、182、183は、入光面12cと対向する端面12e側の端縁部181b、182b、183b(図1(b)参照)が、平面視で揃えられた状態で、導光板12の出射面12aから数えた積層段が上段の光学シートほど、導光板12の入光面12c側の端縁部181a、182a、183aの位置が、導光板12の入光面12cから離間するように形成されている。
そして、図3に例示されるように、例えば、第1シート181の、導光板の入光面側の端縁部181aにはC面部181cが、第2シートの、導光板の入光面側の端縁部182aには、コーナーR部182cが、第3シート183の、導光板の入光面側の端縁部183aにはタブ183cが、平面視で非対称の位置に設けられることで、各光学シートの判別及び各々の表裏の判別が、可能となっている。
遮光シート20によって規定される出射面12aの「有効エリア」は、導光板12の側端面での光の反射等の影響を受けて出射光の均一性が低下する等、導光板12の出射面12aの端縁部近傍に、不可避的に生じてしまう「非有効エリア」を除いたエリアである。本面状照明装置は、導光板12の出射面12aの平面視で、非有効エリアを遮光シート20で覆い隠し、有効エリアからの出射光を最大限有効活用するものである。
又、図1の例では、遮光シート20は、導光板12の入光面12c側の、第2の側壁16Mc(図1(b)参照)から、最上段の光学シート183の、導光板12の入光面12c側の各端縁部183aの近傍までの範囲を覆うようにして延びている。又、導光板12の入光面12cと対向する端面12e側の、第2の側壁16Mc(図1(b)参照)から、最上段の光学シート183の端縁部183bの近傍までの範囲を覆うようにして伸びている。
より具体的には、遮光シート20の表面には、粘着剤層が設けられている。そして、導光板12の入光面12c側の遮光シート20は、導光板12の入光面12c側の、第2の側壁16Mc(図1(b)参照)の端面から、配線基板132の上面、最下段の光学シート181の上面、中段の光学シート182の端縁部182a、及び、最上段の光学シート183の端縁部183a近傍に接着固定されている。同様に、導光板12の入光面12cと対向する端面12e側の、遮光シート20は、導光板12の入光面12cと対向する端面12e側の、第2の側壁16Mc(図1(b)参照)の端面から、フレーム16の樹脂部16Rbの上面、及び、最上段の光学シート183の端縁部183b近傍に、接着固定されている。
なお、光源14の配線基板132は、フレーム16の樹脂部16Raの上面に対して、両面テープ130で固定されている。
又、遮光シート20の配置箇所の応用例として、図4に示されるように、フレーム16の第1の側壁16Mbに沿った箇所にも、遮光シート20を配置しても良い。この場合、図4(a)(b)に示されるように、遮光シート20を、第1の側壁16Mbの端面を覆う部分20b及び外側面を覆う部分20aを少なくとも備え、かつ、これらが一体に形成されているものを用いることが望ましい。
ところで、遮光シート20は、LCD110(後述する図5参照)に対向する第1面201と、導光板12に対向する第2面202との双方に、粘着剤層が設けられた、いわゆる両面テープの様相を呈しているものが、一般には広く用いられている。一方、図4(a)の例は、遮光シート20の、少なくとも第1の側壁16Mbの外側面に配置される部分20aの外側表面を除いた表面に、粘着剤層が設けられている。具体的には、第1の側壁16Mbの外側面に配置される部分20aの第1面201(図4(a)では、当該部分20aの右側面)以外の部分、すなわち、当該部分20aの第2面202(図4(a)では、当該部分20aの左側面)と、第1の側壁16Mbの端面を覆う部分20bの第1面201(図4(a)では、当該部分20bの上側面)及び第2面202(図4(a)では、当該部分20bの下側面)に、粘着剤層が設けられている。これら接着剤層により、第1の側壁16Mbや光学シート183に対して、遮光シート20が接着固定されるものである。しかも、少なくとも第1の側壁16Mbの外側面に配置される部分20aの外側表面(第1面201)には、粘着剤層が設けられていないことから、遮光シート20を第1の側壁16Mbの外側表面に固定した状態で、遮光シート20の第1の側壁の外側面に配置される部分の外側表面(第1面201)が、面状照明装置10のハンドリング(持ち運び)を阻害する粘着性を備えず、ハンドリング性が損なわれることはない。なお、図4(a)の符号20seは、セパレータである。
これに対し、図4(b)の例に係る遮光シート20は、第1の側壁16Mbの外側面に配置される部分20aの外側表面(第1面201)にも粘着層が設けられているが、この部分がフィルム30によって覆い隠されている。よって、図4(a)の例と同様に、ハンドリング性が損なわれることはない。
又、図5に示されるように、本発明の実施の形態に係る面状照明装置10の、導光板12の出射面12a側にLCD110を配置して、液晶表示装置100を構成する場合には、次のような手順を取ることも可能である。すなわち、まずは図5(a)に示されるように、LCD110の面状照明装置10と対向する面110aの、面状照明装置10のフレーム16における第1の側壁16Mbの端面と対向する部分に、遮光シート20を貼付する。その後、図5(b)に示されるように、液晶パネル110と面状照明装置10とを、遮光シート20により固定する。よって、第1の側壁16Mbの端面が、導光板12の出射面12aの有効エリアを規定する遮光シート20を介して、導光板12の出射面12a側に積層されるLCD110の載置面となっている。
この場合において、面状照明装置10のフレーム16の、第1の側壁16Mb間の幅寸法W16(図1(b)も参照)よりも、これに対応するLCD110の幅寸法W100の方を大きく設定することが好ましい。これにより、LCD110の、面状照明装置10と対向する面110aにおける、第1の側壁16Mbの端面と対向する部分に、遮光シート20を、一対の第1の側壁16Mbの外面よりも外側から導光板12の出射面12cの有効エリアの外縁部に至る範囲(図5(b)に、遮光シート20の幅寸法W20で示す。)まで、貼付することが望ましい。
さて、上記構成をなす、本発明の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能である。
すなわち、本発明の実施の形態によれば、フレーム16を構成する底部16Maと、樹脂部16Ra、16Rbとによって、導光板12、光源14及び光学シート18といった面状照明装置10の構成要素の保持及び位置決めを行うものである。そして、底部16Maは板金からなることにより、フレーム16に必要な強度を確保することが可能となる。又、樹脂部16Ra、16Rbを導光板12の入光面12c及び入光面と対向する端面12eの各々に対向するように配置し、フレーム16に導光板12を組付ける際に、樹脂部16Ra、16Rbが導光板12と接触して位置決めされることで、コンタミの発生が抑制されるものである。そして、フレーム16の、導光板12の入光面12c側の辺、及び入光面に対向する辺の端部間を結ぶ一対の辺の各々には、図1(c)に示されるように、樹脂部16Ra、16Rbを備えないことで、この一対の辺における、フレームの厚みは第1の側壁16Mbの厚み(例えば、0.1mm〜0.2mm)となり、面状照明装置10の狭額縁化が図られるものである。しかも、導光板12の入光面12cに対向する樹脂部16Raが含まれる辺よりも長く構成された、樹脂部16Ra、16Rbを備えない部分に係る、導光板12の入光面12c側の辺、及び、入光面12cに対向する端面12e側の辺の、端部間を結ぶ一対の辺において、狭額縁化が図られるものである。
又、樹脂部16Ra、16Rbにより、金属部分である底部16Maと、光源14の配線基板132との絶縁性を確保することが可能となる。更に、面状照明装置10がLCD110(図5参照)と組合せて用いられる場合の、LCD110の固定面積を、樹脂部16Ra、16Rbによって広く確保することが可能となる。又、特に導光板12の入光面12cと対向する端面12eからの漏れ光を、この端面12eと対向する樹脂部16Rbにより導光板12へと反射させることで、導光板12の主面12aからの光の出射効率を高めることに寄与するものとなる。
又、図1(c)に示されるように、第1の側壁16Mbが、フレーム16の底部16Maの、導光板12の入光面12c側の辺、及び入光面に対向する辺の端部間を結ぶ一対の辺の各々に沿って、底部16Maから一体に立ち上がるようにして設けられることで、この一対の辺の各々に対応する導光板12の端面からの漏れ光を、第1の側壁16Mbによって導光板12へと反射し、導光板12の主面12aからの光の出射効率を高めることに寄与するものとなる。又、第1の側壁16Mbによって、フレーム16の強度の更なる向上が図られることとなる。
又、第2の側壁16Mcによって樹脂部16Ra、16Rbの強度を補完することにより、フレーム16の強度の更なる向上が図られることとなる。なお、第2の側壁16Mcは、樹脂部16Ra、16Rbの外側面を覆うように配置されていても良く、又、樹脂部16Ra、16Rbの外側面と内側面との間に食い込むようにして配置されていても良い。いずれの場合であっても、フレーム16に導光板12を組付ける際に、樹脂部16Ra、16Rbが導光板12と接触して位置決めされることで、コンタミの発生が抑制されるものとなる。又、樹脂部16Raにより、金属部分である第2の側壁16Mcと、光源14の配線基板132との絶縁性を確保することが可能となる。
そして、フレーム16の樹脂部16Raと底部16Ma(及び第2の側壁16Mc)とが、インサートモールド成形により一体化されることで、金属と樹脂との混成フレームが構成され、上述の作用効果が得られることとなる。
なお、図示は省略するが、フレーム16が、第1の側壁16Mb及び第2の側壁16Mcの一方又は双方を備えないこととすれば、金属製のフレーム部分が減少して、フレーム16の軽量化を促進することが可能である。よって、強度と重量とのバランスを考慮して、第1の側壁16Mb及び第2の側壁16Mcの有無を検討することが望ましい。
又、図2に示されるように、樹脂部16Raから導光板12の入光面12cに向かって突出する第1の突起16Fが、導光板12の入光面12cに当接することで、樹脂部16Raと導光板12との間に光源14(図1(b)参照)を配置するための空間Sを確保し、かつ、樹脂部16Raと導光板12との位置決めを行うことが可能となる。なお、第1の突起16Fは、光源14を避け、かつ、樹脂部16Raと導光板12との位置決めが可能な位置に設けられるものであり、例えば、導光板12の平面視で、図2に示されるように、入光面12cの両端部に設けられていても良く、又、入光面12cの両端部及び中間部等の適切な位置に対向するようにして、配置されていればよい。
又、図2に示されるように、導光板12の入光面12cから、入光面12cに対向して配置されるフレーム16の樹脂部16Raに向かって突出する第2の突起12Fが、樹脂部16Raに当接することで、樹脂部16Raと導光板12との間に光源14を配置するための空間Sを確保し、かつ、樹脂部16Raと導光板12との位置決めを行うことが可能となる。従って、第2の突起12Fは、光源14を避け、かつ、樹脂部16Raと導光板12との位置決めが可能な位置に設けられるものであり、例えば、導光板12の平面視で、入光面12cの一端部又は両端部、中間部等の適切な位置に配置される。又、図2に示されるように、第1の突起16Fと第2の突起12Fとが、互いに組合せて用いられることとしても良く、この場合、第1の突起部16Fと第2の突起部12Fとが対向しない位置に設けられていても良く、図2の左側に示されるように、第1の突起部16F1と第2の突起部12Fとが対向する位置に設けられ、互いに突き合わされることとしても良い。
又、図4に示されるように、フレーム16の第1の側壁16Mbに沿って配置される遮光シート20により、導光板12の出射面12aの有効エリアを規定することも可能である。この遮光シート20は、第1の側壁16Mbの端面及び外側面を少なくとも覆うように一体に形成され、第1の側壁16Mbの外側面において必要な接触面積が確保されることで、第1の側壁16Mbに対する位置決めがなされるものである。しかも、第1の側壁16Mbの外側面を覆う部分20aと一体に形成された、第1の側壁16Mbの端面を覆う部分20bにより、第1の側壁16Mbに沿った、導光板12及び導光板の出射面12a側に配置される光学シート18と第1の側壁16Mbとの隙間から、面状照明装置10の外部への光漏れや、内部へのコンタミ等異物の侵入を抑制することが可能となる。又、第1の側壁16Mbの端面を覆う部分20bを、導光板12の出射面12a側に配置される光学シート18にまで伸ばして固定することとすれば、当該部分20bと光学シート183とが固定されると共に、第1の側壁16Mbに沿った導光板の有効エリアを規定するものとなる。
又、図5(b)に示されるように、面状照明装置10の、導光板12の出射面12a側に積層されるLCD110が、面状照明装置10によって照らされることで、いわゆるバックライト型の液晶表示装置100が構成されるものである。
そして、遮光シート20は、LCD110に対向する第1面201と、導光板12に対向する第2面202との双方に粘着剤層が設けられているため、遮光シート20を介して、LCD110と面状照明装置10が固定されるものである。この遮光シート20の第1面201は、LCD110の、面状照明装置10と対向する面110aにおける、第1の側壁16Mbの端面と対向する部分に、面状照明装置10に対して積層される以前に貼付されることで(図5(a)参照)、平坦なLCD110に対して遮光シート20が確実に位置決めされる。この状態で、面状照明装置10にLCD110が積層されることで(図5(b)参照)、遮光シート20の接着不良による位置ずれが生じ難く、組立時の作業性も良好となる。
しかも、面状照明装置10のフレーム16の、底部16Maから一体に立ち上がる第1の側壁16Mb間の幅寸法W16よりも、これに対応するLCD110の幅寸法W110の方が大きいことで、LCD110に対する遮光シート20の貼付可能な範囲が拡大し、この拡大に応じて遮光シート20の幅寸法W20も拡大するものである。すなわち、LCD110の、面状照明装置10と対向する面110aにおける面状照明装置10のフレーム16の第1の側壁16Mbの端面と対向する部分に、遮光シート20が、一対の第1の側壁16Mbの外面よりも外側から導光板20の出射面20aの有効エリアの外縁部に至る範囲に、貼付されるものである。このように、遮光シート20の幅寸法W20が拡大することで、液晶表示装置100の組立時の作業性が良好となる。又、遮光シート20自体の取り扱い性が向上し、遮光シート20の粘着強度も向上するものとなる。
なお、詳しい説明は省略するが、図5で説明した、液晶表示装置100を構成する手順は、本説明に係る構造を有する面状照明装置10以外にも、適用可能である。例えば、フレーム16の構成が、従来の有底枠状の樹脂製フレーム124(図6参照)を有するものや、板金フレームのみを備える面状照明装置への適用においても、同様の作用効果を奏するものとなることは、理解されるであろう。又、樹脂部16Raを導光板12の入光面12cにのみ対向するように配置した場合には、導光板12の入光面12cとそれに対抗する樹脂部16Raとの間で、上述したような作用効果を奏するものであることは、理解されるであろう。
10 面状照明装置、12導光板、12a:出射面、12b:出射面と対向する主面、12c:入光面、12e:対向面、12F:第2の突起部、 14:光源、16:フレーム、 16Ma:底部、16Mb:第1の側壁、16Mc:第2の側壁、16Ra:樹脂部、16Rb:樹脂部、16F、16F1、16F2:第1の突起部、 18:光学シート、181:第1シート、182:第2シート、183:第3シート、20:遮光シート、201:第1面、202:第2面

Claims (17)

  1. 対向する一対の主面の一方を光の出射面とする導光板と、該導光板の入光面に対向して配置される光源と、前記導光板の前記出射面側に配置される光学シートと、これらの構成要素を収納するためのフレームとを含む面状照明装置であって、
    前記フレームには、板金からなる底部と、前記導光板の前記入光面に対向する樹脂部とが含まれ、前記導光板の入光面側辺及び入光面に対向する辺の端部間を結ぶ一対の辺の各々と対向する部分には樹脂部を備えておらず、
    前記フレームの底部の、前記導光板の入光面側及び入光面に対向する辺の端部間を結ぶ一対の辺の各々に沿って、前記底部から一体に立ち上がる第1の側壁が設けられ、
    前記導光板の入光面及び入光面に対向する端面の端部同士を結ぶ一対の側端面と、前記第1の側壁とは、これらの間に空間が生じるように間隔を空けて配置されていることを特徴とする面状照明装置。
  2. 前記導光板の出射面と対向する主面側の、前記導光板と前記フレームの底部との間には平板状の反射シートが配置され、前記導光板の入光面及び入光面に対向する端面の端部同士を結ぶ一対の側端面と前記第1の側壁との間には反射シートが配置されないことを特徴とする請求項1記載の面状照明装置。
  3. 前記第1の側壁の端面が前記導光板の出射面の有効エリアを規定する遮光シートを介して前記導光板の出射面側に積層される液晶パネルの載置面となることを特徴とする請求項1又は2記載の面状照明装置。
  4. 前記フレームの、前記導光板の前記入光面に対向する樹脂部が含まれる辺よりも、前記樹脂部を備えない部分に係る、導光板の入光面側辺及び入光面に対向する辺の端部間を結ぶ一対の辺の方が長いことを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の面状照明装置。
  5. 前記フレームには、前記導光板の前記入光面と対向する端面に対向する樹脂部が含まれることを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の面状照明装置。
  6. 前記フレームの底部を構成する板金の板厚が0.1mm〜0.2mmであることを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の面状照明装置。
  7. 前記フレームの底部の、前記導光板の入光面側及び入光面に対向する辺の各々に沿って、前記底部から一体に立ち上がる第2の側壁が形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の面状照明装置。
  8. 前記フレームの前記樹脂部と前記底部とは、インサートモールド成形により一体化されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の面状照明装置。
  9. 前記導光板の入光面に対向して配置される前記フレームの樹脂部には、前記導光板の入光面に向かって突出する、第1の突起が設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の面状照明装置。
  10. 前記導光板の入光面には、該入光面に対向して配置される前記フレームの樹脂部に向かって突出する、第2の突起部が設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の面状照明装置。
  11. 前記導光板の出射面の有効エリアを規定する遮光シートを備え、該遮光シートは、前記フレームの第1の側壁に沿って、該第1の側壁の端面及び外側面を少なくとも覆うように一体に形成されていることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項記載の面状照明装置。
  12. 前記遮光シートの、少なくとも前記第1の側壁の外側面に配置される部分の外側表面を除いた表面に、粘着剤層が設けられていることを特徴とする請求項11記載の面状照明装置。
  13. 前記遮光シートの表面に粘着層が設けられ、前記第1の側壁の外側面に配置される部分の外側表面の粘着層が、フィルムによって覆い隠されていることを特徴とする請求項11記載の面状照明装置。
  14. 請求項1から10のいずれか1項記載の面状照明装置と、
    前記導光板の出射面側に積層される液晶パネルと、
    前記導光板の出射面の有効エリアを規定する遮光シートとを備え、
    該遮光シートは、前記液晶パネルに対向する第1面と前記導光板に対向する第2面との双方に粘着剤層が設けられ、前記液晶パネルの、前記面状照明装置と対向する面における前記面状照明装置のフレームの前記第1の側壁の端面と対向する部分に、前記遮光シートの第1面が貼付されていることを特徴とする液晶表示装置。
  15. 前記面状照明装置のフレームの、前記底部から一体に立ち上がる前記第1の側壁間の幅寸法よりも、これに対応する前記液晶パネルの幅寸法の方が大きく、
    前記液晶パネルの、前記面状照明装置と対向する面における前記面状照明装置のフレームの前記第1の側壁の端面と対向する部分に、前記遮光シートが、前記一対の第1の側壁の外面よりも外側から前記導光板の出射面の前記有効エリアの外縁部に至る範囲に、貼付されていることを特徴とする請求項14記載の液晶表示装置。
  16. 請求項1から10のいずれか1項記載の面状照明装置と、前記導光板の出射面側に配置される液晶パネルとを用意し、該液晶パネルの前記面状照明装置と対向する面の、前記面状照明装置のフレームにおける前記第1の側壁の端面と対向する部分に、前記導光板の出射面の有効エリアを規定する遮光シートを貼付し、その後に、前記液晶パネルと前記面状照明装置とを、前記遮光シートにより固定することを特徴とする液晶表示装置の組立方法。
  17. 前記面状照明装置のフレームの、前記底部から一体に立ち上がる前記第1の側壁間の幅寸法よりも、これに対応する前記液晶パネルの幅寸法の方を大きく設定し、
    前記液晶パネルの、前記面状照明装置と対向する面における前記面状照明装置のフレームの前記第1の側壁の端面と対向する部分に、前記遮光シートを、前記一対の第1の側壁の外面よりも外側から前記導光板の出射面の前記有効エリアの外縁部に至る範囲まで貼付することを特徴とする請求項16記載の液晶表示装置の組立方法。
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